JP6398410B2 - スライド式カートン - Google Patents

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Description

本発明は、チョコレート、キャンデー、菓子等の固形物の食品やピンポン玉等の雑貨品を収納する筒状の外箱と、この筒状の外箱内に摺動自在に挿入されるトレー状の中箱からなるスライド式カートンに関する。詳しくは、筒状の外箱の側パネル、上パネル及び側パネルを切取線で切り取り、切り取られた部分を底パネルに形成されたヒンジ用折線を介して回動させることにより傾斜用支柱とすることにより、スライド式カートンを傾斜させて収納された上記食品や雑貨品の収納物がトレー状の中箱の一端に転がるか滑り下りることにより、トレー状の中箱の一端から収納物を取出し可能なスライド式カートンに関する。
従来、チョコレート、キャンデー、菓子等の固形物の食品やピンポン玉等の雑貨品を多数集合させて収納するカートンとしては、外箱に摺動自在な中箱を挿入した二重構造のスライド式カートンが多用されている。
また、スライド式カートンから収納物を取り出す場合、中箱を外箱から取り出して収納物を必要量取り出したり、または、中箱を適宜の長さまで引き出して、スライド式カートンを傾斜させて収納物を転げさせるか滑り下ろすかして取り出したりされている。前者の使用方法は、収納物を使い切る場合には、問題ないが、小出しにして繰り返し使用する場合にはその都度中箱を外箱に挿入したり、引き出したりしなければならず操作が面倒であるという問題があり、後者の方法は、収納物を取り出す都度、スライド式カートンを傾斜させて収納物を取り出さねばならず、面倒なものである。
上記問題点を解決したものとして、中舟式引き出し紙箱が傾斜されることにより収納されている収納物が引き出された中舟の先端部分に保持され、連続して収納物を中舟の先端部分から取り出すことが出来る中舟式引き出し紙箱が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−170391号公報
特許文献1の中舟式引き出し紙箱は、中舟を引き出すことにより外筒の下面板に三角形状の傾斜用脚板が形成され、この傾斜用脚板により紙箱を傾斜状態に維持するものであるが、傾斜用脚板の幅が中舟式引き出し紙箱の幅に対して狭い上に傾斜用脚板は一本の線で支える構造であり、安定性が十分とは言えず、特に収納物が紙箱の一方の側に偏在する状態になるとバランスを失くし中舟式引き出し紙箱が転倒することがある。また、通常、外筒の紙目は中舟を引き出す方向に直角方向とされるため、傾斜用脚板の紙目も中舟を引き出す方向に直角方向となり、傾斜用脚板の強度が弱くなるため折り曲がりやすくなり紙箱の傾斜状態を維持できないことがある。また、外筒の差し込み片を中舟に固定する必要があり、生産性が低下するという問題がある。
そこで本発明は、上記問題を解決すべくなされたものであり、その目的とするところはスライド式カートンに収納される多数の固形の収納物を取り出す際、スライド式カートンを傾斜させる構造とすることにより、トレー状の中箱の一端から収納物を取出し可能なスライド式カートンを提供することにある。
本発明は、上記課題を達成するために、請求項1記載の本発明は、折線を介して、糊代片、側パネル、上パネル、側パネル、底パネルを、順に連接して、両縁部となる前記底パネルと前記糊代片を貼り合わせ両端に開口を備えた筒状の外箱と、この外箱内に摺動自在に挿入されるトレー状の中箱からなるスライド式カートンであって、前記糊代片が内側に前記底パネルが外側にして貼り合わせており、前記筒状の外箱の一方の開口側に、前記側パネル、前記上パネル及び前記側パネルを跨いで切目線が形成され、前記切目線の両端を連結するヒンジ用折線が前記底パネル及び前記糊代片に形成されており、前記トレー状の中箱を前記筒状の外箱の他方の開口側に引き出し前記切目線で前記側パネル、前記上パネル及び前記側パネルを切り取り、切り取られた側パネル、上パネル及び側パネルを前記ヒンジ用折線を軸に回動させて傾斜用支柱が形成され前記傾斜用支柱の一方の開口側及び前記筒状の外箱の他方の開口側の前記トレー状の中箱が接地するように前記傾斜用支柱の一方の開口側を下方とし他方の開口側を上方として水平面に傾斜した状態で載置されることを特徴とする、スライド式カートンである。
また、請求項2記載の本発明は、請求項1に記載のスライド式カートンにおいて、切り取られた側パネル、上パネル及び側パネルを前記ヒンジ用折線を軸に回動させて前記傾斜用支柱を形成した状態で、前記傾斜用支柱の一方の開口側及び前記筒状の外箱の他方の開口側の前記トレー状の中箱が接地するように水平台に載置したとき、前記筒状の外箱の前記底パネルに形成された前記ヒンジ用折線より水平台に垂らした垂線の位置が前記傾斜用支柱が水平台に接地する前記底パネルの位置と一致するか、または、前記上パネルと前記底パネルの位置の間に存在することを特徴とするものである。
また、請求項3記載の本発明は、請求項1または請求項2に記載のスライド式カートンにおいて、前記トレー状の中箱が、前側板、後側板、一対の左右側板を、長方形状の底板から立ち上がるように折線を介して連接し、前記前側板の前記底板と対向する側の辺に蓋板を前記底板と対面するように折線を介して連接されていることを特徴とするものである。
また、請求項4記載の本発明は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のスライド式カートンにおいて、前記糊代片の一方の端に前記ヒンジ用折線を備え、他方の端に切り込みからなるストッパーを備えることを特徴とするものである。
本発明のスライド式カートンは、トレー状の中箱を筒状の外箱の他方の開口側に引き出し切目線で側パネル、上パネル及び側パネルを切り取り、切り取られた側パネル、上パネル及び側パネルをヒンジ用折線を軸に回動させて傾斜用支柱が形成され傾斜用支柱の一方の開口側及び筒状の外箱の他方の開口側のトレー状の中箱が接地するように傾斜用支柱の一方の開口側を下方とし他方の開口側を上方として水平面に載置する構成とすることにより、簡単な操作でスライド式カートンを水平面に傾斜した状態にでき、スライド式カートンに収納された収納物を筒状の外箱の他方の開口側に引き出されたトレー状の中箱の一端から容易に取り出すことができる。また、スライド式カートンが傾斜した状態で保持されるので収納物を取り出すと、つぎの収納物がトレー状の中箱の一端に移動してくるのでワンアクションで連続的に収納物を取り出すことができ、さらに消費者に利便性と楽しさを供与できる。さらに、傾斜したスライド式カートンは全幅が傾斜用支柱で支えられ、しかも傾斜用支柱の一方の開口側が水平面に接地するのでスライド式カートンを傾斜した状態で安定して保持することができる。また、従来技術で示した中舟式引き出し箱のように中箱の一端を外筒に固定する工程を余分に追加する必要がないので製造工程も簡略なものとなる。
また、請求項2記載の本発明は、切り取られた側パネル、上パネル及び側パネルをヒンジ用折線を軸に回動させて傾斜用支柱を形成した状態で、傾斜用支柱の一方の開口側及び筒状の外箱の他方の開口側のトレー状の中箱が接地するように水平台に載置したとき、傾斜したスライド式カートンを支える力が作用するヒンジ用折線より水平台に垂らした垂線の位置と、水平台に接地した傾斜用支柱の一方の開口側の上パネル及び底パネルの位置関係において、ヒンジ用折線に傾斜したスライド式カートンを支える力が作用することになるがヒンジ用折線より水平台に垂らした垂線の位置が、底パネルの位置と一致するか、または、上パネルと底パネルの位置の間に存在する関係とすることにより、スライド式カートンを傾斜した状態でより安定して保持することが可能となる。
本発明に係るスライド式カートンの一実施形態を示す斜視図である。 本発明に係るスライド式カートンの筒状の外箱のブランクを示す展開図である。 本発明に係るスライド式カートンのトレー状の中箱のブランクを示す展開図である。 本発明に係るスライド式カートンのトレー状の中箱を示す斜視図である。 本発明に係るスライド式カートンの機能を説明する正面図である。
上記の本発明について、図面等を用いて以下に詳述する。
図1は本発明に係るスライド式カートンの一実施形態を示す斜視図、図2は本発明に係るスライド式カートンの筒状の外箱のブランクを示す展開図、図3は本発明に係るスライド式カートンのトレー状の中箱のブランクを示す展開図、図4は本発明に係るスライド式カートンのトレー状の中箱を示す斜視図、図5は本発明に係るスライド式カートンの機能を説明する正面図であり、図中の10、10’はスライド式カートン、20は筒状の外箱、21は糊代片、21sはストッパー、22、24は側パネル、22t、24tは摘み用切り欠き部、23は上パネル、23kは内面紙係止用切り込み、25は底パネル、26は折線、27は切目線、271、273は側パネルの切目線、272は上パネルの切目線、28はヒンジ用折線、30はトレー状の中箱、31は前側板、31aは蓋板、31bは蓋側板、31cは延長蓋板、31dは小片、31sはストッパー、32は後側板、32aは重合後側板、32bは延長後側板、33は左側板、34は右側板、33a、34aは小片、35は底板、35kは切り込み、36は折線、37は蓋部、40は傾斜用支柱、50は水平台、60は取り出し口、P1はヒンジ用折線より水平台に垂らした垂線の位置、P2は傾斜用支柱の一方の開口側が水平台に接地する底パネルの位置、P3は傾斜用支柱の一方の開口側が水平台に接地する上パネルの位置をそれぞれ示す。
図1は本発明に係るスライド式カートン10の一実施形態を示す斜視図である。本発明のスライド式カートン10は、両側に開口を備えた筒状の外箱20とトレー状の中箱30からなり筒状の外箱20の内側にトレー状の中箱30が筒状の外箱20の一方の開口側とトレー状の中箱30の蓋部37が同じ側になるように摺動自在に挿入されている。
図1、図2に示すように筒状の外箱20は、折線を介して、糊代片21(図2参照)、側パネル22、上パネル23、側パネル24(図2参照)、底パネル25(図2参照)が順に連接され、両縁部となる底パネル25の内面と糊代片21の外面を貼り合わせ四角柱状となし、その両端が開口された筒状に構成されており、筒状の外箱20の一方の開口側には側パネル22、上パネル23、及び側パネル24を跨ぐ切目線27が設けられている。側パネル22の切目線27は、上パネル23と側パネル22で成す稜線から側パネル22と底パネル25で成す稜線に至るミシン目からなる切目線271であり、側パネル24の切目線27は、切目線271と同様に上パネル23と側パネル24で成す稜線から側パネル24と底パネル25で成す稜線に至るミシン目からなる切目線273(図2参照)である。上パネル23の切目線27は、ミシン目からなる切目線271、273を連結するジッパーからなる切目線272である。ジッパーは略L字状の切目と直線状の切目で構成され、直線状の切目を中心にして略L字状の切目を左右対称に上パネル23の一方の開口側の端辺に沿って形成されている。ジッパーからなる切目線272はミシン目からなる切目線とすることもできるがジッパーの方が、切り取り性が向上するので好ましい。
図1に示すように上パネル23の一方の開口側から他方の開口側に向かう方向の長さが底パネル25のその方向の長さより小さくされており、筒状の外箱20の一方の開口側において、上パネル23の端辺が底パネル25の端辺より後退している。したがって、トレー状の中箱30の蓋部37が見えている。また筒状の外箱20の側パネル22、24の他方の開口側の端辺にはトレー状の中箱30を指で摘まんで引き出すための摘み用切り欠き部22t、24tがそれぞれ設けられている。
図2は本発明に係るスライド式カートン10の筒状の外箱20のブランクを示す展開図である。筒状の外箱20を形成するブランクは、折線26を介して、糊代片21、側パネル22、上パネル23、側パネル24、底パネル25が順に連接されてなる。上パネル23の上下方向の長さ(一方の開口側と他方の開口側が対面する方向)は底パネル25の上下方向の長さより小さく、上パネル23の上辺は底パネル25の上辺より後退している。図2において、上側がブランクを製函して起函すると一方の開口側となるものである。側パネル22及び側パネル24の下辺には上方に切り欠かれた摘み用切り欠き部22t及び摘み用切り欠き部24tがそれぞれ設けられ、側パネル22の上辺は糊代片21及び上パネル23の上辺を結ぶ斜辺とされ、側パネル24の上辺は底パネル25及び上パネル23の上辺を結ぶ斜辺とされている。また、ブランクの上部には側パネル22、上パネル23及び側パネル24に跨る切目線27が形成されている。側パネル22、24に形成された切目線27はミシン目からなる切目線271、273であり、上パネル23に形成された切目線27はジッパーからなる切目線272である。
底パネル25の上部にはヒンジ用折線28が形成されており切目線273の端に連結している。糊代片21の上辺及び下辺は斜辺とされ、側パネル22の上端及び下端より相互に近づく方向に傾斜している。糊代片21の上部にはヒンジ用折線28が形成されており一方の端が切目線271の端に連結しており、他方の端には上部に膨出する弓形の切り込みからなるストッパー21sが設けられている。糊代片21は底パネル25の右縁部の内面に糊代片21の外面を重ねて例えばエマルジョン接着剤等で貼り合わせられる。貼り合わされ製函されると切目線271の端と切目線273の端とがヒンジ用折線28で連結される。ヒンジ用折線28は、切目と押罫からなるリード罫が好ましい。
上パネル23の下部には下方に膨らんだ内面紙係止用切り込み23kが形成されている。内面紙係止用切り込み23kには適宜歯止めが設けられている。また、内面紙係止用切り込み23kの両端はU字状に形成されており、内面紙係止用切り込み23kの歯止めを切り取る際、上パネル23の破れ防止のためのストッパーの役目をする。なお、内面紙は、スライド式カートン10にチョコレート、キャンデー、菓子等を直接収納する場合、収納物が直接カートンの内面に接触することを防止し食品衛生性を保持すると共に損傷防止のために収納物を覆い使用されるものであり、内面紙を使用する場合には内面紙係止用切り込み23kを設ける方が好ましい。収納物の種類により食品衛生性や損傷防止のための緩衝性が要求されない場合には内面紙を使用しないので、この場合には、内面紙係止用切り込み23kは省略できる。
図3は本発明に係るスライド式カートン10のトレー状の中箱30のブランクを示す展開図である。この図3に示すブランク例は、長方形状の前側板31、後側板32、一対の左側板33と右側板34を長方形状の底板35から立ち上がるように折線36を介して連接され、上面が開放されたトレー状に製函されるトレー状の中箱30の一実施形態を示すものである。
図3に示すようにトレー状の中箱30を形成するブランクは、長方形状の底板35に折線36を介して、前側板31、後側板32、左側板33、右側板34が連接されている。さらに、前側板31には折線36を介して、蓋板31a、蓋側板31b、延長蓋板31cが順に連接され、蓋側板31bの左右両端には折線36を介して小片31dがそれぞれ連接されている。一対の左側板33及び右側板34の上下両端には折線36を介して小片33a及び小片34aがそれぞれ連接されている。後側板32には折線36を介して重合後側板32a、延長後側板32bが順に連接されている。
前側板31には底板35側に膨出する弓形の切り込みからなるストッパー31sが設けられている。ストッパー31sは、製函して組み立てたスライド式カートン10を後述するが傾斜用支柱40を形成した後、筒状の外箱20の糊代片21に形成されたストッパー21sに当接しトレー状の中箱30を係止させ他方の開口側に取り出し口60を所定の大きさで形成することができる。
底板35の上部及び下部の左右方向の中央付近に山形状の切り込み35kがそれぞれ形成されている。上部に形成された山形状の切り込み35kの頂上は前側板31側、下部に形成された山形状の切り込み35kの頂上は後側板33側とされている。
図3に示すトレー状の中箱30を形成するブランクは、底板35の折線36をそれぞれ折ることにより左側板33、右側板34、前側板31、後側板32を立ち上げると共に左側板33の小片33aを折線36で内側に折り前側板31の内面及び後側板32の内面に当接させ、同様に右側板34の小片34aを折線36で内側に折り前側板31の内面及び後側板32の内面に当接させ、前側板31については蓋板31a、蓋側板31bを折線36で内側におり、蓋側板31bの小片31dを折線36で内側に折り左側板33の内面及び右側板34の内面にそれぞれ当接させ蓋部37を形成すると共に延長蓋板31cを折線36で外側に折り端部を底板35の上部に形成された切り込み35kに差し込み係止させ、後側板32については重合後側板32aを折線36で内側に折り曲げて後側板32の内面に重合し延長後側板32bを折線36で外側に折り端部を底板35の下部に形成された切り込み35kに差し込み係止させ、図4に示すトレー状の中箱30が組み立てられる。
図2に示したブランクの両縁部となる底パネル25の内面と糊代片21の外面を貼り合わせて製函され両端が開放された折り畳まれた状態の筒状の外箱を起函させ、両端に開口を備えた筒状の外箱20に図4に示す組み立てられたトレー状の中箱30を、蓋部37が筒状の外箱20の一方の開口部側になるように挿入させることにより図1に示すスライド式カートン10が完成する。また、筒状の外箱20は、図1、図2に限定されるものではなく、図示しないが上パネル23と底パネル25の上下方向の長さを同じにしてもよい。なお、上パネル23と底パネル25の上下方向の長さを同じにする場合には、トレー状の中箱の開口が上パネル23で被覆することになるのでトレー状の中箱30には蓋板31a、蓋側板31bは省略することができる。なぜならばこれらで構成される蓋部37の役割は、図1に示すように上パネル23の一方の開口側から他方の開口側に向かう方向の長さが底パネル25のその方向の長さより小さくされており、筒状の外箱20の一方の開口側において、上パネル23の端辺が底パネル24の端辺より後退している構成の筒状の外箱20としたとき、トレー状の中箱30の開口が露出するためにその開口を覆うためのものである。また、トレー状の中箱30は紙箱に限定されるものではなく、プラスチック成型品とすることもできる。
つぎに、図1、図5を参照しながら本発明のスライド式カートン10の使用方法及び機能について説明する。図5は本発明に係るスライド式カートン10の機能を説明する正面図である。まず、図1に示す状態からトレー状の中箱30を筒状の外箱20の他方の開口側に筒状の外箱20の切目線27を越えるまで引き出す。その後、図示しないが筒状の外箱20の上パネル23の切目線27より一方の開口側部分を手で上方から下方へ押し込むか、または、上方から側パネルを押し潰すように斜め下方に力を加えると筒状の外箱20の切目線27で側パネル22、上パネル23及び側パネル24が切り取られる。切り取られた側パネル22、上パネル23及び側パネル24を下方に押すと底パネル25に形成されたヒンジ用折線28で折り曲げられ、切り取られた側パネル22、上パネル23及び側パネル24を回動させることにより図5に示すように傾斜用支柱40が形成される。つぎに、トレー状の中箱30を筒状の外箱20の一方の開口側に少し戻すと前側板31に形成したストッパー31sが筒状の外箱20糊代片21に形成されたストッパー21sと係合し、筒状の外箱20の他方の開口側にトレー状の中箱30の開口が露出し取り出し口60が形成される。回動させることにより形成された傾斜用支柱40の一方の開口側の上パネル23の端辺及び底パネル25の端辺並びに筒状の外箱20の他方の開口側のトレー状の中箱30の底板35と後側板32でなす稜線が接地ように水平台50に載置すると図5に示すようにトレー状の中箱30が傾斜された状態が保持される。
ヒンジ用折線28は、傾斜用支柱40を回動させる回転軸となるものであり、傾斜用支柱40は一方の開口側の切り取られた側パネル22、上パネル23、側パネル24及び一方の開口側のヒンジ用折線28により折られた底パネル25で構成される四角柱状である。傾斜用支柱40は少なくとも一方の開口側の上パネル23及び底パネル25の端辺が水平台50に接地することが好ましく、一方の開口側の側パネル22、上パネル23、側パネル24及び底パネル25の端辺が水平台50に接地することがより好ましい。そうすることにより傾斜したスライド式カートン10’の傾斜した状態をより安定して保持することができる。上記のようにすることにより筒状の外箱20の他方の開口側に形成された取り出し口60より収納物を取り出すことができる。また、収納物は、スライド式カートン10’が傾斜した状態で保持されているので収納物を取り出すと、つぎの収納物がトレー状の中箱30の取り出し口60に移動してくるので連続的に収納物を取り出すことができる。
つぎに、上記のように収納物が取り出せるようにスライド式カートンを傾斜した状態で水平台50に載置したとき、ヒンジ用折線28より水平台50に垂らした垂線の位置P1、傾斜用支柱40が水平台50に接地する底パネル25の端辺の位置P2、傾斜用支柱40が水平台50に接地する上パネル23の端辺の位置P3の相対的位置関係について説明する。
図5に示すように筒状の外箱20の底パネル25に形成されたヒンジ用折線28より水平台50に垂らした垂線の位置P1が傾斜用支柱40が水平台50に接地する底パネル25の端辺の位置P2と一致するか、または、水平台50に接地する底パネル25の端辺の位置P2と傾斜用支柱40が水平台50に接地する上パネル23の端辺の位置P3の位置の間に存在することが好ましい。P1、P2、P3の位置関係をこのようにすることで傾斜したスライド式カートン10’を支える力がヒンジ用折線28に作用しても傾斜用支柱40は四角柱状であるので支えることが容易となり、スライド式カートンを傾斜した状態でより安定して保持することが可能となる。
本発明のスライド式カートン10を構成する筒状の外箱20の材質は、限定されないが、コートボール、ノーコートボール、カード紙、アイボリー、クラフトボール等のコート紙、ノーコート紙等の板紙が使用できる。坪量としては230g/m2 〜450g/m2 である。トレー状の中箱30の材質は、上記板紙以外にプラスチックのシートや成形品が使用できる。プラスチックとしてはポリオレフィン、ポリエステル、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリアクリレート等が使用される。
〔実施例1〕
筒状の外箱20、トレー状の中箱30にコートボールを使用し、外寸が幅85mm×上下長さ(一方の開口側と他方の開口側が対面する方向の長さ)165mm×高さ20.5mmの図1に示す直方体状のスライド式カートン10を作製した。筒状の外箱20、トレー状の中箱30のブランクは図2、図3に示す展開図の形状とした。
〔実施例2〕
筒状の外箱の上パネルと底パネルの図2に示す上下方向の長さ(一方の開口側と他方の開口側が対面する方向の長さ)は同じとし、トレー状の中箱は厚さ0.4mmのポリスチレンシートを真空成形したものを使用した以外は実施例1と同じとして作製した。
実施例1、実施例2で作製したスライド式カートンにラグビーボール形状のチョコボールを充填し、上記使用方法で開封し、スライド式カートンを傾斜した状態にしたところ、傾斜状態を維持することができ、取り出し口からチョコボールを連続して取り出すことができた。
本発明のスライド式カートンは、簡単な操作で傾斜状態の保持が可能となり、連続的に収納物の取り出しが可能であり、チョコレート、キャンデー、菓子等の食品やピンポン玉等の雑貨品を収納し、収納物を連続して取り出せる商品の包装箱に好適に用いられる。
10、10’ スライド式カートン
20 筒状の外箱
21 糊代片
21s ストッパー
22 側パネル
22t 摘み用切り欠き部
23 上パネル
23k 内面紙係止用切り込み
24 側パネル
24t 摘み用切り欠き部
25 底パネル
26 折線
27 切目線
271、273 側パネルの切目線
272 上パネルの切目線
28 ヒンジ用折線
30 トレー状の中箱
31 前側板
31a 蓋板
31b 蓋側板
31c 延長蓋板
31d 小片
31s ストッパー
32 後側板
32a 重合後側板
32b 延長後側板
33 左側板
34 右側板
33a、34a 小片
35 底板
35k 切り込み
36 折線
37 蓋部
40 傾斜用支柱
50 水平台
60 取り出し口
P1 ヒンジ用折線より水平台に垂らした垂線の位置
P2 傾斜用支柱の一方の開口側が水平台に接地する底パネルの位置
P3 傾斜用支柱の一方の開口側が水平台に接地する上パネルの位置

Claims (4)

  1. 折線を介して、糊代片、側パネル、上パネル、側パネル、底パネルを、順に連接して、両縁部となる前記底パネルと前記糊代片を貼り合わせ両端に開口を備えた筒状の外箱と、この外箱内に摺動自在に挿入されるトレー状の中箱からなるスライド式カートンであって、
    前記糊代片が内側に前記底パネルが外側にして貼り合わせており、
    前記筒状の外箱の一方の開口側に、前記側パネル、前記上パネル及び前記側パネルを跨いで切目線が形成され、前記切目線の両端を連結するヒンジ用折線が前記底パネル及び前記糊代片に形成されており、
    前記トレー状の中箱を前記筒状の外箱の他方の開口側に引き出し前記切目線で前記側パネル、前記上パネル及び前記側パネルを切り取り、切り取られた側パネル、上パネル及び側パネルを前記ヒンジ用折線を軸に回動させて傾斜用支柱が形成され前記傾斜用支柱の一方の開口側及び前記筒状の外箱の他方の開口側の前記トレー状の中箱が接地するように前記傾斜用支柱の一方の開口側を下方とし他方の開口側を上方として水平面に傾斜した状態で載置されることを特徴とする、
    スライド式カートン。
  2. 切り取られた側パネル、上パネル及び側パネルを前記ヒンジ用折線を軸に回動させて前記傾斜用支柱を形成した状態で、前記傾斜用支柱の一方の開口側及び前記筒状の外箱の他方の開口側の前記トレー状の中箱が接地するように水平台に載置したとき、前記筒状の外箱の前記底パネルに形成された前記ヒンジ用折線より水平台に垂らした垂線の位置が前記傾斜用支柱が水平台に接地する前記底パネルの位置と一致するか、または、前記上パネルと前記底パネルの位置の間に存在することを特徴とする請求項1に記載のスライド式カートン。
  3. 前記トレー状の中箱が、前側板、後側板、一対の左右側板を、長方形状の底板から立ち上がるように折線を介して連接し、前記前側板の前記底板と対向する側の辺に蓋板を前記底板と対面するように折線を介して連接されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のスライド式カートン。
  4. 前記糊代片の一方の端に前記ヒンジ用折線を備え、他方の端に切り込みからなるストッパーを備えることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のスライド式カートン
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