JP2020185346A - 発泡成形における縫製工法 - Google Patents

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和彦 小田嶋
Kazuhiko Odajima
和彦 小田嶋
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Abstract

【課題】3層構造表皮材の発泡一体発泡成型における形状不具合とコストの削減【解決手段】1.縫製糸30〜40番糸を使用した縫製工法2.3層表皮材厚さ2〜3mm品に対し新液漏れ工法を促進する為、針とカット用ナイフ位置、刃幅、刃先位置の関係性を持たせたヘッドレスト用縫製設備の開発【選択図】図4 図9

Description

3層構造表皮材の発泡ヘッドレストやアームレストの縫製で発泡成形時の液漏れ防止縫製工法に関する
発泡成形体での発泡工法上どうしても内部発泡液が表面に漏れ出す事象があり、その対応策に苦慮している。
特開2009−274326 発泡樹脂を注入発泡させたときに縫い目等から発泡液が発泡体表面に染み出る不具合等が記載されている。
ヘッドレスト等の発泡成形品の液漏れについて、表皮材の裏側に、ポリウレタンフォームからなるウレタン軟質スラブ材とフィルム材をラミネートした3層構造の表皮材の場合、表皮部を立体形状に縫製して、発泡樹脂を注入発泡させたときに、縫い目等から発泡前の液体や発泡体が表皮部外へ漏れる場合が多く外観を損ねてしまう、その為縫製ミシン目裏に液漏れ防止の不織布や他の液漏れ防止材で処理する等の対応策を施しているが、作業工数増、コストアップに繋がる等不都合が生じている。
また製造された製品は縫い目線上へのウレタン含侵により硬さのバラツキや液漏れ防止材の含侵等によりネジレ、曲がり,意匠面のシワ等外観が好ましくなく、触感の劣る場合や縫製ラインによっては液漏れ防止材がうまく縫えない場合があり、液漏れが発生してしまう。この様に液漏れ防止材料を使用した場合加工コストが上昇する等課題がある。
現状の縫い糸より細い30〜40番を使用し、ミシン上糸0.45N,下糸0.15以上のテンションを与えてフィルムに対してその線圧でフィルムに食い込ませ、針孔がフィルムに包み込まれ糸がフィルム間に埋もれるため発泡液の液漏れ防止を図るものである。
また縫い針とラミネートされたフィルム材をカットするカッターの位置関係の工夫により、縫い代長さを1,5mm〜2mmにカットすることが可能で,表面曲がり形状部のシワの発生がなく外観品質の向上が図れる。
細い糸30〜40番を直接縫い付けることでフィルムに対しての縫製時糸テンションの線圧が高くなり、フィルムに食い込むようになり、針孔がフィルム間に埋もれる為発泡液が表面に漏れ出すことがない効果を有する。
また縫い針とカッターとの位置関係の工夫により、表皮材の縫い代を1,5mm〜2mmにカットすることで、縫製端末のスラブが扇状に開き針孔を隠してくれる。更に縫い代が短いため、シワ等の発生がなく外観品質が極めて良好である効果を有する。
車両シートの図 車両シート上部に付属するヘッドレストの断面図 現在行われている工法 3層構造表皮材1枚を8番糸で液漏れ止めテープ付きで縫製した断面図 請求項1の新工法 3層構造表皮材1枚を30〜40番糸で縫製した断面図である 請求項2のカットミシン使用 表皮材AとB2枚をカットミシン30〜40番糸で縫製しながら縫い代をカットした物断面図 である 図3で縫製した製品の表返しを行い発泡液注入時の縫製部断面図である 請求項1と請求項2で縫製,発泡された完成品の縫製部断面図である 加飾用カットミシン 直線や大きなカーブ部位縫製用の為、刃幅も広く刃先が針位置から前方に位置しているのが見える図である ヘッドレスト縫製用に改良したカットミシン ナイフ刃幅、刃先位置が変更されている図である
図面3既存縫製方法
縫製時の糸を通す針孔から初期の未発泡液が意匠へ押し出される為、表皮材フィルム面に液漏れ防止剤を乗せ、とも縫いすることで、発泡液を含侵させ液の漏れを塞いでいる
図面4新工法の縫製方法
30〜40番手の細い糸を使用する事で、縫製時ミシンで糸を締め付ける糸テンションにより3層構造表皮材のフィルム上からスラブ材に糸が食い込んで行き
糸がフィルムに包み込まれる状態に成ることを見つけ出した
しかし表皮材のスラブの厚さと縫い代の長さにより、糸を包み込む原理であるスラブが解放される際の開き角度(符号8)に相関関係が有る事を見つけ出し、そこには3平方の定理が存在した。
検証結果スラブ厚さ2mm〜5mm仕様には1,5mm〜2mmの縫い代の効果が最大となり、それを実現するため図9の縫い代を定寸切り取るカットミシンが最適であることが分かった
図面5
製品の縫製は2枚の表皮材の表同士を縫い合わせ同時に縫い代をカットしてある
縫い合わされた2枚の表皮材は2枚のカットされた端末のスラブが広がる際、スラブ厚分の距離と、縫い代フィルムの距離と縫い代表皮距離関係により、縫製糸を中心にスラブが開くことにより、中心に位置する縫製糸がフィルムに包み込まれる
図面6
縫製作業は表皮材を裏で縫製し、縫製完了時は裏返った状態でフィルム面が表になっており、発泡作業時を行う為、表皮部分を表に返す作業が行われる。
表に返された縫製部分は図のようにスラブ面の内角(符号8)が90度以下に成るため、スラブが圧縮される状態に成っている
発泡工程では、製品を金型内にセットし、そこに発泡液が注入される為発泡の際の内部圧力で生地面は金型に押し付けられ、縫製部は生地が引っ張られると同時に金型方向に押し込まれる
図面7
縫製部分の糸を、フィルムで包んでいる状態の周りのスラブには包皮材が金型に押し付けられ内角(符号20)に曲がった分の圧力が加わり結果糸をフィルムで挟み込む力におき変わる為液状の発泡液は縫製糸まで届かず、結果液漏れが発生しない
図面8
加飾用カットミシンは、自動車内装用に表皮材を縫製し張り付ける際、縫い代が邪魔になるため縫い代を切り取る為使用されていたミシンである
8mm縫製6mmカットで縫い代は2mmとなる
これは、直線から緩いR用の縫製だけであるから、ナイフの刃先が針位置より5mm以上前方に位置するため、ヘッドレストやアームレストの様なRの小さい曲線を縫うことができない。
図面9
ヘッドレスト用カットミシンの開発
請求項1を満足させる為には、3層構造表皮材のスラブ厚2〜3mmの薄物が確実に糸を包み込む構造を作る必要があり、様々なトライの結果スラブ厚2〜3mmには1.5〜2mmの縫い代が最適な構造になる事が見えた
これは2等辺三角形の定理から導くことが出来、2辺の同じ長さと成るフィルムの縫い代(符号11)と表皮縫い代(符号12)とスラブ厚さ(符号7)で開き角度(符号8)が求められる。
この1.5〜2mmの縫い代を確実に更にヘッドレストの様な小さなR曲線を縫製出来、現在の作業者が通常の縫製感覚で作業できる用、カットミシンを開発した。
刃幅5〜6mmとし刃先位置を針先3mm以内とした、更にメーカー試作仕様の8mm縫い6mmカットを表皮材の歩留まりを向上する為、自社改造により5mm縫いで3〜3.5mmカット出来る様にした。
1,[特殊設備が無くなり縫製用ミシンの汎用化が実施出来、設備効率、生産性の向上]
2,[現行生産品の不良率低下、外観性の向上など含め大きなコスト削減が実施出来る]
図面1
シート図面
1−1 シートに付属されるヘッドレスト
図面2
ヘットレスト内部断面図
2−1 ヘッドレスト内部の縫い代
図面3
符号1.共縫いされた液漏れ防止材
2.3層表皮材ラミネートされたフィルム材
3.3層表皮材カットされたスラブ端面
4.通常仕様の糸3層表皮材 表皮
5.8番糸
図面4
6.押し上げられたフィルム材
7.縫製部分を中心に開いたスラブ材
8.スラブ材が扇状に開く角度
9.表皮材
10.細い糸30〜40番糸
11.縫い代又はカットミシンで切りのこした表皮材の距離
12.縫い代又はカットミシンで切りのこしたフィルム材の距離
図面5
13.糸を包み込んでいるフィルム
14.3層表皮材カットされたスラブ断面上
15.3層表皮材 表生地
16.3層表皮材カットされたスラブ断面下
図面6
17.ヘッドレストに発泡液が入り発泡圧が加わった際の縫製部の動き方向
18.ヘッドレストに発泡液が入り発泡圧が加わった際の3層表皮材の動き方向
図面7
19.ヘッドレストに発泡液が入り発泡変化が終了した時の縫製部分
20.スラブの内角度
図面8
8−1側面図 8−2正面図 8−3上面図
21.加飾用カットミシンの針とナイフ幅と位置
図面9
9−1側面図 9−2正面図 9−3上面図
22.ヘッドレスト、など小さなR径部分が縫製できるように作られた針とナイフ刃幅,位置

Claims (2)

  1. 3層フィルムラミ表皮材の縫製に対し縫製糸30番以下の細い糸を使用する事による発泡液漏れ防止縫製工法
  2. 3層フィルムラミ表皮材厚さ2〜3mmに対する、縫製糸30番手以下使用による発泡液漏れ防止を効果的にする為の、刃幅6mm、刃先位置針位置前方1〜3mm、設定で小さなR形状でも縫い代1.5mm〜2mmの縫製を可能にしたヘッドレスト用縫製装置
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