JP6391513B2 - 車両用シート用発泡成形体、車両用シート用ヘッドレスト及び車両用シート用アームレスト - Google Patents

車両用シート用発泡成形体、車両用シート用ヘッドレスト及び車両用シート用アームレスト Download PDF

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Description

本発明は、車両用シート用ヘッドレスト、車両用シート用アームレスト等といった車両用シート用発泡成形体に関する。
上記の車両用シート用発泡成形体は、発泡して所定形状になった発泡後樹脂が表皮で覆われた状態になっている車両用シート用の機器である。この発泡成形体は、例えばヘッドレスト、アームレスト等である。ヘッドレストは車両用シートに着座した着座者の頭部を受ける車両用機器である。アームレストは車両用シートに着座した着座者の腕を受ける車両用機器である。
(特許文献1)
従来、特許文献1により、ヘッドレスト等といった発泡成形体が知られている。この発泡成形体においては、ステー(すなわち支柱)を内蔵した表皮を成形型内に配置し、この表皮内に発泡樹脂原料を注入し、ステーを内蔵した状態(すなわちインサートした状態)で発泡樹脂原料を発泡及び硬化させることにより発泡成形体が形成される。
この従来の発泡成形体においては、発泡樹脂原料を注入するための開口部を一対の舌片(すなわち張出し部)によって形成し、この開口部を通して発泡樹脂原料を表皮の内部へ注入する。表皮の本体部とその本体部分から張出す舌片との境界部分は直角形状であった。
(特許文献2)
従来、特許文献2により、発泡原料を注入するためのスリット開口の線上にステー用孔が設けられた構造のヘッドレストが知られている。このヘッドレストで用いられる表皮は、発泡して所定形状になった発泡後樹脂を覆う本体部分と、その本体部分から張出す張出し部分である2枚重ね部分とを有している。表皮の本体部分と表皮の張出し部分との境界部分は直角状に縫い付けられていた。
(特許文献3)
従来、特許文献3により、発泡性の樹脂を用いたヘッドレストが開示されている。このヘッドレストにおいては、折返し用の一対の突出部によって開口を形成し、この開口を通して表皮内に発泡樹脂原料を注入することによってヘッドレストが形成される。このヘッドレストにおいても、表皮の突出部と表皮の本体部との境界部分は直角形状であった。
(特許文献4)
従来、特許文献4により、発泡性の樹脂を用いたヘッドレストが開示されている。このヘッドレストにおいては、開口部を備えた環状帯部が表皮の本体部から張出している。この環状帯部の開口部を通して発泡樹脂原料が表皮の内部に注入される。このヘッドレストにおいても、表皮の張出し部と表皮の本体部との境界部分は直角形状であった。
以上のように、従来の発泡成形体においては、図14(a)及び図14(c)に示すように、本体部102と張出し部103とによって表皮101が形成されていた。図14(a)の表皮101は裏面が表側に現れている状態である。図14(a)において表皮101を張出し部103の開口106を通して表返しにして張出し部103を本体部102の内部へ折り込むことにより、表皮101の表面が表側に現れる状態となる。
表皮101に対する縫い合わせ作業は、図14(d)に示すように、押え部材104によって表皮101を押さえながら、針105を表皮101に通すことによって行われる。図14(a)において境界部分Aまでの縫い合わせ作業は、針105(図14(d)参照)を矢印Bのように進行させることによって行われる。
上述したように、従来の発泡成形体においては、図14(a)及び図14(c)に示すように、表皮101の本体部102と表皮101の張出し部103との境界部分Aは直角形状に縫い合わされていた。すなわち、直角縫いされていた。この直角縫いは、図14(a)において矢印Bのように縫い合わせを行った後、図14(b)の矢印Cのように、境界部分Aの所で針105(図14(d)参照)を落としたままで表皮101を回して矢印Dのように縫い方向を直角に変化させることによって行われていた。
このような直角縫いを行うと、図14(d)に符号Eで示すように、針孔が大きく広がってしまう。このように針孔が大きく広がると、図14(a)の開口106又はその他の任意の位置を通して表皮101の内部へ発泡樹脂原料を注入し、さらにその原料を発泡させたとき、その針孔から発泡樹脂原料が外部へしみ出てしまうことがあった。
このようなしみ出しが発生すると、発泡原料の発泡及び硬化が終了して図15(a)のヘッドレスト107が完成したとき、図15(a)及び図15(b)に示すように、表皮101の本体部102と表皮101の張出し部103の境界部分Aの所(すなわち、直角縫いによって針孔が大きくなった所)で発泡樹脂原料のしみ出しFが発生し、ヘッドレスト107の外観が大きく損なわれるおそれがある。
特開平7−031759号公報 特開2000−153084号公報 特開2005−323761号公報 特開2007−050621号公報
本発明は、従来装置における上記の問題点に鑑みて成されたものであって、表皮の一部に張出し部を有する発泡成形体において、張出し部と本体部との境界部分において発泡原料樹脂が表皮の外部へしみ出すことを防止することを第1の目的とする。
また、本発明は、上記の目的を達成するための作業を失敗なく確実に行えるようにすることを第2の目的とする。
本発明に係る車両用シート用発泡成形体は、発泡して所定形状になった発泡後樹脂と、当該発泡後樹脂を覆っている表皮とを有する車両用シート用発泡成形体において、前記表皮は、前記発泡後樹脂を覆っている本体部と、当該本体部から張出している張出し部とを有しており、前記本体部及び前記張出し部は互いに対向する又は隣接する表皮材を縫い合わせることによって形成されており、前記本体部と前記張出し部との境界部分は曲線形状に縫い合わされており、前記曲線形状の縫い線の外側の近傍に、互いに対向する表皮材を連結している連結部が設けられており、前記連結部は前記曲線形状の縫い線に連続する縫い線によって形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、張出し部と本体部との境界部分を曲線形状で縫い合わせるので、境界部分に大きな針孔が発生することを防止できる。このため、境界部分にウレタン樹脂のしみ出しが発生することがなくなり、ヘッドレスト等といった発泡成形体の外観をきれいに維持できる。
さらに、本発明では、表皮の本体部と張出し部の境界部分に曲線形状の縫い線を設けたので、当該境界部分に何等かの部材を差し込む場合には、その曲線形状の存在により差し込んだ部材が抜け出てしまうおそれがある。しかしながら本発明では、曲線形状の縫い線の外側の近傍に、表皮材を連結する連結部を設けたので、差し込み部材を境界部分に挿入したときには、差し込み部材の辺端が連結部によってしっかりと受け止められる。このため、曲線形状の縫い線が存在していても、差し込み部材が境界部分から抜け出ることを確実に防止できる。その結果、本発明によれば、曲線形状の縫い線を用いてウレタン原料樹脂の表皮からのしみ出しを防止する機能を失敗なく確実に行えるようになった。
本発明に係る車両用シート用発泡成形体において、前記連結部は前記曲線形状の縫い線に連続する縫い線によって形成されている。この構成により、曲線形状の縫い線と連結部とが1回の縫い工程によって形成できるので、作業性が良い。

本発明に係る車両用シート用発泡成形体の他の発明態様において、前記連結部は前記曲線形状の縫い線に連続する直線状の縫い線によって形成されている。この発明態様によれば、曲線形状の縫い線と連結部とが1回の縫い工程によって形成できるので、作業性が良い。
本発明に係る車両用シート用発泡成形体のさらに他の発明態様において、前記連結部は前記曲線形状の縫い線に連続する直角形状の縫い線によって形成されている。この発明態様によれば、曲線形状の縫い線と連結部とが1回の縫い工程によって形成できるので、作業性が良い。
本発明に係る車両用シート用発泡成形体のさらに他の発明態様において、前記連結部は、前記張出し部の開口に挿入される部材に接触する位置に設けられている。この発明態様によれば、挿入される部材を連結部によって正確に受け止めることができ、挿入される部材が張出し部から抜け出ることを確実に防止できる。
本発明に係る車両用シート用発泡成形体のさらに他の発明態様において、前記表皮は1層の柔軟な材料によって形成されている。表皮素材は、一般には、1層の場合と多層の場合とがある。1層の表皮素材は、例えば織物、編物等といったファブリックや、革や、合成皮革等(以下、「1層の素材」という)によって形成される。2層の素材は、例えば、上記の1層の素材の上にワディング(すなわち詰め物、当て物、等)を積層した素材である。ワディングは、例えば、3〜5mmの厚さのウレタン発泡材である。また、3層の素材は、例えば、上記の1層の素材上にワディングを積層し、さらにその上にフィルムを積層した素材である。フィルムは、例えばポリウレタンフィルムや、ポリエチレンフィルムである。フィルムの厚さは、例えば30〜50μmである。本発明では、上記の1層の素材によって表皮を形成することができる。
表皮を1層の素材によって形成した場合には、表皮は柔軟であって剛性が小さい。従ってこの場合には、表皮が自分自身で形状を維持することが難しい。ヘッドレスト、アームレスト等といった車両用シート用発泡成形体の場合、表皮の本体部と張出し部との境界部分には開口が形成されることが多い、表皮の内部に発泡樹脂を注入して発泡及び硬化させる際、その開口が変形すると発泡樹脂がその開口から漏れ出るおそれがある。表皮が1層である場合には表皮が変形し易いので、開口も変形し易い。開口の変形を防ぐためには開口整形治具を開口に差し込んで開口にテンションをかけることが望ましい。特に1層の表皮の場合には特にそのようなテンション掛けが必要である。
しかしながら、本発明のように境界部分に曲線形状の縫い線を設けた場合は、境界部分の開口に差し込んだ開口整形治具がその曲線形状の縫い線に沿って移動して開口から抜け出てしまうおそれがある。しかしながら、本発明に従って曲線形状の縫い線の外側の近傍に連結部を設ければ、その連結部によって開口整形治具を支持できるので、開口整形治具が抜け出ることを有効に防止できる。
次に、本発明に係る車両用シート用ヘッドレストは、発泡して所定形状になった発泡後樹脂と、当該発泡後樹脂を覆っている表皮とを有しており、着座者の頭部を受ける車両用シート用ヘッドレストにおいて、前記表皮は、前記発泡後樹脂を覆っている本体部と、当該本体部から張出している張出し部とを有しており、前記本体部及び前記張出し部は互いに対向する又は隣接する表皮材を縫い合わせることによって形成されており、前記本体部と前記張出し部との境界部分は曲線形状の縫い線によって縫い合わされており、前記曲線形状の縫い線の外側の近傍に、互いに対向する表皮材を連結している連結部が設けられていることを特徴とする。このヘッドレストによれば、本発明に係る車両用シート用発泡成形体と同様の効果を得ることができる。
次に、本発明に係る車両用シート用アームレストは、発泡して所定形状になった発泡後樹脂と、当該発泡後樹脂を覆っている表皮とを有しており、着座者の腕を受ける車両用シート用アームレストにおいて、前記表皮は、前記発泡後樹脂を覆っている本体部と、当該本体部から張出している張出し部とを有しており、前記本体部及び前記張出し部は互いに対向する又は隣接する表皮材を縫い合わせることによって形成されており、前記本体部と前記張出し部との境界部分は曲線形状の縫い線によって縫い合わされており、前記曲線形状の縫い線の外側の近傍に、互いに対向する表皮材を連結している連結部が設けられていることを特徴とする。このアームレストによれば、本発明に係る車両用シート用発泡成形体と同様の効果を得ることができる。
本発明に係る車両用シート用発泡成形体、車両用シート用ヘッドレスト及び車両用シート用アームレストによれば、張出し部と本体部との境界部分を曲線形状で縫い合わせるので、境界部分に大きな針孔が発生することを防止できる。このため、境界部分にウレタン樹脂のしみ出しが発生することがなくなり、ヘッドレスト等といった発泡成形体の外観をきれいに維持できる。
さらに、本発明では、表皮の本体部と張出し部の境界部分に曲線形状の縫い線を設けたので、当該境界部分に何等かの部材を差し込む場合には、その曲線形状の存在により差し込んだ部材が抜け出てしまうおそれがある。しかしながら本発明では、曲線形状の縫い線の外側の近傍に、表皮材を連結する連結部を設けたので、差し込み部材を境界部分に挿入したときには、差し込み部材の辺端が連結部によってしっかりと受け止められる。このため、曲線形状の縫い線が存在していても、差し込み部材が境界部分から抜け出ることを確実に防止できる。その結果、本発明によれば、曲線形状の縫い線を用いてウレタン原料樹脂の表皮からのしみ出しを防止する機能を失敗なく確実に行えるようになった。
本発明に係る車両用シート用発泡成形体の一実施形態である車両用シート用ヘッドレストの一実施形態を示す斜視図である。 図1のヘッドレストの製造方法の一例を示す工程図である。 図1のヘッドレストで用いる表皮の縫製前の状態を示す平面図である。 図3に示す表皮素材を縫い合わせて形成された図1のヘッドレスト用の表皮の裏返しの状態を示す斜視図である。 図4の表皮を表返しにした状態を示す斜視図である。 (a)は本発明で用いる曲線形状の縫い処理を模式的に示しており、(b)は縫い処理の比較例を模式的に示している。 発泡成形型のキャビティに装着する状態にセットされた表皮組立体を示す斜視図である。 発泡成形処理の1つの工程を示す斜視図である。 (a)は本発明で用いる曲線形状の縫い処理の一実施形態を模式的に示す図であり、(b)は(a)の要部の拡大図であり、(c)はその縫い処理の結果の一例を示す斜視図である。 本発明に係る車両用シート用発泡成形体の一実施形態である車両用シート用ヘッドレストの他の実施形態の要部である表皮素材を示す図である。 図10に示す表皮素材を縫い合わせて形成された図1のヘッドレスト用の表皮の裏返しの状態を示す斜視図である。 図11の表皮を表返しにした状態を示す斜視図である。 本発明に係る車両用シート用発泡成形体の他の実施形態である車両用シート用アームレストの一実施形態を示す斜視図である。 従来の車両用シート用発泡成形体を製造するための1つの工程を模式的に示す図である。 (a)は従来の車両用シート用発泡成形体の一例であるヘッドレストの一例を示す斜視図であり、(b)はそのヘッドレストの主要部を拡大して示す図である。
(発泡成形体の一例であるヘッドレストの第1の実施形態)
以下、本発明に係る車両用シート用発泡成形体をその一例であるヘッドレストを例に挙げて実施形態に基づいて説明する。なお、本発明がこの実施形態に限定されないことはもちろんである。また、本明細書に添付した図面では特徴的な部分を分かり易く示すために実際のものとは異なった比率で構成要素を示す場合がある。
(ヘッドレストの全体形状)
図1は本発明に係る車両用シート用発泡成形体の一実施形態である車両用シート用ヘッドレストを示している。このヘッドレスト1は、コ字形状又はU字形状である金属製のフレーム2と、フレーム2の周りに設けられた発泡後樹脂としてのパッド3と、パッド3の全体を覆っている表皮4とを有する。
フレーム2は、表皮4の外部へ出ている支柱部2a及び2bと、支柱部2aと支柱部2bとをつないでいる連結部2cとを有している。パッド3は発泡性樹脂であるウレタンが発泡及び硬化して所定形状になった樹脂である。表皮4は、正面表皮材4aと、着座者にとって右側にある右側面表皮材4bと、着座者にとって左側にある左側面表皮材4cとを有している。
(ヘッドレストの製造工程)
図1のヘッドレスト1は、例えば図2に工程図として示す製造方法によって製造される。この製造方法は、表皮作成工程P1と、前処理工程(すなわち、表皮組立体の作成工程)P2と、表皮組立体の成形型へのセット工程P3と、ウレタン注入工程P4と、製品取出し工程P5とを有している。
(表皮作成工程)
表皮作成工程P1は、図1の表皮4を作成する工程である。具体的には、まず、図3に示すように、1枚の表皮素材からそれぞれの所定形状の正面表皮材4a、右側面表皮材4b、及び左側面表皮材4cを切り出す。図1のフレーム2を挿入するための孔であるフレーム挿入用孔7及び注入ノズル挿入用孔14も切り出される。
表皮素材は、一般には、1層の場合と多層の場合とがある。1層の表皮素材は、例えば織物、編物等といったファブリックや、革や、合成皮革等(以下、「1層の素材」という)によって形成される。2層の素材は、例えば、上記の1層の素材の上にワディング(すなわち詰め物、当て物、等)を積層した素材である。パッド3を覆う際にはワディングがパッド3に接触する。ワディングは、例えば、3〜5mmの厚さのウレタン発泡材である。また、3層の素材は、例えば、上記の1層の素材上にワディングを積層し、さらにその上にフィルムを積層した素材である。パッド3を覆う際にはフィルムがパッド3に接触する。フィルムは、例えばポリウレタンフィルムや、ポリエチレンフィルムである。フィルムの厚さは、例えば30〜50μmである。本実施形態の場合は、上記の1層の素材によって各表皮材4a,4b,4cが形成される。
図3において、正面表皮材4aを線X0を中心として折り曲げた上で、正面表皮材4aと右側面表皮材4bと左側面表皮材4cとを一点鎖線G1に沿って縫い合わせ、さらに正面表皮材4aの突片4d1及び突片4d2同士を一点鎖線G2に沿って縫い合わせることにより、図4に示すような表皮4(裏返し状態)が形成される。図4に示す状態は表皮4の裏面が表側に現れている状態であり、縫い線G1及び縫い線G2が表側に現れている。突片4d1と突片4d2とを縫い線G2で縫い合わせた部分は、表皮4の本体部8から張出している張出し部9を形成している。この張出し部9において、一方の縫い線G2と他方の縫い線G2との間の先端側Lは縫い合わされておらず、先端開口となっている。また、一方の縫い線G2と他方の縫い線G2との間の根元側Kも縫い合わされておらず、根元開口となっている。
縫い線G1と縫い線G2との間、すなわち本体部8と張出し部9との境界部分Aは、曲線形状に縫い合わされている。すなわち、縫い線G1と縫い線G2との間は曲線形状の縫い線G3となっている。縫い線G3の曲線形状部分は、図3に示すように円の一部分の形状に縫い合わされている。より具体的には、境界部分Aは円のほぼ1/4(角度90°分の円)の形状に縫い合わされている。また、この円の半径は10mm以上に設定されている。
縫い線G2及び縫い線G3に沿って縫い処理を行って張出し部9を形成する際には次の縫い処理を行う。
(1)図4(b)のa点から縫いを開始する。a点は、突片4d1,4d2の端縁上又はその近傍の点である。
(2)b点まで直線縫いJ1を行う。b点は、湾曲縫い線G3が始まる位置Hから張出し部9の根元開口Kまでの間の点である。
(3)b点からc点まで直線縫いJ2を行う。c点は、張出し部9を縫い合わせるための縫い線G2の開始点である。
(4)c点から縫い線G2に従った縫いを行う。縫い線G2はほぼ直線状の縫い線である。
(5)本体部8と張出し部9との境界部分Aにおいて縫い線G2に続いてd点まで曲線縫いG3を行う。d点は正面表皮材4aの縁端上又はその近傍の点である。
(6)なお、図4ではa点とc点を別々の点として描いているが、a点とc点を同じ点としても良い。
以上により、図4(b)に示すように、曲線形状の縫い線G3の外側の近傍において、直線縫いJ1及び直線縫いJ2の先端部分によって連結部20が形成されている。連結部20は張出し部9を形成している一対の突片4d1及び4d2を縫い合わせによって連結した部分のことである。
図5は、図4において張出し部9の根元開口K及び先端開口Lを通して表皮4を表裏ひっくり返した状態を示している。つまり、図5に示す状態は表皮4の表面が表側に現れている状態であり、縫い線G1及び縫い線G2が裏側に隠れている。図4において突片4d1,4d2によって形成された張出し部9は表皮4の本体部8の外側に張出しているが、図5においては張出し部9が表皮4の本体部8の内部に張出している。
現状のミシン縫いにおいては、縫い目が半径10mm以上の円形状である場合には、図6(a)に示すように、縫い針5をその円形状に沿って連続的に滑らかに移動させながら縫い作業を行うことができる。他方、縫い目の半径が10mm未満である場合には、図6(b)に示すように、縫い針を連続的に移動させながら縫い作業を行うことが難しく、通常は、所定の距離eだけ移動させるたびに針5を落としたままで縫い物を回転させて針の縫い方向Nを変化させる必要があった。こうなると、縫い物を回転させる所でどうしても針孔が大きくなってしまっていた。しかしながら本実施形態では、図3及び図4において境界部分Aの縫い目の曲線形状の半径を10mm以上に設定したので、境界部分Aに大きな針孔が形成されることがなくなった。
一般的なミシン縫い作業においては、縫い処理は縫い物の外縁線を目印としてその外縁線に沿って針を移動させることによって行われる。従って、上記のように境界部分Aの縫い目を円形状にする場合には、境界部分Aに対応した表皮4の外縁線を予め半径10mm以上の円形状に切断しておくことが望ましい。このため、本実施形態では図3の正面表皮材4aを1枚の素材から切り出す際に用いる型紙の対応する部分に半径10mm以上の円形状を形成しておき、この型紙に基づいて正面表皮材4aの境界部分Aを切り出している。
(前処理)
図2の前処理工程P2においては、図5の表皮4のフレーム挿入用孔7の一方に図1のフレーム2の支柱部2a又は支柱部2bを差し入れ、さらに図7に示すように連結部2cを表皮4の内部に挿入し、その後、支柱部2a又は2bをフレーム挿入用孔7の他方から抜き出して、2本の支柱部2a及び2bが表皮4の外部にあり連結部2cが表皮4の内部にある状態にする。その後、張出し部9の根元開口Kよりもわずかに長い長さを有すると共に、開口Kに挿入可能な薄い板厚の開口整形治具10(図5参照)を、図7の開口Kに挿入する。次に、注入ノズル12の先端を表皮4の内部へ挿入する。これにより、表皮組立体13が作成される。
(成形型へのセット工程)
次に、図2の成形型へのセット工程P3において、図8(a)に示すように、表皮組立体13を発泡成形型16のキャビティ内にセットする。そして次に、図8(b)に示すように、発泡成形型16を閉じる。キャビティは所望のヘッドレストの形状に合致した凹形状となっている。
(ウレタン注入工程)
次に、図2のウレタン注入工程P4において、図8(b)に示すように、ウレタン注入機のヘッド部17を成形型へ押し付け、さらに成形型内へウレタンを注入する。さらに、ウレタンの注入が完了した後、一定時間、常温で保持する。これにより、表皮4内でウレタンが発泡及び硬化し、成形型のキャビティの形状に一致したウレタン発泡体が形成される。このウレタン発泡体の形状が所望のヘッドレストの形状である。
(製品取出し工程)
次に、図2の製品取出し工程P5において、図8(b)の成形型16を開き、発泡後のウレタン樹脂を内蔵した表皮組立体13を取出し、さらに注入ノズル12及び開口整形治具10を抜き取ることにより、図1に示すようなヘッドレスト1の完成品が発泡成形体として得られる。このヘッドレスト1においては、表皮4の本体部8が発泡後樹脂であるウレタン発泡体のパッド3を覆っている。そして、表皮4の張出し部9が本体部8の内部へ向けて張出している。この張出し部9は図3に示した正面表皮材4aの2つの突片4d1及び4d2を縫い線G2によって縫い合わせることによって形成されている。この張出し部9は根元開口K及び先端開口Lを有しているが、パッド3が発泡する過程において、本体部8内の張出し部9は発泡するパッド3によって上下方向から押し付けられることにより、根元開口K及び先端開口Lが自動的に閉じられる。このため、根元開口K及び先端開口Lからウレタン樹脂が漏れ出ることはない。
以上に説明した本実施形態のヘッドレストにおいては、図4に示したように、表皮4の本体部8と表皮4の張出し部9との境界部分Aを円形形状、すなわち曲線形状に縫い合わせている。これを分かり易く模式的に示せば、図9に示す通りである。より具体的には、境界部分Aは半径10mm以上の円形状に縫い合わされている。仮に、縫い目の半径が10mm未満に設定されると、縫い合わせの処理は図6(b)に示したように、短い間隔eごとに針を落とした状態で縫い物を回転させて進行方向を変化させながら行わなければならなかった。こうすると、針を中心として縫い物を回転させるときに縫い物に大きな針孔が形成されてしまうおそれがある。
このように表皮4の本体部8と張出し部9との境界部分Aに大きな針孔が存在する表皮4に基づいて図7のように表皮組立体13を形成し、この表皮組立体13に基づいて図1のヘッドレスト1を作成すると、図8(b)に示すウレタン注入及び成形工程時に大きな針孔からウレタンがしみ出てしまい、結果的に、図15(a)及び図15(b)に示すようにヘッドレスト1の外観が損なわれるおそれがある。
これに対し、図9(a)及び図9(b)に示す本実施形態のように境界部分Aを連続的な円形状、すなわち曲線形状(G3)で縫い合わせることにすれば、境界部分Aに大きな針孔が発生することを防止でき、図9(c)に示すように、張出し部9と本体部8との境界部分Aにウレタン樹脂のしみ出しが発生することがなくなり、ヘッドレストの外観をきれいに維持できる。
本実施形態においては、図5の開口整形治具10の挿入片10aを張出し部9の根元開口Kに挿入する。これは、図8(b)に示したウレタン注入工程においてウレタン原料樹脂が表皮4の内部に注入され、発泡し、さらに硬化するときに、開口Kの形状が変形してウレタン原料が漏れ出ることを防止するために行われるものである。
本実施形態では、図4に示したように、表皮4の本体部8と張出し部9の境界部分Aに曲線形状の縫い線G3を設けたので、この境界部分Aからのウレタン樹脂のしみ出しを防止することができた。しかしながら、このような曲線形状の縫い線G3を設けると、図5の矢印Mに示すように、開口調整治具10を表皮4の開口Kに挿入する場合に、縫い線G3の曲線形状に沿って開口調整治具10が抜け出てしまうという問題、すなわち開口調整治具10を開口Kへしっかりと装着することが難しいという問題が生じた。
これに対し本実施形態では、図4に示したように、曲線形状の縫い線G3の外側の近傍に連結部20を設けたので、図5に符号Mで示すように開口調整治具10を表皮4の開口Kに挿入したときには、図5(b)に示すように開口調整治具10の挿入片10aの辺端が連結部20によってしっかりと受け止められるので、曲線形状の縫い線G3が存在していても開口調整治具10が開口Kから抜け出ることを確実に防止できる。このため、本実施形態によれば、曲線形状の縫い線G3を用いてウレタン原料樹脂の表皮4からのしみ出しを防止する機能を失敗なく確実に行えるようになった。
(発泡成形体の一例であるヘッドレストの第2の実施形態)
図10、図11及び図12は本発明に係る発泡成形体の一例であるヘッドレストの第2の実施形態の主要部を示している。図10、図11及び図12は、それぞれ、第1の実施形態における図3、図4及び図5に対応している。本実施形態では、図4(b)に示した第1の実施形態における連結部20に改変を加えている。
本実施形態において図11の縫い線G2及び縫い線G3に沿って縫い処理を行って張出し部9を形成する際には次の縫い処理を行う。
(1)図11(b)のa点から縫いを開始する。a点は、突片4d1,4d2の端縁上又はその近傍の点である。
(2)b点を経由してc点まで直角縫いJ3を行う。直角縫いは厳密に直角(角度90°)で縫い方向を変える場合及びほぼ角度で角度を変える場合を含む意味である。b点は、曲線形状の縫い線G3が始まる位置Hから張出し部9の根元開口Kまでの間の点である。c点は、正面表皮材4aの縁端上又はその近傍の点である。
(3)次に、c点から縫い線G3に従った縫いを行う。縫い線G3は本体部8と張出し部9との境界部分Aで曲線形状を描いている。
(4)縫い線G3に引き続いてd点まで直線状の縫い線G2に従って縫いを行う。d点は、突片4d1,4d2の端縁上又はその近傍の点である。d点はa点と同じ点であっても良い。
以上により、図11(b)に示すように、曲線形状の縫い線G3の外側の近傍において、直角縫いJ3の位置Hからb点までの部分によって連結部20が形成されている。この連結部20は張出し部9を形成している一対の突片4d1及び4d2を縫い合わせによって連結する部分のことである。
図12は、図11において張出し部9の根元開口K及び先端開口Lを通して表皮4を表裏ひっくり返した状態を示している。つまり、図12に示す状態は表皮4の表面が表側に現れている状態である。図11において突片4d1,4d2によって形成された張出し部9は表皮4の本体部8の外側に張出しているが、図12においては張出し部9が表皮4の本体部8の内部に張出している。
本実施形態のヘッドレストにおいても、図11に示したように、表皮4の本体部8と表皮4の張出し部9との境界部分Aを円形形状、すなわち曲線形状に縫い合わせている。このため、境界部分Aに大きな針孔が発生することを防止でき、その結果、張出し部9と本体部8との境界部分Aにウレタン樹脂のしみ出しが発生することがなくなり、ヘッドレストの外観をきれいに維持できる。
また、本実施形態においてウレタン原液のしみ出しを防止するために境界部分Aに曲線形状の縫い線G3を設けると、図12の矢印Mに示すように、開口調整治具10を表皮4の開口Kに挿入する場合に、縫い線G3の曲線形状に沿って開口調整治具10が抜け出てしまうという問題、すなわち開口調整治具10を開口Kへしっかりと装着することが難しいという問題が生じた。
これに対し本実施形態では、図11(b)に示したように、曲線形状の縫い線G3の外側の近傍に連結部20を設けたので、図12に符号Mで示すように開口調整治具10を表皮4の開口Kに挿入したときには、図12(b)に示すように開口調整治具10の挿入片10aの辺端が連結部20によってしっかりと受け止められる。このため、曲線形状の縫い線G3が存在していても開口調整治具10が開口Kから抜け出ることを確実に防止できる。その結果、本実施形態によれば、曲線形状の縫い線G3を用いてウレタン原料樹脂の表皮4からのしみ出しを防止する機能を失敗なく確実に行えるようになった。
(発泡成形体の他の一例であるアームレストの実施形態)
図13は、本発明に係る車両用シート用発泡成形体の他の実施形態であるアームレストを示している。このアームレスト51は、発泡後樹脂としてのパッド53と、パッド53の全体を覆っている表皮54とを有する。符号56はカップホルダである。
パッド53は発泡性樹脂であるウレタンが発泡及び硬化して所定形状になった樹脂である。表皮54は、正面表皮材54aと、右側面表皮材54bと、左側面表皮材54cとを有している。左右の側面表皮材54b,54cから突出している軸部材55は、着座者の背中を受けるシートバック(図示せず)の回転支持部に回転可能に支持される。
表皮54は、パッド53を覆っている本体部58と、本体部58の内部へ張出している張出し部59と、本体部58と張出し部59との境界部分に形成された開口Kとを有している。パッド53の原料であるウレタン樹脂は開口K又はその他の任意の部分を通して表皮54の内部へ注入された後、発泡及び硬化して図示の所望の形状となる。
本実施形態においても、本体部58と張出し部59との境界部分Aは曲線形状、例えば円形状に縫い合わされて曲線形状の縫い線G3になっている。この縫い作業はミシン針を方向変換することなく連続して滑らかな縫い線に沿って行われる。このため、境界部分Aには大きな針孔が存在しない。境界部分Aに大きな針孔が存在していないので、開口Kを通してウレタン樹脂を注入して、さらにウレタン樹脂を発泡させたとき、境界部分Aにおいてウレタンのしみ出しが発生することを防止できた。この結果、外観のきれいなアームレスト51が得られた。
また、本実施形態においても、曲線形状の縫い線G3の外側の近傍に連結部20を設けたので、図5に符号Mで示すように開口調整治具10を表皮4の開口Kに挿入したときには、図5(b)に示すように開口調整治具10の挿入片10aの辺端が連結部20によってしっかりと受け止められるので、曲線形状の縫い線G3が存在していても開口調整治具10が開口Kから抜け出ることを確実に防止できる。このため、本実施形態によれば、曲線形状の縫い線G3を用いてウレタン原料樹脂の表皮4からのしみ出しを防止する機能を失敗なく確実に行えるようになった。
(その他の実施形態)
以上、好ましい実施形態を挙げて本発明を説明したが、本発明はその実施形態に限定されるものでなく、請求の範囲に記載した発明の範囲内で種々に改変できる。
例えば、ヘッドレストに関する第1の実施形態では、図5(b)に示したように、直線縫いJ1及びJ2によって連結部20を形成した。また、ヘッドレストに関する第2の実施形態では図12(b)に示したように、直角縫いJ3の直角又はほぼ直角に曲がった部分の近傍によって連結部20を形成した。このような連結部20は表皮4の張出し部9を形成している突片4d1,4d2を連結することによって開口整形治具10の挿入片10aを支持し易い状態になっていれば良いので、図5に示す直線縫いや、図12に示す直角縫いに限られず、種々の手法によって連結部20を形成することができる。
例えば、点状に近い短い縫い線を用いて突片4d1,4d2を連結することによって連結部20を形成することができる。また、ステープラーのような閉じ器具を用いて金属針によって突片4d1,4d2を連結することによって連結部20を形成することもできる。また、接着によって突片4d1,4d2を連結することによって連結部20を形成することもできる。
1.ヘッドレスト(発泡成形体)、 2.フレーム、 2a、2b.支柱部、 2c.連結部、 3.パッド(発泡後樹脂)、 4.表皮、 4a.正面表皮材、 4b.右側面表皮材、 4c.左側面表皮材、 4d1,4d2.突片、 5.縫い針、 7.フレーム挿入用孔、 8.本体部、 9.張出し部、 10.開口整形治具、 10a.挿入片、 12.注入ノズル、 13.表皮組立体、 14.注入ノズル挿入用孔、 16.発泡成形型、 17.ウレタン注入機のヘッド部、 20.連結部、 51.アームレスト、 53.パッド(発泡後樹脂)、 54.表皮 54a.正面表皮材、 54b.右側面表皮材、 54c.左側面表皮材、 55.軸部材、 56.カップホルダ、 58.本体部、 59.張出し部、 A.境界部分、 a,b,c,d.縫い線上の点、 E.針穴、 F.しみ出し、 G1.本体部縫い線、 G2.張出し部縫い線、 G3.曲線形状の縫い線、 H.湾曲縫い線G3が始まる位置、 J1、J2.直線縫い、 J3.直角縫い、 K.根元開口、 L.先端開口、 M.治具挿入方向、 N.縫い方向、 X0.折曲げ線

Claims (7)

  1. 発泡して所定形状になった発泡後樹脂と、当該発泡後樹脂を覆っている表皮と、を有する車両用シート用発泡成形体において、
    前記表皮は、前記発泡後樹脂を覆っている本体部と、当該本体部から張出している張出し部とを有しており、
    前記本体部及び前記張出し部は互いに対向する又は隣接する表皮材を縫い合わせることによって形成されており、
    前記本体部と前記張出し部との境界部分は曲線形状に縫い合わされており、
    前記曲線形状の縫い線の外側の近傍に、互いに対向する表皮材を連結している連結部が設けられており、
    前記連結部は前記曲線形状の縫い線に連続する縫い線によって形成されている
    ことを特徴とする車両用シート用発泡成形体。
  2. 前記連結部は前記曲線形状の縫い線に連続する直線状の縫い線によって形成されていることを特徴とする請求項記載の車両用シート用発泡成形体。
  3. 前記連結部は前記曲線形状の縫い線に連続する直角形状の縫い線によって形成されていることを特徴とする請求項記載の車両用シート用発泡成形体。
  4. 前記連結部は、前記張出し部の開口に挿入される部材に接触する位置に設けられていることを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1つに記載の車両用シート用発泡成形体。
  5. 前記表皮は1層の柔軟な材料によって形成されていることを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1つに記載の車両用シート用発泡成形体。
  6. 発泡して所定形状になった発泡後樹脂と、当該発泡後樹脂を覆っている表皮と、を有しており、着座者の頭部を受ける車両用シート用ヘッドレストにおいて、
    前記表皮は、前記発泡後樹脂を覆っている本体部と、当該本体部から張出している張出し部とを有しており、
    前記本体部及び前記張出し部は互いに対向する又は隣接する表皮材を縫い合わせることによって形成されており、
    前記本体部と前記張出し部との境界部分は曲線形状の縫い線によって縫い合わされており、
    前記曲線形状の縫い線の外側の近傍に、互いに対向する表皮材を連結している連結部が設けられており、
    前記連結部は前記曲線形状の縫い線に連続する縫い線によって形成されている
    ことを特徴とする車両用シート用ヘッドレスト。
  7. 発泡して所定形状になった発泡後樹脂と、当該発泡後樹脂を覆っている表皮と、を有しており、着座者の腕を受ける車両用シート用アームレストにおいて、
    前記表皮は、前記発泡後樹脂を覆っている本体部と、当該本体部から張出している張出し部とを有しており、
    前記本体部及び前記張出し部は互いに対向する又は隣接する表皮材を縫い合わせることによって形成されており、
    前記本体部と前記張出し部との境界部分は曲線形状の縫い線によって縫い合わされており、
    前記曲線形状の縫い線の外側の近傍に、互いに対向する表皮材を連結している連結部が設けられており、
    前記連結部は前記曲線形状の縫い線に連続する縫い線によって形成されている
    ことを特徴とする車両用シート用アームレスト。
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