JP3034422U - ベッドの蒲団脱落防止柵 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ベッドにおいて、掛け蒲団や毛布が伏臥中に
ずり落ちることを防止すること。 【構成】 マット２の下面とベッド３の上面との間に差
し込める様に金属パイプを屈曲成形せしめたコ字形の水
平差し込み部１と、該水平差し込み部１の両端から延設
されたコ字形をしたサイド立上り部４とからなり、サイ
ド立上り部４はその側柱部５が内側に向って曲線状に弯
曲していると共に、両側柱部５、５間には網状体７が取
付けられている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する利用分野】

この考案はベッドの蒲団脱落防止柵 、詳しくはベッドの長手方向両側に装着 し、伏臥中に掛け蒲団や毛布がベッド側方からずり落ちるのを阻止する機材に関 するものである。

【０００２】

【従来の技術】

ベッドは住環境の変化に伴い、従来の敷き蒲団に代り、広く使用される様にな って来ている。又、病人や老人の場合、敷き蒲団よりも介護がし易い為、医療や 福祉介護の分野においても広く使用されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、ベッド使用に長い歴史がある欧米と違い、日本においてはベッドが本 格的に使用される様になって間がない為、ベッドメーキングに慣れておらず、ベ ッド使用中に掛け蒲団や毛布がずり落ちることも多く、その対策が求められてい た。特に身体の自由がきかない病人や老人などの場合は大きな問題であり、自力 では掛け蒲団や毛布を掛け直すことができず、気温の低い冬期などでは重大かつ 深刻な事態の発生の原因となることもあった。

【０００４】 この為、この蒲団や毛布のずり落ちを防止する為の柵も提案され、実際に使用 されているが、これにも問題があった。 即ち、従来の蒲団ずり落ち防止用の柵は単にベッド側辺から垂直に立ち上って いただけであり、大きめの掛け蒲団や毛布を掛けた場合、掛け蒲団や毛布の側縁 がこの柵に突き当ると、掛け蒲団や毛布はその短辺方向に大きく波打ってしまい 、伏臥している者の肩の部分にすき間が出来、ここから冷気が侵入し、伏臥して いる者の身体を冷やしてしまうという問題であった。

【０００５】 この考案はベッドの蒲団脱落防止柵に関する上記課題を解決することを目的と するものであり、掛け蒲団や毛布の脱落を防止するだけではなく、掛け蒲団や毛 布と伏臥している者の肩との間にすき間が出来るのを防止し、暖かく睡眠をとる ことができる様にしたベッドの蒲団脱落防止柵を提供せんとするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

この考案は、マット２の下面とベッド３の上面との間に差し込める様に金属パ イプを屈曲成形せしめたコ字形の水平差し込み部１と、該水平差し込み部１の両 端から延設されたコ字形をした金属パイプ製のサイド立上り部４とから本体を構 成し、サイド立上り部４の側柱部５を内側に向って曲線状に弯曲せしめると共に 、両側柱部５、５間には網状体７を取付けることにより上記課題を解決せんとす るものである。

【０００７】

【考案の実施の形態】

図１はこの考案に係るベッドの蒲団脱落防止柵の一実施形態の側面図、図２は その正面図である。図１は金属パイプをコ字形に屈曲せしめて形成した水平差し 込み部であり、図３に示す様にマット２の下面とベッド３の上面との間に差し込 んでこの蒲団脱落防止柵をベッド３へ固定する為の部材であり、この実施形態に おいてはその長辺Ａは約７ｍｍ、短辺Ｂは３５０ｍｍの寸法となっているが、こ の寸法はベッド３の大きさに合せて適宜変更して良い。

【０００８】 一方、４は前記水平差し込み部１の両端から一体的に延設されたコ字形をした サイド立上り部であり、金属パイプ製で上方に立上った一対の側柱部５と両側柱 部５の上端間を連結する架橋部６とからなっており、側柱部５は図２に示す様に 、内側、即ちベッド３の長手方向軸芯方向に向って曲線状に弯曲している。 なお、この実施の形態においては弯曲は下方と中央付近の２箇所において異っ た曲率で行われているが、サイド立上り部４の弯曲方法はこの実施の形態のもの に限る必要はなく、単一の曲率で弯曲せしめても良いことはもちろんである。 又、両側柱部５の間には縦横方向に金属線材を組合せた網状体７が取付けれら れている。

【０００９】 更に、この実施の形態においては、全体を溶接により一体的に形成しているが 、水平差し込み部１とサイド立上り部４とを別部材で形成し、両者を嵌め込み式 にして全体を組立てる様にしても良い。

【００１０】 この実施の形態は図３及び図４に示す様に、その水平差し込み部１をベッド３ の上面とマット２の下面の間に差し込んで使用するものであり、サイド立上り部 ４は内側に弯曲しているので、例えば蒲団８を掛けた場合、その側端は図４に示 す通り、その弯曲にそって下方に巻き込まれるので、従来のものの様に不自然に 波打つこともなく、伏臥している者の肩の線にも良くなじみ、肩の付近にすき間 が生ずることもなくなる。従って、この部分から冷気が侵入することもなく、伏 臥している者は暖かく睡眠をとることができる様になる。

【００１１】

【考案の効果】

この考案に係るベッド用の蒲団脱落防止柵は上述の通りの構成を有するもので あり、サイド立上り部が内側に弯曲しているので、大きめの蒲団や毛布を掛けた 場合でも、伏臥している者の肩の付近にすき間が生ずることがなく、快適に睡眠 をとることができ、特に病人や老人等身体の自由がきかない、介護を必要とする 人々にとって極めて有効なものである。

【００１２】

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案に係るベッド用の蒲団脱落防止柵の一
実施の形態の側面図。

【図２】その正面図。

【図３】その使用状態の斜視図。

【図４】その使用状態の拡大した部分正面図。

【符号の説明】

１ 水平差し込み部 ２ マット ３ ベッド ４ サイド立上り部 ５ 側柱部 ６ 架橋部 ７ 網状体 ８ 蒲団

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 マット２の下面とベッド３の上面との間
   に差し込める様に金属パイプを屈曲成形せしめたコ字形
   の水平差し込み部１と、該水平差し込み部１の両端から
   延設されたコ字形をした金属パイプ製のサイド立上り部
   ４とからなり、サイド立上り部４はその側柱部５が内側
   に向って曲線状に弯曲していると共に、両側柱部５、５
   間には網状体７が取付けられていることを特徴とするベ
   ッドの蒲団脱落防止柵。
2. 【請求項２】 水平差し込み部１とサイド立上り部４と
   を別部材で形成し、両者のそれぞれの端部に嵌め込み部
   を設け、両者を相互に嵌め込み固定できる様にしたこと
   を特徴とする請求項１記載のベッドの蒲団脱落防止柵。
3. 【請求項３】 サイド立上り部４を下方及び中央付近の
   ２箇所において異った曲率で内側に向って弯曲させたこ
   とを特徴とする請求項１記載のベッドの蒲団脱落防止
   柵。