JP6379885B2 - スライド式カートン - Google Patents

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Description

本発明は、チョコレート、キャラメル、キャンデー、クッキー等の板状の菓子類を収納する筒状のスリーブと、この筒状のスリーブ内に摺動自在に挿入されるトレー状の中舟(中箱)からなるスライド式カートンに関する。詳しくは、スライド式カートンに収納されたチョコレート、キャラメル、キャンデー、クッキー等の板状の菓子類を販売する際、また収納された菓子類を食する際、筒状に立てた状態で使用される縦型のスライド式カートンに関する。
従来、チョコレート、キャラメル、キャンデー、クッキー等の菓子類を集合させて収納するカートンとしては、外箱に摺動自在な中箱を挿入したスライド式カートンが多用されている。
上記スライド式カートンは、収納された内容物を取り出す場合、外箱から中箱を引き出して内容物を1つまたは複数取り出すようになっている。また、1つずつ確実に取り出すことができる包装容器として、前後両端が開口した筒状のスリーブとこのスリーブ内に摺動自在に挿入されるトレー状の中箱からなり、中箱の前部には底板に設けた折線のところで下方に折れ曲がる回動部分が設けられ、その回動部分には折線を越えて底板上で後方に延びる阻止板が設けられた構成のスライド式カートンが開示されており、このスライド式カートンは、中箱の回動部分をスリーブから前方に引き出し、折線のところで下方に折り曲げて内容物を取り出すと、回動部分が内容物を1つ載せた状態で折れ曲がると共に、回動部分の折れ曲がりと同時に阻止板が起き上がり、起き上がった阻止板が残った内容物の流出を防止するように作用するため、1つずつ内容物を取り出せるものである(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−73549号公報
上記スライド式カートンは、中箱を外箱から引き出して中箱の開口部より内容物を取り出す構成であり、中箱の開口部が取り出し口となる。したがって、内容物を取り出す都度、中箱を引き出したり、元に戻したりという操作を繰り返す必要があり、面倒なものである。また、特許文献1に記載の発明の包装容器は内容物を1つずつ取り出せる機能を備えており利便性を有しているものの、内容物を取り出す都度、上記操作に加え、中箱の回動部分で回動させる手順が加わり手間がかかるという問題がある。通常、スライド式カートンは、内容物を食する際、内容物をこぼさないために上記操作は水平方向に行われ、また、販売時、外箱が陳列台に接するように横にして陳列される(以下、横型という。)ためにスライド式カートンの高さが低くなり、目立ちにくいという問題や、横型は陳列台に占める面積が広いために陳列効率がわるいという問題がある。
本発明者は、上記問題を解決すべく鋭意研究の結果、発想の転換により、筒状のスリーブの一方の開口の端部と、筒状のスリーブに挿入されたトレー状の中舟の一方の端部が陳列台等に接するように(以下、縦型という。)構成し、スライド式カートンの横型という従来常識を破り、縦型のスライド式カートンを採用することにより解決したものである。
すなわち、本発明の目的とするところは取り出し口を外箱に設け、内容物を1つずつ確実に取り出せる縦型のスライド式カートンを提供することにある。
本発明は、上記課題を達成するために、請求項1記載の本発明は、側パネル、前パネル、側パネル、後パネルを備え、上下両端が開口とされた筒状のスリーブと、天板、底板、一対の左右側板を、後板から立ち上がるように連接し、前記後板と対向する側が開口とされたトレー状の中舟からなり、トレー状の中舟の開口側が前パネルと対面するようにトレー状の中舟が筒状のスリーブ内に摺動自在に挿入されるスライド式カートンであって、前記筒状のスリーブの前記前パネルに下端より所定高さの位置にジッパーで切り取り可能な開口部が形成されており、前記トレー状の中舟には、前記底板に折線を介して前板および上板が連接され、前記底板と前記上板および前記前板と前記後板が相互に対向するように受け台が形成されており、前記スライド式カートンは、板状の内容物を縦一列に複数個積み重ねて充填して収納するように用いることを特徴とするスライド式カートンである。
また、請求項2記載の本発明は、請求項1に記載のスライド式カートンにおいて、前記受け台の前記上板が前記後板から前記前板に向かい下る傾斜面であることを特徴とするものである。
また、請求項3記載の本発明は、請求項1または請求項2に記載のスライド式カートンにおいて、前記トレー状の中舟には、前記天板に折線を介して蓋板が連接され、前記蓋板が前記後板と対向するように形成されていることを特徴とするものである。
本発明のスライド式カートンは、側パネル、前パネル、側パネル、後パネルを備え、上下両端が開口とされた筒状のスリーブと、天板、底板、一対の左右側板を、後板から立ち上がるように連接し、前記後板と対向する側が開口とされたトレー状の中舟からなり、トレー状の中舟の開口側が前パネルと対面するようにトレー状の中舟が筒状のスリーブ内に摺動自在に挿入されるスライド式カートンであり、前記トレー状の中舟には、前記底板に折線を介して前板および上板が連接され、前記底板と前記上板および前記前板と前記後板が相互に対向するように受け台が形成されている構成とすることにより、前記中舟の受け台を下にして立てた状態で配置できる縦型のスライド式カートンの形態を備えるので、筒状のスリーブの両端の開口が対向する方向の長さを長くすることにより販売時、陳列台に立てて陳列したとき、横型に比べ高さが高く目立つので陳列効果が大きくなる。また、横型に比べ、陳列台に占める面積が小さくできるので陳列効率がよい。
また、前記筒状のスリーブの前記前パネルに下端より所定高さの位置にジッパーで切り取り可能な開口部が形成されている構成とすることにより、ジッパーで開口部を切り取ることにより取り出し口が形成され、取り出し口よりトレー状の中舟の開口が露出すると共に取り出し口より内容物を1つずつ確実に取り出すことができる。
また、請求項2に記載の本発明は、上記効果に加え、前記受け台の前記上板が前記後板から前記前板に向かい下る傾斜面である構成とすることにより、スライド式カートンに少し衝撃を加える都度、取り出し口より内容物が飛び出し内容物を1つずつ確実に取り出すことができる。しかも、使用者に内容物を取り出す行為の楽しさを与えることができ購買意欲を向上させるものである。
また、請求項3に記載の本発明は上記効果に加え、前記トレー状の中舟には、前記天板に折線を介して蓋板が連接され、前記蓋板が前記後板と対向するように形成されている構成とすることにより、使用者が、食することを終えた後、中舟を上方に少し引き出すことにより、中舟の受け台の前板で取り出し口が覆われ、筒状のスリーブより上方に引き出された中舟は蓋板が露出し、中舟の開口は筒状のスリーブの前パネルで覆われた状態となるので塵等の異物が入ることがなく衛生的である。
本発明に係るスライド式カートンの構成部材である筒状のスリーブとトレー状の中舟を分離した状態で示す斜視図である。 本発明に係るスライド式カートンの筒状のスリーブのブランクを示す展開図である。 本発明に係るスライド式カートンのトレー状の中舟のブランクを示す展開図である。 本発明に係るスライド式カートンの内容物を取り出した状態を説明する斜視図である。 図4におけるA−A方向の縦断面図である。
上記の本発明について、図面等を用いて以下に詳述する。
図1は本発明に係るスライド式カートンの構成部材である筒状のスリーブとトレー状の中舟を分離した状態で示す斜視図、図2は本発明に係るスライド式カートンの筒状のスリーブのブランクを示す展開図、図3は本発明に係るスライド式カートンのトレー状の中舟のブランクを示す展開図、図4は本発明に係るスライド式カートンの内容物を取り出した状態を説明する斜視図、図5は図4におけるA−A方向の縦断面図であり、図中の10、10’はスライド式カートン、20は筒状のスリーブ、21は糊代片、22は側パネル、23前パネル、24は側パネル、25は後パネル、26はジッパー、261、262、263、264は破断線、27は開口部、28は突片、30はトレー状の中舟、31は天板、32は底板、33は左側板、34は右側板、33a、33b、34a、34bはフラップ、33c、34cは小片、33d、34dは折り込み小片、33s、34sは切込、35は後板、36は前板、37は上板、38は糊代片、39は切線、40は蓋板、41は蓋側板、42は延長蓋板、50は蓋部、60は受け台、70は取り出し口、Nは内容物、Sはストッパー、a〜uは折線をそれぞれ示す。
図1は本発明に係るスライド式カートンの構成部材である筒状のスリーブ20とトレー状の中舟30を分離した状態で示す斜視図である。本発明のスライド式カートン10は、上下両端が開口とされた筒状のスリーブ20とトレー状の中舟30からなり、トレー状の中舟30が筒状のスリーブ10内に摺動自在に挿入される。なお、図1は従来のスライド式カートンのように横型で示したが、本発明のスライド式カートン10は、図1の左側を上、右側を下として立てて使用する縦型スライド式カートンである。また、本願において、トレー状の中箱を中舟と称することとする。
図1、図2に示すように筒状のスリーブ20は、折線を介して、糊代片21、側パネル22、前パネル23、側パネル24、後パネル25が順に連接され、両縁部となる後パネル25の内面と糊代片21の外面を貼り合わせ四角柱状となし、その上下両端が開口された筒状に構成されており、筒状のスリーブ20の前パネル23に下端より所定高さの位置にジッパー26で切り取り可能な開口部27が形成されている。ジッパー26は略L字状の切目からなる破断線261、262が前パネル23を横断するように上下に並行に形成されており、破断線261、262の右端側には破断線261、262の上下間の間隔の長さで直線状の切目からなる破断線263が折線cの上に形成され、破断線261、262の左端側には破断線261、262の左端近傍に連結するようにコの字状切目からなる破断線264が形成されている。なお、破断線261、262はミシン目からなる切目線とすることもできるが略L字状の切目の方が、切り取り性が向上するので好ましい。
図2は本発明に係るスライド式カートン10の筒状のスリーブ20のブランクを示す展開図である。筒状のスリーブ20を形成するブランクは、折線a、b、c、dを介して、糊代片21、側パネル22、前パネル23、側パネル24、後パネル25が順に連接されてなり、各パネルは上下に細長い長方形状である。破断線261、262、263、264からなるジッパー26で囲まれた領域が開口部27を形成する。コの字状切目からなる破断線264は少し側パネル22側にはみ出して形成されている。破断線264は前パネル23内でもよいが少し側パネル22側にはみ出すように形成する方が好ましい。
筒状のスリーブ20のブランクは既存のサックマシンを用いて例えば折線bおよび折線dで内側に折り曲げられ、糊代片21の外面に後パネル25の右縁部の内面を重ねてエマルジョン接着剤等の接着剤を用いて貼り合わせられ、折り畳まれた筒状のスリーブの状態で製函される。その後、折り畳まれた筒状のスリーブを起函させ筒状のスリーブ20が組み立てられる。起函させ筒状のスリーブ20に組み立てた際、コの字状切目からなる破断線264は少し側パネル22側にはみ出して形成されているので当該部分が折線bより外方に少し突出した状態の突片28(図1参照)が形成される。突片28は開口部27をジッパー26より破断して取り出し口70(図4参照)を形成する際、破断開始のきっかけとして摘まみやすくなるので好ましい形態である。
図3は本発明に係るスライド式カートン10のトレー状の中舟30のブランクを示す展開図である。図3に示すようにトレー状の中舟30を形成するブランクは、長方形状の後板35に折線e、f、g、hを介して、天板31、底板32、左側板33、右側板34が連接されている。さらに、底板32には折線i、j、kを介して前板36、上板37、糊代片38が連接されており、上板37は左右の幅が底板32、前板36の幅より少し狭幅とされている。また、天板31には折線l、m、nを介して、蓋板40、蓋側板41、延長蓋板42が順に連接されおり、蓋側板41の左右の幅が天板31、蓋板40の幅より少し狭幅とされている。一対の左側板33及び右側板34の上下両端には折線o、p及び折線q、rを介してフラップ33a、33b及びフラップ34a、34bがそれぞれ連接されている。左側板33及び右側板34の下部には折線s、tを介して小片33c、34cが左方向、右方向にそれぞれ延設されている。さらに、左側板33、右側板34の下部には左右端辺より内方に向かい下る方向に傾斜した切線39がそれぞれ形成されている。切線39は左側板33、右側板34の左右端辺より左側板33、右側板34の左右の長さの1/4〜3/4の位置に至るように形成するのが好ましい。また、切線39の折線g、h側の先端と、小片33c、34cの上辺と左側板33、右側板34の端辺の交点と、を結ぶ折線uが左側板33、右側板34の下部にそれぞれ形成され、折線uで折り込み可能な三角形の折り込み小片33d、34dがそれぞれ形成されている。
また、フラップ33a、34aの折線o、qの位置にコの字状切目からなる切込33s、34sが、左側板33、右側板34側に少しはみ出して形成されている。切込33s、34sは、トレー状の中舟30に組み立てた際、左側板33、右側板34側に少しはみ出して形成されているので当該部分が折線o、qで折り曲げたとき、折線o、qより外方に少し突出した状態のストッパーSがそれぞれ形成される。ストッパーSは、筒状のスリーブ20内にトレー状の中舟30を底板32側から挿入したとき、筒状のスリーブ20の上端に当接しトレー状の中舟30を係止させるストッパーとなるものである。
図3に示すトレー状の中舟30を形成するブランクは、後板35の折線g、h、e、fをそれぞれ折ることにより左側板33、右側板34、天板31、底板32を立ち上げると共に左側板33のフラップ33a、33bを折線o、pで内側に折り天板31の内面及び底板32の内面に当接させ、同様に右側板34のフラップ34a、34bを折線q、rで内側に折り天板31の内面及び底32の内面に当接させ、天板31については、蓋板40、蓋側板41を折線l、mで内側に折り、延長蓋板42を折線nで外側に折り延長蓋板42の内面を後板35の内面に当接させ蓋部50(図1参照)を形成する。蓋部50は、天板31に折線lを介して蓋板40が連接され、蓋板40が後板35と対向し、天板31が蓋側板41と対向するように形成された構成である。延長蓋板42は接着剤で後板35に接着することもできる。
底板32については、まず、左側板33、右側板34の小片33c、34cを折線s、tで内側に折り、折り込み小片33d、34dを折線uで内側に折り、つぎに前板36を折線iで内側に折り、小片33c、34cの外面に当接させ、さらに上板37を折線jで内側に折り、折り込み小片33d、34dの外面に当接させ、糊代片38を折線kで外側に折り、エマルジョン接着剤等で後板35に貼着し、受け台60を形成することにより、図1に示すトレー状の中舟30が組み立てられる。受け台60は、底板32と上板37および前板36と後板35が相互に対向する構成である。図3において底板32の上下寸法より上板37の上下寸法を長くすることにより、図1に示すように受け台60の上板37が後板35から前板36に向かい下る傾斜面とすることができる。なお、上板37は水平面ないし傾斜面にできるものであるが、傾斜面とする方がスリーブ式カートンに少し振動等を与えることにより内容物を容易に1つずつ取り出せるので好ましい。傾斜面は内容物の種類、大きさ、重さ、内装紙等を勘案して適宜決めればよい。また、小片33c、34cおよび折り込み小片33d、34dは設ける方が受け台60の強度が補強されるので好ましい。
製函され折り畳まれた筒状のスリーブを起函させ、図1に示す筒状のスリーブ20とし、図1に示す組み立てられたトレー状の中舟30を、受け台60の傾斜面とされた上板37および前板36が開口部27側に対応するように挿入しトレー状の中舟30のストッパーSが筒状のスリーブ20の上端に当接し係止することによりスライド式カートン10が完成する。スライド式カートン10は筒状のスリーブ20の下端とトレー状の中舟30の底板32を下にし、筒状のスリーブ20の上端とトレー状の中舟30の天板31を上にして立てた状態(縦型)で陳列台等に配置して使用される。したがって、図4、図5に示すように本発明に係るスライド式カートン10のトレー状の中舟30の開口は前を向いており前パネル23と向き合う状態である。また、スライド式カートン10は縦型なので販売時、陳列台に立てて並べることができ、横型に比べ高さが高くなり目立つので大きな陳列効果が得られる。また、立てて陳列できるので陳列台に占める面積が小さくでき、同じスペースに多く配置でき、販売効率がよい。
つぎに、図1、図4、図5を参照しながら本発明のスライド式カートン10の使用方法について説明する。図4、図5にはトレー状の中舟30に板状のチョコレートをアルミラミネート紙等の内装紙で角折り包装した内容物Nを縦一列に複数個積み重ねて充填されている例を示すものである。使用者は、まず、筒状のスリーブ20の突片28を摘みジッパー26に沿って前パネル23を切り取り開口部27を取り除くと、取り出し口70が形成される。つぎに取り出し口70が形成されたスライド式カートン10’の底板32側を台に当てて上下に1ないし数回叩くとその振動により内容物Nが取り出し口70より1つ飛び出してくる。使用者はその操作に興味を抱くので販促効果を高めることになる。なお、取り出し口70と対向する側の後パネル25の部分を指で弾いて振動を加えても内容物Nが取り出し口70より飛び出してくるのでいずれの方法でもよい。
受け台60の高さは適宜設定すればよいものであるが、取り出し口70の上下方向の長さより少し高く(長く)する方がよい。高さは前板36の上下方向の長さで決定される。取り出し口70の上下方向の長さは内容物Nの高さにより決めればよく、内容物Nの1個分の高さより大きく2個分の高さより小さくするのがよい。取り出し口70の上下方向の長さは破断線261と破断線262の上下の間隔により決定される。取り出し口70の位置は取り出し口の下端が受け台60の前板36と上板37とで形成された稜線と同じ位置または少し下側になるように設けることが好ましい。具体的には、前板36と上板37を連接する折線jと破断線262の位置が組み立ててスライド式カートン10が完成したときに一致するか、または破断線262が折線jより少し下側になるように設定すればよい。
内容物Nを取り出した後、取り出し口70を閉める場合、トレー状の中舟30を上方向に引き上げると取り出し口70は受け台60の前板36で覆われる。このように受け台60の前板36の上下方向の長さを取り出し口70の上下方向の長さより少し長く設定することにより上記機能が果たせるものとなる。一方、上部は蓋部50の蓋板40が露出するがトレー状の中舟30の開口は露出することがなく前パネル23で覆われた状態となる。なお、蓋部50は必ずしも設けなくてもよいが、蓋部50を設けた方がトレー状の中舟30の開口が露出することがないので異物等の混入防止となり衛生的である。
本発明のスライド式カートン10を構成する筒状のスリーブ20およびトレー状の中舟30の材質は、限定されないが、コートボール、ノーコートボール、カード紙、アイボリー、クラフトボール等のコート紙、ノーコート紙等の板紙が使用できる。坪量としては230g/m2 〜450g/m2 である。
なお、一実施形態では内容物としてアルミラミネート紙で包装された板状のチョコレートを例示したが、内容物としてはチョコレート以外に、キャラメル、キャンデー、クッキー等の板状の菓子類にも適用できるものであり、これらを縦一列に積み重ねて収納し、収納した内容物を連続して取り出せる商品のスライド式カートンとして好適に用いられる。
つぎに実施例を挙げて説明する。
〔実施例1〕
筒状のスリーブ20、トレー状の中舟30にコートボールを使用し、外寸が幅41.5mm×奥行22mm×高さ(上下長さ)126mmの図1に示す直方体状のスライド式カートン10を作製した。筒状のスリーブ20、トレー状の中舟30のブランクは図2、図3に示す展開図の形状とした。
実施例1で作製したスライド式カートンにアルミラミネート紙で包装された大きさが幅37mm×奥行18mm×高さ8mmの市販の板状のチョコレート(株式会社ロッテ ガーナミルクチョコレート)12枚をチョコレートの高さ方向に縦一列に重ねて充填し、上記使用方法で開封し、台上に底板を2cm高さより3回落下させたところ、最下段のチョコレートが取り出し口から飛び出し取り出すことができた。
10、10’ スライド式カートン
20 筒状のスリーブ
21 糊代片
22 側パネル
23 前パネル
24 側パネル
25 後パネル
26 ジッパー
261、262、263、264 破断線
27 開口部
28 突片
30 トレー状の中舟
31 天板
32 底板
33 左側板
34 右側板
33a、33b、34a、34b フラップ
33c、34c 小片
33d、34d 折り込み小片
33s、34s 切込
35 後板
36 前板
37 上板
38 糊代片
39 切線
40 蓋板
41 蓋側板
42 延長蓋板
50 蓋部
60 受け台
70 取り出し口
N 内容物
S ストッパー
a,b,c,d,e,f,g 折線
h,i,j,k,l,m,n 折線
o,p,q,r,s,t,u 折線

Claims (3)

  1. 側パネル、前パネル、側パネル、後パネルを備え、上下両端が開口とされた筒状のスリーブと、
    天板、底板、一対の左右側板を、後板から立ち上がるように連接し、前記後板と対向する側が開口とされたトレー状の中舟からなり、
    トレー状の中舟の開口側が前パネルと対面するようにトレー状の中舟が筒状のスリーブ内に摺動自在に挿入されるスライド式カートンであって、
    前記筒状のスリーブの前記前パネルに下端より所定高さの位置にジッパーで切り取り可能な開口部が形成されており、
    前記トレー状の中舟には、前記底板に折線を介して前板および上板が連接され、前記底板と前記上板および前記前板と前記後板が相互に対向するように受け台が形成されており、前記スライド式カートンは、板状の内容物を縦一列に複数個積み重ねて充填して収納するように用いることを特徴とするスライド式カートン。
  2. 前記受け台の前記上板が前記後板から前記前板に向かい下る傾斜面であることを特徴とする請求項1に記載のスライド式カートン。
  3. 前記トレー状の中舟には、前記天板に折線を介して蓋板が連接され、前記蓋板が前記後板と対向するように形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のスライド式カートン。
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