JP6912686B1 - タイヤ試験装置 - Google Patents

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Abstract

タイヤの横剛性を精度良く求めることができるタイヤ試験装置を提供する。タイヤ試験装置(10)は、タイヤ(12)をドラム(14)に接した状態で回転させて試験を行う。複数のセンサ(17)は、ドラム(14)の外周面に設けられるとともにドラム(14)の幅方向に並んで配置され、タイヤ(12)との接地位置における接地力を計測する。算出部は、センサ(17)で計測した接地力に基づいて、接地位置の幅方向の変位量Dyと、変位量Dyに対応する幅方向の接地力Fyの変化量ΔFyとを求め、変位量Dyと変化量ΔFyから横剛性分担率Ky ribを算出する。

Description

本発明はタイヤ試験装置に係り、特にタイヤをドラム上で回転させて試験を行うドラム式のタイヤ試験装置に関する。
従来技術のタイヤ試験装置は、タイヤを取り付けるスピンドル軸に軸力センサ(分力センサ)を設置する構造のものが一般的であり、そのような構造を採用したものが特許文献1に提案されている。
具体的には、特許文献1に記載の発明は、過渡的な横剛性を求めることによってタイヤの性能を評価するようになっている。この特許文献1に記載の発明は、スリップ角を経時的に変化させながら、カメラでタイヤの側面を撮影し、その撮影画像からタイヤの過渡的な横変形量を求めるとともに、タイヤの支持機構(スピンドル軸の軸力センサ)で軸力を測定してタイヤの過渡的な横力を求める。そして、求めた横変形量と横力とから横剛性を算出し、横剛性のピーク値を用いてタイヤの官能評価を行っている。
特開2019−120525号公報
ところで、タイヤ接地面内で発生する力の分布は一様ではないため、タイヤが動的な状態において、そのタイヤの各接地部分がどれ位の力を出しているのか(或いは力を出していないのか)を把握できれば、タイヤの開発やメカニズムの解明に有用である。
しかしながら、特許文献1は、タイヤの横力をタイヤ支持機構の軸力から求めているので、横剛性をタイヤ全体としてしか求めることができず、十分な解析には利用できないという問題があった。
具体的には、特許文献1に記載の発明は、タイヤ全体の横剛性を算出しているため、タイヤがスリップ角(スリップアングル)に対してどれだけ力を出せるのかを解析することができるものの、タイヤの接地部の各々の剛性を把握することはできない。その結果、特許文献1に記載の発明では、タイヤ特性の十分な解析ができない。また、特許文献1に記載の発明では、所望する性能が得られるタイヤパターンの設計・開発に必要なデータが得られない。
本発明はこのような事情に鑑みて成されたものであり、タイヤの剛性をタイヤ全体としてではなく、接地部の各々の剛性分担率や剛性分布を求めることによって、タイヤ特性の解析やタイヤパターンの設計・開発に利用することのできるタイヤ試験装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた本発明は、タイヤをドラムに接した状態で回転させて試験を行うドラム式のタイヤ試験装置であって、前記ドラムの外周面に設けられるとともに前記ドラム及び前記タイヤの幅方向に並んで配置され、前記タイヤとの接地位置における接地力を計測する複数のセンサと、前記タイヤを回転自在に支持するとともに、前記ドラムに対する前記タイヤの角度を調整することによって、前記接地位置と前記接地力を前記幅方向に変化させるタイヤ支持機構と、前記センサで計測した接地力に基づいて、前記接地位置の前記幅方向の変位量と、該変位量に対応する前記幅方向の接地力の変化量とを求め、前記変位量と前記接地力の変化量から横剛性を算出する算出部と、を備えることを特徴とする。
また、前記算出部は、前記センサで計測した接地力に基づいて接地力分布を求め、該接地力分布から前記タイヤの接地面全体を前記幅方向に複数の範囲に分割し、該分割した範囲について前記幅方向の接地力の積算値の変化量と前記範囲の中心位置の変位量とを求め、前記積算値の変化量と前記中心位置の変位量とから前記範囲ごとの横剛性を算出することが望ましい。
このように、本発明によれば、計測したタイヤの接地力に基づいて、接地面の変位量と接地力の変化量を求めて横剛性値を算出するので、横剛性の分布や分担率等を求めることができる。たとえば、ある走行条件におけるタイヤ全体の横剛性を、幅方向の各々の接地部が発生する力とその際に発生した変位量とから、接地部の各々の横剛性分担率を求めることができる。したがって、タイヤ特性の解析やタイヤパターンの設計・開発に利用することができる。
また、前記算出部は、前記センサで計測した接地力を用いて接地力分布を求め、該接地力分布から前記タイヤの接地面全体を前記幅方向に分割する複数のリブ領域に特定し、該特定したリブ領域毎にその中心位置の前記幅方向の変位量を算出すると共に、該リブ領域毎に該変位量に対応する前記幅方向の接地力の積算値の変化量を算出し、前記リブ領域毎に、前記中心位置の変位量及び前記接地力の積算値の変化量から該リブ領域毎に横剛性を算出することが望ましい。
この構成によれば、タイヤに設けられたリブ毎に、横剛性を算出できるため、タイヤに設けられたリブのどこが力を出しているのか、或いは、出していないのかを把握することができる。そのため、本発明のタイヤ試験装は、タイヤ開発やサスペンションの設計をする上で、非常に重要なツールになる。
また、前記算出部が出力する画像を表示する表示部を備え、前記算出部は、前記リブ領域毎に、前記算出した幅方向の変位量と、前記算出した幅方向の接地力の積算値の変化量と、前記算出した横剛性とを示す画像を生成して、前記表示部に生成した画像を表示することが望ましい。
この構成によれば、ユーザは、表示部の画像を視ることで、タイヤのリブ毎の特性を簡単に確認するこができる。
また、本発明は、タイヤをドラムに接した状態で回転させて試験を行うドラム式のタイヤ試験装置であって、前記ドラムの外周面に設けられるとともに前記ドラム及び前記タイヤの幅方向に並んで配置され、前記タイヤとの接地位置における接地力を計測する複数のセンサと、前記タイヤを回転自在に支持するとともに、前記ドラムの速度に対する前記タイヤの速度を調整することによって、前記接地位置と前記接地力を前記タイヤの前後方向に変化させるタイヤ支持機構と、前記センサで計測した接地力に基づいて、前記接地位置の前記タイヤの前後方向の変位量と、該変位量に対応する前記前後方向の接地力の変化量とを求め、前記変位量と前記接地力の変化量から前後剛性を算出する算出部と、を備えることを特徴とする。
このように、本発明によれば、計測したタイヤの接地力に基づいて、接地面の変位量と接地力の変化量を求めてタイヤの前後剛性を算出するので、前後剛性の分布や分担率等を求めることができる。たとえば、ある走行条件におけるタイヤ全体の前後剛性を、タイヤの各々の接地部が発生する力とその際に発生した変位量とから、接地部の各々の前後剛性分担率を求めることができる。したがって、タイヤ特性の解析やタイヤパターンの設計・開発に利用することができる。
また、前記算出部は、前記センサで計測した接地力を用いて接地力分布を求め、該接地力分布から前記タイヤの接地面全体を前記幅方向に分割する複数のリブ領域に特定すると共に、該リブ領域毎に該リブ領域を前記幅方向に分割するブロック領域を特定し、該特定したブロック領域毎にその中心位置の前記タイヤの前後方向の変位量を算出すると共に、該ブロック領域毎に該変位量に対応する前記タイヤの前後方向の接地力の積算値の変化量を算出し、前記ブロック領域毎に、前記中心位置の変位量及び前記接地力の積算値の変化量から該ブロック領域毎に前後剛性を算出することが望ましい。
この構成によれば、タイヤに設けられたブロック領域毎に、その前後剛性を算出できるため、タイヤに設けられたブロックのどこが力を出しているのか、或いは、出していないのかを把握することができる。
また、ブロック領域毎の前後剛性は、タイヤのトレッド表面を縦溝(リブ溝)と横溝(ラグ溝)で区切られた各ブロック領域ごとの剛性分担率であり、接地面内での剛性分担率のばらつきを評価することで、パターン設計や偏摩耗解析などに寄与できることが期待できる。また、前後剛性は、タイヤ制駆動力の時間遅れに繋がるとされており、車両制駆動時の応答速度における重要パラメータの一つであるため、タイヤ単体の評価に留まらず、ABS等のタイヤの制駆動力を利用した車両制御システムの改良に役立つデータになる可能性がある。
本発明によれば、タイヤの剛性をタイヤ全体としてではなく、接地部の各々の剛性分担率や剛性分布を求めることによって、タイヤ特性の解析やタイヤパターンの設計・開発に利用することのできるタイヤ試験装置を提供することができる。
本発明の第1、2実施形態のタイヤ試験装置の一例の全体を示す外観図である。 図1のタイヤ試験装置におけるタイヤとドラムを示す平面図である。 図1のタイヤ試験装置におけるタイヤとドラムを示す側面図である。 本発明の第1実施形態のタイヤ試験装置における制御ブロック図である。 本発明の第1実施形態のタイヤ試験装置の処理プロセスの一例を示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態のタイヤ試験装置が計測した接地力データの一例を示す図である。 本発明の第1実施形態のタイヤ試験装置が行う接地面の変位量の演算処理を説明する図である。 本発明の第1実施形態のタイヤ試験装置が行う接地力の変化量分布の演算処理を説明する図である。 本発明の第1実施形態のタイヤ試験装置による演算結果の表示例を示す図である。 本発明の第2実施形態のタイヤ試験装置の制御ブロック図である。 本発明の第2実施形態のタイヤ試験装置の処理プロセスの一例を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態のタイヤ試験装置が計測した接地力データの一例を示す図である。 本発明の第2実施形態のタイヤ試験装置が接地力データからタイヤのブロック領域の中心点を求める処理を説明するための模式図である。 本発明の第2実施形態のタイヤ試験装置が接地力データから求めたタイヤのブロック領域の中心点からタイヤの前後方向の変位量を算出する処理を説明するための模式図である。 本発明の第2実施形態のタイヤ試験装置により計測された各ブロック領域の接地力の変化量の算出結果を示したイメージ図である。
以下、本発明の実施形態(第1実施形態、第2実施形態)について図面に基づいて説明する。
《第1実施形態》
先ず、本発明の第1実施形態のタイヤ試験装置10について説明する。
図1は、本発明の実施形態(第1実施形態、第2実施形態)が適用されたタイヤ試験装置10の外観図であり、図2、図3はそれぞれ、試験対象であるタイヤ12とタイヤ試験装置10のドラム14との関係を示す平面図、側面図である。
これらの図に示すタイヤ試験装置10は、タイヤ12の接地力を計測するドラム式の試験装置であり、ドラム軸13を中心に回転するドラム14の外周面(ドラム面)に試験対象のタイヤ12を接地させることで試験を行うようになっている。
ドラム面の一部には、タイヤ12の接地力を計測する接地力センサ部16が設けられている。接地力センサ部16は、接地力の3分力(X軸、Y軸、Z軸)を計測する複数のセンサ17を備える。センサ17は、起歪体に歪みゲージを貼り付けることによって構成されており、たとえば出願人が製造する「FMS」(Force Matrix Sensor)を利用することができる。このセンサ17は、ドラム14の幅方向(図2に示すY軸方向)に複数個が並んで配置されており、たとえば80個のセンサ17が僅かな隙間をあけて直線状に1列に並んで配置されている。各センサ17は、ドラム14に埋め込んだ状態で取り付けられており、その外面がドラム面と一致するようになっている。ここで、タイヤ12の進行方向(前後方向)をX軸、ドラム14(及びタイヤ12)の幅方向をY軸、タイヤ12とドラム14の近接方向をZ軸とする。
試験対象のタイヤ12は、タイヤ支持機構18に取り付けられる。タイヤ支持機構18は、タイヤ軸11を中心としてタイヤ12を回動自在に支持するとともに、タイヤ12をドラム14に対して前後に移動させることで、タイヤ12をドラム14の外周面に接地させたり、離隔させるなどの制御が可能となっている。また、タイヤ支持機構18は、タイヤ12をドラム14に対してドラム14の幅方向に相対的に横移動させたり、タイヤ12の角度SA(図2参照)をドラム14に対して調節する制御が可能となっている。また、タイヤ支持機構18はタイヤ軸11との接続軸に3方向力を計測できる力センサを有しており、タイヤ接地力の合計値を計測することが可能となっている。
図4はタイヤ試験装置10の制御ブロック図を示している。同図に示すように、タイヤ試験装置10は、接地力センサ部16、算出部20、タイヤ駆動制御部22、タイヤ角度センサ部23、ドラム駆動制御部24、ドラム角度センサ部25、記憶部26、表示部27、および入力部28を備える。
タイヤ駆動制御部22は、上述したタイヤ支持機構18の駆動を制御する回路であり、このタイヤ駆動制御部22によって、タイヤ12のドラム14に対する移動や角度SAの調整が制御される。
ドラム駆動制御部24は、ドラム14の回転を制御する回路であり、このドラム駆動制御部24によってドラム14の回転や負荷が制御される。
タイヤ角度センサ部23は、タイヤ12の回転角度を検出するセンサであり、タイヤ軸11に設けられたロータリーエンコーダ等によってタイヤ12の回転角度が計測される。ドラム角度センサ部25は、ドラム14の回転角度を検出するセンサであり、ドラム軸13に設けられたロータリーエンコーダ等によってドラム14の回転角度が計測される。タイヤ角度センサ部23とドラム角度センサ部25で計測された回転角度は算出部20に送信される。また、接地力センサ部16で計測された接地力の計測値も算出部20に送信される。
算出部20は、プログラムの演算処理を実行するCPU、メモリ等を有する回路であり、接地力を算出する接地力算出部20Aと、接地位置の変位量を算出する変位量算出部20Bと、変位に対応する接地力の変化量を算出する変化量算出部20Cと、変位量と変化量から横剛性を演算する横剛性算出部20Dとを有している。
なお、各算出部(接地力算出部20A、変位量算出部20B、変化量算出部20C及び横剛性算出部20D)の機能は、上記のCPUが前記プログラムの演算処理を実行することにより実現される。なお、各算出部の演算処理については後述する。
記憶部26は、情報を記憶するRAMやハードディスク等であり、算出部20で算出された結果等が記録部26に記録される。表示部27は、情報を表示するディスプレイ等であり、入力部28は、情報の入力が可能なキーボードやマウス等である。なお、表示部27と入力部28を一体にしたタッチパネル等を用いてもよい。
図5はタイヤ試験装置10の処理プロセスの一例を示している。同図は、接地力データの蓄積に関する処理(S1〜S4)と横剛性の算出に関する処理(S5〜S8)を連続して行う例であるが、別々に行うようにしてもよい。
まず、タイヤ12の角度SAを調整する(S1)。すなわち、タイヤ支持機構18に装着した試験対象のタイヤ12の角度SAを、タイヤ駆動制御部22によって設定角度に調整する。
第1実施形態では、最初に、タイヤ駆動制御部22がタイヤ12の角度SAを「0deg(タイヤ12が直進状態になる角度)」に調整するものとする。
次に、接地力の計測と、接地力データの蓄積を行う(S2)。すなわち、タイヤ駆動制御部22によってタイヤ12の回転、移動を制御してタイヤ12をドラム14に接触させるとともにドラム駆動制御部24によってドラム14の回転を制御しながら、接地力センサ部16によって接地力を計測する。そして、接地力センサ部16は、計測して得られた接地力データを記憶部26に記憶させる。その際、タイヤ12の角度SAと、タイヤ角度センサ部23やドラム角度センサ部25で計測したタイヤ12の回転角度と、ドラム14の回転角度とを接地力データに対応付けて記憶部26に記録させる。記録を一定時間連続して行うことによって、十分な量の接地力データを蓄積する。なお、タイヤ12とドラム14は通常、径の大きさが異なるため、接地力センサ部16に対するタイヤ12の接地面は回転とともにタイヤ12上での位置(角度)が変化する。このため、タイヤ12の回転角度とドラム14の回転角度が異なる膨大な接地力データが蓄積されることになる。
接地力データの蓄積は、タイヤ12の略全周における接地力データが蓄積されるまで(たとえば設定した時間が経過するまで)繰り返し行う(S3)。接地力データの蓄積が終了すると、接地力センサ部16は、別の角度SAのデータが必要かどうかを判断し(S4)、必要な場合にはS1に戻り、タイヤ駆動制御部22にタイヤ12の角度SAを調整させて、S2、S3の処理を繰り返す。角度SAの調整は、たとえば角度SAを1degずつ調整し、接地力データを蓄積する。
なお、第1実施形態では、タイヤ12の角度SAが「0deg」の接地力データの蓄積が終了すると、S1に戻って、タイヤ駆動制御部22がタイヤ12の角度SAを「1deg(タイヤが横スリップ状態になる角度)」に調整して、S2、S3の処理を繰り返して、タイヤ12の角度SAが「1deg」のタイヤ12の略全周における接地力データを蓄積する。
ここで、蓄積した接地力データについて説明する。図6は、タイヤ12のある位置での接地力データ(フットプリント)の一例を示している。なお、図6(a)は、X軸方向の接地力Fxのデータであり、図6(b)は、Y軸方向の接地力Fyのデータであり、図6(c)は、Z軸方向の接地力Fzのデータである。図6において、色の濃い部分ほど力が大きいことを示しており、その分布形状からタイヤ12がリブタイヤ(リブが形成されているタイヤ)であることが分かる。すなわち、タイヤ12には、幅方向に一定の間隔で4つの溝が形成されており、5つのリブ(接地する部分)を有していることが分かる。
以下は、図6に示した接地力データ(フットプリント)をリブごとに分割して横剛性を求める例で説明する。横剛性は、角度SAが異なる接地力データを用いて算出する。ここでは、角度SA=0(deg、以下、単位を省略する)とSA=1の接地力データから、その間に発生する横剛性を算出する。
横剛性を算出するにあたり、まず、タイヤ12の接地位置の変位量Dyを算出する(S5)。
S5では、変位量算出部20Bが、接地力データ(フットプリント)のなかのZ軸方向の接地力Fzのデータ(Fz分布データ)を用いてリブ領域(リブ)の判定を行う。リブ領域の判定では、変位量算出部20Bが、Fz分布データに対して閾値を用いた2値化処理をして、2値化処理されたデータ(接地力分布)を用いて接触・非接触の判定処理をする。
また、変位量算出部20Bは、判定処理で接触と判定した点を接触点とし、接触点と判定された点群から、リブ領域ごとに左右端の座標点を求め、左右端の間の範囲をリブ領域と判定する。また、変位量算出部20Bは、各リブ領域の中心線(タイヤの幅方向(Y軸方向の中心線)を求める。具体的には、変位量算出部20Bは、SA=0の接地力Fzのデータ(Fz分布データ)から各リブ領域の中心線(タイヤの幅方向(Y軸方向の中心線)を求めると共に、SA=1の接地力Fzのデータ(Fz分布データ)から各リブ領域の中心線(タイヤの幅方向(Y軸方向の中心線)を求める。
さらに、S5では、変位量算出部20Bは、リブ領域毎に、その中心線をSA=0、SA=1で比べて変位量Dyを求める。図7は、接地位置の変位量Dyの算出処理を説明する図である。なお、図7(a)は接地力データ(フットプリント)であり、図7(b)はフットプリントを2値化してリブ領域の範囲を特定した状態を示している。図7(a)及び(b)は、それぞれ、図に向かって右側がSA=0、図に向かって左側がSA=1のデータを示している。一方、図7(c)は、SA=0、SA=1のリブ領域の位置を重ねて示したものであり、点線は範囲の中央位置を示している。同図から分かるように、SA=0からSA=1に変化するにあたり、リブの中央位置が左側に移動していることが分かる。変位量算出部20Bは、この移動量を変位量Dyとして、それぞれの範囲(リブ領域)ごとに求める。
次に、各リブ領域の接地力(タイヤ12の幅方向(Y軸方向))の変化量を算出する(S6)。
S6では、先ず、接地力算出部20Aが、接地力データ(フットプリント)のなかのY軸方向の接地力Fyのデータ(Fy分布データ)に対して、S5で求めた「リブ領域毎の左右端の座標点」を使用してリブ領域を特定する。また、接地力算出部20Aは、Y軸方向の接地力Fyのデータ(Fy分布データ)を用いて、特定した範囲(リブ領域)ごとに接地力Fyの積算値を求める。なお、接地力算出部20Aは、SA=0の接地力Fyのデータ(Fy分布データ)を用いて、リブ領域ごとの接地力Fyの積算値を求めると共に、SA=1の接地力Fyのデータ(Fy分布データ)を用いて、リブ領域ごとの接地力Fyの積算値を求める。
その後、変位量算出部20Cが、求めた積算値をSA=0、SA=1で比べて、その差分を変化量ΔFyとして算出する。図8は、接地力の変化量ΔFyの算出処理を説明する図である。なお、図8(a)は、接地力データ(フットプリント)がリブごとに枠で囲まれて特定された状態を示している。図8(b)は、特定された範囲内で接地力の積算値を求めた結果をリブごとに示している。図8(a)及び(b)はそれぞれ、上側がSA=0のデータであり、下側がSA=1のデータである。一方、図8(c)は、SA=0とSA=1の差分を変位量ΔFyとして、範囲(リブ)ごとに求めた結果を示している。
次に、横剛性算出部20Dが、変位量Dyと接地力の変化量ΔFyを用いて、横剛性分担率Ky ribを求める(S7)。
S7では、横剛性算出部20Dが、S5で求めた接地位置の変位量Dyと、S6で求めた接地力の変化量ΔFyと、下記の(式1)とを用いて、範囲(リブ領域)ごとの横剛性分担率Ky ribを求める。具体的には、横剛性算出部20Dが、下記の(式1)に、S5で求めた接地位置の変位量Dyと、S6で求めた接地力の変化量ΔFyとを代入して、リブ毎の横剛性分担率Ky ribを算出する。
Ky rib=ΔFy/Dy・・・・(式1)
次に、横剛性算出部20Dが、求めた分担率Ky ribを表示部27に表示する(S8)。例えば、横剛性算出部20Dは、リブ領域毎に、算出した幅方向の変位量と、算出した幅方向の接地力の積算値の変化量と、算出した横剛性とを示す画像(図9参照)を生成して、表示部27に生成した画像を表示する。
ここで、図9は、表示例を示している。なお、図9(a)は接地位置の変位量Dyを示しており、図9(b)は接地力の変化量ΔFyを示しており、図9(c)は横剛性Kyを示している。この図において、縦方向は、全体における各リブでの割合を記載している。なお、縦方向は、それぞれの単位を用いた数値で示しても良い。
図9から分かるように、幅方向の変位量Dyはタイヤの中央(rib2、3、4)が大きく、内側(rib1)と外側(rib5)が小さくなっている。これに対して、幅方向の接地力Fyの変化量ΔFyは、外側(rib5)が最も大きく、内側(rib1)になるにつれて徐々に小さくなるが、中央(rib3)だけ小さくなっている。そして、変位量Dyと変化量ΔFyから求めた横剛性Kyは、外側(rib5)が最も大きく、中央(rib3)になるにつれて小さくなり、内側(rib1)になるにつれて再び大きくなっている。
このように第1実施形態によれば、タイヤ全体の横剛性Kyについて、ドラム14の幅方向の分担率Ky ribとして求めることができ、タイヤ12の特性の解析を行うことができる。
また、第1実施形態によれば、タイヤ12のリブ毎に幅方向の分担率Ky ribが算出されるため、タイヤ12に設けられたリブのどこが力を出しているのか、或いは、出していないのかを把握することができる。そのため、第1実施形態のタイヤ試験装置10は、タイヤ特性の解析、タイヤパターンの設計開発やサスペンションの設計をする上で、非常に重要なツールになる。
なお、上述した第1実施形態では、接地位置の変位量Dyを求めてから接地力の変化量ΔFyを求める例で説明したが、接地力の変化量ΔFyを求めてから接地位置の変位量Dyを求めてもいいし、両方の処理を同時に行ってもよい。ただし、両方の処理では、特定する範囲(リブの範囲)を対応させる必要がある。上述した実施の形態では、範囲の特定方法として、枠で囲んだり2値化したりしたが、実質的に同じであればよく、もちろん同じ特定方法を用いても良い。また、両方の処理の前に、範囲を特定する処理を行い、そこで特定した範囲に基づいて両方の処理を行うようにしてもよい。
また、上述した実施の形態では、リブ領域ごとに範囲を特定し、その範囲での横剛性を求めるようにしたが、これに限定するものでは無く、ある一点やあるブロックパターン領域での横剛性を求めるようにしてもよい。たとえば、タイヤ12の最も外側の点、最も内側の点、中央の点等において、変位量Dyと接地力の変位量ΔFyを求めて横剛性を算出するようにしてもよい。また、タイヤ支持機構18のタイヤ接続軸に装備された3方向力を計測できる力センサにより、タイヤ接地力の変化量ΔFyの合計値を用いて、タイヤ全体での横剛性Kyを算出するようにしてもよい。
《第2実施形態》
次に、本発明の第2実施形態のタイヤ試験装置について説明する。
なお、第2実施形態の説明では、説明の便宜上、上述した第1実施形態と同様の構成(或いは相当する構成)については同じ符号を付けて説明を省略、或いは簡略化する。
先ず、第2実施形態のタイヤ試験装置10の概略構成を説明する。
第2実施形態のタイヤ試験装置10は、第1実施形態と同様、タイヤ12の接地力を計測するドラム式の試験装置であり、ドラム軸13を中心に回転するドラム14の外周面(ドラム面)に試験対象のタイヤ12を接地させることで試験によりタイヤ12の接地力が計測されるように構成されている(図1参照)。
また、上記のドラム14は、第1実施形態と同様、外周面(ドラム面)の一部に、タイヤ12の接地力を計測する接地力センサ部16が設けられている(図2、3参照)。また、接地力センサ部16は、第1実施形態と同様、接地力の3分力(X軸、Y軸、Z軸)を計測する複数のセンサ17(例えば、80個のセンサ17)を備えている。また、タイヤ支持機構18は、タイヤ軸11を中心としてタイヤ12を回動自在に支持するとともに、タイヤ12をドラム14に対して前後に移動させることで、タイヤ12をドラム14の外周面に接地させたり、離隔させるなどの制御が可能となっている。
次に、第2実施形態のタイヤ試験装置10の機能構成について、図10を参照しながら説明する。
ここで、図10は、第2実施形態のタイヤ試験装置10の制御ブロック図を示している。
図示するように、第2実施形態のタイヤ試験装置10は、接地力センサ部16、算出部200、タイヤ駆動制御部220、タイヤ角度センサ部23、ドラム駆動制御部24、ドラム角度センサ部25、記憶部26、表示部27、及び入力部28を備えている。
なお、上記の各構成部のうち、タイヤ駆動制御部220及び算出部200以外の構成部(接地力センサ部16、タイヤ角度センサ部23、ドラム駆動制御部24、ドラム角度センサ部25、記憶部26、表示部27、入力部28)は、第1実施形態と同じであるため、説明を省略する。
タイヤ駆動制御部220は、タイヤ支持機構18の駆動を制御する回路であり、このタイヤ駆動制御部220によって、タイヤ12のドラム14に対する移動や角度SAの調整が制御される。
さらに、タイヤ駆動制御部220は、設定されたスリップ率になるように、タイヤ支持機構18の駆動を制御して、タイヤ12の転動を制御する。このスリップ率は、下記の(式2)に示すように定義する。
スリップ率=(ドラム速度-タイヤ速度)/ドラム速度・・・(式2)
なお、上記の各速度は、ドラム14とタイヤ12との接地中心点における接線速度とする。
具体的には、タイヤ駆動制御部220には、所定の「ドラム速度(一定のドラム速度)」と、タイヤ12の転動時の「有効転がり半径」とが設定されている。上記の「有効転がり半径」は、例えば、作業者が、事前設定処理として、タイヤ試験装置10を駆動させ、タイヤ軸11に設けられた回転角エンコーダにより、タイヤ12の転動時の「有効転がり半径」を推定する。作業者は、入力部28を操作して、タイヤ駆動制御部220に、推定した「有効転がり半径」を入力して設定する。
また、タイヤ駆動制御部220には、目標の「スリップ率」が設定されている。この「スリップ率」は、例えば、作業者が、入力部28を操作して、事前設定処理として、タイヤ駆動制御部220に目標の「スリップ率」を設定する。第2実施形態では、タイヤ駆動制御部220に、2種類のスリップ率(直進時のタイヤ12の動きを再現する「スリップ率=0%」、制動時のタイヤ12の動きを再現する「スリップ率=2%」)を設定している場合を例にする。なお、2種類のスリップ率は、一例である。
そして、タイヤ駆動制御部220は、タイヤ軸11の回転角エンコーダが検出した「タイヤ回転角速度」を取得し、その取得した「タイヤ回転角速度」及び「有効転がり半径」と、上記(式2)とを用いて、設定されている「一定のドラム速度」に対して、設定された「スリップ率」となるように、タイヤ支持機構18を駆動制御して、タイヤ12の速度を制御する。その制御の特別な場合として、制御しない、つまり駆動力を発生させない状態も存在する。
算出部200は、接地力を算出する接地力算出部200Aと、接地位置の変位量を算出する変位量算出部200Bと、変位に対応する接地力の変化量を算出する変化量算出部200Cと、変位量と変化量から前後剛性を演算する前後剛性算出部200Dとを有している。各算出部の演算処理については後述する。
なお、算出部200は、プログラムの演算処理を実行するCPU、メモリ等を有する回路であり、メモリには、前記プログラムが記憶されている。そして、各算出部(接地力算出部200A、変位量算出部200B、変化量算出部200C及び前後剛性算出部200D)の機能は、上記のCPUが前記プログラムを実行することにより実現される。
次に、第2実施形態のタイヤ試験装置10のタイヤ12の前後剛性算出処理について、図11を参照しながら説明する。
ここで、図11は、第2実施形態のタイヤ試験装置10の処理プロセスの一例を示すフローチャートである。なお、図11では、接地力データの蓄積に関する処理(S11〜S14)と、前後剛性の算出に関する処理(S15〜S18)とを連続して行う例を示しているが、別々に行うようにしてもよい。
第2実施形態では、まず、タイヤ試験装置10を駆動させて、タイヤ支持機構18に装着した試験対象のタイヤ12(転動させているタイヤ12)のスリップ率を設定する(S11)。すなわち、タイヤ試験装置10は、設定された「スリップ率」になるように、転動させているタイヤ12の速度を制御する。ここでは、先ず、直進時のスリップ率(0%)に、タイヤ12のスリップ率を設定する例で説明する。
具体的には、S11では、ドラム駆動制御部24が、所定の「ドラム速度」でドラム14を回転させる。また、タイヤ駆動制御部220が、タイヤ支持機構18を駆動制御してタイヤ12を回転(転動)させる。このとき、タイヤ駆動制御部220は、タイヤ軸11に設けられた回転角エンコーダから「タイヤ回転角速度」を取得し、その取得した「タイヤ回転角速度」と、事前設定処理で設定された「有効転がり半径」と、上述した上記(式2)とを用いて、所定の「ドラム速度」に対して目標の「スリップ率=0%」になるように、タイヤ支持機構18の駆動制御をして、タイヤ12の速度を制御する。特に、タイヤの駆動の為の制御を無くした状態は、タイヤ試験装置10に装着されたタイヤ12は、「スリップ率=0%」で回転している状態になる(タイヤ12が直進時の動作状態になる)。
次に、タイヤ試験装置10は、上述した第1実施形態のS2と同様の処理、すなわち、接地力の計測と、接地力データの蓄積を行う(S12)。具体的には、S12では、タイヤ駆動制御部220によってタイヤ12の回転、移動を制御してタイヤ12をドラム14に接触させるとともにドラム駆動制御部24によってドラム14の回転を制御しながら、接地力センサ部16によって接地力を計測する。そして、接地力センサ部16は、計測して得られた接地力データを記憶部26に記憶させる。その際、接地力センサ部16は、設定されている「スリップ率」と、タイヤ角度センサ部23やドラム角度センサ部25で計測したタイヤ12の回転角度及びドラム14の回転角度と、接地力データとを対応付けて記憶部26に記録させる。すなわち、接地力センサ部16は、計測した接地力データに対して、設定されている「スリップ率」、タイヤ12の回転角度及びドラム14の回転角度を対応付け、記憶部26に、スリップ率等を対応付けた接地力データを記憶させ、S13の処理に進む。
S13では、タイヤ試験装置10は、上述した第1実施形態のS3と同様の処理を行う。すなわち、S13では、タイヤ試験装置10は、タイヤ12の略全周における接地力データが蓄積されるまで(たとえば設定した時間が経過するまで)、接地力データの蓄積を繰り返し行う。
S14では、接地力センサ部16は、別の「スリップ率」の接地力データが必要かどうかを判断し(S14)、必要な場合にはS11に戻り、タイヤ12のスリップ率を別の値に設定し直して、S12、S13の処理を繰り返す。
なお、第2実施形態では、直進時の「スリップ率=0%」の接地力データの蓄積と、制動時の「スリップ率=2%」の接地力データの蓄積とを行う場合を例にしている。そのため、S14では、接地力センサ部16は、「スリップ率」が「0%」接地力データの蓄積が終了すると、「スリップ率」が「2%」のデータが必要であると判断し、S11に戻る。
S14の処理の後で行うS11では、接地力センサ部16がタイヤ駆動制御部220に、「スリップ率の変更」を要求する。タイヤ駆動制御部220は、「スリップ率の変更」の要求を受けると、タイヤ12のスリップ率が「2%」になるように、タイヤ12の回転を制御する。これにより、タイヤ試験装置10に装着されたタイヤ12は、「スリップ率=2%」で回転している状態になる(タイヤ12が制動時の動作状態になる)。
すなわち、タイヤ駆動制御部220が、転動しているタイヤ12のスリップ率を「2%」に設定し、その後、S12、S13の処理を繰り返す。そして、「スリップ率」が「2%」の接地力データの蓄積が終了すると、再度、S14の処理をする。この場合、接地力センサ部16は、「スリップ率」が「0%」の接地力データの蓄積と、「スリップ率」が「2%」の接地力データの蓄積とが終了しているため、別の「スリップ率」の接地力データが必要ないと判断して、S15の処理に進む。
ここで、S11〜S14の処理により、蓄積した接地力データについて説明する。図12は、第2実施形態において、タイヤ12のある位置での接地力データ(フットプリント)の一例を示している。
なお、図12(a)はX軸方向の接地力Fxのデータであり、図12(b)はY軸方向の接地力Fyのデータであり、図12(c)はZ軸方向の接地力Fzのデータである。図12において、色の濃い部分ほど力が大きいことを示している。図示する分布形状から分るように、タイヤ12には、縦溝(リブ溝)及び横溝(ラグ溝)で区切られたブロックが形成されている。
そして、第2実施形態では、S11〜S14の処理で蓄積した接地力データからタイヤ12のブロックごとの範囲を特定し、その特定したブロック毎にタイヤの前後剛性(前後方向の剛性)を算出するようになっている。ここでは、「スリップ率」が「0%」の接地力データと、「スリップ率」が「2%」の接地力データとから、その間に発生する前後剛性を算出する。
前後剛性を算出する処理では、先ず、タイヤ12のブロック領域を定義して、各ブロック領域の前後方向の変位量(Dx)を算出し(S15)、S16の処理に進む。
以下、S15の処理について、図13及び図14を参照しながら説明する。
ここで、図13は、第2実施形態のタイヤ試験装置が接地力データからタイヤのブロック領域の中心点を求める処理を説明するための模式図であり、(a)が接地力データから求めるリブ領域及びブロック領域を示した模式図であり、(b)が接地力データから求めたリブ領域の中心点を示した模式図であり、(c)及び(d)が接地力データから求めたブロック領域の中心点を示した模式図である。
また、図14は、第2実施形態のタイヤ試験装置が接地力データから求めたタイヤのブロック領域の中心点からタイヤの前後方向の変位量を算出する処理を説明するための模式図であり、(a)が直進時の接地力データから求めたタイヤのブロック領域の中心点を示した模式図であり、(b)が制動時の接地力データから求めたタイヤのブロック領域の中心点を示した模式図である。
S15では、変位量算出部200Bが、接地力データ(フットプリント)のなかのZ軸方向の接地力Fzのデータ(Fz分布データ)を用いてリブ領域の判定を行う。リブ領域の判定では、変位量算出部200Bが、Fz分布データに対して閾値を用いた2値化処理をして、2値化処理されたデータ(接地力分布)を用いて接触・非接触の判定処理をする。
また、変位量算出部200Bは、判定処理で接触と判定した点を接触点とし、接触点と判定された点群から、リブごとに左右端の座標点を求め、左右端の間の範囲をリブ領域Ri(iは1以上の自然数)と特定する(図13(a)参照)。その後、変位量算出部200Bは、リブ領域Riの中心線(タイヤ12の幅方向(Y方向の中心線)を求める(図13(a)、(b)参照)。また、変位量算出部200Bは、判定したリブ領域Riごとに、タイヤ12の横溝で区切られた領域をブロック領域Bij(jは1以上の自然数)とする(図13(a)参照)。ここでは、リブ領域Riごとに、複数のブロック領域Bijが形成されている。すなわち、特定したリブ領域を幅方向に分割するブロック領域が特定されている。
さらに、変位量算出部200Bは、このブロック領域Bijが形成されているリブ領域Riの中心線上であり、且つそのブロック領域Bijの前後端の座標点を求め、前後端の中心点の位置をブロック中心点Bcpijとして算出する(図13(a)〜(d)参照)。
具体的には、S15では、変位量算出部200Bは、直進時(スリップ率=0%)の接地力データ(Fz分布データ)からタイヤ12のリブ領域Ri求めて、リブ領域Ri毎にタイヤ12の各ブロック領域Bijを求めると共に、各ブロック領域Bijのブロック中心点の位置(直進時・ブロック中心点Bcpij)を算出する。また、変位量算出部200Bは、制動時(スリップ率=2%)の接地力データ(Fz分布データ)からタイヤ12のリブ領域Ri求めて、リブ領域Ri毎にタイヤ12の各ブロック領域Bijを求めると共に、各ブロック領域Bijのブロック中心点Bcpの位置(制動時・ブロック中心点Bcpij)を算出する。
そして、変位量算出部200Bは、ブロック領域Bij毎に、直進時・ブロック中心点Bcpijと、制動時・ブロック中心点Bcpijとの差分を変位量として算出する。
なお、図14(a)には、直進時の接地力データから求めたブロック領域Bijのブロック中心点Bcpijの模式図が示され、図14(b)に制動時の接地力データから求めたブロック領域Bijのブロック中心点Bcpijの模式図が示されている。
また、本実施形態では、各ブロック領域Bijの変位量を識別するためのインデックスを「Dx_block(i,j)」と定義する。また、「i」に横方向に左から番号を割り当て、jにタイヤ回転軸の角度方向、これはタイヤの接地面での「縦方向」に、前から番号を割り当てる。たとえば、図中における右端、下端のブロックの移動量は、Dx_block(5,3)とする。Dx_block(5,3)は、タイヤ12の左から5番目のリブR5の縦方向に前(図中では上)から3番目のブロックB53の変位量を示している。
S16では、各ブロック領域Bijの接地力(タイヤ12の前後方向(X軸方向))の変化量ΔFx_block(i,j)を算出する。
以下、S16の処理について詳細に説明する。
S16では、先ず、接地力算出部200Aが、S15で求めた「リブ領域Ri毎の左右端の座標点」及び「ブロック領域Bij毎の上下端の座標点」を使用して、接地力データ(フットプリント)のなかのX軸方向(タイヤ12の前後方向)の接地力Fxのデータ(Fx分布データ)に対して、ブロック領域Bijを特定する。また、接地力算出部200Aは、接地力Fxのデータ(Fx分布データ)を用いてブロックBij毎に接地力の積算値を算出する。
具体的には、接地力算出部200Aは、直進時(スリップ率=0%)の接地力データ(Fx分布データ)からタイヤ12の各ブロック領域Bijの接地力Fxの積算値(直進時FxBij)を求める。また、接地力算出部200Aは、制動時(スリップ率=2%)の接地力データ(Fx分布データ)からタイヤ12の各ブロック領域Bijの接地力Fxの積算値(制動時FxBij)を求める。
また、S16では、変化量算出部200Cが、求めた「スリップ率=0%」の積算値と、求めた「スリップ率=2%」の積算値とを比べて、その差分を変化量ΔFxとして算出する。すなわち、変化量算出部200Cは、ブロック領域Bij毎に、直進時の接地力Fxの積算値(直進時FxBij)と、制動時の接地力Fxの積算値(制動時FxBij)との差分を変化量(ΔFx_block(i,j))として算出し、S17の処理に進む。
なお、第2実施形態のタイヤ試験装置により実際に計測された各ブロック領域Bijの接地力の変化量ΔFx_block(i,j)の算出結果のイメージを図15に示す。
なお、図15では、(a)にタイヤ12の接地力の変化量ΔFx_block(i,j)のフットプリントを示したものであり、(b)にタイヤ12の接地力の変化量ΔFx_block(i,j)のグラフを示している。
S17では、前後剛性算出部200Dが、下記の(式3)に、S15で算出した「各ブロック領域Bijの変位量(Dx_block(i,j))」と、S16で算出した「各ブロック領域Bijの変化量(ΔFx_block(i,j))」とを代入することにより、ブロック領域Bij毎の前後剛性分担率(Kx_block(i,j))を算出する。

Kx_block(i,j)=ΔFx_block(i,j)/ Dx_block(i,j)・・・(式3)

なお、第2実施形態では、接地面全体の前後剛性(Kx)について、各ブロック領域Bijの前後剛性分担率(ΔFx_block(i,j))の総和と、各ブロック領域Bijの変位量Dx_block(i,j)の平均とを用いて、以下の(式4)のように定義する。
そして、前後剛性算出部200Dが、下記の(式4)により、接地面全体の前後剛性(Kx)を算出する。
Figure 0006912686
最後に、前後剛性算出部200Dが、ブロック領域Bij毎の前後剛性分担率(Kx_block(i,j))を示す画像を生成し、表示部27に、生成した画像を表示する(S18)。
このように、第2実施形態によれば、タイヤ12のブロック毎に前後剛性分担率Kx_block(i,j)を求めることができる。
また、前後剛性分担率Kx_block(i,j)は、タイヤ12のトレッド表面を縦溝(リブ溝)と横溝(ラグ溝)で区切られた各ブロック領域Bijごとの剛性分担率であり、接地面内での剛性分担率のばらつきを評価することで、パターン設計や偏摩耗解析などに寄与できることが期待できる。
また、前後剛性分担率Kx_block(i,j)は、タイヤ制駆動力の時間遅れに繋がるとされており、車両制駆動時の応答速度における重要パラメータの一つであるため、タイヤ単体の評価に留まらず、ABS等のタイヤの制駆動力を利用した車両制御システムの改良に役立つデータになる可能性がある。
以上説明したように、本実施形態(第1実施形態、第2実施形態)によれば、タイヤの剛性をタイヤ全体としてではなく、たとえば接地部の各々の剛性分担率や剛性分布を求めることによって、タイヤ特性の解析やタイヤパターンの設計・開発に利用することのできるタイヤ試験装置を提供することができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内において種々の変更が可能である。
10…タイヤ試験装置、11…タイヤ軸、12…タイヤ、13…ドラム軸、14…ドラム、16…接地力センサ部、17…センサ、20…算出部、20A…接地力算出部、20B…変位量算出部、20C…変化量算出部、20D…横剛性算出部、22…タイヤ駆動制御部、23…タイヤ角度センサ部、24…ドラム駆動制御部、25…ドラム角度センサ部、26…記憶部、27…表示部、28…入力部、200…算出部、200A…接地力算出部、200B…変位量算出部、200C…変化量算出部、200D…横剛性算出部、220…タイヤ駆動制御部

Claims (6)

  1. タイヤをドラムに接した状態で回転させて試験を行うドラム式のタイヤ試験装置であって、
    前記ドラムの外周面に設けられるとともに前記ドラム及び前記タイヤの幅方向に並んで配置され、前記タイヤとの接地位置における接地力を計測する複数のセンサと、
    前記タイヤを回転自在に支持するとともに、前記ドラムに対する前記タイヤの角度を調整することによって、前記接地位置と前記接地力を前記幅方向に変化させるタイヤ支持機構と、
    前記センサで計測した接地力に基づいて、前記接地位置の前記幅方向の変位量と、該変位量に対応する前記幅方向の接地力の変化量とを求め、前記変位量と前記接地力の変化量から横剛性を算出する算出部と、
    を備えることを特徴とするタイヤ試験装置。
  2. 前記算出部は、前記センサで計測した接地力に基づいて接地力分布を求め、該接地力分布から前記タイヤの接地面全体を前記幅方向に複数の範囲に分割し、該分割した範囲について前記幅方向の接地力の積算値の変化量と前記範囲の中心位置の変位量とを求め、前記積算値の変化量と前記中心位置の変位量とから前記範囲ごとの横剛性を算出することを特徴とする請求項1に記載のタイヤ試験装置。
  3. 前記算出部は、前記センサで計測した接地力を用いて接地力分布を求め、該接地力分布から前記タイヤの接地面全体を前記幅方向に分割する複数のリブ領域に特定し、該特定したリブ領域毎にその中心位置の前記幅方向の変位量を算出すると共に、該リブ領域毎に該変位量に対応する前記幅方向の接地力の積算値の変化量を算出し、前記リブ領域毎に、前記中心位置の変位量及び前記接地力の積算値の変化量から該リブ領域毎に横剛性を算出することを特徴とする請求項1に記載のタイヤ試験装置。
  4. 前記算出部が出力する画像を表示する表示部を備え、
    前記算出部は、前記リブ領域毎に、前記算出した幅方向の変位量と、前記算出した幅方向の接地力の積算値の変化量と、前記算出した横剛性とを示す画像を生成して、前記表示部に生成した画像を表示することを特徴とする請求項3に記載のタイヤ試験装置。
  5. タイヤをドラムに接した状態で回転させて試験を行うドラム式のタイヤ試験装置であって、
    前記ドラムの外周面に設けられるとともに前記ドラム及び前記タイヤの幅方向に並んで配置され、前記タイヤとの接地位置における接地力を計測する複数のセンサと、
    前記タイヤを回転自在に支持するとともに、前記ドラムの速度に対する前記タイヤの速度を調整することによって、前記接地位置と前記接地力を前記タイヤの前後方向に変化させるタイヤ支持機構と
    前記センサで計測した接地力に基づいて、前記接地位置の前記タイヤの前後方向の変位量と、該変位量に対応する前記前後方向の接地力の変化量とを求め、前記変位量と前記接地力の変化量から前後剛性を算出する算出部と、
    を備えることを特徴とするタイヤ試験装置。
  6. 前記算出部は、前記センサで計測した接地力を用いて接地力分布を求め、該接地力分布から前記タイヤの接地面全体を前記幅方向に分割する複数のリブ領域に特定すると共に、該リブ領域毎に該リブ領域を前記幅方向に分割するブロック領域を特定し、該特定したブロック領域毎にその中心位置の前記タイヤの前後方向の変位量を算出すると共に、該ブロック領域毎に該変位量に対応する前記タイヤの前後方向の接地力の積算値の変化量を算出し、前記ブロック領域毎に、前記中心位置の変位量及び前記接地力の積算値の変化量から該ブロック領域毎に前後剛性を算出することを特徴とする請求項5に記載のタイヤ試験装置。
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