JP6393481B2 - ピッチャー - Google Patents

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本発明は、ビール等の飲料を入れるピッチャーに関する。
飲食店等では、ビールや飲料水等を客に提供するために、ピッチャーが広く用いられている。かかるピッチャーにおいては、ビール等の温度を保つために、合成樹脂製の外容器と内容器とから成る二重構造としたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。このようなピッチャーの材質は主にアクリルで、誤って落としたりすると割れる不都合があった。
近年では、例えば特許文献2に開示されているように、落下しても割れにくいポリエステル系樹脂が実用化されているが、従来の二重構造のピッチャーは、内容器の壁の上端から外側に折り返された折り返し部を設け、折り返し部の下端と外容器の上端とに互いに嵌合する突条と溝を設け、その突条と溝を嵌合させて超音波溶着することで、外容器と内容器を一体化しており、外容器と内容器を割れにくいポリエステル系樹脂で製作したとすると、外容器と内容器を超音波溶着するために内容器の上端に超音波振動を印加しても、柔軟性を有する材質であることと、超音波振動が内容器の内周側の壁と折り返し部とに分散することから、接合部まで超音波振動が伝わりにくいため、超音波溶着がうまくできなかった。また、割れにくいポリエステル系樹脂を接着できる接着剤も実用化されていない。
特開2012−105921号公報 特開2011−37484号公報
本発明は以上に述べた実情に鑑み、落下しても割れにくい二重構造のピッチャーの提供を目的とする。
上記の課題を達成するために請求項1記載の発明によるピッチャーは、取っ手を一体に形成したポリエステル系樹脂製の外容器と、該外容器よりも一回り小さいポリエステル系樹脂製の内容器と、周囲の一箇所に注ぎ口を設けたポリエステル系樹脂製のリング状の上縁部との3つのパーツでなり、内容器は、上端部に外周側に張り出すフランジ部を有し、フランジ部の下面を外容器の上端面に超音波溶着により接合してあり、上縁部は、下面を外容器の上端面と内容器のフランジ部の上面に超音波溶着により接合してあり、外容器と内容器の間に空気層を備えていることを特徴とする。
請求項2記載の発明によるピッチャーは、請求項1記載の発明の構成に加え、外容器の外周面に係止突部が複数形成してあることを特徴とする。
請求項1記載の発明によるピッチャーは、ポリエステル系樹脂で形成したことにより落下しても割れにくく、且つ外容器と内容器の間に空気層を備えているので、飲料の温度を維持できる。さらに本発明のピッチャーは、上縁部をリング状として内容器と別体で形成し、内容器の上端部に外周側に張り出して設けたフランジ部の下面を外容器の上端面に超音波溶着により接合し、上縁部の下面を外容器の上端面と内容器のフランジ部の上面に超音波溶着により接合することで、外容器と内容器と上縁部とを強固に一体化できる。
請求項2記載の発明によるピッチャーは、外容器の外周面に係止突部が複数形成してあることで、複数のピッチャーをコンパクトに重ねることができる
本発明に係るピッチャーの一実施形態を示す縦断面図である。 (a)は同ピッチャーの平面図、(b)は同ピッチャーの正面図である。 同ピッチャーの組立手順を示す縦断面図である。 同ピッチャーを複数積み重ねて保管するときの状態を示す正面図である。 外容器と内容器と上縁部との接着部の他の例を示す縦断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1,2は、本発明によるピッチャー14の一実施形態を示している。本ピッチャー14は、容量が1.8リットルのビール用のピッチャーであり、図1に示すように、ポリエステル系樹脂で形成した外容器1と内容器2と上縁部4の3つのパーツを、超音波溶着により一体化して形成してある。上縁部4には、図2に示すように、泡切り機能を有する蓋9が着脱自在に取付けられる。
ポリエステル系樹脂としては、イーストマンケミカル社が製造販売している原料プラスチックであるトライタン(TRITANはイーストマンケミカル社の登録商標、以下同様)、具体的な商品名「EASTMAN TRITAN コポリエステル」を使用している。本ピッチャー14は、当該樹脂を使用することで、全体がガラスのように透明で、高いところから落しても割れない優れた耐衝撃性を備えるものとなっている。
外容器1は、図1に示すように、上方に向けて開口するカップ状を成し、内容器2は、外容器1よりも一回り小さくて上方に向けて開口するカップ状を成していて、上端部より外周側に張り出すフランジ部5を設け、フランジ部5を外容器1の上端面1aに接着し、外容器1と内容器2との間には3mm程度の空気層3が形成してある。外容器1と内容器2の肉厚は、いずれも約2mmとしてある。
上縁部4は、リング状に形成され、上方に向かうにつれて厚みが若干薄くなっており、周囲の一箇所に注ぎ口10が略三角形状に張り出して設けてある。上縁部4の下面は、内周側にフランジ部5の厚み分だけ高くなるように段6を設け、フランジ部5を上下から挟むように、外容器1の上端面1aとフランジ部5の上面とに接着されている。
本ピッチャー14の組立手順を説明すると、まず図3(a)に示すように、外容器1に内容器2を上方から差し入れ、内容器2のフランジ部5の下面5aを外容器1の上端面1aに当接させ、フランジ部5に上方から超音波振動を印加する。フランジ部5の下面5aには断面山型の第1突部7が周方向に連続して形成してあり、その第1突部7が超音波振動により溶融し、フランジ部5下面5aが外容器1の上端面1aに接着される。トライタンは柔軟性のある樹脂であるが、このように薄肉のフランジ部5に超音波振動を印加することで、接着面に超音波振動がよく伝わるため、外容器1と内容器2との超音波溶着が確実に行える。
次に、図3(b)に示すように、外容器1上端面1aとフランジ部5上面5bに上縁部4を上方からあてがい、上縁部4に上方から超音波振動を印加する。上縁部4の下面4aには、断面山型の第2突部8a,8bが外周側と内周側に周方向に連続して形成してあり、これらの第2突部8a,8bが超音波振動により溶融し、図3(c)に示すように、上縁部4の下面4aが外容器1上端面1aとフランジ部5上面5bとに接着される。フランジ部5は、外容器1上端面1aと上縁部4下面4aとに挟み込まれる形で接着される。上縁部4は中実のリング状に形成され、二重構造ではないため、柔軟性のある樹脂であっても接着面に超音波振動がよく伝わり、上縁部4を外容器1及び内容器2と確実に接着できる。
このように、2段階で超音波溶着を行うことで、外容器1、内容器2及び上縁部4の3つのパーツを、強固に一体化できる。
外容器1と上縁部4とを接着するための超音波溶着用の第2突部8aは、図5に示すように、外容器1の上端面1aに設けることもできる。
以上に述べたように本ピッチャー14は、トライタンで形成したことにより、ガラスと同じように透明でありながら、高いところから落しても割れることがない。また、外容器1と内容器2の間に空気層3を備えているので、飲料の温度を維持できる。さらに本ピッチャー14は、上縁部4をリング状として内容器2と別体で形成し、内容器2の上端部に外周側に張り出して設けたフランジ部5の下面5aを外容器1の上端面1aに超音波溶着により接合し、上縁部4の下面4aを外容器1の上端面1aと内容器2のフランジ部5の上面5bとに超音波溶着により接合することで、外容器1と内容器2と上縁部4とを強固に一体化できる。
上縁部4の下面4aは、外容器1の上端面1aと内容器2のフランジ部5の上面5bの何れか一方にだけ超音波溶着してもよい。
本ピッチャー14は、図2に示すように、外容器1に取っ手11が一体に形成してあり、取っ手11は下向きに略L字形に曲がった形状となっており、取っ手11の下端は外容器1の外周面から離れている。また、取っ手11の付け根よりも低い位置の外容器1外周面には、係止突部12が2箇所形成してある。さらに、外容器1の外周面の上半分の領域には、上下方向にのびる突条13が周方向に分散して複数形成してある。
本ピッチャー14は、上述のように取っ手11が下向きに略L字形に曲がった形状となっており、取っ手11の付け根よりも低い位置の外容器1外周面に係止突部12が複数形成してあることで、図4に示すように、複数のピッチャー14,14,…をコンパクトに重ねることができる。外容器1の外周面の上半分の領域に、上下方向にのびる突条13が周方向に分散して複数形成してあることで、積み重ねたときにピッチャー14のぐらつきが規制されると共に、ピッチャー14同士がくっついて離れにくくなるのを防ぐことができる。
本発明は以上に述べた実施形態に限定されない。本ピッチャーの材質は、トライタンに限らず、これと同等の割れにくいポリエステル系樹脂であってもよい。ピッチャーの形状、大きさ等は、適宜変更することができる。中に入れる飲料の種類は任意であり、ビール等の冷たい飲料だけでなく、お茶やコーヒー等の温かい飲料用にも用いることもでき、その場合には優れた保温性能を発揮する。
1 外容器、1a 上端面
2 内容器
3 空気層
4 上縁部、4a 下面
5 フランジ部、5a 下面、5b 上面
6 段
7 第1突部
8a,8b 第2突部
9 蓋
10 注ぎ口
11 取っ手
12 係止突部
13 突条
14 ピッチャー

Claims (2)

  1. 取っ手を一体に形成したポリエステル系樹脂製の外容器と、該外容器よりも一回り小さいポリエステル系樹脂製の内容器と、周囲の一箇所に注ぎ口を設けたポリエステル系樹脂製のリング状の上縁部との3つのパーツでなり、内容器は、上端部に外周側に張り出すフランジ部を有し、フランジ部の下面を外容器の上端面に超音波溶着により接合してあり、上縁部は、下面を外容器の上端面と内容器のフランジ部の上面に超音波溶着により接合してあり、外容器と内容器の間に空気層を備えていることを特徴とするピッチャー。
  2. 外容器の外周面に係止突部が複数形成してあることを特徴とする請求項1記載のピッチャー。
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