JP6401167B2 - カードリーダ - Google Patents

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Description

本発明は、カードに記録された磁気データの読取りやカードへの磁気データの記録を行うカードリーダに関する。
従来、カードに記録された磁気データの読取りやカードへの磁気データの記録を行うカードリーダが広く利用されている。カードリーダが利用される金融機関等の業界では、従来、犯罪者がカードリーダのカード挿入部に磁気ヘッドを取り付けて、この磁気ヘッドでカードの磁気データを不正に取得するいわゆるスキミングが大きな問題となっている。そこで、スキミング用の磁気ヘッド(以下、「スキミング用磁気ヘッド」とする。)での磁気データの読取りを阻止するための妨害磁界を発生させるカードリーダが提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
また、従来、スキミング用磁気ヘッドとして、電気的特性が略同じである読取ヘッドとダミーヘッドとが1つのケース体に収容された差動式のスキミング用磁気ヘッドが知られている。読取ヘッドは、カードの磁気ストライプに当接して磁気データを読み取るためのヘッドである。ダミーヘッドは、カードの幅方向において読取ヘッドに隣接配置されるとともに、磁気ストライプに当接しない位置に配置されている。この差動式のスキミング用磁気ヘッドによってカードの磁気データを読み取ると、読取ヘッドの出力信号は、磁気データに応じた信号と外部磁界に応じた信号とが重畳された信号となり、ダミーヘッドの出力信号は外部磁界に応じた信号となる。そのため、差動式のスキミング用磁気ヘッドによって磁気データが読み取られる場合には、特許文献1に記載のカードリーダのように妨害磁界を発生させても、読取ヘッドの出力信号とダミーヘッドの出力信号との差分を取ることで、妨害磁界の影響を受けていない磁気データの読取信号を得ることが可能になり、スキミングを阻止することができない。
そこで、差動式のスキミング用磁気ヘッドによるスキミングを阻止するためのカードリーダが提案されている(たとえば、特許文献2参照)。特許文献2に記載のカードリーダは、妨害磁界を放射する2個の放射源を有する妨害磁界発生部を備えている。2個の放射源は、カードの搬送路を上下方向で挟むように配置されており、一方の放射源と読取ヘッドとの距離と、一方の放射源とダミーヘッドとの距離とが異なるとともに、他方の放射源と読取ヘッドとの距離と、他方の放射源とダミーヘッドとの距離とが異なっている。
そのため、特許文献2に記載のカードリーダでは、一方の放射源からの妨害磁界に起因する読取ヘッドの出力信号の振幅(強度)とダミーヘッドの出力信号の振幅とに差異が生じるとともに、他方の放射源からの妨害磁界に起因する読取ヘッドの出力信号の振幅とダミーヘッドの出力信号の振幅とに差異が生じる。したがって、このカードリーダでは、読取ヘッドの出力信号とダミーヘッドの出力信号との差分を取っても、妨害磁界の影響を受けていない磁気データの読取信号を得ることができなくなり、その結果、差動式のスキミング用磁気ヘッドによるスキミングを阻止することが可能になる。
特開2001−67524号公報 特開2007−164533号公報
特許文献2に記載のカードリーダでは、読取ヘッドとダミーヘッドとの間隔が広い場合には、上述のように、一方の放射源からの妨害磁界に起因する読取ヘッドの出力信号の振幅とダミーヘッドの出力信号の振幅とに差異が生じるとともに、他方の放射源からの妨害磁界に起因する読取ヘッドの出力信号の振幅とダミーヘッドの出力信号の振幅とに差異が生じるため、差動式のスキミング用磁気ヘッドによるスキミングを阻止することが可能になる。
しかしながら、特許文献2に記載のカードリーダでは、読取ヘッドとダミーヘッドとの間隔が狭くなると、一方の放射源からの妨害磁界に起因する読取ヘッドの出力信号の振幅とダミーヘッドの出力信号の振幅との差異が非常に小さくなり、他方の放射源からの妨害磁界に起因する読取ヘッドの出力信号の振幅とダミーヘッドの出力信号の振幅との差異が非常に小さくなる。そのため、このカードリーダの場合、読取ヘッドとダミーヘッドとの間隔が狭い差動式のスキミング用磁気ヘッドが使用されると、読取ヘッドの出力信号とダミーヘッドの出力信号との差分を取ることで、妨害磁界の影響を受けていない磁気データの読取信号を得ることが可能になり、スキミングを阻止することができない。
そこで、本発明の課題は、読取ヘッドとダミーヘッドとの間隔が狭い差動式のスキミング用磁気ヘッドが使用されても、差動式のスキミング用磁気ヘッドによるスキミングを阻止することが可能なカードリーダを提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明のカードリーダは、磁気ストライプを有するカードが挿入されるカード挿入口と、カード挿入口から挿入されたカードが通過するカード通過路と、磁気ストライプに記録された磁気データの不正な読取りを妨害するための磁界を発生させる妨害磁界発生手段とを備え、妨害磁界発生手段は、磁性材料で形成される少なくとも1個のコアを有するコア部と、コアに巻回される妨害磁界発生用コイルとを備え、カードの通過方向の一方側であるカード挿入口へのカードの挿入方向側を奥側とし、カードの通過方向の他方側であるカード挿入口からのカードの排出方向を手前側とすると、コア部は、略手前側を向くように配置される第1端面および第2端面を備え、妨害磁界発生手段は、磁力線の向きが第1端面から第2端面に向かう方向と第2端面から第1端面に向かう方向とに変動する妨害磁界を発生させ、妨害磁界の磁力線の、第1端面および第2端面のいずれか一方から出ていく方向、および、第1端面および第2端面のいずれか他方に入ってくる方向は、カードの通過方向に略平行になっており、妨害磁界の磁力線は、カードの通過方向とカードの厚さ方向とに直交するカードの幅方向において、カードの挿入時に磁気ストライプが通過する位置を横切ることを特徴とする。
本発明のカードリーダでは、妨害磁界発生手段は、略手前側を向くように配置される第1端面および第2端面を有するコア部を備えており、磁力線の向きが第1端面から第2端面に向かう方向と第2端面から第1端面に向かう方向とに変動する妨害磁界を発生させている。また、本発明では、妨害磁界の磁力線は、カードの幅方向において、カードの挿入時に磁気ストライプが通過する位置を横切っている。そのため、本発明では、磁気ストライプが通過する位置に配置される差動式のスキミング用磁気ヘッドの読取ヘッドとダミーヘッドとの間隔が狭くても、読取ヘッドが配置される箇所での妨害磁界の強度とダミーヘッドが配置される箇所での妨害磁界の強度との差異を大きくすることが可能になり、妨害磁界に起因する読取ヘッドの出力信号の振幅と妨害磁界に起因するダミーヘッドの出力信号の振幅とに大きな差異を生じさせることが可能になる。したがって、本発明では、読取ヘッドとダミーヘッドとの間隔が狭い差動式のスキミング用磁気ヘッドが使用されても、読取ヘッドの出力信号とダミーヘッドの出力信号との差分から妨害磁界の影響を受けていない磁気データの読取信号を取得することが困難になり、その結果、差動式のスキミング用磁気ヘッドによるスキミングを阻止することが可能になる。
なお、コア部の第1端面と第2端面とのそれぞれがカードの幅方向における略外側を向いている場合であっても、磁気ストライプが通過する位置をカードの幅方向において磁力線が横切るように妨害磁界を発生させることは可能であるが、この場合には、スキミング用磁気ヘッドが配置される位置での妨害磁界の磁束密度が低くなり、スキミング用磁気ヘッドに対して効果的に妨害磁界の影響を与えることは困難である。これに対して、本発明では、第1端面および第2端面が略手前側を向いているため、スキミング用磁気ヘッドが配置される位置での妨害磁界の磁束密度を高めることが可能になり、スキミング用磁気ヘッドに対して効果的に妨害磁界の影響を与えることが可能になる。
本発明において、第1端面と第2端面とが共通の1個のコアに形成されていることが好ましい。このように構成すると、妨害磁界発生用コイルが発生させる磁束の漏れを抑制することが可能になる。したがって、スキミング用磁気ヘッドに対して効果的に妨害磁界の影響を与えることが可能になる。
本発明において、コア部は、略手前側を向くように配置されるとともにカードの幅方向において第1端面および第2端面とずれた位置に配置される第3端面および第4端面を備え、妨害磁界発生手段は、磁力線の向きが第3端面から第4端面に向かう方向と第4端面から第3端面に向かう方向とに変動する第2の妨害磁界を発生させ、第2の妨害磁界の磁力線の、第3端面および第4端面のいずれか一方から出ていく方向、および、第3端面および第4端面のいずれか他方に入ってくる方向がカードの通過方向に略平行になっており、第1端面、第2端面、第3端面および第4端面は、カード挿入口よりも手前側で妨害磁界と第2の妨害磁界とが重なるように配置されていることが好ましい。
このように構成すると、読取ヘッドが配置される箇所での第2の妨害磁界の強度とダミーヘッドが配置される箇所での第2の妨害磁界の強度との差異を比較的大きくすることが可能になり、第2の妨害磁界に起因する読取ヘッドの出力信号の振幅と第2の妨害磁界に起因するダミーヘッドの出力信号の振幅とに比較的大きな差異を生じさせることが可能になる。また、読取ヘッドの出力信号は、磁気データに応じた信号と妨害磁界に応じた信号と第2の妨害磁界に応じた信号とが重畳された信号になり、ダミーヘッドの出力信号は妨害磁界に応じた信号と第2の妨害磁界に応じた信号とが重畳された信号になるため、読取ヘッドの出力信号とダミーヘッドの出力信号との差分から妨害磁界および第2の妨害磁界の影響を受けていない磁気データの読取信号を取得することが一層困難になる。したがって、差動式のスキミング用磁気ヘッドによるスキミングを効果的に阻止することが可能になる。
本発明において、コア部は、コアとして、第1端面と第2端面とが形成される第1コアと、第3端面と第4端面とが形成される第2コアとを備え、第1コアと第2コアとは、カードの厚さ方向において、カード通過路を挟むように配置されていることが好ましい。このように構成すると、第1コアおよび第2コアが、カードの厚さ方向におけるカード通過路の一方側に配置されている場合と比較して、第1コアとスキミング用磁気ヘッドとの距離、および、第2コアとスキミング用磁気ヘッドとの距離の両方の距離を近づけることが可能になる。したがって、スキミング用磁気ヘッドに対して効果的に妨害磁界および第2の妨害磁界の影響を与えることが可能になる。
本発明において、第1端面と第2端面と第3端面と第4端面とが共通の1個のコアに形成されていても良い。この場合には、妨害磁界発生用コイルが発生させる磁束の漏れを抑制することが可能になり、その結果、スキミング用磁気ヘッドに対して効果的に妨害磁界および第2の妨害磁界の影響を与えることが可能になる。また、この場合には、妨害磁界発生手段の構成を簡素化することが可能になる。
本発明において、たとえば、妨害磁界では、磁力線の向きが第1端面から第2端面に向かう方向と第2端面から第1端面に向かう方向とに周期的に変動し、第2の妨害磁界では、磁力線の向きが第3端面から第4端面に向かう方向と第4端面から第3端面に向かう方向とに周期的に変動する。
本発明において、カードリーダは、たとえば、カード挿入口が形成されるとともに中空状に形成されるカード挿入部を備え、コア部および妨害磁界発生用コイルは、カード挿入部の内部に配置されている。
本発明において、妨害磁界発生手段は、コアに巻回され妨害磁界の変化を検出する検出用コイルを備えることが好ましい。カードリーダの前方にスキミング用磁気ヘッドが設置されると、妨害磁界が変化するため、このように構成すると、検出用コイルの検出結果に基づいて、スキミング用磁気ヘッドが設置されたのか否かを検出することが可能になる。また、このように構成すると、妨害磁界発生用コイルが巻回されるコアに検出用コイルが巻回されているため、妨害磁界発生用コイルが巻回されるコアに加えて、検出用コイルが巻回されるコアが別途設けられている場合と比較して、カードリーダを小型化することが可能になる。さらに、このように構成すると、検出用コイルを用いてスキミング用磁気ヘッドが設置されたのか否かを検出しているときにも妨害磁界を停止させる必要がないため、スキミングを効果的に阻止することが可能になる。
本発明において、妨害磁界発生手段は、コアに巻回され妨害磁界の変化を検出する検出用コイルと、コアに巻回され第2の妨害磁界の変化を検出する第2の検出用コイルとを備えることが好ましい。カードリーダの前方にスキミング用磁気ヘッドが設置されると、妨害磁界や第2の妨害磁界が変化するため、このように構成すると、検出用コイルおよび第2の検出用コイルの検出結果に基づいて、スキミング用磁気ヘッドが設置されたのか否かを検出することが可能になる。また、このように構成すると、妨害磁界発生用コイルが巻回されるコアに検出用コイルおよび第2の検出用コイルが巻回されているため、妨害磁界発生用コイルが巻回されるコアに加えて、検出用コイルが巻回されるコアや第2の検出用コイルが巻回されるコアが別途設けられている場合と比較して、カードリーダを小型化することが可能になる。さらに、このように構成すると、検出用コイルおよび第2の検出用コイルを用いてスキミング用磁気ヘッドが設置されたのか否かを検出しているときにも妨害磁界を停止させる必要がないため、スキミングを効果的に阻止することが可能になる。
本発明において、妨害磁界では、磁力線の向きが第1端面から第2端面に向かう方向と第2端面から第1端面に向かう方向とに周期的に変動し、第2の妨害磁界では、磁力線の向きが第3端面から第4端面に向かう方向と第4端面から第3端面に向かう方向とに周期的に変動し、妨害磁界の磁力線の向きの変動周期と第2の妨害磁界の磁力線の向きの変動周期とが等しくなっており、妨害磁界の位相と第2の妨害磁界の位相とが同じになっているか、または、妨害磁界の位相と第2の妨害磁界の位相とが逆になっており、妨害磁界の強度と第2の妨害磁界の強度とが等しくなっていることが好ましい。このように構成すると、検出用コイルの出力信号と第2の検出用コイルの出力信号との差分である差分信号として、一定周期で変動する正弦波状の差分信号を得ることが可能になる。また、妨害磁界発生手段の周囲温度が変動しても、スキミング用磁気ヘッドが設置されていないときの差分信号の振幅を一定にすることが可能になるとともに小さくすることが可能になる。したがって、スキミング用磁気ヘッドが設置されたのか否かを判別するための、差分信号の振幅の閾値を適切に設定することが可能になる。その結果、差分信号の振幅に基づいて、スキミング用磁気ヘッドが設置されたのか否かを精度良く検出することが可能になる。
以上のように、本発明のカードリーダでは、読取ヘッドとダミーヘッドとの間隔が狭い差動式のスキミング用磁気ヘッドが使用されても、差動式のスキミング用磁気ヘッドによるスキミングを阻止することが可能になる。
本発明の実施の形態にかかるカードリーダの前端側部分の構成を説明するための概略側面図である。 図1に示す妨害磁界発生手段の構成を説明するための概略平面図である。 図2に示す妨害磁界発生手段が発生させる妨害磁界の強度等を説明するための図である。 本発明の他の実施の形態にかかる妨害磁界発生手段の構成を説明するための概略平面図である。 図4に示す妨害磁界発生手段の構成を説明するための概略側面図である。 本発明の他の実施の形態にかかる妨害磁界発生手段の構成を説明するための概略平面図である。 本発明の他の実施の形態にかかる妨害磁界発生手段の構成を説明するための概略平面図である。 本発明の他の実施の形態にかかる妨害磁界発生手段の構成を説明するための概略平面図である。 図8に示す検出用コイルの出力信号を説明するための図であり、(A)はカードリーダの前方にスキミング用磁気ヘッドが設置されていないときの検出用コイルの出力信号を示す図、(B)はカードリーダの前方にスキミング用磁気ヘッドが設置されたときの検出用コイルの出力信号を示す図である。 本発明の他の実施の形態にかかる妨害磁界発生手段の構成を説明するための概略平面図である。 図10に示す検出用コイルの出力信号と第2の検出用コイルの出力信号との差分信号を説明するための図であり、(A)はカードリーダの前方にスキミング用磁気ヘッドが設置されていないときの差分信号を示す図、(B)はカードリーダの前方にスキミング用磁気ヘッドが設置されたときの差分信号を示す図である。 本発明の他の実施の形態にかかるコア部の構成を説明するための概略平面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。
(カードリーダの構成)
図1は、本発明の実施の形態にかかるカードリーダ1の前端側部分の構成を説明するための概略側面図である。図2は、図1に示す妨害磁界発生手段10の構成を説明するための概略平面図である。図3は、図2に示す妨害磁界発生手段10が発生させる妨害磁界の強度および方向性を説明するための図である。
本形態のカードリーダ1は、カード2に記録された磁気データの読取りやカード2への磁気データの記録を行うための装置であり、たとえば、ATM等の所定の上位装置に搭載されて使用される。このカードリーダ1は、カード2が挿入されるカード挿入口3が形成されるカード挿入部4と、本体部5とを備えている。カードリーダ1の内部には、カード挿入口3から挿入されたカード2が通過するカード通過路6が形成されている。また、カードリーダ1は、カード2に記録された磁気データの読取りおよびカード2への磁気データの記録の少なくともいずれか一方を行う磁気ヘッド7と、カード2を搬送するための駆動ローラ8およびパッドローラ9と、カード2に記録された磁気データの不正な読取りを妨害するための磁界を発生させる妨害磁界発生手段10とを備えている。
本形態では、図1に示すX方向でカード2が通過する。具体的には、X1方向にカード2が挿入され、X2方向にカード2が排出される。すなわち、X方向は、カード2の通過方向であり、X1方向は、カード2の通過方向の一方であるカード挿入口3へのカード2の挿入方向であり、X2方向は、カード2の通過方向の他方であるカード挿入口3からのカード2の排出方向である。また、X方向に直交する図1のZ方向は、カードリーダ1に取り込まれたカード2の厚さ方向であり、X方向とZ方向とに直交する図1のY方向は、カードリーダ1に取り込まれたカード2の幅方向である。以下の説明では、X方向を「前後方向」、Y方向を「左右方向」、Z方向を「上下方向」とする。また、X1方向側を「奥(後ろ)」側、X2方向側を「手前(前)」側、Y1方向側を「右」側、Y2方向側を「左」側、Z1方向側を「上」側、Z2方向側を「下」側とする。
カード2は、たとえば、厚さが0.7〜0.8mm程度の略長方形状の塩化ビニール製のカードである。このカード2の裏面には、磁気データが記録される磁気ストライプ2aが形成されている。磁気ストライプ2aは、略長方形状に形成されるカード2の長手方向に沿って形成されている。カード2は、その裏面が下側を向いた状態で、かつ、カード2の長手方向が前後方向と略一致した状態で、カードリーダ1に挿入されて、カードリーダ1内で搬送される。なお、カード2には、ICチップが内蔵されても良い。また、カード2は、厚さが0.18〜0.36mm程度のPET(ポリエチレンテレフタレート)カードであっても良いし、所定の厚さの紙カード等であっても良い。
カード挿入部4は、本体部5の前端面に取り付けられている。また、カード挿入部4は、中空状に形成されている。磁気ヘッド7、駆動ローラ8およびパッドローラ9は、本体部5の内部に配置されている。磁気ヘッド7は、カード通過路(カード搬送路)6に下側から臨むように配置されている。具体的には、磁気ヘッド7は、そのギャップ部がカード通過路6に下側から臨むように配置されている。また、磁気ヘッド7は、左右方向において、カード2の磁気ストライプ2aが通過する位置に配置されている。駆動ローラ8とパッドローラ9とは、上下方向でカード通過路6を挟むように配置されている。駆動ローラ8には、ベルトやプーリ等の動力伝達機構を介してモータが連結されている。パッドローラ9は、駆動ローラ8に向かって付勢されている。カード2は、駆動ローラ8とパッドローラ9との間に挟まれた状態で搬送される。
妨害磁界発生手段10は、磁性材料で形成されるコア11と、コア11に巻回される妨害磁界発生用コイルとしての励磁用のコイル12とを備えている。本形態では、1個のコア11によってコア部13が構成されている。コア11およびコイル12は、中空状に形成されるカード挿入部4の内部に配置されている。また、コア11およびコイル12は、カード通過路6の上側に配置されている。なお、コア11およびコイル12は、カード通過路6の下側に配置されても良い。
図2に示すように、コア11は、略U形状に形成されている。コア11の一端面11aおよび他端面11bは、略手前側を向くように配置されている。本形態では、一端面11aおよび他端面11bは、左右方向と上下方向とから構成されるYZ平面と略平行になっている。また、一端面11aと他端面11bとは、略同一平面上に配置されている。また、一端面11aと他端面11bとは、左右方向において、磁気ストライプ2aが通過する位置を挟むように配置されている。すなわち、一端面11aは、左右方向において磁気ストライプ2aが通過する位置よりも右側に配置され、他端面11bは、左右方向において磁気ストライプ2aが通過する位置よりも左側に配置されている。本形態の一端面11aは第1端面であり、他端面11bは第2端面である。また、本形態では、第1端面である一端面11aと第2端面である他端面11bとが共通の1個のコア11に形成されている。なお、磁気ストライプ2aが通過する位置が左右方向において一端面11aまたは他端面11bのいずれか一方よりも一端面11aまたは他端面11bのいずれか他方に近づいた位置となるように、コア11が配置されていることが好ましい。本形態では、磁気ストライプ2aが通過する位置が左右方向において他端面11bよりも一端面11aに近づいた位置となるように、コア11が配置されている
コイル12は、ボビンを介してコア11に巻回されている。このコイル12は、コイル12に電流を供給する交流電源回路に接続されている。コイル12に交流電源が供給されると、磁力線ML1の向きが一端面11aおよび他端面11bのいずれか一方から一端面11aおよび他端面11bのいずれか他方へ向かう妨害磁界が発生する。すなわち、コイル12に交流電源が供給されると、妨害磁界発生手段10は、磁力線ML1の向きが一端面11aおよび他端面11bのいずれか一方から一端面11aおよび他端面11bのいずれか他方へ向かう妨害磁界を発生させる。具体的には、コイル12に交流電源が供給されると、磁力線ML1の向きが一端面11aから他端面11bに向かう方向と他端面11bから一端面11aに向かう方向とに周期的に変動する妨害磁界(交流磁界)が発生する。
なお、コイル12は、コイル12が接続される直流電源と、この直流電源に対してコイル12と並列に接続されるコンデンサとを備える駆動回路に接続されても良い。この場合には、駆動回路のコンデンサとコイル12とによって共振回路が構成される。また、コイル12は、直流電流を交流電流へ変換するインバータ等の回路を介して直流電源に接続されても良い。すなわち、直流電流を交流電流へ変換する所定の回路を介してコイル12が直流電源に接続されることで、妨害磁界発生手段10は、磁力線ML1の向きが一端面11aおよび他端面11bのいずれか一方から一端面11aおよび他端面11bのいずれか他方へ向かう妨害磁界を周期的に発生させても良い。
また、コイル12に交流電源が接続される場合および直流電源が接続される場合のいずれの場合であっても、磁力線ML1の向きが一端面11aから他端面11bに向かう方向と他端面11bから一端面11aに向かう方向とに変動するのであれば、磁力線ML1の向きを変動させるタイミングは周期的でなくても良い。すなわち、磁力線ML1の向きが一端面11aから他端面11bに向かう方向と他端面11bから一端面11aに向かう方向とに変動するのであれば、磁力線ML1の向きを変動させるタイミングはランダムであっても良い。
図2に示すように、妨害磁界発生手段10が発生させる妨害磁界の磁力線ML1の、一端面11aおよび他端面11bのいずれか一方から出ていく方向、および、一端面11aおよび他端面11bのいずれか他方に入ってくる方向は、前後方向に対して略平行になっている。また、磁力線ML1は、左右方向において、カード2の挿入時に磁気ストライプ2aが通過する位置を横切っている。
したがって、磁気ストライプ2aに当接して磁気ストライプ2aに記録された磁気データを読み取るための読取ヘッド81と、読取ヘッド81の左側に隣接配置されるとともに磁気ストライプ2aに当接しない位置に配置されるダミーヘッド82とを有する差動式のスキミング用磁気ヘッド80がカードリーダ1の前方に設置された場合(たとえば、所定の部材を介して、あるいは、直接、スキミング用磁気ヘッド80がカード挿入部4の前端に取り付けられた場合)、左右方向における読取ヘッド81とダミーヘッド82との間隔が狭くても、読取ヘッド81が配置される箇所での妨害磁界の強度とダミーヘッド82が配置される箇所での妨害磁界の強度との差異が大きくなる。そのため、たとえば、妨害磁界に起因する読取ヘッド81の出力信号は、図3(D)のように変動し、妨害磁界に起因するダミーヘッド82の出力信号は、図3(C)のように変動する。すなわち、妨害磁界に起因する読取ヘッド81の出力信号の振幅と妨害磁界に起因するダミーヘッド82の出力信号の振幅とに大きな差異が生じる。
なお、たとえば、図2のF部に、読取ヘッド81またはダミーヘッド82が配置された場合、妨害磁界に起因する読取ヘッド81またはダミーヘッド82の出力信号は、図3(A)のように変動し、図2のG部に、読取ヘッド81またはダミーヘッド82が配置された場合、妨害磁界に起因する読取ヘッド81またはダミーヘッド82の出力信号は、図3(B)のように変動し、図2のH部に、読取ヘッド81またはダミーヘッド82が配置された場合、妨害磁界に起因する読取ヘッド81またはダミーヘッド82の出力信号は、図3(E)のように変動する。すなわち、左右方向における読取ヘッド81またはダミーヘッド82の配置位置がわずかに変わっても、妨害磁界の強度が大きく変動して、読取ヘッド81またはダミーヘッド82の出力信号の振幅が大きく変動する。
以上のように構成されたカードリーダ1では、カード挿入口3にカード2が挿入されてカードリーダ1の内部にカード2が取り込まれる際、および、カード挿入口3からカード2が排出される際に妨害磁界発生手段10が妨害磁界を発生させる。すなわち、磁気ヘッド7による磁気データの読取時や記録時には、妨害磁界発生手段10は妨害磁界を発生させていない。また、カード挿入口3にカード2が挿入されてカードリーダ1の内部にカード2が取り込まれる際には、たとえば、カード挿入口3に挿入されたカード2の全体がカード挿入部4の内部に取り込まれるまで、妨害磁界発生手段10が妨害磁界を発生させる。また、カード挿入口3からカード2が排出される際には、たとえば、ユーザによるカード2の引抜きが可能となる位置まで搬送されたカード2がユーザによって引き抜かれるまで、妨害磁界発生手段10が妨害磁界を発生させる。
なお、カード挿入時において、妨害磁界発生手段10は、たとえば、カード挿入口3にカード2が挿入されるまでの間は、間欠的に妨害磁界を発生させ、カード挿入口3にカード2が挿入されたことが挿入検知センサ(図示省略)によって検知されると、連続的に妨害磁界を発生させる。また、挿入されたカード2がカード挿入口3を通過してカードリーダ1の内部に取り込まれると、妨害磁界発生手段10は、妨害磁界を停止させる。さらに、カード排出時において、妨害磁界発生手段10は、たとえば、カード挿入口3をカード2が通過してカードリーダ1の内部から外部に向かって排出されるときは、連続的に妨害磁界を発生させ、カード挿入口3からカード2が取り去られたことが挿入検知センサによって検知されると、妨害磁界を間欠的に発生させる。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態では、コア11の一端面11aおよび他端面11bは、略手前側を向くように配置されており、コイル12に交流電源が供給されると、磁力線ML1の向きが一端面11aから他端面11bに向かう方向と他端面11bから一端面11aに向かう方向とに周期的に変動する妨害磁界が発生する。また、本形態では、磁力線ML1は、左右方向において、カード2の挿入時に磁気ストライプ2aが通過する位置を横切っている。そのため、本形態では、上述のように、左右方向における読取ヘッド81とダミーヘッド82との間隔が狭くても、読取ヘッド81が配置される箇所での妨害磁界の強度とダミーヘッド82が配置される箇所での妨害磁界の強度との差異が大きくなり、妨害磁界に起因する読取ヘッド81の出力信号の振幅と妨害磁界に起因するダミーヘッド82の出力信号の振幅とに大きな差異が生じる。したがって、本形態では、左右方向における読取ヘッド81とダミーヘッド82との間隔が狭い差動式のスキミング用磁気ヘッド80が使用されても、読取ヘッド81の出力信号とダミーヘッド82の出力信号との差分から妨害磁界の影響を受けていない磁気データの読取信号を取得することが困難になり、その結果、差動式のスキミング用磁気ヘッド80によるスキミングを阻止することが可能になる。
なお、たとえば、コア11が棒状に形成されるとともに、コア11の一端面が右側を向き、コア11の他端面が左側を向いている場合であっても、磁気ストライプ2aが通過する位置を左右方向において磁力線が横切るように妨害磁界を発生させることは可能である。しかしながら、この場合には、スキミング用磁気ヘッド80が配置される位置での妨害磁界の磁束密度が低くなり、スキミング用磁気ヘッド80に対して効果的に妨害磁界の影響を与えることは困難である。これに対して、本形態では、一端面11aおよび他端面11bが手前側を向いているため、スキミング用磁気ヘッド80が配置される位置での妨害磁界の磁束密度を高めることが可能になり、スキミング用磁気ヘッド80に対して効果的に妨害磁界の影響を与えることが可能になる。
本形態では、一端面11aと他端面11bとが共通の1個のコア11に形成されている。そのため、本形態では、コイル12が発生させる磁束の漏れを抑制することが可能になる。したがって、本形態では、スキミング用磁気ヘッド80に対して効果的に妨害磁界の影響を与えることが可能になる。
(妨害磁界発生装置の変形例1)
図4は、本発明の他の実施の形態にかかる妨害磁界発生手段10の構成を説明するための概略平面図である。図5は、図4に示す妨害磁界発生手段10の構成を説明するための概略側面図である。
上述した形態では、妨害磁界発生手段10は、1個のコア11を備えているが、妨害磁界発生手段10は、図4、図5に示すように、コア11に加えて、磁性材料で形成されるコア21を備えていても良い。この場合には、2個のコア11、21によってコア部23が構成されている。また、コア21には、ボビンを介して妨害磁界発生用コイルとしてのコイル22が巻回されている。コア21およびコイル22は、中空状に形成されるカード挿入部4の内部に配置されている。また、コア21およびコイル22は、カード通過路6の下側に配置されている。すなわち、コア11とコア21とは、上下方向においてカード通過路6を挟むように配置されている。
コア21は、コア11と同形状に形成されている。すなわち、コア21は、略U形状に形成されている。コア21の一端面21aおよび他端面21bは、略手前側を向くように配置されている。一端面21aおよび他端面21bは、YZ平面と略平行になっており、かつ、略同一平面上に配置されている。また、一端面21aおよび他端面21bは、一端面11aおよび他端面11bと略同一平面上に配置されている。また、図4に示すように、左右方向において、一端面21aは、一端面11aと他端面11bとの間に配置され、他端面21bは、他端面11bよりも左側に配置されている。すなわち、一端面21aおよび他端面21bは、左右方向において一端面11aおよび他端面11bとずれた位置に配置されている。この変形例において、一端面21aは第3端面であり、他端面21bは第4端面である。また、コア11は第1コアであり、コア21は第2コアである。
コイル22は、コイル22に電流を供給する交流電源回路に接続されている。コイル22に交流電源が供給されると、磁力線ML2の向きが一端面21aおよび他端面21bのいずれか一方から一端面21aおよび他端面21bのいずれか他方へ向かう妨害磁界(以下、この妨害磁界を「第2の妨害磁界」とする。)が発生する。すなわち、コイル22に交流電源が供給されると、妨害磁界発生手段10は、磁力線ML2の向きが一端面21aおよび他端面21bのいずれか一方から一端面21aおよび他端面21bのいずれか他方へ向かう第2の妨害磁界を発生させる。具体的には、コイル22に交流電源が供給されると、磁力線ML2の向きが一端面21aから他端面21bに向かう方向と他端面21bから一端面21aに向かう方向とに周期的に変動する第2の妨害磁界(交流磁界)が発生する。
第2の妨害磁界の磁力線ML2の、一端面21aおよび他端面21bのいずれか一方から出ていく方向、および、一端面21aおよび他端面21bのいずれか他方に入ってくる方向は、前後方向に対して略平行になっている。また、この変形例では、図4に示すように、コイル12に交流電源が供給されることで生じる妨害磁界と、コイル22に交流電源が供給されることで生じる第2の妨害磁界とが、カード挿入口3よりも手前側で重なっている。すなわち、この変形例では、コイル12に交流電源が供給されることで生じる妨害磁界と、第2の妨害磁界とがカード挿入口3よりも手前側で重なるように、一端面11a、21aおよび他端面11b、21bが配置されている。また、この変形例では、コイル12に交流電源が供給されることで生じる妨害磁界の周波数と第2の妨害磁界の周波数とが異なっている。あるいは、この変形例では、コイル12に交流電源が供給されることで生じる妨害磁界の周波数と第2の妨害磁界の周波数とが同じになるとともに、コイル12に交流電源が供給されることで生じる妨害磁界の位相と第2の妨害磁界の位相とがずれている。
この変形例では、読取ヘッド81が配置される箇所での第2の妨害磁界の強度とダミーヘッド82が配置される箇所での第2の妨害磁界の強度との差異を比較的大きくすることが可能になり、第2の妨害磁界に起因する読取ヘッド81の出力信号の振幅と第2の妨害磁界に起因するダミーヘッド82の出力信号の振幅とに比較的大きな差異を生じさせることが可能になる。また、この変形例では、読取ヘッド81の出力信号は、カード2に記録された磁気データに応じた信号とコイル12に交流電源が供給されることで生じる妨害磁界に応じた信号と第2の妨害磁界に応じた信号とが重畳された信号になり、ダミーヘッド82の出力信号はコイル12に交流電源が供給されることで生じる妨害磁界に応じた信号と第2の妨害磁界に応じた信号とが重畳された信号になるため、読取ヘッド81の出力信号とダミーヘッド82の出力信号との差分から妨害磁界および第2の妨害磁界の影響を受けていない磁気データの読取信号を取得することが一層困難になる。したがって、この変形例では、差動式のスキミング用磁気ヘッド80によるスキミングを効果的に阻止することが可能になる。
特に、この変形例では、コイル12に交流電源が供給されることで生じる妨害磁界の周波数と第2の妨害磁界の周波数とが異なっているか、あるいは、コイル12に交流電源が供給されることで生じる妨害磁界の周波数と第2の妨害磁界の周波数とが同じになるとともに、コイル12に交流電源が供給されることで生じる妨害磁界の位相と第2の妨害磁界の位相とがずれているため、読取ヘッド81の出力信号とダミーヘッド82の出力信号との差分から妨害磁界および第2の妨害磁界の影響を受けていない磁気データの読取信号を取得することがより一層困難になる。したがって、この変形例では、差動式のスキミング用磁気ヘッド80によるスキミングをより効果的に阻止することが可能になる。
また、この変形例では、コア11とコア21とが、上下方向においてカード通過路6を挟むように配置されているため、たとえば、コア11およびコア21の両方がカード通過路6の上側または下側に配置されている場合と比較して、コア11とスキミング用磁気ヘッド80との距離、および、コア21とスキミング用磁気ヘッド80との距離の両方の距離を近づけることが可能になる。したがって、この変形例では、スキミング用磁気ヘッド80に対して効果的に妨害磁界および第2の妨害磁界の影響を与えることが可能になる。
なお、この変形例において、コイル12に交流電源が供給されることで生じる妨害磁界の周波数と第2の妨害磁界の周波数とが同じになるとともに、コイル12に交流電源が供給されることで生じる妨害磁界の位相と第2の妨害磁界の位相とが一致していても良い。また、この変形例では、コア11とコア21とが上下方向においてカード通過路6を挟むように配置されているが、コア11とコア21とがカード通過路6の上側または下側に配置されても良い。さらに、この変形例では、図4に示すように、一端面21aと他端面21bとが、左右方向において、磁気ストライプ2aが通過する位置を挟むように配置されていないが、一端面21aと他端面21bとが、左右方向において、磁気ストライプ2aが通過する位置を挟むように配置されても良い。この場合には、たとえば、左右方向における一端面11aと他端面11bとの間に他端面21bが配置され、一端面11aよりも右側に一端面21aが配置される。
(妨害磁界発生装置の変形例2)
図6は、本発明の他の実施の形態にかかる妨害磁界発生手段10の構成を説明するための概略平面図である。
図4、図5に示す変形例では、一端面11aおよび他端面11bが形成されるコア11と、一端面21aおよび他端面21bが形成されるコア21とが別体で形成されている。この他にもたとえば、図6に示すように、一端面11aに相当する第1端面31aと、他端面11bに相当する第2端面31bと、一端面21aに相当する第3端面31cと、他端面21bに相当する第4端面31dとが共通の1個のコア31に形成されても良い。この場合には、コア31は、上下方向から見たときに前後方向を長手方向として配置される棒状の第1コア部分31e、第2コア部分31f、第3コア部分31g、第4コア部分31hと、上下方向から見たときに左右方向を長手方向として配置され第1〜第4コア部分31e〜31hの後端同士を繋ぐ棒状の連結コア部分31jとから構成されている。また、この場合には、1個のコア31によってコア部33が構成されている。
第1コア部分31eの前端面は、第1端面31aとなっており、第2コア部分31fの前端面は、第2端面31bとなっており、第3コア部分31gの前端面は、第3端面31cとなっており、第4コア部分31hの前端面は、第4端面31dとなっている。第1コア部分31eおよび第2コア部分31fには、妨害磁界発生用コイルとしてのコイル34が巻回され、第3コア部分31gおよび第4コア部分31hには、妨害磁界発生用コイルとしてのコイル35が巻回されている。コイル34の、第1コア部分31eに巻回される部分であるコイル部34aの巻回方向と、コイル34の、第2コア部分31fに巻回される部分であるコイル部34bの巻回方向とは逆方向になっており、コイル35の、第3コア部分31gに巻回される部分であるコイル部35aの巻回方向と、コイル35の、第4コア部分31hに巻回される部分であるコイル部35bの巻回方向とは逆方向になっている。コア31およびコイル34、35は、カード通過路6の上側または下側に配置されている。
コイル34は、コイル34に電流を供給する交流電源回路に接続され、コイル35は、コイル35に電流を供給する交流電源回路に接続されている。コイル34に交流電源が供給されると、上述した形態と同様に、磁力線ML1の向きが第1端面31aから第2端面31bに向かう方向と第2端面31bから第1端面31aに向かう方向とに周期的に変動する妨害磁界(交流磁界)が発生する。磁力線ML1は、左右方向において、カード2の挿入時に磁気ストライプ2aが通過する位置を横切っている。また、コイル35に交流電源が供給されると、図4、図5に示す変形例と同様に、磁力線ML2の向きが第3端面31cから第4端面31dに向かう方向と第4端面31dから第3端面31c向かう方向とに周期的に変動する第2の妨害磁界(交流磁界)が発生する。また、コイル34に交流電源が供給されることで生じる妨害磁界と、コイル35に交流電源が供給されることで生じる第2の妨害磁界とが、カード挿入口3よりも手前側で重なっている。
そのため、この変形例においても、図4、図5に示す変形例と同様に、差動式のスキミング用磁気ヘッド80によるスキミングを効果的に阻止することが可能になる。また、この変形例では、1個のコア31にコイル34、35が巻回されているため、コイル34、35が発生させる磁束の漏れを抑制することが可能になり、その結果、スキミング用磁気ヘッド80に対して妨害磁界の影響および第2の妨害磁界の影響を効果的に与えることが可能になる。また、この変形例では、1個のコア31にコイル34、35が巻回されているため、妨害磁界発生手段10の構成を簡素化することが可能になる。
なお、磁力線ML1の向きが第1端面31aから第2端面31bに向かう方向と第2端面31bから第1端面31aに向かう方向とに周期的に変動する妨害磁界が発生するのであれば、第1コア部分31eと第2コア部分31fとのそれぞれに2個のコイルのそれぞれが巻回され、2個のコイルのそれぞれに交流電源が接続されても良い。また、磁力線ML2の向きが第3端面31cから第4端面31dに向かう方向と第4端面31dから第3端面31c向かう方向とに周期的に変動する第2の妨害磁界が発生するのであれば、第3コア部分31gと第4コア部分31hとのそれぞれに2個のコイルのそれぞれが巻回され、2個のコイルのそれぞれに交流電源が接続されても良い。
(妨害磁界発生装置の変形例3)
図7は、本発明の他の実施の形態にかかる妨害磁界発生手段10の構成を説明するための概略平面図である。
図6に示すコア31において、図7に示すように、第4コア部分31hが形成されなくても良い。この場合には、第3コア部分31gにコイル35が巻回されており、コイル35に交流電源が供給されると、磁力線ML3の向きが第3端面31cに向かう方向と第3端面31cから出ていく方向とに周期的に変動する妨害磁界(交流磁界)が発生する。コイル34に交流電源が供給されることで生じる妨害磁界と、コイル35に交流電源が供給されることで生じる妨害磁界とは、カード挿入口3の手前側で重なっている。そのため、この変形例においても、差動式のスキミング用磁気ヘッド80によるスキミングを効果的に阻止することが可能になる。
(妨害磁界発生装置の変形例4)
図8は、本発明の他の実施の形態にかかる妨害磁界発生手段10の構成を説明するための概略平面図である。図9は、図8に示す検出用コイル52の出力信号を説明するための図であり、(A)はカードリーダ1の前方にスキミング用磁気ヘッド80が設置されていないときの検出用コイル52の出力信号を示す図、(B)はカードリーダ1の前方にスキミング用磁気ヘッド80が設置されたときの検出用コイル52の出力信号を示す図である。
上述した形態において、妨害磁界発生装置10は、コイル12に交流電源が供給されることで生じる妨害磁界の変化を検出する検出用コイル52を備えていても良い。この場合には、図8に示すように、コア11は、上下方向から見たときに前後方向を長手方向として配置される棒状の第1コア部分11dおよび第2コア部分11eと、上下方向から見たときに左右方向を長手方向として配置され第1コア部分11dおよび第2コア部分11eの後端同士を繋ぐ棒状の連結コア部分11fとから構成されている。第1コア部分11dの前端面は、一端面11aとなっており、第2コア部分11eの前端面は、他端面11bとなっている。
コイル12は、第1コア部分11dに巻回されるコイル部12aと、第2コア部分11eに巻回されるコイル部12bとに分かれている。また、コイル12は、コイル12に電流を供給する交流電源回路54に接続されている。検出用コイル52は、連結コア部分11fに巻回されている。すなわち、検出用コイル52は、コア11に巻回されている。検出用コイル52は、連結コア部分11fを通過する磁束の変化を検出する。また、検出用コイル52は、検出回路55に接続されており、検出回路55には、検出用コイル52の出力信号が入力される。なお、図8では、上述した形態と同様の構成について同一の符号を付している。
検出用コイル52の出力信号は、たとえば、図9に示すように、妨害磁界の強度に応じた振幅で、かつ、妨害磁界の周期と同じ周期で正弦波状に変動する。また、カードリーダ1の前方にスキミング用磁気ヘッド80が設置されると、妨害磁界が変化するため、検出用コイル52の出力信号の振幅が変わる。たとえば、カードリーダ1の前方にスキミング用磁気ヘッド80が設置されていないときに、図9(A)に示すように小さな振幅であった検出用コイル52の出力信号の振幅が、カードリーダ1の前方にスキミング用磁気ヘッド80が設置されると、図9(B)に示すように大きな振幅に変わる。
すなわち、カードリーダ1の前方にスキミング用磁気ヘッド80が設置されたときの検出用コイル52の出力信号(図9(B)に示す出力信号)の振幅は、カードリーダ1の前方にスキミング用磁気ヘッド80が設置されていないときの検出用コイル52の出力信号(図9(A)に示す出力信号)の振幅よりも大きくなる。そのため、検出回路55は、検出用コイル52の出力信号の振幅に基づいて、カードリーダ1の前方にスキミング用磁気ヘッド80が設置されているのか否かを検出する。また、カードリーダ1では、前方にスキミング用磁気ヘッド80が設置されていることが検出されると、上位装置にアラームを送信する等の所定の異常処理が実行される。
この変形例では、カードリーダ1の前方にスキミング用磁気ヘッド80が設置されているのか否かが検出されるとともに、カードリーダ1の前方にスキミング用磁気ヘッド80が設置されていることが検出されると、所定の異常処理が実行されるため、スキミング用磁気ヘッド80によるスキミングを効果的に阻止することが可能になる。特に、この変形例では、スキミング用磁気ヘッド80が設置されたのか否かを検出しているときにも妨害磁界を停止させる必要がないため、スキミング用磁気ヘッド80によるスキミングをより効果的に阻止することが可能になる。また、この変形例では、コイル12が巻回されるコア11に検出用コイル52が巻回されているため、コア11に加えて、検出用コイル52が巻回されるコアが別途設けられている場合と比較して、カードリーダ1を小型化することが可能になる。
(妨害磁界発生装置の変形例5)
図10は、本発明の他の実施の形態にかかる妨害磁界発生手段10の構成を説明するための概略平面図である。図11は、図10に示す検出用コイル62の出力信号と検出用コイル63の出力信号との差分信号を説明するための図であり、(A)はカードリーダ1の前方にスキミング用磁気ヘッド80が設置されていないときの差分信号を示す図、(B)はカードリーダ1の前方にスキミング用磁気ヘッド80が設置されたときの差分信号を示す図である。
図6に示す変形例において、妨害磁界発生装置10は、コイル34に交流電源が供給されることで生じる妨害磁界の変化を検出する検出用コイル62と、コイル35に交流電源が供給されることで生じる第2の妨害磁界の変化を検出する第2の検出用コイルとしての検出用コイル63とを備えていても良い。図10に示すように、検出用コイル62は、連結コア部分31jの、第1コア部分31eと第3コア部分31gとの間の部分に巻回され、検出用コイル63は、連結コア部分31jの、第2コア部分31fと第4コア部分31hとの間の部分に巻回されている。すなわち、検出用コイル62、63は、コア31に巻回されている。検出用コイル62は、連結コア部分31jの、第1コア部分31eと第3コア部分31gとの間の部分を通過する磁束の変化を検出し、検出用コイル63は、連結コア部分31jの、第2コア部分31fと第4コア部分31hとの間の部分を通過する磁束の変化を検出する。
また、検出用コイル62と検出用コイル63とは、直列に接続されている。すなわち、検出用コイル62の一端と検出用コイル63の一端とが接続されている。検出用コイル62の巻回方向と検出用コイル63の巻回方向とは逆方向になっている。また、検出用コイル62の巻回数と検出用コイル63の巻回数とは等しくなっている。検出用コイル62、63の他端は、検出回路65に接続されており、検出回路65には、検出用コイル62の出力信号と検出用コイル63の出力信号との差分である差分信号が入力される。なお、図10では、図6に示す変形例と同様の構成について同一の符号を付している。
コイル34は、コイル34に電流を供給する交流電源回路66に接続され、コイル35は、コイル35に電流を供給する交流電源回路67に接続されている。コイル34に交流電源が供給されると、磁力線ML1の向きが第1端面31aから第2端面31bに向かう方向と第2端面31bから第1端面31aに向かう方向とに周期的に変動する妨害磁界が発生する。また、コイル35に交流電源が供給されると、磁力線ML2の向きが第3端面31cから第4端面31dに向かう方向と第4端面31dから第3端面31c向かう方向とに周期的に変動する第2の妨害磁界が発生する。
この変形例では、妨害磁界の周波数と第2の妨害磁界の周波数とが等しくなっている。すなわち、妨害磁界の磁力線の向きの変動周期と第2の妨害磁界の磁力線の向きの変動周期とが等しくなっている。また、妨害磁界の位相と第2の妨害磁界の位相とが同じになっている。具体的には、磁力線ML1の向きが第1端面31aから第2端面31bに向かう方向の妨害磁界が発生し始めるときに、磁力線ML2の向きが第3端面31cから第4端面31dに向かう方向の第2の妨害磁界が発生し始め、第2端面31bから第1端面31aに向かう方向の妨害磁界が発生し始めるときに、磁力線ML2の向きが第4端面31dから第3端面31cに向かう方向の第2の妨害磁界が発生し始める。さらに、妨害磁界の強度(振幅)と第2の妨害磁界の強度(振幅)とが等しくなっている。
また、この変形例では、磁力線ML1はカード2の挿入時に磁気ストライプ2aが通過する位置を横切るが、磁力線ML2はカード2の挿入時に磁気ストライプ2aが通過する位置を横切らないように(すなわち、磁力線ML2はカード2の挿入時に磁気ストライプ2aが通過する位置を避けた位置を通過するように)コア31が配置されている。なお、この変形例では、コイル34は交流電源回路66に接続され、コイル35は交流電源回路67に接続されているが、コイル34とコイル35とは、共通の交流電源回路に接続されても良い。
この変形例では、検出用コイル62の巻回方向と検出用コイル63の巻回方向とは逆方向になっている。また、この変形例では、妨害磁界の周波数と第2の妨害磁界の周波数とが等しく、妨害磁界の位相と第2の妨害磁界の位相とが同じで、かつ、妨害磁界の強度と第2の妨害磁界の強度とが等しくなっており、妨害磁界と第2の妨害磁界とのバランスが取れている。そのため、カードリーダ1の前方にスキミング用磁気ヘッド80が設置されていないときの、検出用コイル62の出力信号と検出用コイル63の出力信号との差分信号は、たとえば、図11(A)に示すように、妨害磁界および第2の妨害磁界の周期と同じ周期の、かつ、振幅の非常に小さな正弦波状の信号となる。あるいは、カードリーダ1の前方にスキミング用磁気ヘッド80が設置されていないときには、検出用コイル62の出力信号と検出用コイル63の出力信号との差分信号は出力されない。
また、カードリーダ1の前方にスキミング用磁気ヘッド80が設置されると、妨害磁界が変化して、妨害磁界と第2の妨害磁界とのバランスが崩れるため、差分信号の振幅が変わる。たとえば、カードリーダ1の前方にスキミング用磁気ヘッド80が設置されると、差分信号の振幅は、図11(B)に示すように大きな振幅に変わる。そのため、検出回路65は、差分信号の振幅に基づいて、カードリーダ1の前方にスキミング用磁気ヘッド80が設置されているのか否かを検出する。また、カードリーダ1では、前方にスキミング用磁気ヘッド80が設置されていることが検出されると、上位装置にアラームを送信する等の所定の異常処理が実行される。
この変形例でも、図8に示す変形例と同様の効果を得ることができる。また、この変形例では、検出用コイル62の巻回方向と検出用コイル63の巻回方向とが逆方向になっているとともに、妨害磁界の周波数と第2の妨害磁界の周波数とが等しく、妨害磁界の位相と第2の妨害磁界の位相とが同じで、かつ、妨害磁界の強度と第2の妨害磁界の強度とが等しくなっており、妨害磁界と第2の妨害磁界とのバランスが取れているため、検出用コイル62の出力信号と検出用コイル63の出力信号との差分信号は、一定周期で変動する正弦波状の信号となる。また、妨害磁界発生手段10の周囲温度が変動しても、カードリーダ1の前方にスキミング用磁気ヘッド80が設置されていないときの差分信号の振幅を一定にすることが可能になるとともに小さくすることが可能になる。したがって、スキミング用磁気ヘッド80がカードリーダ1の前方に設置されたのか否かを判別するための、差分信号の閾値を適切に設定することが可能になる。その結果、差分信号の振幅に基づいて、カードリーダ1の前方にスキミング用磁気ヘッド80が設置されたのか否かを精度良く検出することが可能になる。
なお、この変形例において、検出用コイル62の巻回方向と検出用コイル63の巻回方向とが同じ方向になっていても良い。この場合には、磁力線ML1の向きが第1端面31aから第2端面31bに向かう方向の妨害磁界が発生し始めるときに、磁力線ML2の向きが第4端面31dから第3端面31cに向かう方向の第2の妨害磁界が発生し始め、第2端面31bから第1端面31aに向かう方向の妨害磁界が発生し始めるときに、磁力線ML2の向きが第3端面31cから第4端面31dに向かう方向の第2の妨害磁界が発生し始めるように、コイル34、35に電流が供給されれば良い。すなわち、この場合には、妨害磁界の位相と第2の妨害磁界の位相とが逆になっていれば良い。すなわち、この場合には、妨害磁界の位相と第2の妨害磁界の位相とが180°ずれていれば良い。
この場合であっても、検出用コイル62の出力信号と検出用コイル63の出力信号との差分信号は、一定周期で変動する正弦波状の信号となる。また、妨害磁界発生手段10の周囲温度が変動しても、カードリーダ1の前方にスキミング用磁気ヘッド80が設置されていないときの差分信号の振幅を一定にすることが可能になるとともに小さくすることが可能になる。また、本願発明者の検討によると、検出用コイル62の巻回方向と検出用コイル63の巻回方向とが逆方向になっており、かつ、妨害磁界の位相と第2の妨害磁界の位相とが同じになっている場合よりも、検出用コイル62の巻回方向と検出用コイル63の巻回方向とが同じ方向になっており、かつ、妨害磁界の位相と第2の妨害磁界の位相とが逆になっている場合の方が、検出コイル62、63による検出感度が高まる。そのため、この場合には、カードリーダ1の前方にスキミング用磁気ヘッド80が設置されたのか否かをより精度良く検出することが可能になる。
また、この変形例において、検出用コイル62と検出用コイル63とが検出回路65に並列に接続されても良い。この場合には、検出回路65は、検出用コイル62の出力信号と検出用コイル63の出力信号との差分信号を生成する。また、この変形例において、検出用コイル62または検出用コイル63は、連結コア部分31jの、第2コア部分31fと第3コア部分31gとの間の部分に巻回されても良い。また、この変形例において、妨害磁界の周波数と第2の妨害磁界の周波数とが異なっていても良いし、妨害磁界の位相と第2の妨害磁界の位相とが異なっていても良いし、妨害磁界の強度と第2の妨害磁界の強度とが異なっていても良い。また、この変形例において、磁力線ML2は、カード2の挿入時に磁気ストライプ2aが通過する位置を横切っても良い。また、図4、図5に示す変形例において、妨害磁界発生装置10は、コイル12に交流電源が供給されることで生じる妨害磁界の変化を検出する検出用コイルと、コイル22に交流電源が供給されることで生じる第2の妨害磁界の変化を検出する第2の検出用コイルとを備えていても良い。
(他の実施の形態)
上述した形態および変形例は、本発明の好適な形態の一例ではあるが、これに限定されるものではなく本発明の要旨を変更しない範囲において種々変形実施が可能である。
上述した形態では、コア11の一端面11aおよび他端面11bは、略同一平面上に配置されている。この他にもたとえば、一端面11aと他端面11bとが前後方向においてずれた位置に配置されても良い。また、上述した形態では、一端面11aおよび他端面11bは、YZ平面と略平行になっているが、一端面11aおよび他端面11bは、略手前側を向くように配置されているのであれば、図12(A)に示すように、左右方向の内側に向かうにしたがって後ろ側へ向かうようにYZ平面に対して傾斜していても良いし、図12(B)に示すように、左右方向の外側に向かうにしたがって後ろ側へ向かうようにYZ平面に対して傾斜していても良い。この場合であっても、一端面11aおよび他端面11bが略手前側を向いているため、コイル12に交流電源が供給されると、磁力線ML1の向きが一端面11aから他端面11bに向かう方向と他端面11bから一端面11aに向かう方向とに周期的に変動する妨害磁界が発生し、磁力線ML1は、左右方向において、カード2の挿入時に磁気ストライプ2aが通過する位置を横切る。
同様に、図4、図5に示すコア21の一端面21aと他端面21bとは、前後方向においてずれていても良い。また、一端面21aおよび他端面21bは、略手前側を向くように配置されているのであれば、YZ平面に対して傾斜していても良い。また、図6、図7、図10に示す第1端面31a、第2端面31b、第3端面31cおよび第4端面31dは、前後方向においてずれていても良い。また、第1端面31a、第2端面31b、第3端面31cおよび第4端面31dは、略手前側を向くように配置されているのであれば、YZ平面に対して傾斜していても良い。
上述した形態では、妨害磁界発生手段10のコア部13は、1個のコア11によって構成されている。この他にもたとえば、図12(C)に示すように、コア部13は、上下方向から見たときに前後方向を長手方向として配置される棒状の2個のコア41、42によって構成されても良い。すなわち、コア11に代えて、別体で形成される2個のコア41、42が配置されても良い。この場合には、コア41、42にコイル12が巻回され、コイル12の、コア41に巻回される部分であるコイル部12aの巻回方向と、コイル12の、コア42に巻回される部分であるコイル部12bの巻回方向とが逆方向になっている。また、コイル12に交流電源が供給されると、磁力線ML1の向きがコア41の前端面41aからコア42の前端面42aに向かう方向と前端面42aから前端面41aに向かう方向とに周期的に変動する妨害磁界(交流磁界)が発生する。この場合には、前端面41aは、第1端面であり、前端面42aは、第2端面である。
同様に、図4、図5に示すコア21に代えて、別体で形成される2個のコアが配置されても良い。また、図6に示すコア31に代えて、別体で形成されコイル34、35が巻回される4個のコアが配置されても良いし、図7に示すコア31に代えて、別体で形成されコイル34、35が巻回される3個のコアが配置されても良い。
図4、図5に示す変形例では、妨害磁界発生手段10は、2個のコア11、21を備えているが、妨害磁界発生手段10は、3個以上のコアを備えていても良い。また、図6に示す変形例では、コア31は、対をなす第1コア部分31eおよび第2コア部分31fと、対をなす第3コア部分31gおよび第4コア部分31hとの2組のコア部分を備えているが、コア31は、3組以上のコア部分を備えていても良い。
上述した形態では、カード2の裏面に磁気ストライプ2aが形成されているが、カード2のおもて面に磁気ストライプ2aが形成されても良いし、カード2の裏面とおもて面との両面に磁気ストライプ2aが形成されても良い。また、上述した形態では、カードリーダ1は、駆動ローラ8およびパッドローラ9を備えるカード搬送式のカードリーダであるが、本発明の構成が適用されるカードリーダは、ユーザが手動でカード2を移動させながら、磁気データの読取りや記録を行う手動式のカードリーダであっても良い。たとえば、本発明の構成が適用されるカードリーダは、カードリーダ内へカード2を差し込む際、あるいは、カードリーダからカード2を引き抜く際に磁気データの読取りや記録を行ういわゆるディップ式のカードリーダであっても良い。
1 カードリーダ
2 カード
2a 磁気ストライプ
3 カード挿入口
4 カード挿入部
6 カード通過路
10 妨害磁界発生手段
11 コア(第1コア)
11a 一端面(第1端面)
11b 他端面(第2端面)
12、22、34、35 コイル(妨害磁界発生用コイル)
13、23、33 コア部
21 コア(第2コア)
21a 一端面(第3端面)
21b 他端面(第4端面)
31、41、42 コア
31a 第1端面
31b 第2端面
31c 第3端面
31d 第4端面
41a 前端面(第1端面)
42a 前端面(第2端面)
52、62 検出用コイル
63 検出用コイル(第2の検出用コイル)
ML1 妨害磁界の磁力線
ML2 第2の妨害磁界の磁力線
X カードの通過方向
X1 奥側(カードの挿入方向側)
X2 手前側(カードの排出方向側)
Y カードの幅方向
Z カードの厚さ方向

Claims (10)

  1. 磁気ストライプを有するカードが挿入されるカード挿入口と、前記カード挿入口から挿入された前記カードが通過するカード通過路と、前記磁気ストライプに記録された磁気データの不正な読取りを妨害するための磁界を発生させる妨害磁界発生手段とを備え、
    前記妨害磁界発生手段は、磁性材料で形成される少なくとも1個のコアを有するコア部と、前記コアに巻回される妨害磁界発生用コイルとを備え、
    前記カードの通過方向の一方側である前記カード挿入口への前記カードの挿入方向側を奥側とし、前記カードの通過方向の他方側である前記カード挿入口からの前記カードの排出方向を手前側とすると、
    前記コア部は、略手前側を向くように配置される第1端面および第2端面を備え、
    前記妨害磁界発生手段は、磁力線の向きが前記第1端面から前記第2端面に向かう方向と前記第2端面から前記第1端面に向かう方向とに変動する妨害磁界を発生させ、
    前記妨害磁界の磁力線の、前記第1端面および前記第2端面のいずれか一方から出ていく方向、および、前記第1端面および前記第2端面のいずれか他方に入ってくる方向は、前記カードの通過方向に略平行になっており、
    前記妨害磁界の磁力線は、前記カードの通過方向と前記カードの厚さ方向とに直交する前記カードの幅方向において、前記カードの挿入時に前記磁気ストライプが通過する位置を横切ることを特徴とするカードリーダ。
  2. 前記第1端面と前記第2端面とが共通の1個の前記コアに形成されていることを特徴とする請求項1記載のカードリーダ。
  3. 前記コア部は、略手前側を向くように配置されるとともに前記カードの幅方向において前記第1端面および前記第2端面とずれた位置に配置される第3端面および第4端面を備え、
    前記妨害磁界発生手段は、磁力線の向きが前記第3端面から前記第4端面に向かう方向と前記第4端面から前記第3端面に向かう方向とに変動する第2の妨害磁界を発生させ、
    前記第2の妨害磁界の磁力線の、前記第3端面および前記第4端面のいずれか一方から出ていく方向、および、前記第3端面および前記第4端面のいずれか他方に入ってくる方向が前記カードの通過方向に略平行になっており、
    前記第1端面、前記第2端面、前記第3端面および前記第4端面は、前記カード挿入口よりも手前側で前記妨害磁界と前記第2の妨害磁界とが重なるように配置されていることを特徴とする請求項1または2記載のカードリーダ。
  4. 前記コア部は、前記コアとして、前記第1端面と前記第2端面とが形成される第1コアと、前記第3端面と前記第4端面とが形成される第2コアとを備え、
    前記第1コアと前記第2コアとは、前記カードの厚さ方向において、前記カード通過路を挟むように配置されていることを特徴とする請求項3記載のカードリーダ。
  5. 前記第1端面と前記第2端面と前記第3端面と前記第4端面とが共通の1個の前記コアに形成されていることを特徴とする請求項3記載のカードリーダ。
  6. 前記妨害磁界では、磁力線の向きが前記第1端面から前記第2端面に向かう方向と前記第2端面から前記第1端面に向かう方向とに周期的に変動し、
    前記第2の妨害磁界では、磁力線の向きが前記第3端面から前記第4端面に向かう方向と前記第4端面から前記第3端面に向かう方向とに周期的に変動することを特徴とする請求項3から5のいずれかに記載のカードリーダ。
  7. 前記カード挿入口が形成されるとともに中空状に形成されるカード挿入部を備え、
    前記コア部および前記妨害磁界発生用コイルは、前記カード挿入部の内部に配置されていることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載のカードリーダ。
  8. 前記妨害磁界発生手段は、前記コアに巻回され前記妨害磁界の変化を検出する検出用コイルを備えることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載のカードリーダ。
  9. 前記妨害磁界発生手段は、前記コアに巻回され前記妨害磁界の変化を検出する検出用コイルと、前記コアに巻回され前記第2の妨害磁界の変化を検出する第2の検出用コイルとを備えることを特徴とする請求項3から6のいずれかに記載のカードリーダ。
  10. 前記妨害磁界では、磁力線の向きが前記第1端面から前記第2端面に向かう方向と前記第2端面から前記第1端面に向かう方向とに周期的に変動し、
    前記第2の妨害磁界では、磁力線の向きが前記第3端面から前記第4端面に向かう方向と前記第4端面から前記第3端面に向かう方向とに周期的に変動し、
    前記妨害磁界の磁力線の向きの変動周期と前記第2の妨害磁界の磁力線の向きの変動周期とが等しくなっており、
    前記妨害磁界の位相と前記第2の妨害磁界の位相とが同じになっているか、または、前記妨害磁界の位相と前記第2の妨害磁界の位相とが逆になっており、
    前記妨害磁界の強度と前記第2の妨害磁界の強度とが等しくなっていることを特徴とする請求項9記載のカードリーダ。
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