JPH1067622A - 毛髪の光沢付与方法 - Google Patents

毛髪の光沢付与方法

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JPH1067622A
JPH1067622A JP22276996A JP22276996A JPH1067622A JP H1067622 A JPH1067622 A JP H1067622A JP 22276996 A JP22276996 A JP 22276996A JP 22276996 A JP22276996 A JP 22276996A JP H1067622 A JPH1067622 A JP H1067622A
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polymer
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copolymer
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JP22276996A
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Toshie Takahashi
俊江 高橋
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Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 平均粒径0.2μm 以上1μm 未満の水
不溶性ポリマー微粒子又は無機物微粒子を毛髪キューテ
ィクルのエッヂ部分に選択的に吸着させることを特徴と
する毛髪の光沢付与方法。 【効果】 本発明方法によれば、毛髪に自然な光沢を付
与することができ、しかも毛髪がべたつくことがなく良
好な感触で、髪のまとまり性が向上するという効果を奏
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は毛髪に対して自然な
光沢を付与する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】毛髪はシャンプー、ドライヤーの熱、ブ
ラッシング、パーマ、ヘアカラーなどの美容的処理、乾
燥、紫外線、海水などの環境的ストレスによって損傷を
受け、光沢が失われるため、毛髪に光沢を付与すること
が強く求められている。
【0003】従来、毛髪に光沢を与える方法としては、
油剤やポリマー等を配合したスタイリング剤を用いて、
毛髪を油剤やポリマーで被覆し、光反射強度を高める方
法が行われている。しかしながら、この方法では完全に
被覆された部分の反射光は非常に高くなって元々の毛髪
の数倍程度の強度を示すことがあり、外観上不自然に感
じられる。また、被覆が不完全で剤が塊状に付着するこ
ともあるが、その場合の反射光の強度はむしろ低下して
しまい、いずれにせよ、本来の毛髪の光沢とは質感が異
なり、不自然な外観になってしまう。また、油剤やポリ
マーの皮膜により、べたついたり、髪が束になって汚れ
たような外観を呈するなど感触や見た目の点でも問題が
あった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、毛
髪にべたつきを与えることなく、自然な光沢を付与する
方法を提供せんとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる実情において、本
発明者は上記課題を解決せんと鋭意研究を行った。
【0006】毛髪繊維1本1本はキューティクルという
うろこ状の細胞が板状に重なり合った層で覆われてい
る。このキューティクルは人の毛髪では通常5〜10層
重なりあっているが、最外層のものは一部外部に露出し
ている。この露出部分の内、キューティクル細胞の外周
部分は毛軸に対してほぼ垂直に近い角度をなしている。
以降、この部分をエッヂと記す。また、外周部以外は毛
軸に対して約5°程度のゆるやかな角度をなしており、
以降この部分をキューティクル平坦部と記す。露出部分
の面積の殆どはこのキューティクル平坦部である。
【0007】而して、本発明者は、このエッヂ部分の高
さ(0.2〜1μm )と同程度の粒径を有する水不溶性
ポリマー又は無機物の微粒子をエッヂ部分に吸着させる
と、エッヂ部分の急峻な角度が緩和され、毛髪繊維の平
滑性が向上されて光沢が付与されることを見出した。ま
た、従来のスタイリング剤のように油剤及びポリマーで
毛髪全体を覆ってしまうのでなく、毛髪表面の面積の殆
んどをしめるキューティクル平坦部分はそのままにし、
エッヂ部分のみに当該微粒子を吸着させて当該角度を緩
和することによって、毛髪に光を照射した時の反射光の
強度を不自然のレベルまで強めることなく、自然な光沢
を付与できることを見出した。
【0008】すなわち、本発明は、平均粒径0.2μm
以上1μm 未満の水不溶性ポリマー微粒子又は無機物微
粒子を毛髪キューティクルのエッヂ部分に選択的に吸着
させて毛髪に光沢を付与する方法を提供するものであ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明で毛髪キューティクルのエ
ッヂ部分に吸着させる水不溶性ポリマー微粒子として
は、例えば、シリコーン樹脂、アクリル酸アルキルエス
テルの重合体又はこれと重合し得る重合性モノマーとの
共重合体、メタクリル酸アルキルエステルの重合体又は
これと重合し得る重合性モノマーとの共重合体、スチレ
ンの重合体又はこれと重合し得る重合性モノマーとの共
重合体あるいはキトサン−メタクリル酸共重合体等のポ
リマーの微粒子が挙げられる。
【0010】これらのうち、シリコーン樹脂としては、
シロキサン結合で3次元に架橋した構造を有する水不溶
性シリコーン樹脂を用いることができ、例えば東芝シリ
コーン社製トスパール、信越化学工業社製KMP59
0、東レ・ダウコーニング社製トレフィルRなどの市販
品を使用することができる。
【0011】また、メタクリル酸アルキルエステル重合
体を構成するメタクリル酸アルキルエステルとしては、
メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル
酸プロピル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸n
−ヘキシル、メタクリル酸n−オクチル、メタクリル酸
2−エチルヘキシル、メタクリル酸n−ラウリル等が挙
げられる。同様に、アクリル酸アルキルエステル重合体
を構成するアクリル酸アルキルエステルとしては、アク
リル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピ
ル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸n−ヘキシル、
アクリル酸n−オクチル、アクリル酸2−エチルヘキシ
ル、アクリル酸n−ラウリル等が挙げられる。メタクリ
ル酸アルキルエステル重合体としては、ポリメチルメタ
クリレート、ポリエチルメタクリレート等が好ましく、
特にポリメチルメタクリレートが好ましい。アクリル酸
アルキルエステル重合体としては、ポリメチルアクリレ
ート、ポリエチルアクリレート等が好ましい。
【0012】アクリル酸アルキルエステル又はメタクリ
ル酸アルキルエステルと重合し得るモノマーとしては、
例えばスチレン等を挙げることができ、その好ましい共
重合体としては、例えばスチレン−ブチルメタクリレー
ト共重合体を挙げられる。スチレンと重合し得るモノマ
ーとしては、例えばジビニルベンゼン等を挙げることが
でき、その好ましい共重合体としてはスレチン−ジビニ
ルベンゼン−共重合体等が挙げられる。
【0013】また、無機物微粒子としては、酸化チタ
ン、シリカ、アルミナ、酸化鉄、酸化亜鉛、酸化クロ
ム、マイカ等の微粒子が挙げられる。
【0014】これらの水不溶性ポリマー又は無機物微粒
子は、平均粒径0.2μm 以上1μm 未満であることが
必要であり、好ましくは0.3〜0.9μm である。
0.2μm 未満では十分な平滑性向上効果が得られず、
1μm 以上では毛髪に吸着する微粒子数が減少し、平滑
性を向上させることはできず、毛髪に十分な光沢を与え
ることができない。また、これらの微粒子の粒度分布は
80%以上が平均粒子径の±30%の範囲内にあるもの
が、光沢付与効果の点から好ましい。
【0015】また、微粒子の形状は特に制限されず、球
状、不定形、偏平形、板状等のいずれでもよく、その構
造も中空構造、多孔性等のいずれであってもよい。更
に、微粒子は表面改質や多孔性を付与するための化学処
理、又は吸油能や吸水能を付与するための化学処理を施
したものを使用することもできる。
【0016】本発明方法は、この微粒子を毛髪キューテ
ィクルのエッヂ部分に選択的に吸着させるものである。
本発明において、エッヂ部分に選択的に吸着させると
は、毛髪キューティクル全体への吸着量に対するエッヂ
部分への吸着量が70%以上であることを意味するもの
であり、特に80%以上であるのが好ましい。また、こ
の吸着量は、微粒子を吸着させたキューティクルを電子
顕微鏡で観察して、キューティクルのエッヂ部分と平坦
部分に吸着している微粒子の数を数えることによって測
定することができる。
【0017】また、本発明方法によれば前記微粒子が毛
髪キューティクルのエッヂ部分に選択させれば毛髪に自
然な光沢を付与できるものであるが、毛髪の単位表面積
1000μm2あたり5個以上(より好ましくは15個以
上)の前記微粒子が吸着し、かつその70%以上(より
好ましくは80%以上)がエッヂ部分に吸着しているこ
とが好ましい。ここで、毛髪の単位表面積あたりの微粒
子の吸着量も電子顕微鏡で観察して数えることができ
る。
【0018】微粒子のキューティクルのエッヂ部分への
選択的吸着は例えば次の方法によって行うことができ
る。
【0019】(a)(A)平均粒径0.2μm 以上1μ
m 未満の前記微粒子0.001〜10重量%、(B)カ
チオン性化合物、アニオン性化合物及び/又は両性化合
物0.001〜20重量%を含有するヘアリンス、ヘア
コンディショナー、ヘアトリートメント、スプレー等の
毛髪化粧料で毛髪を処理する。
【0020】ここで(B)カチオン性化合物としては、
カチオン性界面活性剤、カチオン性ポリマー等が挙げら
れる。カチオン性界面活性剤としては、例えば次の一般
式(1)、(2)で表わされる第4級アンモニウム塩等
が挙げられる。
【0021】
【化1】
【0022】(式中、R1 、R2 、R3 及びR4 のう
ち、少なくとも1個は総炭素数8〜28のアルコキシ
基、アルケニルオキシ基、アルカノイルアミノ基又はア
ルケノイルアミノ基で置換されていてもよいアルキル基
もしくはアルケニル基を示し、残余はベンジル基、炭素
数1〜5のアルキル基又はヒドロキシアルキル基を示
し、X -はハロゲンイオン又は有機アニオンを示す)
【0023】
【化2】
【0024】(式中、R1 及びR2 のうち、少なくとも
1個は総炭素数8〜28のアルコキシ基、アルケニルオ
キシ基、アルカノイルアミノ基又はアルケノイルアミノ
基で置換されていてもよいアルキル基もしくはアルケニ
ル基を示し、残余はベンジル基、炭素数1〜5のアルキ
ル基又はヒドロキシアルキル基を示し、R5 及びR6
炭素数2〜3のアルキレン基を示し、X-はハロゲンイ
オン又は有機アニオンを示し、rは1〜20の整数を示
す)
【0025】これらのカチオン性界面活性剤のうち、特
に前記一般式(1)で表わされる第4級アンモニウム塩
が好ましく、更に一般式(1)の好ましいものとして
は、例えば次の一般式(3)〜(5)で表わされる分岐
第4級アンモニウム塩が挙げられる。
【0026】
【化3】
【0027】
【化4】
【0028】これらのうち、一般式(3)で表わされる
分岐第4級アンモニウム塩は、例えば通常、炭素数8〜
16のオキソアルコールを原料として合成されるもので
あり、その例としては、オキソアルコールから導かれる
アルキル基を有するジアルキルジメチルアンモニウム
塩、ジアルキルメチルヒドロキシエチルアンモニウム
塩、ジアルキルメチルベンジルアンモニウム塩等が挙げ
られる。本発明においては、式(3)のR7 の分岐率
が、通常10〜100%のものが用いられるが、特に1
0〜50%のものが好ましい。また、R7 の合計炭素数
が8〜16のものが用いられるが、一定の分布を持った
ものが好ましく、特に以下に示す分布を有するものが好
ましい。
【0029】
【表1】 C8 〜C11:5%以下 C12 :10〜35% C13 :15〜40% C14 :20〜45% C15 :5〜30% C16 :5%以下
【0030】斯かる分岐第4級アンモニウム塩の具体例
としては、炭素数8〜16で分岐率10〜50%のアル
キル基を有する、ジアルキルジメチルアンモニウムクロ
リドが挙げられる。
【0031】また、一般式(4)で表わされる分岐第4
級アンモニウム塩は通常、炭素数8〜28のゲルベアル
コール
【0032】
【化5】
【0033】この分岐第4級アンモニウム塩のうち、好
ましいものとしては、例えばゲルベアルコールから導か
れるアルキル基を有するアルキルトリメチルアンモニウ
ム塩、アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩、ジア
ルキルジメチルアンモニウム塩、ジアルキルメチルヒド
ロキシエチルアンモニウム塩、ジアルキルメチルベンジ
ルアンモニウム塩等が挙げられる。更に、これらのうち
で特に好ましいものとしては、例えば2−デシルテトラ
デシルトリメチルアンモニウムクロリド、2−ドデシル
ヘキサデシルトリメチルアンモニウムクロリド、ジ−2
−ヘキシルデシルジメチルアンモニウムクロリド、ジ−
2−オクチルドデシルジメチルアンモニウムクロリド等
を挙げることができる。
【0034】また、一般式(5)で表わされるメチル分
岐第4級アンモニウム塩としては、sとtの和が15と
なるものが好ましい。
【0035】更に、一般式(1)、(2)、(3)、
(4)及び(5)で表わされる第4級アンモニウム塩の
対イオンであるX-の具体例としては、塩素、ヨウ素、
臭素等のハロゲンイオン;メトサルフェート、エトサル
フェート、メトフォスフェート、エトフォスフェート等
の有機アニオンが挙げられる。
【0036】また、カチオン性ポリマーとしては、例え
ばカチオン化セルロース誘導体、カチオン化澱粉、カチ
オン化グアーガム誘導体、ジアリル4級アンモニウム塩
/アクリルアミド共重合体、4級化ポリビニルピロリド
ン誘導体、ポリグリコール−ポリアミン縮合物等を挙げ
ることができる。具体的には、次の一般式(6)又は
(7)
【0037】
【化6】
【0038】(式中、R14及びR15は水素原子又はメチ
ル基を示し、Xはハロゲン原子を示し、aは150〜6
200の数を示す)で表わされるポリ(ジメチルジアリ
ルアンモニウムハライド)型カチオン性ポリマー;次の
一般式(8)又は(9)
【0039】
【化7】
【0040】(式中、R16及びR17は水素原子又はメチ
ル基を示し、Xはハロゲン原子を示し、b+cは150
〜9000の数を示す)で表わされるジメチルジアリル
アンモニウムハライドとアクリルアミドの共重合体型カ
チオン性ポリマー;第4級窒素含有セルロースエーテ
ル;ポリエチレングリコール、エピクロルヒドリン、プ
ロピレンアミン及び牛脂脂肪酸より得られるタロイルア
ミンの縮合生成物;ポリエチレングリコール、エピクロ
ルヒドリン、プロピレンアミン及びヤシ油脂肪酸より得
られるココイルアミンの縮合生成物;ビニルピロリドン
−ジメチルアミノエチルメタクリレート共重合体カチオ
ン化物などが挙げられる。
【0041】また、(B)アニオン性化合物としては通
常毛髪化粧料等に用いられるアニオン性界面活性剤、ア
ニオン性ポリマー等が挙げられる。ここでアニオン性界
面活性剤としては、通常シャンプー組成物等に用いられ
るものであれば特に制限されず、以下の(i)〜(xi)
に示すものが挙げられる。 (i)平均炭素数10〜16のアルキル基を有する直鎖
又は分岐鎖のアルキルベンゼンスルホン酸塩。 (ii)平均炭素数10〜20の直鎖又は分岐鎖のアルキ
ル基又はアルケニル基を有し、1分子内に平均0.5〜
8モルのエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、
ブチレンオキサイド、エチレンオキサイドとプロピレン
オキサイドが0.1/9.9〜9.9/0.1の比で、
あるいはエチレンオキサイドとブチレンオキサイドが
0.1/9.9〜9.9/0.1の比で付加したアルキ
ル又はアルケニルエーテル硫酸塩。
【0042】(iii)平均炭素数10〜20のアルキル
基又はアルケニル基を有するアルキル又はアルケニル硫
酸塩。 (iv)平均10〜20の炭素原子を1分子中に有するオ
レフィンスルホン酸塩。 (v)平均10〜20の炭素原子を1分子中に有するア
ルカンスルホン酸塩。 (vi)平均10〜24の炭素原子を1分子中に有する飽
和又は不飽和脂肪酸塩。
【0043】(vii)次の式で表わされるアミドエーテ
ルカルボン酸型界面活性剤
【0044】
【化8】
【0045】〔式中、R18は直鎖又は分岐鎖の炭素数8
〜22のアルキル基又はアルケニル基、アルキル(C8
〜C9)フェニル、R19CONH-CH2-CH2-(式中、R19は炭
素数11〜21の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアル
ケニル基である)基を表わし、dは2〜24の数、eは
0〜6の数を示し、Aは水素原子、ナトリウム、カリウ
ム、リチウム、マグネシウム、モノエタノールアミン、
アンモニウム又はトリエタノールアミンの残基を表わ
す〕
【0046】(viii)平均10〜20の炭素原子から成
るアルキル基又はアルケニル基を有するα−スルホ脂肪
酸塩又はエステル。 (ix)炭素数8〜24のアシル基、及び遊離カルボン酸
残基を有するN−アシルアミノ酸型界面活性剤。 (x)炭素数8〜24のアルキル基又はアルケニル基を
有するリン酸モノ又はジエステル型界面活性剤。 (xi)炭素数8〜22の高級アルコール若しくはそのエ
トキシレートなどのスルホコハク酸エステル又は高級脂
肪酸アミド由来のスルホコハク酸エステル。
【0047】これらのアニオン性界面活性剤のアニオン
性残基の対イオンとしては、ナトリウム、カリウム等の
アルカリ金属イオン、カルシウム、マグネシウム等のア
ルカリ土類金属イオン、アンモニウムイオン、炭素数2
又は3のアルカノール基を1〜3個有するアルカノール
アミン(例えばモノエタノールアミン、ジエタノールア
ミン、トリエタノールアミン、トリイソプロパノールア
ミンなど)を挙げることができる。
【0048】また、アニオン性ポリマーとしては、ビニ
ルアルキルエーテル−マレイン酸コポリマー、特にメチ
ルビニルエーテル−マレイン酸コポリマーが好ましい。
このコポリマーはビニルエーテルとマレイン酸無水物と
の共重合体を加水分解することにより得られ、ガントレ
ッツAN又はESとして市販されている。またこれらの
ポリマーは、例えばエチル、ブチル又はイソブチル基等
がより部分的にエステル化されていてもよい(例えばガ
ントレッツES225)。また、アニオン性ポリマーと
しては、更に酢酸ビニル−クロトン酸コポリマー、酢酸
ビニル−ネオドデカン酸ビニル−クロトン酸コポリマー
(レシン系として知られている);アクリル酸ナトリウ
ム−ビニルアルコールコポリマー(ハイダゲンFとして
知られている);ポリスチレンスルホン酸ナトリウム
(フレキサン130として知られている);エチルアク
リレート−アクリル酸−N−tert−ブチルアクリル
アミドコポリマー(ウルトラホールドとして知られてい
る);ビニルピロリドン−酢酸ビニル−イタコン酸コポ
リマー;アクリル酸−アクリルアミドコポリマー又はそ
のナトリウム塩(レテンとして知られている)等が挙げ
られる。
【0049】また、両性化合物としては、通常毛髪化粧
料に用いられる両性界面活性剤、両性ポリマー等が挙げ
られる。ここで両性界面活性剤としては、カルボベタイ
ン型界面活性剤、スルホベタイン型界面活性剤等が挙げ
られ、また両性ポリマーとしては例えばN−オクチルア
クリルアミド−(メタ)アクリル酸−tert−ブチル
アミノエチルメタクリレートコポリマー(アンフォーマ
ーとして知られている);メタクリロイルエチルベタイ
ン−アルキルメタクリレートコポリマー(ユカフォーマ
ーとして知られている);より具体的にはメタクリロイ
ルエチルベタイン−ブチルメタクリレートコポリマー
(ユカフォーマーAm75);カルボン酸又はスルホン
酸を有するモノマーのコポリマー、より具体的には(メ
タ)アクリル酸又は/及びイタコン酸と、モノもしくは
ジ−アルキルアミノアルキル(メタ)アクリレート又は
ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリルアミド等の
アミノ基含有モノマーとのコポリマー;N−オクチルア
クリルアミド、メチルメタクリレート、ヒドロキシプロ
ピルメタクリレート、N−tert−ブチルアミノエチ
ルメタクリレート及びアクリル酸のコポリマー;及び米
国特許3,927,199号記載のコポリマー等が挙げ
られる。
【0050】これらのカチオン性化合物、アニオン性化
合物及び両性化合物は、1種又は2種以上を組合わせて
用いることができ、全組成中に0.001〜20重量
%、好ましくは0.005〜15重量%配合される。
0.001重量%未満では十分な効果が得られず、20
重量%を超えるとべたつくなど感触が悪くなる。
【0051】(b)カチオン性化合物、アニオン性化合
物及び/又は両性化合物で表面処理した平均粒径0.2
μm 以上1μm 未満の水不溶性ポリマー微粒子又は無機
物微粒子を含有する毛髪化粧料で処理する。
【0052】カチオン性化合物、アニオン性化合物及び
両性化合物としては、前記と同じものが挙げられる。表
面処理は、例えば微粒子とこれらのイオン性化合物を重
量比で1/20〜20/1の比で処理するのが好まし
い。
【0053】(c)表面電位がプラス又はマイナスであ
って平均粒径が0.2μm 以上1μm未満の水不溶性ポ
リマー微粒子又は無機物微粒子を含有する毛髪化粧料で
処理する。かかる微粒子としては、例えば負に帯電した
ポリメチルメタクリレート微粒子である綜研化学社製の
MP−1000等が挙げられる。
【0054】上記(a)〜(c)の毛髪化粧料には、前
記成分のほか、通常の毛髪化粧料に用いられる成分、例
えば炭化水素、高級アルコール、エステル類、シリコー
ン油等の油分;グリセリン、プロピレングリコール、
1,3−ブチレングリコール、ポリエチレングリコール
等の保湿剤;ノニオン界面活性剤;抗フケ剤、ビタミン
類等の薬効剤;パラベン類等の防腐剤;水溶性高分子等
の増粘剤;染料、顔料等の着色剤;グリコールエステル
等のパール化剤;その他キレート剤、各種調合香料等
を、本発明の効果を損なわない範囲で適宜配合すること
ができる。
【0055】上記(a)〜(c)の毛髪化粧料を用いて
毛髪を処理すれば、前記微粒子は毛髪キューティクルの
平坦部分には殆んど吸着されず、エッヂ部分のみに選択
的に吸着される。ここで、上記(a)〜(c)の毛髪化
粧料が水を含有しない場合には当該毛髪化粧料で毛髪を
処理した後水ですすぐか、当該毛髪化粧料に水を加えて
毛髪を処理するのが好ましい。また、これらの毛髪化粧
料が水を含む場合には、当該毛髪化粧料で毛髪を処理す
るだけでよい。
【0056】
【発明の効果】本発明方法によれば、毛髪に自然な光沢
を付与することができ、しかも髪がべたつくことがなく
良好な感触で、髪のまとまり性が向上するという効果を
奏する。
【0057】
【実施例】次に、実施例を挙げて本発明を更に説明する
が、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0058】実施例1 表2〜表5に示す組成のヘアリンス剤を常法により製造
し、エッヂ選択吸着性及び光沢向上効果を評価した。結
果を表2〜表5に示す。
【0059】モニターの頭髪を半分に分け、片方に微粒
子入りヘアリンス剤、もう片方に微粒子無しのヘアリン
ス剤(比較品1)を塗布し、すすぎ、乾燥した。 (1)エッヂ選択吸着性の評価 モニターの微粒子入りリンス処理した側の頭髪を20本
採取し、0.2μm 未満の粒子は10000倍、0.2
〜1μm の粒子は2000倍、1μm 以上の粒子は80
0倍の倍率で電子顕微鏡写真を毛髪1本につき10枚ず
つ撮影した。エッヂ部分に吸着している粒子と全体に吸
着している粒子の数を数えて百分率を求め、表面の平均
値を求めた。エッヂ吸着粒子数/全吸着粒子数×100
が ○:70%以上 ×:70%未満
【0060】(2)吸着量の評価 電子顕微鏡写真で、毛髪の表面積1000μm2あたりに
吸着している粒子数を数え、平均値を求めた。 ○:1000μm2あたり5個以上 ×:1000μm2あたり5個未満
【0061】(3)光沢向上効果の評価 光沢向上効果を各々のモニターにつき10人ずつが目視
評価を行い、以下の基準で評価した。 ◎:微粒子無しのヘアリンス剤(比較品1)と比べて1
0人全員が効果があると評価した。 ○:微粒子無しのヘアリンス剤(比較品1)と比べて7
〜9人が効果があると評価した。 △:微粒子無しのヘアリンス剤(比較品1)と比べて4
〜6人が効果があると評価した。 ×:微粒子無しのヘアリンス剤(比較品1)と比べて3
人以下が効果があると評価した。
【0062】
【表2】
【0063】
【表3】
【0064】
【表4】
【0065】
【表5】
【0066】実施例2 表6に示す組成の毛髪化粧料を常法により製造し、これ
を毛髪束にスプレーし、風乾した後の微粒子のエッヂ選
択吸着性を実施例1と同様にして評価した。また、その
光沢を、評価者10名により目視評価した。
【0067】
【表6】
【0068】評価者10名のうち9名が、本発明品5、
本発明品6をスプレーした毛髪束の方が比較品6、7の
いずれに比べても艶の強さ、艶の好みも優っていると評
価した。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明品7が毛髪へ吸着した状態を示す電子顕
微鏡写真である。
【図2】本発明品8が毛髪へ吸着した状態を示す電子顕
微鏡写真である。
【図3】比較品6が毛髪へ吸着した状態を示す電子顕微
鏡写真である。
【図4】比較品7が毛髪へ吸着した状態を示す電子顕微
鏡写真である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平均粒径0.2μm 以上1μm 未満の水
    不溶性ポリマー微粒子又は無機物微粒子を毛髪キューテ
    ィクルのエッヂ部分に選択的に吸着させることを特徴と
    する毛髪の光沢付与方法。
  2. 【請求項2】 水不溶性ポリマー微粒子が、シリコーン
    樹脂、アクリル酸アルキルエステルの重合体又はこれと
    重合し得る重合性モノマーとの共重合体、メタクリル酸
    アルキルエステルの重合体又はこれと重合し得る重合性
    モノマーとの共重合体、スチレンの重合体又はこれと重
    合し得る重合性モノマーとの共重合体及びキトサン−メ
    タクリル酸共重合体から選ばれるポリマーの微粒子であ
    る請求項1記載の毛髪の光沢付与方法。
  3. 【請求項3】 水不溶性ポリマー微粒子又は無機物微粒
    子のエッヂ部分への吸着量が毛髪キューティクル全吸着
    量の70%以上である請求項1記載の毛髪の光沢付与方
    法。
JP22276996A 1996-04-18 1996-08-23 毛髪の光沢付与方法 Pending JPH1067622A (ja)

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EP97914603A EP0893983B1 (en) 1996-04-18 1997-04-04 Hair cosmetic composition
PCT/JP1997/001164 WO1997038667A1 (en) 1996-04-18 1997-04-04 Hair cosmetic composition
DE69708855T DE69708855T2 (de) 1996-04-18 1997-04-04 Haarkosmetische zusammensetzung
TW86104429A TW445149B (en) 1996-04-18 1997-04-08 Hair cosmetic composition
IDP971280A ID17853A (id) 1996-04-18 1997-04-17 Komposisi kosmetik rambut

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7047107B2 (en) * 2001-02-22 2006-05-16 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Robot control apparatus
JP2015143206A (ja) * 2013-12-27 2015-08-06 ライオン株式会社 粉体含有化粧料組成物

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