JP6396181B2 - 身体伸長器具 - Google Patents

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Description

本発明は、使用者が仰向けで乗った状態で使用され、使用者の身体、特に腰部等を伸長させる器具に関する。
治療を目的として、また単に健康の維持や増進を目的として、背骨、腰骨等を引き伸ばすことが行われており、ぶら下がり健康器具もそのための器具の一つである。しかし、ぶら下がり健康器具は、ぶら下がり自体が筋力の弱い人にとっては難しく、引き伸ばす力を調整することができない。また、モーター等の動力を用いて引き伸ばす器具もあるが、器具が複雑になり高価となるとともに、使用の際も電力を消費する。そこで、電力等を使用することなく身体を伸長させることができる各種器具が提案されている(特許文献1、特許文献2参照)。
特許文献1の器具は、上半身が乗る台に可動式アーム等を、下半身が乗る台に小型ベルトコンベアー等を取り付け、二つの台をストッパー付きフレームとバネとで連結した構造を有する。しかし、この器具は、使用者の腕と脚の両方の力で引き伸ばす必要があるため、力の弱い人等には使用が困難である。特許文献2の器具も、レバーハンドルの操作により背筋を伸ばすことができる構造となっているが、腕の力でレバーハンドルを操作して移動させるため、同様に力の弱い人等には使用が困難である。
実用新案登録第3121803号公報 特開2000−116688号公報
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、使用者が大きな力をかけることなく身体を引き伸ばすことが可能な身体伸長器具を提供することを目的とする。
前記目的に沿う本発明に係る身体伸長器具は、使用者が仰向けで乗った状態で使用され、使用者の上半身から大腿部までを乗せる寝台部(11)と、該寝台部(11)の後側に接続され、使用者の膝下の少なくとも一部を乗せる膝下支持部(12)を備え、前記寝台部(11)に乗った使用者の身体を伸長させる身体伸長器具(10)において、
1)前記寝台部(11)は、第1の水平軸(18)とその下方に設けられた角度調整手段(19)によって、回動可能に連結された前基台(13a)と後基台(13b)とを有し、
2)前記前基台(13a)の表側に、第1のスライド手段(22)を介して使用者の背丈方向に摺動可能に設けられた上半身用床部(14)を、前記後基台(13b)の表側に、第2のスライド手段(25)を介して使用者の大腿部を乗せて前後に移動可能な大腿部用床部(15)を有し、
3)前記後基台(13b)の後側下部には、直接又は該後側下部から突出する補助部材(33)を介して第2の水平軸(27)が設けられ、前記膝下支持部(12)の基部材(26)の前側途中位置で、前記第2の水平軸(27)を介して、前記後基台(13b)が前記基部材(26)に回動可能に連結され、
4)更に、前記大腿部用床部(15)の後側と、前記基部材(26)の前記第2の水平軸(27)の取付け位置より前側位置にある部位は連結部材(35)によって連結され、
5)前記基部材(26)の後側上部には、前記基部材(26)とは隙間を有して取外し可能な臑当て部材(29)を有し、
前記臑当て部材(29)の足操作による前記膝下支持部(12)の回動に伴って、前記第2の水平軸(27)を支点とするテコの原理により、前記大腿部用床部(15)を前後に摺動させることが可能となる。
本発明に係る身体伸長器具において、前記上半身用床部(14)を前後に摺動させる上半身用床部摺動手段(37)、及び前記上半身用床部(14)の摺動を制御する摺動制御手段(38)を備え、
前記上半身用床部摺動手段(37)は、前記上半身用床部(14)の裏側に配設された動滑車(39)、第1のウェイト(42)、及び定滑車(40)を介して一端側(41a)が前記前基台(13a)と、他端側(41b)が前記第1のウェイト(42)と連結しているロープ(41)を有し、前記第1のウェイト(42)の自重により前記上半身用床部(14)を使用者の頭方向に摺動させるのが好ましい。
本発明に係る身体伸長器具において、前記膝下支持部(12)は、後端側に動滑車(52)を介して、取外し又は重さ調整可能に吊るされて配設された第2のウェイト(31)を有するのが好ましい。
本発明に係る身体伸長器具において、前記連結部材(35)はワイヤ、途中位置が屈曲可能なピン、チェーン又は紐であってもよい。
そして、本発明に係る身体伸長具において、前記膝下支持部(12)は左右に分割され、それぞれ独立に前記連結部材(35)を介して前記大腿部用床部(15)に連結されているのが好ましい。
本発明に係る身体伸長器具は、膝下支持部の回動に伴って大腿部用床部を摺動させるため、腕の力と比較して大きい足の折り曲げる力により、又は膝下支持部の自重により膝下支持部を回動させることで、大腿部用床部を使用者の足先方向に摺動させることができる。従って、使用者が大きな力をかけることなく身体を引き伸ばすことができる。
本発明に係る身体伸長器具において、第1のウェイトの自重により上半身用床部を使用者の頭方向に摺動させる構造となっている場合、大腿部用床部の足先方向への摺動に加え、上半身用床部を頭方向に摺動させることができ、使用者が大きな力をかけることなくより効果的に身体を引き伸ばすことができる。
本発明に係る身体伸長器具において、膝下支持部が、後端側に動滑車を介して配設された第2のウェイトを有する場合、膝下支持部の後端側が自重により下がりやすくなる、即ち膝下支持部が力を加えることなく回動しやすくなるため、より力を使うことなく身体を引き伸ばすことができる。また、後端側に設けた第2のウェイトの重さを変えることで、負荷を調整することができる。なお、第2のウェイトを動滑車を介して左右の基部材に取付けることによって、左右均等に第2のウェイトの荷重がかかる。
本発明に係る身体伸長器具において、大腿部用床部の後側と、基部材の第2の水平軸より前側位置にある部位がワイヤ、途中位置が屈曲可能なピン、チェーン又は紐によって連結されている場合、製造コストを抑えることができる。更には、ワイヤ又はピン等の一端が膝下支持部における第2の水平軸よりも前端側の部位に接続されている場合、第2の水平軸を支点としたテコの原理により、弱い力で大腿部用床部を摺動させることができる。また、膝が位置する場所より下方に第2の水平軸を設け、膝から第2の水平軸までの長さに対して、第2の水平軸から膝下支持部の後端までの長さを長くすることで、テコの原理が効果的に働く。
本発明に係る身体伸長器具において、膝下支持部が左右に分割され、それぞれ独立に連結部材を介して大腿部用床部に連結されている場合には、使用の際、左右の臑当て部材を使用者が左右の臑で各々持ち上げることができ、身体的に左右の大腿部の長さ、太さ等が微妙に異なる場合も、大腿部用床部の摺動を容易に行うことができる。
本発明の一実施の形態に係る身体伸長器具を示す部分(頭側)側面図である。 同身体伸長器具を示す部分(足側)側面図である。 同身体伸長器具を示す部分(頭側)底面図である。 同身体伸長器具を示す部分(足側)底面図である。
続いて、添付した図面を参照しながら本発明を具体化した実施の形態について説明する。
図1〜図4に示すように、本発明の一実施の形態に係る身体伸長器具10は、使用者(図示しない)が仰向けで乗った状態で使用され、寝台部11及び膝下支持部12を備え、寝台部11に乗った使用者の身体を伸長させるものである。なお、図1〜図4においては、見易さのため一部記載を省略したものがある。例えば、側面図である図1の第1のウェイト42は、対応する底面図である図3においては記載を省略している。また、使用者が寝台部11上に仰向けに寝た状態で、使用者の頭側を「前側」、使用者の足側を「後側」とする。
寝台部11は、使用者の上半身から大腿部までを乗せる台であり、図1における左側が頭を乗せる側となる。寝台部11は、第1の水平軸18とその下方に設けられた角度調整手段19によって回動可能に連結された前基台13aと後基台13bとからなる基台13、上半身用床部14及び大腿部用床部15を有する。
基台13は、鉄等の金属製であってもよいし、その他プラスチック製等であってもよい。前基台13a、後基台13bはそれぞれ前脚部16、後脚部17を有している。前脚部16及び後脚部17はそれぞれ長さ調節可能に構成されている。前基台13aと後基台13bは、第1の水平軸18により、所定角度範囲内で頭側と足側との間で屈曲(角度調整)可能に連結されている。この角度調整は、ねじ構造を有する角度調整手段19により行うことができる。角度調整においては、併せて前脚部16や後脚部17の長さ調節が行われてもよい。
上半身用床部14は、前基台13aの表側に設けられており、使用者の上半身(頭から背中あたりまで)を直接乗せる部分となる。上半身用床部14は、略水平に配置されているが、傾斜させて使用してもよい。上半身用床部14は、平板材20と、平板材20の表面に重ねて設けられた滑り止め材21とを有している。平板材20の裏面側と、寝台部11の前基台13aの表側との間には、第1のスライド手段の一例である第1のスライドレール22が設けられている。この第1のスライドレール22により、上半身用床部14は、使用者の背丈方向(図1等における左右方向)に摺動可能となっている。
平板材20の材質としては、木材、合成樹脂、金属等特に限定されない。滑り止め材21は、略平板状であるが、足側が隆起した構造となっている。この隆起は使用者の背骨に沿った形状としたものであり、このような形状とすることにより、上半身用床部14を頭側に摺動させた際に、使用者の上半身が滑ることなく引き伸ばされやすくなる。滑り止め材21としては、特に限定されないがクッション性を有しているものを好適に用いることができる。具体的には、例えばスポンジ、織布、不織布などを用いることができ、スポンジが好ましい。また、滑り止め材の材質としては、特に限定されないが、防滑性に優れるゴムが好ましく、EPDM(エチレン−プロピレン−ジエンゴム)がより好ましい。
大腿部用床部15は、後基台13bの表面に設けられており、使用者の大腿部を直接乗せる部分となる。大腿部用床部15は、足先側が高くなるように傾斜して配置されているが、例えば水平等にして使用することもできる。なお、使用の際は、通常、使用者の臀部も大腿部用床部15に乗ることとなる。大腿部用床部15は、平板材23と、平板材23の表面に重ねて設けられた滑り止め材24とを有している。平板材23の裏面側と、寝台部11の後基台13bの表側との間には、第2のスライドレール(第2のスライド手段の一例)25が設けられている。この第2のスライドレール25により、大腿部用床部15は、使用者の背丈方向(前後)に摺動可能となっている。なお、このような構造となっているため、上半身用床部14と大腿部用床部15とは独立して背丈方向にそれぞれ摺動可能である。平板材23及び滑り止め材24の材質は、それぞれ平板材20及び滑り止め材21と同様である。滑り止め材24は平板状である。
膝下支持部12は、寝台部11の後側に接続され、使用者の膝下の少なくとも一部を乗せる部分である。膝下支持部12は、寝台部11との接続部位に設けられた第2の水平軸27を中心に、使用者の膝下の運動にあわせて回動可能に構成されている。膝下支持部12は、具体的には、基部材26、第2の水平軸27、ふくらはぎ支持部材28、臑当て部材29、保持部材30、第2のウェイト31を有している。なお、臑当て部材29は保持部材30に取外し可能に設けられている。臑当て部材29を取り外して、使用者のふくらはぎから下の足の自重によって基部材26を回動することができる。
基部材26(即ち、膝下支持部12)は、右足と左足とを別々に動かせるように、平面視にて左右2つに分割されている。なお、基部材は、左右(左足用及び右足用)が一体となっていてもよい。また、基部材26の材質としては、木材、その他プラスチック等であってもよい。
左右の基部材26の前側途中位置の裏側に4つの取付け金具27aが第2の水平軸27に回動可能に設けられており、左右の基部材26はそれぞれ第2の水平軸27を介して寝台部11の後基台13bの後側下部と連結している。具体的には、図2、図4に示されるように、後基台13bの後側下部は、この後側下部(裏面)に設けられた角パイプ32に差し込まれた角パイプ(補助部材の一例)33を介して、第2の水平軸27に固定されている。ねじ34の操作により、体の大きさによって、膝下支持部12の位置調整(角パイプ33の突出長さの調整)が可能に構成されている。なお、後基台13bの後側下部から突出する補助部材を設けず、後基台13bの後側下部が直接、第2の水平軸と回動可能又は固定して連結するようにしてもよい。
また、後基台の後側下部を、直接又は補助部材を介して膝下支持部の基部材の前側途中位置に設けられた第2の水平軸に回動可能に連結してもよい。
ふくらはぎ支持部材28は、分割されたそれぞれの基部材26の前端側(寝台部11側)の表面側に、右足用及び左足用としてそれぞれ配設されている。ふくらはぎ支持部材28はふくらはぎが固定され易いように湾曲し、弾性部材47(例えばスプリング)を介して、高さ方向、前後方向及び斜め方向にクッション性を有するように設けられている。ふくらはぎ支持部材28の表面は、使用者のふくらはぎの形状にあわせて湾曲した形状となっている。また、必要に応じて、ふくらはぎ支持部材の表面に滑り止め部材を設けることも可能である。
臑当て部材29は、分割されたそれぞれの基部材26の後側上部に、基部材26と離間して、右足用及び左足用としてそれぞれ配設されている。臑当て部材29は、スポンジ等によりクッション性を有する円柱状に形成されており、使用の際の違和感を低減させている。また、臑当て部材29は、使用者の足の長さや好みに応じて背丈方向(使用者の足の長さ方向:図2における矢印方向)に位置調整可能に設けられている。これにより、背丈方向に動かせば、テコの原理で大腿部用床部15を連動させる力を変えることもできる。保持部材30は、分割されたそれぞれの基部材26の後端側の表側に配設され、臑当て部材29を保持している。
第2のウェイト31は、基部材26の後端側から動滑車52を介して吊るされるように設けられている。第2のウェイト31は取り外して重さ調整可能に設けられている。動滑車52は、左右の基部材26のそれぞれに連結しているため、基部材26の左右をバラバラに動かしても、均等に力がかかる。
なお、膝下支持部12は、取付け金具27aに取付けられた第2の水平軸27に基部が固定された支持部材36の先部に回動可能に設けられたストッパー53が基部材26のストッパー受け54に掛止し、基部材26が図2に2点鎖線で示す上位置pに固定される。一方、膝下支持部12は、基部材26が略水平になる程度まで上方に回動させる(後端側を上げる)ことができる。
大腿部用床部15の後側と基部材26の第2の水平軸27の取付け位置より前側位置にある部位は、連結部材の一例である左右のワイヤ35によって連結されている。即ち、ワイヤ35の一端は、大腿部用床部15の後端部の裏面に繋がれ、ワイヤ35の他端は、左右両側にある膝下支持部12の基部材26における第2の水平軸27の配設部位よりも更に前端側の部位に繋がれている。このため、臑当て部材29の足操作により、膝下支持部12の後端側が下方向に移動するように第2の水平軸27を中心に回動した場合、ワイヤ35により大腿部用床部15が引っ張られ、大腿部用床部15は足先方向に摺動する。この際、膝下支持部12は、第2の水平軸27を支点、後端側を力点、前端側のワイヤ35との接続箇所を作用点とするテコを構成しており、この時使用者の下半身自体もふくらはぎ支持部材28との接点部分が支点、膝関節自体が力点、作用点となり、大腿部自体が足先へ引っ張られることで、効率的に大腿部用床部15が後側へ摺動される。ここで、臑当て部材29の片側のみを上方向に作動すると、これに連結された一方の基部材26が傾動する。この場合、作動させた側のワイヤ35が屈曲するので、他方の臑当て部材29の動きには関係がない。
また、他の例として、大腿部用床部15の後端部の裏面に設けられた左右のワイヤ接続箇所55は中心に孔があいており、ワイヤ35はその孔に通され、かつ抜けないようにロックし、ワイヤ35が移動する範囲で左右の膝下支持部12を上下に自由に回動させることを可能にする。なお、膝下支持部12(基部材26及び臑当て部材29)は左右に分割されているので、それぞれ独立してワイヤ35を介して、大腿部用床部15に連結されることになる。また、連結部材として、ワイヤの代わりに途中位置が屈曲可能な例えば、ピン、チェーン、紐を使用してもよい。
身体伸長器具10は、上半身用床部14を前後に摺動させる上半身用床部摺動手段37、及び上半身用床部14の摺動を制御する摺動制御手段38を備えている。
上半身用床部摺動手段37は、動滑車39、定滑車40、ロープ41及び第1のウェイト42を有している。動滑車39は二車であり、上半身用床部14の裏面の幅方向において略中央かつ背丈方向において中央よりやや足先側に固定されている。定滑車40は二車であり、寝台部11の前基台13aの幅方向において略中央かつ背丈方向において中央より頭側に固定されている。ロープ41は、一端側41aが前基台13aと連結し、動滑車39及び定滑車40を介して他端側41bが第1のウェイト42と連結している。ロープ41の一端側41aの前基台13aとの連結箇所は、幅方向において略中央かつ背丈方向において頭側としている。第1のウェイト42は、定滑車40の配設箇所の下方に吊り下げられている。第1のウェイト42は、重量変更可能に構成されている。なお、第1のウェイト42は、フレーム48に囲まれた状態で配置されている。
上記構成の上半身用床部摺動手段37によれば、第1のウェイト42の自重により、上半身用床部14を使用者の頭方向に摺動させることができる。なお、このように二車の動滑車39及び定滑車40を用いているため、第1のウェイト42の重量の4倍の力(一定)で上半身用床部14を摺動させることができる。なお、上半身用床部摺動手段が有する動滑車及び定滑車の数はこの実施の形態に限定されず、例えば複数の動滑車を配置させてもよい。
摺動制御手段38は、上半身用床部14の裏面に背丈方向に配設されたチェーンラック43、チェーンラック43と対になり、前基台13aに回転可能に固定されたスプロケット(円形歯車)44、スプロケット44の回転のロック及びその解除を行うレバーハンドル45を有している。レバーハンドル45は、スプリング51により保持(固定)されている。レバーハンドル45の操作によりスプロケット44のロックを解除すると、第1のウェイト42の重さにより上半身用床部14は頭側に摺動する。なお、チェーンラック43とスプロケット44との代わりに、ラックとピニオンとを用いてもよい。また、摺動制御手段38は、上半身用床部14が複数箇所で止まるように構成することもできる。身体伸長器具10には、一端側が前基台13aに接続され、他端側が一端側の接続箇所よりも頭側の上半身用床部14に接続された左右一対のスプリング46が設けられている。スプリング46の各他端は、上半身用床部14の裏側に設けられた係止部49に連結されている。このスプリング46により、レバーハンドル45の操作によってロックを解除した際に上半身用床部14が勢いよく頭側に移動しすぎることを防ぐことができる。また、前基台13aにはストッパー50が設けられている。上半身用床部14が頭側に移動したとき、上半身用床部14の係止部49がストッパー50にあたり、上半身用床部14が止まる。これにより、ロープ41の緩みをとめることができる。
次に、身体伸長器具10の使用方法について説明する。使用者は、図1における左側を頭側、右側を足側として寝台部11に仰向けに寝る。この際、使用者の臀部は大腿部用床部15における上半身用床部14側に位置するように寝ることとなる。また、使用者の膝下は膝下支持部12に乗せることとなり、ふくらはぎをふくらはぎ支持部材28に乗せ、臑(使用者の背丈等に応じて足首又は足の甲)を臑当て部材29の下に通すこととなる。なお、使用にあたっては、第1のウェイト42が吊り上げられた状態で上半身用床部14はロックされる。また、使用者は、例えば膝下支持部12の後端側を足でやや持ち上げるようにして仰向けに寝ることで、大腿部用床部15の摺動が効果的に行われる。
次いで、使用者が仰向けで乗った状態で、第2のウェイト31の重さ、ふくらはぎ支持部材28より後端の膝下支持部12の自重及びふくらはぎ支持部材28以下の身体の自重により、膝下支持部12が、その後端側が下がる方向に回動する。この回動に伴って、ワイヤ35が大腿部用床部15を足先方向に引っ張り、また、膝関節自体も足先方向に引っ張られ、大腿部用床部15を後側に摺動させる。一方、レバーハンドル45を操作して、ロックを解除することで第1のウェイト42の落下により上半身用床部14が頭方向に引っ張られ、摺動される。レバーハンドル45の操作によりロックを解除し、頭方向に引く力と、足先方向に引く力のバランスが取れたら、頭方向及び足先方向にも動かないので、レバーハンドル45を動かし、即ち、ロックを解除して中立させて全身の力を抜く。
もし、バランスがとれない場合は、例えば寝台部11側の第1のウェイト42と膝下支持部12側の第2のウェイト31とで調整を行う。このような状態においては、使用者の頭方向及び足先方向双方に引っ張られた状態であるため、腰部を中心として身体が引き伸ばされる。なお、ストッパー53を起こして、膝下支持部12をロックして、上半身用床部14を動かして伸長することも可能である。このとき、膝下支持部12の裏側に設けられたストッパー受け54に、ストッパー53が引っかかって固定される。
上半身用床部14は前基台13aに固定することも可能であるが、本実施の形態のように、前基台13aにスライド可能とすることで、上半身の伸長運動をすることができる。また、上半身用床部14をスライドする機構に、滑車を使用しない他の構造で摺動させてもよい
本発明は前記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲でその構成を変更することもできる。なお、寝台部等の左右に手すりが設けられていてもよい。更に、ストッパーで膝下支持部を固定して、上半身用床部のみを作動させて使用させてもよいし、上半身用床部を固定して、膝下支持部を作動させて使用することもできる。
また、必要に応じて、ふくらはぎ支持部材の表面に滑り止め部材(例えば、ゴムシート)を設けることも可能である。
更に、左右の基部材を滑車を介したワイヤ等で連結し、連動させるようにしてもよい。
10:身体伸長器具、11:寝台部、12:膝下支持部、13:基台、13a:前基台、13b:後基台、14:上半身用床部、15:大腿部用床部、16:前脚部、17:後脚部、18:第1の水平軸、19:角度調整手段、20:平板材、21:滑り止め材、22:第1のスライドレール、23:平板材、24:滑り止め材、25:第2のスライドレール、26:基部材、27:第2の水平軸、27a:取付け金具、28:ふくらはぎ支持部材、29:臑当て部材、30:保持部材、31:第2のウェイト、32、33:角パイプ、34:ねじ、35:ワイヤ、36:支持部材、37:上半身用床部摺動手段、38:摺動制御手段、39:動滑車、40:定滑車、41:ロープ、41a:一端側、41b:他端側、42:第1のウェイト、43:チェーンラック、44:スプロケット、45:レバーハンドル、46:スプリング、47:弾性部材、48:フレーム、49:係止部、50:ストッパー、51:スプリング、52:動滑車、53:ストッパー、54:ストッパー受け、55:ワイヤ接続箇所

Claims (5)

  1. 使用者が仰向けで乗った状態で使用され、使用者の上半身から大腿部までを乗せる寝台部(11)と、該寝台部(11)の後側に接続され、使用者の膝下の少なくとも一部を乗せる膝下支持部(12)を備え、前記寝台部(11)に乗った使用者の身体を伸長させる身体伸長器具(10)において、
    1)前記寝台部(11)は、第1の水平軸(18)とその下方に設けられた角度調整手段(19)によって、回動可能に連結された前基台(13a)と後基台(13b)とを有し、
    2)前記前基台(13a)の表側に、第1のスライド手段(22)を介して使用者の背丈方向に摺動可能に設けられた上半身用床部(14)を、前記後基台(13b)の表側に、第2のスライド手段(25)を介して使用者の大腿部を乗せて前後に移動可能な大腿部用床部(15)を有し、
    3)前記後基台(13b)の後側下部には、直接又は該後側下部から突出する補助部材(33)を介して第2の水平軸(27)が設けられ、前記膝下支持部(12)の基部材(26)の前側途中位置で、前記第2の水平軸(27)を介して、前記後基台(13b)が前記基部材(26)に回動可能に連結され、
    4)更に、前記大腿部用床部(15)の後側と、前記基部材(26)の前記第2の水平軸(27)の取付け位置より前側位置にある部位は連結部材(35)によって連結され、
    5)前記基部材(26)の後側上部には、前記基部材(26)とは隙間を有して取外し可能な臑当て部材(29)を有し、
    前記臑当て部材(29)の足操作による前記膝下支持部(12)の回動に伴って、前記第2の水平軸(27)を支点とするテコの原理により、前記大腿部用床部(15)を前後に摺動させることが可能なことを特徴とする身体伸長器具。
  2. 請求項1記載の身体伸長器具において、前記上半身用床部(14)を前後に摺動させる上半身用床部摺動手段(37)、及び前記上半身用床部(14)の摺動を制御する摺動制御手段(38)を備え、
    前記上半身用床部摺動手段(37)は、前記上半身用床部(14)の裏側に配設された動滑車(39)、第1のウェイト(42)、及び定滑車(40)を介して一端側(41a)が前記前基台(13a)と、他端側(41b)が前記第1のウェイト(42)と連結しているロープ(41)を有し、前記第1のウェイト(42)の自重により前記上半身用床部(14)を使用者の頭方向に摺動させることを特徴とする身体伸長器具。
  3. 請求項1又は2記載の身体伸長器具において、前記膝下支持部(12)は、後端側に動滑車(52)を介して、取外し又は重さ調整可能に吊るされて配設された第2のウェイト(31)を有することを特徴とする身体伸長器具。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の身体伸長器具において、前記連結部材(35)はワイヤ、途中位置が屈曲可能なピン、チェーン又は紐であることを特徴とする身体伸長具。
  5. 請求項1〜4のいずれか1記載の身体伸長具において、前記膝下支持部(12)は左右に分割され、それぞれ独立に前記連結部材(35)を介して前記大腿部用床部(15)に連結されていることを特徴とする身体伸長具。
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