JP6399452B2 - 搬送機器 - Google Patents

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Description

本発明は、担架、ストレッチャー、車椅子等の、被介護者の搬送に用いる搬送機器に関するものである。
従来、上記搬送機器には、自身で、洗身、着衣、入浴といった行為ができないか、困難な被介護者を寝台から浴槽まで搬送したり、その他に使用したりされる担架がある。
このような担架には、下記特許文献1に開示された担架がある。この担架では、サイドフェンスを載置部に対して水平の位置で保持できる。サイドフェンスが載置部に水平に保持できることによって、サイドフェンスの上面を載置部の上面に合わせることができる。被介護者を載置部に載せて担架を浴室へ搬送し、浴室内で、載置部上で被介護者の洗身や着衣等の作業を行う場合、載置部の横幅が狭いと被介護者を洗身等のため体位を変更する作業を行い難い。
特許文献1ではサイドフェンスの上面を、介助者による介助作業時における作業スペースとして利用することで、載置部上での作業スペースが広げられ、これによって、介助作業がやりやすくなっている。
特開2014−61143号公報
このような従来の担架においては、作業を行い易くするため、担架の横幅を大きくして作業スペースを拡張すると、担架に合わせて浴槽を大型にする必要がある。
それでは、狭い浴室内で浴槽を設置することが難しくなり、また、浴槽が大型になるため、浴槽への湯量が増加し、コストがかかる。
そのため、サイドフェンスの上面を、被介護者に対する作業面とし、担架を大きくすることなく、作業スペースを確保しているが、サイドフェンスを二個とも水平状態にして介護作業をする場合に、被介護者がサイドフェンスの側縁部から下方へ転落する虞がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、サイドフェンスを用いて被介護者に対して広い作業スペースを確保することができ、かつ、作業中にサイドフェンスから被介護者が転落することを有効に防止し、かつ、浴槽を大型にする必要がない搬送機器を提供することを目的とする。
(1)本発明に係る搬送機器は、機器本体と、前記機器本体の側縁部に回動可能に取り付けられたサイドフェンスと、を備え、前記サイドフェンスは、前記機器本体に対して上方に起立姿勢の状態で垂直断面形状が前記機器本体に対して外側へ屈曲ないし膨出した形状を有し、前記形状において、下側となる下側フェンス部と上側となる上側フェンス部とを含み、前記サイドフェンスが前記外側へ回動して水平姿勢の状態になると、前記下側フェンス部が、前記機器本体に対して略平坦な状態となり、前記上側フェンス部が、前記機器本体に対して上方に傾斜した状態となる、ことを特徴とする。
この構成によれば、サイドフェンスを水平姿勢状態に回動すると、下側フェンス部が機器本体に対して略平坦な状態となるので、機器本体上だけでなく、下側フェンス部上でも、被介護者に対する介護作業ができ、被介護者への介護作業が行い易くなる。
また、下側フェンス部上で前記介護作業を行っているとき、上側フェンス部が機器本体に対して上方に傾斜しているので、下側フェンス部上で作業中に、被介護者がサイドフェンスから転落することを防止することができる。
(2)好ましくは、前記下側フェンス部が機器本体に対して略平坦な状態となると、前記下側フェンス部の上面が、前記機器本体の上面と略同一の水平面上に位置付けられる。
この構成によれば、サイドフェンスが機器本体に対して外側へ回動すると、サイドフェンスの下側フェンス部の上面は、前記機器本体の上面と同一ないし略同一の水平面上に位置付けられるので、下側フェンス部の上面を、機器本体の上面と共に、被介護者に対する作業を、より行い易くなる。
なお、サイドフェンスを構成するフェンス部は、下側フェンス部と上側フェンス部だけに限定されず、例えば、下側フェンス部と上側フェンス部との中間にフェンス部を設けた構成も含む。
また、サイドフェンスが水平姿勢状態にあるときの下側フェンス部の上面の形状は、その全体が、平坦な形状であることが好ましい。しかし、本発明は、必ずしも、下側フェンス部の上面全体が、平坦な面であることに限定されず、下側フェンス部において、機器本体の側縁部に連続する一部が平坦となるようにしてもよい。
(3)好ましくは、前記サイドフェンスの前記垂直断面形状が、仮名文字の「く」の字形状であり、前記下側フェンス部は前記「く」の字形状の略下半分を構成し、前記上側フェンス部は前記「く」の字形状の略上半分を構成する。
この構成によれば、下側フェンス部は、「く」の字形状の略下半分を構成するので、サイドフェンスが水平姿勢の状態では、その上面は略平坦な面となり、作業を行い易い。また、上側フェンス部は、「く」の字形状の略上半分を構成するので、サイドフェンスが水平姿勢の状態では、その上面が上方に傾斜し、被介護者の転落を効果的に防止することができる。
(4)好ましくは、前記サイドフェンスに対して所定の回動位置にあると、前記サイドフェンスを前記機器本体に対して内側には回動可能にし、かつ、前記機器本体に対して外側には回動不能にするロック機構を有する。
この構成によれば、サイドフェンスが所定の回動位置にあって介護者が搬送機器上の被介護者に近づいて作業しようとすると、サイドフェンスは、機器本体に対して内側へ回動できるので、介護者は被介護者に近づいて容易に作業ができる一方、機器本体に対して外側へはロック機構により回動できないので、介護者は、当該回動位置で被介護者に対する作業を行っていても被介護者がサイドフェンスから転落する虞がなく、安全に行うことができる。
また、サイドフェンスを水平姿勢状態にして、機器本体上と下側フェンス部上で被介護者に対して行う作業が終了し、浴槽に入浴させる際、サイドフェンスを水平姿勢の状態のまま、浴槽上から搬送機器を下降させると、サイドフェンスが浴槽の両側縁部に当接して内側に回動し、起立姿勢の状態になってコンパクトに浴槽内に収納できるので、浴槽は機器本体の横幅程度のサイズにでき、当該浴槽を大型にする必要がない。
(5)好ましくは、前記サイドフェンスは、介護者によって把持される把持部を有する。
この構成によれば、介護者はサイドフェンスの回動操作を、サイドフェンスを把持して行うのではなく、把持部を把持して行うことができるので、サイドフェンスの操作性が向上し、介護者は被介護者の作業をより容易かつ安全に行い易い。
(6)好ましくは、前記サイドフェンスは、前記機器本体の両側縁部それぞれに沿って、前記ロック機構によって前記回動を独立して規制することが可能に設けられた複数のサイドフェンスによって構成される。
この構成によれば、複数個のサイドフェンスのうち、機器本体上の被介護者の上半身側のサイドフェンスを、当該上半身側のサイドフェンスに対応するロック機構によって、起立姿勢の状態にロックしておいて、機器本体上の被介護者の転落を防止できる状態とする。そして、この状態で、被介護者の下半身側のサイドフェンスを、当該下半身側のサイドフェンスに対応するロック機構によって、機器本体に対して水平姿勢の状態に回動してロックし、その下半身側のサイドフェンスの下側フェンス部を機器本体に対して平坦な状態とする。このようにすると、被介護者の姿勢を変える際に、被介護者の膝が下半身側のサイドフェンスに衝突することを防止することができる。この時、サイドフェンスが「く」の字形状であるので、機器本体からの落下を被介護者の上半身だけでなく、下半身の落下も防止することができるので、一様に平坦なサイドフェンスより、介護者に対して広い作業スペースを確保することができる上に、介護作業をより安全に行うことができる。また、サイドフェンスがこのように、複数のサイドフェンスの姿勢をそれぞれのロック機構で個別に回動させてロックできるので、被介護者の姿勢に併せて、複数のサイドフェンスの状態を選択できる。
本発明によれば、サイドフェンスを機器本体に対して水平姿勢状態に回動すると、そのサイドフェンスの下側フェンス部が機器本体に対して略平坦となる。そのため、機器本体上だけでなく、下側フェンス部上でも、被介護者に対する介護作業ができ、被介護者への介護作業が行い易くなる。
また、下側フェンス部上で前記介護作業を行っているとき、上側フェンス部が機器本体に対して上方に傾斜している。そのため、下側フェンス部上で作業中に、被介護者がサイドフェンスから転落することを防止することができる。
さらに、被介護者に対する作業が終了すれば、サイドフェンスを機器本体に対して内側に回動して起立姿勢状態にすると、搬送機器の横幅は機器本体の横幅程度に収まる。そのため、搬送機器全体としてはコンパクトになるため、浴槽を大型化する必要がない。
本発明の一実施形態に係る担架の平面図である。 サイドフェンスが起立姿勢状態にある図1の担架の右側面図(サイドフェンス一部垂直断面図)である。 サイドフェンスが水平姿勢状態にある担架の右側面図(サイドフェンス一部垂直断面図)である。 サイドフェンスが倒伏姿勢状態にある担架の右側面図(サイドフェンス一部垂直断面図)である。 サイドフェンスが起立姿勢の状態にあるときのロック機構周辺の半断面斜視図である。 サイドフェンスをロックするためのロック機構の断面斜視図である。 サイドフェンスが起立姿勢の状態にあるときのロック機構周辺の斜視図である。 サイドフェンスが水平姿勢の状態にあるときのロック機構周辺の斜視図である。 サイドフェンスが倒伏姿勢の状態にあるときのロック機構周辺の斜視図である。 実施形態の担架が浴槽の上方にある様子を示す図である。 実施形態の担架が浴槽内に案内され始める様子を示す図である。 実施形態の担架が浴槽内に案内された様子を示す図である。 介護者が担架上の被介護者から離れた状態で作業を行うときの様子を示す図である。 介護者が担架上の被介護者へ近づいた状態で作業を行うときの様子を示す図である。 変形例に係る担架の平面図である。
以下、添付した図面を参照して本発明の一実施形態に係る搬送機器を説明する。実施形態では搬送機器の一例を担架にしているが、本発明は、担架に限定されず、ストレッチャー、車椅子等、被介護者の搬送に用いる搬送機器全般を含む。
図1ないし図4に示すように、担架1は、担架本体2と、一対のサイドフェンス3とを備える。
担架本体2は、その平面視外形が、被介護者の体長に合う長さの矩形形状をなし、その上面に、被介護者に快適さを与え、かつ、安全に搬送できるようにクッション性を有した載置部2a1〜2a3が設けられている。
載置部2a1は、被介護者の上半身側を載置する部分であり、その上面に、被介護者の頭部を安定して支えるための枕部2bが設けられている。担架本体2において、載置部2a2側の部分は固定され、載置部2a1,2a3側の部分は、被介護者の姿勢を変更できるように回動可能である。
サイドフェンス3は、担架本体2の両側縁部に回動可能に取り付けられており、長手方向の中央から被介護者の上半身側と下半身側に延びている。
サイドフェンス3は、図2においては、担架本体2に対して起立姿勢の状態にある。サイドフェンス3は、起立姿勢の状態で下側となる下側フェンス部30と、上側となる上側フェンス部31とが一体化されたものであり、これらフェンス部30,31によって、担架本体2に対して外側へ屈曲ないし膨らんだ形状を有している。
サイドフェンス3の形状を具体的に説明すると、図2に示す起立姿勢の状態において、図中、左側のサイドフェンス3は、垂直断面が仮名文字の「く」の字形状になっており、右側のサイドフェンス3は、垂直断面が逆「く」の字形状になっている。実施形態では、逆「く」の字形状も「く」の字形状に含めて説明する。この「く」の字形状において、実施形態では、下側フェンス部30は、「く」の字形状の略下半分を形成し、上側フェンス部31は、「く」の字形状の略上半分を形成する。
サイドフェンス3は、担架本体2に対して、図2に示す起立姿勢の状態から、図3に示す水平姿勢の状態に回動し、さらに図4で示す倒伏姿勢の状態に回動することができる。
サイドフェンス3が、図2に示す起立姿勢の状態から、担架本体2に対して、図3に示す水平姿勢状態に回動すると、下側フェンス部30の上面30aは、担架本体2の上面2cと同一の水平面上で連続する。この状態では、下側フェンス部30の上面30aは、その全体が担架本体2の平坦な上面2cと連続する略平坦な面となっている。そのため、その上面30aを、担架本体2の上面2cと共に、被介護者に対する各種の介護作業に利用することができ、被介護者への介護作業を行い易くなる。なお、載置部2a1の一部は、被介護者に対する枕部2bの近傍で高くなっているが、載置部2a1の他の部分の載置面、載置部2a2,2a3の載置面は、前記担架本体2の上面2cに対応する。
また、上側フェンス部31は、図3に示す水平姿勢の状態で、上面31aが上方に傾斜している。このため、この上面31aによって、被介護者がサイドフェンス3から転落することを防止することができる。
また、サイドフェンス3が水平姿勢の状態にあるとき、下側フェンス部30の上面30aと、担架本体2の上面2cとが、同一の水平面上にある平坦な面となるため、サイドフェンス3が水平姿勢の状態にあるときは、被介護者の介護作業が行い易くなる。
一方、サイドフェンス3を担架本体2に対して内側に回動させることによって、図2に示す起立姿勢状態にすれば、担架1の全体の横幅はコンパクトに収まる。そのため、被介護者を担架1に載せたままで入浴させるために、浴槽を大型にする必要がない。
なお、サイドフェンス3は、下側フェンス部30と上側フェンス部31との2つのフェンス部で構成されているが、サイドフェンス3を構成するフェンス部の数は、これに限定されない。
例えば、下側フェンス部30と上側フェンス部31との中間にフェンス部を設けてもよい。この意味から、サイドフェンス3の垂直断面形状を「く」の字形状にすることは必須ではない。
また、サイドフェンス3が図3の水平姿勢の状態にあるとき、下側フェンス部30の上面30aが平坦であることに必ずしも限定されない、例えば、下側フェンス部30の上面30aは、多少、湾曲した面形状でもよく、他の面形状を含むことができ、要は下側フェンス部30が担架本体2に対し略平坦にできる形状であればよい。
下側フェンス部30のフェンス長さは、図2ないし図4に示すように、上側フェンス部31のそれよりも短くなっている。しかし、本発明は、この長さ関係に限定されない。例えば、図3の水平姿勢の状態で、下側フェンス部30の上面30aを被介護者の作業スペースとして、より広く確保する場合は、下側フェンス部30のフェンス長さをさらに長くしてもよい。サイドフェンス3が水平姿勢の状態にあるとき、下側フェンス部30に対する上側フェンス部31の傾斜角度θは、斜め上方になって被介護者の転落を防止できる角度であれば、特に限定されない。
上側フェンス部31の上端面には、介護者によって把持される把持部31bが、担架本体2の長手方向に沿って、複数、実施形態では2つ設けられている。上側フェンス部31に把持部31bが設けられていることによって、介護者はサイドフェンス3を回動させる操作を、サイドフェンス3を、直接、把持して行う必要はなく、把持部31bを把持して行うことができる。そのため、サイドフェンス3の回動操作性が向上し、介護者は介護作業をより容易に、かつ、より安全に行うことができる。
図5および図6に示すように、担架1には、サイドフェンス3を以下の3つの回動位置でロックするためのロック機構32が設けられている。図5は、サイドフェンス3が起立姿勢の状態にあるときのロック機構32の周辺の半断面斜視図、図6は、ロック機構32の斜視図である。
ロック機構32は、サイドフェンス3が起立姿勢となる第一回動位置でサイドフェンスを回動不能にロックする。また、水平姿勢となる第二回動位置と、倒伏姿勢となる第三回動位置で、それぞれ、サイドフェンス3を自重回動方向に回動不能にロックする。
図5および図7を参照して、ロック機構32の構成を説明する。
33は軸受であり、この軸受33は、サイドフェンス3の下側フェンス部30の側縁部近傍の軸方向一方側で、担架本体2に固定されている。34は回動支持部であり、この回動支持部34は、サイドフェンス3の下側フェンス部30の側縁部の軸方向一方側で、ねじによって、サイドフェンス3に固定されている。回動支持部34は、その下端に、一対の円筒部34aを備えている。
軸受33には、中空軸受部36の軸方向一端側36aが挿入されている。中空軸受部36は、さらに、円筒部34aに挿入されたうえで、円筒部34aから突出するピン37によって、回り止めされ、サイドフェンス3と一体に軸方向に移動可能になっている。
中空軸受部36の軸方向他端側(図示せず)も、後述のロック機構32を除いて、上記と同様の構成を備えている。
中空軸受部36の外周面と円筒部34aの内周面との間に圧縮ばね38が介装されている。中空軸受部36は、この圧縮ばね38によって、軸方向他方側に付勢されている。中空軸受部36の軸方向一方側の端部36aは、軸受33の軸方向一方側の外端面33aに係合できる外径を有しており、これによって、中空軸受部36は、圧縮ばね38で付勢され、軸受33から軸方向他方側へ抜け止めされている。
図6および図7に示すように、中空軸受部36の一端部36aの外周面には、周方向段状に連続して第一ないし第三ロック用係入部40,41,42が形成されている。軸受33の軸方向一方側の外端面33aには、第一ないし第三ロック用係入部40,41,42に対して係入・離脱することが可能にロックピン43が軸方向一方に突設されている。
第一ないし第三ロック用係入部40,41,42は、それぞれ周方向一方(サイドフェンス3が担架本体2に対して外側へ回動する方向)に、係合段面40a,41a,42aを有している。これら係合段面40a,41a,42aは、この順序で、軸方向他方に高い段差の面となっている。
第一ロック用係入部40は、係合段面40aに周方向で対向する係合段面40a´を有する。両係合段面40a,40a´の周方向間隔は、ロックピン43が両係合段面40a,40a´間で周方向に僅かばかり移動でき、かつ、ロックピン43の第一ロック用係入部40への係入・離脱動作を容易にする程度の距離になっている。
第二、第三ロック用係入部41,42は、第一ロック用係入部40とは異なって、それぞれ、係合段面41a,42aに対向する係合段面を周方向他方に有していない。なお、第一ないし第三ロック用係入部40,41,42は、上面40b,41b,41b、および、奥面40c,41c,42cを有する。これら上面40b,41b,42bは周方向に連続している。
中空軸受部36が、圧縮ばね38によって、軸方向他方に付勢されていることによって、ロックピン43は、第一ないし第三ロック用係入部40,41,42に係入する。図6では、ロックピン43は、第一ロック用係入部40に係入している状態を示す。
これら各係入状態で、サイドフェンス3を担架本体2に対して外側へ回動させようとすると、ロックピン43が、第一ないし第三ロック用係入部40,41,42それぞれの係合段面40a,41a,42aに当接する。ロックピン43が、係合段面40a,41a,42aに当接すると、サイドフェンス3は、それ以上、外側へ回動させることができず、ロックされた状態となる。
第一ないし第三ロック用係入部40,41,42からのロックピン43の離脱操作は、介護者がサイドフェンス3を、直接、圧縮ばね38の付勢力に抗して、サイドフェンス3を中空軸受部36の軸方向一方側にスライドさせることによって行われる。以下の説明では、単に、ロックピン43の離脱操作と称する。
図7ないし図9を参照して、ロック機構32の動作を説明する。図7は、サイドフェンス3が第一回動位置(起立姿勢の状態)にあるときのロック機構32の周辺の斜視図、図8は、サイドフェンス3が第二回動位置(水平姿勢の状態)にあるときのロック機構32の周辺の斜視図、図9は、サイドフェンス3が第三回動位置(倒伏姿勢の状態)にあるときのロック機構32の周辺の斜視図である。
図7においては、サイドフェンス3は、第一回動位置にある。この第一回動位置では、サイドフェンス3は、起立姿勢の状態になっている。この状態では、中空軸受部36は、圧縮ばね38によって、軸方向他方側に付勢され、中空軸受部36の軸方向一方側の端部36aは、軸受33の軸方向一方側外端面33aに当接した位置にあり、ロックピン43は、第一ロック用係入部40の両係合段面40a,40a´間に位置した状態で係入している。
ロックピン43が第一ロック用係入部40に係入していると、サイドフェンス3を外側、内側に回動させようとしても、ロックピン43は、第一ロック用係入部40の係合段面40aまたは40a´に当接する。そのため、サイドフェンス3は、回動させることはできず、これにより、サイドフェンス3は、図2に示す起立姿勢の状態にロックされる。
次に、ロックピン43を、圧縮ばね38の付勢に抗して第一ロック用係入部40から離脱操作すると、サイドフェンス3は、担架本体2に対して外側の方向に回動可能となる。
上記離脱操作後、サイドフェンス3を外側に回動させると、中空軸受部36が回動し、ロックピン43は、第一ロック用係入部40の上面40bから第二ロック用係入部41の上面41b上をスライドする。さらに、サイドフェンス3を外側に回動すると、ロックピン43は、第二ロック用係入部41の奥面41cにガイドされつつ、その上面41b上をスライドしていく。サイドフェンス3が第二回動位置まで外側に回動されると、ロックピン43は、第二ロック用係入部41の係合段面41aに当接する。
ロックピン43が、第二ロック用係入部41に係合段面41aに当接すると、サイドフェンス3は、内側へは回動できるが、外側へは回動できなくなって、第二回動位置で、水平姿勢の状態にロックされる。
図8は、この当接の状態を示す。この当接の状態において、サイドフェンス3は、上記のように、担架本体2に対して内側へは回動できるが、外側へは回動不能となって、自重により図3に示す水平姿勢の状態となる。この水平姿勢の状態では、上述したように、下側フェンス部30の上面30aは、担架本体2の上面2cに対して平坦な面となって、担架本体2の一部として機能し、また、上側フェンス部31は、担架本体2に対して傾斜して、被介護者が担架本体2から転落することを防止することができる。
次に、ロックピン43を第二ロック用係入部41から離脱操作すると、サイドフェンス3は、担架本体2に対して外側へ回動可能となる。この状態からサイドフェンス3を外側へ回動させると、ロックピン43は、第二ロック用係入部41の上面41bから第三ロック用係入部42の上面42b上をスライドする。そして、サイドフェンス3を外側へ回動させると、ロックピン43は、第三ロック用係入部42の奥面42cでガイドされつつ、上面42bをさらにスライドしていく。
そして、サイドフェンス3が第三回動位置にまで回動されると、ロックピン43は、第三ロック用係入部42の係合段面42aに当接する。
サイドフェンス3が、第三ロック用係入部42の係合段面42aに当接すると、サイドフェンス3は、担架本体2に対して内側へは回動させることができるが、担架本体2に対して外側へ回動させることができない倒伏姿勢の状態にロックされる。
図9は、この当接の状態を示す。この当接により、サイドフェンス3は、自重により図4に示すように、倒伏姿勢の状態にロックされる。この倒伏姿勢の状態では、サイドフェンス3が担架本体2の端面から外方に突出しないので、介護作業の邪魔にならない。
図10ないし図12は、担架1が浴槽内に案内される様子を示す。浴槽は、その平面視の外形が、長手方向一対の側壁部と短手方向一対の側壁部とに囲まれた矩形形状をなしている。これらの図においては、浴槽の正面視左右一対で対向する側壁部4が垂直断面で図示されている。
図10において、担架1は、浴槽の両側壁部4から上方に離れた位置にある。担架1が浴槽の両側壁部4の上方にあるときは、担架1のサイドフェンス3の下側フェンス部30は、担架本体2に対して平坦な状態となっている。
次に、担架1を図10中の矢印Aで示すように、浴槽内へ下降させると、図10に示すように、サイドフェンス3は、浴槽4の両側壁部4の上端に接触する。担架1を、図11中の矢印Bで示すように、さらに浴槽内へ下降させると、サイドフェンス3は、浴槽4の両側壁部4の上端に押されて、担架本体2に対して内側へ回動し始める。
担架1を図12に示すようにさらに下降させると、サイドフェンス3は、浴槽4の両側壁部4の内面に押されて、担架本体2に対して内側へ回動する。これにより、担架1を無理なく浴槽内へコンパクトに収納し、被介護者の入浴を行うことができる。
図13および図14は、介護者5によって担架1上で被介護者(図示せず)に対する介護作業が行われている様子を示す。図13では、サイドフェンス3の下側フェンス部30は平坦な状態で位置している。
この位置においては、サイドフェンス3の上側フェンス部31は、担架本体2に対して外側に広がっている。そのため、介護者5と担架1上の被介護者との間の距離は遠くなるが、図14に示すように、担架1の、図中、左右一対のサイドフェンス3のうち、図中で右側のサイドフェンス3は担架本体2に対して内側へ回動可能で、担架本体2に対して外側へは回動不可能な構成になっている。
このため、介護者5が図13の状態から担架1上の被介護者に近づいて、サイドフェンス3が担架本体2に対して内側へ押されると、図14に示すように、サイドフェンス3が担架本体2に対して内側に回動する。これによって、介護者5と担架1上の被介護者との間の距離が近くなる。そのため、介護者5は、担架1上で被介護者に対する介護作業を行い易くなる。
以上の担架1を用いた介護者に対する介護作業にあっては、被介護者は、サイドフェンス3の上側フェンス部31によって支えられるので、被介護者がサイドフェンス3の外側縁部から転落することを防止できる。
また、サイドフェンス3の下側フェンス部30は、担架本体2の一部として機能するので、担架全体2として、被介護者に対する作業スペースが広く確保でき、担架1上での洗身時、背中を洗う為の姿勢変更などの介護作業を行い易い。また、担架1は、下側フェンス部30によって作業スペースが広く確保できる一方、担架本体2それ自体の横幅は作業スペースの確保のために拡張をしていないので、浴槽4を大型化する必要がない。
また、介護者が担架1上の被介護者に近づこうとすると、サイドフェンス3が担架本体2に対して内側に回動するので、介護者と担架1上の被介護者との距離が近くなる。従って、介護者は担架1上の被介護者の作業を行い易くなる。
また、介護者が把持部31bを把持してサイドフェンス3を回動またはスライドさせることができるので、サイドフェンス3の操作性を向上させることができる。
次に、図15を参照して変形例に係る担架1aについて説明する。
この担架1aは、担架本体2の両側縁部それぞれに2つずつサイドフェンス3A,3Bを設けている。各サイドフェンス3A,3Bは、複数の、この例では2つの把持部31bをそれぞれ有する。サイドフェンス3Aは、担架本体2の長手方向中央から被介護者の上半身側に取り付けられ、サイドフェンス3Bは、担架本体2の長手方向中央から被介護者の下半身側に取り付けられている。
上半身側と下半身側それぞれのサイドフェンス3A,3Bは、上記したロック機構32によって、それぞれの回動を独立して規制することができる。例えば、上半身側のサイドフェンス3Aを起立した第一回動位置の状態とし、下半身側のサイドフェンス3Bを平坦として第二回動位置の状態とすることができる。
この担架1aによれば、上半身側のサイドフェンス3Aを起立した状態とすることにより、被介護者の転落を防止することができるとともに、下半身側のサイドフェンス3Bを平坦な状態にすることにより、被介護者の姿勢を変える際に、被介護者の膝と下半身側のサイドフェンス3Bとが衝突することを防止して介護者は担架1上の被介護者の作業を安全に行うことができる。つまり、被介護者の姿勢に合わせてサイドフェンス3Aと3Bの状態を選択できる上に、両方倒した場合は、サイドフェンスが両側縁部に一つずつサイドフェンス3がある場合と同様の作業スペースを確保でき、同様の落下防止の効果が得られる。
なお、本発明は上記実施形態に限られず、発明の趣旨を変更しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、担架において、サイドフェンスは、担架本体の両側縁部に3つ以上取り付けてもよい。また、サイドフェンスの形状に関しても上記実施形態に限られない。この場合においても、これらサイドフェンスは独立してロック機構によってその回動位置を規制することができるようにしてよい。また、上記実施形態では、担架を(固定)浴槽内に下降させる構成を説明したが、担架の上下位置を固定として浴槽側を上昇させることで担架を浴槽内に下降できるようにしてもよいことは勿論である。
1,1a 担架(搬送機器)
2 担架本体(機器本体)
2a1,2a2,2a3 載置部
2b 枕部
2c 上面
3 サイドフェンス
30 下側フェンス部
30a 下側フェンス部の上面
31 上側フェンス部
31a 上側フェンス部の上面
31b 把持部
32 ロック機構
33 軸受
34 回動支持部
36 中空軸受部
37 ピン
38 圧縮ばね
40,41,42 ロック用係入部
40a,40a´,41a,42a 係合段面
40b,41b,42b 上面
40c,41c,42c 奥面
43 ロックピン

Claims (6)

  1. 機器本体と、
    前記機器本体の側縁部に回動可能に取り付けられたサイドフェンスと、
    を備え、
    前記サイドフェンスは、前記機器本体に対して上方に起立姿勢の状態で垂直断面形状が前記機器本体に対して外側へ屈曲ないし膨出した形状を有し、前記形状において、下側となる下側フェンス部と上側となる上側フェンス部とを含み、
    前記サイドフェンスが、前記外側へ回動して水平姿勢の状態になると、前記下側フェンス部が、前記機器本体に対して略平坦な状態となり、前記上側フェンス部が、前記機器本体に対して上方に傾斜した状態となる、
    ことを特徴とする搬送機器。
  2. 前記下側フェンス部が前記機器本体に対して略平坦な状態となると、前記下側フェンス部の上面が、前記機器本体の上面と略同一の水平面上に位置付けられる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の搬送機器。
  3. 前記サイドフェンスの前記垂直断面形状が、仮名文字の「く」の字形状であり、
    前記下側フェンス部は前記「く」の字形状の略下半分を構成し、
    前記上側フェンス部は前記「く」の字形状の略上半分を構成する、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の搬送機器。
  4. 前記サイドフェンスが前記機器本体に対して所定の回動位置にあると、前記サイドフェンスを前記機器本体の内側には回動可能にし、かつ、前記機器本体の外側には回動不能にするロック機構を有する、
    ことを特徴とする請求項1ないし3のうちのいずれか一項に記載の搬送機器。
  5. 前記サイドフェンスは、介護者によって把持される把持部を有する、
    ことを特徴とする請求項1ないし4のうちのいずれか一項に記載の搬送機器。
  6. 前記サイドフェンスは、前記機器本体の両側縁部それぞれに沿って、前記ロック機構によって前記回動を独立して規制することが可能に設けられた複数のサイドフェンスによって構成される、
    ことを特徴とする請求項1ないし5のうちのいずれか一項に記載の搬送機器。
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