JP6389104B2 - さく孔機用ロッド着脱装置 - Google Patents

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Description

本発明は、採石場、鉱山、トンネル掘削工事の現場等で使用される、ドリルジャンボや油圧クローラドリル、ダウンザホールドリル、ファンカットドリル等のさく孔機において、岩盤に長孔をさく孔する場合に、ドリフタへのドリルロッドの継足しや回収作業を行うロッド着脱装置に関する。
この種のさく孔機は、ガイドシェルに搭載されたドリフタを備え、このドリフタにドリルロッドを挿着し、ドリルロッド先端にはビットを取付け、ドリフタからドリルロッドを介して打撃と回転をビットに伝達すると共にドリフタに送りを与えて岩盤にさく孔をする。
岩盤に長孔をさく孔する場合には、さく孔作業の際に、複数本のドリルロッドを順次にドリフタに接続する。ドリルロッドの供給・接続や、さく孔終了後のドリルロッドの切り離し・回収は、ロッド着脱装置(ロッドチェンジャ)により行われる。
ロッド着脱装置は、ドリフタが搭載されるガイドシェルに装着されて前後に互いに離隔する一対のロッドキャリアと、複数のドリルロッドを収容するマガジンとを備えている。各ロッドキャリアは、ロッドクランプ機構として、搬送用の油圧シリンダで回動(正逆両方向の所定範囲で円運動)するキャリアブームと、キャリアブームの先端に付設されてキャリアブームとの間でドリルロッドを把持するクランプフックとを有する。ロッドキャリアは、クランプ用の油圧シリンダで開閉するクランプフックでドリルロッドを保持し、搬送用の油圧シリンダでキャリアブームを回動させて、ドリフタ側とマガジン側との間でドリルロッドを搬送する。
ここで、ドリルロッドの継ぎ足しまたは切り離しの際には、クランプフックとキャリアブームとの間で、ドリルロッドの中心軸の位置を一定にしてクランプしつつ、ドリルロッドを回転可能に保持する「ハーフクランプ状態」となるようにドリルロッドが甘咬み状態に保持される。ハーフクランプ状態を実現するためには、クランプ用の油圧シリンダとして、ハーフクランプさせるフック開度に応じた位置にクランプフックを停止させられるように、所定の途中位置で停止可能な専用シリンダを用いる(例えば特許文献1、2等を参照)。
特開2000−54775号公報 特開平8−334106号公報
しかしながら、ハーフクランプ状態において、クランプフックのフック開度が所期位置よりも狭ければ、ロッド着脱時のドリルロッドの円滑な回転に支障がでるし、フック開度が所期位置よりも広ければ、ドリルロッドの中心軸の位置が不安定になり、また、ドリルロッドを脱落させてしまうおそれがある。一方、クランプフックのフック開度(開口幅)自体は、上記のような専用シリンダを用いた場合であっても、ロッドキャリアのロッドクランプ機構を構成する各部材の累積誤差等の影響を受ける。そのため、フック開度(開口幅)を所定の途中位置に調整することが難しいという問題がある。
そこで、本発明は、上記のような問題点に着目してなされたものであり、ハーフクランプ状態において、ドリルロッドの位置を規制してその脱落を防止し得るロッド着脱装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係るさく孔機用ロッド着脱装置は、さく孔機に用いられ、ドリフタが搭載されるガイドシェルに装着されて前後に互いに離隔する一対のロッドキャリアと、複数のドリルロッドを収容するマガジンとを備え、前記ロッドキャリアは、前記マガジン側から前記ドリフタ側まで回動するキャリアブームと、前記キャリアブームの先端に付設されて前記キャリアブームとの間で前記ドリルロッドを把持するクランプフックとを有するロッド着脱装置であって、前記キャリアブームに対して自身基端部が回動可能に枢支されたガイドロッドと、該ガイドロッドの途中部分を支えるように前記クランプフックに固定されたガイドローラとを備え、前記ガイドローラは、前記ガイドロッドをその軸に沿った方向に案内して前記クランプフックの開閉に応じて回動させ、前記ガイドロッドは、前記クランプフックが閉じるときは前記クランプフックに先行して前記クランプフックが閉じる方向に回動するとともに前記クランプフックが開くときは前記クランプフックに遅れて前記クランプフックが開く方向に回動するように自身の回動中心と前記クランプフックの回動の中心とを異ならせており、前記クランプフックがハーフクランプ状態において、前記クランプフックの先端よりも張り出して前記ドリルロッドの位置を規制することを特徴とする。
本発明の一態様に係るさく孔機用ロッド着脱装置によれば、ガイドローラは、ガイドロッドをその軸に沿った方向に案内することによりクランプフックの開閉に応じてガイドロッドを回動させ、ガイドロッドは、クランプフックが閉じるときはクランプフックに先行してクランプフックが閉じる方向に回動するとともにクランプフックが開くときはクランプフックに遅れてクランプフックが開く方向に回動するように自身の回動中心とクランプフックの回動の中心とを異ならせており、クランプフックがハーフクランプ状態において、クランプフックの先端よりも張り出してドリルロッドの位置を規制するので、ドリフタ側に位置したときに、ハーフクランプ状態において、ガイドロッドがドリルロッドの位置を規制し、クランプフックの開口部からのドリルロッドの脱落を防止することができる。
そして、本発明の一態様に係るさく孔機用ロッド着脱装置によれば、ガイドローラとガイドロッドとからなるロッドガイド機構の構造が簡単であり、アクチュエータを使用しない簡単な構成としつつも、ハーフクランプ状態において、ドリルロッドの位置を規制してその脱落を防止することができる。また、特段のアクチュエータが不要なので、軽量化、低コスト化するとともに信頼性を向上させることができる。
ここで、本発明の一態様に係るさく孔機用ロッド着脱装置において、前記ガイドロッドは、前記クランプフックが最大開度に開いたときには、自身先端部が前記クランプフックの先端部の位置または該先端部の位置よりも引き込まれて前記ドリルロッドに干渉しない位置まで後退することは好ましい。
このような構成であれば、クランプフックが最大開度に開いたときには、ガイドロッドの先端部がドリルロッドに干渉しない位置まで後退するので、キャリアブームがマガジン側からドリフタ側まで回動する範囲において、ガイドロッドが回動動作中にドリルロッドに干渉しないため、ロッドキャリアでドリルロッドをクランプする上で好適である。
また、本発明の一態様に係るさく孔機用ロッド着脱装置において、当該ロッド着脱装置がマガジン側に位置したときに、前記ガイドロッドは、前記クランプフックが閉じるときには、自身先端部が前記クランプフックの先端部よりも張り出して、前記マガジンのロッド収容口からのドリルロッドの脱落を防止するように、前記クランプフックよりも先んじて前記ロッド収容口の開口側から前記ドリルロッドに当接することは好ましい。
このような構成であれば、従来、この種のロッド着脱装置では、マガジン内のドリルロッドを支持するロッド収容口部分に、油圧アクチュエータで開閉する脱落防止用の蓋を設けたり、ロッド収容口に板バネを用いてドリルロッドを保持したりすることで、マガジンのロッド収容口からのドリルロッドの脱落を防止していたところ(例えば特開平8−333979号公報(図4の符号47のロッド収容口))、ロッド着脱装置がドリルロッドを着脱する際、マガジン側に位置したときには、着脱するドリルロッドに対し、ガイドロッドが、ロッド収容口の開口側からクランプフックよりも先んじてドリルロッドに当接するので、マガジン側においても、ドリルロッドの位置を規制しつつドリルロッドの脱落を防止する上で好適である。
上述のように、本発明によれば、ハーフクランプ状態において、ドリルロッドの位置を規制してその脱落を防止することができる。
本発明に係るロッド着脱装置を備えるさく孔機の一実施形態の模式的説明図であり、同図(a)はその平面図、(b)は正面図である。 ロッドキャリアの要部を説明する図であり、同図(a)は、図1(b)でのB−B断面図であり、図2(a)では、キャリアブームがマガジン側に回動されてクランプフックが閉じた状態(符号Kの姿勢)と、キャリアブームがドリフタ側に回動されてクランプフックが開いた状態(符号Dの姿勢)とを併せて示しており、また、図2(b)は、図1(a)のA矢視での要部を示している。 ロッドキャリアのロッドクランプ機構に設けられたロッドガイド機構を説明するための要部拡大図であり、同図(a)は、キャリアブームがマガジン側に回動されるとともにクランプフックが閉じた状態(図2での符号Kの姿勢)を示し、同図(b)は、キャリアブームがドリフタ側に回動されるとともにクランプフックがハーフクランプ状態のときを示している。 キャリアブームがマガジン側に回動されたときのクランプ動作を説明する要部拡大図であり、同図(a)は、クランプフックが最大開度に開いた状態を示し、(b)はクランプフックが閉じる途中においてガイドロッド先端が張り出した状態を示し、(c)は、(b)においてドリルロッドの軸心がガイドロッドによって引き込まれる状態を示し、(d)は、クランプフックが更に閉じる途中において、ガイドロッド先端がドリルロッドをセンタリングする様子のイメージを示し、(e)は、クランプフックが閉じたクランプ状態を示している。
以下、本発明の一実施形態について、図面を適宜参照しつつ説明する。
図1に示すように、このさく孔機1は、不図示のブームの先端部に支持されるガイドシェル2に、さく孔装置であるドリフタ3が搭載されている。ドリフタ3は、公知の送り機構(不図示)によってガイドシェル2に沿って前後方向(図1(a)での左右方向)に移動するようになっている。ドリフタ3には、シャンクロッド4が挿着される。シャンクロッド4には、その先端に所定長のドリルロッド5がスリーブ等を介して接続され、さらに、ドリルロッド5の先端にはビット(不図示)が取付けられる。
ガイドシェル2の先端部には、フートパット6およびセントラライザ7が設けられ、セントラライザ7がドリルロッド5の先端部をさく孔軸線CX上に支持するようになっている。そして、ドリフタ3からドリルロッド5を介してビットに打撃と回転を伝達すると共に、送り機構でドリフタ3に送りを与えることにより岩盤へのさく孔が行われる。
ここで、このさく孔機1は、ロッド着脱装置(ロッドチェンジャ)10が、ガイドシェル2の側部にガイドシェル2に並行して設けられており、これにより、所要さく孔長がドリルロッド5の長さよりも長い場合には、さく孔作業の際に、ドリルロッド5の継足し及び回収を行えるようになっている。
詳しくは、ロッド着脱装置10は、ガイドシェル2の前後に互いに離隔して設けられた一対のロッドキャリア20と、複数のドリルロッド5を収容するマガジン30とを備えている。マガジン30は、一対のロッドキャリア20よりも外側の位置に対をなして配置され、ガイドシェル2の側部から張り出す支持アーム32の先端に、ドリルロッド5の両端部をそれぞれが支持可能に装着されている。各ロッドキャリア20は、ガイドシェル2とマガジン30との間に設けられたベースフレーム21を有し、ベースフレーム21は、基端部がガイドシェル2に固定されている。なお、一対のロッドキャリア20は、いずれも同様の構造を有するので、以下、特に区別しないで説明する。
ロッドキャリア20は、図2に示すように、回動可能にベースフレーム21に連結されたキャリアブーム22を有する。キャリアブーム22は、上下方向(ガイドシェル2とドリフタ3との並ぶ方向)に延設され、基端部がベースフレーム21に対してピン23で枢支されている。キャリアブーム22は、ベースフレーム21の側部に設けられた回動用の油圧シリンダ26(図1参照)の伸縮によってピン23を中心に回動可能であり、これにより、継足しや回収するドリルロッド5を、マガジン側のクランプ位置(図2の符号Kに示す姿勢参照)およびドリフタ側の装着位置(図2の符号Dに示す姿勢参照)にそれぞれ移動するようになっている。
さらに、ロッドキャリア20は、図2に示すように、ドリルロッド5を把持するためのクランプフック24と、そのクランプフック24を開閉するクランプ用の油圧シリンダ25とを有する。クランプフック24は、キャリアブーム22の先端に付設されてキャリアブーム22との間でドリルロッド5を把持するようになっている。
油圧シリンダ25には、上述した、「ハーフクランプ状態」となるフック開度に応じた位置にクランプフック24を停止させられるように、所定の途中位置で停止可能な専用シリンダを用いている。油圧シリンダ25は、ドリルロッド5の継ぎ足しまたは切り離しの際に、所定の途中位置で停止し、これにより、クランプフック24の開度を、ドリルロッド5の中心軸の位置を一定にしてクランプしつつ、ドリルロッド5を回転可能に保持する「ハーフクランプ状態」に保持するようになっている。
これにより、このロッド着脱装置10は、ドリフタ3の回転と送り機構を利用して、接続すべきドリルロッド5のねじ込み及びねじ切りを行い、接続すべきドリルロッド5を一対のロッドキャリア20によって継ぎ足し可能である。また、目標とするさく孔長に達してさく孔が終わると、再び一対のロッドキャリア20を用いて継ぎ足されたドリルロッド5を切り離し、そのドリルロッド5をマガジン30側に回収可能になっている。
ここで、このロッド着脱装置10は、ロッドガイド機構40を更に有し、このロッドガイド機構40は、ガイドロッド41と、このガイドロッド41を支えるガイドローラ43とを有して構成されている。
詳しくは、図3に要部を拡大図示するように、上記クランプフック24は、側面視が略L字状に形成されており、その基端部24kが、上記キャリアブーム22の上部に回動可能に枢支されている。キャリアブーム22の先端部とクランプフック24の先端部とは、互いの対向する側に、ドリルロッド5の円筒形状に合せて形成された凹曲面部22d、凹曲面部24dをそれぞれに有し、相互の協働によりドリルロッド5の途中部分を両側から挟持して、ドリルロッド5を保持するようになっている。
ガイドロッド41は、鋼製の丸棒から形成され、途中に4箇所の曲げ加工が、ドリルロッド5の側を内側にするように施されて略U字状をなしている。ガイドロッド41は、4箇所の曲げ加工により、基端側から順に、第一直線部41aから第五直線部41eの5つの直線部41a〜41eによって、クランプフック24の側面視の形状に沿うように形成されている。ガイドロッド41は、基端部41kが、キャリアブーム22の上部にガイドロッド支持ピン42で回動可能に枢支されている。なお、本実施形態では、ガイドロッド41は、クランプフック24の両側面のそれぞれに配置されている。
ガイドローラ43は、ガイドロッド41の途中部分の両側に一対をなして配置され、その一対のガイドローラ43が、クランプフック24の上部側の左右両側面に取り付けられている。左右両側面に取り付けられた一対のガイドローラ43は、左右のガイドロッド41の途中部分を両側から支えるようにクランプフック24に固定されている。
本実施形態では、一対のガイドローラ43は、略L字状をなすクランプフック24のL字状曲げの中央近傍に設けられ、上記5つの直線部41a〜41eのうち、第二直線部41bの位置を両側から支えている。そして、一対のガイドローラ43は、ガイドロッド41の第二直線部41bをその軸方向への移動を許容した状態で支持し、ガイドロッド41を、ガイドロッド41の軸に沿った方向に案内する。これにより、一対のガイドローラ43は、クランプフック24の開閉に応じて、ガイドロッド支持ピン42の軸まわりに、クランプフック24の回動に連動してガイドロッド41を回動させるようになっている。
ここで、ガイドロッド41は、基端部41kの回動中心とクランプフック24の基端部24kの回動中心とを異ならせている。本実施形態の例では、図3(a)において、ガイドロッド41の基端部41kの枢支位置は、クランプフック24の基端部24kの枢支位置に対し、同図左右方向、同図上下方向ともに、保持されるドリルロッド5の中心寄りに位置している。これにより、一対のガイドローラ43によって案内されたガイドロッド41は、その回動中心とクランプフック24の回動中心とを異ならせることで、クランプフック24が閉じるときはクランプフック24に先行してクランプフック24が閉じる方向に回動するとともに、クランプフック24が開くときはクランプフック24に遅れてクランプフック24が開く方向に回動するようになっている。
換言すれば、一対のガイドローラ43はカムローラとして機能し、さらに、クランプフック24の回動中心とガイドロッド41の回動中心とが異なることにより、ガイドロッド41の第二直線部41bの外周面がカム面として機能し、これにより、クランプフック24の回動に応じた揚程をガイドロッド41に生じさせて、ガイドロッド41の随時の回動姿勢を所期の姿勢に規制するように構成されている。
特に、本実施形態のガイドロッド41は、図3(b)に示すように、クランプフック24がハーフクランプ状態において、ガイドロッド41の先端部が、ドリルロッド5の位置を規制可能な位置までクランプフック24の先端よりも張り出すように、基端部41kおよび基端部24kの枢支位置、5つの直線部41a〜41eの形状、並びに各直線部41a〜41eの長さと複数の曲げ位置が調整され、さらに、一対のガイドローラ43の支持位置を決定している。
これにより、ロッド着脱装置10は、キャリアブーム22がドリフタ側に位置したときには、ハーフクランプ状態において、クランプフック24の先端よりもガイドロッド41の先端部が張り出して、ドリルロッド5の外周面に当接、または僅かに離隔した位置で保持されてドリルロッド5の位置を規制し、クランプフック24の開口部(対向するキャリアブーム22先端とクランプフック24先端との間)からのドリルロッド5の脱落を防止可能になっている。
さらに、本実施形態では、ガイドロッド41は、クランプフック24が最大開度に開いたときには、自身先端部がクランプフック24の先端部の位置または該先端部の位置よりも引き込まれてドリルロッド5に干渉しない位置まで後退するようになっている。また、ロッド着脱装置10がマガジン30側に位置したときに、クランプフック24が閉じるときには、ガイドロッド41は、自身先端部がクランプフック24の先端部よりも張り出してマガジン30のロッド収容口30mからのドリルロッド5の脱落を防止するように、クランプフック24よりも先んじてロッド収容口30mの開口側からドリルロッド5に当接するようになっている。
以下、ドリルロッド5をドリフタ3側に追加する場合を例に、上記ロッドガイド機構40の動作および作用効果について説明する。
まず、さく孔機1のオペレータは、図2の符号Dに示すように、クランプフック24を最大開度に開いた状態でキャリアブーム22をマガジン30側に移動する(符号Kに示す姿勢での二点鎖線参照)。次いで、図2にマガジン30の動作を矢印のイメージで示すように、マガジン30のロッド収容口30mの部分を同図時計方向に回転させて追加するドリルロッド5をクランプ位置まで移動させる。
このとき、ガイドロッド41は、同図に最大開度に開いた状態での先端部の回動軌跡Rdを示すように、自身先端部がクランプフック24の先端部よりも僅かに引き込まれてドリルロッド5に干渉しない位置まで後退している。そのため、キャリアブーム22がマガジン側からドリフタ側まで回動する範囲において、ガイドロッド41が回動動作中にドリルロッド5に干渉しない。よって、ロッドキャリア20でドリルロッド5をクランプするときになんら支障が生じることがなく、ロッドキャリア20でドリルロッド5をクランプすることができる。
次いで、オペレータは、ドリルロッド5を保持すべく、図4(a)に示すように、クランプフック24を閉じていく。このとき、一対のガイドローラ43は、ガイドロッド41をその軸に沿った方向に案内することによりクランプフック24の開閉に応じて回動させ、ガイドロッド41は、クランプフック24が閉じるときは、クランプフック24に先行してクランプフック24が閉じる方向に回動し、図4(b)に示すように、クランプフック24の先端部よりも張り出していく。
特に、本実施形態では、ガイドロッド41の先端部が張り出していく方向は、ドリルロッド5の外周面に沿った方向であり、さらに、ガイドロッド41の先端部が、ドリルロッド5の径方向外側から内側に向けて回動しつつ張り出していく。なお、同図において、符号Raは、クランプフック24の回動するイメージを示し、符号Rbは、ガイドロッド41がクランプフック24に先行して回動するイメージを示している(他の図にて同様)。
これにより、ロッドキャリア20がマガジン側に位置したときには、ガイドロッド41先端部がクランプフック24よりも先に張り出して、マガジン30のロッド収容口30mからのドリルロッド5の脱落を防止するように、クランプフック24よりも先んじてドリルロッド5のロッド収容口30m(図2参照)の開口側からドリルロッド5の外周面に当接する。そのため、マガジン側において、ドリルロッド5の位置を規制しつつドリルロッド5の脱落を防止することができる。
特に、本実施形態では、図4(b)に二点鎖線にてドリルロッド5の軸心位置が開口側にずれたイメージを示すように、ドリルロッド5の中心Oよりも上方(中心Oを通る水平線HLよりも高い位置)からガイドロッド41先端部がドリルロッド5の外周面に当接する。そのため、仮にドリルロッド5の軸心位置がロッド収容口30mの開口側にずれた場合であっても、同図(c)に示すように、ガイドロッド41の当接により、マガジン30のロッド収容口30mの開口側とは反対の底部側に向けて押圧力Fを作用させることができる。よって、マガジン30のロッド収容口30mからのドリルロッド5の脱落を防止する上で好適である。
また、ガイドロッド41の先端部が張り出していく方向は、ドリルロッド5の外周面に沿った方向であり且つドリルロッド5の径方向外側から内側に向けて回動しつつ張り出すので、同図(d)に示すように、ドリルロッド5の脱落を防止するとともに、ドリルロッド5のセンタリングを行いつつドリルロッド5を保持することができる。
その後、クランプフック24が最小開度に閉じたときには、図4(e)に示すように、ガイドロッド41は、ドリルロッド5の外周面に当接、または僅かに離隔した位置で保持されてドリルロッド5の位置を規制し、クランプフック24は、キャリアブーム22の凹曲面部22dと自身の凹曲面部24dとの間にドリルロッド5の途中部分を挟持してドリルロッド5を保持する。
このように、このロッドキャリア20は、ロッドガイド機構40を有し、ロッドガイド機構40のガイドロッド41先端部が、クランプフック24による挟持に先んじてクランプフック24の先端部から張り出して、マガジン30のロッド収容口30mからのドリルロッド5の脱落を防止しつつ、ドリルロッド5を確実に保持することができる。
ドリルロッド5を保持した後、回動用の油圧シリンダ26を伸長すると、図2の符号Dに示すように、キャリアブーム22が時計方向に回動されてドリルロッド5がドリフタ3の中心(さく孔軸線CX)に位置する(但し、図2ではクランプフック24が最大開度に開いた状態の図示)。そして、オペレータは、ドリフタ側の装着位置では、図3(b)に示すように、クランプフック24を僅かに開いてハーフクランプ状態とし、その後、ドリフタ3の回転と送り機構を利用して、接続すべきドリルロッド5のねじ込み及びねじ切りを行い、接続すべきドリルロッド5をドリフタ3に継ぎ足す。
このとき、一対のガイドローラ43は、ガイドロッド41を、ガイドロッド41の軸に沿った方向に案内することによりクランプフック24の開閉に応じて回動させ、ガイドロッド41は、クランプフック24が開くときは、クランプフック24に遅れてクランプフック24が開く方向に回動するように自身の回動中心とクランプフック24の回動の中心とを異ならせており、クランプフック24がハーフクランプ状態において、図3(b)に示すように、クランプフック24の先端よりも張り出してドリルロッド5の位置を規制する。そのため、ドリフタ側に位置したときに、ハーフクランプ状態において、ガイドロッド41がドリルロッド5の位置を規制し、クランプフック24の開口部からのドリルロッド5の脱落を防止することができる。
次いで、ドリフタ3にドリルロッド5を装着したら、オペレータは、図2の符号Dに示すように、クランプフック24を最大開度に開いてドリルロッド5を放す。このとき、ガイドロッド41は、ドリフタ側のロッド着脱位置にてクランプフック24が最大開度に位置したときには、上述したように、ガイドロッドの先端部がクランプフックの先端部よりも引き込まれてドリルロッドに非当接な位置まで後退するので、ガイドロッド41が動作に干渉することがない。
なお、上述の動作の説明では、マガジン側にて保持したドリルロッド5をドリフタ側に装着する順を説明したが、ドリフタ側で取り外したドリルロッド5をマガジン側に収容する順は、上述の動作の説明とは逆の順によって行われるので、詳しい説明は省略する。
以上説明したように、このロッド着脱装置10によれば、ドリルロッド5を着脱する際、ガイドロッド41は、マガジン側に位置したときには、着脱するドリルロッド5に、クランプフック24の先端部よりも先に、自身先端部が当接する位置まで張り出してドリルロッド5の脱落を防止するので、ドリルロッド5の位置を規制しつつドリルロッド5の脱落を防止することができる。
また、ドリフタ側の装着位置に位置したときには、装着するドリルロッド5に、クランプフック24の先端部よりも遅れて、自身先端部が非当接な位置まで引き込まれるので、特に、ハーフクランプ状態において、ドリルロッド5の保持が容易となる。
そして、このロッド着脱装置によれば、一対のガイドローラとガイドロッドとからなるロッドガイド機構の構造が簡単であり、また、特段のアクチュエータが不要なので、軽量化、信頼性の向上、低コスト化するとともに信頼性を向上させることができる。
なお、本発明に係るさく孔機用ロッド着脱装置は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しなければ種々の変形が可能なことは勿論である。
例えば、上記実施形態では、ガイドロッド41の途中部分を支えるガイドローラ43として、ガイドロッド41の途中部分を両側から支える一対のガイドローラ43を例に説明したが、これに限らず、ガイドローラは、ガイドロッドをその軸に沿った方向に案内してクランプフックの開閉に応じて回動させる構成であれば、単一のガイドローラによってガイドロッドの途中部分を片側から支えるように構成してもよい。
この場合において、ガイドロッド41のガイドロッド支持ピン42の位置に、ガイドロッド41を単一のガイドローラ43側に向けて付勢するように設けられたねじりコイルばねを装着することは好ましい。このような構成であっても、ガイドロッド41をその軸に沿った方向に案内してクランプフック24の開閉に応じて回動させることができる。また、このような構成であれば、ねじりコイルばねの付勢力によりドリルロッド5を支える力を調整することができる。
また、例えば、上記実施形態では、ガイドロッド41が鋼製の丸棒から形成された例で説明したが、これに限らず、ガイドロッド41を板部材から形成してもよい。また、材質も鋼に限定されず、ドリルロッド5を支える弾力のある材料から形成されていれば、エンジニアリングプラスチック等、種々の材料から形成することができる。例えばドリルロッド5を支える弾力のある材料として、ばね材(例えばばね鋼鋼材(SUP材))を用いれば、ドリルロッド5を支える力を調整する上で好適であり、また、ばねによるクッション性をガイドロッドに与えることができるため、ドリルロッドの脱落を防止しつつ開口幅の調整をより容易にする上で好適である。
1 さく孔機
2 ガイドシェル
3 ドリフタ(さく孔装置)
4 シャンクロッド
5 ドリルロッド
6 フートパット
7 セントラライザ
10 ロッド着脱装置
20 ロッドキャリア
21 ベースフレーム
22 キャリアブーム
23 ピン(キャリアブームの回動軸)
24 クランプフック
25 (クランプ用の)油圧シリンダ
26 (回動用の)油圧シリンダ
30 マガジン
30m ロッド収容口
40 ロッドガイド機構
41 ガイドロッド
42 ガイドロッド支持ピン(ガイドロッドの回動軸)
43 ガイドローラ
CX さく孔軸線

Claims (4)

  1. さく孔機に用いられ、ドリフタが搭載されるガイドシェルに装着されて前後に互いに離隔する一対のロッドキャリアと、複数のドリルロッドを収容するマガジンとを備え、前記ロッドキャリアは、前記マガジン側から前記ドリフタ側まで回動するキャリアブームと、前記キャリアブームの先端に付設されて前記キャリアブームとの間で前記ドリルロッドを把持するクランプフックとを有するロッド着脱装置であって、
    前記キャリアブームに対して自身基端部が回動可能に枢支されたガイドロッドと、該ガイドロッドの途中部分を支えるように前記クランプフックに固定されたガイドローラとを備え、
    前記ガイドローラは、前記ガイドロッドをその軸に沿った方向に案内して前記クランプフックの開閉に応じて回動させ、
    前記ガイドロッドは、前記クランプフックが閉じるときは前記クランプフックに先行して前記クランプフックが閉じる方向に回動するとともに前記クランプフックが開くときは前記クランプフックに遅れて前記クランプフックが開く方向に回動するように自身の回動中心と前記クランプフックの回動の中心とを異ならせており、前記クランプフックがハーフクランプ状態において、前記クランプフックの先端よりも張り出して前記ドリルロッドの位置を規制することを特徴とするさく孔機用ロッド着脱装置。
  2. 前記ガイドロッドは、前記クランプフックが最大開度に開いたときには、自身先端部が前記クランプフックの先端部の位置または該先端部の位置よりも引き込まれて前記ドリルロッドに干渉しない位置まで後退することを特徴とする請求項1に記載のさく孔機用ロッド着脱装置。
  3. 当該ロッド着脱装置がマガジン側に位置したときに、前記ガイドロッドは、前記クランプフックが閉じるときには、自身先端部が前記クランプフックの先端部よりも張り出して、前記マガジンのロッド収容口からのドリルロッドの脱落を防止するように、前記クランプフックよりも先んじて前記ロッド収容口の開口側から前記ドリルロッドに当接することを特徴とする請求項1または2に記載のさく孔機用ロッド着脱装置。
  4. 前記ガイドロッドは、前記ドリルロッドを支える弾力のある材料から形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のさく孔機用ロッド着脱装置。
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