JP6394301B2 - ガスセンサ及びその製造方法 - Google Patents

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本発明は、ガスセンサ及びその製造方法に関する。
現在、わが国では、高齢化の進行にともなう国民医療費の抑制が急務の課題となっている。そのため、近年、予防医療に大きな注目が集まっている。
予防医療を拡充するには、各個人が手軽に身近な機器を利用して健康状態をチェックできるようにすることが望ましい。また、それらの健康状態の情報を管理するシステムを構築し、各個人の健康情報をネットワークを通じて大規模に集積して解析することで、新規医療技術の開拓にも役立てることができると期待されている。
健康状態を把握するための測定対象となる生体サンプルには、血液、尿、汗、唾液、及び呼気などが挙げられる。中でも呼気は、簡便かつ迅速に、ストレスレスで測定が可能な生体サンプルである。疾病やその兆候に起因して、呼気中に含まれる特定の化学物質の含有量が変化することが知られており、それらの変化量を高感度で検出できるガスセンサの実現が望まれている。以下、呼気中の化学物質の検出に使用するセンサを、呼気ガスセンサという。
例えば、胃癌患者の場合、呼気中のNH3濃度が増加することが知られている。胃癌は胃がピロリ菌に感染することが主な原因とされている。ピロリ菌が胃の中でNH3を生成することで、呼気中のNH3濃度が増加する。
呼気中のNH3濃度の経過観察が胃癌発症の判定に有効であるとの報告があり、その診断閾値は200ppb程度と考えられている(例えば、非特許文献1参照)。このため、呼気ガスセンサにはppbレベルのガス濃度に対しても高い検出感度が要求される。
従来技術として、SnO2などの酸化物半導体を検出部に利用したガスセンサ(以下、「酸化物半導体ガスセンサ」という)が広く知られている(例えば、特許文献1参照)。この種の酸化物半導体ガスセンサは、例えば家庭用ガス漏れ検出器に使用される。
酸化物半導体ガスセンサでは、そのガス濃度の検出限界は数百ppm程度とされており、呼気ガスセンサとして使用するためには検出感度が不十分である。また、酸化物半導体ガスセンサは、通常300℃〜400℃程度に加熱して使用する。そのため、酸化物半導体ガスセンサを呼気ガスセンサとして使用すると、加熱により呼気中のガス分子が変化してしまうおそれがある。これらのことから、酸化物半導体ガスセンサを呼気ガスセンサとして使用するのは困難である。
酸化物半導体ガスセンサの問題点を解決するために、検出部にカーボンナノチューブ(以下、「CNT」と記載する)を使用したガスセンサ(以下、「CNTガスセンサ」と記載する)が提案されている(例えば、非特許文献2、及び特許文献3,4参照)。
CNTは、炭素原子がハニカム格子状に並んだシート状のグラフェンを、直径がnmオーダーの円筒状に丸めた材料である。CNTは、CNTを構成するグラフェン層の層数や螺旋度に依存して、半導体としての性質(以下、「半導体性」ともいう)を示したり、金属としての性質を示したりする。
CNTガスセンサは、CNT検出部にガス分子が吸着し、ガス分子からCNTへの電荷移動が生じてCNTの電気伝導度が変化することを利用してガス分子を検出するものであり、動作時に加熱を必要としない。また、CNTはnmオーダーの微細構造であることから、ガス分子を吸着できる表面積が大きく、高感度のガスセンシングが期待できる。
しかしながら、非特許文献2に示されるようなCNTガスセンサでは、ガスセンシングの際にあらゆるガス分子に対して反応してしまい、ガス分子種選択性に乏しいという欠点がある。そこで、CNTに表面修飾基を導入して、特定のガス分子を選択的にセンシングする試みが行われている(例えば、特許文献2参照)。但し、CNT表面にはダングリングボンドが存在しないため、化学的かつ構造的に安定してCNTに修飾基を導入することは容易ではないと考えられる。
その他にも、高いキャリア移動度を示すグラフェンを用いた高感度ガスセンサ(以下、「グラフェンガスセンサ」と記載する)の研究開発が盛んに行われている(例えば、非特許文献3参照)。グラフェンガスセンサでは、上述のCNTガスセンサと同様に、グラフェン表面にガス分子が吸着することで生じる電荷移動に起因したグラフェンの電気伝導度の変化を利用してガス分子検出を行う。
特開2000−65773号公報 特開2010−139269号公報 特開2006−329802号公報 国際公開第2008/023669号
D. J.Kearney et al., "Breath Ammonia Measurement in Helicobacter pylori Infection" Digestive Diseases and Sciences Vol.47 2523-2530 (2002) J. Li et al., "Carbon Nanotube Sensors for Gas and Organic Vapor Detection" NANO LETTERS Vol.3, No.7 929-933 (2003) F. Schedin et al., "Detection of individual gas molecules adsorbed on graphene" Nature materials Vol.6, 652-655 (2007) J. Cai et al., "Atomically precise bottom-up fabrication of graphene nanoribbons" Nature Vol.466, 470-473 (2010)
前述のグラフェンガスセンサでは、ギャップレス半導体のグラフェン膜を使用している。そのようなグラフェン膜は、フェルミ準位近傍の状態密度が線形に変化するため、ガス分子の吸着の有無による大きな電気伝導度の変化は得られにくいという欠点がある。このため、グラフェンガスセンサでは、濃度が1ppm程度のNH3ガスに対して電気伝導度に反応は見られるものの、その変化率は数%と低い値となってしまう。
開示の技術は、呼気中に含まれる微量な化学物質の検出が可能なガスセンサ及びその製造方法を提供することを目的とする。
開示の技術の一観点によれば、基板と、前記基板の上方に配置されたグラフェン膜と、前記グラフェン膜に接触する第1の電極及び第2の電極とを有し、前記グラフェン膜が、複数のアームチェア型グラフェンナノリボンが互いに接したネットワーク構造を有し、前記グラフェンナノリボンのエッジが、Cl及びFのうちのいずれか一種により修飾され、前記第1の電極及び第2の電極が、Ag、Al、Pd、Ni及びCuのうちのいずれか1種により形成され、NH 又はCOの検出に用いられるガスセンサが提供される。
開示の技術の他の一観点によれば、基板と、前記基板の上方に配置されたグラフェン膜と、前記グラフェン膜に接触する第1の電極及び第2の電極とを有し、前記グラフェン膜が、複数のアームチェア型グラフェンナノリボンが互いに接したネットワーク構造を有し、前記グラフェンナノリボンのエッジが、OH、NH 、及びCH のうちのいずれか一種により修飾され、前記第1の電極及び第2の電極が、Ag、Al、Pd、Ni、Cu、Au及びPtのうちのいずれか1種により形成され、H O又はNO の検出に用いられるガスセンサが提供される。
開示の技術の他の一観点によれば、第1の基板上に金属膜を形成する工程と、前記金属膜上に、複数のアームチェア型グラフェンナノリボンが互いに接したネットワーク構造を有するグラフェン膜を形成する工程と、前記第1の基板から前記金属膜と前記グラフェン膜との積層体を剥離する工程と、前記金属膜と前記グラフェン膜との積層体を第2の基板上に転写する工程と、前記金属膜にスリットを形成して、前記金属膜を第1の電極と第2の電極とに分割する工程と、を有するガスセンサの製造方法が提供される。
上記一観点に係るガスセンサによれば、ppbレベルのガス分子を良好な感度で検出できる。また、上記一観点に係るガスセンサの製造方法によれば、ppbレベルのガス分子を良好な感度で検出できるガスセンサを製造できる。
図1は、GNRネットワーク膜の形成方法を示す図である。 図2は、絶縁基板上に形成されたアントラセンGNRネットワーク膜を示す模式図である。 図3は、GNRの合成スキームを示す概略図(その1)である。 図4は、GNRの極性制御を表すバンドダイアグラム(その1)である。 図5は、GNRの極性制御を表すバンドダイアグラム(その2)である。 図6は、GNRの合成スキームを示す概略図(その2)である。 図7は、GNRの合成スキームを示す概略図(その3)である。 図8は、GNRの合成スキームを示す概略図(その4)である。 図9は、ガスセンサの製造方法を示す図(その1)である。 図10は、ガスセンサの製造方法を示す図(その2)である。 図11は、ガスセンサの上面図である。 図12は、ガスセンサの動作を表した概略図である。 図13は、検出対象のガス種と、そのガスの検出に使用するGNRのエッジ修飾基及び金属膜種の例を示す図である。
以下、実施形態について説明する前に、実施形態の理解を容易にするための予備的事項について説明する。
グラフェンガスセンサにおいて、ガス分子の吸着による電気伝導度の変化率を大きくするためには、バンドギャップを有する半導体性グラフェンを使用することが有効な手段である。
半導体性グラフェンを形成する試みの一つに、グラフェンを、幅が数nmのリボン形状に加工してグラフェンナノリボン(以下、「GNR」と記載する)にすることで、量子閉じ込めによってバンドギャップを導入する方法がある。
GNRは、長手方向に沿ったエッジ構造に依存して異なる性質を示す。すなわち、GNRの長手方向のエッジの炭素原子が2原子周期で配列したアームチェア型GNRは、半導体としての性質を示す。また、GNRの長手方向のエッジの炭素原子がジグザグ状に配列したジグザグ型GNRは、金属としての性質を示す。このため、半導体性GNRをガスセンサの検出部に利用するには、リボン幅、エッジ構造及びその均一性が重要となる。
近年、完全な半導体性を有するGNRを、有機分子前駆体からボトムアップ的に合成する方法が報告されている(例えば、非特許文献4参照)。非特許文献4に記載されたGNRはアームチェア型であり、GNRのリボン幅とエッジ構造とが原子レベルで一様に揃っている。この半導体性GNRでは、エッジの修飾基としてH(水素)が導入されている。
ここで、完全な半導体性を有するGNRとは、リボン幅やエッジ構造が一様であり、半導体としての性質が安定しているGNRをいう。また、ボトムアップ的に合成する方法とは、有機分子前駆体を自己組織的に重合及び縮環してGNRを形成する方法をいう。
(実施形態)
以下、実施形態について説明する。
本実施形態に係るガスセンサでは、ガス検出部として、例えばボトムアップ的手法により形成される複数の半導体性GNRが互いに接触した構造のネットワーク膜を使用する。
ガス分子がGNRに吸着する際、そのガス分子種に応じて、GNRへ電子又はホールの電荷移動が生じる。そのため、GNRをn型又はp型に極性制御することで、各種ガス分子を選択的に検出することが可能となる。
本実施形態では、GNRのエッジ修飾基を変えることでGNRの仕事関数を制御する。その上で、GNRの仕事関数(WGNR)と電極となる金属膜の仕事関数(WM)との大小関係を利用してGNRの極性を制御することで、特定のガス種を選択的に検出する高感度のガスセンサを実現する。
以下に、ガスセンサの検出部に使用するGNRネットワーク膜の形成方法について説明する。
(GNRネットワーク膜の形成方法)
まず、図1(a)のように、絶縁基板11の上に、原子レベルで平坦な金属膜12を形成する。
本実施形態では、絶縁基板11としてマイカ基板を使用し、金属膜12としてAg(銀)膜を使用する。マイカ基板上でAgは(111)面に高配向することが知られている。絶縁基板11として、c面サファイア(α-Al23)結晶基板、又はMgO(111)結晶基板などを使用してもよい。絶縁基板11は第1の基板の一例である。
本実施形態では、まず、大気中でマイカ基板を劈開して清浄表面を得た後、そのマイカ基板を真空槽内(基本真空度が1×10-7Pa以下)に入れ、200℃〜250℃の温度で12時間〜24時間の間、アニール処理を施す。次いで、アニール時の温度を保持した状態で、蒸着法により、マイカ基板上にAg膜を、例えば0.05nm/s〜1.0nm/sの蒸着速度で、100nm〜200nmの膜厚に堆積する。
金属膜の堆積方法として、スパッタ法、パルスレーザー堆積法、又は分子線エピタキシー法などを採用してもよい。
ここでは、マイカ基板の加熱温度を250℃に設定し、蒸着法によりAg膜を100nmの膜厚に堆積するものとする。この場合、Ag膜の厚さが薄い間は蒸着速度を速くし、ある程度厚くなったら蒸着速度を遅くすることが好ましい。例えば、Ag膜の厚さが75nmになるまでは蒸着速度を1.0nm/sに設定し、その後蒸着速度を0.05nm/sに設定すればよい。
次に、上記の方法で得られたAg(111)膜を有するマイカ基板に対して、Ar(アルゴン)イオンスパッタと超高真空アニールを1セットとするAg膜の表面清浄処理を複数サイクルくり返し行う。この表面清浄処理を行うことで、Ag膜の原子レベルでの平坦性がより一層向上する。
表面清浄処理は1セットあたり、Arイオンスパッタはイオン加速電圧を0.8kV、イオン電流を1.0μAに設定して1分間行い、アニールは5×10-7Pa以下の真空度を保持しつつ温度が400℃の条件で10分間行う。本実施形態では、上述の表面洗浄処理を4サイクル実施するものとする。
次に、図1(b)に示すように、金属膜(Ag膜)12上にGNRネットワーク膜13を形成する。この場合、前述の表面清浄処理を施した金属膜(Ag膜)12を大気に曝すことなく(in situ)、超高真空の真空槽内でGNRネットワーク膜13を形成する。
ここでは、図3に示すように六員環が3つ配列したアントラセンを基本骨格とするアントラセン前駆体を、金属膜(Ag膜)12上に蒸着する。その後、アントラセン前駆体が蒸着された金属膜(Ag膜)12を基板11ごと加熱し熱エネルギーを加えることによって、アントラセンGNRネットワーク膜13を形成する。アントラセンGNRネットワーク膜13は、グラフェン膜の一例である。
図2は、絶縁基板11上に形成されたアントラセンGNRネットワーク膜13を示す模式図である。この図2に示すように、アントラセンGNRネットワーク膜13は、複数のアントラセンGNR13aが互いに接触した構造を有する。個々のアントラセンGNR(短手方向に六員環が3つ配列したGNR)13aのリボン幅は、約0.7nmである(図3参照)。
図3に示すように、アントラセン前駆体として、アントラセン単体のモノマー前駆体や、アントラセンが2つ連結したダイマー前駆体などを用いることができる。ここでは、アントラセン前駆体として、ダイマー前駆体を用いることとする。
本実施形態では、アントラセン前駆体のエッジ修飾基Rとして、Cl(塩素)を使用する。第一原理計算から、エッジをClで修飾したアントラセンGNRの仕事関数WGNRは4.8eVと見積もられる。一方、Agからなる金属膜12の仕事関数WMは4.3eVである。これらの仕事関数の大小関係(WGNR>WM)に応じて、GNRのバンド構造は図4(a)から図4(b)のように変化するため、GNRはn型半導体となる。
なお、GNRの仕事関数WGNRが金属膜12の仕事関数WMよりも小さい(WGNR<WM)場合、GNRのバンド構造は図5(a)から図5(b)のように変化するため、GNRはp型半導体となる。
ここでは、基板11の温度を200℃〜250℃に保持し、5×10-8Pa以下の超高真空下にて、アントラセン前駆体をK-cell型エバポレーターを用いて200℃〜250℃に加熱してAg(111)膜上に蒸着するものとする。蒸着速度は例えば0.1nm/min〜1.0nm/minとし、蒸着時間は例えば1分間〜3分間とする。また、蒸着膜の厚さは、例えば1ML(ML:monolayer,1ML=約0.2nm)〜3MLとする。この蒸着工程において、アントラセン前駆体は温度が200℃〜250℃の基板11上で脱臭素化され、更にラジカル重合により直線的に連結した高分子鎖となる。
続いて、基板11の温度を400℃〜450℃に昇温して、5分間〜20分間程度その温度を保持する。これにより、高分子鎖は脱水素化され、更に環化反応によりアントラセンGNRとなり、GNRネットワーク膜13が完成する。このGNRネットワーク膜13は、後述のガスセンサにおいて、NH3の検出に使用される。
なお、隣接する個々のアントラセンGNRが接触してネットワーク構造を形成するためには、前駆体の蒸着速度、蒸着時間、蒸着膜厚、及び蒸着源と基板との距離などが関係する。そのため、それらの条件は蒸着装置毎に適宜調整することが重要である。
アントラセン前駆体に替えて図6に示すような六員環が5つのペンタセン前駆体使用することで、ペンタセンGNRからなるGNRネットワーク膜を形成することができる。また、図7に示すような環式化合物が7つのヘプタセン前駆体を使用することで、ヘプタセンGNRからなるGNRネットワーク膜を形成することができる。更に、図8に示すような環式化合物が9つのノナセン前駆体を使用することで、ノナセンGNRからなるGNRネットワーク膜を形成することができる。
ヘプタセンGNRやノナセンGNRを形成する場合には、基板加熱による熱エネルギーに加えて、波長が約470nmの青色光を照射することで、より安定的に重合反応及び縮環反応を進めることができる。
ペンタセンGNRのリボン幅は約1.2nmであり、ヘプタセンGNRのリボン幅は約1.7nmであり、ノナセンGNRのリボン幅は約2.2nmである。
一般にGNRのバンドギャップはリボン幅に反比例することが分かっている。前駆体の種類、すなわちネットワークを構成する個々のGNRのリボン幅は、所望するバンドギャップのサイズやデバイスの特性に応じて選択すればよい。
(ガスセンサの製造方法)
以下、上述の方法により形成されたGNRネットワーク膜を有するガスセンサ(NH3ガスセンサ)の製造方法について説明する。
まず、図9(a)に示すように、基板21を用意し、基板21上にヒーター電極22、絶縁膜23、下部電極24、及び絶縁膜25を順次形成する。基板21は第2の基板の一例である。
本実施形態では、基板21として、表面に厚さが300nmの熱酸化膜を有するシリコン(Si)基板を使用する。そして、リフトオフ法等を使用して、基板21の上にヒーター電極22を形成する。
例えば、基板21上に、第1のレジスト(犠牲層レジスト)としてMichrochem社製のフォトレジスト(PMGI-SF6)を塗布し、その上に第2のレジストとして東京応化工業社製のフォトレジスト(TSMR-Vref50EL)を塗布する。
その後、フォトリソグラフィにより、所望のヒーター電極のパターンでレジスト開口部を形成した後、Ti(チタン)及びPt(白金)を蒸着法により順次堆積する。Ti層の厚さは例えば10nmとし、Pt層の厚さは例えば200nmとする。Ti及びPtを蒸着した後、第1のレジスト及び第2のレジストを除去(リフトオフ)することで、Pt層とTi層との積層構造を有するヒーター電極22が得られる。
なお、ここでは蒸着法によりヒーター電極22を形成するものとしたが、スパッタ法、又はパルスレーザー堆積法などを用いてヒーター電極22を形成してもよい。
次に、プラズマCVD法により、基板21及びヒーター電極22の上にSiO2を堆積して、絶縁膜23を形成する。絶縁膜23の厚さは、例えば1.0μmとする。
次に、絶縁膜23の上に、所定のパターンで下部電極24を形成する。下部電極24の形成には、例えばリフトオフ法を使用する。すなわち、まず、絶縁膜23の上に所定のパターンの開口部を有するレジスト膜を形成する。次に、絶縁膜23の上側全面にTi及びAuを順次蒸着する。Ti層の厚さは例えば10nmとし、Au層の厚さは例えば50nmとする。その後、剥離液を用いてレジスト膜を除去する。これにより、Ti層とAu層との積層構造を有する所定のパターンの下部電極24が得られる。
次に、絶縁膜23及び下部電極24の上に、絶縁膜25を形成する。本実施形態では、HfO2により絶縁膜25を形成し、その厚さは5nm〜10nmとする。
なお、絶縁膜23,25の材料として、Al23、Si34、HfSiO、HfAlON、Y23、SrTiO3、PbZrTiO3、又はBaTiO3などを使用してもよい。また、絶縁膜23,25の形成方法は、絶縁膜23,25となる材料の種類に応じて適宜選択すればよい。
次に、図9(b)に示すように、前述の絶縁基板11(図1(b)参照)からGNRネットワーク膜13を金属膜12とともに剥離する。本実施形態では、ウェットエッチングにより絶縁基板11からGNRネットワーク膜13及び金属膜12を剥離する。
エッチング液には、例えば濃度が15wt%のBHF(バッファードフッ酸)を使用する。そして、GNRネットワーク膜13を有する絶縁基板11をエッチング液に浮かせ、金属膜(Ag膜)12と基板11との界面をサイドエッチングすることで、GNRネットワーク膜13及び金属膜12の積層体15を基板11から剥離する。
その後、剥離したGNRネットワーク膜13と金属膜12との積層体15を、純水により洗浄処理する。
次に、図9(c)に示すように、基板21の上に、GNRネットワーク膜13と金属膜12との積層体15を転写する。このとき、GNRネットワーク膜13と絶縁膜25とを接触させ、金属膜12によりGNRネットワーク膜13が覆われた状態とする。
その後、GNRネットワーク膜13と絶縁膜25との界面の密着性を高めるため、ArとH2との混合ガス中にて、100℃〜150℃の温度で10分間〜30分間、アニール処理を実施する。
次に、図10に示すように、金属膜12にスリット14を形成して、金属膜12を上部電極12aと上部電極12bとに分離する。この場合、検出感度を高くするために、上部電極12a,12bの相互に対向する部分は、図11の上面図に示すように、櫛歯状にすることが好ましい。スリット14の幅は、例えば50nmとする。上部電極12aは第1の電極の一例であり、上部電極12bは第2の電極の一例である。
本実施形態では、電子線リソグラフィによりスリット14を形成する。具体的には、まず、金属膜12の上にレジスト膜を形成する。レジスト膜として、例えば日本ゼオン社製の電子線レジスト(ZEP520A)を使用することができる。
次に、電子線によりレジスト膜を露光した後、現像処理を実施して、レジスト膜に金属膜12が露出する開口パターンを形成する。その後、レジスト膜をマスクとして金属膜12をウェットエッチングして、スリット14を形成する。スリット14を形成した後、レジスト膜を除去する。
金属膜(Ag膜)12をエッチングする際のエッチャントとして、例えば約60℃に加温したHNO3(6.5vol%)+HCl(17.5vol%)混合水溶液を使用することができる。
レジスト膜を除去した後、基板21全体を純水で洗浄し、その後イソプロピルアルコール等の溶液でリンス処理を行う。リンス処理後、溶液の表面張力や毛管力などによってGNRネットワーク膜13が切断されることを防ぐために、CO2ガスを用いた超臨界乾燥処理を実施することが好ましい。
このようにして、n型半導体のアントラセンGNRネットワーク膜13を検出部に利用したNH3ガスセンサ30が得られる。
以下、本実施形態に係るNH3ガスセンサ30の動作について説明する。
図12は、横軸に下部電極24に印加する電圧(下部電極電圧)Vlowerをとり、縦軸(対数目盛)に上部電極12a,12b間の電気伝導度Gupperをとって、本実施形態に係るガスセンサ30の特性を示す図である。
GNRネットワーク膜13がNH3分子を吸着すると、NH3分子からGNRへ電子がドープされ、GNRネットワーク膜13の電気伝導度が変化する。そこで、予め下部電極24に電圧Vlowerを印加し、この電圧Vlowerを掃引して上部電極12a,12b間の電気伝導度Gupperの変化(いわゆるバックゲート型FETの伝達特性)を測定する(図12のNH3ガス導入前の曲線を参照)。そして、その測定結果から、電気伝導度Gupperが立ち上がる閾値電圧Vthを決定する。
その後、ガスセンサ30にNH3を含むガスを導入する。そして、下部電極24に電圧Vlowerを印加し、この電圧Vlowerを掃引して上部電極12a,12b間の電気伝導度Gupperの変化を測定する(図12のNH3ガス導入後の曲線を参照)。
ガスセンサ30にNH3ガスが導入され、GNRへ電子がドープされることで、特性カーブ全体が負の方向へシフトする。このとき、NH3ガス導入前の曲線の閾値電圧Vthにおいて、NH3ガス導入前後の電気伝導度の変化ΔGupperを測定することで、数百%の電気伝導度変化率を利用した高感度なガスセンシングが可能となる。
本実施形態に係るガスセンサ30は、上述したように、エッジの修飾基としてCl(塩素)が導入されたアームチェア型の半導体性GNRが互いに接触した構造のネットワーク膜を検出部に使用している。これにより、呼気中に含まれるppbレベルの濃度のNH3を精度よく検出できる。また、動作時に加熱を必要としないため、加熱により呼気中のガス分子が変化するおそれがない。
なお、本実施形態に係るガスセンサ30では、NH3の検出前又は検出後にヒーター22に通電してGNRネットワーク膜13を100℃程度に加熱し、GNRネットワーク膜13に吸着しているNH3分子を脱離させる。
上述の実施形態ではNH3濃度を検出するガスセンサについて説明したが、前述したようにGNRのエッジ修飾基、及びGNRの仕事関数と金属膜の仕事関数との差に応じて、検出ガス種を変えることができる。図13に、検出対象のガス分子種、ガス分子からGNRへのドーパント、GNR検出部の極性、GNRエッジ修飾基及びその仕事関数、金属膜種及びその仕事関数をまとめて示す。
この図13に示すように、GNRのエッジ修飾基Rとして、Cl、F、OH、NH2又はCH3等を使用することができる。また、上部電極12a,12bとなる金属板12の材料として、Al、Ag、Pd、Ni、Cu、Au、又はPt等を使用することができる。検出対象のガス分子種に応じてGNRのエッジ修飾基Rと金属膜種の組み合わせを選択することで、各種ガス分子を選択的に検出可能なガスセンサを作製できる。
以上の諸実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)基板と、
前記基板の上方に配置されたグラフェン膜と、
前記グラフェン膜に接触する第1の電極及び第2の電極とを有し、
前記グラフェン膜が、複数のアームチェア型グラフェンナノリボンが互いに接したネットワーク構造を有することを特徴とするガスセンサ。
(付記2)前記グラフェンナノリボンのエッジが、Cl、F、OH、NH2、及びCH3のうちのいずれか一種により修飾されていることを特徴とする付記1に記載のガスセンサ。
(付記3)前記基板の上方に配置された下部電極と、
前記下部電極を覆う絶縁膜とを有し、
前記グラフェン膜は前記絶縁膜上に配置され、
前記第1の電極及び前記第2の電極は前記グラフェン膜上にスリットを挟んで配置されていることを特徴とする付記1又は2に記載のガスセンサ。
(付記4)前記グラフェン膜の仕事関数が、前記第1の電極及び前記第2の電極の仕事関数よりも小さいことを特徴とする付記3に記載のガスセンサ。
(付記5)前記グラフェン膜の仕事関数が、前記第1の電極及び前記第2の電極の仕事関数よりも大きいことを特徴とする付記3に記載のガスセンサ。
(付記6)前記グラフェン膜を加熱するヒーターを有することを特徴とする付記3乃至5のいずれか1項に記載のガスセンサ。
(付記7)前記第1の電極及び第2の電極が、Ag、Al、Pd、Ni、Cu、Au及びPtのうちのいずれか1種により形成されていることを特徴とする付記3に記載のガスセンサ。
(付記8)第1の基板上に金属膜を形成する工程と、
前記金属膜上に、複数のアームチェア型グラフェンナノリボンが互いに接したネットワーク構造を有するグラフェン膜を形成する工程と、
前記第1の基板から前記金属膜と前記グラフェン膜との積層体を剥離する工程と、
前記金属膜と前記グラフェン膜との積層体を第2の基板上に転写する工程と
を有することを特徴とするガスセンサの製造方法。
(付記9)前記第2の基板には、下部電極と、該下部電極を覆う絶縁膜とが設けられており、前記積層体の前記グラフェン膜が前記絶縁膜に接するように転写することを特徴とする付記8に記載のガスセンサの製造方法。
(付記10)前記金属膜と前記グラフェン膜との積層体を第2の基板上に転写する工程の後に、
前記金属膜にスリットを形成して、前記金属膜を、前記スリットを挟んで配置された第1の電極と第2の電極とに分離する工程を有する
ことを特徴とする付記9に記載のガスセンサの製造方法。
(付記11)前記グラフェン膜を形成する工程では、エッジがCl、F、OH、NH2、及びCH3のうちのいずれか一種により修飾されているグラフェンナノリボンの前駆体を前記金属膜上に被着し、真空中で前記前駆体に熱エネルギーを加えることを特徴とする付記8乃至10のいずれか1項に記載のガスセンサの製造方法。
(付記12)前記金属膜を、Ag、Al、Pd、Ni、Cu、Au及びPtのうちのいずれか1種により形成することを特徴とする付記10に記載のガスセンサの製造方法。
11…絶縁基板、12…金属膜、12a,12b…上部電極、13…GNRネットワーク膜、14…スリット、15…GNRネットワーク膜と金属膜との積層体、21…基板、22…ヒーター電極、23,25…絶縁膜、24…下部電極、30…ガスセンサ。

Claims (5)

  1. 基板と、
    前記基板の上方に配置されたグラフェン膜と、
    前記グラフェン膜に接触する第1の電極及び第2の電極とを有し、
    前記グラフェン膜が、複数のアームチェア型グラフェンナノリボンが互いに接したネットワーク構造を有し、
    前記グラフェンナノリボンのエッジが、Cl及びFのうちのいずれか一種により修飾され、
    前記第1の電極及び第2の電極が、Ag、Al、Pd、Ni及びCuのうちのいずれか1種により形成され、
    NH 又はCOの検出に用いられることを特徴とするガスセンサ。
  2. 基板と、
    前記基板の上方に配置されたグラフェン膜と、
    前記グラフェン膜に接触する第1の電極及び第2の電極とを有し、
    前記グラフェン膜が、複数のアームチェア型グラフェンナノリボンが互いに接したネットワーク構造を有し、
    前記グラフェンナノリボンのエッジが、OH、NH 、及びCH のうちのいずれか一種により修飾され、
    前記第1の電極及び第2の電極が、Ag、Al、Pd、Ni、Cu、Au及びPtのうちのいずれか1種により形成され、
    O又はNO の検出に用いられることを特徴とするガスセンサ。
  3. 前記基板の上方に配置された下部電極と、
    前記下部電極を覆う絶縁膜とを有し、
    前記グラフェン膜は前記絶縁膜上に配置され、
    前記第1の電極及び前記第2の電極は前記グラフェン膜上にスリットを挟んで配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のガスセンサ。
  4. 前記グラフェン膜を加熱するヒーターを有することを特徴とする請求項3に記載のガスセンサ。
  5. 第1の基板上に金属膜を形成する工程と、
    前記金属膜上に、複数のアームチェア型グラフェンナノリボンが互いに接したネットワーク構造を有するグラフェン膜を形成する工程と、
    前記第1の基板から前記金属膜と前記グラフェン膜との積層体を剥離する工程と、
    前記金属膜と前記グラフェン膜との積層体を第2の基板上に転写する工程と
    前記金属膜にスリットを形成して、前記金属膜を第1の電極と第2の電極とに分割する工程と、
    を有することを特徴とするガスセンサの製造方法。
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