JP6394870B2 - 印刷装置 - Google Patents

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Description

本発明は、長尺状のロール体から引き出された被印刷媒体に印刷を行う印刷装置に関する。
長尺状の用紙等の被印刷媒体を巻き重ねたロール体が装填された印刷装置では、給送ローラー対が被印刷媒体を挟み込んで回転することによりロール体を従動回転させ、そのロール体から被印刷媒体を引き出している。この場合、新品のロール体が装填されてから暫くの間はロール体が重いため、給送ローラー対によるロール体から被印刷媒体を引き出す力が被印刷媒体に対して引っ張り力として大きく作用し、被印刷媒体が破断するおそれがある。
そこで、従来の印刷装置では、給送ローラー対を回転駆動させる給送モーターに加えて、ロール体を回転駆動させる繰出モーターを備えている。そして、給送ローラー対によるロール体から被印刷媒体を引き出す力を抑制した状態でロール体から被印刷媒体を引き出せるように、繰出モーター及び給送モーターの両方の駆動を制御している(例えば、特許文献1参照)。
また、ロール体から被印刷媒体が引き出されていくにつれてロール体の半径が小さくなり、ロール体の回転負荷(トルク)が小さくなる。このため、繰出モーターが常に一定の駆動力でロール体を回転させると、ロール体の半径が小さくなるにつれてロール体の回転速度が速くなり、被印刷媒体の搬送経路においてロール体と給送ローラー対との間で被印刷媒体が弛んでしまうおそれがある。
そこで、特許文献1の印刷装置は、ロール体から引き出される被印刷媒体に常に所定の張力が付与されるように、給送モーターが停止状態で繰出モーターを駆動してロール体から被印刷媒体を引き出す際に繰出モーターに作用する回転負荷とその回転速度との関係を測定するメジャーメント処理を実行する。そして特許文献1の印刷装置は、メジャーメント処理で得られたメジャーメント値(例えばモーター指令値)を用いてロール体の回転負荷の変化に伴う繰出モーターに作用する回転負荷の変動を抑制した制御を実行する。
特開2014−5108号公報
ところで、特許文献1の印刷装置では、メジャーメント処理において、繰出モーターが低速及び高速のそれぞれの状態でロール体を1回転させて、ロール体から繰出モーターに作用する回転負荷と繰出モーターの回転速度との関係を測定している。このため、メジャーメント処理に時間がかかってしまう。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、メジャーメント処理の時間を短縮可能な印刷装置を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決する印刷装置は、被印刷媒体が巻き重ねられることにより形成されたロール体を支持するロール体支持部と、前記ロール体支持部により支持された前記ロール体を回転させる駆動部と、第1回転速度で前記ロール体を回転させたときの前記ロール体の回転負荷の変化と、前記第1回転速度とは異なる第2回転速度で前記ロール体を回転させたときの前記ロール体の回転負荷の変化とを測定する負荷測定部とを備え、前記第2回転速度による前記ロール体の回転角度範囲は、前記第1回転速度による前記ロール体の回転角度範囲よりも大きく、前記第1回転速度による前記ロール体の回転角度範囲の少なくとも一部は、前記第2回転速度による前記ロール体の回転角度範囲と重なる。
ロール体の1回転における回転負荷は、ロール体の回転速度が変化してもロール体の回転角度に応じて同様に変化する。
そこで、第1回転速度によるロール体の回転角度範囲と第2回転速度によるロール体の回転角度範囲とが重なる部分における回転負荷の変化に基づいて、第2回転速度によるロール体の回転角度範囲において第1回転速度によるロール体の回転負荷の変化を推定することができる。このため、第1回転速度によるロール体の回転角度範囲が第2回転速度によるロール体の回転角度範囲よりも小さくても第2回転速度の回転角度範囲と同じ回転角度範囲までロール体の回転負荷の変化を把握することができる。このため、例えば第2回転速度でロール体を1回転させたとき、第1回転速度ではロール体を1回転未満としても第1回転速度でロール体を1回転させたときのロール体の回転負荷を把握することができる。このため、従来の印刷装置のメジャーメント処理と比較して、メジャーメント処理の時間を短縮できる。
また、上記印刷装置において、前記第2回転速度は、前記第1回転速度よりも速いことが好ましい。
この構成によれば、ロール体の回転角度範囲が大きい第2回転速度を速くすることで、第2回転速度でのロール体の回転負荷の測定時間をより短縮できる。このため、メジャーメント処理の時間をより短縮できる。
また、上記印刷装置において、前記負荷測定部は、前記第2回転速度において前記ロール体の1回転にわたる前記ロール体の回転負荷の変化を測定することが好ましい。
第2回転速度においてロール体の1回転未満のロール体の回転負荷の変化を測定する場合、ロール体の回転負荷を測定していない回転角度範囲が存在し、ロール体の回転負荷の変化を精度よく把握できない。この点、本印刷装置によれば、第2回転速度においてロール体の1回転にわたるロール体の回転負荷の変化を測定するため、ロール体の回転負荷の変化を測定していない回転角度範囲が存在しない。このため、ロール体の回転負荷の変化を精度よく把握できる。このため、ロール体から引き出された被印刷媒体の張力を予め設定された所定値に精度よく調整することができる。
また、上記印刷装置において、前記負荷測定部は、前記第1回転速度において前記ロール体の1/4回転にわたる前記ロール体の回転負荷の変化を測定することが好ましい。
また、上記印刷装置において、前記第1回転速度は、前記被印刷媒体の印刷時において最も遅い速度であり、前記第2回転速度は、前記被印刷媒体の印刷時において最も速い速度であることが好ましい。
この構成によれば、被印刷媒体への印刷時において最も広い速度範囲でロール体の回転速度とロール体の回転負荷との関係を取得できる。このため、ロール体の回転速度とロール体の回転負荷との関係を正確に把握できる。したがって、取得した関係に基づいて駆動部を精度よく制御することができる。
また、上記印刷装置において、前記ロール体から引き出された前記被印刷媒体の弛み状態を検出する弛み検出部を備えることが好ましい。
一実施形態の印刷装置の斜視図。 一実施形態の印刷装置の内部構成を示す模式構成図。 一実施形態の印刷装置の電気的な構成を示す模式図。 メジャーメント処理におけるロール体の回転角度範囲を説明するための模式図。 繰出モーターの回転負荷とロール体の回転角度との関係を示すグラフ。 繰出モーターの回転負荷と繰出モーターの回転速度との関係を示すグラフ。 制御装置により実行される判定処理の手順を示すフローチャート。 (a)メジャーメント処理における繰出モーターの動作状態を示すタイムチャート、(b)メジャーメント処理における給送モーターの動作状態を示すタイムチャート、(c)メジャーメント処理における用紙の弛み量の推移を示すグラフ。 (a)メジャーメント処理の開始前のロール体の用紙の状態を示す模式図、(b)メジャーメント処理において給送モーターが停止し、繰出モーターが回転したときのロール体の用紙の動作を示す模式図、(c)メジャーメント処理において給送モーターが回転し、繰出モーターが停止したときのロール体の用紙の動作を示す模式図。
以下、印刷装置の一実施形態について、図面を参照して説明する。なお、本実施形態の印刷装置は、例えば、液体の一例であるインクを媒体に噴射することにより印刷を行うインクジェット式のプリンターで構成される。また、このプリンターは、印刷方式が媒体の搬送方向と交差する方向に印刷ヘッドを移動させて印刷を行う、所謂シリアル方式のプリンターである。
図1に示すように、印刷装置11は、脚台12に支持された略直方体形状の装置本体13と、装置本体13の背面部から上側後方に向けて斜めに突き出るように設けられた給紙部14とを備えている。
給紙部14は、跳ね上げ式の開閉カバー15を備えている。給紙部14内には、開閉カバー15を開状態として、被印刷媒体の一例である長尺の用紙Pがロール状に巻き重ねられて形成されたロール体RBが装填される。ロール体RBは、給紙部14内においてロール体RBの長手方向の両端部に対応する位置に設けられた一対のロール体支持部16により支持されている。ロール体支持部16は、その中央に設けられた突出部16aがロール体RBの中空部に嵌め合わせられることによりロール体RBを支持している。
装置本体13の右手前側には、ユーザーが印刷装置11を操作するための操作部17が設けられている。図2に示すように、装置本体13内には、用紙Pを支持する支持台20と、支持台20に支持された用紙Pに印刷を行う印刷部21と、装置本体13と給紙部14との境界部に形成された給紙口18から装置本体13の前面部に形成された排紙口19に向けて用紙Pを搬送する搬送機構22とが収容されている。
搬送機構22においては、用紙Pの搬送経路の上流側から下流側に向かって、給送ローラー対23、送出ローラー対24、及び排紙ローラー対25の順に、搬送経路に適宜間隔をおいて配置されている。各ローラー対23〜25は、駆動ローラー及び従動ローラーにより用紙Pを挟み込み、各ローラーが用紙Pの搬送方向と直交する紙幅方向(図2では紙面と直交する方向)に沿って延びる軸を中心に回転可能となる構成である。なお、給送ローラー対23の駆動ローラー及び従動ローラーは、紙幅方向に間隔をおいて複数個設けられている(図3参照)。
支持台20は、搬送経路において給送ローラー対23と送出ローラー対24との間に配置されている。支持台20には、吸引ファン(図示略)が内蔵されている。支持台20上に搬送される用紙Pは、吸引ファンの回転駆動により支持台20の用紙Pの支持面に形成された複数の吸引孔(図示略)を介して支持面に吸着される。
印刷部21は、用紙Pの搬送経路を挟んで支持台20と対向する位置に、紙幅方向に沿った方向である主走査方向に移動可能に配置されている。印刷部21は、支持台20上に搬送された用紙Pに複数のノズル(図示略)からインクを噴射して印刷を行う印刷ヘッド26を備えている。
また、搬送経路においてロール体RBと給送ローラー対23との間には、ロール体RBから引き出された用紙Pの弛みを検出する弛み検出部27が配置されている。弛み検出部27は、接触型のレバースイッチであり、用紙Pの弛み量が閾値以上となると、レバーが作動して用紙Pの弛みを検出する。なお、閾値は、用紙Pの弛みにより給送ローラー対23による用紙Pの搬送量に過度なばらつきが生じるときの弛み量であり、試験等により予め設定される。
図3に示すように、ロール体支持部16には、ロール体支持部16により支持されたロール体RBを回転させる駆動部の一例である繰出モーター28が減速機構29を介して駆動連結されている。この繰出モーター28の出力軸には、出力軸の回転速度を検出する繰出エンコーダー30が取り付けられている。
給送ローラー対23の駆動ローラーには、この駆動ローラーを回転させる給送モーター31が減速機構32を介して駆動連結されている。この給送モーター31の出力軸には、出力軸の回転速度を検出する給送エンコーダー33が取り付けられている。
送出ローラー対24の駆動ローラーには、この駆動ローラーを回転させる送出モーター34が減速機構35を介して駆動連結されている。
排紙ローラー対25の駆動ローラーには、この駆動ローラーを回転させる排紙モーター36が減速機構37を介して駆動連結されている。なお、図3の各減速機構29,32,35,37は、駆動ローラーの歯車と他の歯車とが噛み合っていないが、実際には駆動ローラーの歯車は、図3では図示していない少なくとも1つの歯車を介して他の歯車と噛み合っている。
また、印刷装置11は、印刷部21及び搬送機構22を制御する制御装置40を備えている。制御装置40には、ホストコンピューター等の外部機器50と通信可能な通信部41が設けられている。そして、制御装置40は、操作部17による操作情報、及び外部機器50から通信された印刷情報に基づいて、繰出モーター28、給送モーター31、送出モーター34、及び排紙モーター36による用紙Pの搬送と、印刷ヘッド26の主走査方向への移動及びインクの噴射を制御する。
制御装置40は、印刷モードとして、高速印刷モード及び高画質印刷モードを有している。制御装置40は、高速印刷モードのとき、用紙Pが高速で搬送されるように繰出モーター28、給送モーター31、送出モーター34、及び排紙モーター36を制御する。一方、制御装置40は、高画質印刷モードのとき、用紙Pが低速で搬送されるように繰出モーター28、給送モーター31、送出モーター34、及び排紙モーター36を制御する。
また、制御装置40は、繰出エンコーダー30により検出された繰出モーター28の回転速度に応じた信号と、給送エンコーダー33により検出された給送モーター31の回転速度に応じた信号とを所定のサンプリング周期で取り込む。そして、制御装置40は、繰出エンコーダー30により検出された繰出モーター28の実回転速度が目標繰出速度となるようにPID制御を通じてPWM制御を実行する。詳細には、制御装置40は、繰出モーター28の実回転速度と目標繰出速度との速度偏差ΔωからPID制御の比例制御値Qp(j)、積分制御値Qi(j)、及び微分制御値Qd(j)を以下の式(1)〜(3)のとおり演算する。
Qp(j)=Δω(j)×Kp ・・・(1)
Qi(j)=Qi(j−1)+Δω(j)×Ki ・・・(2)
Qd(j)={Δω(j)−Δω(j−1)}×Kd ・・・(3)
ここで、「j」は時間であり、「Kp」は比例ゲインであり、「Ki」は積分ゲインであり、「Kd」は微分ゲインである。
次に制御装置40は、比例制御値Qp(j)、積分制御値Qi(j)、及び微分制御値Qd(j)を加算した制御値Qpidを演算し、この制御値Qpidに応じたDUTY値を演算する。そして制御装置40は、このDUTY値に基づいて繰出モーター28を駆動させる。
また、制御装置40は、繰出モーター28の制御と同様に、給送エンコーダー33により検出された給送モーター31の実回転速度が目標給送速度となるようにPID制御を通じてPWM制御を実行する。なお、目標繰出速度及び目標給送速度は、制御装置40のメモリー(図示略)に予め記憶されている。
また、制御装置40は、ロール体RBの回転負荷の変化として、繰出モーター28に作用する回転負荷の変化を測定する負荷測定部42を備えている。この負荷測定部42を用いて、制御装置40は、給紙部14にロール体RBがセットされてから用紙Pに印刷を開始する前において、ロール体RBの回転負荷とロール体RBの回転速度との関係を取得するメジャーメント処理を実行する。制御装置40は、メジャーメント処理として、ロール体RBの回転負荷として繰出モーター28の回転負荷と、ロール体RBの回転速度としてこの回転速度にするための繰出モーター28の回転速度との関係を取得する。そしてこのメジャーメント処理の結果に基づいて、制御装置40は、ロール体RBの用紙Pの残量の変化に基づく繰出モーター28の回転負荷の変化を考慮してロール体RBから引き出される用紙Pに所定の張力が作用するように繰出モーター28及び給送モーター31の駆動を制御する。
次に、メジャーメント処理の詳細について図4〜図7を用いて説明する。なお、以降の説明において、用紙Pが搬送方向の下流側に搬送されるようにロール体RBが回転する方向を「正転」とし、用紙Pが搬送方向の上流側に搬送されるようにロール体RBが回転する方向を「逆転」とする。また以下の説明において符号が付された印刷装置11の各構成要素は、図1〜図3に記載された印刷装置11の各構成要素を示す。
制御装置40は、メジャーメント処理においてロール体RBが第1回転速度の一例である低速で正転したときのロール体RBの回転負荷と、ロール体RBが第2回転速度の一例である高速で正転したときのロール体RBの回転負荷とを測定することにより、ロール体RBの回転負荷とロール体RBの回転速度との関係を取得する。すなわち、制御装置40は、ロール体RBを低速(第1回転速度)で正転させるように繰出モーター28を低速ωLで駆動させたときの繰出モーター28の回転負荷TiLと、ロール体RBを高速(第2回転速度)で正転させるように繰出モーター28を高速ωHで駆動させたときの繰出モーター28の回転負荷TiHとを測定する。これら回転負荷TiH,TiLは、繰出モーター28の積分制御値Qi(j)の平均値aveTiH,aveTiLとして演算される。これにより、制御装置40は、繰出モーター28の回転負荷TiH,TiLと繰出モーター28の回転速度ωL,ωHとの関係(以下、「負荷速度関係」)を取得する。なお、繰出モーター28の回転速度ωH(高速)は、印刷モードが高速印刷モードのときの繰出モーター28の回転速度、すなわち印刷装置11の印刷時において最も遅い回転速度に相当する。また繰出モーター28の回転速度ωL(低速)は、印刷モードが高画質印刷モードのときの繰出モーター28の回転速度、すなわち印刷装置11の印刷時において最も速い回転速度に相当する。
図4において一点鎖線で示すように、制御装置40は、繰出モーター28が低速ωLの状態でロール体RBを1/4回転させる期間にわたり回転負荷TiLを測定し、その平均値aveTiLpを演算する。このとき、回転負荷TiLは、例えば図5の実線のグラフG1に示すように、ロール体RBの回転角度に応じて変化する。
そして図4において二点鎖線で示すように、制御装置40は、ロール体RBが1/4回転した状態から繰出モーター28が高速ωHの状態でロール体RBを1回転させる期間にわたり回転負荷TiHを測定し、その平均値aveTiHを演算する。このとき、回転負荷TiHは、例えば図5のグラフG2に示すように、回転負荷TiLよりも大きく、かつロール体RBの回転角度に応じて変化する。
図4に示すとおり、繰出モーター28が高速ωHの状態でロール体RBを回転させた回転角度範囲(90°〜450°)において、繰出モーター28が低速ωLの状態でロール体RBを回転させた回転角度範囲R1(0°≦R1≦90°)と重なる回転角度範囲R2(360°≦R2≦450°)が存在する。そして、図5のグラフG1,G2に示すとおり、回転角度範囲R1の回転負荷TiLの変化態様と、回転角度範囲R2の回転負荷TiHの変化態様とは概ね同じである。このため、繰出モーター28が低速ωLでロール体RBを1回転させたときの回転負荷TiLの変化態様は、繰出モーター28が高速ωHでロール体RBを1回転させたときの回転負荷TiHの変化態様と概ね同じであると推定できる。このため、繰出モーター28が低速ωLでロール体RBを3/4回転させたときの回転負荷TiLの変化態様は、図5の二点鎖線のグラフG1のようになると推定できる。
このため、回転角度範囲R2の回転負荷TiHの平均値aveTiHpとロール体RBを1回転させたときの回転負荷TiHの平均値aveTiHとの差D2は、回転角度範囲R1の回転負荷TiLの平均値aveTiLpとロール体RBを1回転させたときの回転負荷TiLの平均値aveTiLとの差D1と同じになる。
そこで、制御装置40は、回転角度範囲R2において測定された回転負荷TiHの平均値aveTiHpとロール体RBを1回転させたときの回転負荷TiHの平均値aveTiHとに基づいて、ロール体RBを1回転させたときの回転負荷TiHの平均値aveTiHを演算する。そして制御装置40は、以下の式に基づいて、繰出モーター28が低速ωLの状態のときの回転負荷TiLの平均値aveTiLを演算する。
aveTiL=aveTiLp+(aveTiH−aveTiHp)・・・(4)
そして制御装置40は、繰出モーター28が低速ωLでロール体RBを1回転させたときの回転負荷TiLの平均値aveTiLと、繰出モーター28が高速ωHでロール体RBを1回転させたときの回転負荷TiHの平均値aveTiHとに基づいて、図6に示す1次関数となる負荷速度関係を取得する。
制御装置40は、このようなメジャーメント処理に取得した負荷速度関係から以下の式に基づいて、繰出モーター28を所定速度ωnで駆動させるために必要なDUTY値Dnを演算する。なお、所定速度ωnは、目標繰出速度に相当する。
Dn=aωn+b ・・・(5)
上記(5)の式において、負荷速度関係の1次関数の「a」は傾きを示し、「b」は切片を示すため、「a」及び「b」は以下のように演算される。
a=(aveTiH−aveTiL)/(ωH−ωL)
b=aveTiL−(aveTiH−aveTiL)×ωL/(ωH−ωL)
ところで、用紙Pが搬送されるとき、用紙Pが弛んでいると給送ローラー対23から支持台20に搬送する用紙Pの搬送量にばらつきが生じてしまう。このため、用紙Pが弛まないため、ある程度の張力を持って搬送されることが好ましい。
そこで、制御装置40は、用紙Pが所定の張力Fを持って搬送されるように繰出モーター28のDUTY値Dfを以下のように演算する。
Df=(F×r/M)×Dmax/Ts ・・・(6)
ここで、「r」はロール体RBの半径を示し、「Dmax」は繰出モーター28のDUTY値の最大値を示し、「Ts」は繰出モーター28の起動トルクを示している。ロール体RBの半径rは、例えば繰出エンコーダー30により検出された繰出モーター28の回転数から推定することができる。
そして、制御装置40は、用紙Pが所定の張力Fを持って、繰出モーター28が所定速度ωnで駆動するときの繰出モーター28のDUTY値Dxを以下のように演算する。
Dx=Dn−Dt ・・・(7)
制御装置40は、繰出モーター28をDUTY値Dxで駆動させることにより、ロール体RBの重量変化に伴う回転負荷の変化の影響を低減させて用紙Pを搬送することができる。
ところで、ロール体RBが重量等によってはロール体RBの回転負荷がロール体RBの回転により変化しにくい場合がある。この場合、メジャーメント処理において、ロール体RBの1回転にわたる回転負荷を測定しなくてもロール体RBの回転負荷(繰出モーター28の回転負荷)を正確に測定することができる。
そこで、制御装置40は、ロール体RBが給紙部14にセットされた後、メジャーメント処理を実行するか否かを判定する判定処理を実行する。この判定処理の手順について、図7のフローチャートを用いて説明する。
制御装置40は、以下の3つの条件に基づいてメジャーメント処理の実行可否を判定する。
(a)ロール体RBの半径rが半径閾値以上であること(ステップS11)
(b)ロール体RBの紙幅が幅閾値以上であること(ステップS12)
(c)用紙Pが滑りにくい材質であること(ステップS13)
ここで、半径閾値は、ロール体RBの回転負荷(繰出モーター28の回転負荷)が所定値以下となるロール体RBの半径であり、試験等により予め設定されている。紙幅閾値は、印刷装置11において紙幅方向に間隔をおいて並べられた複数の給送ローラー対23のうちの所定数の給送ローラー対23が用紙Pを挟み込むことが可能な紙幅であり、予め設定されている。滑りにくい材質は、給送ローラー対23により用紙Pが挟み込まれたときに給送ローラー対23の各ローラーに対して用紙Pが滑ることが抑制された用紙Pの材質であり、例えば、光沢のない用紙である普通紙が挙げられる。
制御装置40は、ステップS11〜S13の全ての条件を満たさないとき、ステップS14においてメジャーメント処理を実行する。一方、制御装置40は、ステップS11〜S13のいずれか1つの条件を満たすとき、ステップS15においてメジャーメント処理に代えて、簡易メジャーメント処理を実行する。
この簡易メジャーメント処理は、上述のメジャーメント処理とはロール体RBの回転角度範囲が異なる。すなわち制御装置40は、簡易メジャーメント処理において、繰出モーター28が低速ωLの状態でロール体RBを1/3回転させ、繰出モーター28が高速ωHの状態でロール体RBを1/3回転させる。そして制御装置40は、ロール体RBが1/3回転にわたる回転負荷TiLの平均値aveTiLと、回転負荷TiHの平均値aveTiHとを演算する。これにより、制御装置40は、負荷速度関係を取得する。以降は、メジャーメント処理と同様に繰出モーター28のDUTY値Dxを演算する。このように、簡易メジャーメント処理の時間は、負荷速度関係を取得するためのロール体RBの回転数が少ないため、メジャーメント処理の時間よりも短くなる。
図8及び図9を参照して、本実施形態の印刷装置11の印刷開始前の動作について作用とともに説明する。なお、以下の説明において符号が付された印刷装置11の各構成要素は、図3又は図9に記載された印刷装置11の各構成要素を示す。
印刷装置11は、印刷開始前の動作として、メジャーメント処理、弛み解除処理、及び張力調整処理の順に実行する。弛み解除処理は、メジャーメント処理により生じた用紙Pの弛みをなくす処理である。張力調整処理は、用紙Pの張力を所定の張力Fとなるように繰出モーター28及び給送モーター31を制御する処理である。なお、張力Fは、ロール体RBの半径、用紙Pの紙幅、及び用紙Pの材質に基づいて予め設定される。また張力Fの大きさは、ユーザーが操作部17を操作することにより変更することもできる。
図9(a)に示すように、メジャーメント処理の実行前の状態においてロール体RBから用紙Pが引き出され、支持台20まで用紙Pが搬送された状態としている。このとき、ロール体RBから引き出された用紙Pには弛みが発生していない。
図8(a)に示すように、制御装置40は、時刻t1においてメジャーメント処理の実行を開始する。そして制御装置40は、時刻t1〜t3の期間において繰出モーター28が低速ωLの状態でロール体RBを1/4回転させた後、繰出モーター28を停止する。一方、図8(b)に示すように、時刻t1から時刻t3よりも前の時刻t2までの期間において給送モーター31は停止している。このため、図9(b)において太線矢印で示すようにロール体RBが正転する一方、ロール体RBと給送ローラー対23との間の用紙Pは支持台20に搬送されないため、ロール体RBから引き出された用紙Pは、破線矢印で示すように開閉カバー15に向けて弛む。そして時刻t1〜t2の期間において、図8(c)に示すように、ロール体RBから引き出された用紙Pの弛み量が時間の経過とともに増加する。そして時刻t2において、図8(b)に示すように、制御装置40は、給送モーター31を所定速度で駆動する。これにより、図9(c)において破線矢印で示すように、ロール体RBと給送ローラー対23との間の用紙Pが支持台20に向けて搬送される。これにより、図8(c)に示すように、時刻t2から時間の経過とともに用紙Pの弛み量の増加が減少し、時刻t3から繰出モーター28の駆動が停止するため、用紙Pの弛み量が減少する。このため、図9(c)に示すように、用紙Pの弛みが少なくなる。
図8(a)に示すように、制御装置40は、時刻t4において繰出モーター28を高速ωHの状態で駆動させる。そして制御装置40は、時刻t4〜t5の期間において繰出モーター28が高速ωHの状態でロール体RBを1回転させた後、繰出モーター28を停止する。一方、図8(b)に示すように、時刻t2から時刻t5よりも後の時刻t6までの期間において給送モーター31は所定速度で回転している。このとき、図8(c)に示すように、用紙Pの弛み量は時間の経過とともに徐々に減少している。すなわち、給送ローラー対23が用紙Pを搬送方向の下流に搬送する搬送速度は、繰出モーター28によりロール体RBから用紙Pが給送ローラー対23に搬送される搬送速度よりも僅かに速い。
このように、メジャーメント処理において繰出モーター28が低速ωLの状態でロール体RBを回転させるときの回転量が1回転未満となるため、従来のメジャーメント処理のようにロール体RBを高速及び低速でそれぞれ1回転させる場合よりもメジャーメント処理の時間が短くなる。
次に、印刷装置11は、時刻t7〜t8の期間において弛み解除処理を実行する。制御装置40は、弛み解除処理において、給送モーター31を停止させた状態でロール体RBが逆転するように繰出モーター28を駆動させる。この処理は、例えば特開2011−46172号公報に記載のロールモーター弛み解除処理と同様の処理が実行される。
最後に、印刷装置11は、時刻t9〜t10の期間において張力調整処理を実行する。制御装置40は、用紙Pが所定の搬送速度で搬送されるときの給送モーター31のDUTY値から補正値を減算したDUTY値を繰出モーター28のDUTY値として設定する。これにより、繰出モーター28の回転速度が給送モーター31の回転速度よりも遅くなる。これにより、ロール体RBの用紙Pの搬送量が給送モーター31により搬送される用紙Pの搬送量よりも少なくなるため、搬送経路においてロール体RBから給送ローラー対23までの間の用紙Pに張力Fが付与される。そして、給送ローラー対23により支持台20に搬送された用紙Pは、印刷ヘッド26によりインクが噴射されて印刷が行われる。
本実施形態の印刷装置11によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)制御装置40は、メジャーメント処理において、繰出モーター28が高速ωHの状態でロール体RBを1回転させたときの回転負荷TiHに基づいて、繰出モーター28が低速ωLの状態でロール体RBを1回転させたときの回転負荷TiLを演算する。このため、メジャーメント処理において、制御装置40がロール体RBを2回転させる必要がないため、メジャーメント処理の時間を短縮できる。
(2)メジャーメント処理において、繰出モーター28が低速ωLでのロール体RBの回転角度範囲R1が繰出モーター28が高速ωHでのロール体RBの回転角度範囲(360°)よりも小さい。このため、ロール体RBが1回転するのに時間がかかる繰出モーター28が低速ωLでのロール体RBの回転角度範囲を小さくすることができるため、メジャーメント処理の時間をより短縮できる。
(3)メジャーメント処理において、繰出モーター28が高速ωHでロール体RBを1回転させるため、ロール体RBが1回転未満で繰出モーター28の回転負荷を測定する場合よりも繰出モーター28の回転負荷の変化を精度よく把握できる。したがって、用紙Pに作用する張力を予め設定された張力Fに精度よく制御することができる。
(4)メジャーメント処理において、繰出モーター28が高速ωHとして印刷時に最も速い回転速度で回転し、繰出モーター28が低速ωLとして印刷時に最も遅い回転速度で回転する。このため、印刷時の最も広い速度範囲の負荷速度関係を取得できる。このため、この負荷速度関係に基づいて繰出モーター28の所定速度ωnに対するDUTY値Dxをより精度よく演算することができる。
(5)制御装置40は、メジャーメント処理及び簡易メジャーメント処理のいずれかの実行を判定する判定処理を実行する。これにより、ロール体RBが給紙部14にセットされるごとにメジャーメント処理を実行する場合と比較して、簡易メジャーメント処理が実行された場合にはロール体RBが給紙部14にセットされてから用紙Pに印刷を開始するまでの時間が短縮される。
(6)メジャーメント処理において、給送モーター31により回転する給送ローラー対23の用紙Pの搬送速度が繰出モーター28が高速ωHでの用紙Pの搬送速度よりも遅くなるように給送モーター31の回転速度が設定されている。これにより、メジャーメント処理の期間中に用紙Pの弛み量が徐々に減少する。このため、弛み解除処理の開始時において弛み量の減少量を減らすことができ、弛み解除処理にかかる時間を短縮できる。
(7)一対のロール体支持部16によりロール体RBの軸方向の両端部が支持されるため、ロール体RBの中空部においてロール体RBの軸方向の全体にわたり支持軸(図示略)が挿通されることによりロール体RBが給紙部14に支持される構成と比較して、ユーザーがロール体RBを給紙部14に容易にセットすることができる。
しかし、一対のロール体支持部16によるロール体RBの支持構造の場合、ロール体RBの軸方向の中央部はロール体支持部16により支持されないため、ロール体RBの自重によりロール体RBの中央部が下方に撓む場合がある。これにより、ロール体RBの回転に伴い繰出モーター28に作用する回転負荷が変化する場合がある。
この点、本実施形態では、ロール体RBが給紙部14にセットした後、メジャーメント処理を実行することにより、ロール体RBの回転に伴い繰出モーター28に作用する回転負荷を取得する。このため、この回転負荷に基づいて繰出モーター28が制御されることにより用紙Pに作用する張力を予め設定された張力Fに制御することができる。したがって、ロール体RBを給紙部14に容易にセットすること、及び用紙Pに作用する張力のばらつきの抑制を両立できる。
(8)制御装置40は、メジャーメント処理において繰出モーター28が低速ωLで回転開始(図8の時刻t1)後から所定時間後(図8の時刻t2)に給送モーター31を駆動させて用紙Pを支持台20上に搬送する。このため、ロール体RBから引き出された用紙Pの弛み量が減少するため、用紙Pが開閉カバー15に接触することにより用紙Pが傷付くことが抑制される。
本実施形態は、以下のような別の実施形態に変更してもよい。
・上記実施形態のメジャーメント処理において、制御装置40は、繰出モーター28が高速ωHの状態でロール体RBを1回転させた後に、繰出モーター28が低速ωLの状態でロール体RBを1/4回転させてもよい。
・上記実施形態のメジャーメント処理において、制御装置40は、繰出モーター28が低速ωLの状態でロール体RBを1回転させ、繰出モーター28が高速ωHの状態でロール体RBを1/4回転させてもよい。この場合、制御装置40は、繰出モーター28が低速ωLの状態での回転負荷TiLの平均値aveTiLを演算するための上記式(4)に代えて、以下の式に基づいて、繰出モーター28が高速ωHの状態での回転負荷TiHの平均値aveTiHを演算する。
aveTiH=aveTiHp+(aveTiL−aveTiLp)・・・(8)
・上記実施形態のメジャーメント処理において、制御装置40は、繰出モーター28が低速ωLの状態での回転角度範囲R1を90°とは異なる回転角度範囲(例えば、100°又は80°)に設定してもよい。要するに、制御装置40は、メジャーメント処理にかかる時間が従来のメジャーメント処理にかかる時間よりも短くなる範囲内において、繰出モーター28が低速ωLの状態での回転角度範囲を90°よりも大きく設定することができる。また制御装置40は、繰出モーター28が低速ωLの状態での回転負荷TiLの平均値aveTiLが演算可能な範囲において、繰出モーター28が低速ωLの状態での回転角度範囲を90°未満に設定することができる。
・上記実施形態のメジャーメント処理において、制御装置40は、繰出モーター28が高速ωHの状態での回転角度範囲を360°とは異なる回転角度範囲(例えば、380°)に設定してもよい。要するに、制御装置40は、メジャーメント処理にかかる時間が従来のメジャーメント処理にかかる時間よりも短くなる範囲内において、繰出モーター28が高速ωHの状態での回転角度範囲を360°以上に設定することができる。
・上記実施形態のメジャーメント処理では、繰出モーター28が低速ωLで回転し始めてから(図8の時刻t1)給送モーター31を所定速度で回転させるが、給送モーター31の駆動制御を例えば以下のように変更してもよい。
制御装置40は、弛み検出部27がオフ状態のとき、すなわち用紙Pの弛み量が閾値未満のとき、給送モーター31を停止させ、弛み検出部27がオン状態のとき、すなわち用紙Pの弛み量が閾値以上のとき、給送モーター31を駆動させる。これにより、用紙Pの弛み量が所定の範囲内となるように調整される。
・上記実施形態のメジャーメント処理において、繰出モーター28が低速ωLで回転し始めてから(図8の時刻t1)給送モーター31を駆動させるタイミング(図8の時刻t2)をユーザーが操作部17を操作することにより変更してもよい。
・上記実施形態のメジャーメント処理において、繰出モーター28が低速ωLで回転し始めてから(図8の時刻t1)給送モーター31を駆動させるタイミング(図8の時刻t2)をロール体RBの半径rの大きさに応じて変更してもよい。例えば、ロール体RBの半径rが小さくなるにつれて、給送モーター31を駆動させるタイミングを早める。
・上記実施形態のメジャーメント処理において、制御装置40は、ロール体RBの半径rが小さくなるにつれて給送モーター31の回転速度を速くしてもよい。これにより、用紙Pの弛み量が過度に増加することが抑制される。
・上記実施形態のメジャーメント処理において、繰出モーター28は、低速ωLで回転した後、停止せずに高速ωHで回転してもよい。これにより、メジャーメント処理の時間をさらに短縮できる。
・上記実施形態の簡易メジャーメント処理において、ロール体RBを1/4回転であっても、1/2回転であってもよい。要するに、簡易メジャーメント処理において測定するロール体RBの回転角度範囲は、ロール体RBがメジャーメント処理よりも短時間に終了可能であり、かつ繰出モーター28の回転負荷と繰出モーター28の回転速度との関係を取得可能なロール体RBの回転角度範囲であればよい。
・上記実施形態において、制御装置40は、判定処理を省略してもよい。この場合、制御装置40は、ロール体RBが給紙部14にセットされたときにメジャーメント処理を実行する。
・上記実施形態において、接触型の弛み検出部27に代えて、非接触型の弛み検出部を用いてもよい。非接触型の弛み検出部の一例として、ロール体RBから引き出された用紙Pに向けて光を照射し、その反射光を受光して照射から受光までの時間によって弛みの有無で異なる用紙Pの位置を検出する光学系のセンサーが挙げられる。
・上記実施形態において、弛み検出部27を省略してもよい。
・上記実施形態では、印刷装置11をシリアルプリンターに具体化したが、この印刷装置11は、ラインプリンターであってもよいし、ページプリンターであってもよい。
・上記実施形態において、印刷装置11は、インク以外の他の液体を噴射したり吐出したりする液体噴射装置であってもよい。なお、液体噴射装置から微小量の液滴となって吐出される液体の状態としては、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここでいう液体は、液体噴射装置から噴射させることができるような材料であればよい。例えば、物質が液相であるときの状態のものであればよく、粘性の高い又は低い液状体、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような流状体を含むものとする。また、物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散又は混合されたものなども含むものとする。液体の代表的な例としては上記実施形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インク及び油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種液体組成物を包含するものとする。
11…印刷装置、16…ロール体支持部、27…弛み検出部、28…駆動部の一例である繰出モーター、42…負荷測定部、RB…ロール体、P…被印刷媒体の一例である用紙。

Claims (6)

  1. 被印刷媒体が巻き重ねられることにより形成されたロール体を支持するロール体支持部と、
    前記ロール体支持部により支持された前記ロール体を回転させる駆動部と、
    第1回転速度で前記ロール体を回転させときの前記ロール体の所定の回転角度毎の回転負荷と、前記第1回転速度とは異なる第2回転速度で前記ロール体を回転させたときの前記ロール体の所定の回転角度毎の回転負荷とを測定する負荷測定部と
    を備え、
    前記第2回転速度による前記ロール体の回転角度範囲は、前記第1回転速度による前記ロール体の回転角度範囲よりも大きく、
    前記第1回転速度による前記ロール体の回転角度範囲の少なくとも一部は、前記第2回転速度による前記ロール体の回転角度範囲と重なる
    印刷装置。
  2. 前記第2回転速度は、前記第1回転速度よりも速い
    請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記負荷測定部は、前記第2回転速度において前記ロール体の1回転にわたる前記ロール体の所定の回転角度毎の回転負荷を測定する
    請求項1又は2に記載の印刷装置。
  4. 前記負荷測定部は、前記第1回転速度において前記ロール体の1/4回転にわたる前記ロール体の所定の回転角度毎の回転負荷を測定する
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の印刷装置。
  5. 前記第1回転速度は、前記被印刷媒体の印刷時において最も遅い速度であり、
    前記第2回転速度は、前記被印刷媒体の印刷時において最も速い速度である
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の印刷装置。
  6. 前記ロール体から引き出された前記被印刷媒体の弛み状態を検出する弛み検出部を備える
    請求項1〜5のいずれか一項に記載の印刷装置。
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