JP6395630B2 - 鮮度保持ラミネートフィルム - Google Patents
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Description
前記ポリエチレン系フィルムが、パルミチルジエタノールアミン、ステアリルジエタノールアミン、グリセリンモノラウレートおよびジグリセリンモノラウレートからなる群から選択される少なくとも一種の化合物を含み、かつ、前記ポリエチレン系フィルムの、前記接着層と接する面とは反対側の表面に、前記化合物が0.002〜0.5g/m2存在し、
前記接着層が、接着剤と溶媒とを含む接着剤溶液を付与し、乾燥することで形成され、
前記溶媒が、前記溶媒全体の質量に対して、アルコール系溶剤および/またはエーテル系溶剤を60質量%以上含む鮮度保持ラミネートフィルム。
前記ポリエチレン系フィルムと該延伸フィルムとを前記接着層を介して接着する工程と、
を含む鮮度保持ラミネートフィルムの製造方法であって、
前記溶媒が、該溶媒全体の質量に対して、アルコール系溶剤および/またはエーテル系溶剤を60質量%以上含み、
前記ポリエチレン系フィルムが、パルミチルジエタノールアミン、ステアリルジエタノールアミン、グリセリンモノラウレートおよびジグリセリンモノラウレートからなる群から選択される少なくとも一種の化合物を含み、かつ、前記ポリエチレン系フィルムの、前記接着層と接する面とは反対側の表面に、前記化合物が0.002〜0.5g/m2存在する鮮度保持ラミネートフィルムの製造方法。
本発明に係る鮮度保持ラミネートフィルムは、ポリエチレン系フィルムと、延伸フィルムと、該ポリエチレン系フィルムと該延伸フィルムとを接着する接着層と、を備える鮮度保持ラミネートフィルムであって、前記ポリエチレン系フィルムが、パルミチルジエタノールアミン、ステアリルジエタノールアミン、グリセリンモノラウレートおよびジグリセリンモノラウレートからなる群から選択される少なくとも一種の化合物(以下、特定化合物とも示す)を含み、かつ、前記ポリエチレン系フィルムの、前記接着層と接する面とは反対側の表面に、前記化合物が0.002〜0.5g/m2存在し、前記接着層が、接着剤と溶媒とを含む接着剤溶液を付与し、乾燥することで形成され、前記溶媒が、前記溶媒全体の質量に対して、アルコール系溶剤および/またはエーテル系溶剤を60質量%以上含む。
本発明に係る特定化合物は、パルミチルジエタノールアミン、ステアリルジエタノールアミン、グリセリンモノラウレートおよびジグリセリンモノラウレートからなる群から選択される少なくとも一種の化合物である。パルミチルジエタノールアミンは、炭素数16の長鎖アルキル基であるパルミチル基を有するアルキルジエタノールアミンである。ステアリルジエタノールアミンは、炭素数18の長鎖アルキル基であるステアリル基を有するアルキルジエタノールアミンである。グリセリンモノラウレートは、ラウリン酸(炭素数12)とグリセリンとのモノエステルである。ジグリセリンモノラウレートは、ラウリン酸(炭素数12)とジグリセリンとのモノエステルである。
ステアリルジエタノールアミン;18個;51℃
パルミチルジエタノールアミン;16個;28℃
ミリスチルジエタノールアミン;14個;22〜23℃
ラウリルジエタノールアミン;12個;常温で液体。
本発明に係る鮮度保持ラミネートフィルムに含まれるポリエチレン系フィルムの、接着層と接する面とは反対側の表面には、前記化合物が0.002〜0.5g/m2存在する。ポリエチレン系フィルムの反ラミ面に特定化合物が0.002g/m2以上存在することにより、鮮度保持ラミネートフィルムは十分な抗菌性を示す。また、ポリエチレン系フィルムの反ラミ面に特定化合物が0.5g/m2以下存在することにより、特定化合物の内容物への移行を十分に抑制することができる。ポリエチレン系フィルムの反ラミ面に存在する特定化合物の量(以下、特定化合物の表面量とも示す)は、0.004〜0.4g/m2が好ましく、0.01〜0.3g/m2がより好ましく、0.02〜0.2g/m2が更に好ましい。なお、特定化合物の表面量の測定は後述する方法により行う。
本発明に係るポリエチレン系フィルムは、エチレン系重合体と、前記特定化合物とを含む。該ポリエチレン系フィルムはエチレン系重合体を80質量%以上含むことが好ましく、90質量%以上含むことがより好ましく、95質量%以上含むことが更に好ましい。
本発明に係る延伸フィルムは、前記ポリエチレン系フィルム以外の延伸フィルムであれば、特に限定されない。該延伸フィルムとしては、例えばナイロン6、ナイロン66等のポリアミドからなる延伸フィルム、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステルからなる延伸フィルム、ポリカーボネートからなる延伸フィルム、エチレン・ビニルアルコール共重合体からなる延伸フィルム、ポリビニルアルコールからなる延伸フィルム、ポリ塩化ビニルからなる延伸フィルム、ポリ塩化ビニリデンからなる延伸フィルム、ポリプロピレン等のポリオレフィン(ポリエチレンを除く)からなる延伸フィルム、ポリL乳酸、ポリD乳酸、ポリL乳酸とポリD乳酸を精密に配位したステレオコンプレックス晶ポリ乳酸からなる延伸フィルム等が挙げられる。また、該延伸フィルムは1軸延伸フィルムであってもよく、2軸延伸フィルムであってもよい。これらの中でも、該延伸フィルムとしては、ナイロン、ポリエチレンテレフタレートおよびポリプロピレンからなる群から選択される少なくとも一種の1軸または2軸延伸フィルムであることが、鮮度保持ラミネートフィルムの酸素透過性、バリア性、手切れ性、多色印刷性、および表面光沢の観点から好ましい。
前記ポリエチレン系フィルムおよび前記延伸フィルムは、本発明の目的を損なわない範囲で、耐熱安定剤(酸化防止剤)、耐候安定剤、紫外線吸収剤、滑剤、スリップ剤、核剤、ブロッキング防止剤、帯電防止剤、防曇剤、顔料、染料等の他、タルク、シリカ、珪藻土などの各種フィラー類を含んでもよい。
本発明に係る接着層は、前記ポリエチレン系フィルムと前記延伸フィルムとを接着する。すなわち、前記ポリエチレン系フィルムと前記延伸フィルムとは該接着層を介して接着されており、前記ポリエチレン系フィルムおよび前記延伸フィルムは該接着層と直接接触している。該接着層は、接着剤と溶媒とを含む接着剤溶液を付与し、乾燥することで形成される。該接着剤溶液の付与は、前記ポリエチレン系フィルムに対して行われても、前記延伸フィルムに対して行われてもよい。該接着剤溶液に含まれる該溶媒は、該溶媒全体の質量に対して、アルコール系溶剤および/またはエーテル系溶剤を60質量%以上含み、65質量%以上含むことが好ましく、70質量%以上含むことがより好ましく、75質量%以上含むことがさらに好ましく、78質量%以上含むことが特に好ましい。該接着剤溶液が溶媒として、アルコール系溶剤および/またはエーテル系溶剤を溶媒全体の質量に対して60質量%以上含むことにより、該溶媒がポリエチレン系フィルムに付与されても膨潤の程度が低く、円滑に特定化合物をポリエチレン系フィルムの反ラミ面にブリードアウトさせることができる。このため、鮮度保持ラミネートフィルムは高い鮮度保持性を示す。なお、該含有量の上限は特に限定されず、100質量%であってもよい。
前記アルコール系溶剤としては、特に限定されないが、ポリエチレン系フィルムに付与しても膨潤の程度が低い観点から、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール(IPA)、ノルマルプロピルアルコール、ブタノール、イソブタノール、ターシャリーブタノール(TBA)、ブタンジオール、エチルヘキサノールおよびベンジルアルコールからなる群から選択される少なくとも一種が好ましい。
前記接着剤としては、接着機能を有する樹脂を用いることができる。該樹脂としては、ポリエステル系樹脂、ポリエーテル系樹脂、ポリエーテルエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリエステルウレタン系樹脂、ポリエーテルウレタン系樹脂、ポリエステルエーテルウレタン系樹脂、エポキシ樹脂が、十分な接着強度が得られる観点から好ましい。これらの接着剤は一種を用いてもよく、二種以上を併用してもよい。また、これらの接着剤は、前記樹脂単独で使用される場合もあるが、ポリイソシアネート化合物を含む硬化剤と組み合わせて、2液硬化型接着剤として使用することもできる。
本発明に係る鮮度保持ラミネートフィルムは、20℃、80%RHでの酸素透過度(JIS K 7126に準じて測定)が2000ml/m2・MPa以下であることが好ましい。精肉、鮮魚、総菜のような呼吸をしない生鮮物を包装する場合、該酸素透過度が2000ml/m2・MPa以下であることにより、菌の繁殖を十分に抑えることができ、鮮度保持性を向上させることができる。該酸素透過度を2000ml/m2・MPa以下にする方法としては、例えば適正な厚みを選択する、微細な孔加工をする等の方法が挙げられる。該酸素透過度は、1700ml/m2・MPa以下であることがより好ましく、1500ml/m2・MPa以下であることが更に好ましい。なお、該酸素透過度の下限は特に限定されないが、嫌気性雰囲気にしないように例えば100ml/m2・MPa以上とすることができる。
本発明に係る鮮度保持ラミネートフィルムの製造方法は、接着剤と溶媒とを含む接着剤溶液を、ポリエチレン系フィルムまたは延伸フィルムの一方の表面上に付与し、乾燥することで接着層を形成する工程と、前記ポリエチレン系フィルムと該延伸フィルムとを前記接着層を介して接着する工程と、を含む鮮度保持ラミネートフィルムの製造方法であって、前記溶媒が、該溶媒全体の質量に対して、アルコール系溶剤および/またはエーテル系溶剤を60質量%以上含み、前記ポリエチレン系フィルムが、パルミチルジエタノールアミン、ステアリルジエタノールアミン、グリセリンモノラウレートおよびジグリセリンモノラウレートからなる群から選択される少なくとも一種の化合物を含み、かつ、前記ポリエチレン系フィルムの、前記接着層と接する面とは反対側の表面に、前記化合物が0.002〜0.5g/m2存在する。該方法によれば、本発明に係る鮮度保持ラミネートフィルムを容易に製造することができる。
本発明に係る鮮度保持包装体は、本発明に係る鮮度保持ラミネートフィルムからなる。本発明に係る鮮度保持包装体は、例えば、前記鮮度保持ラミネートフィルムのポリエチレン系フィルムを内面として二つに折畳んで、両端をヒートシール、溶断シールなどにより封止することで製造することができる。また、二枚の前記鮮度保持ラミネートフィルムを、ポリエチレン系フィルムが内面になるように重ね合わせて、三方をヒートシール、溶断シールなどにより封止することで製造することもできる。前記鮮度保持包装体は、成形する前に必要に応じて延伸フィルムの表面に印刷処理を行ってもよい。前記鮮度保持包装体は、精肉、鮮魚、総菜のような呼吸をしない生鮮物を包装するのに適している。
鮮度保持ラミネートフィルムの、ポリエチレン系フィルムの反ラミ面(接着層と接する面とは反対側の表面)に存在するステアリルジエタノールアミン(C18DEA)の量を、以下の方法で求めた。23℃の環境下で鮮度保持ラミネートフィルムの表面(A4大、0.06m2)をジクロロメタン(20ml)で洗浄し、その洗浄液を回収し、濃縮定容し、シリル化した。その後、Aglient Technologies社製のGC/MSを用いてステアリルジエタノールアミンを定量して、鮮度保持ラミネートフィルム表面のステアリルジエタノールアミンの量を求めた。なお、本発明においてステアリルジエタノールアミン以外の特定化合物を用いる場合にも、この方法により鮮度保持ラミネートフィルム表面における特定化合物の定量を行う。
JIS Z 2801に準じて、抗菌試験を、大腸菌(Escherichia coli)を用いて行った。但し、鮮度保持ラミネートフィルム(ポリエチレン系フィルム)の表面の状態を保つためにアルコールによるふき取りは行わなかった。また、それ以外にも一部条件を変更して行った。
有り:24時間後の菌数がcontrolに比べて1/100以下である。
なし:24時間後の菌数がcontrolに比べて1/100よりも大きい。
鮮度保持ラミネートフィルムの端に1辺2mmの正三角形のノッチをはさみで入れ、そこを起点に鮮度保持ラミネートフィルムを引き裂くことが出来るかを手で評価した。手切れ性は以下の基準で評価した。
有り:5cm以上鮮度保持ラミネートフィルムを引き裂くことができる。
なし:5cm以上鮮度保持ラミネートフィルムを引き裂くことができない。
JIS K 7126に準じて、鮮度保持ラミネートフィルムの20℃、80%RHでの酸素透過度[ml/m2・MPa]を測定した。
(1)中間層の材料
中間層の材料には、直鎖状低密度ポリエチレン(三井化学社製、密度:0.940g/cm3、MFR:4.0g/10分、融点:117.3℃)に、ステアリルジエタノールアミン(C18DEA、理研ビタミン社製)を添加した材料を用いた。該材料のステアリルジエタノールアミンの含有量は0.1質量%であった。
表面層の材料には、前記直鎖状低密度ポリエチレンに、シリカ(富士シリシア化学社製、商品名:サイリシア730(平均粒径3μm))及びエルカ酸アミド(チバスペシャリティケミカルズ社製、商品名:ATMERSA1753)を添加した材料を用いた。該材料のシリカ及びエルカ酸アミドの含有量は、それぞれ0.1質量%であった。
シール層の材料には、直鎖状低密度ポリエチレン(三井化学社製、密度:0.92g/cm3、MFR:4.0g/10分、融点:128℃)(に、ステアリルジエタノールアミン(理研ビタミン社製)、シリカ(富士シリシア化学社製、商品名:サイリシア730(平均粒径3μm))及びエルカ酸アミド(チバスペシャリティケミカルズ社製、商品名:ATMERSA1753)を添加した材料を用いた。該材料のステアリルジエタノールアミン、シリカ及びエルカ酸アミドの含有量は、それぞれ0.1質量%であった。
前記各材料を用いて、シール層/中間層/表面層の3層キャストフィルムであるポリエチレン系フィルム1を、各層の厚みの比率が20/60/20となるように製造した。ポリエチレン系フィルム1の成形は、押出機のダイス温度:200℃、チル温度:50℃の条件で行った。得られたポリエチレン系フィルム1の表面層の表面をコロナ処理した。コロナ処理された表面の表面張力が38mN/m以上であることを、和光純薬株式会社製の濡れ張力試験用混合液NO.38.0を用いて確認した。得られたポリエチレン系フィルム1の厚みは25μmであった。得られたポリエチレン系フィルム1に対して、前記抗菌試験を行った。結果を表1に示す。
AD−393(商品名、東洋インキ製、接着剤:末端にアミノ基を有するポリウレタン尿素からなる有機ポリオール、固形分濃度としての接着剤濃度:50質量%)15質量部と、CAT−EP1(商品名、東洋インキ製、接着剤:エポキシ樹脂、固形分濃度としての接着剤濃度:84質量%)1質量部と、メタノール11質量部とを混合することで、接着剤溶液を調製した。該接着剤溶液に含まれる溶媒は、該溶媒全体の質量に対して、アルコール系溶剤(メタノール及びIPA)を79質量%含んでいた。また、該接着剤溶液中の固形分濃度としての接着剤濃度は31質量%であった。
中間層およびシール層の材料として、ステアリルジエタノールアミンを添加しない材料を用いた以外は実施例1のポリエチレン系フィルム1と同様にポリエチレン系フィルム2を製造した。得られたポリエチレン系フィルム2に対して、前記抗菌試験を行った。結果を表1に示す。また、該ポリエチレン系フィルム2を用いた以外は実施例1と同様に鮮度保持ラミネートフィルムを製造し、評価した。結果を表2に示す。
ポリエチレン系フィルム1に、二軸延伸ナイロンフィルムを接着せず、そのまま前記評価を行った以外は比較例1と同様に行った。結果を表2に示す。
接着剤溶液の調製において、メタノール11質量部の代わりにIPA11質量部を用いた以外は実施例1と同様に接着剤溶液を調製した。該接着剤溶液に含まれる溶媒は、該溶媒全体の質量に対して、アルコール系溶剤(IPA)を79質量%含んでいた。また、該接着剤溶液中の固形分濃度としての接着剤濃度は31質量%であった。該接着剤溶液を、該接着剤溶液の付与量が、固形分としての接着剤の付与量が3g/m2となる量塗布した。その後、これを70℃で1分間乾燥させて接着層を形成した。それ以外は実施例1と同様に鮮度保持ラミネートフィルムを製造し、評価した。結果を表3に示す。
厚みを50μmに変更した以外はポリエチレン系フィルム1と同様にポリエチレン系フィルム3を製造した。該ポリエチレン系フィルム3を用いた以外は実施例2と同様に鮮度保持ラミネートフィルムを製造し、評価した。結果を表3に示す。
延伸フィルムとして、二軸延伸ナイロンフィルムの代わりに二軸延伸ポリプロピレンフィルム(商品名:#25、三井化学東セロ製、厚さ25μm)を用いた以外は、実施例2と同様に鮮度保持ラミネートフィルムを製造し、評価した。結果を表3に示す。
延伸フィルムとして、二軸延伸ナイロンフィルムの代わりに二軸延伸ポリプロピレンフィルム(商品名:#25、三井化学東セロ製、厚さ25μm)を用いた以外は、実施例3と同様に鮮度保持ラミネートフィルムを製造し、評価した。結果を表3に示す。
延伸フィルムとして、二軸延伸ナイロンフィルムの代わりに二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(商品名:#12、ユニチカ製、厚さ12μm)を用いた以外は、実施例2と同様に鮮度保持ラミネートフィルムを製造し、評価した。結果を表3に示す。
延伸フィルムとして、二軸延伸ナイロンフィルムの代わりに二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(商品名:#12、ユニチカ製、厚さ12μm)を用いた以外は、実施例3と同様に鮮度保持ラミネートフィルムを製造し、評価した。結果を表3に示す。
接着剤溶液の調製において、メタノール11質量部の代わりに酢酸エチル11質量部を用いた以外は実施例1と同様に接着剤溶液を調製した。該接着剤溶液に含まれる溶媒は、該溶媒全体の質量に対して、アルコール系溶剤(IPA)を20質量%含んでいた。また、該接着剤溶液中の固形分濃度としての接着剤濃度は31質量%であった。該接着剤溶液を、該接着剤溶液の付与量が、固形分としての接着剤の付与量が3g/m2となる量塗布した。その後、これを70℃で1分間乾燥させて接着層を形成した。それ以外は実施例1と同様に鮮度保持ラミネートフィルムを製造し、評価した。結果を表4に示す。
実施例3で製造したポリエチレン系フィルム3を用いた以外は比較例3と同様に鮮度保持ラミネートフィルムを製造し、評価した。結果を表4に示す。
延伸フィルムとして、二軸延伸ナイロンフィルムの代わりに二軸延伸ポリプロピレンフィルム(商品名:#25、三井化学東セロ製、厚さ25μm)を用いた以外は、比較例3と同様に鮮度保持ラミネートフィルムを製造し、評価した。結果を表4に示す。
延伸フィルムとして、二軸延伸ナイロンフィルムの代わりに二軸延伸ポリプロピレンフィルム(商品名:#25、三井化学東セロ製、厚さ25μm)を用いた以外は、比較例4と同様に鮮度保持ラミネートフィルムを製造し、評価した。結果を表4に示す。
延伸フィルムとして、二軸延伸ナイロンフィルムの代わりに二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(商品名:#12、ユニチカ製、厚さ12μm)を用いた以外は、比較例3と同様に鮮度保持ラミネートフィルムを製造し、評価した。結果を表4に示す。
延伸フィルムとして、二軸延伸ナイロンフィルムの代わりに二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(商品名:#12、ユニチカ製、厚さ12μm)を用いた以外は、比較例4と同様に鮮度保持ラミネートフィルムを製造し、評価した。結果を表4に示す。
Claims (13)
- ポリエチレン系フィルムと、延伸フィルムと、該ポリエチレン系フィルムと該延伸フィルムとを接着する接着層と、を備える鮮度保持ラミネートフィルムであって、
前記ポリエチレン系フィルムが、パルミチルジエタノールアミン、ステアリルジエタノールアミン、グリセリンモノラウレートおよびジグリセリンモノラウレートからなる群から選択される少なくとも一種の化合物を含み、かつ、前記ポリエチレン系フィルムの、前記接着層と接する面とは反対側の表面に、前記化合物が0.002〜0.5g/m2存在し、
前記接着層が、接着剤と溶媒とを含む接着剤溶液を付与し、乾燥することで形成され、
前記溶媒が、前記溶媒全体の質量に対して、アルコール系溶剤および/またはエーテル系溶剤を60質量%以上含む鮮度保持ラミネートフィルム。 - 前記アルコール系溶剤が、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、ノルマルプロピルアルコール、ブタノール、イソブタノール、ターシャリーブタノール、ブタンジオール、エチルヘキサノールおよびベンジルアルコールからなる群から選択される少なくとも一種である請求項1に記載の鮮度保持ラミネートフィルム。
- 前記エーテル系溶剤が、イソプロピルエーテル、メチルセロソルブ、セロソルブ、ブチルセロソルブ、ジオキサン、メチルターシャリーブチルエーテルおよびブチルカルビトールからなる群から選択される少なくとも一種である請求項1又は2に記載の鮮度保持ラミネートフィルム。
- 前記延伸フィルムが、ナイロン、ポリエチレンテレフタレートおよびポリプロピレンからなる群から選択される少なくとも一種の1軸または2軸延伸フィルムである請求項1から3のいずれか1項に記載の鮮度保持ラミネートフィルム。
- 前記ポリエチレン系フィルムが、パルミチルジエタノールアミン、ステアリルジエタノールアミン、グリセリンモノラウレートおよびジグリセリンモノラウレートからなる群から選択される少なくとも一種の化合物を0.001〜3質量%含有する請求項1から4のいずれか1項に記載の鮮度保持ラミネートフィルム。
- 前記延伸フィルムの厚さが10〜50μmである請求項1から5のいずれか1項に記載の鮮度保持ラミネートフィルム。
- 前記ポリエチレン系フィルムの厚さが10〜120μmである請求項1から6のいずれか1項に記載の鮮度保持ラミネートフィルム。
- JIS K 7126に準じて測定される、20℃、80%RHでの酸素透過度が2000ml/m2・MPa以下である請求項1から7のいずれか1項に記載の鮮度保持ラミネートフィルム。
- 前記接着剤溶液には、固形分濃度として15〜50質量%の接着剤が前記溶媒に溶解された状態で含まれる請求項1から8のいずれか1項に記載の鮮度保持ラミネートフィルム。
- 前記接着剤溶液の付与量が、固形分としての接着剤の付与量が1〜5g/m2となる量である請求項1から9のいずれか1項に記載の鮮度保持ラミネートフィルム。
- 前記乾燥の温度が30〜100℃である請求項1から10のいずれか1項に記載の鮮度保持ラミネートフィルム。
- 請求項1から11のいずれか1項に記載の鮮度保持ラミネートフィルムからなる鮮度保持包装体。
- 接着剤と溶媒とを含む接着剤溶液を、ポリエチレン系フィルムまたは延伸フィルムの一方の表面上に付与し、乾燥することで接着層を形成する工程と、
前記ポリエチレン系フィルムと該延伸フィルムとを前記接着層を介して接着する工程と、
を含む鮮度保持ラミネートフィルムの製造方法であって、
前記溶媒が、該溶媒全体の質量に対して、アルコール系溶剤および/またはエーテル系溶剤を60質量%以上含み、
前記ポリエチレン系フィルムが、パルミチルジエタノールアミン、ステアリルジエタノールアミン、グリセリンモノラウレートおよびジグリセリンモノラウレートからなる群から選択される少なくとも一種の化合物を含み、かつ、前記ポリエチレン系フィルムの、前記接着層と接する面とは反対側の表面に、前記化合物が0.002〜0.5g/m2存在する鮮度保持ラミネートフィルムの製造方法。
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