JP4929622B2 - 包装容器 - Google Patents

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Description

本発明は、ケースと当該ケースに収納されるトレーとからなる包装容器に関するものである。
菓子等を収納する容器として、略四角筒形状のケースと当該ケースに収納されるトレーとからなる紙製の包装容器が知られている。
このような包装容器において、使用者がケースからトレーを引き出す際に持ちやすいよう、引き出す側のトレーの側面が引き出す方向にたおれるような形状のスライドオープンパッケージが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載のスライドオープンパッケージは、具体的に、トレーの底板の先端から頭板、ケースに挿嵌される折込み片、折曲片、トレーの底板内面に貼り付けられた貼着片、を順次有し、これらからなる頭部を有している。
特開平7−242230号公報
上述の特許文献1に記載のようなスライドオープンパッケージは、一度トレーを引き出した後、トレーをケース内に戻すと、トレーの引き出す側の側面(頭板)がケースにぴったりと入らずに、外側に斜めに残ってしまう場合がある。このような場合に対して、特許文献1に記載のスライドオープンパッケージは、頭部のトレー内部側の面にあたる折曲片上に突起を設け、当該突起が当接するケースの上面板に切込み部を設けて、突起と切込み部が係合するようにして、頭部をケース内に留めるようになっていた。
しかしながら、ケースの上面板の切込み部とトレーの突起とでは、係合し難い場合があるため、トレーを一度引き出した後に、よりしっかりと、かつ、簡便に、トレーの側面をケースに接して留められる包装容器があると、利用者にとって便利である。
そこで、本発明の目的は、ケースと当該ケースに収納され一面が開口した略直方体形状のトレーとからなる包装容器であって、引き出されたトレーをケース内に戻した際に、しっかりと、かつ、簡便に、トレーの側面をケースに接して留められる包装容器を提供することにある。
上記課題を解決する本発明の包装容器は、対向する二面に第一の開口を有する略四角筒状のケースと、当該ケースの第一の開口から引き出し可能に収納されて前記ケースに接する一面に第二の開口を有する略直方体形状のトレーと、からなる包装容器であって、前記ケースの一面が前記第一の開口の一方に延長する第一延長片を有し、前記第一延伸片が前記ケースの内部に折り返して当該ケースに接着され、前記第一延長片の一部が前記ケース内部に凸となる第一突起を有するとともに、前記トレーは、前記第二の開口を有する一面に対向する底面から引き出される方向に延長する第二延長片を有するとともに、前記第二延長片が引き出される方向に対して略垂直方向の折線を少なくとも四本有し、当該四本の折線がそれぞれ折られて前記第二延長片の一部が前記底面に接着されることにより引き出される方向の断面が略長方形である中空部を有するように形成される引出部を有し、前記引出部における前記第二の開口を有する一面側の位置に前記ケースの前記第一突起に係合する係合部が設けられていることを特徴とする。
この発明によれば、包装容器におけるケースの第一突起とトレーの引出部における係合部とが係合するように構成されていることにより、一度引き出したトレーをケース内に戻した際に、第一突起と係合部とが係合するため、簡便に、かつ、トレーの引き出す側の側面(頭板)がケースに接してしっかりと留められるものとなる。また、トレーが引出部を有することにより、利用者がケースからトレーを引き出しやすくなる。
上記本発明の包装容器において、前記トレーは、前記引出部を有する側面に対向する側面における前記第二の開口側の位置に、前記ケースに係る高さを有する第二突起を有することを特徴とする。
この発明によれば、トレーの第二突起がケースの一端に係るため、上述の作用に加えて、さらに、トレーが引き出される方向に動きにくくなる。そのため、ケースにトレーが収納されている場合には、包装容器がどのように動いても、トレーの引き出される方向に飛び出てしまうことが防止される。また、ケースからトレーを引き出した際に、上述のトレーの第一突起とケースの第二突起とが一度引っ掛かるため、不意にケースからトレーが外れてしまうことが防止される。
上記本発明の包装容器において、前記係合部は、前記引出部における底面側から三本目の折線に接する位置に有することを特徴とする。
この発明によれば、係合部がこのような位置にあることにより、第一突起、係合部および延長片における底面側から三本目および四本目の折線間の面(引出部における第二延長片の引き出される側の側面と対向する面)、の関係で、引出部がケース内に止まりやすいとともに、意匠性も良好となる。
本発明の包装容器によれば、包装容器のケースから引き出されたトレーを再度ケース内に戻した際に、しっかりと、かつ、簡便に、トレーの側面をケースに接して留められるものとなる。
以下に、本発明の包装容器について、図面を参照して説明する。なお、本実施形態は、本発明を実施するための一形態に過ぎず、本発明は本実施形態によって限定されるものではない。
図1は、本発明の包装容器の一例を示す全体斜視図であり、図2(a)は、本発明の包装容器に設けられるケースの一例を示す斜視図であり、図2(b)は、図2(a)のケースの一側面側から見た側面図である。図3は、図2(a)のケースのブランク体の一例を示す図である。図4(a)は、本発明の包装容器に設けられるトレーの一例を示す斜視図であり、図4(b)は図4(a)のトレーの引き出し方向断面図であり、図5は、図4(a)のトレーのブランク体の一例を示す図である。
図1、図2(a)および図4(a)に示すように、本発明の包装容器10は、対向する二面に第一の開口211、212を有する略四角筒状のケース20と、当該ケース20の第一の開口211、212から引き出し可能に収納されてケース20に接する一面に第二の開口31を有する略直方体形状のトレー30と、からなる。
トレー30が引き出される方向は、ケース20における開口211、212を有するいずれかの方向(図1等中の矢印A方向)であり、通常、包装容器10における長手方向となる。なお、本明細書においては、トレー30が引き出される方向Aを長手方向ともいい、トレー30が有する第二の開口31に対向する底面36において、長手方向に略垂直な方向を幅方向ともいう。また、本明細書において、第一の開口211、212、および、第二の開口31を、単に開口ともいう。
まず、包装容器10のケース20について説明する。
図2(a)の斜視図および図3のブランク体29に示すように、ケース20の一面22が開口211、212の一方211に延長する第一延長片23を有し、この第一延長片23がケース20の内部に折り返して当該ケース20の一面22に接着される。そして、図2(b)の開口211側から見た側面図に示すように、第一延長片23の一部がケース20内部に凸となる第一突起24を有するようになっている。
第一延長片23は、ケース20の一面22の端部26を折線としてケース20の内部に折り返されている。
第一突起24は、図3のブランク体29において、折り返した第一延長片23の先端をさらにケース20の内側に折り返すように形成されているが、第一突起24の構成は、これに限定されない。例えば、第一突起24は、第一延長片23の端でない位置に、コの字型等の切り込みを有し、この切り込み部分をケース20の内側に折り返すように形成されていてもよい。また、第一突起24は、第一延長片23にコの字型等の切り込みのみを有し、内側に折り返さない形態としてもよく、折り返すか否かは特に限定されない。
第一突起24は、図1から図3に示すように、通常、トレー30の長手方向Aに対して略垂直方向に設けられる。
また、第一突起24の形状は、図2(b)および図3に示すように、略長方形とすることができるが、この形状は特に限定されず、他の略四角形や、略三角形、円や楕円を切断した形状等、後述するトレー30の係合部421に係合する種々の形状とすることができる。
第一突起24は、後述するトレー30の係合部421に係合する位置に設けられ、第一突起24の大きさ等は、係合部421等との関係で決まるため、これらについては後述する。
ここで、図1に示すように、ケース20は、通常、トレー30が過不足なく収納される大きさとなっている。ケース20のその他の構成は特に限定されず、使用者がトレー30を取り出しやすいように、図1から図3に示すような切欠部25を、第一延長片23を有する面22のトレー30を引き出す開口211側に設けていてもよい。ケース20に切欠部25を設ける場合には、図3のブランク体29に示すように、折り返した第一延長片23にも対応する切欠部25を設け、ケース20の一面22と第一延長片23との間の折り線を中心とした開口部分が設けられることになる。
この切欠部25の形状は、図1から図3に示すように略台形の形状でもよいし、他の略四角形、略三角形、円や楕円を切断したような形状でもよく、特に限定されない。また、図示しないが、ケース20には、包装容器10の内容物が見えるよう、一又は複数の窓を設けてもよい。この切欠部25や窓は、意匠性等も考慮して形状が決定される。
ここで、図3に示すブランク体29から図2(a)、図2(b)に示すケース20とするには、例えば、ブランク体29の折線26を折り、第一延長片23をケース20内に接着してから第一突起24を形成し、他の破線27で示す各折線を折り、ブランク体29の一端であり接着片となる片281を他端282に接着して、形成することができる。なお、ケース20の形成方法は、上述のものに限定されない。また、ブランク体29の形状は、図3に示すものに限定されず、上述の第一延長片23と第一突起24を有する形状であれば、どのようなものであってもよい。
次いで、包装容器10のトレー30について説明する。
トレー30は、図4(a)に示すように、第二の開口31を有する一面に対向する底面36とこれに略垂直に形成される各側面32、33、34、35(引き出される側の前側面32、前側面32に対向する後側面33、開口31側から前側面32に向かって右側の右側面34、右側面34に対向する左側面35)により構成される。
そして、トレー30は、図4(a)、図4(b)および図5のブランク体40に示すように、開口31を有する一面に対向する底面36から引き出される方向(図1等中の矢印A方向)に延長する第二延長片37を有する。また、第二延長片37は引き出される方向(長手方向)Aに対して略垂直方向(幅方向)の折線381、382、383、384を少なくとも四本有する。トレー30は、当該四本の折線381、382、383、384がそれぞれ折られて第二延長片37の一部371が底面36に接着されることにより引き出される方向Aの断面が略長方形である中空部41を有するように形成される引出部42を有する。引出部42(第二延長片37)における開口31を有する一面側の位置372には、上述したケース20の第一突起24に係合する係合部421が設けられている。
なお、本実施形態における係合部421は、開口または切欠と突起とからなる。また、延長片37における引き出される側の面が、トレー30の前側面32となっている。
係合部421の位置は、第二延長片37におけるケース20と接する側の面372に設けられていれば、特に限定されないが、図4(a)等に示すように、係合部421は、引出部42における底面36側から三本目の折線383に接する位置、すなわち、ケース20に接する面372における最も前側面32から離れた位置に有することが好ましい。係合部421の開口または突起がこのような位置にあることにより、第一突起24、係合部421および延長片37における底面36側から三本目および四本目の折線383、384間の面(引出部42における第二延長片37の前側面32と対向する面)373、の関係で、引出部42がケース20内で止まりやすいとともに、意匠性も良好となる。
係合部421を形成するには、図5のブランク体40に示すように、底面36側から三本目の折線383上にコの字型等の切込422が設けられることにより、底面36側から三本目の折線383を折ったときに折線383に接する位置が開口し、かつ、切込422が突起となるようにすることができる。係合部421の開口の形状は、図4(a)等に示すように、略長方形にすることができるが、特に限定されず、他の略四角形や、略三角形、円や楕円を切断した形状等とすることができる。この係合部421の形状は、上述の第一突起24が係合するように、すなわち、第一突起24が係合部421の開口内に入り、または、第一突起24が係合部421の突起に引っ掛かるような形状とすればよく、トレー30の幅方向に長い形状とすることが好ましい。
このように、本発明における係合部は、引出部42(第二延長片37)における開口31を有する一面側の位置372に、上述したケース20の第一突起24に係合するように設けられていればよい。具体的に、係合部は開口または突起の少なくともいずれか一方からなり、上述の図4(a)、図4(b)、図5に示すように開口と突起の両方からなる係合部421としてもよいし、図示しないが、開口のみ、または、突起のみからなる係合部としてもよい。開口のみからなる係合部を形成するには、例えば、トレー30の材料に穴を開け、または、トレー30の材料に切欠を形成することができ、突起のみからなる係合部を形成するには、トレー30の材料に当該材料と一体または別体の突起を設けることができる。
図4(a)および図4(b)において、トレー30の引出部42を使用者がつまむことにより、図4(b)の矢印Bのように力が加わり、図4(b)の破線で示すように引出部42がつぶれて持ちやすくなり、ケース20からトレー30を引き出しやすくなる。引出部42における前側面32の大きさは、ケース20の開口221の大きさと同等か、これよりも若干大きくすることが好ましい。
トレー30は、図4(a)および図4(b)に示すように、引出部42を有する側面32に対向する側面33の開口31側の位置に、ケース20に係る高さを有する第二突起332を有することが好ましい。第二突起332は、本発明の包装容器10において、任意に設けられる。
この第二突起332により、ケース20にトレー30を収納した状態で、第二突起332が引き出されない側のケース20の開口212の端に引係ることとなる。そのため、包装容器10をどのような向きにしたとしても、ケース20からトレー30が引き出される方向Aに出てしまうことが防止される。また、ケース20からトレー30を引き出した際に、第二突起332がケース20の第一突起24にも引っかかることとなり、トレー30がケース20から外れてしまうことが防止される。なお、第二突起332の形状も、特に限定されず、上述の第一突起24と同様に、種々の形状とすることができる。
第二突起332を形成するには、図5のブランク体40に示すように、後側面33を形成するために折線333を折ったときに第二突起332が形成されるように、コの字型等の切込334が設けられていてもよい。また、第二突起332を形成するには、後側面33の先端を第二突起332を設けた形状に切断されていてもよいし、後側面33に第二突起332を形成した別体のシートが貼り付けられていてもよい。
ここで、図5に示すブランク体40から図4(a)に示すトレー30とするには、例えば、トレー30の辺をそれぞれ折ることにより側面32、33、34、35を立ち上げ、後側面33については右側辺34および左側辺35から延びる片48を後側面33とその延長片331とで挟んで接着等により固定し、前側辺32については延長片37の底面36側から三本目までの折線381、382、383を底面36側が山になるように折り、底面36側から四本目の折線384を底面36側が谷になるように折り、折線384よりも先端側の一部371を底面36の内側に接着して固定することにより、形成される。なお、トレー30の形成方法は、上述のものに限定されない。また、ブランク体40の形状は、図5に示すものに限定されず、上述の第二延長片37からなり係合部421を有する引出部42を形成できる形状であれば、どのようなものであってもよい。
次いで、ケース20の第一突起24、トレー30の係合部421、第二突起332の位置や大きさ等の関係について説明する。
第一突起24の幅方向の位置は、特に限定されないが、通常、第一突起24を有する面22の幅方向中心を含む位置に設けられる。第一突起24の幅W1(図3参照)も、ケース20の幅W(図1参照)よりも小さければ、特に限定されないが、係合部421に係合させること、および、トレー30を引き出すときに使用者が軽い力で引き出せることを考慮すると、通常、0.5〜50mm程度、好ましくは0.5〜10.0mm程度とする。
第一突起24の高さH1(図3参照)も、係合部421に第一突起24が係合する範囲であれば、特に限定されず、任意の範囲で設定される。
ケース20における第一突起24から開口211までの長さL1(図3参照)と、トレー30における係合部421から前側面32までの長さL2(図5参照)とを略同一とすることが好ましい。
係合部421の幅方向の位置は、第一突起24を係合できる位置であれば特に限定されないが、通常、係合部421を有する面372の幅方向中心を含む位置に設けられる。係合部421の幅W2(図5参照)も、第一突起24の幅W1と同等かそれよりも大きく、例えば、係合部421が第一突起21を入れるための開口を有する場合には、当該開口に第一突起24を入れることができれば、特に限定されず、任意の範囲で設定される。
係合部421の長さL3(図5参照)も、係合部421に第一突起24が係合する範囲であれば、特に限定されないが、ケース20を構成するシートの材質、厚さを考慮した範囲であることが好ましい。
第二突起332の幅方向の位置は、第二突起332が第一突起24に引っ掛かる位置であれば特に限定されないが、通常、幅方向中心を含む位置に設けられる。第二突起332の幅W3(図5参照)も、ケース20の端面212および第一突起24に第二突起332が引っ掛かり、係止される幅を有していれば、特に限定されず、任意の範囲で設定される。
第二突起332の後側面33から凸となる高さH2(図5参照)も、ケース20の端面212および第一突起24に第二突起332が引っ掛かり、係止される高さを有していれば、特に限定されず、任意の範囲で設定される。
以上説明したケース20やトレー30における各折線26、27、381、382、383、384、45等は、折りやすいように溝や破線状の切り込みが形成されていてもよい。
ここで、包装容器10を構成するケース20とトレー30の材質は、特に限定されないが、強度や折り曲げ易さ等を考慮して、通常、紙やプラスチック材、その他のシート状の材料が用いられる。紙を用いる場合、通常、コートボール紙、カートン紙、カップ原紙、ダンボール紙、板紙等(再生紙を含む)、カード紙等の通常の紙器加工に用いられる材料を使用できる。紙の厚さは、特に限定されないが、強度の高い紙を用いることが好ましい。具体的に、紙の厚さは、通常、0.2〜1.0mm程度、秤量値は、通常、100〜1000g/m程度である。また、紙を用いる場合には、紙目の方向は特に限定されないが、図3に示すようにケース20であればその幅方向が紙目となることが好ましく、図5に示すようにトレー30であればその長手方向が紙目となることが好ましい。また、プラスチック材を用いる場合、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、ポリエステル、ポリプロピレン、セロファン、ポリカーボネート、酢酸セルロース、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリアミド、ポリイミド、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール、エチレン・酢酸ビニル共重合体けん化物、フッ素樹脂、塩化ゴム、アイオノマー、エチレン・アクリル酸共重合体、エチレン・アクリル酸エステル共重合体、等のプラスチックのフィルムや、ポリ乳酸(脂肪族ポリエステル樹脂)等の生分解性プラスチックフィルムを用いることができ、その他にもコンデンサー紙、パラフィン紙、不織布、アルミニウム箔やこれらを複合したフィルムを用いてもよい。なお、ケース20とトレー30は、通常、同様の材料から作製されるが、異なる材料から作製されてもよい。
また、ケース20とトレー30は、通常、それぞれ一枚のシート状材料から作製されるが、複数枚の材料から製造されてもよい。ただし、複数枚の材料を用いる場合には、包装容器10を作製するための工程数が増えるため、一枚の材料を用いることが好ましい。
包装容器10は、通常、略直方体形状であり、図1に示すように、トレー30の引き出し方向に長い形状となっている。直方体の各辺の比は、特に限定されず、用途に合わせて適宜設定される。
包装容器10の大きさも、特に限定されないが、図1に示すように、直方体の各辺を縦L、横W、高さH、とすると、通常、縦L:50〜1000mm程度、横W:5〜1000mm程度、高さH:5〜300mm程度である。また、包装容器10が通常の菓子等の用途に用いられる場合に、その大きさは、縦L:50〜300mm程度、横W:10〜100mm程度、高さH:5〜100mm程度とする。なお、この大きさがケース20の大きさとなり、ケース20に収納されるトレー30は、これよりも若干小さい大きさとする。
包装容器10の内容物も、特に限定されないが、通常、菓子、他の食品、雑貨、化粧品、トイレタリー等であり、複数個入る内容物が好ましく用いられる。菓子としては、スティク形状やブロック形状等の一口サイズのチョコレートやビスケット、ガム等の菓子類などが挙げられる。
本発明の包装容器10は、ケース20およびトレー30が上述の構成となっていれば、必要に応じてその他の機能等がさらに設けられていてもよい。
本発明の包装容器の全体の一例を示す斜視図である。 本発明の包装容器に設けられるケースの一例を示す斜視図およびその側面図である。 図2のケースのブランク体の一例を示す図である。 本発明の包装容器に設けられるトレーの一例を示す斜視図およびその断面図である。 図4のトレーのブランク体の一例を示す図である。
符号の説明
10 包装容器
20 ケース
211、212 ケースの開口(第一の開口)
22 第一延長片が設けられる面
23 第一延長片
24 第一突起
25 切欠部
29 ケースのブランク体
30 トレー
31 トレーの開口(第二の開口)
32、33、34、35 側面
332 第二突起
36 底面
37 第二延長片
371 第二延長片の底面に接着される位置
372 第二延長片のケースと接する側の面
373 第二延長片の前側面と対向する面
381、382、383、384 折線
40 トレーのブランク体
41 中空部
42 引出部
421 係合部(開口と突起からなる)

Claims (3)

  1. 対向する二面に第一の開口を有する略四角筒状のケースと、当該ケースの第一の開口から引き出し可能に収納されて前記ケースに接する一面に第二の開口を有する略直方体形状のトレーと、からなる包装容器であって、
    前記ケースの一面が前記第一の開口の一方に延長する第一延長片を有し、前記第一延長片が前記ケースの内部に折り返して当該ケースに接着され、前記第一延長片の一部が前記ケース内部に対して略垂直に凸となる第一突起を有するとともに、
    前記トレーは、前記第二の開口を有する一面に対向する底面から引き出される方向に延長する第二延長片を有するとともに、前記第二延長片が引き出される方向に対して略垂直方向の折線を少なくとも四本有し、当該四本の折線がそれぞれ折られて前記第二延長片の一部が前記底面に接着されることにより引き出される方向の断面が略長方形である中空部を有するように形成される引出部を有し、
    前記引出部における前記トレーの底面と対向する面には、前記ケースの前記第一突起が入る開口を有し、これにより当該第一突起と係合する係合部が設けられており、
    前記係合部を構成する開口の形状はトレーの幅方向に長い略長方形であり、当該開口に入った第一突起が引っ掛かるようにことにより、第一突起と開口とが係合することを特徴とする包装容器。
  2. 前記トレーは、前記引出部を有する側面に対向する側面に、前記ケースに引っ掛かる高さを有する第二突起を有することを特徴とする請求項1に記載の包装容器。
  3. 前記係合部は、前記引出部における底面側から三本目の折線に接する位置に有することを特徴とする請求項1または2に記載の包装容器。
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