JP6401592B2 - タイヤのトレッド剛性評価方法 - Google Patents

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本発明は、タイヤのトレッドの剛性評価方法に関する。詳細には、本発明は、ブロックが形成されたトレッドの剛性を評価する試験方法とその試験機とに関する。
タイヤのトレッド面に溝が形成されている。この溝により、トレッド面にトレッドパターンが形成されている。この溝に区画されて、トレッドに多数のブロックが形成されている。このタイヤが路面に接地して転動するときに、トレッド面が接地する。このとき、このブロックが変形する。このブロックの変形は、トレッドの剛性に大きく影響する。このトレッドの剛性は、摩耗性能や操縦安定性能等の種々のタイヤ性能に影響する。このトレッドの剛性を測定することは、タイヤ性能を向上する上で重要である。
特開2013−35413公報には、トレッドの摩耗エネルギーの予測方法が開示されている。この公報には、トレッドパターンを備えたタイヤにおいて、このパターン剛性を計算する方法が開示されている。このパターンの剛性は、コンピューターを用いて、ブロックの形状や大きさ等の条件から計算されている。また、特開2011−179884公報には、実際に路面を転動するタイヤと路面とを撮影して、タイヤの滑り速度を測定する方法が開示されている。
特開2013−35413公報 特開2011−179884公報
パターン剛性をブロックの形状や大きさ等の条件から計算することで、パターン剛性の大まかな傾向を把握することができる。しかしながら、このパターン剛性は計算で求められるものであり、実際の転動状態での剛性とは相違する。
一方で、実車で、このトレッドやブロックの剛性を測定することは、容易ではない。更に、実車では、路面状態や天候等の種々の測定条件のコントロールが困難である。この測定条件により、剛性の評価結果がばらつく。トレッドやブロックの剛性評価の再現性が低い。
本発明の目的は、タイヤのトレッドの剛性を高精度に評価する方法の提供にある。
本発明に係るタイヤのトレッドの剛性評価方法は、
トレッドを備えており、このトレッドが路面に接地するトレッド面を形成しており、このトレッドに溝が形成されてトレッドが複数のブロックに区画されているタイヤが準備される準備工程と、
このブロックのトレッド面位置とこの溝の溝底位置とが測定される位置測定工程と、
このブロックの変形量が計算される剛性評価工程とを備えている。
この位置測定工程において、基準測定条件と他の測定条件とにおいてトレッド面位置と溝底位置とが測定されている。
この剛性評価工程において、基準測定条件におけるブロックの基準トレッド面位置と、基準溝底位置とからブロックの基準仮想底面位置が計算されている。この基準溝底位置及び基準仮想底面位置と、他の測定条件において測定された溝底位置とから、他の測定条件におけるブロックの仮想底面位置が計算されている。この他の測定条件におけるブロックの変形量は、ブロックの仮想底面位置とトレッド面位置とから計算されている。
好ましくは、上記位置測定工程において、ブロックのトレッド面位置と溝の溝底位置とが測定されると共に、路面に接地するトレッド面の応力が測定されている。上記ブロック剛性評価工程において、基準測定条件と他の測定条件とのトレッドの変形量とトレッド面の応力の変化量とからトレッド剛性が計算されている。
好ましくは、この評価方法では、上記位置測定工程の他の測定条件において、基準測定条件に対して前後力の大きさが変更されている。
好ましくは、この評価方法では、上記位置測定工程の他の測定条件において、基準測定条件に対して横力の大きさが変更されている。
好ましくは、この評価方法では、上記位置測定工程の他の測定条件において、基準測定条件に対してキャンバー角の大きさが変更されている。
好ましくは、上記位置測定工程では、透明な路面に接地するトレッドが透明な路面を通して撮影されている。この撮影されたトレッドの画像から、上記ブロックのトレッド面位置と溝底位置とが測定されている。
本発明に係るタイヤのトレッドの剛性を評価する試験機は、溝が形成されたトレッド面が接地する路面と、路面に接地しているトレッドを撮影する撮影手段と、情報処理装置とを備えている。この情報処理装置は、この撮影手段が撮影したトレッドの画像からトレッド面位置とトレッドに形成された溝の溝底位置とを測定している。この情報処理装置は、トレッド面位置と溝底位置とからブロックの仮想底面位置を計算している。
好ましくは、この試験機は、路面に接地しているトレッド面にかかる応力を測定する接地圧センサーを備えている。この接地圧センサーは、上記トレッドの撮影に合わせて路面に接地するトレッド面の応力を測定している。上記情報処理装置は、トレッド面にかかる応力の変化量を計算している。この情報処理装置は、このトレッドの変形量とトレッド面にかかる応力の変化量とからトレッド剛性を計算している。
本発明に係る評価方法は、実際にタイヤを転動させて、トレッドの剛性を評価することができる。この方法は、トレッドのブロックの剛性を評価することができる。この方法によれば、トレッドパターンによるトレッドの剛性を、比較的容易に高精度に評価することができる。この方法によれば、トレッドの剛性を定量的に評価することができる。
図1は、本発明に係るトレッドの剛性の評価方法に使用される試験機がタイヤと共に示された正面図である。 図2は、図1の矢印IIの向きから見た試験機の側面図である。 図3は、本発明に係るトレッドの剛性の評価方法が示されたフローチャートである。 図4は、図1に示されたタイヤのトレッドが示された説明図である。 図5は、本発明に係るトレッドの剛性の評価方法の説明図である。 図6(a)は本発明に係るトレッドの剛性の評価方法の他の説明図であり、図6(b)は本発明に係るトレッドの剛性の評価方法の更に他の説明図である。 図7は本発明に係るトレッドの剛性の評価方法の更に他の説明図である。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1および図2には、本発明に係るトレッドの剛性評価方法に用いられた試験機2とタイヤTとが示されている。この試験機2の試験機本体としては、例えば接地面観測装置が用いられる。この試験機2は、制御装置4、情報処理装置5、ベース6および走行台8を備えている。ここでは、説明の便宜上、図1の矢印Xの向きを前後方向前向きとし、矢印Zの向きを上下方向上向きとし、図2の矢印Yの向きを左右方向左向きとして説明がされる。この前後方向がタイヤTが移動する方向である。この左右方向がタイヤTの軸方向である。
ベース6は、路面10、第一レール12、第一ボールネジ14、計測部16、計測部レール18及び計測部ボールネジ20を備えている。ベース6は、前後方向を長手方向に延びている。路面10は、ベース6の上面に形成されている。路面10は、前後方向に帯状に延びる平面である。第一レール12は、路面10の左右に位置して、前後方向に延びている。第一ボールネジ14は、ベース6の側面に位置して、前後方向に延びている。計測部16は、路面10に埋め込まれている。計測部16の上面は路面10と同一平面にされている。
計測部レール18は、計測部16の下方に位置している。計測部レール18は、左右方向に延びている。計測部16は、計測部レール18に載置されている。計測部ボールネジ20は、計測部レール18と平行に、左右方向に延びている。計測部16は、図示しないナットを備えている。このナットがこの計測部ボールネジ20に螺合されている。この計測部ボールネジ20を回転させることで、計測部16は、左右方向に移動して位置決め可能にされている。この計測部ボールネジ20は、サーボモータで回転させられる。エンコーダで、計測部16の左右方向位置が検出される。このサーボモータとエンコーダーとは、制御装置4に接続されている。
図1及び図2に示される様に、走行台8は、枠22、第二レール24、第二ボールネジ26、移動台28、軸受30、回動装置32、シャフト34、第三ボールネジ36、支持フレーム38、ヘッド40、駆動モータ42および揺動ボールネジ44を備えている。
枠22は、ベース6の第一レール12に載置されている。枠22は、ベース6に対して前後方向に移動可能にされている。図示されないが、枠22は、第一ボールネジ14に螺合されたナットを備えている。第一ボールネジ14が回転して、枠22は前後方向に移動可能にされている。この第一ボールネジ14は、サーボモータで回転させられる。エンコーダで、枠22の前後方向位置が検出される。このサーボモータとエンコーダーとは、制御装置4に接続されている。
一対の第二レール24は、枠22の上面の前後に配置されている。第二レール24は、左右方向に延びている。第二ボールネジ26は、一対の第二レール24と平行に左右方向に延びている。移動台28が第二レール24に載置されている。移動台28は、第二ボールネジ26に螺合されたナットを備えている。第二ボールネジ26が回転して、移動台28は左右方向に移動可能にされている。この第二ボールネジ26は、サーボモータで回転させられる。エンコーダで、移動台28の左右方向位置が検出される。このサーボモータとエンコーダーとは、制御装置4に接続されている。
軸受30は、移動台28に取り付けられている。軸受30は、その軸線を回転軸として、回動可能に取り付けられている。回動装置32は、軸受30の外周に連結されている。回動装置32により、軸受30は移動台28に対して回動させられる。この軸受30の回動位置は、図示しないセンサーにより検出される。この回動装置32とセンサーとは、制御装置4に接続されている。
シャフト34は、軸受30に保持されている。シャフト34は、軸受30に対して上下方向に移動可能にされている。シャフト34の上端には第三ボールネジ36が連結されている。第三ボールネジ36が回転して、シャフト34は上下方向に移動可能にされている。この第三ボールネジ36は、サーボモータで回転させられる。エンコーダで、シャフト34の上下方向位置が検出される。このサーボモータとエンコーダーとは、制御装置4に接続されている。
支持フレーム38は、シャフト34の下端に固定されている。ヘッド40は、支持フレーム38に揺動可能に取り付けられている。ヘッド40は、前後方向を回転軸として、支持フレーム38に対して揺動可能にされている。駆動モータ42は、ヘッド40に取り付けられている。揺動ボールネジ44は、一端をヘッド40に連結されている。支持フレーム38は、図示されないが、揺動ボールネジ44に螺合されたナットを備えている。揺動ボールネジ44が回転して、ヘッド40は支持フレーム38に対して揺動可能にされている。この揺動ボールネジ44は、サーボモータで回転させられる。エンコーダで、ヘッド40の揺動位置が検出される。このサーボモータとエンコーダーとは、制御装置4に接続されている。
図示されないが、このヘッド40は、タイヤTが取り付けられるハブ軸を備えている。このハブ軸は、駆動モータ42に接続されている。このハブ軸は、駆動モータ42により回転する駆動転動状態と、駆動モータ42から切り離されて自由に回転可能にされる自由転動状態とに切り替え可能にされている。駆動モータ42は、制御装置4に接続されている。駆動モータ42の回転数は、制御可能にされている。
図示されないが、計測部16は、撮影手段としてのカメラと、接地圧センサーとしての3軸ロードセルとを備えている。カメラと3軸ロードセルとは、左右方向に並べられている。計測部16は、タイヤTのトレッド面が接地する位置に位置決めされる。この計測部16の上面の一部は、例えば透明な合成樹脂等の透明板で構成されている。カメラは、この透明板に接地するトレッド面を撮影可能に配置されている。タイヤTが計測部16の上面に位置するときに、3軸ロードセルは、タイヤTのトレッド面に接触するように配置されている。3軸ロードセルは、接地するトレッド面にかかる応力を測定可能に配置されている。
図示されないが、情報処理装置5は、出力部としてのモニターと、データ入力部としてのインターフェースボードと、メモリと、CPUと、ハードディスクとを備えている。情報処理装置5は、キーボード及びマウスを備えていてもよい。情報処理装置5として、汎用のコンピュータがそのまま用いられてもよい。
ハードディスクは、プログラムを記憶している。メモリは、書き換え可能とされており、ハードディスクから呼び出されたプログラムや各種データの格納領域や作業領域を構成している。CPUは、ハードディスクに記憶されているプログラムを読み出し得る。CPUは、そのプログラムをメモリの作業領域に展開し得る。CPUは、そのプログラムに従って、各種の処理を実行し得る。
インターフェースボードには、制御装置4から信号が入力され得る。情報処理装置5のCPUは、入力された信号から所定の計算をする。この所定の計算で得られたデータがモニターに出力される。また、これらのデータがハードディスクに記憶される。
図3に、本発明に係るトレッドの剛性評価方法のフローチャートが示されている。図1及び図2に例示した試験機2を用いて、本発明に係る剛性評価方法が説明される。この評価方法は、準備工程(STEP10)、位置測定工程(STEP20)及び剛性評価工程(STEP30)を備えている。
この準備工程(STEP10)では、タイヤTが準備される。図示されないが、このタイヤTのトレッドは、路面に接地するトレッド面を形成している。このトレッド面には、周方向の延びる主溝と、主溝に交差する方向に延びる横溝とが形成されている。この主溝と横溝とが、トレッド面にトレッドパターンを形成している。トレッドは、この主溝と横溝とにより多数のブロックに区画されている。この区画されたブロックの外面が、トレッド面を構成している。
図4に示される様に、このタイヤTには、周方向に延びる主溝G1及びG2が形成されている。軸方向に延びる横溝G3及びG4が形成されている。この横溝G3及びG4は主溝G1及びG2と交差して延びている。この主溝G1、主溝G2、横溝G3及び横溝G4とに区画されて、ブロックBが形成されている。このトレッドには、ブロックBのトレッド面位置を測定するための測定点T1と、溝底位置を測定するための測定点R1、R2、R3及びR4が定められる。図示されないが、ブロックBの仮想底面の測定点C1が定められる。この測定点C1は、点T1aから半径方向に延びる直線と、ブロックBが無かったとしたときの仮想表面との交点である。言い換えると、この測定点C1は、仮想表面上での測定点T1に対応する位置を表している。この仮想表面は、主溝G1及び主溝G2の底面と同じ面上にある。この測定点C1は、測定点R1、R2、R3及びR4と同じ面上にある。
これらの測定点T1、R1、R2、R3及びR4とに、例えば、塗料をスプレーしてマークが貼付されてもよい。このトレッド面位置の測定点T1は、ブロックBのトレッド面に定められる。ブロックBのトレッド面の任意の位置が測定点T1とされる。溝底位置の測定点R1、R2、R3及びR4は、ブロックを区画する主溝G1、G2、横溝G3又はG4の底面に定められる。例えば、測定点T1が定められたブロックを区画する主溝G1及びG2の底面に測定点R1、R2、R3及びR4が定められる。測定点R1、R2、R3及びR4が角とされる四角形の内側に、測定点T1が位置させられる。このタイヤTは、ヘッド40のハブ軸に取り付けられる。
この試験機2の制御装置4に、試験条件が入力されている。試験条件には、例えば、垂直荷重、前後力、横力、キャンバー角、スリップ角等の測定条件が含まれる。前後力は、トレッド面を路面に接地させた状態でタイヤTの前後方向(前進後退方向)に作用する力である。横力は、トレッド面を路面に接地させた状態でタイヤTの軸方向に作用する力である。これらの試験条件は、情報処理装置5から制御装置4に入力されてもよい。この際、情報処理装置5に、この試験条件が予め入力されていてもよいし、その都度、情報処理装置5に入力されてもよい。
次に、図5及び図6を参照しつつ、位置測定工程(STEP20)について、説明がされる。図5には、タイヤTのブロックBのトレッド面が路面10に接地した状態が示されている。このタイヤTは、基準測定条件としての所定の測定条件で路面10に接地している。このタイヤTは、制止している。このタイヤTは、計測部16の上面で接地している。
図5の点T1aは、ブロックBのトレッド面の測定点T1が路面と接地する位置を示している。点C1aは、ブロックBの仮想底面の測定点C1の位置を示している。
図6(a)は、図5に示されたブロックBをタイヤTの半径方向に見た説明図である。図6(a)には、ブロックBの測定点T1の位置が点T1aで示されている。このブロックBを区画する溝底の測定点R1からR4の位置が、点R1aからR4aで示されている。ブロックBの仮想底面の測定点C1の位置が点C1aで示されている。
図6(b)は、図6(a)の所定の測定条件と異なる他の測定条件において、ブロックBが接地した状態が示されている。この他の測定条件では、例えば、所定の測定条件に対して、キャンバー角の大きさが変更されている。この図6(b)には、ブロックBの測定点T1の位置が点T1bで示されている。この測定点R1からR4の位置が、点R1bからR4bで示されている。
この位置測定工程(STEP20)では、タイヤTのトレッド面が、計測部16の上面で、カメラにより撮影される。このカメラは、透明な路面としての透明板を通してトレッド面を撮影する。この撮影信号が制御装置4に送信される。制御装置4は、この撮影信号を撮影デジタル信号に変換して情報処理装置5に送信する。情報処理装置5は、この撮影デジタル信号から測定点T1及びR1からR4の位置を測定する。
この位置測定工程(STEP20)では、カメラによる撮影と共に、3軸ロードセルがブロックBのトレッド面にかかる応力を測定する。この応力信号が制御装置4に送信される。制御装置4は、この応力信号を応力デジタル信号に変換して情報処理装置5に送信する。情報処理装置5は、この応力デジタル信号をトレッド面に係る応力値に変換する。
この位置測定工程(STEP20)では、図6(a)に示される様に、所定の測定条件で、測定点T1及びR1からR4の位置、点T1a及び点R1aからR4aが測定される。この点T1a及びR1aからR4aは、路面10に平行な平面座標上の点として決定される。併せて、トレッド面に係る応力値が求められる。
図6(b)に示される様に、他の測定条件で、測定点T1及びR1からR4の位置、点T1b及び点R1bからR4bが測定される。この点T1b及び点R1bからR4bは、路面10に平行な平面座標上の点として決定される。併せて、トレッド面に係る応力値が求められる。
ここでは、制止するタイヤT1を例に説明がされたが、タイヤTが路面10を走行して、測定されてもよい。走行台8が前方に向かって走行する。タイヤTが、測定条件に基づき路面10を前方に向かって移動する。計測部16の上面を通過するときに、タイヤTのトレッド面がカメラにより撮影されてもよい。このときに、3軸ロードセルによりトレッド面の応力が測定されてもよい。
ここでは、情報処理装置5が撮影デジタル信号と応力デジタル信号を受信して、各測定点の位置座標と、応力値とを計算したが、制御装置4が各測定点の位置座標と、応力値とを計算してもよい。制御装置4が各測定点の位置座標と応力値とを情報処理装置5に送信してもよい。
図7を参照しつつ、剛性評価工程(STEP30)について、説明がされる。図7は、路面10に平行な平面座標として測定点T1及び測定点R1からR4の位置を示している。この図7では、点T1a及び点R1aからR4aと、点T1b及びR1bからR4bとが重ね合わせて示されている。図7の矢印で示されように、所定の測定条件から他の測定条件にされることで、測定点T1は点T1aから点T1bに移動している。同様に、測定点R1は点R1aから点R1bに移動し、測定点R2は点R2aから点R2bに移動し、測定点R3は点R3aから点R3bに移動し、測定点R4は点R4aから点R4bに移動している。領域Saは、点R1aからR4aで囲まれる領域を示している。領域Sbは、点R1bからR4bで囲まれる領域を示している。
剛性評価工程(STEP30)では、測定点T1及び測定点R1からR4の位置から、ブロックBの仮想底面の位置を示す点C1aが計算される。この点C1aは、点T1aと同じ位置に決定される。この点C1aは、この所定の測定条件における、ブロックBの仮想底面の測定点C1の位置を示している。
情報処理装置5は、例えば、図7の点R1aからR4aを路面10に平行なxy座標(x、y)として計算する。点R1aの座標を(1,4)とし、点R2aの座標を(1,7)とし、点R3aの座標を(8,9)とし、点R4aの座標を(8,6)とし、点T1aの座標を(5、7)としたとき、点C1aの座標は点T1aと同じ座標(5、7)とされる。
情報処理装置5は、図7の点R1bからR4bを同様にxy座標(x、y)として計算する。点R1bの座標は(2,1)とされ、点R2bの座標は(2,6)とされ、点R3bの座標は(9,9)とされ、点R4bの座標を(9,4)とされ、点T1bの座標は(7,5)とされる。
情報処理装置5は、点C1aが移動する点C1bの座標を計算する。この図7では、x軸方向において、点C1aは点R2aと点R3aとの間の距離を分割する比率と、点R1aと点R4aとの間の距離を分割する比率とが同じにされている。図7の一点鎖線Laは、この比率で領域Saを分割する線分を示している。領域Sbに、領域Sbを分割する線分Lbが設定される。この線分Lbが領域Sbを分割する比率は、線分Laが領域Saを分割する比率と同じ比率にされている。線分Lbを分割する点C1bが設定される。この点C1bは、線分Laを点C1aが分割する比率と同じ比率で、線分Lbを分割している。この様にして、点C1bの座標が計算される。
この様にして、点R1aからR4a及び点C1aの座標と、点R1bからR4bの座標とから、点C1bの座標は(6,6)と計算される。この点C1bの座標の計算方法は、例示であって他の方法でされてもよい。領域Saから領域Sbに変形するときに、点C1aの位置から相対的に求められる位置が点C1bとされればよい。
情報処理装置5は、点T1bの座標と点C1bの座標とからブロックBの変形量を計算する。このブロックBのトレッド面T1における変形量は、点T1bの位置と点C1bの位置と差として計算される。この変形量は、点T1bの座標と点C1bの座標と差として計算される。この点T1bの座標と点C1bの座標と差は、路面10に平行なxy座標上のブロックBの変形量を表している。
情報処理装置5には、予めブロックBの底面からトレッド面までの、ブロックBの高さが入力されている。このブロックBの高さBとxy座標上のブロックBの変形量とから、ブロックBの3次元での変形量が計算されてもよい。
情報処理装置5は、タイヤTのトレッド剛性を評価する。ここでいうトレッド剛性とは、タイヤに力を加えたときの、トレッドの単位移動量当たりの力で表される。言い換えると、タイヤTのトレッド剛性Sは、測定された力の変化量dF(N)と、点T1の位置の変形量dT1(mm)とから、以下の式で計算する。
S = dF / dT1 (N/mm)
情報処理装置5は、ブロックBの変形量をモニターに出力する。情報処理装置5は、ブロックBの変形量を、他の出力装置、例えばプリンターに出力してもよい。更に、タイヤTのトレッド剛性Sが出力されてもよい。
この方法では、仮想底面の位置を示す測定点C1とトレッド面の位置を示す測定点T1の位置が求められている。この測定点C1と測定点T1とを求めることで、ブロックBの変形量が計算されている。この方法にようれば、ブロックBのみの剛性を評価しうる。異なるトレッドパターンのブロックの剛性を、比較評価しうる。
この方法では、ブロックBの変形量と共に、トレッド剛性Sが計算されている。トレッド剛性Sに対するブロックBの剛性の影響を適切に評価しうる。更には、トレッド剛性Sに対するトレッドパターンの影響を適切に評価しうる。
測定条件のうち、特に前後力、横力、キャンバー角は、ブロックBの変形量に大きく影響する。この方法は、特に前後力、横力、キャンバー角による、ブロックBの剛性の評価に適している。
この方法では、接地するトレッド面が透明な路面としての透明板を通して撮影されている。これにより、測定点T1及びR1からR4の位置を正確に測定することができる。この方法では、ブロックBの変形量を正確に測定することができる。
この方法では、図7に示される様に、点R1aから点R4aで囲まれた領域Saが形成されている。点R1bから点R4bで囲まれた領域Sbが形成されている。ブロックBの仮想底面は、この領域Saから領域Sbに変形している。この方法は、仮想底面の変形を精度よく把握しうる。この方法は、測定点C1の位置を精度よく測定しうる。
測定点C1の位置を精度よく測定する観点から、溝底位置を測定するための測定点は3点以上の複数点が設定されることが好ましい。3点以上の複数点で囲まれた領域で、ブロックBの仮想底面の変形を把握することが好ましい。
更に、この方法では、タイヤTの半径方向に見て、測定点T1が領域Saの内側に設定されている。これにより、測定点C1は領域Saの内側に設定される。この方法は、領域Saから領域Sbに変形する仮想底面に測定点C1を設定しているので、測定点C1の位置をより精度よく測定しうる。この観点から、測定点T1は、3点以上の複数の測定点であって、溝底位置を測定するための測定点で囲まれた領域内に設定されることが好ましい。
以上説明された方法は、ブロックが形成されたトレッドの剛性を評価する方法として、空気入りタイヤの剛性の評価に広く適用されうる。
2・・・試験機
4・・・制御装置
5・・・情報処理装置
6・・・ベース
8・・・走行台
10・・・路面
12・・・第一レール
14・・・第一ボールネジ
16・・・計測部
18・・・計測部レール
20・・・計測部ボールネジ
22・・・枠
24・・・第二レール
26・・・第二ボールネジ
28・・・移動台
30・・・軸受
32・・・回動装置
34・・・シャフト
36・・・第三ボールネジ
38・・・支持フレーム
40・・・ヘッド
42・・・駆動モータ
44・・・揺動ボールネジ

Claims (8)

  1. トレッドを備えており、前記トレッドが路面に接地するトレッド面を形成しており、前記トレッドに溝が形成されて前記トレッドが複数のブロックに区画されているタイヤが準備される準備工程と、
    前記ブロックのトレッド面位置の測定点T1前記溝の溝底位置の3点以上の複数の測定点Rn(nは自然数)とが測定される位置測定工程と、
    前記ブロックの変形量が計算される剛性評価工程と
    を備えており、
    前記位置測定工程において、
    基準測定条件における、前記測定点T1に対応する測定点T1a前記複数の測定点Rnに対応する複数の測定点Rna(nは自然数)と
    前記基準測定条件に対して前記ブロックの変形量が異なる様に変更された他の測定条件における、前記測定点T1に対応する測定点T1b前記複数の測定点Rnに対応する複数の測定点Rnb(nは自然数)
    が測定されており、
    前記剛性評価工程において、
    前記基準測定条件における、前記ブロックが無かったとしたときの仮想表面を基準仮想底面とし、前記他の測定条件における、前記ブロックが無かったとしたときの仮想表面を仮想底面とするときに、
    前記基準測定条件における前記測定点T1a前記複数の測定点Rnaとから前記ブロックの前記基準仮想底面位置の測定点C1aが計算されており、
    前記複数の測定点Rnaと、前記測定点C1aと、前記複数の測定点Rnbとから、前記他の測定条件における前記ブロックの前記仮想底面位置の測定点C1bが計算されており、
    前記他の測定条件における前記ブロックの変形量が、前記ブロックの前記測定点C1b前記測定点T1bとから計算されているトレッドの剛性評価方法。
  2. 前記位置測定工程において、前記路面に接地する前記トレッド面の応力が測定されており、
    前記ブロック剛性評価工程において、前記基準測定条件と前記他の測定条件との前記トレッドの変形量と前記トレッド面の応力の変化量とからトレッド剛性が計算されている請求項1に記載の剛性評価方法。
  3. 前記位置測定工程の前記他の測定条件において、前記基準測定条件に対して前後力の大きさが変更されている請求項1又は2に記載の剛性評価方法。
  4. 前記位置測定工程の前記他の測定条件において、前記基準測定条件に対して横力の大きさが変更されている請求項1から3のいずれかに記載の剛性評価方法。
  5. 前記位置測定工程の前記他の測定条件において、前記基準測定条件に対してキャンバー角の大きさが変更されている請求項1から4のいずれかに記載の剛性評価方法。
  6. 前記位置測定工程では、透明な路面に接地する前記トレッドが透明な前記路面を通して撮影されており、この撮影された前記トレッドの画像から前記ブロックの前記トレッド面位置の前記測定点T1a及び前記測定点T1bと溝底位置の前記複数の測定点Rna及び前記複数の測定点Rnbとが測定されている請求項1から5のいずれかに記載の剛性評価方法。
  7. 溝が形成されたトレッド面が接地する路面と、前記溝で複数のブロックに区画されたトレッドであって前記路面に接地している前記トレッドを撮影する撮影手段と、前記ブロックのトレッド面位置の測定点T1と前記溝の溝底位置の3点以上の複数の測定点Rn(nは自然数)とを測定する情報処理装置とを備えており、
    基準測定条件における、前記ブロックが無かったとしたときの仮想表面を基準仮想底面とし、
    前記基準測定条件に対して前記ブロックの変形量が異なる様に変更された他の測定条件における、前記ブロックが無かったとしたときの仮想表面を仮想底面とするときに、
    前記情報処理装置が、
    前記基準測定条件において前記撮影手段が撮影した前記トレッドの画像から、前記測定点T1に対応する測定点T1a前記複数の測定点Rnに対応する複数の測定点Rna(nは自然数)とを測定する機能と、
    前記他の測定条件において前記撮影手段が撮影した前記トレッドの画像から、前記測定点T1に対応する測定点T1bと前記複数の測定点Rnに対応する複数の測定点Rnb(nは自然数)とを測定する機能と、
    前記測定点T1aと前記複数の測定点Rnaとから前記基準仮想底面の位置の測定点C1aを計算する機能と、
    前記複数の測定点Rnaと、前記測定点C1aと、前記複数の測定点Rnbと、から前記仮想底面の位置の測定点C1bを計算する機能と、
    前記他の測定条件における前記ブロックの変形量を、前記測定点C1bと前記測定点T1bとから計算する機能と
    を備えている、タイヤのトレッドの剛性を評価する試験機。
  8. 前記路面に接地している前記トレッド面にかかる応力を測定する接地圧センサーを備えており、
    上記情報処理装置が
    前記トレッド面にかかる前記応力の変化量を計算する機能と
    前記基準測定条件と前記他の測定条件との前記トレッドの変形量と前記トレッド面にかかる前記応力の変化量とから、前記トレッド剛性を計算する機能を備えている、請求項7に記載の試験機。
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