JP6396781B2 - 粉体含有化粧料組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、粉体含有化粧料組成物に関する。
粉体を含有した水系の化粧料は、粉体によるさらさら感と水系製剤のさっぱりとした使用感が特徴である。このようなさらさら感の付与のため、有機粉体又は無機粉体を含有した粉体含有化粧料組成物が提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。しかし、これらの提案の粉体含有化粧料組成物は、経時で組成物中の粉体が基剤との比重差により沈降して凝集することから、容器を振とうして粉体を分散させる必要があり、長期保存時には沈降した粉体が強固に凝集するため、粉体の再分散性の向上が課題である。
また、両性ポリマーの添加によるによる粉体の再分散性に優れる化粧料が提案されている(特許文献3参照)。しかし、この提案の技術では、特に製剤を輸送時の特異的な振動あるいは低温保存時に沈降した粉体が凝集乃至固化し、粉体の再分散性が悪化するため、肌のなめらかさが低下するという不具合がある。
したがって、製剤を輸送した後でも容易に粉体を再分散させることができ、低温安定性、及び肌のなめらかさに優れる粉体含有化粧料組成物の提供が望まれている。
特開2001−139444号公報 特開平6−116120号公報 特開2013−112680号公報
本発明は、従来における前記諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。即ち、本発明は、製剤を輸送した後でも容易に粉体を再分散させることができ、低温安定性、及び肌のなめらかさに優れる粉体含有化粧料組成物を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため本発明者らが鋭意検討を重ねた結果、さらさら感等の使用感向上剤である(A)シリコーン樹脂粉体を含有する(C)エタノール/水系組成物では、主溶剤との比重差により組成物中でシリコーン樹脂粉体が沈降するため、使用時には容器を振とうして粉体を均一に分散させる必要がある。特に製剤を輸送時の振動や温度などの条件によって、粉体凝集物がハードケーキとなると、容器を振っても粉体が再分散しづらく使用性が悪化すると共に、良好な肌のなめらかさが得られないという新たな課題があることを知見した。
前記知見に基づき、本発明者らが更に鋭意検討を進めた結果、(B)成分のノニオン性界面活性剤として、(B−1)エチレンオキシド(EO)の平均付加モル数が2〜10、アルキル鎖長が16〜22であるポリオキシエチレンアルキルエーテル及びHLBが5〜8である多鎖型ノニオン性界面活性剤から選択される少なくとも1種と、(B−2)HLBが9〜15である多鎖型ノニオン性界面活性剤から選択される少なくとも1種とを、それぞれ特定量用いることによって、前記(A)成分、前記(B)成分、及び前記(C)成分の相乗効果によって、粉体凝集物のハードケーキングを防止でき、粉体の再分散性が向上し、低温安定性、及び肌のなめらかさに優れる粉体含有化粧料組成物が得られることを知見した。
本発明は、本発明者らによる前記知見に基づくものであり、前記課題を解決するための手段としては、以下の通りである。
<1> (A)シリコーン樹脂粉体、
(B)ノニオン性界面活性剤、及び
(C)エタノールを含有してなり、
前記(B)成分のノニオン性界面活性剤が、
(B−1)エチレンオキシド(EO)の平均付加モル数が2〜10、アルキル鎖長が16〜22であるポリオキシエチレンアルキルエーテル及びHLBが5〜8である多鎖型ノニオン性界面活性剤から選択される少なくとも1種と、
(B−2)HLBが9〜15である多鎖型ノニオン性界面活性剤から選択される少なくとも1種とからなり、
前記(B−1)成分の含有量が、0.01質量%〜0.5質量%であり、
前記(B−2)成分の含有量が、0.002質量%〜0.1質量%であり、
前記(A)成分の含有量と前記(B−1)成分の含有量との質量比[A/(B−1)]が5〜200であり、
前記(B−1)成分の含有量と前記(B−2)成分の含有量との質量比[(B−1)/(B−2)]が3〜50であることを特徴とする粉体含有化粧料組成物である。
<2> (B−1)成分が、ポリオキシエチレン(2)ステアリルエーテル、ポリオキシエチレン(3)ステアリルエーテル、ポリオキシエチレン(5)ステアリルエーテル、ポリオキシエチレン(3)オレイルエーテル、ポリオキシエチレン(5)オレイルエーテル、ポリオキシエチレン(7)オレイルエーテル、ポリオキシエチレン(5)ベヘニルエーテル、ポリオキシエチレン(7)硬化ヒマシ油及びポリオキシエチレン(10)硬化ヒマシ油から選択される少なくとも1種であり、
(B−2)成分が、ポリオキシエチレン(40)硬化ヒマシ油及びポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油から選択される少なくとも1種である前記<1>に記載の粉体含有化粧料組成物である。
<3> (A)成分の含有量が、0.2質量%〜5質量%であり、
(B−1)成分の含有量が、0.05質量%〜0.3質量%であり、
(B−2)成分の含有量が、0.005質量%〜0.1質量%であり、
(C)成分の含有量が、35質量%〜50質量%である前記<1>から<2>のいずれかに記載の粉体含有化粧料組成物である。
<4> 更に、(D)清涼剤を含有する前記<1>から<3>のいずれかに記載の粉体含有化粧料組成物である。
<5> 更に、(E)制汗防臭剤を含有する前記<1>から<4>のいずれかに記載の粉体含有化粧料組成物である。
<6> ノンエアゾール容器に充填されている前記<1>から<5>のいずれかに記載の粉体含有化粧料組成物である。
本発明によると、従来における前記諸問題を解決し、前記目的を達成することができ、製剤を輸送した後でも容易に粉体を再分散させることができ、低温安定性、及び肌のなめらかさに優れる粉体含有化粧料組成物を提供することができる。
(粉体含有化粧料組成物)
本発明の粉体含有化粧料組成物は、(A)シリコーン樹脂粉体、(B)ノニオン性界面活性剤、及び(C)エタノールを含有してなり、(D)清涼剤及び(E)制汗防臭剤の少なくともいずれかを含有することが好ましく、更に必要に応じてその他の成分を含有してなる。
<(A)シリコーン樹脂粉体>
前記(A)成分のシリコーン樹脂粉体は、シロキサン骨格を有する化合物からなる粉体であり、その構造としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、直鎖状構造、環状構造、分枝状構造、網状構造、架橋構造、又はこれらの共重合体などが挙げられる。
前記シロキサン骨格は、ポリエーテル基、エポキシ基、アミノ基、カルボキシル基、アラルキル基、メチル基、フェニル基等の1つ又は複数の置換基で置換されていてもよい。
前記(A)成分のシリコーン樹脂粉体の形状としては、例えば、球状、棒状、板状、不定形などが挙げられる。これらの中でも、さらさら感の持続性に優れる点から、球状が好ましい。前記球状とは、真球だけでなく、断面が楕円のものであってもよいが、真球が好ましい。
前記(A)成分のシリコーン樹脂粉体としては、例えば、(1)メチルシルセスキオキサンの網状重合体であるポリメチルシルセスキオキサン、(2)ジメチコンを3次元構造に架橋させた(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー、(3)シリコーンゴム粉体の表面をシリコーン樹脂で被覆した(ビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサン)クロスポリマーなどが挙げられる。
前記(1)のポリメチルシルセスキオキサンの製造方法としては、メチルシルセスキオキサンの加水分解の後、脱水縮合反応により微粒子として析出させて製造する方法などが挙げられる。
前記(2)の(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマーの製造方法としては、ケイ素原子結合水素原子含有ジオルガノポリシロキサンとケイ素原子結合ビニル基を有するオルガノポリシロキサンと白金系触媒を付加反応させ、硬化したものを球状に微粒子化する方法などが挙げられる。
前記(3)の(ビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサン)クロスポリマーの製造方法としては、シリコーンゴム球状微粒子の水分散液に、アルカリ性物質とメチルトリメトキシシランを添加し、加水分解、縮合反応させた後、乾燥し、解砕により微粒子化する方法などが挙げられる。
前記(A)成分のシリコーン樹脂粉体の体積平均粒子径は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、3μm〜30μmが好ましい。前記体積平均粒子径が、3μm未満、又は30μmを超えると、粉体の再分散性、及び肌のなめらかさが不十分になることがある。
前記体積平均粒子径は、レーザー回折散乱粒度分布測定装置(例えば、LS 13 320、ベックマン・コールター社製)を用いて測定することができる。
前記(A)成分のシリコーン樹脂粉体の入手方法としては、特に制限はなく、適宜合成したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。
前記ポリメチルシルセスキオキサンとしては、例えば、トスパール145A(体積平均粒子径4.5μm)、トスパール2000B(体積平均粒子径6μm)、トスパール1110A(体積平均粒子径11μm)(以上、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製)などが挙げられる。
前記(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマーとしては、例えば、トレフィルE−506S(体積平均粒子径3μm、東レ・ダウコーニング株式会社製)などが挙げられる。
前記(ビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサン)クロスポリマーとしては、例えば、KSP−100(体積平均粒子径5μm)、KSP−101(体積平均粒子径12μm)、KSP−102(体積平均粒子径30μm)(以上、信越化学工業株式会社製)などが挙げられる。
これらの中でも、肌のなめらかさに優れる点から、KSP−100、KSP−101、KSP−102、トスパール2000Bが好ましく、容器の底面での粉体の固化防止(粉体の再分散性)の点から、KSP−100、トスパール2000Bが特に好ましい。
前記(A)のシリコーン樹脂粉体の含有量は、粉体含有化粧料組成物全量に対して、肌のなめらかさの点から、0.05質量%〜10質量%が好ましく、0.2質量%〜5質量%がより好ましい。前記含有量が、0.05質量%未満であると、肌のなめらかさが不十分となることがあり、10質量%を超えると、感触が悪くなり、皮膚から脱落しやすくなるため、肌のなめらかさが低下し、粉体の固化が生じ易く、粉体の再分散性が低下することがある。
<(B)ノニオン性界面活性剤>
前記(B)成分のノニオン性界面活性剤は、(B−1)エチレンオキシド(EO)の平均付加モル数が2〜10、アルキル鎖長が16〜22であるポリオキシエチレンアルキルエーテル及びHLBが5〜8である多鎖型ノニオン性界面活性剤から選択される少なくとも1種と、(B−2)HLBが9〜15である多鎖型ノニオン性界面活性剤から選択される少なくとも1種とからなる。
<<(B−1)エチレンオキシド(EO)の平均付加モル数が2〜10、アルキル鎖長が16〜22であるポリオキシエチレンアルキルエーテル及びHLBが5〜8である多鎖型ノニオン性界面活性剤>>
前記(B−1)成分は、エチレンオキシド(EO)の平均付加モル数が2〜10、アルキル鎖長が16〜22であるポリオキシエチレンアルキルエーテル又はHLBが5〜8の多鎖型ノニオン性界面活性剤である。
前記ポリオキシエチレンアルキルエーテルの平均EO付加モル数は2〜10であり、3〜8がより好ましい。
前記エチレンオキシド(EO)の平均付加モル数が、2モル未満であると、製剤中で析出するため低温安定性が悪くなることがあり、10モルを超えると、粉体の固化が生じ易く、粉体の再分散性が低下することがある。
前記多鎖型ノニオン性界面活性剤のHLBは5〜8であり、5〜7が好ましい。前記HLBが、5未満であると、製剤中で析出するため低温安定性が悪くなり、8を超えると、粉体の再分散性が低下することがある。
前記EOの平均付加モル数が2〜10のポリオキシエチレンアルキルエーテルとしては、粉体の再分散性、及び低温安定性の点から、アルキル基は、直鎖でも分岐鎖でもよく、炭素数は16〜22が好ましい。
前記EOの平均付加モル数が2〜10のポリオキシエチレンアルキルエーテルとしては、例えば、日本エマルジョン株式会社製のPOE(2)ステアリルエ−テル(EMALEX602、HLB4)、POE(3)ステアリルエ−テル(EMALEX603、HLB6)、POE(5)ステアリルエ−テル(EMALEX605,HLB8)、POE(3)オレイルエ−テル(EMALEX503、HLB6)、POE(5)オレイルエーテル(EMALEX505、HLB8)、POE(2)セチルエ−テル(EMALEX102、HLB5)、POE(3)セチルエーテル(EMALEX103、HLB6)、POE(5)ベヘニルエ−テル(EMALEX BHA−5、HLB7)、日光ケミカルズ株式会社製のPOE(7)オレイルエ−テル(NIKKOL BO−7V、HLB9)、などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
ただし、( )内の数字はエチレンオキシドの平均付加モル数を示し、「POE」とはポリオキシエチレンの略を示す。
前記HLBが5〜8の多鎖型ノニオン性界面活性剤としては、例えば、日本エマルジョン株式会社製のPOE(5)硬化ヒマシ油(EMALEX HC−5、HLB5)、POE(7)硬化ヒマシ油(EMALEX HC−7、HLB6)、POE(10)硬化ヒマシ油(EMALEX HC−10、HLB7)などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
これらの中でも、粉体の再分散性の点から、POE(2)ステアリルエ−テル、POE(3)ステアリルエーテル、POE(5)ステアリルエーテル、POE(3)オレイルエーテル、POE(5)オレイルエーテル、POE(7)オレイルエ−テル、POE(5)ベヘニルエーテル、POE(5)硬化ヒマシ油、POE(7)硬化ヒマシ油、POE(10)硬化ヒマシ油が好ましく、低温安定性、及び肌のなめらかさの点から、POE(3)ステアリルエーテル、POE(5)オレイルエーテルがより好ましい。
前記(B−1)成分が、エチレンオキシド(EO)の平均付加モル数が2〜10、アルキル鎖長が16〜22であるポリオキシエチレンアルキルエーテル又はHLBが5〜8の多鎖型ノニオン性界面活性剤でない場合には、前記(A)成分のシリコーン樹脂粉体の再分散性と低温安定化効果が両立できないことがある。
前記(B−1)成分のノニオン性界面活性剤の含有量は、粉体含有化粧料組成物全量に対して、粉体の再分散性、及び肌のなめらかさの点から、0.01質量%〜0.5質量%であり、0.05質量%〜0.3質量%が好ましい。
前記含有量が、0.01質量%未満であると、粉体の再分散性が低下することがあり、0.5質量%を超えると、肌のなめらかさが低下することがある。
<<(B−2)HLBが9〜15である多鎖型ノニオン性界面活性剤>>
前記(B−2)成分のHLBが9〜15である多鎖型ノニオン性界面活性剤としては、前記(B−1)成分の低温安定性の点から、HLB9〜15のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、イソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル、トリイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル、イソステアリン酸ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
これらの中でも、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、イソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル、トリイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリルが好ましく、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、イソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリルがより好ましい。
具体例には、日本エマルジョン株式会社製のポリオキシエチレン(20)硬化ヒマシ油(EMALEX HC−20、HLB9)、ポリオキシエチレン(30)硬化ヒマシ油(EMALEX HC−30、HLB11)、ポリオキシエチレン(40)硬化ヒマシ油(EMALEX HC−40、HLB12)、ポリオキシエチレン(50)硬化ヒマシ油(EMALEX HC−50、HLB13)、ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油(EMALEX HC−60、HLB14)、ポリオキシエチレン(80)硬化ヒマシ油(EMALEX HC−80、HLB15)、ポリオキシエチレン(100)硬化ヒマシ油(EMALEX HC−100、HLB15)、ポリオキシエチレン(20)ソルビタンオレイン酸エステル(EMALEX ET−8020、HLB14)、ポリオキシエチレン(20)ソルビタンヤシ脂肪酸エステル(EMALEX ET−2020、HLB15)、イソステアリン酸ポリオキシエチレン(10)グリセリル(EMALEX GWIS−110、HLB10)、イソステアリン酸ポリオキシエチレン(25)グリセリル(EMALEX GWIS−125、HLB14)、トリイソステアリン酸ポリオキシエチレン(30)グリセリル(EMALEX GWIS−330、HLB10)、トリイソステアリン酸ポリオキシエチレン(50)グリセリル(EMALEX GWIS−350、HLB12)、イソステアリン酸ポリオキシエチレン(40)硬化ヒマシ油(EMALEX RWIS−140、HLB11)、イソステアリン酸ポリオキシエチレン(50)硬化ヒマシ油(EMALEX RWIS−150、HLB12)、モノオレイン酸(20)ソルビタン(EMALEX ET−8020、HLB14)などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
これらの中でも、ポリオキシエチレン(20)硬化ヒマシ油(EMALEX HC−20、HLB9)、ポリオキシエチレン(30)硬化ヒマシ油(EMALEX HC−30、HLB11)、ポリオキシエチレン(40)硬化ヒマシ油(EMALEX HC−40、HLB12)、ポリオキシエチレン(50)硬化ヒマシ油(EMALEX−50、HLB13)、ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油(EMALEX HC−60、HLB14)、ポリオキシエチレン(80)硬化ヒマシ油(EMALEX HC−80、HLB15)、ポリオキシエチレン(100)硬化ヒマシ油(EMALEX HC−100、HLB15)、イソステアリン酸ポリオキシエチレン(10)グリセリル(EMALEX GWIS−110、HLB10)、イソステアリン酸ポリオキシエチレン(25)グリセリル(EMALEX GWIS−125、HLB14)、トリイソステアリン酸ポリオキシエチレン(30)グリセリル(EMALEX GWIS−330、HLB10)、トリイソステアリン酸ポリオキシエチレン(50)グリセリル(EMALEX GWIS−350、HLB12)、モノオレイン酸(20)ソルビタン(EMALEX ET−8020、HLB14)が好ましく、ポリオキシエチレン(20)硬化ヒマシ油(EMALEX HC−20、HLB9)、ポリオキシエチレン(30)硬化ヒマシ油(EMALEX HC−30、HLB11)、ポリオキシエチレン(40)硬化ヒマシ油(EMALEX HC−40、HLB12)、ポリオキシエチレン(50)硬化ヒマシ油(EMALEX HC−50、HLB13)、ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油(EMALEX HC−60、HLB14)、ポリオキシエチレン(80)硬化ヒマシ油(EMALEX HC−80、HLB15)、モノオレイン酸(20)ソルビタン(EMALEX ET−8020、HLB14)、モノオレイン酸(20)ソルビタン(EMALEX ET−8020、HLB14)がより好ましく、ポリオキシエチレン(40)硬化ヒマシ油(EMALEX HC−40、HLB12)、ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油(EMALEX HC−60、HLB14)が特に好ましい。
ただし、( )内の数字はエチレンオキシド(EO)の平均付加モル数を示す。
前記(B−2)成分の多鎖型ノニオン性界面活性剤のHLBが、9未満であると、低温安定性が低下することがあり、15を超えると、粉体の固化が生じ易く、粉体の再分散性が低下することがある。
前記(B−2)成分のノニオン性界面活性剤の含有量は、粉体含有化粧料組成物全量に対して、低温安定性、及び肌のなめらかさの点から、0.002質量%〜0.1質量%であり、0.005質量%〜0.1質量%が好ましい。
前記含有量が、0.002質量%未満であると、粉体の再分散性が低下することがあり、0.1質量%を超えると、肌のなめらかさが低下することがある。
本発明において、前記(B)成分のノニオン性界面活性剤のHLB値は、有機概念図におけるIOB×10で示されるものである。前記有機概念図におけるIOBとは、有機概念図における有機性値(OV)に対する無機性値(IV)の比、即ち、「無機性値(IV)/有機性値(OV)」をいう。前記有機概念図とは、藤田穆により提案されたものであり、その詳細は、“Pharmaceutical Bulletin”, 1954, vol.2, 2, pp.163−173、「化学の領域」, 1957, vol.11, 10, pp.719−725、「フレグランスジャーナル」, 1981, vol.50, pp.79−82、「有機概念図−基礎と応用−」(甲田善生著、三共出版、1984)などで詳述されている。
具体的には、前記有機概念図は、全ての有機化合物の根源をメタン(CH)とし、他の化合物は、全てメタンの誘導体とみなして、その炭素数、置換基、変態部、環などにそれぞれ一定の数値を設定し、そのスコアを加算して有機性値、及び無機性値を求め、これらの値を、有機性値をX軸、無機性値をY軸にとった図上にプロットしたものである。
<質量比[A/(B−1)]>
前記(A)成分の含有量と前記(B−1)成分の含有量との質量比[A/(B−1)]は、粉体の再分散性、及び肌のなめらかさの点から、5〜200であり、10〜30が好ましい。前記質量比[A/(B−1)]が、5未満であると、肌のなめらかさが低下することがあり、200を超えると、粉体の再分散性が低下することがある。
<質量比[(B−1)/(B−2)]>
前記(B−1)成分の含有量と前記(B−2)成分の含有量との質量比[(B−1)/(B−2)]は、粉体の再分散性、及び低温安定性の点から、3〜50であり、5〜15が好ましい。前記質量比[(B−1)/(B−2)]が、3未満であると、粉体の再分散性が不十分となることがあり、50を超えると、低温安定性が低下することがある。
<(C)エタノール>
前記(C)成分のエタノールとしては、例えば、無水エタノール、95体積%エタノール(規格値95体積%〜95.5体積%)などが挙げられ、溶剤として低温安定性、粉体の再分散性の向上、及び肌のなめらかさの向上に寄与する。
前記(C)成分のエタノールの含有量は、低温安定性、粉体の再分散性、及び肌のなめらかさの点から、粉体含有化粧料組成物全量に対して、30質量%〜60質量%が好ましく、35質量%〜50質量%がより好ましい。前記含有量が、30質量%未満であると、乾きが遅くなり、ベタツキが生じて肌のなめらかさが低下するとともに、低温安定性が低下することがあり、60質量%を超えると、粉体の固化が生じ易く、粉体の再分散性が劣ることがある。
なお、前記(C)成分の含有量は、後述するその他の成分から持ち込まれるエタノールを含み、無水エタノールとしての含有量である。
ここで、95体積%エタノールを使用した場合の、無水エタノールに換算した含有量(質量%)は、下記の式1(独立行政法人医薬品医療機器総合機構発信文書038−1309.pdf)及び下記の式2で求めることができる。
・エタノールの質量%=体積%×0.79422(15℃における100体積%の比重)/d(15℃における比重)・・・式1
=(95×0.79422)/0.81639
=92.42
・無水エタノールの含有量(質量%)=95体積%エタノールの含有量(質量%)×92.42/100・・・式2
<(D)清涼剤>
前記(D)成分の清涼剤としては、例えば、L−メントール、L−メンチルグリセリルエーテル、ハッカ油、カンファーなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、清涼感の点から、L−メントール、L−メンチルグリセリルエーテルがより好ましい。
前記(D)成分の清涼剤の含有量は、清涼感、及び低温安定性の点から、粉体含有化粧料組成物全量に対して、0.01質量%〜1質量%が好ましい。前記含有量が、0.01質量%未満であると、清涼感が劣ることがあり、1質量%を超えると、低温安定性が低下することがある。
<(E)制汗防臭剤>
前記(E)成分の制汗防臭剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、制汗成分、殺菌剤などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
これらの中でも、防臭効果に優れる点から、前記制汗成分としてはクロルヒドロキシアルミニウム、パラフェノールスルホン酸亜鉛、マグネシアシリカが好ましく、前記殺菌剤としてはイソプロピルメチルフェノール、塩化ベンザルコニウム、トリクロサンが好ましい。
前記(E)成分の制汗防臭剤の入手方法としては、特に制限はなく、適宜合成したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。
前記市販品の具体例としては、商品名で、MICRO−DRY 3115(Summit Research Labs社製)等のクロルヒドロキシアルミニウム;スルホ石炭酸亜鉛(マツモトファインケミカル株式会社製)等のパラフェノールスルホン酸亜鉛などが挙げられる。
前記(E)成分の制汗防臭剤の含有量は、白残りのなさ、及び防臭効果の点から、粉体含有化粧料組成物全量に対して、0.2質量%〜15質量%が好ましく、2質量%〜10質量%がより好ましい。前記含有量が、0.2質量%未満であると、防臭効果が不十分となることがあり、15質量%を超えると、白残りが生じることがある。
<その他の成分>
前記粉体含有化粧料組成物は、前記(A)〜前記(E)の各成分以外にも、本発明の効果を損なわない範囲で、その他の成分を配合することができる。
前記その他の成分としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、アニオン性ポリマー、カチオン性ポリマー、両性ポリマー、ノニオン性ポリマー、多価アルコール;環状シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、ジメチルポリシロキサン、アミノ変性シリコーン等のシリコーン油;アニオン性界面活性剤、前記(B)成分以外のノニオン性界面活性剤、両性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、ヒドロキシプロピルβ−シクロデキストリン、グリチルリチン酸ジカリウム等の抗炎症剤、キレート剤、前記(E)成分以外の殺菌剤、アミノ酸、各種植物エキス、香料組成物などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
前記香料組成物としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、特開2006−63044号公報の[表5]〜[表10]に記載された香料A、香料B、香料C、香料Dなどが挙げられる。
前記香料組成物の含有量は、粉体含有化粧料組成物全量に対して、0.005質量%〜40質量%が好ましく、0.01質量%〜10質量%がより好ましい。
<製造方法>
本発明の粉体含有化粧料組成物の製造方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、前記(C)エタノールに、前記(B−1)成分、前記(B−2)成分、及び更に必要に応じて、前記(D)又は前記(E)成分、あるいは前記その他の成分を添加し、均一に溶解させた後、精製水を加え、前記(A)成分を混合し、粉体含有化粧料組成物を製造することができる。
<pH>
前記粉体含有化粧料組成物のpHは、25℃で、4〜6が好ましい。前記pHが、この範囲であれば肌に塗布した際に、液性が中性になり刺激が少ないため好ましい。
前記pHは、外原規一般試験法pH測定法に準拠して測定することができる。
<容器>
前記粉体含有化粧料組成物は、剤型に応じて、ノンエアゾール容器、ポンプ容器等の各種容器に充填して用いることができる。これらの中でも、トリガー型スプレー容器等のノンエアゾール容器が好ましい。
前記容器には、粉体の再分散性及びケーキング防止効果を高めるため攪拌球を入れてもよい。前記攪拌球としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記容器の材質としては、例えば、ステンレス、ガラス、プラスチックなどが挙げられる。これらの中でも、効果の点からステンレスが好ましい。
前記攪拌球の形状としては、直径4mm〜10mmの球状が好ましく、効果の点から、直径5mm〜7mmの球状がより好ましい。
<用途>
本発明の粉体含有化粧料組成物は、例えば、制汗剤、デオドラントスプレー、ウォータースプレー、体幹用化粧水などとして用いることができ、これらの中でも、体幹用化粧水、デオドラントスプレーとして使用することが好ましい。
以下に本発明の実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。なお、各成分の含有量は純分換算値である。
(実施例1〜55、及び比較例1〜21)
下記表に示す組成及び含有量(質量%)の粉体含有化粧料組成物(化粧水)を常法により調製し、得られた組成物のpHが4〜6になるように調整した。
(C)成分のエタノールについては、使用した原料のエタノール含量が95.3体積%であったため、以下の式を用いて、無水エタノールとしての含有量を算出した。
なお、前記(C)成分の含有量には、その他の成分から持ち込まれる無水エタノール量を含む。含有量については、小数点以下2桁目を四捨五入し、小数点以下1桁目を記載した。
・エタノールの質量%=95.3×0.79422/0.81523
=92.84 ・無水エタノールの含有量(質量%)=95.3体積%エタノールの含有量(質量%)×92.84/100
次に、得られた各化粧水について、以下のようにして、諸特性を評価した。結果を表に示した。
<粉体の再分散性>
調製した実施例及び比較例の各化粧水120mLをトリガー型スプレー容器〔トリガー:Z−305(株式会社三谷バルブ製);ポリエチレンテレフタレート製ボトル:F−1223(株式会社吉野工業所製)〕に充填した。段ボールに24本のボトルを正立状態に入れ隙間なく梱包し、東京〜小田原間をトラックで1往復輸送した。その後、ボトルを横転させた状態で床面に対して平行に10cmの幅で振とうし、粉体が完全に均一に分散するまでに要する振とう回数を測定した。各試料2本ずつ評価し、平均を集計した結果を下記の評価基準に基づいて判定を行った。なお、粉体の再分散性に優れるものは、振とう回数が少なくても再分散できることを意味する。
[評価基準]
◎:振とう回数が10回以下
○:振とう回数が11回以上25回以下
△:振とう回数が26回以上50回以下
×:振とう回数が51回以上
<低温安定性>
調製した実施例及び比較例の各化粧水から(A)成分又は(A’)成分を除き50mL透明ガラスビンに約40g充填し、−5℃で静置して2週間保存した後、外観(白濁、析出の有無)を観察し、下記評価基準で低温安定性を評価した。
[評価基準]
◎:透明である
○:殆ど透明である
△:白濁している
×:白濁し析出物の沈殿がある
<肌のなめらかさ>
調製した実施例及び比較例の各化粧水をトリガー型スプレー容器〔トリガー:Z−305(株式会社三谷バルブ製);ポリエチレンテレフタレート製ボトル:F−1223(株式会社吉野工業所製)〕に入れ、女性20名の専門パネラーの片半身の首筋、胸元、腋下、及び腕に4プッシュ(約1.2g)噴霧(塗布)した。塗布8時間後に、塗布部について、無塗布部と比較して肌のなめらかさがあるかどうかの官能評価を行った。この官能評価の結果より、下記評価基準に基づき、肌のなめらかさを評価した。
[評価基準]
◎:肌のなめらかさがあると回答した人が16名以上20名以下
○:肌のなめらかさがあると回答した人が12名以上15名以下
△:肌のなめらかさがあると回答した人が6名以上11名以下
×:肌のなめらかさがあると回答した人が5名以下
<清涼感>
実施例44〜47、及び52〜55の各化粧水をトリガー型スプレー容器〔トリガー:Z−305(株式会社三谷バルブ製);ポリエチレンテレフタレート製ボトル:F−1223(株式会社吉野工業所製)〕に入れ、合計20名の男女の専門パネラーの片半身の首筋、胸元、腋下、及び腕に4プッシュ(約1.2g/プッシュ)噴霧(塗布)した。塗布5分間後に、各塗布部について、清涼感を感じるかどうかの官能評価を行った。この官能評価の結果より、下記評価基準に基づき、清涼感を評価した。
[評価基準]
◎:「清涼感を感じる」と回答した人が16名以上
○:「清涼感を感じる」と回答した人が12名以上15名以下
△:「清涼感を感じる」と回答した人が6名以上11名以下
×:「清涼感を感じる」と回答した人が5名以下
<防臭効果>
実施例48〜55の各化粧水をトリガー型スプレー容器〔トリガー:Z−305(株式会社三谷バルブ製);ポリエチレンテレフタレート製ボトル:F−1223(株式会社吉野工業所製)〕に入れ、合計10名の男性被験者の片半身の胸元、腋下に4プッシュ(約1.2g/プッシュ)噴霧(塗布)し、専用のシャツを着用させた。
前記専用のシャツの着用から30分間後に該シャツを回収し、該シャツに付着した体臭の強度を、専門パネラー5名により官能評価した。
官能評価は、前記シャツにおける無塗布側の片半身と、塗布側の片半身とにおける体臭を比較し、下記評点基準に基づき評点をつけた。次いで、男性被験者10名の評点の平均点を算出し、下記評価基準に基づき評価した。
なお、各被験者には、官能評価を行う3日前から他のデオドラント組成物の使用を禁止し、官能評価の前日には、無香料のボディソープを使用してもらった。
[評点基準]
4点:無塗布側の臭いと比べて、塗布側は、全く臭わない
3点:無塗布側の臭いと比べて、塗布側は、かなり臭いが弱い
2点:無塗布側の臭いと比べて、塗布側は、やや臭いが弱い
1点:塗布側の臭いが、無塗布側の臭いと同等又はより臭う
[評価基準]
◎:3.5点以上4点以下
○:3点以上3.5点未満
△:2点以上3点未満
×:2点未満
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(実施例56:ウォータースプレー)
下記組成及び含有量に従い、常法により粉体含有化粧料組成物を調製した。得られた粉体含有化粧料組成物100mLを用いて、トリガー型スプレー容器(スプレー孔部の平均径:0.45mm、トリガー:PT−200(株式会社吉野工業所製);ポリエチレンテレフタレート製ボトル:F−1223(株式会社吉野工業所製))に充填し、ウォータースプレーとした。このウォータースプレーを用い、上記同様の方法により、「粉体の再分散性」、「低温安定性」、「肌のなめらかさ」、及び「清涼感」の評価を行った。結果を下記に示した。
[組成及び含有量]
・シリコーン樹脂粉体A(KSP−100、体積平均粒子径5μm)(A成分):2.0質量%
・ポリオキシエチレン(5)ステアリルエーテル(エマレックス605)(B−1成分):0.1質量%
・ポリオキシエチレン(40)硬化ヒマシ油(エマレックスHC−40)(B−2成分):0.01質量%
・エタノール(95.3体積%)(C成分):45質量%
(無水エタノールの合計含有量:41.9質量%)
・L−メントール(l−メントール(合成))(D成分):0.2質量%
・塩化ステアリルトリメチルアンモニウム(アーカードT−800):0.1質量%
・香料:0.1質量%
・精製水:残量
合計:100質量%
・質量比[A/(B−1)]:20
・質量比[(B−1)/(B−2)]:10
[評価結果]
・粉体の再分散性:◎
・低温安定性:◎
・肌のなめらかさ:◎
・清涼感:◎
(実施例57:デオドラントウォーター)
下記組成及び含有量に従い、常法により粉体含有化粧料組成物を調製した。得られた粉体含有化粧料組成物100mLを用いて、トリガー型スプレー容器(スプレー孔部の平均径:0.45mm、トリガー:PT−200(株式会社吉野工業所製);ポリエチレンテレフタレート製ボトル:F−1223(株式会社吉野工業所製))に充填し、ウォータースプレーとした。このウォータースプレーを用い、上記と同様の方法により、「粉体の再分散性」、「低温安定性」、「肌のなめらかさ」、「清涼感」、及び「防臭効果」の評価を行った。結果を下記に示した。
[組成及び含有量]
・シリコーン樹脂粉体A(KSP−100、体積平均粒子径5μm)(A成分):2.0質量%
・ポリオキシエチレン(5)オレイルエーテル(エマレックス505H)(B−1成分):0.15質量%
・ポリオキシエチレン(80)硬化ヒマシ油(エマレックスHC−80)(B−2成分):0.02質量%
・エタノール(95.3体積%)(C成分):45質量%
(無水エタノールの合計含有量:41.9質量%)
・L−メントール(l−メントール(合成))(D成分):0.2質量%
・塩化ベンザルコニウム(トリゾン液)(E成分):0.5質量%
・パラフェノールスルホン酸亜鉛(スルホ石炭酸亜鉛)(E成分):0.1質量%
・塩化ステアリルトリメチルアンモニウム(アーカードT−800):0.1質量%
・香料:0.1質量%
・精製水:残部
合計:100質量%
・質量比[A/(B−1)]:13.3
・質量比[(B−1)/(B−2)]:7.5
[評価結果]
・粉体の再分散性:◎
・低温安定性:◎
・肌のなめらかさ:◎
・防臭効果:◎
・清涼感:◎
実施例及び比較例の各成分の詳細については、下記表16に記載のとおりである。
Figure 0006396781
本発明の粉体含有化粧料組成物は、製剤を輸送した後でも容易に粉体を再分散させることができ、低温安定性、及び肌のなめらかさに優れているので、例えば、制汗剤、デオドラントスプレー、ウォータースプレー、体幹用化粧水などとして用いることができ、体幹用化粧水、デオドラントスプレーとして使用することが好ましい。

Claims (5)

  1. (A)シリコーン樹脂粉体、
    (B)ノニオン性界面活性剤、及び
    (C)エタノールを含有してなり、
    前記(B)成分のノニオン性界面活性剤が、
    (B−1)ポリオキシエチレン(2)ステアリルエーテル、ポリオキシエチレン(3)ステアリルエーテル、ポリオキシエチレン(5)ステアリルエーテル、ポリオキシエチレン(3)オレイルエーテル、ポリオキシエチレン(5)オレイルエーテル、ポリオキシエチレン(2)セチルエーテル、ポリオキシエチレン(3)セチルエーテル、ポリオキシエチレン(5)ベヘニルエーテル、ポリオキシエチレン(7)オレイルエーテル、ポリオキシエチレン(5)硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン(7)硬化ヒマシ油及びポリオキシエチレン(10)硬化ヒマシ油から選択される少なくとも1種と、
    (B−2)HLBが9〜15であるポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、イソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル、トリイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル及びイソステアリン酸ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油から選択される少なくとも1種とからなり、
    前記(B−1)成分の含有量が、0.01質量%〜0.5質量%であり、
    前記(B−2)成分の含有量が、0.002質量%〜0.1質量%であり、
    前記(A)成分の含有量と前記(B−1)成分の含有量との質量比[A/(B−1)]が5〜200であり、
    前記(B−1)成分の含有量と前記(B−2)成分の含有量との質量比[(B−1)/(B−2)]が3〜50であり、
    ノンエアゾール容器に充填されていることを特徴とする粉体含有化粧料組成物。
  2. (B−1)成分が、ポリオキシエチレン(2)ステアリルエーテル、ポリオキシエチレン(3)ステアリルエーテル、ポリオキシエチレン(5)ステアリルエーテル、ポリオキシエチレン(3)オレイルエーテル、ポリオキシエチレン(5)オレイルエーテル、ポリオキシエチレン(7)オレイルエーテル、ポリオキシエチレン(5)ベヘニルエーテル、ポリオキシエチレン(7)硬化ヒマシ油及びポリオキシエチレン(10)硬化ヒマシ油から選択される少なくとも1種であり、
    (B−2)成分が、ポリオキシエチレン(40)硬化ヒマシ油及びポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油から選択される少なくとも1種である請求項1に記載の粉体含有化粧料組成物。
  3. (A)成分の含有量が、0.2質量%〜5質量%であり、
    (B−1)成分の含有量が、0.05質量%〜0.3質量%であり、
    (B−2)成分の含有量が、0.005質量%〜0.1質量%であり、
    (C)成分の含有量が、35質量%〜50質量%である請求項1から2のいずれかに記載の粉体含有化粧料組成物。
  4. 更に、(D)清涼剤を含有する請求項1から3のいずれかに記載の粉体含有化粧料組成物。
  5. 更に、(E)制汗防臭剤を含有する請求項1から4のいずれかに記載の粉体含有化粧料組成物。
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