JP6217547B2 - ステッチ加飾付き内装部品及びその成形型 - Google Patents

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Description

本発明は、基材と当該基材表面に接着された表皮材とからなり、表皮材にステッチ加飾部が形成されたステッチ加飾付き内装部品及びその成形型に関する。
例えば、自動車の内装部品においては、硬い樹脂の基材表面を柔らかい合成樹脂の表皮材で覆い、その表皮材に革調のシボ模様を施すとともに、革調片を糸で縫い合わせるステッチ模様を施すことによって、デザイン上の見栄えを向上し、高級感やソフト感を醸す工夫がなされている。
この内装部品において、ステッチ模様を糸の縫製によって形成する場合には、例えば、糸の縫目に対応する凹条溝を表皮材に形成する工程と、その凹条溝に縫い糸のステッチ模様を施す工程と、ステッチ模様を施した表皮材を基材に接着する工程とが必要となる(例えば、特許文献1を参照)。
そのため、表皮材に糸の縫製によるステッチ模様が形成されたステッチ加飾付き内装部品は、表皮材を基材に接着する工程があれば足りるステッチ模様を施さない内装部品に比較して、成形工程が2工程増加し、それに要する設備費も増加する。
したがって、ステッチ加飾付き内装部品は、ステッチ模様を施すだけのために、生産コストが大幅に増大する問題があった。
これに対して、表皮材を圧縮変形して疑似的なステッチ模様(以下、「ステッチ加飾部」という。)を形成したステッチ加飾付き内装部品も考えられるが、細かな糸目模様を含めて糸の縫製によるステッチ模様に近似するステッチ加飾部を形成することは、容易ではなかった。
そこで、図14、図15に示すように、特許文献2では、あらかじめステッチ模様の凹凸102を設けた基材101を真空成形型108にセット(図14(a))して、当該基材101にシボ模様を有する熱可塑性シート103(表皮材に相当)を被せて真空接着(図14(b))し、ステッチ模様104の大まかな輪郭104Bを形成した真空成形品100を成形する工程と、次に、ステッチ模様105とその細かな糸目模様106が刻み込まれたプレス型107(図15)で上記真空成形品100のステッチ模様104のみをプレス(図14(c))し、真空成形品100の表面に明確なステッチ模様105と糸目模様106とを転写する工程とを備える自動車用内装品の製造方法が提案されている。
特開2013−139103号公報 特開昭63−114625号公報
しかしながら、特許文献2の技術には、以下のような問題があった。
すなわち、特許文献2の技術は、あらかじめステッチ模様の凹凸102を設けた基材101に熱可塑性シート103(表皮材に相当)を真空接着する工程(図14(a)(b))と、ステッチ模様105とその細かな糸目模様106が刻み込まれたプレス型107で真空成形品100のステッチ模様104のみをプレスし、真空成形品100の表面に明確なステッチ模様105と糸目模様106とを転写する工程(図14(c))とを備えるので、少なくとも2つの成形工程が必要であり、ステッチ加飾部に掛かる生産コストが増加する問題は解消されていない。
また、特許文献2の技術では、ステッチ模様104の大まかな輪郭104Bを形成した真空成形品100に対して、ステッチ模様105とその細かな糸目模様106が刻み込まれたプレス型107でプレスし、真空成形品100の表面に明確なステッチ模様105と糸目模様106とを転写する工程を備えるので、真空成形品100において、ステッチ模様104の大まかな輪郭104Bに対する明確なステッチ模様105及び糸目模様106の相対的な位置ズレが生じやすい。また、プレス型107でプレスする際に、ステッチ模様105及び糸目模様106以外に、プレス型107における型輪郭線109による型傷が真空成形品100の表面に形成される恐れもあった。
その結果、生産コストの問題以外にも、真空成形工程とプレス工程とを備えたことによる模様ズレや型傷などステッチ加飾部の面品質(見栄え)上の問題が生じる恐れがあった。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、ステッチ加飾部に掛かる生産コストを低減できるとともに、ステッチ加飾部の面品質(見栄え)を向上できるステッチ加飾付き内装部品及びその成形型を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係るステッチ加飾付き内装部品及びその成形型は、次のような構成を有している。
(1)基材と、当該基材表面に接着された表皮材とからなり、前記表皮材にステッチ加飾部が形成されたステッチ加飾付き内装部品であって、
前記ステッチ加飾部は、加熱した前記表皮材を前記基材表面に押圧して接着するとき、前記表皮材を前記基材側へ圧縮変形させて形成されたことを特徴とする。
本発明においては、ステッチ加飾部は、加熱した表皮材を基材表面に押圧して接着するとき、表皮材を基材側へ圧縮変形させて形成されたので、表皮材を基材表面に押圧して接着する工程と表皮材を基材側へ圧縮変形させてステッチ加飾部を形成する工程とを一つに合体させることができ、ステッチ加飾部に掛かる生産コストを低減できる。
また、ステッチ加飾部は、加熱した表皮材を基材表面に押圧して接着するとき、表皮材を基材側へ圧縮変形させて形成されたので、ステッチの模様ズレや型傷などステッチ加飾部の面品質(見栄え)上の問題が生じる恐れを抑止できる。
よって、本発明によれば、ステッチ加飾部に掛かる生産コストを低減できるとともに、ステッチ加飾部の面品質(見栄え)を向上できるステッチ加飾付き内装部品を提供することができる。
(2)(1)に記載されたステッチ加飾付き内装部品において、
前記ステッチ加飾部は、前記表皮材が長手方向に縫製状に形成された疑似糸部と、当該疑似糸部の長手方向と直交する両側に位置し前記表皮材が前記基材側に向けて傾斜するダレ部とを備えたことを特徴とする。
本発明においては、ステッチ加飾部は、表皮材が長手方向に縫製状に形成された疑似糸部と、当該疑似糸部の長手方向と直交する両側に位置し表皮材が基材側に向けて傾斜するダレ部とを備えたので、疑似糸部の長手方向と直交する両側に位置するダレ部によって表皮材の局部伸びを抑制しつつ疑似糸部を形成することができる。そのため、ステッチ加飾部における表皮材の破れなど面品質(見栄え)上の問題が生じる恐れを低減させることができる。
よって、本発明によれば、ステッチ加飾部に掛かる生産コストを低減できるとともに、ステッチ加飾部の面品質(見栄え)をより一層向上できる。
(3)(2)に記載されたステッチ加飾付き内装部品において、
前記ステッチ加飾付き内装部品は、車両の乗員が着座姿勢で目視できる位置に前記ステッチ加飾部を備えた車両用内装部品であり、前記ダレ部は、前記疑似糸部を通過する前記基材表面の面直線に対して非対称に傾斜して形成されたことを特徴とする。ここで、「疑似糸部を通過する基材表面の面直線」とは、疑似糸部の長手方向と直交する断面上で、疑似糸部の頂点を通過し、基材表面の接線と直交する法線を意味する。
本発明においては、ステッチ加飾付き内装部品は、車両の乗員が着座姿勢で目視できる位置にステッチ加飾部を備えた車両用内装部品であり、ダレ部は、疑似糸部を通過する基材表面の面直線に対して非対称に傾斜して形成されたので、疑似糸部の長手方向と直交する両側に位置するダレ部に挟まれて見え難い疑似糸部を、見る方向に合わせてダレ部の傾斜度合いを変更して、ステッチ加飾部における疑似糸部の縫目を見え易くさせることができる。疑似糸部の縫目を見え易くさせることによって、糸の縫製によるステッチ模様の印象を見る者に付与することができる。その結果、ステッチ加飾部を、糸を縫製したように良好に感じさせることができる。
よって、本発明によれば、ステッチ加飾部の面品質(見栄え)を、より一層向上できる。
(4)(3)に記載されたステッチ加飾付き内装部品において、
前記疑似糸部に対して前記乗員と同一側に位置する乗員側ダレ部の前記疑似糸部を通過する前記基材表面の面直線に対する傾斜角は、前記疑似糸部に対して前記乗員と反対側に位置する反対側ダレ部の前記疑似糸部を通過する前記基材表面の面直線に対する傾斜角より大きく形成されたことを特徴とする。
本発明においては、疑似糸部に対して乗員と同一側に位置する乗員側ダレ部の疑似糸部を通過する基材表面の面直線に対する傾斜角は、疑似糸部に対して乗員と反対側に位置する反対側ダレ部の疑似糸部を通過する基材表面の面直線に対する傾斜角より大きく形成されたので、着座姿勢の乗員の目線では、乗員側に位置する乗員側ダレ部に邪魔されずにステッチ加飾部全体(特に疑似糸部の縫目)をより明確に目視することができる。そのため、基材面直方向から疑似糸部の縫目を目視すると、縫目が寝ているように不自然に見えるが、着座姿勢の乗員の目線から見れば、縫目があたかも縫製されているように自然に見える効果を奏する。
よって、本発明によれば、乗員の目線からの錯覚を利用しつつ、ステッチ加飾部の面品質(見栄え)をより一層向上できる。
(5)(4)に記載されたステッチ加飾付き内装部品において、
前記乗員側ダレ部の前記傾斜角は、前記疑似糸部が長手方向で前記乗員側から離間するにしたがって大きくなるように形成されたことを特徴とする。
本発明においては、乗員側ダレ部の傾斜角は、疑似糸部が長手方向で乗員側から離間するにしたがって大きくなるように形成されたので、着座姿勢の乗員には、乗員から離間した位置の疑似糸部を乗員から近接した位置の疑似糸部と同程度に明確に目視することができる。その結果、着座姿勢の乗員の目線から見れば、疑似糸部の縫目があたかも縫製されているようにより一層自然に見える効果を奏する。
よって、本発明によれば、疑似糸部と乗員との距離が疑似糸部の長手方向で変化しても、ステッチ加飾部の面品質(見栄え)をより一層向上できる。
(6)(4)又は(5)に記載されたステッチ加飾付き内装部品において、
前記ステッチ加飾部は、2列のアウターステッチ部がインナーステッチ部を間に挟んで形成されたダブルステッチであることを特徴とする。
本発明においては、ステッチ加飾部は、2列のアウターステッチ部がインナーステッチ部を間に挟んで形成されたダブルステッチであるので、2列の疑似糸部の長手方向と直交する両側に位置する各ダレ部によって表皮材の局部伸びを吸収しつつステッチ加飾部を形成することができる。そのため、ステッチ加飾部における表皮材の破れなど面品質(見栄え)上の問題が生じる恐れも少ない。
よって、本発明によれば、ダブルステッチにおいても、ステッチ加飾部に掛かる生産コストを低減できるとともに、ステッチ加飾部の面品質(見栄え)をより一層向上できる。
(7)(6)に記載されたステッチ加飾付き内装部品において、
前記2列のアウターステッチ部の内、乗員側と離間して位置する第2アウターステッチ部における乗員側ダレ部の前記傾斜角は、乗員側と近接して位置する第1アウターステッチ部における乗員側ダレ部の前記傾斜角より大きく形成されたことを特徴とする。
本発明においては、2列のアウターステッチ部の内、乗員側と離間して位置する第2アウターステッチ部における乗員側ダレ部の傾斜角は、乗員側と近接して位置する第1アウターステッチ部における乗員側ダレ部の傾斜角より大きく形成されたので、第1アウターステッチ部及び第2アウターステッチ部における乗員側ダレ部が、互いに近似した傾斜角の斜面で形成されているように見える。そのため、着座姿勢の乗員は、第2アウターステッチ部における疑似糸部を、第1アウターステッチ部における疑似糸部と同程度に明確に目視することができる。その結果、着座姿勢の乗員の目線から見れば、それぞれの疑似糸部の縫目があたかも縫製されているようにより一層自然に見える効果を奏する。
また、2列の第1アウターステッチ部及び第2アウターステッチ部の間で基材の形状が湾曲していても、表皮材押圧部の突起部が表皮材を基材表面に押圧するときの押圧方向に対する第2アウターステッチ部の乗員側ダレ部に対する負角量を低減でき、第2アウターステッチ部の乗員側ダレ部に発生する型擦り傷を抑制することができる。
よって、本発明によれば、2列のアウターステッチ部を有するステッチ加飾部の面品質(見栄え)を、より一層安定して向上できる。
(8)(1)乃至(7)のいずれか1つに記載されたステッチ加飾付き内装部品の成形型において、
前記成形型は、前記基材を保持する基材保持型と、前記表皮材を基材表面に押圧する表皮材押圧型とを備えた真空成形型であり、
前記表皮材押圧型には、前記表皮材を押圧する表皮材押圧部に前記ステッチ加飾部を形成する突起部を設けたことを特徴とする。
本発明においては、成形型は、基材を保持する基材保持型と、表皮材を基材表面に押圧する表皮材押圧型とを備えた真空成形型であり、表皮材押圧型には、表皮材を押圧する表皮材押圧部にステッチ加飾部を形成する突起部を設けたので、基材保持型と表皮材押圧型とを型締め状態に保持し真空吸引することによって、基材表面への表皮材の押圧及び接着と同時に、表皮材を表皮材押圧部側へ真空吸引して延伸させつつ突起部で圧縮変形させてステッチ加飾部を形成することができる。そのため、表皮材と基材との接着とステッチ加飾部の形成とを同一工程で行うことができ、ステッチ加飾部に掛かる生産コストを低減できるとともに、ステッチ加飾部の模様ズレや型傷などを抑制して、ステッチ加飾部の面品質(見栄え)を向上させることができる。
よって、本発明によれば、ステッチ加飾部に掛かる生産コストを低減できるとともに、ステッチ加飾部の面品質(見栄え)を向上できるステッチ加飾付き内装部品の成形型を提供することができる。
(9)(8)に記載されたステッチ加飾付き内装部品の成形型において、
前記表皮材押圧部には、前記表皮材を押圧する表皮材押圧面に沿って電鋳殻が形成され、当該電鋳殻には、前記突起部を備えたことを特徴とする。
本発明においては、表皮材押圧部には、表皮材を押圧する表皮材押圧面に沿って電鋳殻が形成され、当該電鋳殻には、突起部を備えたので、突起部の電鋳殻を介してステッチ加飾形成に伴う表皮材の真空吸引を効果的に行うことによって表皮材を突起部に沿わせ易くさせることができる。そのため、突起部の疑似糸形成部及び乗員側ダレ形成部、反対側ダレ形成部に沿うように表皮材を全体的に延伸させながらステッチ加飾部を形成することができる。したがって、ステッチ加飾部における表皮材の局部伸びを抑制することができる。その結果、ステッチ加飾部における表皮材の破れなど面品質(見栄え)上の問題が生じる恐れを低減させることができる。
よって、本発明によれば、ステッチ加飾部に掛かる生産コストを低減できるとともに、ステッチ加飾部の面品質(見栄え)をより一層向上できる。
(10)(9)に記載されたステッチ加飾付き内装部品の成形型であって、
前記電鋳殻を積層させる入槽モデルを転写する原器となる原型モデルには、前記ステッチ加飾部の縫目を形成する針孔部の孔中心線が、前記原型モデルの基材基準面に対する面直線より前記表皮材押圧方向に近づく方向へ傾斜して穿設されたことを特徴とする。
本発明においては、電鋳殻を積層させる入槽モデルを転写する原器となる原型モデルには、ステッチ加飾部の縫目を形成する針孔部の孔中心線が、原型モデルの基材基準面に対する面直線より表皮材押圧方向に近づく方向へ傾斜して穿設されたので、針孔部から転写される突起部の、ステッチ加飾部を形成するときの表皮材に対する負角量を減少させることができる。そのため、突起部がステッチ加飾部を形成した後、表皮材から離間する際、突起部が表皮材に擦り傷を発生させる恐れを低減させることができる。その結果、表皮材の擦り傷など面品質(見栄え)上の問題が生じる恐れも少ない。
よって、本発明によれば、ステッチ加飾部に掛かる生産コストを低減できるとともに、ステッチ加飾部の面品質(見栄え)をより一層向上できる。
なお、突起部がステッチ加飾部を形成するときの表皮材に対する負角量は、表皮材の厚さの10〜15%以下が好ましい。負角量が、表皮材の厚さの10〜15%以下であれば、表皮材の弾性変形によって擦り傷などを容易に抑制できるからである。
本発明によれば、ステッチ加飾部に掛かる生産コストを低減できるとともに、ステッチ加飾部の面品質(見栄え)を向上できるステッチ加飾付き内装部品及びその成形型を提供することができる。
本発明に係る実施形態であるステッチ加飾付き内装部品の正面図である。 図1に示すA部詳細斜視図である。 図2におけるステッチ加飾部の詳細断面図である。 図1に示すB−B断面及びD−D断面における第1アウターステッチ部の断面比較図である。 本発明に係る他の実施形態であるステッチ加飾付き内装部品の成形型の断面図である。 図5に示す成形型の表皮材押圧型を製造する手順を説明する模式的断面図である。 図6に示す原型モデルに縫目に対応する針孔部を形成し、突起部のモデルを製造する手順を説明する模式的断面図である。 図7における突起部詳細図である。 図1に示すB−B断面、CーC断面、D−D断面におけるステッチ加飾部の縫目に対応する針孔部(図7)の穿設方向を示す部分断面図である。図9(a)は、B−B断面の縫目に対応する針孔部を示し、図9(b)は、CーC断面の縫目に対応する針孔部を示し、図9(c)は、D−D断面の縫目に対応する針孔部を示す。 図5に示すステッチ加飾付き内装部品の成形型による成形手順を説明する模式的断面図である。 図3に示す第2アウターステッチ部の成形過程(成形前)を表す部分断面図である。 図3に示す第2アウターステッチ部の成形過程(成形中)を表す部分断面図である。 図3に示す第2アウターステッチ部の成形過程(成形後)を表す部分断面図である。 従来技術(特許文献2)に示すステッチ加飾付き内装部品の製造工程を示す断面図である。 図14に示すプレス型の斜視図である。
次に、本発明に係るステッチ加飾付き内装部品及びその成形型の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。はじめに、本実施形態に係るステッチ加飾付き内装部品及びそのステッチ加飾部の構造について説明し、次に、他の実施形態に係るステッチ加飾付き内装部品の成形型の構造及び成形型における表皮材押圧型の製造方法について説明する。最後に、成形型によるステッチ加飾付き内装部品の成形方法、特に、ステッチ加飾部の成形過程について説明する。
<ステッチ加飾付き内装部品及びそのステッチ加飾部の構造>
まず、本実施形態に係るステッチ加飾付き内装部品及びそのステッチ加飾部の構造を、図1〜図4を用いて説明する。図1に、本発明に係る実施形態であるステッチ加飾付き内装部品の正面図を示す。図2に、図1に示すA部詳細斜視図を示す。図3に、図2におけるステッチ加飾部の詳細断面図を示す。図4に、図1に示すB−B断面及びD−D断面における第1アウターステッチ部の断面比較図を示す。
図1に示すように、ステッチ加飾付き内装部品10は、車両の運転席及び助手席の前方に搭載するインストルメントパネルであって、略矩形状の内装部品である。ステッチ加飾付き内装部品10は、所要の形状に形成された硬質の樹脂からなる基材1と、当該基材表面に接着された軟質の熱可塑性樹脂からなる表皮材2とから構成されている。表皮材2は、ドット表示で示したように、基材1の車両上方において車両左右方向端部まで延設されている。表皮材2には、車両左右方向に延びるステッチ加飾部3が形成されている。
また、図2、図3に示すように、表皮材2は、表面側の延性に優れた表皮21と基材側の発泡層22とで構成されている。表皮材2には、表皮材2を圧縮変形して形成した疑似的なステッチ模様(ステッチ加飾部3)が形成されている。また、表皮21には、高級感やソフト感を醸すため、革調のシボ模様が形成されている。
なお、基材1は、例えば、射出成形されたポリプロピレン(PP)樹脂製である。表皮21は、例えば、0.5〜0.8mm程度の厚さを有するオレフィン系エラストマ(TPO)製である。発泡層22は、例えば、3〜4mm程度の厚さを有するポリプロピレンフォーム(PPF)製である。
また、ステッチ加飾部3は、前後2列のアウターステッチ部3A、3Bがインナーステッチ部3Cを間に挟んで形成されたダブルステッチ構造である。車両後方に位置にあるアウターステッチ部3Aは、第1アウターステッチ部といい、車両前方に位置にあるアウターステッチ部3Bは、第2アウターステッチ部という。第1アウターステッチ部3A及び第2アウターステッチ部3Bには、長手方向で所定のピッチで縫目3A1、3B1が形成された疑似糸部31、32を備えている。疑似糸部31、32は、略円弧状断面を有している。疑似糸部31、32の円弧表面には、螺旋状の糸目が形成されている。
また、第1アウターステッチ部3A及び第2アウターステッチ部3Bには、疑似糸部31、32の長手方向と直交する両側に位置し表皮材2の表皮21が基材側に向けて傾斜するダレ部31a、31b、32a、32bをそれぞれ備えている。ダレ部31a、31b、32a、32bの基材側先端は、疑似糸部31、32の円弧表面基端と交差している。ダレ部31a、31b、32a、32bは、疑似糸部31、32を通過する基材表面11の面直線p1、p2に対して非対称に傾斜して形成されている。ここで、「疑似糸部31、32を通過する基材表面11の面直線p1、p2」とは、疑似糸部31、32の長手方向と直交する断面上で、疑似糸部31、32の頂点を通過し、基材表面11の接線と直交する法線を意味する。
また、ダレ部31a、31b、32a、32bは、疑似糸部31、32に対して運転席又は助手席に着座した乗員mと同一側に位置する乗員側ダレ部31a、32aと、疑似糸部31、32に対して同乗員mと反対側に位置する反対側ダレ部31b、32bとからなる。
第1アウターステッチ部3Aは、運転席又は助手席に着座した乗員mから見え易い位置に形成されているので、乗員側ダレ部31aの疑似糸部31を通過する基材表面11の面直線p1に対する傾斜角α1は、反対側ダレ部31bの疑似糸部31を通過する基材表面11の面直線p1に対する傾斜角α2と略同程度の大きさに形成されている。
一方、第2アウターステッチ部3Bは、運転席又は助手席に着座した乗員mから見え難い位置に形成されているので、乗員側ダレ部32aの疑似糸部32を通過する基材表面11の面直線p2に対する傾斜角β1は、反対側ダレ部32bの疑似糸部32を通過する基材表面11の面直線p2に対する傾斜角β2より大きく形成されている。
このように、第2アウターステッチ部3Bにおいて、疑似糸部32の長手方向と直交する両側に位置するダレ部32a、32bに挟まれて見え難い疑似糸部32を、見る方向に合わせてダレ部32a、32bの傾斜度合いを変更して、ステッチ加飾部3における疑似糸部31、32の縫目3A1、3B1を見え易くさせている。疑似糸部32の縫目3B1を見え易くさせることによって、糸の縫製によるステッチ模様の印象を見る者に付与することができる。
また、第2アウターステッチ部3Bにおける乗員側ダレ部32aの傾斜角β1は、第1アウターステッチ部3Aにおける乗員側ダレ部31aの傾斜角α1より大きく形成されている。そのため、第1アウターステッチ部3A及び第2アウターステッチ部3Bにおける乗員側ダレ部31a、32aが、互いに近似した傾斜角の斜面で形成されているように見える。その結果、着座姿勢の乗員mは、第2アウターステッチ部3Bにおける疑似糸部32を、第1アウターステッチ部3Aにおける疑似糸部31と同程度に明確に目視することができる。
また、図4に示すように、第1アウターステッチ部3Aにおいては、乗員側ダレ部31aの傾斜角α1(α11、α12)は、疑似糸部31が長手方向で乗員m側から離間するにしたがって大きくなるように形成されている。具体的には、着座姿勢の乗員mから離間した位置のD−D断面(図1参照)における傾斜角α1(α13)は、着座姿勢の乗員mに近接した位置のB−B断面(図1参照)における傾斜角α1(α11)より大きく形成されている。そのため、乗員mの目線m1からすれば、D−D断面における疑似糸部313(31)をB−B断面における疑似糸部311(31)と同程度に明確に目視することができる。
<成形型の構造>
次に、他の実施形態に係るステッチ加飾付き内装部品の成形型の構造を、図5を用いて説明する。図5に、本発明に係る他の実施形態であるステッチ加飾付き内装部品の成形型の断面図を示す。
図5に示すように、本実施形態に係る成形型50は、基材1を保持する基材保持型4と、基材表面に加熱した表皮材2w(2)を押圧する表皮材押圧型5とを備えた真空成形型であり、表皮材押圧型5には、表皮材2w(2)を押圧する表皮材押圧部51にステッチ加飾部3を形成する突起部6が形成されている。ここで、表皮材2w(2)は、ステッチ加飾付き内装部品10の表皮材接着範囲に対応できる略矩形状のシートに形成され、その端部を把持装置8によって把持されて、図示しない加熱装置で加熱された後、基材表面に被覆される。
基材保持型4には、基材1を保持する基材保持部41が、基材形状に沿わせて形成されている。基材保持部41には、図示しない複数の真空吸引孔が所定の間隔で形成されている。基材保持部41の下端には、真空吸引孔から吸引されたエアを図示しない吸引ポンプに送る通気路44を形成する下枠部42が連結されている。下枠部42は、下基台43に連結されている。
表皮材押圧型5には、基材表面に表皮材2w(2)を押圧する表皮材押圧部51が、基材形状に沿わせて形成されている。表皮材押圧部51には、図示しない複数の真空吸引孔が所定の間隔で形成されている。表皮材押圧部51の上端には、真空吸引孔から吸引されたエアを図示しない吸引ポンプに送る通気路54を形成する上枠部52が連結されている。上枠部52は、上基台53に連結されている。また、表皮材押圧部51には、図1に示すステッチ加飾部3に対応する位置に、ステッチ加飾用の突起部6が形成されている。突起部6を含む表皮材押圧部51の下面には、所定の厚さでポーラス状の電鋳殻5Aが被覆されている。電鋳殻5Aには、真空吸引用の微細孔が適宜形成されている。また、電鋳殻5Aの表皮材押圧面5A1には、革調のシボ模様が形成されている。
<表皮材押圧型の製造方法>
次に、本実施形態に係る成形型50における表皮材押圧型5の製造方法を、図6〜図9を用いて説明する。図6に、図5に示す成形型の表皮材押圧型を製造する手順を説明する模式的断面図を示す。図7に、図6に示す原型モデルに縫目に対応する針孔部を形成し、突起部のモデルを製造する手順を説明する模式的断面図を示す。図8に、図7における突起部詳細図を示す。図9に、図1に示すB−B断面、CーC断面、D−D断面におけるステッチ加飾部の縫目に対応する針孔部(図7)の穿設方向を示す部分断面図を示す。図9(a)は、B−B断面の縫目に対応する針孔部を示し、図9(b)は、CーC断面の縫目に対応する針孔部を示し、図9(c)は、D−D断面の縫目に対応する針孔部を示す。
図6〜図9に示すように、本実施形態に係る成形型50の表皮材押圧型78(5)は、以下の手順で製造する。
まず、樹脂又は石膏等の原型モデル71において、基材表面11と同一形状となる基材基準面711を加工する(図6(a))。次に、原型モデル71の基材基準面711に、表皮材72を貼付する(図6(b))。ただし、図7に示すように、基材基準面711には、図2に示すステッチ加飾部3の縫目3A1、3B1を形成する位置に針孔部712を形成した後に、表皮材72を貼付する(図7(a)〜(c))。また、表皮材72の上から、孔明け針713を刺して、表皮材72にも孔加工を行う(図7(d))。針孔部712には、縫製用の糸714を2つ折りにして挿入する(図7(e))。次に、図8に示すように、縫製用の糸714を2つ折りにした溝715の底部に樹脂716を注入し(図8(a)(b))、底部718に専用工具717で微小R(0.3mm程度)を形成する。
ここで、針孔部712の孔中心線q1、q2は、原型モデル71の基材基準面711に対する面直線p1、p2より表皮材押圧方向T1へ近づく方向へ傾斜して穿設されている。具体的には、図9に示すように、ステッチ加飾部の乗員に対する配置関係と表皮材押圧方向T1に対する基材基準面の傾斜状況によって部位ごとに設定する。
例えば、図9(a)に示すように、乗員に近い位置に配置され、基材基準面の傾斜が緩やかなステッチ加飾部3(図1のB−B断面)に対応する針孔部は、第1アウターステッチ部の針孔部712a(712)の孔中心線q1と基材基準面の面直線p1との傾斜角θ1が、10度であり、第2アウターステッチ部の針孔部712b(712)の孔中心線q2と基材基準面の面直線p2との傾斜角θ2が、30度である。
また、図9(b)に示すように、乗員から長手方向で少し離間した位置に配置され、基材基準面の傾斜が徐々に増加したステッチ加飾部3(図1のC−C断面)に対応する針孔部は、第1アウターステッチ部の針孔部712c(712)の孔中心線q1と基材基準面の面直線p1との傾斜角θ1が、16.6度であり、第2アウターステッチ部の針孔部712d(712)の孔中心線q2と基材基準面の面直線p2との傾斜角θ2が、30度である。
また、図9(c)に示すように、乗員から長手方向で大きく離間した位置に配置され、基材基準面の傾斜が更に増加したステッチ加飾部3(図1のD−D断面)に対応する針孔部は、第1アウターステッチ部の針孔部712e(712)の孔中心線q1と基材基準面の面直線p1との傾斜角θ1が、20度であり、第2アウターステッチ部の針孔部712f(712)の孔中心線q2と基材基準面の面直線p2との傾斜角θ2が、30度である。
以上のように、原型モデル71を作製した上で、図6(c)に示すように、隙間にシリコン樹脂等を注入して反転モデル73を作製する。更に、図6(d)に示すように、反転モデル73から入槽モデル75を転写する。また、図6(e)に示すように、入槽モデル75を電着めっき槽77に入れて電鋳殻76(5A)を積層させる。最後に、図6(f)に示すように、電鋳殻76(5A)を表皮材押圧型78(5)に組み付ける。
<成形型によるステッチ加飾付き内装部品の成形方法>
次に、成形型によるステッチ加飾付き内装部品の成形方法、特に、ステッチ加飾部の成形過程について、図10〜図13を用いて説明する。図10に、図5に示すステッチ加飾付き内装部品の成形型による成形手順を説明する模式的断面図を示す。図11に、図3に示す第2アウターステッチ部の成形過程(成形前)を表す部分断面図を示す。図12に、図3に示す第2アウターステッチ部の成形過程(成形中)を表す部分断面図を示す。図13に、図3に示す第2アウターステッチ部の成形過程(成形後)を表す部分断面図を示す。
図10(a)に示すように、成形型50は、基材保持型4と表皮材押圧型5とを型開き状態にセットする。また、基材保持型4には、基材1を載置し、所定の温度に加熱した表皮材2wを、基材保持型4と表皮材押圧型5と間に配置する。表皮材2wは、把持装置8によって両端が把持されている。
次に、図10(b)に示すように、表皮材2wを基材保持型4に載置された基材表面に被せる。表皮材2wの伸び等を考慮して、把持装置8の位置を設定する。
次に、図10(c)に示すように、成形型50は、表皮材押圧型5が矢印T1の方向に下降して、基材保持型4と表皮材押圧型5とを型締め状態にセットする。型締め状態に保持したままで、表皮材押圧型5が表皮材2wを真空吸引した後、基材保持型4が表皮材2wを基材側へ真空吸引する。この間に、表皮材2wが基材1に接着されると同時に、表皮材2wには、シボ模様が転写され、ステッチ加飾部3が形成される。
上記成形が完了した後に、表皮材押圧型5は、矢印T2の方向へ上昇して、基材保持型4から表皮材2wが接着された基材1を取り出して、不要な表皮材を切断してステッチ加飾付き内装部品10を形成する。
なお、本図では、表皮材押圧型5を昇降させて型開き状態と型締め状態を形成するが、基材保持型4又は基材保持型4と表皮材押圧型5の両方を昇降させてもよい。
次に、ステッチ加飾部3の成形過程について、図2、図3に示す第2アウターステッチ部3Bを例にして、詳細に説明する。
図11〜図13に示すように、表皮材押圧型5の表皮材押圧部51には、ステッチ加飾用の突起部6が形成されている。突起部6は、電鋳殻5Aと一体に形成されている。突起部6には、疑似糸部32を形成する略円弧状成形部61と、乗員側ダレ部32aを形成する乗員側ダレ成形部64と、反対側ダレ部32bを形成する反対側ダレ成形部65とを備えている。略円弧状成形部61と乗員側ダレ成形部64との交差部62、略円弧状成形部61と反対側ダレ部32bとの交差部63は、それぞれ鋭角状断面に形成され、先端に微小Rが形成されている。
基材保持部41に載置された基材1の基材表面11には、表皮材2が被せられている。
表皮材押圧部51が矢印T1の方向に下降すると、電鋳殻5Aの表皮材押圧面5A1が表皮材2に当接する前に、突起部6が表皮材2を押圧する。表皮材2は、延性に優れた表皮21と発泡層22とで構成されているので、突起部6が表皮材2を押圧すると、表皮21が延伸しつつ、発泡層22が圧縮変形する。そのとき、表皮材2には、突起部6の略円弧状成形部61に押圧されて疑似糸部32が形成され、突起部6の乗員側ダレ成形部64に押圧されて乗員側ダレ部32aが形成され、突起部6の反対側ダレ成形部65に押圧されて反対側ダレ部32bが形成される。その結果、第2アウターステッチ部3Bが形成される。なお、疑似糸部32及び乗員側ダレ部32a、反対側ダレ部32bは、電鋳殻5Aを介して、真空吸引されるので、突起部6の各成形部に馴染むことができる。
また、電鋳殻5Aの表皮材押圧面5A1が表皮材2を押圧することによって、表皮材2を基材表面11に接着させ、表皮材2の表皮21にシボ模様を転写する。
ここで、図9で示したように、突起部6が転写される針孔部712は、原型モデル71の基材基準面711に対する面直線p2より表皮材押圧方向T1に近づく方向へ傾斜して穿設されている。そのため、図12に示すように、突起部6は、基材保持部材41の基材当接面411に対する面直線p2と針孔部712の孔中心線q2との傾斜角θ2だけ傾斜して形成されている。その結果、乗員側ダレ部32aを形成する乗員側ダレ成形部64には、表皮材2に対する負角量u2が、表皮材2の厚さの10〜15%以下の量に抑えられている。負角量u2が、表皮材2の厚さの10〜15%以下であれば、表皮材2の弾性変形によって擦り傷などを容易に抑制できるレベルである。
図13に示すように、表皮材2が所定の温度まで冷却された段階で、表皮材押圧部51を矢印T2の方向へ上昇させる。表皮材2は、熱可塑性樹脂であるので、表皮材押圧部51が離間しても、突起部6によって形成されたステッチ加飾部3(3B)は、その状態を保持することができる。
<作用効果>
以上、詳細に説明したように、ステッチ加飾付き内装部品に係る本実施形態によれば、ステッチ加飾部3は、加熱した表皮材2を基材表面11に押圧して接着するとき、表皮材2を基材側へ圧縮変形させて形成されたので、表皮材2を基材表面11に押圧して接着する工程と表皮材2を基材側へ圧縮変形させてステッチ加飾部3を形成する工程とを一つに合体させることができ、ステッチ加飾部3に掛かる生産コストを低減できる。
また、ステッチ加飾部3は、加熱した表皮材2を基材表面11に押圧して接着するとき、表皮材2を基材側へ圧縮変形させて形成されたので、ステッチの模様ズレや型傷などステッチ加飾部3の面品質(見栄え)上の問題が生じる恐れを抑止できる。
また、本実施形態によれば、ステッチ加飾部3は、表皮材2が長手方向に縫製状に形成された疑似糸部31、32と、当該疑似糸部31、32の長手方向と直交する両側に位置し表皮材2が基材側に向けて傾斜するダレ部31a、31b、32a、32bとを備えたので、疑似糸部31、32の長手方向と直交する両側に位置するダレ部31a、31b、32a、32bによって表皮材2の局部伸びを抑制しつつ疑似糸部31、32を形成することができる。そのため、ステッチ加飾部3における表皮材2の破れなど面品質(見栄え)上の問題が生じる恐れを低減させることができる。
また、本実施形態によれば、ステッチ加飾付き内装部品10は、車両の乗員mが着座姿勢で目視できる位置にステッチ加飾部3を備えた車両用内装部品であり、第2アウターステッチ部3Bのダレ部32a、32bは、疑似糸部32を通過する基材表面11の面直線p2に対して非対称に傾斜して形成されたので、疑似糸部32の長手方向と直交する両側に位置するダレ部32a、32bに挟まれて見え難い疑似糸部32を、見る方向に合わせてダレ部32a、32bの傾斜度合いを変更して、ステッチ加飾部3における疑似糸部32の縫目3B1を見え易くさせることができる。疑似糸部32の縫目3B1を見え易くさせることによって、糸の縫製によるステッチ模様の印象を見る者に付与することができる。その結果、ステッチ加飾部3を、糸を縫製したように良好に感じさせることができる。
また、本実施形態によれば、第2アウターステッチ部3Bでは、疑似糸部32に対して乗員mと同一側に位置する乗員側ダレ部32aの疑似糸部32を通過する基材表面11の面直線p2に対する傾斜角β1は、疑似糸部32に対して乗員mと反対側に位置する反対側ダレ部32bの疑似糸部32を通過する基材表面11の面直線p2に対する傾斜角β2より大きく形成されたので、着座姿勢の乗員mの目線m1では、乗員側に位置する乗員側ダレ部32aに邪魔されずにステッチ加飾部全体(特に疑似糸部32の縫目3B1)をより明確に目視することができる。そのため、基材面直方向から疑似糸部32の縫目3B1を目視すると、縫目3B1が寝ているように不自然に見えるが、着座姿勢の乗員mの目線m1から見れば、縫目3B1があたかも縫製されているように自然に見える効果を奏する。
また、本実施形態によれば、第1アウターステッチ部3Aでは、乗員側ダレ部31aの傾斜角α1(α11、α12)は、疑似糸部31が長手方向で乗員m側から離間するにしたがって大きくなるように形成されたので、着座姿勢の乗員mには、乗員mから離間した位置の疑似糸部313(31)を乗員mから近接した位置の疑似糸部311(31)と同程度に明確に目視することができる。その結果、着座姿勢の乗員mの目線m1から見れば、疑似糸部31の縫目3A1があたかも縫製されているようにより一層自然に見える効果を奏する。
また、本実施形態によれば、ステッチ加飾部3は、2列のアウターステッチ部3A、3Bがインナーステッチ部3Cを間に挟んで形成されたダブルステッチであるので、2列の疑似糸部31、32の長手方向と直交する両側に位置する各ダレ部31a、31b、32a、32bによって表皮材2の局部伸びを吸収しつつステッチ加飾部3を形成することができる。そのため、ステッチ加飾部3における表皮材2の破れなど面品質(見栄え)上の問題が生じる恐れも少ない。
また、本実施形態によれば、2列のアウターステッチ部3A、3Bの内、乗員m側と離間して位置する第2アウターステッチ部3Bにおける乗員側ダレ部32aの傾斜角β1は、乗員m側と近接して位置する第1アウターステッチ部3Aにおける乗員側ダレ部31aの傾斜角α1より大きく形成されたので、第1アウターステッチ部3A及び第2アウターステッチ部3Bにおける乗員側ダレ部31a、32aが、互いに近似した傾斜角の斜面で形成されているように見える。そのため、着座姿勢の乗員mは、第2アウターステッチ部3Bにおける疑似糸部32を、第1アウターステッチ部3Aにおける疑似糸部31と同程度に明確に目視することができる。その結果、着座姿勢の乗員mの目線m1から見れば、それぞれの疑似糸部31、32の縫目3A1、3B1があたかも縫製されているようにより一層自然に見える効果を奏する。
また、2列の第1アウターステッチ部3A及び第2アウターステッチ部3Bの間で基材1の形状が湾曲していても、表皮材押圧部51の突起部6が表皮材2を基材表面11に押圧するときの押圧方向T1に対する第2アウターステッチ部3Bの乗員側ダレ部32aに対する負角量u2を低減でき、第2アウターステッチ部3Bの乗員側ダレ部32aに発生する型擦り傷を抑制することができる。
また、ステッチ加飾付き内装部品の成形型に係る他の実施形態によれば、成形型50は、基材1を保持する基材保持型4と、表皮材2を基材表面11に押圧する表皮材押圧型5とを備えた真空成形型であり、表皮材押圧型5には、表皮材2を押圧する表皮材押圧部51にステッチ加飾部3を形成する突起部6を設けたので、基材保持型4と表皮材押圧型5とを型締め状態に保持し真空吸引することによって、基材表面11への表皮材2の押圧及び接着と同時に、表皮材2を表皮材押圧部51側へ真空吸引して延伸させつつ突起部6で圧縮変形させてステッチ加飾部3を形成することができる。そのため、表皮材2と基材1との接着とステッチ加飾部3の形成とを同一工程で行うことができ、ステッチ加飾部3に掛かる生産コストを低減できるとともに、ステッチ加飾部3の模様ズレや型傷などを抑制して、ステッチ加飾部3の面品質(見栄え)を向上させることができる。
また、本他の実施形態によれば、表皮材押圧部51には、表皮材2を押圧する表皮材押圧面5A1に沿って電鋳殻5Aが形成され、当該電鋳殻5Aには、突起部6を備えたので、突起部6の電鋳殻5Aを介してステッチ加飾形成に伴う表皮材2の真空吸引を効果的に行うことによって表皮材2を突起部6に沿わせ易くさせることができる。そのため、突起部6の疑似糸形成部61及び乗員側ダレ形成部64、反対側ダレ形成部65に沿うように表皮材2を全体的に延伸させながらステッチ加飾部3を形成することができる。したがって、ステッチ加飾部3における表皮材2の局部伸びを抑制することができる。その結果、ステッチ加飾部3A、3B(3)における表皮材2の破れなど面品質(見栄え)上の問題が生じる恐れを低減させることができる。
よって、本発明によれば、ステッチ加飾部に掛かる生産コストを低減できるとともに、ステッチ加飾部の面品質(見栄え)をより一層向上できる。
また、本他の実施形態によれば、電鋳殻76(5A)を積層させる入槽モデル75を転写する原器となる原型モデル71には、ステッチ加飾部3の縫目3A1、3B1を形成する針孔部712の孔中心線q1、q2が、原型モデル71の基材基準面711に対する面直線p1、p2より表皮材押圧方向T1に近づく方向へ傾斜して穿設されたので、針孔部712から転写される突起部6の、ステッチ加飾部3を形成するときの表皮材2に対する負角量u2を減少させることができる。そのため、突起部6がステッチ加飾部3を形成した後、表皮材2から離間する際、突起部6が表皮材2に擦り傷を発生させる恐れを低減させることができる。その結果、表皮材2の擦り傷など面品質(見栄え)上の問題が生じる恐れも少ない。
上述した実施形態は、本発明の要旨を変更しない範囲で変更することができる。
例えば、上記実施形態では、ステッチ加飾部3は、2列のアウターステッチ部3A、3Bがインナーステッチ部3Cを間に挟んで形成されたダブルステッチであるが、これに限ることはない。例えば、1列のアウターステッチ部とインナーステッチ部の組み合わせでも、アウターステッチ部のみでも良い。
本発明は、基材と当該基材表面に接着された表皮材とからなり、表皮材にステッチ加飾部が形成されたステッチ加飾付き内装部品及びその成形型として利用できる。
1 基材
2、2w 表皮材
3 ステッチ加飾部
3A 第1アウターステッチ部
3B 第2アウターステッチ部
3C インナーステッチ部
3A1 縫目
3B1 縫目
4 基材保持型
5 表皮材押圧型
5A 電鋳殻
5A1 表皮材押圧面
6 突起部
10 ステッチ加飾付き内装部品
11 基材表面
21 表皮
22 発泡層
31、32 疑似糸部
31a、32a 乗員側ダレ部(ダレ部)
31b、32b 反対側ダレ部(ダレ部)
41 基材保持部
50 成形型
71 原型モデル
75 入槽モデル
76 電鋳殻
78 表皮材押圧型
711 基材基準面
712 針孔部
T1 表皮材押圧方向
m 乗員
m1 目線
p1、p2 面直線
q1、q2 孔中心線
u2 負角量
α1、α2 傾斜角
β1、β2 傾斜角
θ1、θ2 傾斜角

Claims (8)

  1. 基材と、当該基材表面に接着された表皮材とからなり、前記表皮材にステッチ加飾部が形成されたステッチ加飾付き内装部品であって、
    前記ステッチ加飾部は、前記表皮材が長手方向に縫製状に形成された疑似糸部と、当該疑似糸部の長手方向と直交する両側に位置し前記表皮材が前記基材側に向けて傾斜するダレ部とを備えたこと、
    前記ステッチ加飾付き内装部品は、車両の乗員が着座姿勢で目視できる位置に前記ステッチ加飾部を備えた車両用内装部品であり、前記ダレ部は、前記疑似糸部を通過する前記基材表面の面直線に対して非対称に傾斜して形成されたことを特徴とするステッチ加飾付き内装部品。
  2. 請求項に記載されたステッチ加飾付き内装部品において、
    前記疑似糸部に対して前記乗員と同一側に位置する乗員側ダレ部の前記疑似糸部を通過する前記基材表面の面直線に対する傾斜角は、前記疑似糸部に対して前記乗員と反対側に位置する反対側ダレ部の前記疑似糸部を通過する前記基材表面の面直線に対する傾斜角より大きく形成されたことを特徴とするステッチ加飾付き内装部品。
  3. 請求項に記載されたステッチ加飾付き内装部品において、
    前記乗員側ダレ部の前記傾斜角は、前記疑似糸部が長手方向で前記乗員側から離間するにしたがって大きくなるように形成されたことを特徴とするステッチ加飾付き内装部品。
  4. 請求項又は請求項に記載されたステッチ加飾付き内装部品において、
    前記ステッチ加飾部は、2列のアウターステッチ部がインナーステッチ部を間に挟んで形成されたダブルステッチであることを特徴とするステッチ加飾付き内装部品。
  5. 請求項に記載されたステッチ加飾付き内装部品において、
    前記2列のアウターステッチ部の内、乗員側と離間して位置する第2アウターステッチ部における乗員側ダレ部の前記傾斜角は、乗員側と近接して位置する第1アウターステッチ部における乗員側ダレ部の前記傾斜角より大きく形成されたことを特徴とするステッチ加飾付き内装部品。
  6. 請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載されたステッチ加飾付き内装部品の成形型において、
    前記成形型は、前記基材を保持する基材保持型と、前記表皮材を基材表面に押圧する表皮材押圧型とを備えた真空成形型であり、
    前記表皮材押圧型には、前記表皮材を押圧する表皮材押圧部に前記ステッチ加飾部を形成する突起部を設けたことを特徴とするステッチ加飾付き内装部品の成形型。
  7. 請求項に記載されたステッチ加飾付き内装部品の成形型において、
    前記表皮材押圧部には、前記表皮材を押圧する表皮材押圧面に沿って電鋳殻が形成され、当該電鋳殻には、前記突起部を備えたことを特徴とするステッチ加飾付き内装部品の成形型。
  8. 請求項に記載されたステッチ加飾付き内装部品の成形型であって、
    前記電鋳殻を積層させる入槽モデルを転写する原器となる原型モデルには、前記ステッチ加飾部の縫目を形成する針孔部の孔中心線が、前記原型モデルの基材基準面に対する面直線より前記表皮材押圧方向に近づく方向へ傾斜して穿設されたことを特徴とするステッチ加飾付き内装部品の成形型。
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