JP2019061398A - 磁気センサユニットおよびカードリーダ - Google Patents

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Abstract

【課題】カードの基材が金属製の場合でも、カードに搭載されたICチップの接点端子の有無を検出できる磁気センサユニットを提供すること。【解決手段】非磁性金属製の基材101からなるカードに搭載されたICチップの接点端子102を検出する磁気センサユニット20は、コア体30、コア体30に巻回された励磁コイル31および検出コイル33を備える磁気センサ21と、励磁コイル31を励磁する励磁部35とを有する。励磁部35による励磁コイル31の励磁により、励磁コイル31からは第1周波数の第1磁界と第1周波数よりも高い第2周波数の第2磁界とが重畳する磁界Fが発生する。表面100aにICチップの接点端子102が位置する場合には、検出コイル33からの出力信号S0の低周波成分S1と高周波成分S2の差分に、ICチップの接点端子102に起因する第2磁界の変化が現れる。【選択図】図3

Description

本発明は、非磁性金属製やプラスチック製の基材からなるカードに搭載されたICチップの接点端子を検出する磁気センサユニット、および、かかる磁気センサユニットを備えるカードリーダに関する。
カードリーダによって情報の読取りや情報の書込みが行われるカードとして、ICチップが搭載されたICカードが用いられる場合がある。ICチップが搭載されたカードの表面には、ICチップの接点端子が設けられている。特許文献1には、カードの表面の接点端子の有無を検出する磁気センサを備えたカードリーダが記載されている。
特許文献1のカードリーダにおいて、ICチップの接点端子を検出する磁気センサは、コア体と、第1励磁コイルと、第2励磁コイルと、検出コイルと、を備える。コア体は、検出コイルが巻回されたコア中央部と、コア中央部からカードの側に突出して第1励磁コイルが巻回された第1コア端部と、コア中央部からカードとは反対の方向に突出して第2励磁コイルが巻回された第2コア端部と、を備える。第1コア端部におけるコア中央部とは反対側の第1端面は、磁気センサのセンサ面である。第1励磁コイルと第2励磁コイルとは励磁されたときに逆方向の磁界を発生させるように巻回されている。
検出コイルの出力は、センサ面と対向する検出位置にICチップの接点端子が存在しないときは2つの励磁コイルの磁界が等しいため、出力なし(出力がゼロ)となる。一方、検出位置に接点端子が存在するときは、接点端子の存在に起因してカードの側の第1励磁コイルの磁界が変化するので、検出コイルからはこの磁界の変化に応じた出力信号が得られる。よって、検出コイルからの出力信号の出力に基づいて、ICチップの接点端子を検出することができる。
特開2003−337922号公報
ICチップが搭載されるカードには、カードの基材の材質としてプラスチックではなく非磁性金属を用いたものがある。基材が金属であるカード(メタルカード)は、カードに接点端子が設けられていなくても、基材の存在に起因して磁界が変化する。従って、特許文献1の磁気センサでは、メタルカードに対しては、接点端子がない場合も検出コイルの出力はゼロにならない。よって、特許文献1の磁気センサでは、基材が非磁性金属製である場合に、ICチップの接点端子の有無を検出コイルの出力に基づいて判別することが困難である。
以上の問題に鑑みて、本発明の課題は、カードの基材が金属製の場合でも、カードに搭載されたICチップの接点端子の有無を検出できる磁気センサユニットおよびカードリーダを提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明は、カードの基材の表面に搭載されたICチップの接点端子を検出する磁気センサユニットにおいて、コア体、前記コア体に巻回された検
出コイル、および、前記コア体に巻回された励磁コイル、を備える磁気センサと、前記励磁コイルを励磁する励磁部と、を有し、前記励磁部による前記励磁コイルの励磁により第1周波数の第1磁界と前記第1周波数よりも高い第2周波数の第2磁界とが重畳した磁界を発生させることを特徴とする。
一般的に、磁界には、金属を通過する際に、渦電流の発生により、その通過が阻害されるという性質がある。また、磁界の周波数が低くなれば、渦電流の影響が小さくなるので、金属を通過しやすくなるという性質がある。一方、磁界の周波数が高くなれば、渦電流の影響が大きくなるので、磁界は金属中でより早く減衰するという性質がある。ここで、カードの表面に搭載されるICチップの接点端子の厚みは、カードの基材と比較して極めて薄い。よって、第1周波数を十分に低い値に設定することにより、金属製の基材の表面にICチップの接点端子が搭載されたICカードを第1周波数の第1磁界の中に配置したときに、基材の表面にある薄い接点端子を通過する際には第1磁界がほとんど減衰せず、接点端子の下側の基材を通過する際に第1磁界が減衰するようにすることができる。このようにすれば、基材の存在に起因して第1磁界は変化するが、接点端子の存在に起因して第1磁界は殆ど変化しないものとなる。一方、第2周波数を第1周波数よりも高い値に設定することにより、基材に対して極めて薄い接点端子を通過する際にも第2磁界が減衰し、かつ、第2磁界が接点端子を通過した場合でも、その第2磁界が接点端子の下側にある基材を裏面まで通過しないようにすることができる。また、第2周波数を第1周波数よりも高い値に設定することにより、第2周波数の第2磁界の中に金属製の基材のみを備えるカードが配置された場合に、第2磁界が基材を裏面まで通過しないようにすることができる。このようにすれば、金属製の基材の表面にICチップの接点端子が搭載されたICカードを第2周波数の第2磁界の中に配置したときに、接点端子の存在に起因して第2磁界が変化するものとなる。
ここで、第1磁界の変化は検出コイルからの出力信号の第1周波数成分として現れ、第2磁界の変化は、検出コイルからの出力信号の第2周波数成分として現れる。従って、例えば、接点端子を備えていない金属製の基材のカードが磁界(第1磁界および第2磁界)中にある場合には、検出コイルからの出力信号の第1周波数成分と第2周波数成分は、いずれも金属製の基材の存在に起因するものとなる。よって、第1周波数成分と第2周波数成分の出力調整を行い、第1周波数成分と第2周波数成分との差分を取得することにより、これらの成分を互いにキャンセルして、出力なし(出力がゼロ)とすることができる。一方、接点端子を備える金属製の基材のカードが磁界(第1磁界および第2磁界)中にある場合には、検出コイルからの出力信号の第1周波数成分は金属製の基材の存在に起因するものであるのに対して、検出コイルからの出力信号の第2周波数成分には接点端子の存在に起因するものが含まれる。従って、第1周波数成分と第2周波数成分との差分を取得した場合に、これらの成分を互いにキャンセルすることはできず、出力が現れる。よって、カードの基材が金属製である場合も、ICチップの接点端子の有無を検出することが可能である。
また、本発明では、第1周波数の第1磁界と第2周波数の第2磁界とが重畳した一つの磁界の中にカードを位置させることによって、ICチップの接点端子の有無を検出できる。これにより、磁気センサにおいて接点端子と対向させるセンサ面を一つにすることができる。従って、磁気センサが、例えば、離間する2つのセンサ面を備える構成などと比較して、カードがセンサ面に対して傾斜している場合でも、接点端子の有無を検出しやすい。
本発明において、前記励磁部は、前記励磁コイルに前記第1周波数の第1電圧と、前記第1周波数よりも高い前記第2周波数の第2電圧とを加算した加算電圧を印加するものとすることができる。このようにすれば、励磁コイルから第1周波数の第1磁界と第2周波
数の第2磁界とが重畳した磁界を発生させることができる。
本発明において、前記励磁部は、前記励磁コイルに前記第1周波数の第1電流と、前記第1周波数よりも高い前記第2周波数の第2電流とを加算した加算電流を印加するものとすることができる。このようにしても、励磁コイルから第1周波数の第1磁界と第2周波数の第2磁界とが重畳した磁界を発生させることができる。
本発明において、前記コア体は、直線状に延びており、前記検出コイルと前記励磁コイルとは、前記コア体の軸線方向の異なる位置に巻回されており、前記コア体の前記軸線方向の一方側の端面または他方側の端面は、センサ面であるものとすることができる。すなわち、ICチップの接点端子を検出する際には、コア体の一方側の端面または他方側の端面をセンサ面としてカードの基材の表面と対向させて、ICチップの接点端子を検出するものとすることができる。
本発明において、前記励磁コイルとして、第1励磁コイルおよび第2励磁コイルを有し、前記励磁部は、前記第1励磁コイルに前記第1周波数の第1電圧を印加し、前記第2励磁コイルに前記第2周波数の第2電圧を印加するものとすることができる。このようにしても、励磁コイルから第1周波数の第1磁界と第2周波数の第2磁界とが重畳した磁界を発生させることができる。また、1つの励磁コイルに第1周波数の第1電圧と第2周波数の第2電圧とを加算して印加する場合には、励磁部において第1電圧と第2電圧を加算する加算回路を備える必要があるが、コア体に巻回された2つの励磁コイルのそれぞれに第1電圧と第2電圧とを別々に印加すれば、励磁部に加算回路を備える必要がなく、その分、励磁部の構成を簡易なものとすることができる。さらに、1つの励磁コイルに第1周波数の第1電圧と第2周波数の第2電圧とを加算した加算電圧を印加する場合には、加算回路のダイナミックレンジによって、電圧値が制限される場合があるが、2つのコイルに第1電圧と第2電圧を別々に印加すれば、各々の回路におけるダイナミックレンジを第1電圧だけ、第2電圧だけで最大限に使用することができる。従って、各励磁コイルに印加する電圧値の設定の自由度が向上する。
本発明において、前記励磁コイルとして、第1励磁コイルおよび第2励磁コイルを有し、前記励磁部は、前記第1励磁コイルに前記第1周波数の第1電流を印加し、前記第2励磁コイルに前記第2周波数の第2電流を印加してもよい。このようにしても、励磁コイルから第1周波数の第1磁界と第2周波数の第2磁界とが重畳した磁界を発生させることができる。また、1つの励磁コイルに第1周波数の第1電流と第2周波数の第2電流とを加算して印加する場合には、励磁部において第1電流と第2電流を加算する加算回路を備える必要があるが、コア体に巻回された2つの励磁コイルのそれぞれに第1電流と第2電流とを別々に印加すれば、励磁部に加算回路を備える必要がなく、その分、励磁部の構成を簡易なものとすることができる。さらに、1つの励磁コイルに第1周波数の第1電流と第2周波数の第2電流とを加算した加算電流を印加する場合には、加算回路のダイナミックレンジによって、電流値が制限される場合があるが、2つのコイルに第1電流と第2電流を別々に印加すれば、各々の回路におけるダイナミックレンジを第1電流だけ、第2電圧だけで最大限に使用することができる。従って、各励磁コイルに印加する電圧値の設定の自由度が向上する。
本発明において、前記励磁コイルとして、第1励磁コイルおよび第2励磁コイルを有し、前記コア体は、前記第1励磁コイルが巻回される第1コア端部と、前記第2励磁コイルが巻回される第2コア端部と、前記第1コア端部と前記第2コア端部との間で前記検出コイルが巻回されるコア中央部と、前記第1コア端部における前記コア中央部とは反対側の第1端面と、前記第2コア端部における前記コア中央部とは反対側の第2端面と、を備え、前記第1コア端部と前記第2コア端部は、前記コア中央部に巻回された前記検出コイル
に対して同じ側に向かって延びており、前記励磁部による前記第1励磁コイルおよび前記第2励磁コイルの励磁により前記第1端面および前記第2端面の一方から他方に向かう前記磁界を発生させるものとすることができる。このようにすれば、磁界をコア体からより遠くに飛ばすことができるので、磁気センサから離間する位置にあるカードのICチップの接点端子を検出することが容易となる。
本発明において、前記第1励磁コイルと前記第2励磁コイルとは、1本のコイル線からなり、互いに直列に接続されているものとすることができる。このようにすれば、第1励磁コイルおよび第2励磁コイルに対する励磁が容易である。
本発明において、前記励磁コイルとして、第1励磁コイルおよび第2励磁コイルを有し、前記コア体は、前記第1励磁コイルが巻回される第1コア端部と、前記第2励磁コイルが巻回される第2コア端部と、前記第1コア端部と前記第2コア端部との間で前記検出コイルが巻回されるコア中央部と、前記第1コア端部における前記コア中央部とは反対側の第1端面と、前記第2コア端部における前記コア中央部とは反対側の第2端面と、を備え、前記第1コア端部と前記第2コア端部とは、前記コア中央部に巻回された前記検出コイルに対して異なる側に延びており、前記第1端面と前記第2端面とは、反対方向を向いており、前記励磁部による前記第1励磁コイルの励磁により前記第1端面から前記コア中央部に向かう前記磁界を発生させるとともに、前記励磁部による前記第2励磁コイルの励磁により前記第2端面から前記コア中央部に向かう前記磁界を発生させるものとすることができる。このようにすれば、検出コイルからの出力信号は、第1端面からコイル中央部に向かう磁界の変化と、第2端面からコイル中央部に向かう磁界の変化との、差動出力となる。ここで、温度変化に起因して第1励磁コイルを流れる第1電流値および第2励磁コイルを流れる第2電流値が変化する場合には、第1電流値の変化と第2電流値の変化とが同様のものとなる。従って、検出コイルからの出力信号(差動出力)には、温度変化に起因する磁界の変化が現れない。よって、温度変化に起因する磁界の変化を、ICチップの接点端子に起因する磁界の変化として誤って検出してしまうことを防止できる。
本発明において、前記第1励磁コイルと前記第2励磁コイルとは、1本のコイル線からなり、互いに直列に接続されているものとすることができる。このようにすれば、第1励磁コイルおよび第2励磁コイルに対する励磁が容易である。
本発明において、前記検出コイルからの出力信号に基づいて前記ICチップの接点端子を検出する検出部を有し、前記検出部は、前記出力信号から前記第1周波数以下の第1周波数成分を抽出する第1抽出部と、前記出力信号から前記第2周波数以上の第2周波数成分を抽出する第2抽出部と、前記第1周波数成分と第2周波数成分との差分を取得する差分取得部と、を有することが望ましい。このようにすれば、差分取得部が取得する差分に基づいて、ICチップの接点端子の有無を検出できる。
本発明において、前記第1周波数は、30kHz以下であり、前記第2周波数は、前記第1周波数の10倍以上の周波数とすることができる。このようにすれば、第1周波数の第1磁界の中に金属製の基材の表面にICチップの接点端子が搭載されたカードを配置したときに、基材の存在に起因して第1磁界は変化するが、接点端子の存在に起因して第1磁界が変化しないようにすることができる。また、第2周波数の第2磁界の中に金属製の基材の表面にICチップの接点端子が搭載されたカードを配置したときに、接点端子の存在に起因して第2磁界が変化するようにすることができる。また、第1周波数と第2周波数との間に隔たりがあるので、検出コイルからの出力信号から、第1周波数成分と第2周波数成分とを分離して抽出することが容易である。
次に、本発明のカードリーダは、上記の磁気センサユニットと、前記カードの前記接点
端子と接触して前記ICチップと通信を行うIC接点ブロックと、前記センサユニットによる前記カードの前記接点端子の検出位置、および、IC接点ブロックによる前記接点端子との接触位置を、カード挿入口からこの順に経由して延びるカード搬送路と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、カード挿入口からカード搬送路に挿入されたカードは、IC接点ブロックの接触位置に搬送される前に、磁気センサユニットにより、ICチップの接点端子の有無を検出できる。従って、ICチップの接点端子の有無に基づいてIC接点ブロックを駆動できる。
本発明の磁気センサユニットによれば、カードの基材の表面のICチップの接点端子の有無を検出できる。また、本発明のカードリーダによれば、磁気センサユニットが検出したICチップの接点端子の有無に基づいて、ICチップとの通信を行うIC接点ブロックを駆動できる。
本発明を適用したカードリーダを側方から見た説明図である。 図1のカードリーダにおけるカード挿入部の側面図および正面図である。 本発明を適用した実施例1の磁気センサユニットの説明図である。 磁気センサと対向する位置を通過するICカードの構成と検出コイルからの出力信号の周波数成分との対応関係を示すテーブルである。 変形例1の磁気センサユニットの説明図である。 変形例2の磁気センサユニットの説明図である。 実施例2の磁気センサユニットの説明図である。
以下、図面を参照しながら、本発明を適用した磁気センサユニットおよびカードリーダの実施形態を説明する。
(カードリーダ)
図1は本発明を適用したカードリーダを側方から見た場合の説明図である。図1に示すカードリーダの姿勢は、カードリーダの設置姿勢である。図2(a)は図1のカードリーダにおけるカード挿入部の側面図であり、図2(b)はカード挿入部の正面図である。カードリーダ1は、磁気カードの磁気ストライプに対する情報の読み書き、或いは、ICカード100に搭載されたICチップのと間で通信を行う装置である。
図1に示すように、カードリーダ1は、カードリーダ本体4と、カードリーダ本体4の前端に設けられたカード挿入部5を備える。カードリーダ1の内部には、カード挿入部5の前面のカード挿入口6からカードリーダ本体4の内部に延びるカード搬送路7が設けられている。カードリーダ本体4は、ICカード100の接点端子102と接触してデータの通信を行うIC接点ブロック8を備える。また、カードリーダ本体4は、磁気ストライプを備えるICカード100から磁気データの読取りおよび書込みの少なくとも一方を行う磁気ヘッド9を備える。カードリーダ本体4のカード搬送路7上には、IC接点ブロック8が接点端子102と接触する接触位置Cが設定されている。また、カードリーダ本体4のカード搬送路7上には、磁気ヘッド9による磁気データの読み書き位置Rが設定されている。
また、カードリーダ本体4は、カード搬送路7に沿ってカード100を搬送するカード搬送機構10を備える。カード搬送機構10は、複数の搬送ローラ11と、搬送モータ1
2と、搬送モータ12の回転を各搬送ローラ11に伝達する駆動力伝達機構13を備える。カード挿入口6からカード搬送路7に挿入されたICカード100は、カードリーダ1の装置前方から装置後方に向かう搬送方向Hに搬送される。搬送方向Hにおいて、接触位置Cは読み書き位置Rよりも上流側に設定されている。
図1、図2(a)に示すように、カード挿入口6は、搬送方向Hと直交するカードリーダ1の幅方向に直線状に延在するスリットである。カード挿入部5は、カード挿入口6を中心として、装置前方に向かうに従って開口高さが増大するベゼル部5aを備える。また、カード挿入部5は、カード搬送路7を開閉するシャッター14と、シャッター14を駆動するためのソレノイド15を備える。さらに、カード挿入部5は、シャッター14とカード挿入口6との間に配置されたプリヘッド16と、プリヘッド16とカード挿入口6との間に配置された磁気センサ21とを備える。また、カード挿入部5は、カード挿入口6へのICカード100の挿入を検知する挿入検知センサ(図示省略)を備える。
ここで、ICカード100は、一般的に、厚さが0.7〜0.8mm程度の矩形板状である。ICカード100の基材101は、塩化ビニールなどのプラスチック製、あるいは、非磁性金属製である。図2(b)に示すように、ICカード100には、ICチップ(図示省略)が搭載され、その表面100aにはICチップとの通信用の接点端子102が設けられる。接点端子102の厚さは0.01mmから0.02mmである。図2(b)に示す例では、接点端子102は2列に配置されている。ICカード100には、その裏面に、磁気ストライプ(図示省略)が形成されている場合がある。
プリヘッド16は、ICカード100が磁気ストライプを備えている場合に、磁気ストライプを検出する。磁気センサ21は、ICカード100にICチップが搭載されているか否かを判別するため、ICカード100の接点端子102を検出する。磁気センサ21は、後述する磁気センサユニット20を構成するものである。
カード搬送路7上において、プリヘッド16による磁気ストライプの検出位置Iは、読み書き位置Rよりも搬送方向Hの上流側に設定されている。カード搬送路7上において、磁気センサ21による接点端子102の検出位置Jは、IC接点ブロック8が接点端子102と接触する接触位置Cよりも搬送方向Hの上流側に設定されている。また、磁気センサ21による接点端子102の検出位置Jは、プリヘッド16による磁気ストライプの検出位置Iよりも搬送方向Hの上流側に設定されている。
図1に示すカードリーダ1の設置姿勢において、プリヘッド16はカード搬送路7の下側に位置する。磁気センサ21はカード搬送路7の上側に位置する。従って、磁気センサ21は、カード搬送路7を間に挟んでプリヘッド16と反対側に配置されている。この配置は、ICカード100において、ICチップの接点端子102はカードの表面100aに設けられ、磁気ストライプはカード100のカードの裏面100bに設けられることを前提とする。また、磁気センサ21は、カード挿入部5をカード挿入口6の側から見た場合に、カード搬送路7の幅方向の一方側寄りの位置に配置される。この位置は、カード搬送路7にICカード100が正しい姿勢で挿入された場合に、磁気センサ21のセンサ面22がICカード100の接点端子102が通過する位置と対向する位置である。ICカード100の正しい挿入姿勢は、図2(a)に示すように、接点端子102が設けられたICカード100の表面100aを上側に向けるとともに、ICカード100において、接点端子102が搬送方向Hの前側(下流側)に位置する姿勢である。
また、図1に示すように、カードリーダ1は制御部18を備える。制御部18には、磁気センサ21およびプリヘッド16を含む各種のセンサの出力信号が入力される。制御部18は、これらのセンサの出力信号に基づいて、カードリーダ1の各部の制御を行う。
(カードリーダの動作)
カード挿入部5へICカード100が挿入される前の状態では、シャッター14はカード搬送路7を閉鎖した状態となっている。カードリーダ1の制御部18は、挿入検知センサからの出力信号に基づいてカード搬送路7へのカード状の物体の挿入を検知すると、磁気センサ21からの出力信号に基づいて接点端子102の有無を判定する。また、制御部18は、プリヘッド16からの出力信号に基づいて、磁気ストライプの有無を判定する。
そして、磁気センサ21により接点端子102が検出された場合には、制御部18は、正常なICカード100がカード挿入口6に正しい姿勢で挿入されたと判定して、ソレノイド15を駆動してシャッター14を開ける。また、制御部18は、搬送モータ12を駆動して、カード搬送機構10によりICカード100をカード搬送路7に沿って搬送方向Hに搬送する。さらに、制御部18は、接触位置CおいてIC接点ブロック8をICカード100の接点端子102と接触させてICチップとのデータの通信を行う。また、制御部18は、プリヘッド16により磁気ストライプが検出されている場合には、読み書き位置Rを通過するICカード100に対して、磁気ヘッド9により、磁気データの読取りや書込みを行う。
(磁気センサユニット)
(実施例1)
以下に、図3を参照して、カードリーダ1に搭載される磁気センサユニット20の構成例を説明する。図3は本発明を適用した実施例1の磁気センサユニット20の説明図である。
図3に示すように、磁気センサユニット20は、磁気センサ21と、励磁部35と、検出部36と、を有する。磁気センサ21は、コア体30、コア体30に巻回された励磁コイル31、および、コア体30に巻回された検出コイル33を備える、励磁部35は、励磁コイル31を励磁する。検出部36は、検出コイル33からの出力に基づいてカード100における接点端子102の有無を検出する。本例では、励磁部35は、磁気センサ21が実装された基板37(図2参照)に設けられており、磁気センサ21とともにカード挿入部5に配置される。検出部36は制御部18の一部として、カードリーダ本体4の側に搭載されている。
図3に示すように、磁気センサ21のコア体30は、直線状に延びている。コア体30は上下方向に長い。コア体30は、例えば、直方体形状、或いは、円柱形状とすることができる。検出コイル33は、コア体30の軸線方向の一方側(カード搬送路7に近い下側)に位置する第1コア端部41に巻回されている。励磁コイル31は、コア体30の軸線方向の他方側(上側)に位置する第2コア端部42に巻回されている。コア体30において検出コイル33が巻回された第1コア端部41の、第2コア端部42とは反対側の第1端面30aは、磁気センサ21のセンサ面22である。センサ面22は、カード搬送路7にICカード100が正しい姿勢で挿入された場合に、ICカード100の接点端子102が通過する位置と対向する位置に配置される。カード挿入口6からカード搬送路7に挿入されたICカード100の接点端子102とセンサ面22とは、僅かなギャップを開けて対向する。なお、磁気センサ21の上下を逆にして配置し、コア体30において励磁コイル31が巻回された第2コア端部42の、第1コア端部41とは反対側の第2端面30bをセンサ面22とすることもできる。
励磁部35は、第1周波数の低周波電圧V1(第1電圧)と、第1周波数よりも高い第2周波数の高周波電圧V2(第2電圧)を加算した加算電圧V3を励磁コイル31に印加する。具体的には、励磁部35は、低周波電圧V1を生成する第1電圧回路45と、高周
波電圧V2を生成する第2電圧回路46と、第1電圧回路45からの低周波電圧V1と第2電圧回路46からの高周波電圧V2とを加算する加算回路47と、を備える。励磁部35は、加算回路47から出力される加算電圧V3を励磁コイル31に印加する。本例では、第1周波数は30kHzである。第2周波数は、第1周波数の10倍以上の周波数であり、本例では300kHzである。
ここで、励磁部35が励磁コイル31に加算電圧V3を印加すると、励磁コイル31からは、第1周波数の第1磁界と第2周波数の第2磁界とが重畳した磁界Fが発生する。磁界Fは、センサ面22(第1端面30a)から第2端面30bに向かう。
検出部36は、検出コイル33からの出力信号S0から第1周波数以下の低周波成分S1(第1周波数成分)を抽出する第1抽出部51と、検出コイル33からの出力信号S0から第2周波数以上の高周波成分S2(第2周波数成分)を抽出する第2抽出部52とを備える。また、検出部36は、低周波成分S1と高周波成分S2との差分Dを取得する差分取得部53と、差分Dの変動を検出する差分変動検出部54と、を有する。
第1抽出部51は、カットオフ周波数を30kHzをとしたローパスフィルタ55を備える。第2抽出部52は、カットオフ周波数を300kHzとしたハイパスフィルタ56を備える。差分取得部53は差動アンプ57を備える。
ここで、低周波成分S1および高周波成分S2は、それぞれ整流回路58および平滑回路59を介して、差動アンプ57に入力されている。図3に示すように、第1抽出部51により抽出された低周波成分S1は整流回路58を介することにより第1整流波形S1´となり、平滑回路59を介することにより第1平滑出力S1´´となる。同様に、第2抽出部52により抽出された高周波成分S2は整流回路58を介することにより第2整流波形S2´となり、平滑回路59を介することにより第2平滑出力S2´´となる。差動アンプ57は、第1平滑出力S1´´と第2平滑出力S2´´との差分Dを取得する。
差分変動検出部54は、差動アンプ57からの出力である差分Dが現れた場合(変動した場合)に、ICカード100にICチップの接点端子102が設けられていると判断する。
なお、検出コイル33からの出力信号S0は、必要に応じて、アンプによって増幅された後に、第1抽出部51および第2抽出部52に入力される。また、第1平滑出力S1´´と第2平滑出力S2´´とは、差動アンプ57に入力される前に、必要に応じて、アンプによって増幅され、それらの信号レベルが同一のレベルとなるように出力調整されている。
(磁気センサユニットによるICカード上の接点端子の検出原理)
図4は、磁気センサ21と対向する位置を通過するICカード100の構成と検出コイル33からの出力信号の周波数成分との対応関係を示すテーブルである。
ここで、磁気センサユニット20によるICカード100上の接点端子102の検出の原理を説明する。一般的に、磁界には、金属を通過する際に、渦電流の発生により、その通過が阻害されるという性質がある。また、磁界の周波数が低くなれば渦電流の影響が小さくなるので金属を通過しやすくなり、磁界の周波数が高くなれば渦電流の影響が大きくなるので磁界は金属中でより早く減衰するという性質がある。ここで、カード100の基材101の厚みは、一般的に、0.8mm程度であり、カード100の基材101の表面100aに搭載されるICチップの接点端子102の厚みは、一般的に、0.01mm〜0.02mm程度である。すなわち、接点端子102は、基材101と比較して、極めて
薄い。
従って、第1周波数を十分に低い値に設定することにより、第1周波数の第1磁界の中に金属製の基材101の表面にICチップの接点端子102が搭載されたICカード100を配置したときに、基材101に対して極めて薄い接点端子102を通過する際には、第1磁界がほとんど減衰せず、接点端子102の下側の基材101を通過する際に第1磁界が減衰するようにすることができる。このようにすれば、基材101の存在に起因して第1磁界は変化するが、接点端子102の存在に起因して第1磁界が変化しない。
また、第2周波数を第1周波数よりも高い値に設定することにより、第2周波数の第2磁界の中に金属製の基材101の表面にICチップの接点端子102が搭載されたICカード100を配置したときに、基材101に対して極めて薄い接点端子102を通過する際にも第2磁界が減衰し、かつ、第2磁界が接点端子102を通過した場合でも、その第2磁界が接点端子102の下側にある基材101を通過しないようにすることができる。また、第2周波数を第1周波数よりも高い値に設定することにより、第2周波数の第2磁界の中に金属製の基材101のみを備えるカードが配置されたときに、第2磁界が基材101を通過しないようにすることができる。このようにすれば、第2周波数の第2磁界の中に金属製の基材101の表面にICチップの接点端子102が搭載されたICカード100を配置したときに、接点端子102の存在に起因して第2磁界が変化する。
本例では、第1周波数は30kHzに設定される。第1周波数を30kHz以下に設定した場合には、励磁コイル31への第1周波数の低周波電圧V1の印加により発生する第1周波数の第1磁界は、接点端子102を通過する際にほとんど減衰せず、接点端子102の下側の基材101を通過する際に減衰する。そして、第1磁界は、接点端子102の下側の基材101を裏面100bの側まで通過する。従って、金属製の基材101の表面にICチップの接点端子102が搭載されたICカード100を第1周波数の第1磁界の中に配置した場合に、第1磁界は、基材101の存在に起因して変化するが、接点端子102の存在に起因しては、変化しない。
一方、第2周波数は、300kHzに設定される。第2周波数を300kHzに設定した場合には、励磁コイル31への第2周波数の高周波電圧V2の印加により発生する第2周波数の第2磁界は、ICカード100の表面100aの接点端子102を通過する際に減衰する。また、第2磁界は、接点端子102を通過するが、接点端子102の下側にある基材101の表面部分で減衰し、基材101を裏面100bまで通過することがない。さらに、第2磁界は、接点端子102がない場合でも、基材101を裏面100bまで通過することがない。従って、第2周波数の第2磁界の中に金属製の基材101の表面にICチップの接点端子102が搭載されたICカード100を配置した場合には、第2磁界は、接点端子102の存在に起因して変化する。
ここで、第1磁界の変化は検出コイル33からの出力信号S0の低周波数成分S1に現れ、第2磁界の変化は、検出コイル33からの出力信号S0の高周波数成分S2に現れる。従って、接点端子102を備えていない金属製の基材101のカードが磁界F(第1磁界および第2磁界)中にある場合には、図4のテーブルの最も上の欄に示すように、検出コイル33からの出力信号S0の低周波数成分S1と高周波数成分S2は、いずれも金属製の基材101の存在に起因する基材出力となる。従って、低周波数成分S1と高周波数成分S2との差分Dを取得することにより、これらの基材出力を互いにキャンセルして、出力なし(出力が0)とすることができる。よって、差分変動検出部54が差分Dの出力を検出しない場合には、金属製の基材101のカードが接点端子102を有さないと判断できる。
一方、接点端子102を備える金属製の基材101のカードが磁界F(第1磁界および第2磁界)中にある場合には、図4のテーブルの上から2番目の欄に示すように、検出コイル33からの出力信号S0の低周波数成分S1は金属製の基材101の存在に起因する基材出力であるのに対して、検出コイル33からの出力信号S0の高周波数成分S2には接点端子102の存在に起因する接点端子出力が含まれる。本例では、検出コイル33からの出力信号S0の高周波数成分S2は、接点端子102の存在に起因する接点端子出力と、接点端子102の下側にある基材101の表面部分に起因する基材出力(低)となる。従って、低周波数成分S1と高周波数成分S2との差分Dを取得した場合に、これらの成分を互いにキャンセルすることはできず、出力が現れる。具体的には、差分Dは、接点端子102に起因する接点端子出力および接点端子102の下側にある基材101の表面部分に起因する出力基板出力(低)の合計から、低周波数成分S1(基板出力)を差し引いたものである。よって、差分変動検出部54が差分Dが現れたこと(差分Dの変動)を検出した場合には、金属製の基材101のICカードが接点端子102を有するICカード100であると判断できる。
なお、基材101の材質がプラスチックであり、接点端子102を備えていないカードがセンサ面22と僅かなギャップを開けて対向したときには、磁界F(第1磁界および第2磁界)の中に金属が存在しないので、磁界F(第1磁界および第2磁界)は変化しない。従って、検出コイル33からの出力信号S0の低周波数成分S1と高周波数成分S2のいずれにも、基材101に起因する基板出力は現れず、接点端子102に起因する接点端子出力も現れない。よって、図4のテーブルの上から3番目の欄に示すように、低周波数成分S1と高周波数成分S2との差分Dは0となる。よって、基材101がプラスチック製の場合でも、差分変動検出部54が差分Dの出力を検出しない場合には、カードが接点端子102を有さないと判断できる。
一方、基材101の材質がプラスチックであり、磁界F(第1磁界および第2磁界)の中で接点端子102を備えるICカードがセンサ面22と僅かなギャップを開けて対向したときには、第2磁界に、接点端子102に起因する接点端子出力が現れる。従って、図4の最も下の欄に示すように、低周波数成分S1と高周波数成分S2との差分Dを取得したときに、出力が認められる。すなわち、接点端子102に起因する接点端子出力が差分Dとして出力される。よって、基材101がプラスチック製の場合でも、差分変動検出部54が差分Dの変動を検出した場合には、カードが接点端子102を有するICカード100であると判断できる。
ここで、カードの基材101が非磁性金属製である場合には、第1磁界が変化するので、検出コイル33からの出力信号S0の低周波数成分S1は金属製の基材101の存在に起因する基材出力となる。一方、カードの基材101がプラスチック製である場合には、第1磁界は変化しないので、検出コイル33からの出力信号S0の低周波数成分S1に金属製の基材101の存在に起因する基材出力が現れない。よって、検出コイル33からの出力信号S0の低周波数成分S1に基づいて、カードの基材101が非磁性金属製であるか、プラスチック製であるか、を判別できる。
なお、第2周波数を300kHzよりも高い周波数に設定することもできる。ただし、第2周波数を300kHzよりも高い周波数に設定した場合には、ICカード100の表面で発生する渦電流の影響が大きくなり、第2磁界が接点端子102で減衰して、接点端子102の下側に位置する基材101の表面部分に達しなくなる。ここで、第2磁界が基材101の表面部分まで浸透しない場合には、検出コイル33からの出力信号S0の高周波成分S2に、ICチップの接点端子102に起因する第2磁界の変化(接点端子出力)は現れるが、接点端子102の下側の基材101の表面部分に起因する第2磁界の変化(基材出力(低))が現れなくなくなる。この結果、検出コイル33からの出力信号S0の
出力レベルが低下してしまうので、本例では、検出部36における信号処理を容易とするために、第2周波数を300kHzに設定している。
また、本例では、第2周波数は、第1周波数の10倍以上の周波数としているが、この理由は、第2周波数が第1周波数の10倍以上であれば、第1抽出部51および第2抽出部52において、ローパスフィルタ55およびハイパスフィルタ56を用いて第1周波数の第1出力成分と、第2周波数の第2出力成分とを抽出することが容易であるからである。なお、第2周波数を、例えば、1000kHz以上に設定した場合には、励磁部35および検出部36の回路に用いる回路素子として、高い周波数に対応するものを用いる必要があり、磁気センサユニット20の製造コストが増加する。従って、第2周波数は、1000kHzよりも低く設定することが望ましい。
(作用効果)
本例の磁気センサユニット20によれば、カードにおける基材101の材質、および、カードの表面100aのICチップの接点端子102の有無を検出できる。また、磁気センサユニット20の磁気センサ21は、カードの搬送方向HでIC接点ブロック8よりも上流側に配置されているので、本例のカードリーダ1によれば、カードがカード搬送路7をIC接点ブロック8に搬送される前に、磁気センサユニット20により、カードにおける基材101の材質、および、表面100aのICチップの接点端子102の有無を検出できる。
また、本例では、ICチップの接点端子102の有無を検出するための磁気センサ21のセンサ面22は、コア体30の一方の第1端面30aであり、一か所である。従って、磁気センサが、例えば、離間する2つのセンサ面を備える構成などと比較して、カードがセンサ面22に対して傾斜している場合でも、ICチップの接点端子102の有無を検出しやすい。
なお、本例では、励磁部35は第1周波数の低周波電圧V1と第2周波数の高周波電圧V2とを加算して励磁コイル31に印加しているが、励磁部35が、第1周波数の低周波電流と第2周波数の高周波電流とを加算した加算電流を励磁コイル31に印加してもよい。このようにしても、磁気センサ21(コア体30のセンサ面22)から、第1周波数の第1磁界と第2周波数の第2磁界とが重畳した磁界Fを発生させることができる。
(変形例1)
次に、図5を参照して、変形例1の磁気センサユニットを説明する。図5は変形例1の磁気センサユニットの説明図である。なお、変形例1の磁気センサユニット20Aは上記の磁気センサユニット20と磁気センサ21Aの構成が相違するが、他の構成は同一である。従って、磁気センサ21Aを説明して、他の構成の説明は省略する。
本例の磁気センサユニット20Aの磁気センサ21Aは、励磁コイル31として、第1励磁コイル31および第2励磁コイル32の2つを備える。すなわち、磁気センサ21Aは、コア体30、コア体30に巻回された第1励磁コイル31、コア体30に巻回された第2励磁コイル32、および、コア体30に巻回された検出コイル33、を備える。コア体30は、第1励磁コイル31が巻回される第1コア端部41と、第2励磁コイル32が巻回される第2コア端部42と、第1コア端部41と第2コア端部42との間で検出コイル33が巻回されるコア中央部43とを備える。また、コア体30は、第1コア端部41におけるコア中央部43とは反対側の第1端面30aと、第2コア端部42におけるコア中央部43とは反対側の第2端面30bとを備える。
本例において、コア体30は、直線状に延びており、第1コア端部41と第2コア端部
42とは、コア中央部43に巻回された検出コイル33に対して異なる側に延びている。従って、第1コア端部41に巻回された第1励磁コイル31と第2コア端部42に巻回された第2励磁コイル32は、コア体30の軸線方向で検出コイル33を間に挟んだ両側に位置する。磁気センサ21Aのセンサ面22は第1端面30aである。
磁気センサ21Aは、磁気センサユニット20の磁気センサ21と同様にカードリーダ1に搭載される。センサ面22は、カード搬送路7にICカード100が正しい姿勢で挿入された場合に、ICカード100の接点端子102が通過する位置と対向する位置に配置される。センサ面22とICカード100の接点端子102とは僅かなギャップを開けて対向する。なお、磁気センサ21Aのセンサ面22として第2端面30bを用いることもできる。
ここで、第1励磁コイル31と第2励磁コイル32とは、1本のコイル線65からなり、互いに直列に接続されている。また、コイル線65を介して、励磁部35が第1励磁コイル31および第2励磁コイル32に励磁電圧を印加したときに、センサ面22(第1端面30a)からコア中央部43に向かう磁界F1(第1磁界と第2磁界とが重畳する磁界)と、第2端面30bからコア中央部43に向かう磁界F2(第1磁界と第2磁界とが重畳する磁界)とが発生する。
本例の磁気センサユニット20Aにおいても、上記の磁気センサユニット20と同様に、カードにおける基材101の材質、および、表面100aのICチップの接点端子102の有無を検出できる。また、磁気センサ21Aをカード挿入部5に搭載するカードリーダ1によれば、カードがカード搬送路7をIC接点ブロック8に搬送される前に、磁気センサユニット20により、カードにおける基材101の材質、および、表面100aのICチップの接点端子102の有無を検出できる。
また、本例では、ICチップの接点端子102の有無を検出するための磁気センサ21Aのセンサ面22は、コア体30の一方の第1端面30aであり、一か所である。従って、従って、磁気センサが、例えば、離間する2つのセンサ面を備える構成などと比較して、カードがセンサ面22に対して傾斜している場合でも、接点端子102の有無を検出しやすい。
さらに、本例では、温度変化に起因する磁界Fの変化を、ICチップの接点端子102に起因する磁界Fの変化として誤って検出してしまうことを防止できる。すなわち、磁気センサ21Aによれば、検出コイル33からの出力信号S0は、第1端面30aからコア中央部43に向かう磁界F1の変化と、第2端面30bからコア中央部43に向かう磁界F2の変化との、差動出力となる。ここで、温度変化に起因して第1励磁コイル31を流れる第1電流値および第2励磁コイル32を流れる第2電流値が変化する場合には、第1電流値の変化と第2電流値の変化とが同様のものとなる。従って、検出コイル33からの出力信号S0(差動出力)には、温度変化に起因する磁界Fの変化が現れない。よって、温度変化に起因する磁界Fの変化を、ICチップの接点端子102に起因する磁界Fの変化として誤って検出してしまうことがない。
また、本例では、第1励磁コイル31と第2励磁コイル32とは、1本のコイル線65からなり、互いに直列に接続されている。従って、第1励磁コイル31および第2励磁コイル32に対する励磁が容易である。なお、第1励磁コイル31と第2励磁コイル32とを別々に励磁してもよい。
(変形例2)
次に、図6を参照して、変形例2の磁気センサユニットを説明する。図6は変形例2の
磁気センサユニットの説明図である。なお、変形例2の磁気センサユニット20Bは上記の磁気センサユニット20と磁気センサ21Bの構成が相違するが、他の構成は同一である。従って、磁気センサ21Bを説明して、他の構成の説明は省略する。
本例の磁気センサユニット20Bの磁気センサ21Bは、励磁コイル31として、第1励磁コイル31および第2励磁コイル32の2つを備える。すなわち、磁気センサ21Bは、コア体30、コア体30に巻回された第1励磁コイル31、コア体30に巻回された第2励磁コイル32、および、コア体30に巻回された検出コイル33、を備える。コア体30は、第1励磁コイル31が巻回される第1コア端部41と、第2励磁コイル32が巻回される第2コア端部42と、第1コア端部41と第2コア端部42との間で検出コイル33が巻回されるコア中央部43とを備える。また、コア体30は、第1コア端部41におけるコア中央部43とは反対側の第1端面30aと、第2コア端部42におけるコア中央部43とは反対側の第2端面30bとを備える。
本例において、第1コア端部41と第2コア端部42とは、コア中央部43に巻回された検出コイル33に対して同一の側に延びている。より具体的には、コア体30は、コア中央部43が直線状に延びており、第1励磁コイル31が巻かれる第1コア端部41と、第2励磁コイル32が巻かれる第2コア端部42とは、コア中央部43分の両端部分から同一方向に向かって平行に突出する。第1端面30aと第2端面30bとは同一の仮想面25上に位置する。なお、コア中央部43は湾曲していてもよい。仮想面25おいて第1端面30aおよび第2端面30bの間に位置する仮想面部分25aと、第1端面30aと、第2端面30bとは、磁気センサ21Bのセンサ面22を構成する。
磁気センサ21Bは、磁気センサユニット20の磁気センサ21と同様にカードリーダ1に搭載される。センサ面22は、カード搬送路7にICカード100が正しい姿勢で挿入された場合に、ICカード100の接点端子102が通過する位置と対向する位置に配置される。センサ面22とICカード100の接点端子102とは僅かなギャップを開けて対向する。
ここで、第1励磁コイル31と第2励磁コイル32とは、1本のコイル線65からなり、互いに直列に接続されている。また、コイル線65を介して、励磁部35が第1励磁コイル31および第2励磁コイル32に励磁電圧を印加したときに、センサ面22(第1端面30a)および第2端面30bの一方から他方に向かう磁界F(第1磁界と第2磁界とが重畳する磁界)が発生する。なお、本例では、第1コア端部41に巻回された第1励磁コイル31の巻回方向と、第2コア端部42に巻回された第2励磁コイル32の巻回方向とが、反対方向となっている。
本例の磁気センサユニット20Bにおいても、上記の磁気センサユニット20と同様に、カードにおける基材101の材質、および、表面100aのICチップの接点端子102の有無を検出できる。また、磁気センサ21Bをカード挿入部5に搭載するカードリーダ1によれば、カードがカード搬送路7をIC接点ブロック8に搬送される前に、磁気センサユニット20により、カードにおける基材101の材質、および、表面100aのICチップの接点端子102の有無を検出できる。
また、本例では、同一方向を向く第1端面30aおよび第2端面30bの一方から他方に向かう磁界Fを発生させることができるので、磁界Fをコア体30からより遠くに飛ばすことができる。従って、磁気センサ21Bから離間する位置にあるカードのICチップの接点端子102を検出することが容易である。
さらに、本例では、ICチップの接点端子102の有無を検出するための磁気センサ2
1Bのセンサ面22は、1つなので、磁気センサが、例えば、離間する2つのセンサ面を備える構成などと比較して、カードがセンサ面22に対して傾斜している場合でも、接点端子102の有無を検出しやすい。
また、本例では、第1励磁コイル31と第2励磁コイル32とは、1本のコイル線65からなり、互いに直列に接続されている。従って、第1励磁コイル31および第2励磁コイル32に対する励磁が容易である。なお、第1励磁コイル31と第2励磁コイル32とを別々に励磁してもよい。
(実施例2)
次に、変形例2の磁気センサユニットを説明する。図7は実施例2の磁気センサユニットの説明図である。なお、実施例2の磁気センサユニット70は上記の磁気センサユニット70と磁気センサ21Cの構成および励磁部35の構成が相違するが、他の構成は同一である。従って、磁気センサ21Cおよび励磁部35を説明して、他の構成の説明は省略する。
図7に示すように、本例の磁気センサユニット70の磁気センサ21Cは、励磁コイル31として、第1励磁コイル31および第2励磁コイル32の2つを備える。すなわち、磁気センサ21Cは、コア体30、コア体30に巻回された第1励磁コイル31、コア体30に巻回された第2励磁コイル32、および、コア体30に巻回された検出コイル33、を備える。
コア体30は、直線状に延びる。検出コイル33は、コア体30において軸線方向の一方側に位置する第1コア端部41に巻回されている。第1励磁コイル31および第2励磁コイル32は、コア体30において軸線方向の他方側に位置する第2コア端部42に巻回されている。また、第1励磁コイル31と第2励磁コイル32はコア体30の軸線方向で異なる位置に巻回されている。第1励磁コイル31と第2励磁コイル32とは、それぞれ独立したコイルであり、互いに接続されていない。コア体30において検出コイル33が巻回された第1コア端部41の、第2コア端部42とは反対側の第1端面30aは、磁気センサ21Cのセンサ面22である。なお、第1励磁コイル31と第2励磁コイル32はコア体30の軸線方向で同じ位置に巻回され、重なっていてもよい。
磁気センサ21Cは、磁気センサユニット20の磁気センサ21と同様にカードリーダ1に搭載される。センサ面22は、カード搬送路7にICカード100が正しい姿勢で挿入された場合に、ICカード100の接点端子102が通過する位置と対向する位置に配置される。センサ面22とICカード100の接点端子102とは僅かなギャップを開けて対向する。
励磁部35は、第1周波数の低周波電圧V1(第1電圧)を第1励磁コイル31に印加し、第1周波数よりも高い第2周波数の高周波電圧V2(第2電圧)を第2励磁コイル32に印加する。すなわち、本例の励磁部35は、加算回路47を備えておらず、低周波電圧V1を生成する第1電圧回路45と、高周波電圧V2を生成する第2電圧回路46と、を備え、第1電圧回路45からの低周波電圧V1を第1励磁コイル31に印加し、第2電圧回路46からの高周波電圧V2を第2励磁コイル32に印加する。ここで、励磁部35によって第1励磁コイル31に低周波電圧V1が印加され、第2励磁コイル32に高周波電圧V2が印加されると、第1励磁コイル31および第2励磁コイル32からは(コア体30のセンサ面22からは)、第1周波数の第1磁界と第2周波数の第2磁界とが重畳した磁界Fが発生する。
本例の磁気センサユニット70おいても、上記の磁気センサユニット20と同様に、カ
ードにおける基材101の材質、および、表面100aのICチップの接点端子102の有無を検出できる。また、磁気センサ21Cをカード挿入部5に搭載するカードリーダ1によれば、カードがカード搬送路7をIC接点ブロック8に搬送される前に、磁気センサユニット20により、カードにおける基材101の材質、および、表面100aのICチップの接点端子102の有無を検出できる。
また、本例では、励磁部35に加算回路47を備える必要がないので、励磁部35の構成を、その分、簡易にすることができる。
さらに、1つの励磁コイル31に第1周波数の低周波電圧V1と第2周波数の高周波電圧V2とを加算した加算電圧V3を印加する場合には、加算回路47のダイナミックレンジによって、加算電圧V3の電圧値が制限される場合があるが、2つのコイルに低周波電圧V1と高周波電圧V2を別々に印加すれば、このようなダイナミックレンジの制限がない。従って、各励磁コイル31に印加する電圧値の設定の自由度が向上する。
また、本例では、ICチップの接点端子102の有無を検出するための磁気センサ21Cのセンサ面22は、1つなので、磁気センサが、例えば、離間する2つのセンサ面を備える構成などと比較して、カードがセンサ面22に対して傾斜している場合でも、表面100aのICチップの接点端子102の有無を検出しやすい。
1…カードリーダ、4…カードリーダ本体、5…カード挿入部、6…カード挿入口、7…カード搬送路、8…IC接点ブロック、9…磁気ヘッド、10…カード搬送機構、11…搬送ローラ、12…搬送モータ、13…駆動力伝達機構、14…シャッター、15…ソレノイド、16…プリヘッド、18…制御部、20・20A・20B・70…磁気センサユニット、21・21A・21B・21C…磁気センサ、22…センサ面、25…仮想面、25a…仮想面部分、30…コア体、30a…第1端面、30b…第2端面、31…励磁コイル・第1励磁コイル、32…第2励磁コイル、33…検出コイル、35…励磁部、36…検出部、37…基板、41…第1コア端部、42…第2コア端部、43…コア中央部、45…第1電圧回路、46…第2電圧回路、47…加算回路、51…第1抽出部、52…第2抽出部、53…差分取得部、54…差分変動検出部、55…ローパスフィルタ、56…ハイパスフィルタ、57…差動アンプ、58…整流回路、59…平滑回路、60…テーブル、65…コイル線、100…カード、100a…表面、101…基材、102…接点端子、D…差分、F…磁界(第1磁界および第2磁界)、S0…出力信号、S1…低周波成分(第1周波数成分)、S2…高周波成分(第2周波数成分)、V1…低周波電圧(第1電圧)、V2…高周波電圧(第2電圧)、V3…加算電圧

Claims (13)

  1. カードの基材の表面に搭載されたICチップの接点端子を検出する磁気センサユニットにおいて、
    コア体、前記コア体に巻回された検出コイル、および、前記コア体に巻回された励磁コイル、を備える磁気センサと、
    前記励磁コイルを励磁する励磁部と、を有し、
    前記励磁部による前記励磁コイルの励磁により第1周波数の第1磁界と前記第1周波数よりも高い第2周波数の第2磁界とが重畳した磁界を発生させることを特徴とする磁気センサユニット。
  2. 前記励磁部は、前記励磁コイルに前記第1周波数の第1電圧と、前記第1周波数よりも高い前記第2周波数の第2電圧とを加算した加算電圧を印加することを特徴とする請求項1に記載の磁気センサユニット。
  3. 前記励磁部は、前記励磁コイルに前記第1周波数の第1電流と、前記第1周波数よりも高い前記第2周波数の第2電流とを加算した加算電流を印加することを特徴とする請求項1に記載の磁気センサユニット。
  4. 前記コア体は、直線状に延びており、
    前記検出コイルと前記励磁コイルとは、前記コア体の軸線方向の異なる位置に巻回されており、
    前記コア体の前記軸線方向の一方側の端面または他方側の端面は、センサ面であることを特徴とする請求項1から3のうちのいずれか一項に記載の磁気センサユニット。
  5. 前記励磁コイルとして、第1励磁コイルおよび第2励磁コイルを有し、
    前記励磁部は、前記第1励磁コイルに前記第1周波数の第1電圧を印加し、前記第2励磁コイルに前記第2周波数の第2電圧を印加することを特徴とする請求項1に記載の磁気センサユニット。
  6. 前記励磁コイルとして、第1励磁コイルおよび第2励磁コイルを有し、
    前記励磁部は、前記第1励磁コイルに前記第1周波数の第1電流を印加し、前記第2励磁コイルに前記第2周波数の第2電流を印加することを特徴とする請求項1に記載の磁気センサユニット。
  7. 前記励磁コイルとして、第1励磁コイルおよび第2励磁コイルを有し、
    前記コア体は、前記第1励磁コイルが巻回される第1コア端部と、前記第2励磁コイルが巻回される第2コア端部と、前記第1コア端部と前記第2コア端部との間で前記検出コイルが巻回されるコア中央部と、前記第1コア端部における前記コア中央部とは反対側の第1端面と、前記第2コア端部における前記コア中央部とは反対側の第2端面と、を備え、
    前記第1コア端部と前記第2コア端部は、前記コア中央部に巻回された前記検出コイルに対して同じ側に向かって延びており、
    前記励磁部による前記第1励磁コイルおよび前記第2励磁コイルの励磁により前記第1端面および前記第2端面の一方から他方に向かう前記磁界を発生させることを特徴とする請求項1から3のうちのいずれか一項に記載の磁気センサユニット。
  8. 前記第1励磁コイルと前記第2励磁コイルとは、1本のコイル線からなり、互いに直列に接続されていることを特徴とする請求項7に記載の磁気センサユニット。
  9. 前記励磁コイルとして、第1励磁コイルおよび第2励磁コイルを有し、
    前記コア体は、前記第1励磁コイルが巻回される第1コア端部と、前記第2励磁コイルが巻回される第2コア端部と、前記第1コア端部と前記第2コア端部との間で前記検出コイルが巻回されるコア中央部と、前記第1コア端部における前記コア中央部とは反対側の第1端面と、前記第2コア端部における前記コア中央部とは反対側の第2端面と、を備え、
    前記第1コア端部と前記第2コア端部とは、前記コア中央部に巻回された前記検出コイルに対して異なる側に延びており、
    前記第1端面と前記第2端面とは、反対方向を向いており、
    前記励磁部による前記第1励磁コイルの励磁により前記第1端面から前記コア中央部に向かう前記磁界を発生させるとともに、前記励磁部による前記第2励磁コイルの励磁により前記第2端面から前記コア中央部に向かう前記磁界を発生させることを特徴とする請求項1から3のうちのいずれか一項に記載の磁気センサユニット。
  10. 前記第1励磁コイルと前記第2励磁コイルとは、1本のコイル線からなり、互いに直列に接続されていることを特徴とする請求項9に記載の磁気センサユニット。
  11. 前記検出コイルからの出力信号に基づいて前記ICチップの接点端子を検出する検出部を有し、
    前記検出部は、前記出力信号から前記第1周波数以下の第1周波数成分を抽出する第1抽出部と、前記出力信号から前記第2周波数以上の第2周波数成分を抽出する第2抽出部と、前記第1周波数成分と第2周波数成分との差分を取得する差分取得部と、を有することを特徴とする請求項1から10のうちのいずれか一項に記載の磁気センサユニット。
  12. 前記第1周波数は、30kHz以下であり、
    前記第2周波数は、前記第1周波数の10倍以上の周波数であることを特徴とする請求項1から11のうちのいずれか一項に記載の磁気センサユニット。
  13. 請求項1から12の何れか一項に記載の磁気センサユニットと、
    前記カードの前記接点端子と接触して前記ICチップと通信を行うIC接点ブロックと、
    前記センサユニットによる前記カードの前記接点端子の検出位置、および、IC接点ブロックによる前記接点端子との接触位置を、カード挿入口からこの順に経由して延びるカード搬送路と、
    を有することを特徴とするカードリーダ。
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