JP6288894B1 - 磁気インク検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】必要なコイル数を減らし、部品点数やコストを削減する。【解決手段】紙葉類Pに含まれる磁気インクを検出する磁気インク検出装置1であって、磁気ヘッド3は、搬送路2に対向する第1磁気ギャップG1を有する第1コア4と、搬送路3に対向し、かつ紙葉類搬送方向において第1磁気ギャップG1の下流側に配置される第2磁気ギャップG2を有する第2コア5と、第1コア4に巻装される第1コイル6と、第2コア5に巻装される第2コイル7と、を備え、検出回路60は、第1コイル6を直流励磁する励磁部61と、第1コイル6の電流変化を検出し、第1磁気インク及び第2磁気インクの検出信号として出力する第1検出部62と、第2コイル7の電流変化又は電圧変化を検出し、第1磁気インクの検出信号として出力する第2検出部63と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、紙幣などの紙葉類に含まれる磁気インクを検出する磁気インク検出装置に関する。
紙葉類を搬送する搬送路に対向して配置される磁気ヘッドと、該磁気ヘッドを介して、紙葉類に含まれる磁気インクを検出する検出回路と、を備える磁気インク検出装置が知られている。例えば、特許文献1に記載される磁気インク検出装置は、磁化されると磁気が残留する第1磁気インクと、磁化されても磁気が残留しない第2磁気インクと、を識別可能に検出するように構成されている。
図6は、従来例に係る磁気インク検出装置の磁気ヘッド31を示しており、従来の磁気ヘッド31は、紙葉類Pの搬送路2に対向する第1磁気ギャップG1を有する第1コア102と、搬送路2に対向し、かつ紙葉類搬送方向において第1磁気ギャップG1の下流側に配置される第2磁気ギャップG2を有する第2コア103と、第1コア102に巻装される着磁コイル104及び第1検出コイル105と、第2コア103に巻装される第2検出コイル106と、を備える。
図7は、従来例に係る磁気インク検出装置の磁気ヘッド31及び検出回路110を示す回路図であり、従来の検出回路110は、着磁コイル104を直流励磁する励磁部111と、第1検出コイル105の電圧変化を検出し、第1磁気インク及び第2磁気インクの検出信号として出力する第1検出部112と、第2検出コイル106の電圧変化を検出し、第1磁気インクの検出信号として出力する第2検出部113と、を備える。このような磁気インク検出装置によれば、永久磁石を使用しないので、金属粉の付着に起因するドラブルを回避できるという利点がある。
特開2002−202353号公報
しかしながら、図6に示すような従来の磁気ヘッド31では、少なくとも搬送方向上流側の第1コア102に2つのコイル(着磁コイル104及び第1検出コイル105)を巻装する必要があるので、合計で3つ以上のコイルが必要となり、部品点数の増加、コスト高、大型化などの要因となっている。
また、この種の磁気ヘッド31では、第1コア102側と第2コア103側とが可及的に同じ条件で検出を行うために、紙葉類搬送方向における第1磁気ギャップG1と第2磁気ギャップG2との間の距離Lは可及的に小さくすることが望ましいが、第1コア102及び第2コア103には、3つ以上のコイル(着磁コイル104及び検出コイル105、106)が巻装されるため、距離Lの最小化に限界があった。
また、この種の磁気ヘッド31は、通常、紙葉類搬送方向と直交する方向に複数配置され、紙葉類の複数箇所を同時に検出する多チャンネル方式で使用されるので、紙葉類搬送方向と直交する方向の寸法については比較的寛容であるが、紙葉類搬送方向においては、他種の検出装置(例えば、紙葉類の絵柄を光学的に検出する光学センサやイメージセンサ)などが並設されるケースが多いため、紙葉類搬送方向の寸法は可及的にコンパクト化することが望まれている。
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、紙葉類を搬送する搬送路に対向して配置される磁気ヘッドと、前記磁気ヘッドを介して、紙葉類に含まれる磁気インクを検出する検出回路と、を備え、前記検出回路は、磁化されると磁気が残留する第1磁気インクと、磁化されても磁気が残留しない第2磁気インクと、を識別可能に検出する磁気インク検出装置であって、前記磁気ヘッドは、前記搬送路に対向する第1磁気ギャップを有する第1コアと、前記搬送路に対向し、かつ紙葉類搬送方向において前記第1磁気ギャップの下流側に配置される第2磁気ギャップを有する第2コアと、前記第1コアに巻装される第1コイルと、前記第2コアに巻装される第2コイルと、を備え、前記検出回路は、前記第1コイルを直流励磁する励磁部と、前記第1コイルの電流変化を検出し、第1磁気インク及び第2磁気インクの検出信号として出力する第1検出部と、前記第2コイルの電流変化又は電圧変化を検出し、第1磁気インクの検出信号として出力する第2検出部と、を備え、前記第1コアに巻装される前記第1コイルを着磁コイル及び検出コイルに兼用しつつ、第1磁気インク及び第2磁気インクの検出を行うとともに、前記第1コイルで着磁された第1磁気インクのみを前記第2コイルを介して検出する
また、請求項2の発明は、請求項1に記載の磁気インク検出装置であって、前記第1検出部は、前記励磁部によって直流励磁される前記第1コイルの両端に接続され、前記第1コイルを流れる電流の変化を検出する電流変化検出部と、前記電流変化検出部が検出した変化量を増幅する増幅部と、を備えることを特徴とする。
また、請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の磁気インク検出装置であって、前記第1コアは、一端部同士が前記第1磁気ギャップを介して磁気的に分離され、他端部同士が磁気的に結合される一対のコア部を有し、一方のコア部は、前記第1コイルが巻装されるコイル巻装コア部、他方のコア部は、前記第1コイルが巻装されないコイル非巻装コア部であり、前記第2コアは、一端部同士が前記第2磁気ギャップを介して磁気的に分離され、他端部同士が磁気的に結合される一対のコア部を有し、一方のコア部は、前記第2コイルが巻装されるコイル巻装コア部、他方のコア部は、前記第2コイルが巻装されないコイル非巻装コア部であり、紙葉類搬送方向において、前記第1コアの前記コイル非巻装コア部と前記第2コアの前記コイル非巻装コア部とが、隣接して配置され、前記第1コアの前記コイル巻装コア部と前記第2コアの前記コイル巻装コア部とが、前記第1コアの前記コイル非巻装コア部と前記第2コアの前記コイル非巻装コア部とを挟むように配置されていることを特徴とする。
また、請求項4の発明は、請求項3に記載の磁気インク検出装置であって、前記第1コアの前記コイル非巻装コア部は、前記第1コイルが入り込む凹部、切欠き部又は貫通孔を有し、前記第2コアの前記コイル非巻装コア部は、前記第2コイルが入り込む凹部、切欠き部又は貫通孔を有することを特徴とする。
また、請求項5の発明は、請求項3又は4に記載の磁気インク検出装置であって、前記コイル巻装コア部及び前記コイル非巻装コア部は、厚さが均等な平板形状を有し、一端部同士が前記第1磁気ギャップ又は前記第2磁気ギャップを構成する平板形状の非磁性部材を介して連結され、他端部同士が平板形状の高透磁率部材を介して連結されることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、磁化されると磁気が残留する第1磁気インクと、磁化されても磁気が残留しない第2磁気インクと、を識別可能に検出するものでありながら、第1コアに巻装した第1コイルが着磁コイル及び検出コイルに兼用されるので、必要なコイル数を減らし、部品点数やコストの削減が図れるだけでなく、磁気ヘッドの小型化やギャップ間距離の縮小が可能になる。
また、請求項2の発明によれば、第1検出部は、励磁部によって直流励磁される第1コイルの両端に接続され、第1コイルを流れる電流の変化を検出する電流変化検出部と、電流変化検出部が検出した変化量を増幅する増幅部と、を備えるので、着磁コイルと検出コイルとを分離させている従来の磁気インク検出装置に比べ、第1磁気インク及び第2磁気インクによる磁束の変化を高精度に検出できる。
また、請求項3の発明によれば、紙葉類搬送方向において、第1コアのコイル非巻装コア部と第2コアのコイル非巻装コア部とが、隣接して配置されるので、コイルの厚みに影響を受けることなく、両コアのコイル非巻装コア部を近接配置し、ギャップ間距離をさらに縮小することができる。これにより、第1コア側と第2コア側との検出条件を可及的に一致させ、第1磁気インク及び第2磁気インクを識別可能、かつ高精度に検出することが可能になる。
また、請求項4の発明によれば、コイル非巻装コア部は、コイルが入り込む凹部、切欠き部又は貫通孔を有するので、磁気ヘッドの紙葉類搬送方向の寸法をコンパクト化できる。
また、請求項5の発明によれば、第1コア及び第2コアは、平板形状のコイル巻装コア部、コイル非巻装コア部、非磁性部材及び高透磁率部材を用いて構成されるので、製造工程の簡略化や製造コストの低減を図ることができる。
本発明の実施形態に係る磁気インク検出装置の磁気ヘッド及び検出回路を示す回路図である。 本発明の実施形態に係る磁気インク検出装置の磁気ヘッドを示す3面図であり、(a)は磁気ヘッドの正面図、(b)は磁気ヘッドの平面図、(c)は磁気ヘッドの側面図である。 本発明の実施形態に係る磁気インク検出装置の磁気ヘッドを示すX−X断面図である。 本発明の実施形態に係る磁気インク検出装置の磁気ヘッドを示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る磁気インク検出装置の磁気ヘッドを示す分解斜視図である。 従来例に係る磁気インク検出装置の磁気ヘッドを示す断面図である。 従来例に係る磁気インク検出装置の磁気ヘッド及び検出回路を示す回路図である。
[磁気インク検出装置]
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。図1において、1は磁気インク検出装置であって、該磁気インク検出装置1は、紙幣などの紙葉類Pを搬送する搬送路2に対向して配置される磁気ヘッド3と、磁気ヘッド3を介して、紙葉類Pに含まれる磁気インクを検出する検出回路60と、を備え、検出回路60は、磁化されると磁気が残留する第1磁気インクと、磁化されても磁気が残留しない第2磁気インクと、を識別可能に検出する。なお、第1磁気インクには、残留磁気の大小に応じた複数の種類が含まれている。また、紙葉類Pは、紙幣に限定されるものではなく、偽造防止のために磁気インクが使用される商品券、金券、切符、チケット、小切手などが含まれる。
[磁気ヘッド]
図2〜図5に示すように、磁気ヘッド3は、搬送路2に対向する第1磁気ギャップG1を有する第1コア4と、搬送路2に対向し、かつ紙葉類搬送方向において第1磁気ギャップG1の下流側に配置される第2磁気ギャップG2を有する第2コア5と、第1コア4に巻装される第1コイル6と、第2コア5に巻装される第2コイル7と、を備える。
第1コア4は、一端部同士が第1磁気ギャップG1を介して磁気的に分離され、他端部同士が磁気的に結合される一対のコア部41、42を有し、一方のコア部41は、第1コイル6が巻装されるコイル巻装コア部41、他方のコア部42は、第1コイル6が巻装されないコイル非巻装コア部42である。
また、第2コア5は、一端部同士が第2磁気ギャップG2を介して磁気的に分離され、他端部同士が磁気的に結合される一対のコア部51、52を有し、一方のコア部51は、第2コイル7が巻装されるコイル巻装コア部51、他方のコア部52は、第2コイル8が巻装されないコイル非巻装コア部52である。
そして、紙葉類搬送方向において、第1コア4のコイル非巻装コア部42と第2コア5のコイル非巻装コア部52とが、隣接して配置され、第1コア4のコイル巻装コア部41と第2コア5のコイル巻装コア部51とが、第1コア4のコイル非巻装コア部42と第2コア5のコイル非巻装コア部52とを挟むように配置されている。
このような配置構成によれば、紙葉類搬送方向において、第1コア4のコイル非巻装コア部42と第2コア5のコイル非巻装コア部52とが、隣接して配置されることにより、コイル6、7の厚みに影響を受けることなく、両コア4、5のコイル非巻装コア部42、52を近接配置し、第1磁気ギャップG1と第2磁気ギャップG2との距離Lを小さくすることが可能になる。
また、本実施形態において、第1コア4のコイル非巻装コア部42は、第1コイル6が紙葉類搬送方向に沿う方向から入り込む貫通孔42aを有し、第2コア5のコイル非巻装コア部52は、第2コイル7が紙葉類搬送方向に沿う方向から入り込む貫通孔52aを有する。
このような貫通孔42a、52aによれば、コイル6、7が、紙葉類搬送方向においてコイル非巻装コア部42、52とオーバーラップするように配置されるので、磁気ヘッド3の紙葉類搬送方向の寸法がコンパクト化される。なお、コイル6、7が紙葉類搬送方向に沿う方向から入り込むことが可能であれば、貫通孔42a、52aに限らず、凹部や切欠き部であってもよい。
つぎに、第1コア4及び第2コア5の具体的な構成と、これらが組み込まれる磁気ヘッド3の具体的な構成について、図2〜図5を参照して説明する。
コイル巻装コア部41、51及びコイル非巻装コア部42、52は、厚さが均等(平板形状)な高透磁率部材(例えば、パーマロイ)からなり、コイル巻装コア部41、51は、コイル6、7が巻装される幅狭部41aを有したT字形状であり、コイル非巻装コア部42、52は、コイル6、7が入り込む貫通孔42a、52aを有したロ字形状である。
コイル巻装コア部41、51及びコイル非巻装コア部42、52は、一端部同士が第1磁気ギャップG1又は第2磁気ギャップG2を構成する平板形状の非磁性部材9(例えば、非磁性ステンレス)を介して連結され、他端部同士が平板形状の高透磁率部材(例えば、パーマロイ)からなるバックコア10を介して連結される。
このような第1コア4及び第2コア5によれば、平板形状のコイル巻装コア部41、51、コイル非巻装コア部42、52、非磁性部材9及びバックコア10を用いて構成されるので、製造工程の簡略化や製造コストの低減を図ることができる。
磁気ヘッド3は、第1コア4、第2コア5、第1コイル6及び第2コイル7の他に、第1コア4と第2コア5との間で磁気を遮蔽する高透磁率部材(例えば、パーマロイ)からなる第1シールド板11と、第1コア4と第1シールド板11との間に介装される非磁性部材(例えば、非磁性ステンレス)からなる第1スペーサ12と、第2コア4と第1シールド板11との間に介装される非磁性部材(例えば、非磁性ステンレス)からなる第2スペーサ13と、第1コア4を保持する非磁性部材(例えば、非磁性ステンレス)からなる第1ホルダ14と、第1ホルダ14の外側を覆う高透磁率部材(例えば、パーマロイ)からなる第2シールド板15と、第2コア5を保持する非磁性部材(例えば、非磁性ステンレス)からなる第2ホルダ16と、第2ホルダ16の外側を覆う高透磁率部材(例えば、パーマロイ)からなる第3シールド板17と、これらを一体的に締結させる上下一対のねじ18と、コイル6、7との電気的な接続を中継する端子台19、20と、を備える。
スペーサ12、13及びホルダ14、16は、コイル非巻装コア部42、52の貫通孔42a、52aと同等の貫通孔12a、13a、14a、16aを有しており、これらの貫通孔12a、13a、14a、16aにコイル6、7を紙葉類搬送方向に沿う方向から入り込ませることで、磁気ヘッド3の紙葉類搬送方向の寸法をさらにコンパクト化することが可能になる。なお、図5には、3チャンネルの磁気ヘッド3に適用される第1ホルダ14を示しているが、磁気ヘッド3のチャンネル数は、これに限定されない。
[検出回路]
つぎに、本発明の実施形態に係る磁性インク検出装置1の検出回路60について、図1を参照して説明する。
検出回路60は、第1コイル6を直流励磁する励磁部61と、第1コイル6の電流変化を検出し、第1磁気インク及び第2磁気インクの検出信号として出力する第1検出部62と、第2コイル7の電圧変化を検出し、第1磁気インクの検出信号として出力する第2検出部63と、を備える。つまり、検出回路60は、第1コア4に巻装される第1コイル6を着磁コイル及び検出コイルに兼用しつつ、第1磁気インク及び第2磁気インクの検出を行うとともに、第1コイル6で着磁された第1磁気インクのみを第2コイル7を介して検出する。なお、本実施形態の第2検出部63は、第2コイル7の電圧変化を検出するが、第1検出部62と同様に電流変化を検出してもよい。
具体的に説明すると、第1検出部62は、励磁部61によって直流励磁される第1コイル6の両端に接続され、第1コイル6を流れる電流の変化を検出する電流変化検出部64と、電流変化検出部64が検出した変化量を増幅する増幅部65と、を備える。なお、増幅部65は、微小な信号変化を複数のオペアンプを用いて多段階に増幅する公知の増幅回路であるため、詳細な説明は省略する。
本実施形態の電流変化検出部64は、直流励磁される第1コイル6から電流変化成分(交流成分)を取り出すコンデンサC1、C2を用いて構成されており、コンデンサC1、C2によって取り出された電流変化成分のみが増幅部65に入力される。これにより、第1コイル6を直流励磁しつつ、第1コイル6の電流変化に基づいて第1磁気インク及び第2磁気インクを検出するとともに、第1コイル6で磁化された第1磁気インクを第2コイル7の電圧変化(又は電流変化)に基づいて検出することが可能になる。そして、このような磁気インクの検出方式によれば、着磁コイルと検出コイルとを分離させている従来の磁気インク検出装置に比べ、第1磁気インク及び第2磁気インクによる磁束の変化を感度良く検出できるだけでなく、ノイズの影響を低減して検出精度の向上が図れる。
[実施形態の効果]
叙述の如く構成された本実施形態の磁性インク検出装置1によれば、磁化されると磁気が残留する第1磁気インクと、磁化されても磁気が残留しない第2磁気インクと、を識別可能に検出するものでありながら、第1コア4に巻装した第1コイル6が着磁コイル及び検出コイルに兼用されるので、必要なコイル数を減らし、部品点数やコストの削減が図れるだけでなく、磁気ヘッド3の小型化やギャップ間距離の縮小が可能になる。
また、第1検出部62は、励磁部61によって直流励磁される第1コイル6の両端に接続され、第1コイル6を流れる電流の変化を検出する電流変化検出部64と、電流変化検出部64が検出した変化量を増幅する増幅部65と、を備えるので、着磁コイルと検出コイルとを分離させている従来の磁気インク検出装置に比べ、第1磁気インク及び第2磁気インクによる磁束の変化を高精度に検出できる。
また、磁気ヘッド3は、紙葉類搬送方向において、第1コア4のコイル非巻装コア部42と第2コア5のコイル非巻装コア部52とが、隣接して配置されるので、コイル6、7の厚みに影響を受けることなく、両コア4、5のコイル非巻装コア部42、52を近接配置し、第1磁気ギャップG1と第2磁気ギャップG2との距離Lを小さくすることができる。これにより、第1コア4側と第2コア5側との検出条件を可及的に一致させ、第1磁気インク及び第2磁気インクを高精度に検出することが可能になる。
また、コイル非巻装コア部42、52は、コイル6、7が入り込む貫通孔42a、52aを有するので、磁気ヘッド3の紙葉類搬送方向の寸法をコンパクト化できる。
また、第1コア4及び第2コア5は、平板形状のコイル巻装コア部41、51、コイル非巻装コア部42、52、非磁性部材9及びバックコア10を用いて構成されるので、製造工程の簡略化や製造コストの低減を図ることができる。
1 磁気インク検出装置
2 搬送路
3 磁気ヘッド
4 第1コア
5 第2コア
6 第1コイル
7 第2コイル
9 非磁性部材
10 バックコア
41 コイル巻装コア部
42 コイル非巻装コア部
42a 貫通孔
51 コイル巻装コア部
52 コイル非巻装コア部
52a 貫通孔
60 検出回路
61 励磁部
62 第1検出部
63 第2検出部
64 電流変化検出部
65 増幅部
P 紙葉類

Claims (5)

  1. 紙葉類を搬送する搬送路に対向して配置される磁気ヘッドと、
    前記磁気ヘッドを介して、紙葉類に含まれる磁気インクを検出する検出回路と、を備え、
    前記検出回路は、磁化されると磁気が残留する第1磁気インクと、磁化されても磁気が残留しない第2磁気インクと、を識別可能に検出する磁気インク検出装置であって、
    前記磁気ヘッドは、
    前記搬送路に対向する第1磁気ギャップを有する第1コアと、
    前記搬送路に対向し、かつ紙葉類搬送方向において前記第1磁気ギャップの下流側に配置される第2磁気ギャップを有する第2コアと、
    前記第1コアに巻装される第1コイルと、
    前記第2コアに巻装される第2コイルと、を備え、
    前記検出回路は、
    前記第1コイルを直流励磁する励磁部と、
    前記第1コイルの電流変化を検出し、第1磁気インク及び第2磁気インクの検出信号として出力する第1検出部と、
    前記第2コイルの電流変化又は電圧変化を検出し、第1磁気インクの検出信号として出力する第2検出部と、を備え
    前記第1コアに巻装される前記第1コイルを着磁コイル及び検出コイルに兼用しつつ、第1磁気インク及び第2磁気インクの検出を行うとともに、前記第1コイルで着磁された第1磁気インクのみを前記第2コイルを介して検出することを特徴とする磁気インク検出装置。
  2. 前記第1検出部は、
    前記励磁部によって直流励磁される前記第1コイルの両端に接続され、前記第1コイルを流れる電流の変化を検出する電流変化検出部と、
    前記電流変化検出部が検出した変化量を増幅する増幅部と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の磁気インク検出装置。
  3. 前記第1コアは、一端部同士が前記第1磁気ギャップを介して磁気的に分離され、他端部同士が磁気的に結合される一対のコア部を有し、一方のコア部は、前記第1コイルが巻装されるコイル巻装コア部、他方のコア部は、前記第1コイルが巻装されないコイル非巻装コア部であり、
    前記第2コアは、一端部同士が前記第2磁気ギャップを介して磁気的に分離され、他端部同士が磁気的に結合される一対のコア部を有し、一方のコア部は、前記第2コイルが巻装されるコイル巻装コア部、他方のコア部は、前記第2コイルが巻装されないコイル非巻装コア部であり、
    紙葉類搬送方向において、前記第1コアの前記コイル非巻装コア部と前記第2コアの前記コイル非巻装コア部とが、隣接して配置され、前記第1コアの前記コイル巻装コア部と前記第2コアの前記コイル巻装コア部とが、前記第1コアの前記コイル非巻装コア部と前記第2コアの前記コイル非巻装コア部とを挟むように配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の磁気インク検出装置。
  4. 前記第1コアの前記コイル非巻装コア部は、前記第1コイルが入り込む凹部、切欠き部又は貫通孔を有し、
    前記第2コアの前記コイル非巻装コア部は、前記第2コイルが入り込む凹部、切欠き部又は貫通孔を有することを特徴とする請求項3に記載の磁気インク検出装置。
  5. 前記コイル巻装コア部及び前記コイル非巻装コア部は、厚さが均等な平板形状を有し、一端部同士が前記第1磁気ギャップ又は前記第2磁気ギャップを構成する平板形状の非磁性部材を介して連結され、他端部同士が平板形状の高透磁率部材を介して連結されることを特徴とする請求項3又は4に記載の磁気インク検出装置。
JP2017145132A 2017-07-27 2017-07-27 磁気インク検出装置 Active JP6288894B1 (ja)

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