JP6398488B2 - 転がり軸受における軌道の表面粗さ測定装置及び方法 - Google Patents
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Description
また、本発明は、転がり軸受の軌道輪に形成されかつ周方向及び軸方向の少なくとも一方に沿った研磨目を有する軌道の表面粗さを測定する装置であって、前記軌道輪の軸心を鉛直方向又は水平方向に対して傾斜させた状態で当該軌道輪を支持する支持台と、前記軌道の表面粗さに応じた検出信号を出力する検出部と、前記検出部を、所定の走査方向に移動させる第1駆動部と、前記検出部を、所定の送りピッチで前記軌道輪に対して周方向に間欠的に相対回転させる第2駆動部とを備え、前記検出部が、その走査方向を鉛直方向又は水平方向とするように配置されていることを特徴としている。
例えば、玉軸受の軌道のように曲面形状に形成された軌道の表面粗さを測定する場合、検出部が非接触式のもの、例えば軌道の表面をカメラで撮影する形式のものは、検出部に対向する軌道の面の角度が走査位置によって変化し、表面粗さを均一に測定することが困難となる。本発明のように検出部が接触式の探針を備えている場合、軌道の凹凸を直接的に検出することができるので、より精度よく表面粗さを測定することが可能となる。
また、前記検出部が、その走査方向を鉛直方向又は水平方向とするように配置されている場合、前記軌道輪は、その軸心を鉛直方向又は水平方向に対して傾斜させた状態で支持されていることが好ましい。
以上のような構成によって、検出部による走査方向を軌道の研磨方向に対して傾斜させることができる。
また、本発明は、転がり軸受の軌道輪に形成されかつ周方向及び軸方向の少なくとも一方に沿った研磨目を有する軌道の表面粗さを測定する方法であって、前記軌道の表面粗さに応じた検出信号を出力する検出部によって、軸心を鉛直方向又は水平方向に対して傾斜させた状態で支持された前記軌道輪の前記軌道を、鉛直方向又は水平方向に走査する走査工程と、前記走査工程と、その次の走査工程との間に、前記検出部を、所定の送りピッチで前記軌道輪に対して周方向に間欠的に相対回転させる送り工程と、を含む。
図1は、本発明の第1実施形態に係る表面粗さの測定装置を示す概略構成図である。
測定装置10は、転がり軸受の軌道輪11に形成された軌道12を測定対象とするものである。特に、本実施形態では、深溝玉軸受の外輪11の内周面に形成された軌道12を測定対象とする。この軌道12は、略円弧状の曲面形状に形成されている。
検出部21は、軌道12を走査することによって軌道12の表面粗さに応じた検出信号を出力するものである。
一方、走査駆動部22は、検出部21を所定の走査方向に移動させるものである。
スタイラス31は、軌道12の表面に接触することによって軌道12の凹凸に応じて、具体的には凹凸に追従して変位する。このスタイラス31の変位は、電気的な信号に変換され、この電気信号によって軌道12の表面粗さを測定することができる。
走査駆動部22は、アーム部32をその長手方向に往復移動させる。そして、このアーム部32の移動によって、スタイラス31が軌道12を走査するようになっている。
具体的に、支持台23は、その上部に形成された載置面23aが水平に配置され、この載置面23aに外輪11を載置することができる。また、支持台23は、上下方向に沿った回転軸心Yを中心として回転自在に構成されている。外輪11は、その軸心を前記回転軸心Yに一致させた状態で載置面23a上に支持される。
検出部21は、外輪11の軸心に対して傾斜した姿勢で設けられている。そのため、検出部21のスタイラス31は、外輪11の軸心に対して傾斜した方向に軌道12を走査する。軌道12の研磨目13,14は、外輪11の軸方向及び周方向に沿って形成されているので、スタイラス31の走査方向は、研磨目13,14に対して傾斜することになる。
本実施形態では、スタイラス31の走査方向Sが、軌道12の研磨方向(研磨目13,14の方向)に対して傾斜している。そのため、スタイラス31による走査方向Sは、軸方向及び周方向の双方の研磨目13,14を横切っている。また、スタイラス31がすべての研磨目13,14を横切って走査するように、走査方向Sの傾斜角度θと送りピッチPとの関係が設定されている。これにより、すべての研磨目13,14がスタイラス31によって走査され、軌道12全体の研磨目13,14を考慮して表面粗さを測定することができ、測定精度を高めることができる。
前述の第1の実施形態では、支持台23が水平に配置され、支持台23上の外輪11の軸心に対して検出部21が傾斜して配置されていた。本実施形態では、検出部21は上下方向に沿って配置され、これに対して支持台23が傾斜して配置されている。したがって、検出部21におけるスタイラス31の走査方向が、支持台23上の外輪11の軌道12の研磨方向に対して傾斜する関係となり、第1の実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
例えば、上記実施形態の測定装置は、転がり軸受の外輪に形成された軌道を測定対象とする例を説明したが、内輪に形成された軌道を測定対象とするものであってもよい。
また、上記実施形態では、深溝玉軸受の軌道を測定対象としていたが、円筒ころ軸受、円すいころ軸受、自動調心ころ軸受、針状ころ軸受等の他の転がり軸受の軌道を測定対象としてもよい。また、スタイラスには傾斜角度を可変とする機構が設けられていてもよい。これにより研磨目に応じて傾斜角度を自在に調整することができる。
軌道輪は、その軸心を水平にした状態で支持されていてもよい。この場合、検出部による走査方向は、水平方向に対して傾斜した方向に設定すればよい。
また、上記実施形態では、所定の送りピッチで軌道輪を回転させることによって、スタイラスによる走査位置を移動させていたが、スタイラス自身を回転させることによって走査位置を移動させてもよい。
Claims (5)
- 転がり軸受の軌道輪に形成されかつ周方向及び軸方向の少なくとも一方に沿った研磨目を有する軌道の表面粗さを測定する装置であって、
前記軌道輪の軸心を鉛直方向又は水平方向に向けた状態で当該軌道輪を支持する支持台と、
前記軌道の表面粗さに応じた検出信号を出力する検出部と、
前記検出部を、所定の走査方向に移動させる第1駆動部と、
前記検出部を、所定の送りピッチで前記軌道輪に対して周方向に間欠的に相対回転させる第2駆動部とを備え、
前記検出部が、その走査方向を鉛直方向又は水平方向に対して傾斜させるように配置されている、転がり軸受における軌道の表面粗さ測定装置。 - 転がり軸受の軌道輪に形成されかつ周方向及び軸方向の少なくとも一方に沿った研磨目を有する軌道の表面粗さを測定する装置であって、
前記軌道輪の軸心を鉛直方向又は水平方向に対して傾斜させた状態で当該軌道輪を支持する支持台と、
前記軌道の表面粗さに応じた検出信号を出力する検出部と、
前記検出部を、所定の走査方向に移動させる第1駆動部と、
前記検出部を、所定の送りピッチで前記軌道輪に対して周方向に間欠的に相対回転させる第2駆動部とを備え、
前記検出部が、その走査方向を鉛直方向又は水平方向とするように配置されている、転がり軸受における軌道の表面粗さ測定装置。 - 前記検出部は、前記軌道に接触し、当該軌道の凹凸に応じて変位する探針を備えている、請求項1又は2に記載の転がり軸受における軌道の表面粗さ測定装置。
- 転がり軸受の軌道輪に形成されかつ周方向及び軸方向の少なくとも一方に沿った研磨目を有する軌道の表面粗さを測定する方法であって、
前記軌道の表面粗さに応じた検出信号を出力する検出部によって、軸心を鉛直方向又は水平方向に向けた状態で支持された前記軌道輪の前記軌道を、鉛直方向又は水平方向に対して傾斜した方向に走査する走査工程と、
前記走査工程と、その次の走査工程との間に、前記検出部を、所定の送りピッチで前記軌道輪に対して周方向に間欠的に相対回転させる送り工程と、を含む、転がり軸受における軌道の表面粗さ測定方法。 - 転がり軸受の軌道輪に形成されかつ周方向及び軸方向の少なくとも一方に沿った研磨目を有する軌道の表面粗さを測定する方法であって、
前記軌道の表面粗さに応じた検出信号を出力する検出部によって、軸心を鉛直方向又は水平方向に対して傾斜させた状態で支持された前記軌道輪の前記軌道を、鉛直方向又は水平方向に走査する走査工程と、
前記走査工程と、その次の走査工程との間に、前記検出部を、所定の送りピッチで前記軌道輪に対して周方向に間欠的に相対回転させる送り工程と、を含む、転がり軸受における軌道の表面粗さ測定方法。
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