JP2016129598A - 回動式ストレッチャー - Google Patents

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Abstract

【課題】 人を載せたままでも、エレベータ等の狭い空間に収容することができる回動式ストレッチャーを提供する。【解決手段】 人を載置する寝台部21を備えた寝台フレーム2と、寝台フレーム2を略水平状態に支持して搬送する水平搬送位置と、寝台フレーム2を傾斜させた状態に支持して搬送する傾斜搬送位置とに着脱可能であって、寝台フレーム2とともに回動可能な回動フレーム3と、回動フレーム3を回動自在に支持する回動支持軸41および少なくとも4つの移動用車輪42を備えた基台フレーム4と、を有する。【選択図】 図2

Description

本発明は、患者や被介護者等の人を載せたままでも、エレベータ等の狭い空間に収容可能な回動式ストレッチャーに関するものである。
従来、患者や被介護者等を搬送するためのストレッチャーとして、例えば、特開2002−662号公報には、キャスター付き基台上部が、下半身を載せる水平基台枠と、水平状態から略直立状態にまで揺動可能な上半身を載せる可変台枠とで形成される移動式ストレッチャーが提案されている(特許文献1)。
特開2002−662号公報
しかしながら、特許文献1に記載された発明を含め、従来のストレッチャーは、上半身側のフレームが立ち上げ可能に構成されているに過ぎず、下半身側のフレームはそのままである。このため、ホームエレベータやトランクのないエレベータ等のように、収容スペースが限られた狭い空間には、患者等を載せたままのストレッチャーを収容することができないという問題がある。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであって、人を載せたままでも、エレベータ等の狭い空間に収容することができる回動式ストレッチャーを提供することを目的としている。
本発明に係る回動式ストレッチャーは、人を載置する寝台部を備えた寝台フレームと、前記寝台フレームを略水平状態に支持して搬送する水平搬送位置と、前記寝台フレームを傾斜させた状態に支持して搬送する傾斜搬送位置とに着脱可能であって、前記寝台フレームとともに回動可能な回動フレームと、前記回動フレームを回動自在に支持する回動支持軸および少なくとも4つの移動用車輪を備えた基台フレームと、を有する。
また、本発明の一態様として、前記寝台フレームの下面には、頭部側に設けられた上部フレームと、脚部側に設けられた下部フレームとを有し、前記回動フレームの上面には、前記水平搬送位置において前記上部フレームを掛止する上部フックと、前記水平搬送位置において前記下部フレームを掛止する下部フックと、前記上部フックよりも頭部側に設けられているとともに前記傾斜搬送位置において前記上部フレームを掛止する傾斜用フックとを有していてもよい。
さらに、本発明の一態様として、前記上部フレームには、脚部側に向けて鉤爪が設けられ、前記上部フックには、前記鉤爪を挿通させる挿通スリットが設けられ、前記回動フレームに回動自在に設けられたロックレバーと、前記ロックレバーの基端部よりも把持部側に回動自在に設けられた補助フレームと、前記補助フレームの長手方向に対してスライド可能に設けられて前記鉤爪を係脱可能な掛止リングと、前記掛止リングを脚部側へ引っ張る弾性部材とを有していてもよい。
また、本発明の一態様として、前記回動フレームの左右端部に設けられ、外方に突出する方向の付勢力を付与された一対の係止ピンと、これら各係止ピンを内方へ引っ張る係止解除レバーとを有し、前記水平搬送位置では、前記各係止ピンが、基台フレームに設けられた係止孔に差し込まれていてもよい。
さらに、本発明の一態様として、前記傾斜搬送位置において、前記回動フレームの脚部側に設けられた第1挿通筒と、基台フレームの下方に設けられた第2挿通筒とを連通する傾斜ロックピンを有していてもよい。
また、本発明の一態様として、前記寝台部に載置される人の下腹部に着用される固定用胴衣と、前記固定用胴衣を前記寝台フレームの頭部側から吊り下げる吊り下げベルトとを有していてもよい。
本発明に係る回動式ストレッチャーによれば、人を載せたままでも、エレベータ等の狭い空間に収容することができる。
本発明に係る回動式ストレッチャーであって、水平搬送位置にセットされた状態の一実施形態を示す斜視図である。 本実施形態において、傾斜搬送位置にセットされた回動式ストレッチャーを示す斜視図である。 本実施形態において、脱落防止フレームを倒した状態を示す斜視図である。 本実施形態のフレームロック機構を示す拡大図であって、(a)ロックレバーを頭部側に揺動させた状態、(b)ロックレバーを脚部側に揺動させた状態である。 本実施形態の回動式ストレッチャーを脚部側から見た側面図である。 本実施形態の水平ロック機構を解除した状態を示す側面図である。 本実施形態の傾斜ロック機構であって、(a)第1挿通筒と第2挿通筒を連通させた状態、(b)第1挿通筒および第2挿通筒に傾斜ロックピンを挿通した状態である。 本実施形態において、寝台フレームを取り外した状態の回動式ストレッチャーを示す側面図である。 本実施形態において、水平搬送時の回動式ストレッチャーを示す側面図である。 本実施形態において、寝台フレームを傾斜搬送位置にセットした回動式ストレッチャーを示す側面図である。 本実施形態において、傾斜搬送時の回動式ストレッチャーを示す側面図である。
以下、本発明に係る回動式ストレッチャーの一実施形態について図面を用いて説明する。
本実施形態の回動式ストレッチャー1は、図1および図2に示すように、主として、人を載置可能な寝台フレーム2と、この寝台フレーム2とともに回動可能な回動フレーム3と、この回動フレーム3を回動自在に支持する基台フレーム4とから構成されている。以下、各構成について説明する。
寝台フレーム2は、人を載置するためのものであり、人を載置する寝台部21を有している。本実施形態において、寝台部21はマット等により構成されており、頭部側には枕21aを有し、脚部側には足台21bを有している。足台21bは、寝台フレーム2の長手方向に沿ってスライド可能に設けられており、載置される人の身長に合わせて取り付け位置を調整しうるようになっている。
また、寝台フレーム2には、図1および図2に示すように、後述する傾斜搬送時における身体的負担を軽減するとともに安全性を確保するためのものとして、人の下腹部に着用される固定用胴衣22と、この固定用胴衣22を寝台フレーム2の頭部側から吊り下げる吊り下げベルト23とが設けられている。また、別途、胴部や脚部を固定するための固定ベルト24を備えている。吊り下げベルト23や固定ベルト24は、引張り強さに優れたポリエステル繊維等によって形成されている。
さらに、本実施形態において、寝台フレーム2の両サイドには、人の落下を防止するための脱落防止フレーム25が設けられている。脱落防止フレーム25は、図3に示すように、係止金具26を解除すると外方へ倒せるようになっており、人を載せる際や降ろす際には邪魔にならない。なお、本発明において、寝台部21に載置される人は、怪我人、病人、被介護人等の生きている人の他、遺体や棺に収容された遺体等のように亡くなった人を含む概念である。
つぎに、回動フレーム3は、寝台フレーム2を回動させるためのものである。本実施形態において、回動フレーム3は略矩形状に形成されており、基台フレーム4に設けられた回転支持軸41によって回動可能に支持されている。また、回動フレーム3は、図1に示すように、寝台フレーム2を略水平状態に支持して搬送する水平搬送位置と、図2に示すように、寝台フレーム2を傾斜させた状態に支持して搬送する傾斜搬送位置とに着脱可能に構成されている。
具体的には、図1および図2に示すように、寝台フレーム2の下面には、頭部側に設けられた上部フレーム27と、脚部側に設けられた下部フレーム28とを有している。一方、回動フレーム3の上面には、水平搬送位置において上部フレーム27を掛止する上部フック31と、水平搬送位置において下部フレーム28を掛止する下部フック32と、上部フック31よりも頭部側に設けられているとともに傾斜搬送位置において上部フレーム27を掛止する傾斜用フック33とが設けられている。
以上の構成により、略水平状態に支持された回動フレーム3の上部フック31および下部フック32のそれぞれに、寝台フレーム2の上部フレーム27および下部フレーム28を掛止させることにより、図1および図9に示すような水平搬送状態にセットされる。一方、傾斜させた回動フレーム3の傾斜用フック33に、寝台フレーム2の上部フレーム27を掛止させることにより、図2および図11に示すような傾斜搬送状態にセットされる。
なお、本実施形態において、上部フレーム27および下部フレーム28は円筒状に形成されており、寝台フレーム2の左右端部に架け渡されている。また、上部フック31、下部フック32および傾斜用フック33は略J字状に形成されており、回動フレーム3の左右端部の左右対称位置に一対ずつ設けられている。そして、上部フレーム27と下部フレーム28の間隔と、上部フック31と下部フック32の間隔とが一致されている。また、傾斜用フック33は、傾斜搬送位置にセットされた寝台フレーム2を傾斜させたときに、下端部が接地しない位置に設けられている。
また、本実施形態では、水平搬送位置にセットされた寝台フレーム2を回動フレーム3に固定するためのフレームロック機構5を有している。具体的には、図1および図4に示すように、上部フレーム27の左右端部には、脚部側に向けて鉤爪51が設けられている。また、左右の各上部フック31には、鉤爪51を挿通させる挿通スリット52が設けられている。このため、水平搬送位置では、各鉤爪51が各挿通スリット52を挿通されて脚部側へ突出した状態となる。
また、フレームロック機構5は、図4に示すように、回動フレーム3に回動自在に設けられたロックレバー53と、ロックレバー53の基端部よりも把持部側に回動自在に設けられた補助フレーム54と、補助フレーム54の長手方向に対してスライド可能に設けられて鉤爪51を係脱可能な掛止リング55と、掛止リング55を脚部側へ引っ張る弾性部材56とを有している。本実施形態において、弾性部材56としては圧縮バネが採用されている。
以上の構成において、ロックレバー53を頭部側に揺動させたときの掛止リング55は、図4(a)に示すように、挿通スリット52から突出された鉤爪51に届くようになっている。一方、ロックレバー53を脚部側に揺動させたときの掛止リング55は、図4(b)に示すように、鉤爪51よりも脚部側へ移動するようになっている。このため、鉤爪51に掛止リング55を引っかけた状態でロックレバー53を脚部側に揺動させると、弾性部材56が圧縮された状態で固定され、寝台フレーム2の位置ずれが防止される。
また、本実施形態では、略水平状態で回動フレーム3を固定するための水平ロック機構6を有している。具体的には、水平ロック機構6は、図5および図6に示すように、回動フレーム3の脚部側の下面に設けられており、一対の係止ピン61,61と、係止解除レバー62とを有している。
各係止ピン61は、図5および図6に示すように、略L字状に形成されており、回動フレーム3の左右端部に設けられている。また、各係止ピン61は、図示しない圧縮バネ等によって外方に突出する方向の付勢力が付与されている。一方、係止解除レバー62は、図5および図6に示すように、回動フレーム3の下面に設けられた揺動軸63周りに揺動自在に設けられている。そして、各係止ピン61に連結された引っ張り紐64の端部が、揺動軸63の上下位置にそれぞれ連結されている。
以上の構成において、水平搬送位置では、図5に示すように、各係止ピン61が外方に突出し、基台フレーム4の左右端部に設けられた係止孔65に差し込まれるため、回動フレーム3が略水平状態でロックされる。一方、図6に示すように、係止解除レバー62を揺動させると、引っ張り紐64を介して各係止ピン61が内方へ引っ張られ、係止孔65から引き抜かれるため、ロックが解除されるようになっている。
さらに、本実施形態では、傾斜状態で回動フレーム3を固定するための傾斜ロック機構7を有している。具体的には、図2および図7に示すように、回動フレーム3の脚部側に設けられた第1挿通筒71と、基台フレーム4の下方に設けられた第2挿通筒72と、これらを連通する傾斜ロックピン73とを有している。そして、傾斜搬送に適した傾斜角度に回動フレーム3を傾斜させると、図7(a)に示すように、第1挿通筒71と第2挿通筒72とが連通するように配置されている。本実施形態では、図11に示すように、傾斜させた寝台フレーム2の上端部および下端部が基台フレーム4からはみ出さない状態で、第1挿通筒71と第2挿通筒72とが連通するようになっている。
以上の構成において、傾斜搬送位置では、図7(b)に示すように、第1挿通筒71と第2挿通筒72とを連通させた状態で傾斜ロックピン73を挿入すると、回動フレーム3が基台フレーム4に対して傾斜状態でロックされる。なお、本実施形態において、基台フレーム4には、傾斜ロックピン73を収容可能なピン入れ74が設けられている。また、傾斜ロックピン73を鎖や紐によって基台フレーム4に連結し、紛失し難くしてもよい。
基台フレーム4は、回動フレーム3を回動自在に支持するためのものである。本実施形態において、基台フレーム4は、図1および図2に示すように、ホームエレベータ等の狭いエレベータに収容可能なサイズで略直方体状に形成されており、脚部側はフレームを設けずに開放している。また、回動フレーム3を回動自在に支持する回転支持軸41は、基台フレーム4の上方における略中央位置において左右端部に架け渡されている。さらに、基台フレーム4の下端部には4つの移動用車輪42が設けられており、手押し移動可能に構成されている。
なお、本実施形態では、移動用車輪42として4つのキャスターを用いているが、この構成に限定されるものではなく、安定性を考慮して5つ以上設けてもよい。また、キャスターに限定されるものではなく、回動式ストレッチャー1を移動可能にする車輪であれば、所定の移動用車輪42を使用してもよい。さらに、本実施形態では、図1および図2に示すように、基台フレーム4と回動フレーム3との間にダンパー43が設けられており、小さな力でも簡単に回動フレーム3を上下回動させられるようになっている。
つぎに、本実施形態の回動式ストレッチャー1による作用について説明する。
まず、本実施形態の回動式ストレッチャー1を用いて人を通常搬送する場合、必要に応じて寝台フレーム2を回動フレーム3から取り外す。このとき、図4(a)に示すように、ロックレバー53を頭部側へ揺動させると、掛止リング55が鉤爪51から外れて、回動フレーム3に対する寝台フレーム2のロックが解除される。そして、寝台フレーム2を頭部側にずらし鉤爪51を挿通スリット52から引き抜くと、図8に示すように、寝台フレーム2が回動フレーム3から取り外し可能となる。
これにより、寝台フレーム2を床面に載置できるため、床に敷いた布団に寝たきりの老人等であっても、寝台部21に載せたり寝台部21から降ろす作業が容易になる。また、本実施形態では、脱落防止フレーム25を倒せるため、人をわずかに持ち上げて水平移動させるだけでスムーズに載せ降ろしでき、作業負担がさらに低減する。なお、ベッド等のような高い位置にいる人を乗せる場合には、寝台フレーム2を取り外す必要はない。
寝台部21に人を載置した後、当該人の下腹部に固定用胴衣22を着用させるとともに、固定ベルト24によって胴部や脚部を固定する。これにより、患者の身体的負担が軽減されるとともに、寝台部21からの脱落が防止され安全が確保される。なお、図面において人は省略している。
つぎに、回動フレーム3が略水平状態でなければ、図6に示すように、係止解除レバー62を揺動させて係止ピン61を内方へ退避させる。そして、回動フレーム3を略水平状態に回動させた状態で係止解除レバー62を放すと、図5に示すように、各係止ピン61が外方に突出し基台フレーム4の係止孔65に差し込まれる。これにより、各係止ピン61が、回動フレーム3の回動を規制し略水平状態に固定する。
つづいて、図1および図9に示すように、略水平状態に固定された回動フレーム3の上部フック31および下部フック32のそれぞれに、寝台フレーム2の上部フレーム27および下部フレーム28を掛止させると、寝台フレーム2が水平搬送位置にセットされる。この水平搬送位置では、寝台フレーム2が、回動フレーム3および基台フレーム4に対して略中央位置に固定されるため、バランスがよく安定した搬送が可能となる。
また、本実施形態では、図4(a)に示すように、寝台フレーム2が水平搬送位置にセットされると、鉤爪51が挿通スリット52から突出するため、当該鉤爪51に掛止リング55を引っ掛けた状態でロックレバー53を脚部側に揺動させる。これにより、図4(b)に示すように、掛止リング55が鉤爪51を介して上部フレーム27を引っ張り、上部フック31に強く当接させた状態を保持する。このため、回動フレーム3に対する寝台フレーム2の位置ずれが防止され、水平搬送位置でロックされる。よって、寝台フレーム2の任意の位置を把持して所望の方向に手押しするたけで、移動用車輪42によって容易に移動し、通常の搬送が行われる。
つぎに、本実施形態の回動式ストレッチャー1に人を載せたまま、ホームエレベータやトランクのないエレベータ等に収容する場合、まず、ロックレバー53を用いて回動フレーム3に対する寝台フレーム2のロックを解除し、寝台フレーム2を回動フレーム3から取り外す。
そして、図10に示すように、回動フレーム3の傾斜用フック33に、寝台フレーム2の上部フレーム27を掛止させると、寝台フレーム2が傾斜搬送位置にセットされる。このように、寝台フレーム2を傾斜させることを考慮して、回動フレーム3および基台フレーム4に対して頭部側が突出するように位置をずらすため、寝台フレーム2を所定の傾斜角度まで回動させても、下端部が接地してしまうことがない。
つづいて、係止解除レバー62を揺動させて係止ピン61を内方へ退避させると、回動フレーム3の水平状態でのロックが解除される。このため、回動フレーム3は寝台フレーム2とともに回動支持軸周りに回動し、所定の角度に傾斜される。このとき、本実施形態では、ダンパー43が回動フレーム3の回動動作を補助するため、人を載置したままでも簡単に傾斜させられる。
また、本実施形態では、固定用胴衣22および吊り下げベルト23が寝台部21に載置された人を頭部側から吊り下げるとともに、当該人の足の裏に接触するように足台21bの位置が調整される。このため、寝台部21を傾斜させても、人の下腹部および足にかかる負担が最小限に抑制されるため、足腰の弱い被介護者や老人等であっても搬送に支障はない。
つぎに、図7(a)に示すように、第1挿通筒71と第2挿通筒72とが連通するまで回動フレーム3を傾斜させた後、傾斜ロックピン73を挿入する。これにより、図11に示すように、寝台フレーム2の上端部および下端部が基台フレーム4からはみ出さない状態で、回動フレーム3の回動がロックされる。このため、回動式ストレッチャー1は、人を載せたままでも、エレベータ等の狭い空間に収容される。
なお、回動式ストレッチャー1を傾斜状態にする必要があるのは、エレベータ等に載っているわずかな間のみである。このため、患者や被介護人へ与える身体的負担や心理的負担は極めて小さい。また、回動式ストレッチャー1をエレベータ等から降ろした後は、回動フレーム3を水平状態に戻してロックするとともに、寝台フレーム2を水平搬送位置でロックする。これにより、回動式ストレッチャー1は、人を寝かせた状態のまま救急車等にも収容される。
以上のような本実施形態によれば、以下のような効果を奏する。
1.人を載せたままでも、エレベータ等の狭い空間に収容することができる。
2.寝台フレーム2を水平搬送位置と傾斜搬送位置との間で簡単に着脱し、搬送作業を迅速化できるとともに、床面にいる人の載せ降ろしも容易に行うことができる。
3.回動フレーム3に対して寝台フレーム2を簡単にロックでき、通常搬送時における寝台フレーム2の位置ズレを防止することができる。
4.回動フレーム3を略水平状態および傾斜状態において簡単にロックすることができ、搬送中の安全性や信頼性を確保することができる。
5.傾斜搬送時には人を吊り下げるように固定するため、足腰への負担が少なく、足腰の弱い被介護者や老人等でも搬送することができる。
なお、本発明に係る回動式ストレッチャー1は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜変更することができる。
例えば、上述した実施形態では、怪我人、病人および被介護人等を搬送することを想定していたが、これに限定されるものではない。例えば、遺体や遺体を収容した棺等を搬送するストレッチャーとしても使用可能である。
1 回動式ストレッチャー
2 寝台フレーム
3 回動フレーム
4 基台フレーム
5 フレームロック機構
6 水平ロック機構
7 傾斜ロック機構
21 寝台部
21a 枕
21b 足台
22 固定用胴衣
23 吊り下げベルト
24 固定ベルト
25 脱落防止フレーム
26 係止金具
27 上部フレーム
28 下部フレーム
31 上部フック
32 下部フック
33 傾斜用フック
41 回転支持軸
42 移動用車輪
43 ダンパー
51 鉤爪
52 挿通スリット
53 ロックレバー
54 補助フレーム
55 掛止リング
56 弾性部材
61 係止ピン
62 係止解除レバー
63 揺動軸
64 引っ張り紐
65 係止孔
71 第1挿通筒
72 第2挿通筒
73 傾斜ロックピン
74 ピン入れ

Claims (6)

  1. 人を載置する寝台部を備えた寝台フレームと、
    前記寝台フレームを略水平状態に支持して搬送する水平搬送位置と、前記寝台フレームを傾斜させた状態に支持して搬送する傾斜搬送位置とに着脱可能であって、前記寝台フレームとともに回動可能な回動フレームと、
    前記回動フレームを回動自在に支持する回動支持軸および少なくとも4つの移動用車輪を備えた基台フレームと、
    を有する、回動式ストレッチャー。
  2. 前記寝台フレームの下面には、頭部側に設けられた上部フレームと、脚部側に設けられた下部フレームとを有し、
    前記回動フレームの上面には、前記水平搬送位置において前記上部フレームを掛止する上部フックと、前記水平搬送位置において前記下部フレームを掛止する下部フックと、前記上部フックよりも頭部側に設けられているとともに前記傾斜搬送位置において前記上部フレームを掛止する傾斜用フックとを有している、請求項1に記載の回動式ストレッチャー。
  3. 前記上部フレームには、脚部側に向けて鉤爪が設けられ、
    前記上部フックには、前記鉤爪を挿通させる挿通スリットが設けられ、
    前記回動フレームに回動自在に設けられたロックレバーと、前記ロックレバーの基端部よりも把持部側に回動自在に設けられた補助フレームと、前記補助フレームの長手方向に対してスライド可能に設けられて前記鉤爪を係脱可能な掛止リングと、前記掛止リングを脚部側へ引っ張る弾性部材とを有している、請求項2に記載の回動式ストレッチャー。
  4. 前記回動フレームの左右端部に設けられ、外方に突出する方向の付勢力を付与された一対の係止ピンと、これら各係止ピンを内方へ引っ張る係止解除レバーとを有し、
    前記水平搬送位置では、前記各係止ピンが、基台フレームに設けられた係止孔に差し込まれている、請求項1から請求項3のいずれかに記載の回動式ストレッチャー。
  5. 前記傾斜搬送位置において、前記回動フレームの脚部側に設けられた第1挿通筒と、基台フレームの下方に設けられた第2挿通筒とを連通する傾斜ロックピンを有している、請求項1から請求項4のいずれかに記載の回動式ストレッチャー。
  6. 前記寝台部に載置される人の下腹部に着用される固定用胴衣と、前記固定用胴衣を前記寝台フレームの頭部側から吊り下げる吊り下げベルトとを有している、請求項1から請求項5のいずれかに記載の回動式ストレッチャー。
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