JP2016003530A - 床版用埋設型枠 - Google Patents

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Abstract

【課題】埋設型枠を、現場打ちコンクリートの打設時に生じる引張応力を緩和できる構成としながら、配力筋の配置も容易且つ適切になし得るものとする。
【解決手段】上側に現場打ちコンクリートを打設されて床版を構成する埋設型枠1である。前記床版の長さ方向に沿うように配される鋼製の下側リブ材10aを埋設金物として一体に備えてなるプレキャスト鉄筋コンクリート製の型枠底板10と、前記型枠底板10上において前記長さ方向に沿って備えられる鋼製の上側リブ材11と、前記下側リブ材10aと前記上側リブ材11とを連結するつなぎ材12とを備え、前記下側リブ材10aの左端部と前記上側リブ材11の左端部及び前記下側リブ材10aの右端部と前記上側リブ材11の右端部とを連結する前記つなぎ材12と前記上側リブ材11とを、前記床版の幅方向に軸線を沿わせた軸体5とこれを通す軸穴6とにより連結可能としている。
【選択図】図8

Description

この発明は、床版用の埋設型枠の改良に関する。
ボックスカルバートの上床版や、桟橋の床版などを、スラブ厚が大きく且つ大スパンのものとする場合、コンクリートの打設荷重に耐え得る大がかりな支保工でその型枠を支持する必要が生じる。しかし、このような支保工の設置は工期を長期化させると共に、床版下のスペースでの作業を制限し、さらに、その設置及び解体に大がかりな足場を必要とさせるところである。
埋設型枠として、スラブ部と、これと別に製作されるリブ部であってスラブ部と接合される部分が曲面であるリブ部とを、接合することでスラブ部及びリブ部にたわみを付けさせたものがある(特許文献1参照)。
この特許文献1のものによれば、リブ部とスラブ部とを接合する際にスラブ部の下面に圧縮応力を生じさせることができ、これにより現場打ちコンクリートの打設時にスラブ部の下面に生じる引張応力が緩和できることから、埋設型枠の大スパン化が可能とされると共に、支保工の不要化、あるいは、簡素化が可能とされる。
しかるに、コンクリート床版では通常、その上側と下側とにそれぞれ、配力筋が配置されるところ、特許文献1のものでは前記リブ部が下側の配力筋の配置の邪魔となる。前記リブ部を避けて下側の配力筋を配置すると、下側の配力筋と床版の下面との距離が大きくなるため、この配力筋の有効高が小さくなって、鉄筋による補強効果が減少する。前記リブ部の高さを小さくすれば下側の配力筋と床版の下面との距離は小さくできるが、埋設型枠の曲げ剛性と断面性能の低下を招くため、前記リブ部の高さを小さくすることには限界がある。
特開2010−248746号公報
この発明が解決しようとする主たる問題点は、この種の埋設型枠を、現場打ちコンクリートの打設時に生じる引張応力を緩和できる構成としながら、配力筋の配置も容易且つ適切になし得るものとする点にある。
前記目的を達成するために、この発明にあっては、第一の観点から、床版用埋設型枠を、
上側に現場打ちコンクリートを打設されて床版を構成する埋設型枠であって、
前記床版の長さ方向に沿うように配される鋼製の下側リブ材を埋設金物として一体に備えてなるプレキャスト鉄筋コンクリート製の型枠底板と、
前記型枠底板上において前記長さ方向に沿って備えられる鋼製の上側リブ材と、
前記下側リブ材と前記上側リブ材とを連結するつなぎ材とを備え、
前記下側リブ材の左端部と前記上側リブ材の左端部及び前記下側リブ材の右端部と前記上側リブ材の右端部とを連結する前記つなぎ材と前記上側リブ材とを、前記床版の幅方向に軸線を沿わせた軸体とこれを通す軸穴とにより連結可能とした、ものとした。
前記下側リブ材と一体化された上側リブ材により埋設型枠は格別の支保工を要せずに支持可能とされる。また、下側リブ材と上側リブ材とはつなぎ材で連結されることから、つなぎ材間の隙間を通じて配力筋を容易且つ適切に配置させることができる。また、前記構成により、前記型枠底板に前記上側リブ材を本止めする前に、左右の前記軸体を支点として型枠底板の両端間を上方にリフトアップさせることができると共に、このようにリフトアップさせた状態においてかかる型枠底板に上側リブ材を本止めすることが可能とされ、これにより現場打ちコンクリートの打設時に型枠底板に生じる引張応力を緩和することが可能とされる。
また、前記目的を達成するために、この発明にあっては、第二の観点から、床版用埋設型枠を、
上側に現場打ちコンクリートを打設されて床版を構成する埋設型枠であって、
プレキャスト鉄筋コンクリート製の型枠底板と、
前記型枠底板上において前記長さ方向に沿って備えられる鋼製の上側リブ材と、
前記型枠底板の主鉄筋の一部となる鉄筋と前記上側リブ材とを連結するつなぎ材とを備え、
前記鉄筋の左端部と前記上側リブ材の左端部及び前記鉄筋の右端部と前記上側リブ材の右端部とを連結する前記つなぎ材と前記上側リブ材とを、前記床版の幅方向に軸線を沿わせた軸体とこれを通す軸穴とにより連結可能とした、ものとした。
前記鉄筋と一体化された上側リブ材により埋設型枠は格別の支保工を要せずに支持可能とされる。また、前記鉄筋と上側リブ材とはつなぎ材で連結されることから、つなぎ材間の隙間を通じて配力筋を容易且つ適切に配置させることができる。また、前記構成により、前記型枠底板に前記上側リブ材を本止めする前に、左右の前記軸体を支点として型枠底板の両端間を上方にリフトアップさせることができると共に、このようにリフトアップさせた状態においてかかる型枠底板に上側リブ材を本止めすることが可能とされ、これにより現場打ちコンクリートの打設時に型枠底板に生じる引張応力を緩和することが可能とされる。
また、前記第一の観点にかかる発明及び前記第二の観点にかかる発明において、前記型枠底板は、その長さ方向中程の位置に、インサートアンカーを備えたものとしておくことが、好ましい態様の一つとされる。
この発明にかかる埋設型枠は、現場打ちコンクリートの打設時に生じる引張応力を緩和できる構成を持ちながら、型枠底板上への配力筋の配置も容易且つ適切になすことができ、長スパンの床版の構築を容易とする特長を有する。
図1は、この発明の一実施の形態にかかるボックスカルバートの構築過程を示した構成図であり、底版を構築した様子を示している。 図2は、前記ボックスカルバートの構築過程を示した構成図であり、図1の状態に続いて側壁を構築した様子を示している。 図3は、前記ボックスカルバートの構築過程を示した構成図であり、図2の状態に続いて側壁の上部に梁材を設けた様子を示している。 図4は、左右の前記梁材間に、ボックスカルバートの上床版を構成する埋設型枠の型枠底板を架設した様子を示した斜視構成図である。 図5は、図4の状態から前記型枠底板に上側リブ材を仮止めした様子を示した斜視構成図である。 図6は、図5の状態の正面構成図である。 図7は、図5の状態から埋設型枠にリフトアップ手段を取り付けた状態を示した斜視構成図である。 図8は、図7の状態の正面構成図である。 図9は、図7の状態からリフトアップ手段により型枠底板に上向きの力を作用させた状態から型枠底板と上側リブ材とを本止めした様子を示した正面構成図である。 図10は、埋設型枠にリフトアップ手段を取り付けた状態を示した側面構成図である。 図11は、前記ボックスカルバートの構築過程を示した構成図であり、側壁間に架設された埋設型枠は図9の状態にある。 図12は、前記ボックスカルバートの斜視構成図である。 図13は、インサートアンカーを備えてなる埋設型枠の一部変更例にリフトアップ手段を取り付けた状態を示した側面構成図である。 図14は、図5の状態から埋設型枠にリフトアップ手段(第二例)を取り付けた状態を示した斜視構成図である。 図15は、図13の状態の正面構成図である。 図16は、埋設型枠にリフトアップ手段(第二例)を取り付けた状態を示した側面構成図である。 図17は、図5の状態から埋設型枠にリフトアップ手段(第三例)を取り付けた状態を示した斜視構成図である。 図18は、図17の状態の正面構成図である。 図19は、埋設型枠にリフトアップ手段(第三例)を取り付けた状態を示した側面構成図である。 図20は、下側リブ材を有しない埋設型枠の一部変更例に上側リブ材を仮止めした様子を示した正面構成図である。 図21は、図20の一部変更例にリフトアップ手段を取り付けた状態を示した側面構成図である。
以下、図1〜図21に基づいて、この発明の典型的な実施の形態について、説明する。この実施の形態にかかる埋設型枠は、その上側に現場打ちコンクリートを打設されて、ボックスカルバートの上床版や桟橋の床版などの構造物の床版を構成するものである。
図示の例では、かかる埋設型枠によって、ボックスカルバートAの上床版Dを構成させた例を示している。かかるボックスカルバートAは、道路や水路などとして利用される箱型の埋設構造物である。かかるボックスカルバートAは、底版Bと、側壁Cと、上床版D(頂版)とを備える。底版Bは、典型的には、現場打ちコンクリートにより構成される。側壁Cは、典型的には、プレキャスト鉄筋コンクリート(PCa)により構成される。前記上床版Dは、左右の側壁C、C間に架設される。図示は省略するが、かかる左右の側壁C、Cの一方は、ボックスカルバートA内の空間を左右に二分する中央壁となる場合もある。
図12は、かかるボックスカルバートAの一例を示している。複数のボックスカルバートA、A…を連結することで前記道路や水路などが形成される(この道路などの連続方向を図12において符号Xで示す)。
前記上床版Dは、埋設型枠1と、この埋設型枠1上に打ち込まれる現場打ちコンクリートによって形成される主体部2とを備えている。それと共に、前記埋設型枠1は、型枠底板10と、この型枠底板10上に備えられる鋼製の上側リブ材11とを有している。
図示の例では、型枠底板10は、その下面部10cを耐火コンクリートによって構成させると共に、上面部10dを通常のコンクリートによって構成させたPCaとなっている(図10参照)。典型的には、かかる型枠底板の厚さが150mmの場合には、下面部10cは厚さ60mm程度、上面部10dは厚さ90mm程度とされる。耐火コンクリートは、典型的には、配合される有機繊維により火災時の爆裂を生じさせない機能を持ったものを用いる。かかる型枠底板10の全体を耐火コンクリートによって構成しても構わない。
前記型枠底板10は、左右の側壁C、C間の距離よりもやや短い長さを有する長方形の板状を呈している。型枠底板10は、その幅方向W(構成される上床版の幅方向でもある/図4参照)を前記連続方向Xに沿わせ、かつ、その長さ方向L(構成される上床版の長さ方向でもある/図4参照)を前記連続方向Xに直交させるようにして、左右の側壁C、C間に架設される。型枠底板10は、鋼製の下側リブ材10aを、複数備えている。各下側リブ材10a、10a…はそれぞれ、帯状鋼板よりなり、その長さ方向を型枠底板10の長さ方向Lに沿わせ、かつ、その板面を鉛直に配した状態で、型枠底板10の上面から突き出される上縁部10b以外の箇所を型枠底板10内に埋め込ませており、型枠底板10と一体をなしている。すなわち、下側リブ材10aは、型枠底板10を製造する際の埋設金物となっている。複数の下側リブ材10a、10a…は、型枠底板10の幅方向Wにおいて隣り合う下側リブ材10aとの間に間隔を開けて並設されている。また、各下側リブ材10aにはそれぞれ、複数のつなぎ材12、12…が、下側リブ材10aの長さ方向において隣り合うつなぎ材12との間に間隔を開けて固着されている。各つなぎ材12はプレート状をなし、その下端側において板面を下側リブ材10aの板面に密着させた状態で固着させている(図10)。また、図示の例では、各つなぎ材12の上端には、左右にそれぞれ貫通穴12aが形成されている。また、前記型枠底板10は、その長さ方向Lに沿った鉄筋などの所望の鉄筋(図示は省略する。)を所望の数内蔵している。
また、図示の例では、前記上側リブ材11は、山形鋼から構成されている。前記上側リブ材11は、その屈曲部11aを挟んだ一方側を鉛直に配し且つその長さ方向を型枠底板10の長さ方向Lに沿わせた状態で、前記型枠底板10の上面から突き出す前記つなぎ材12を介して型枠底板10と一体化されるようになっている。図示の例では、各下側リブ材10a上の隣り合うつなぎ材12、12間に前記幅方向Wに沿った配力筋となる鉄筋(図示は省略する。)を配した後に各つなぎ材12の上端を前記上側リブ材11にボルト止めすることで、前記埋設型枠1の各下側リブ材10a上にそれぞれ前記上側リブ材11を一体に備えさせている(図9)。
図示の例では、ボックスカルバートAは以下の手順で構築されるものとなっている。
先ず、前記底版Bを構築する(図1)。図示の例では、現場打ちコンクリートによって、かかる底版Bを構築させている。
次に、前記底版B上に、左右の側壁C、Cを構築する(図2)。図示の例では、自立可能なPCaを前記底版B上に立てることにより、前記側壁Cを構築させている。
次に、左側の側壁Cの上部に右側に突き出すブラケット3を所望の数取り付け、右側の側壁Cの上部に左側に突き出すブラケット3を所望の数取り付ける。そして、このように取り付けられるブラケット3を利用して、前記連続方向Xに長さ方向を沿わせた型鋼4を左側の側壁Cの上部及び右側の側壁Cの上部にそれぞれ水平に支持し、梁材4’とする(図3)。
次に、左側の側壁Cと右側の側壁Cとの間にそれぞれ、前記梁材4’を利用して、埋設型枠1を架設支持させる(図4)。
この実施の形態にあっては、前記埋設型枠1は、前記下側リブ材10aの左端部と前記上側リブ材11の左端部及び前記下側リブ材10aの右端部と前記上側リブ材11の右端部とを連結する前記つなぎ材12’と前記上側リブ材11とを、前記床版Bの幅方向Wに軸線を沿わせた軸体5とこれを通す軸穴6とにより連結させるようになっている。
図示の例では、前記つなぎ材12’の貫通穴12a及び上側リブ材11の対応する貫通穴11dが前記軸穴6として機能し、この貫通穴12a、11dに通されるボルト5’が前記軸体5として機能するようになっている。
かかる構成により、この実施の形態にあっては、前記型枠底板10に前記上側リブ材11を本止めする前に、左右の前記軸体5、5を支点として型枠底板10の長さ方向中程の位置を上方にリフトアップさせることができると共に(図8から図9)、このようにリフトアップさせた状態においてかかる型枠底板10に上側リブ材11を本止めすることが可能とされ(図9)、これにより前記主体部2となる現場打ちコンクリートの打設時に型枠底板10に生じる引張応力を緩和するようになっている。
具体的には、先ず、型枠底板10を架設し(図4)、次いで、前記軸体5と軸穴6とにより下側リブ材10aと上側リブ材11とを仮止めする(図5、図6)。次いで、上側リブ材11の長さ方向中程の位置と型枠底板10の長さ方向中程の位置との間にリフトアップ手段7を設置し、このリフトアップ手段7により型枠底板10の長さ方向中程の位置に上向きの力を作用させる(図8から図9)。次いで、複数のつなぎ材12、12…の上端をそれぞれ上側リブ材11にボルト止めして上側リブ材11と型枠底板10を本止めし(図9)、この後リフトアップ手段7を取り外し、前記のように配力筋を配置して現場打ちコンクリートを打設し前記主体部2を形成する(図11から図12)。
図1〜図12に示される例では、リフトアップ手段7をジャッキ70を含んで構成させた例を示している。図中符号70aはジャッキ70の可動部、符号70bはジャッキの固定部である。図示の例では、上側リブ材11上に載置される下側バー71aと、上側バー71bと、二つのボルト体71c、71cとからなる治具71の前記下側バー71aと上側バー71bとの間で且つ二つのボルト体71c、71cとの間に前記ジャッキ70を介装させ、このジャッキ70の可動部70aの移動により型枠底板10に前記の上向きの力が作用されるようにしている。前記二つのボルト体71c、71cはそれぞれ、型枠底板10に設けた通し部10eに下方から通されて前記下側バー71aの通し部71a’を通じて前記上側バー71bの通し部71b’に挿通されて上端側を上方に突き出させており、この突き出し箇所にナット71dを螺着されている。下側バー71aは複数の上側リブ材11、11…に同時に当接される長さを有している。
図13は、前記型枠底板10を、その長さ方向中程の位置に、埋設金物としてのインサートアンカー10gを備えたものとした例を示している。そして、この図13に示される例では、下側バー71aの通し部71a’と上側バー71bの通し部71b’とに通されたボルト体71cの下端側を前記インサートアンカー10gに螺着させると共に、かかるボルト体71cにおける上側バー71bの通し部71b’を通じてこの上側バー71bより上方に突き出された箇所にナット71dを螺着させている。なお、この図13におけるその余の構成は図1〜図12に示される例と実質的に同一であるので、その説明は省略する。
図14〜図16に示される例では、リフトアップ手段7を、上側リブ材11上に載置されるバー72aと、二つのボルト体72b、72bとからなる装置によって構成させている。前記二つのボルト体72b、72bはそれぞれ、型枠底板10に設けた通し部10eに下方から通されて前記バー72aの通し部72a’に挿通されて上端側を上方に突き出させており、この突き出し箇所に螺着されたナット72cを螺進させることで型枠底板10に前記の上向きの力が作用されるようになっている。前記バー72aは複数の上側リブ材11、11…に同時に当接される長さを有している。
図17〜図19に示される例では、リフトアップ手段7を、型枠底板10に設けた通し部10eに下方から通されると共に、前記上側リブ材11の水平に配される箇所11bに設けた通し部11cに挿通されて上端側を上方に突き出させるボルト体73によって構成させている。ており、この突き出し箇所に螺着されたナット73aを螺進させることで型枠底板10に前記の上向きの力が作用されるようになっている。図示の例では、各上側リブ材11にそれぞれ一つのボルト体73が前記のように連係されている。
前記内蔵リブ材10aと一体化された上側リブ材11により埋設型枠1は格別の支保工を要せずに支持可能とされる。型枠底板10上に各種の鉄筋を配すると共に、ハンチ部Eとなる箇所の下方に底型枠8を配して、前記埋設型枠1の上方及び側壁Cの直上に現場打ちコンクリートを打設することにより、上床版Dが形成されると共に、上床版Dと側壁Cとの接合部が形成される(図11)。
養生後に、前記ブラケット3及び型鋼4を撤去し、前記連続方向Xにおいて一定スパンのボックスカルバートが構築される(図12)。
図20及び図21は、前記型枠底板10に前記下側リブ材10aを備えさせずに、前記型枠底板10の主鉄筋の一部となる鉄筋10f、つまり、型枠底板10の長さ方向に沿った鉄筋10fの一部を前記つなぎ材12により前記上側リブ材11と連結するようにした例を示している。この図20及び図21に示される例では、各つなぎ材12の下端は前記鉄筋10fに溶接されている。そして、この図20及び図21に示される例では、前記鉄筋10fの左端部と前記上側リブ材11の左端部及び前記鉄筋10fの右端部と前記上側リブ材11の右端部とを連結する前記つなぎ材12’と前記上側リブ材11とを、前記上床版Dの幅方向に軸線を沿わせた軸体5’とこれを通す軸穴6とにより連結させている。このようにした場合も、前記型枠底板10に前記上側リブ材11を本止めする前に、左右の前記軸体5’を支点として型枠底板10の両端間を上方にリフトアップさせることができると共に、このようにリフトアップさせた状態においてかかる型枠底板10に上側リブ材11を本止めすることが可能とされ、これにより現場打ちコンクリートの打設時に型枠底板10に生じる引張応力を緩和することが可能とされる。なお、この図20及び図21におけるその余の構成は図1〜図12に示される例と実質的に同一であるので、その説明は省略する。
なお、当然のことながら、本発明は以上に説明した実施態様に限定されるものではなく、本発明の目的を達成し得るすべての実施態様を含むものである。
1 埋設型枠
10 型枠底板
10a 下側リブ材
11 上側リブ材
12 つなぎ材
5 軸体
6 軸穴

Claims (3)

  1. 上側に現場打ちコンクリートを打設されて床版を構成する埋設型枠であって、
    前記床版の長さ方向に沿うように配される鋼製の下側リブ材を埋設金物として一体に備えてなるプレキャスト鉄筋コンクリート製の型枠底板と、
    前記型枠底板上において前記長さ方向に沿って備えられる鋼製の上側リブ材と、
    前記下側リブ材と前記上側リブ材とを連結するつなぎ材とを備え、
    前記下側リブ材の左端部と前記上側リブ材の左端部及び前記下側リブ材の右端部と前記上側リブ材の右端部とを連結する前記つなぎ材と前記上側リブ材とを、前記床版の幅方向に軸線を沿わせた軸体とこれを通す軸穴とにより連結可能とした、床版用埋設型枠。
  2. 上側に現場打ちコンクリートを打設されて床版を構成する埋設型枠であって、
    プレキャスト鉄筋コンクリート製の型枠底板と、
    前記型枠底板上において前記長さ方向に沿って備えられる鋼製の上側リブ材と、
    前記型枠底板の主鉄筋の一部となる鉄筋と前記上側リブ材とを連結するつなぎ材とを備え、
    前記鉄筋の左端部と前記上側リブ材の左端部及び前記鉄筋の右端部と前記上側リブ材の右端部とを連結する前記つなぎ材と前記上側リブ材とを、前記床版の幅方向に軸線を沿わせた軸体とこれを通す軸穴とにより連結可能とした、床版用埋設型枠。
  3. 前記型枠底板は、その長さ方向中程の位置に、インサートアンカーを備えてなる、請求項1又は請求項2に記載の床版用埋設型枠。
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