JP6404429B2 - 袋状表皮一体発泡成形品及びその製造方法 - Google Patents
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Description
こうした事態を改善する発明がいくつか提案されている(例えば特許文献1,2)。
特許文献2は、その特許請求範囲に記載のごとく「…注入口の端部を開口した状態で注入口の端部に沿ってミシン糸が一周縫着され、…端部を外方へ引っ張り、注入口の端部にテンションを加えて密閉させた状態でパッド材が一体発泡成形されていることを特徴とする表皮材一体発泡ヘッドレスト。」であり、端部を外方へ引っ張る引張装置を必要とし、さらにヘッドレストの製造ではその引っ張り処理工程を要し、生産性を低下させた。
例えば、図10(イ)のごとく、乗員頭部が当たる箇所にして軟らかな車両前方側表皮片S1と、これよりも弾発力が高い素材からなる車両後方側表皮片S2とで、ヘッドレスト底面部から袋状表皮内へ向かう舌片部P,P(折曲部,端部)からなる筒部Tを形成したと仮定する。すると、弾発力に勝る車両後方側表皮片S2が打ち勝って、該舌片部Pが車両前方側へ倒れてしまう問題がある。発泡型9への袋状表皮Sのセット段階でも(図12)、前述した弾発力に勝る車両後方側表皮片S2が打ち勝って、筒部Tが車両前方側へ倒れてしまう。図10(ロ)のごとくヘッドレストの発泡成形品になったとき、筒口T1周りに段差Dを発生させたり、意匠面にシワWやよたりYの不具合を引き起こしたりする。
図11(イ)のごとく、舌片部P1,P2を形成する前表皮片S1と後表皮片S2が、共に軟らかくてコシが弱いウレタンスラブを使用していれば、ヘッドレスト底面部から舌片部が安定して袋状表皮内へと向かうが、舌片部P1,P2の素材の弾発力が強くなると、図11(ロ)のごとく筒口T1周りに変形を起こし、図10(ロ)と同じような問題を抱える。前表皮片S1,後表皮片S2の舌片部P1,P2が表皮内の中まで入らないため、袋状表皮Sが縦方向で、発泡型9との正寸に対して余ることになりシワWができる。さらに表皮片S2が折れ曲がらず、図10(イ),図12のように舌片部Pが倒れてしまうと、高低差Hがある段差Dの凹みのみならず、底面部と筒部Tが重なって、その領域の厚みが増し、よたりYが発生する問題を引き起こす。
請求項3の発明たる袋状表皮一体発泡成形品は、請求項1又は2で、脆弱部分(34)が、前記底面部(23)を形成する両縫目ライン(5)で挟まれた前記舌片部(33)が屈曲するその付け根部位で、該縫目ライン(5)のライン延長上に設けられたことを特徴とする。請求項4の発明たる袋状表皮一体発泡成形品は、請求項1〜3で、脆弱部分(34)が、表皮片(3)を貫通させる空縫いのミシン目(35)で形成されたことを特徴とする。請求項5の発明たる袋状表皮一体発泡成形品は、請求項1〜3で、脆弱部分(34)が、縫糸を用い、表皮片(3)を貫通させて縫目にしたステッチ(36)で形成されたことを特徴とする。請求項6の発明たる袋状表皮一体発泡成形品は、請求項2で、脆弱部分(34)が、前記裏当てシート部材(3d)に貫通させたスリット(37)で形成されるか、又は前記裏当てシート部材(3d)の裏面(3d1)からその表面(3d2)寄りにまで達する凹溝(38)で形成されたことを特徴とする。
請求項7に記載の発明の要旨は、二つの表皮片(3)が主部(31)から張り出す舌片部(33)を有し、両表皮片(3)の裏面(3b)を外向きにして両表皮片(3)の意匠面(3a)側を対向させ、二枚重ねにした該舌片部(33)の両側縁(33a)沿いを縫い合わせて扁平筒部(4)を形成し、且つ二つの該表皮片(3)を含めて裏面(3b)が外向きの袋状に縫製した袋状表皮(2)が、表返しされ、前記主部(31)がつくる底面部分(231)から折り曲げられる前記扁平筒部(4)は袋状表皮内(20)に収めた表返し状態の袋状表皮(2)にした後、前記扁平筒部(4)の筒口(40)を上にして袋状表皮(2)を発泡型(9)にセットし、その後、筒口(40)から袋状表皮内(20)へ発泡原料(g)を注入して袋状表皮と一体の発泡体(F)を発泡成形する袋状表皮一体発泡成形品の製造方法において、前記二つの表皮片は、弾発力が違う表皮片(3)とし、前記袋状表皮(2)に縫製する前または縫製後に、前記扁平筒部(4)を構成する弾発力が高い方の前記表皮片(3)の舌片部(33)で、前記扁平筒部(4)の折り曲げられる部位に対応する折れ曲がる部位(E)に、弾性復元力を弱めて折り曲げを容易にする筋状の脆弱部分(34)を設け、その後、裏返し状態の袋状表皮(2)を表返しし、前記扁平筒部(4)を袋状表皮内(20)に収めると共に、前記筒口(40)を上にして袋状表皮(2)を発泡型(9)にセットするようにしたことを特徴とする袋状表皮一体発泡成形品の製造方法にある。
請求項2の発明のごとく、発泡ポリエチレン製シート又は発泡ポリプロピレン製シートからなる裏当てシート部材(3d)を含む積層材にして、裏当てシート部材(3d)が在る方の表皮片(3)に脆弱部分(34)が設けられると、発泡ポリエチレン製シートや発泡ポリプロピレン製シートが独立気泡タイプの発泡体にして硬度が硬いので、発泡成形時に袋状表皮を縫製した縫目から外へ発泡原料が漏出するのを有効に阻止できる。従来、表皮片同士の縫合箇所では、その周縁を含めた縫い代部分をラップするフィルムを取付けて発泡原料の漏出防止を図ってきたが(特開平11-225846号)、こうしたフィルムの取付け作業が不要になる。製品の大幅なコストダウンにつながる。請求項3のごとく、底面部(23)を形成する両縫目ライン(5)で挟まれた前記舌片部(33)が屈曲するその付け根部位で、該縫目ライン(5)のライン延長上に設けられると、縫目ラインと扁平筒部(4)が底面部分(231)から折れ曲がる部位(E)とが線上に一致するので、筒口(40)周りがよたり難くなる。請求項4,6のごとくのミシン目(35),スリット(36),凹溝(38)等の脆弱部分が形成されると、舌片部(33)が底面部分(231)から折れ曲がる部位(E)の表皮片層に、欠落部分が集中的にでき、脆弱部分における表皮片の折り曲げが容易になる。請求項5のごとくのステッチが形成されると、曲げてもコシがあるため跳ね上がっていた弾発力のある部材でも、ステッチの絞り込みによって弾発力が規制されるので、脆弱部分として機能発揮する。
袋状表皮一体発泡成形品の製造方法は、例えば図6(イ)のような枕形状をしたヘッドレスト1の製造方法に適用する。底面部23及び扁平筒部4をつくる二つの表皮片3を具備して袋状に縫製加工した袋状表皮2と、扁平筒部4の筒口40から該袋状表皮内20へ発泡原料gを注入して一体発泡成形された発泡体Fと、を備えるヘッドレストである。
ステー8を係止保持する図示しない係止具が、ステー8を介して袋状表皮2の底面部23を持ち上げており、発泡型9の上型面911へ底面部23を当接させる。筒入り口401側にあたる屈曲角部での弾性復元力が、前記脆弱部分34の形成により弱められている
ので、後表皮片3Bは底面部分231から折れ曲がる部位Eでの舌片部33の折曲が楽で且つ安定する。
袋状表皮内20へ突き出す扁平筒部4は、発泡成形で発生する発泡圧で、両サイドから締め付けられることによって筒口40が塞がれる。後表皮片3Bに設けた脆弱部分34が、折れ曲がる部位Eの屈曲角部に配されているので、曲げられた状態になっても、該屈曲角部周りが保形維持されている。扁平筒部4は、底面部23から鉛直に下がった状態のまま、その両サイドから発泡圧で筒口40を閉じる。こうして、意匠面2aに現れる筒口40が真一文字に綺麗に閉じて、発泡体Fに扁平筒部4が一体化固定される。漏斗Rは発泡成形後に取除いても構わない。発泡成形後に取除いても、発泡体Fの残圧で漏斗管径程度の残跡は消失する。
かくのごとくして発泡成形を終え、脱型すれば、図6ごとくの外観が良好な所望のヘッドレスト1(袋状表皮一体発泡成形品)が得られる。
図7に代え、裏当てシート部材3dに図8のようなハーフスリット37の凹溝38で形成した脆弱部分34とすることもできる。裏当てシート部材3dの裏面3d1からその表面3d2寄りにまで達する凹溝38が形成される。凹溝38は熱プレス、具体的にはストローク調整したトムソン型等を用いて作製する。凹溝38の溝幅をスリット37の場合よりも大きくして、スリット37や空縫いミシン目の場合と同様、扁平筒部4を構成する舌片部33の付け根に形成される屈曲角部Eを保形維持できる。
尚、図7〜図9で、同図に示す脆弱部分34を用いたヘッドレスト(袋状表皮一体発泡成形品)の製造方法について、他の構成は図1〜図6の説明と同じであり、その説明を省く。図1〜図6と同一符号は同一又は相当部分を示す。
袋状表皮一体発泡成形品1は、袋状表皮2と脆弱部分34と発泡体Fとを具備し、例えば前述した袋状表皮一体発泡成形品の製造方法で造ることができる。本実施形態は袋状表皮一体発泡成形品1として、図1〜図6ごとくのヘッドレストに適用する。
袋状表皮2は、二つの表皮片3を含めて袋状にした縫製表皮である。図1,図2の袋状表皮2は二つの表皮片3と二つの表皮小片7とで形成するが、勿論、二つの表皮片3だけで袋状表皮2を形成できる。二つの表皮片3と単数又は三枚以上の表皮小片7で袋状表皮2を形成することもできる。二つの表皮片3には主部31から張り出す舌片部33が延在する。夫々の主部31がつくる底面部分231から延在する舌片部33を意匠面3aが対向するようにして、二枚重ね部分になった該舌片部33の両側縁33a沿いを縫い合わせて扁平筒部4が形成される。
また、脆弱部分34は、裏当てシート部材3dに貫通させたスリット37で形成された筋状ラインであってもよい(図7)。裏当てシート部材3dの裏面3d1からその表面3d2寄りにまで達する凹溝38で形成された筋状の脆弱部分34であってもよい(図8)。
いずれの脆弱部分34も、舌片部33が底面部分231から折れ曲がる部位Eに、折り曲げを容易にする脆弱部分34として機能発揮する。その結果、発泡型9への袋状表皮2のセットが容易で、且つ段差D等の不具合が生じない品質良好の製品が得られる。発泡型9へ上下逆向きにして袋状表皮2がセットされると、図3のごとく型面91に袋状表皮2の外面が当接する。このとき底面部分231から折れ曲がって、舌片部33が垂れるようにさせている屈曲部分の保形維持は、脆弱部分34を設けたことによって成り立つ。斯かる状態が保たれて、発泡体Fが該袋状表皮2と一体発泡成形される。
斯かる状態を保ったまま、筒口40から袋状表皮内20へ発泡原料gが注入されると(図4)、発泡成形過程で発泡原料gが上昇し、扁平筒部4に対しその両側面への発泡圧で筒口40を真一文字に閉じさせた発泡体Fが発泡成形される。発泡体Fによって、筒口40が図6(イ)のごとく一の字のようにまっすぐな形で自己シールされる。
ヘッドレスト(袋状表皮一体の発泡体F)は、袋状表皮2,脆弱部分34,発泡体Fを具備し、扁平筒部4付き袋状表皮2の舌片部33が底面部分231から折れ曲がる屈曲角部Eに、前記脆弱部分34が設けられることで、筒口40詳しくは筒入り口401が綺麗に閉じ、段差D等のない所望の製品に仕上がる。
このように構成した袋状表皮一体発泡成形品及びその製造方法は、少なくとも一方の表皮片3の舌片部33が底面部分231から折れ曲がる部位Eに、折り曲げを容易にする筋状の脆弱部分34を設けるので、底面部分231から扁平筒部4を袋状表皮内20へすんなりと向かわせることができる。図3のごとく底面部分231を上にして扁平筒部4が垂れ下がる姿態になるので、袋状表皮2の筒入り口401周りに段差Dができず、綺麗な形に収めることができる。袋状表皮2を上下逆にして発泡型9にセットし、発泡原料gを筒口40から袋状表皮内20へ注入し発泡成形された袋状表皮一体発泡成形品1(ヘッドレスト)は、筒口40が真一文字に閉じ、従来技術で説明した段差DやシワW,よたりYが発生しない品質良好な製品となる(図6)。高品質の袋状表皮一体発泡成形品1を安定して生産できるようになる。
しかも、脆弱部分34を設けるだけで足り、特許文献1のような別部材を必要とせず、部品増によるコストアップや在庫管理負担がない。また特許文献2の引張装置等を要せず、その装置コストがかからず、引っ張り工程を加える必要がないので生産性向上につながる。
シート部材3dを備える積層材を採用しても、舌片部33が底面部分231から折れ曲がる部位Eに筋状の脆弱部分34を設けることによって、品質良好な袋状表皮一体発泡成形品1を得ることができる。裏当てシート部材3dが在る舌片部33を曲げて袋状表皮内20へ扁平筒部4を配設したとき、脆弱部分34が在ることによって弾性復元力が弱められて、折れ曲がる部位Eでの曲げを容易にするだけでなく曲げられたその屈曲角部が保形維持されるので、発泡型9への袋状表皮2のセットが円滑に進む。そして、発泡成形されたヘッドレスト1等の袋状表皮一体発泡成形品に段差DやシワW,よたりYが発生しなくなる。
脆弱部分34が、表皮片3を貫通させる空縫いのミシン目35で形成されるか、縫糸36aを用い、表皮片3を貫通させて縫目にしたステッチ36で形成されても、簡便に脆弱部分34を形成できる。空縫いのミシン目35やステッチ36で脆弱部分34を形成する場合は、縫目ライン5を縫合するのと同じミシンを使って処理できるので、新たに作業設備を導入する必要もない。
さらにいえば、品質面から見たとき、発泡ポリエチレン製シートを用いた表皮片3は、硬度が硬いので、ウレタンスラブ3eを用いた場合と比べるとシワが入りにくい等のメリットも有する。
このように、本袋状表皮一体発泡成形品及びその製造方法は、上述した数々の優れた効果を発揮し、極めて有益である。
2 袋状表皮
23 底面部
231 底面部分
3 表皮片
31 主部
34 脆弱部分
35 ミシン目
36 ステッチ
37 スリット
38 凹溝
4 扁平筒部
5 縫目ライン
E 折れ曲がる部位(屈曲角部)
F 発泡体
g 発泡原料
Claims (7)
- 二つの表皮片(3)が主部(31)から張り出す舌片部(33)を有し、両表皮片(3)の裏面(3b)を外向きにして両表皮片(3)の意匠面(3a)側を対向させ、二枚重ねにした該舌片部(33)の両側縁(33a)沿いを縫い合わせて扁平筒部(4)を形成し、且つ二つの該表皮片(3)を含めて裏面(3b)が外向きの袋状に縫製した袋状表皮(2)が、表返しされ、前記主部(31)がつくる底面部分(231)から折り曲げられる前記扁平筒部(4)は袋状表皮内(20)に収めた表返し状態の袋状表皮(2)と、前記扁平筒部(4)の筒口(40)から該袋状表皮内(20)へ発泡原料(g)を注入して一体発泡成形された発泡体(F)と、を備える袋状表皮一体発泡成形品において、
前記二つの表皮片は、弾発力が違う表皮片(3)であり、前記扁平筒部(4)が在る前記袋状表皮(2)の底面部域(232)を残して、前記二つの表皮片(3)の主部(31)に、底面部(23)を形成する縫目ライン(5)が縫合されるのに加え、弾発力が高い方の前記表皮片(3)の舌片部(33)が前記底面部分(231)から折れ曲がる部位(E)に、弾性復元力を弱めて折り曲げを容易にする筋状の脆弱部分(34)が設けられてなることを特徴とする袋状表皮一体発泡成形品。 - 弾発力が高い方の前記表皮片(3)が裏当てシート部材(3d)を含む積層材からなり、且つ該裏当てシート部材(3d)が発泡ポリエチレン製シート又は発泡ポリプロピレン製シートからなる請求項1記載の袋状表皮一体発泡成形品。
- 前記脆弱部分(34)が、前記底面部(23)を形成する両縫目ライン(5)で挟まれた前記舌片部(33)が屈曲するその付け根部位で、該縫目ライン(5)のライン延長上に設けられた請求項1又は2に記載の袋状表皮一体発泡成形品。
- 前記脆弱部分(34)が、表皮片(3)を貫通させる空縫いのミシン目(35)で形成された請求項1乃至3のいずれか1項に記載の袋状表皮一体発泡成形品。
- 前記脆弱部分(34)が、縫糸を用い、表皮片(3)を貫通させて縫目にしたステッチ(36)で形成された請求項1乃至3のいずれか1項に記載の袋状表皮一体発泡成形品。
- 前記脆弱部分(34)が、前記裏当てシート部材(3d)に貫通させたスリット(37)で形成されるか、又は前記裏当てシート部材(3d)の裏面(3d1)からその表面(3d2)寄りにまで達する凹溝(38)で形成された請求項2に記載の袋状表皮一体発泡成形品。
- 二つの表皮片(3)が主部(31)から張り出す舌片部(33)を有し、両表皮片(3)の裏面(3b)を外向きにして両表皮片(3)の意匠面(3a)側を対向させ、二枚重ねにした該舌片部(33)の両側縁(33a)沿いを縫い合わせて扁平筒部(4)を形成し、且つ二つの該表皮片(3)を含めて裏面(3b)が外向きの袋状に縫製した袋状表皮(2)が、表返しされ、前記主部(31)がつくる底面部分(231)から折り曲げられる前記扁平筒部(4)は袋状表皮内(20)に収めた表返し状態の袋状表皮(2)にした後、前記扁平筒部(4)の筒口(40)を上にして袋状表皮(2)を発泡型(9)にセットし、その後、筒口(40)から袋状表皮内(20)へ発泡原料(g)を注入して袋状表皮と一体の発泡体(F)を発泡成形する袋状表皮一体発泡成形品の製造方法において、
前記二つの表皮片は、弾発力が違う表皮片(3)とし、前記袋状表皮(2)に縫製する前または縫製後に、前記扁平筒部(4)を構成する弾発力が高い方の前記表皮片(3)の舌片部(33)で、前記扁平筒部(4)の折り曲げられる部位に対応する折れ曲がる部位(E)に、弾性復元力を弱めて折り曲げを容易にする筋状の脆弱部分(34)を設け、その後、裏返し状態の袋状表皮(2)を表返しし、前記扁平筒部(4)を袋状表皮内(20)に収めると共に、前記筒口(40)を上にして袋状表皮(2)を発泡型(9)にセットするようにしたことを特徴とする袋状表皮一体発泡成形品の製造方法。
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