JP6387800B2 - 光束径拡大素子および表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、光束径を拡大する光束径拡大素子、および光変調された光束を利用者の眼に
入射させる表示装置に関するものである。
光変調された光束を利用者の眼に入射させる網膜走査型の表示装置には、画像を表示す
るための光束を出射する光源部と、光源部から出射された光束を2方向に走査する走査光
学系と、走査光学系により走査された光束を反射して使用者の眼に入射させる導光系とが
設けられている。また、網膜走査型の表示装置では、光束が小さいと、瞳孔の位置が変化
した場合に光束が瞳孔に入射しないため、画像の欠け等が発生してしまう。そこで、網膜
走査型の表示装置では光束径拡大素子(瞳拡大素子)が設けられている。
一方、光束径拡大素子(瞳拡大素子)としては、2つの回折格子(第1回折格子および
第2回折格子)を対向させ、双方の格子周期を同一にして回折角を一致させたものが提案
されている(特許文献1)。
特開平7−72422号公報
しかしながら、2つの回折格子(第1回折格子および第2回折格子)を対向させた構成
では、図10を参照して以下に説明する問題点がある。図10には、入射した光束L0と
平行に出射される回折光を示してあり、第1回折格子11から出射光(+1次回折光、0
次回折光、および−1次回折光)は各々、第2回折格子12で−1次回折光、0次回折光
、および+1次回折光として、例えば互いに3mmの間隔をもって平行に出される。この
ため、第2回折格子12から出射された−1次回折光、0次回折光、および+1次回折光
を含む光束L1は6mmの径を有することになる。従って、瞳孔E1の直径を2mmとし
た場合、光束L1の径6mmに瞳孔E1の半径1mmを両側に加算した計8mmの範囲で
は、眼Eが移動しても画像を見ることができる。すなわち、眼Eが位置PAあるいは位置
PCにある場合でも一番外側のビームが瞳孔E1に入るので画像を見ることができる。し
かしながら、図10に示す構成では、−1次回折光、0次回折光、および+1次回折光の
間隔が広く、3mmもあるため、0次回折光と+1次回折光との間の位置PBに眼Eがあ
る場合、光束L1が瞳孔E1に入らず、画像を見ることができなくなるという問題点があ
る。
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、回折格子を用いて光束径を拡大した場合でも
、最終的に出射される各回折光の間隔を適正に狭めることのできる光束径拡大素子、およ
び光束径拡大素子を用いた表示装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る光束径拡大素子の一態様は、第1方向に直線
状に延在した凹部または凸部が周期的に配列された第1回折格子と、前記第1回折格子と
対向配置され、前記第1方向に直線状に延在した凹部または凸部が周期的に配列された第
2回折格子と、前記第2回折格子に対して前記第1回折格子とは反対側に対向配置され、
前記第1方向に直線状に延在した凹部または凸部が周期的に配列された第3回折格子と、
前記第3回折格子に対して前記第2回折格子とは反対側に対向配置され、前記第1方向に
直線状に延在した凹部または凸部が周期的に配列された第4回折格子と、を備え、前記第
1回折格子、前記第2回折格子、前記第3回折格子、及び前記第4回折格子は、各々の凹
部または凸部の格子周期が同じ周期となるように配置されていることを特徴とする。
本発明によれば、第1回折格子から出射された各回折光は各々、第2回折素子に加えて
、第3回折素子および第4回折素子によって回折されて出射される。このため、入射した
光束の径を第1方向に対して交差する第2方向に拡大して第4回折素子から出射すること
ができ、第4回折素子から平行に出射される各回折光の第2方向における間隔を適正に狭
めることができる。
本発明において、前記第1回折格子と前記第2回折格子との間の間隔は、前記第3回折
格子と前記第4回折格子との間の間隔とは異なる間隔となるように配置されていることが
好ましい。かかる構成によれば、最終的に出射される各回折光の第2方向における出射位
置を適正に設定することができる。
本発明において、前記第1回折格子、前記第2回折格子、前記第3回折格子、及び前記
第4回折格子のうち、隣接する2つの回折格子の間に、第1透光性基板が配置されている
構成を採用することができる。かかる構成によれば、第1透光性基板の一方面および他方
面に回折格子を形成するので、透光性基板の枚数が少なくてよい。それ故、光束径拡大素
子の薄型化を図ることができる。
本発明において、前記第1回折格子と前記第2回折格子との間に第1透光性基板が配置
され、前記第3回折格子と前記第4回折格子との間に第2透光性基板が配置されている構
成を採用してもよい。かかる構成によれば、第1透光性基板および第2透光性基板の一方
面および他方面に回折格子を形成するので、透光性基板の枚数が少なくてよい。それ故、
光束径拡大素子の薄型化を図ることができる。
本発明において、前記第1方向と交差した方向である第2方向に直線状に延在した凹部
または凸部が周期的に配列された第5回折格子と、前記第5回折格子と対向配置され、前
記第2方向に直線状に延在した凹部または凸部が周期的に配列された第6回折格子と、前
記第6回折格子に対して前記第5回折格子とは反対側に対向配置され、前記第2方向に直
線状に延在した凹部または凸部が周期的に配列された第7回折格子と、前記第7回折格子
に対して前記第6回折格子とは反対側に対向配置され、前記第2方向に直線状に延在した
凹部または凸部が周期的に配列された第8回折格子と、を備え、前記第5回折格子、前記
第6回折格子、前記第7回折格子、及び前記第8回折格子は、各々の凹部または凸部の格
子周期が同じ周期となるように配置されていることが好ましい。かかる構成によれば、第
5回折格子から出射された各回折光は各々、第6回折素子に加えて、第7回折素子および
第8回折素子によって回折されて出射される。このため、入射した光束の径を第1方向に
拡大して第8回折素子から出射することができ、第8回折素子から平行に出射される各回
折光の第1方向における間隔を適正に狭めることができる。
本発明において、前記第5回折格子と前記第6回折格子との間の間隔は、前記第7回折
格子と前記第8回折格子との間の間隔とは異なる間隔となるように配置されていることが
好ましい。かかる構成によれば、最終的に出射される各回折光の第1方向における出射位
置を適正に設定することができる。
本発明において、前記第1回折格子、及び前記第5回折格子は、各々の凹部または凸部
の格子周期が同じ周期となるように配置されていることが好ましい。
本発明に係る別の光束径拡大素子の一態様は、凹部または凸部が第1方向と前記第1方
向と交差した第2方向とに周期的に配列された第1回折格子と、前記第1回折格子と対向
配置され、凹部または凸部が前記第1方向と前記第2方向とに周期的に配列された第2回
折格子と、前記第2回折格子に対して前記第1回折格子とは反対側に対向配置され、凹部
または凸部が前記第1方向と前記第2方向とに周期的に配列された第3回折格子と、前記
第3回折格子に対して前記第2回折格子とは反対側に対向配置され、凹部または凸部が前
記第1方向と前記第2方向とに周期的に配列された第4回折格子と、を備え、前記第1回
折格子、前記第2回折格子、前記第3回折格子及び前記第4回折格子は、各々の凹部また
は凸部の前記第1方向に沿った格子周期が同じ周期となるように配置され、かつ、各々の
凹部または凸部の前記第2方向に沿った格子周期が同じ周期となるように配置されている
ことを特徴とする。
本発明によれば、第1回折格子から出射された各回折光は各々、第2回折素子に加えて
、第3回折素子および第4回折素子によって回折されて出射される。このため、入射した
光束の径を第1方向および第2方向に拡大して第4回折素子から出射することができ、第
4回折素子から平行に出射される各回折光の第1方向における間隔を適正に狭めることが
できる。また、第1回折格子、第2回折素子、第3回折素子および第4回折素子の各々に
おいて第1方向および第2方向に回折するので、回折格子の数を減らすことができる。そ
れ故、光束径拡大素子の薄型化を図ることができる。
本発明に係る光束径拡大素子を用いた表示装置は、光束を出射する光源と、前記光源か
ら出射された光束を走査して画像とする走査光学系と、前記走査光学系により走査された
光束を使用者の眼に入射させる導光系と、を備え、前記光束径拡大素子は、前記走査光学
系から前記導光系に到る光路、または前記導光系の光路に配置されていることを特徴とす
る。
本発明に係る表示装置において、前記光源は、光束の径の方向の強度分布がガウス分布
である光を発し、前記第1回折格子に入射した光は、前記第2回折格子、前記第3回折格
子及び前記第4回折格子を介して前記第4回折格子から出射され、前記第4回折格子から
出射された光は、前記第1回折格子に入射した光の強度のピーク値の1/e(eは自然
対数の底)倍よりも大きい強度の光が光束の径の方向に連続するように分布した光である
構成を採用することができる。
本発明に係る表示装置において、前記導光系は、前記走査光学系から前記光束径拡大素
子に到る光路に、アフォーカル光学系からなるリレーレンズ系を有していることが好まし
い。かかる構成によれば、光束径拡大素子より後側に配置される光学素子の小型化を図る
ことができる。
本発明に係る表示装置において、前記光束径拡大素子および前記リレーレンズ系からな
る光学系の入射瞳の位置に前記走査光学系の走査ミラーが配置され、前記光学系の出射瞳
の位置に前記光束径拡大素子の最終出射面が配置されていることが好ましい。
本発明を適用した網膜走査型の表示装置の一態様を示す説明図である。 本発明を適用した網膜走査型の表示装置においてリレーレンズ系を用いた場合の効果を示す説明図である。 本発明を適用した光束径拡大素子(瞳拡大素子)の第1構成例の一態様を示す説明図である。 本発明を適用した光束径拡大素子(瞳拡大素子)の第2構成例の一態様を示す説明図である。 本発明を適用した光束径拡大素子(瞳拡大素子)の第3構成例の一態様を示す説明図である。 本発明を適用した光束径拡大素子(瞳拡大素子)の第4構成例の一態様を示す説明図である。 本発明を適用した光束径拡大素子(瞳拡大素子)の第5構成例の一態様を示す説明図である。 本発明を適用した光束径拡大素子(瞳拡大素子)の第6構成例の一態様を示す説明図である。 図8に示す光束径拡大素子(瞳拡大素子)の回折格子の説明図である。 本発明の参考例に係る光束径拡大素子(瞳拡大素子)の回折格子の説明図である。
以下、本発明の実施の形態を説明する。
[網膜走査型の表示装置の構成]
図1は、本発明を適用した網膜走査型の表示装置100の一態様を示す説明図であり、
図1(a)、(b)は各々、光学系の一態様を示す説明図および表示装置100の外観の
一態様を示す説明図である。図2は、本発明を適用した網膜走査型の表示装置100にお
いてリレーレンズ系54を用いた場合の効果を示す説明図であり、図2(a)、(b)は
、リレーレンズ系54を用いた場合の光線の説明図、およびリレーレンズ系54を用いな
い場合の光線の説明図である。
図1(a)において、表示装置100は、画像を表示するための光束を出射する光源部
51と、光源部51から出射された光束を走査して画像とする走査ミラー21を備えた走
査光学系20と、走査光学系20により走査された光束L0を使用者の眼Eに入射させる
導光系52とを有しており、本形態において、導光系52は、走査光学系20からの出射
側にリレーレンズ系54と、投射レンズ系55と、反射部材53とを有している。
リレーレンズ系54は、例えば、2つのレンズ541、542によって構成されている
。本形態において、リレーレンズ系54はアフォーカル光学系からなる。
光源部51は、光変調前の光源光、または光変調した変調光を出射する。本形態におい
て、光源部51は、光変調した変調光を出射する変調光出射部として構成されている。よ
り具体的には、光源部51は、光源として、赤色光(R)を出射する赤色用レーザー素子
511(R)、緑色光(G)を出射する緑色用レーザー素子511(G)、および青色光
(B)を出射する青色用レーザー素子511(B)を有しているとともに、これらのレー
ザー素子の光路を合成する2つのハーフミラー512、513を有している。赤色用レー
ザー素子511(R)、緑色用レーザー素子511(G)および青色用レーザー素子51
1(B)は、制御部59による制御の下、表示すべき画像の各ドットに対応する光強度に
変調した光束を出射する。
走査光学系20は、入射光を第1走査方向A1、および第1走査方向A1に交差する第
2走査方向A2に走査し、走査された光束L0は、リレーレンズ系54および投射レンズ
系55を介して反射部材53に投射される。かかる走査光学系20の動作も、制御部59
による制御の下、実施される。走査光学系20は、例えば、シリコン基板等を用いてME
MS(Micro Electro Mechanical Systems)技術によ
り形成したマイクロミラーデバイスによって実現することができる。
本形態において、表示装置100は、網膜走査方式の投射型表示装置として構成されて
いる。このため、反射部材53は、投射された光束L0を反射して使用者の眼Eに光束L
として入射させる凹曲面状の反射面530を備えている。かかる表示装置100(網膜走
査方式の投射型表示装置)では、走査光学系20によって、第1走査方向A1、および第
1走査方向A1に対して交差する第2走査方向A2に走査された光束L0が反射部材53
の反射面530で、第1走査方向A1に対応する第1入射方向C1、および第2走査方向
A2に対応する第2入射方向C2に反射されて瞳孔E1を介して網膜E2に到達すること
により、利用者に画像を認識させる。本形態において、反射部材53は、部分透過反射性
のコンバイナーである。このため、外光も反射部材53(コンバイナー)を介して眼に入
射するため、利用者は、表示装置100で形成した画像と外光(背景)とが重畳した画像
を認識することができる。すなわち、表示装置100は、シースルー型の網膜走査型投射
装置として構成されている。
また、表示装置100において、走査光学系20から反射部材53に到る光路(走査光
学系20から導光系52に到る光路、または導光系52の光路)には、後述する回折素子
を用いた光束径拡大素子10が配置されている。光束径拡大素子10は、走査光学系20
から出射された光束を第1走査方向A1(第1入射方向C1)に対応する第1拡大方向B
1、および第2走査方向A2(第2入射方向C2)に対応する第2拡大方向B2のうちの
少なくとも一方に拡大する。
本形態において、光束径拡大素子10は、走査光学系20から導光系52に到る光路、
または導光系52の光路のいずれに配置してもよいが、本形態では、導光系52の光路に
配置されている。より具体的には、導光系52の光路のうち、リレーレンズ系54の出射
側のレンズ542と投射レンズ系55との間に配置されている。従って、光束径拡大素子
10およびリレーレンズ系54からなる光学系57の入射瞳の位置に走査光学系20の走
査ミラー21が配置され、光学系57の出射瞳の位置に光束径拡大素子10の最終出射面
が配置されている。
このように構成した表示装置100を、シースルー型のヘッドマウントディスプレイ(
アイグラスディスプレイ)として構成する場合、図1(b)に示すように、表示装置10
0は、眼鏡のような形状に形成される。また、観察者の左右の眼Eの各々に変調光を入射
させる場合、表示装置100は、左眼用の反射部材53および左眼用の反射部材53を前
部分61で支持するフレーム60を有しており、フレーム60の左右のテンプル62の各
々に、図1(a)を参照して説明した光学部品を含む光学ユニット56が設けられる。こ
こで、光学ユニット56には、光源部51、走査光学系20、リレーレンズ系54、光束
径拡大素子10、および投射レンズ系55の全てが設けられることがある他、光学ユニッ
ト56には、走査光学系20、リレーレンズ系54、光束径拡大素子10、および投射レ
ンズ系55のみを設け、光学ユニット56と光源部51とを光ケーブル等で接続してもよ
い。
本形態の表示装置100において、利用者が認識する画像では、反射部材53からの光
束Lの第2入射方向C2が両眼が並ぶ横方向に対応し、それ故、走査光学系20での第2
走査方向A2、および光束径拡大素子10での第2拡大方向B2は、画像の横方向に対応
する。また、反射部材53からの光束Lの第1入射方向C1は、両眼が並ぶ横方向に対し
て交差する縦に対応し、それ故、走査光学系20での第1走査方向A1、および光束径拡
大素子10での第1拡大方向B1は、画像の縦方向に対応する。
このように構成した表示装置100において、走査ミラー21で走査された光束L0(
レーザービーム)は、リレーレンズ系54を介して光束径拡大素子10に入射し、光束径
拡大素子10で光束径が拡大された光束L1が投射レンズ系55に入射する。ここで、リ
レーレンズ系54は、平行光である光束を平行光のまま出射させるために、アフォーカル
光学系となっている。従って、図2(a)に示すように、光束径拡大素子10で光束径が
拡大された光束L1は、光束径拡大素子10の出射面と光軸が交わる点を中心として走査
されると見なすことができるので、光束径拡大素子10および投射レンズ系55を小型化
することができる。これに対して、リレーレンズ系54を用いない場合、図2(b)に示
すように、走査される光束の回転中心が走査ミラー21の位置なので、光束径拡大素子1
0では、光束L0、L1が大きく走査されることになるので、光束径拡大素子10および
投射レンズ系55が大型化してしまう。それ故、リレーレンズ系54を用いることで、光
束径拡大素子10および投射レンズ系55を小型化することができる結果、図1(b)に
示すヘッドマウントディスプレイに適用した場合、光学系が配置される側頭部付近のサイ
ズを小型化することができる。
[光束径拡大素子10の第1構成例]
図3は、本発明を適用した光束径拡大素子10(瞳拡大素子)の第1構成例の一態様を
示す説明図である。なお、図3は、光束径拡大素子10から平行光として出射される光線
のみを図示してある。また、以下の説明では、回折格子が形成された面内において、Z方
向に延在する装置光軸に交差する面内において、互いに直交する第1方向および第2方向
のうち、第1方向をX方向とし、第2方向をY方向として説明する。ここで、第1方向X
は、例えば、図1に示す第1拡大方向B1(縦方向)に対応し、第2方向Yは、図1に示
す第2拡大方向(横方向)に対応する。
図3に示すように、図1を参照して説明した光束径拡大素子10(瞳拡大素子)は、4
つの回折格子(第1回折格子11、第2回折格子12、第3回折格子13、および第4回
折格子14)を対向させ、双方の格子周期P1を同一にして回折角を一致させてある。
より具体的には、本形態の光束径拡大素子10は、装置光軸に交差する第1面451の
面内方向において第1方向Xに直線状に延在する凸部からなる第1格子パターン111を
備えた第1回折格子11と、第1面451に対向する第2面452の面内方向において第
1方向Xに直線状に延在する凸部からなる第2格子パターン121を備えた第2回折格子
12とを有している。また、光束径拡大素子10は、第2面452に対して第1面451
とは反対側で対向する第3面453の面内方向において第1方向Xに直線状に延在する凸
部からなる第3格子パターン131を備えた第3回折格子13と、第3面453に対して
第2面452とは反対側で対向する第4面454の面内方向において第1方向Xに直線状
に延在する凸部からなる第4格子パターン141を備えた第4回折格子14とを備えてい
る。従って、第1回折格子11と第2回折格子12とが対向し、第2回折格子12に対し
て第1回折格子11とは反対側に第3回折格子13が対向配置され、第3回折格子13に
対して第2回折格子12とは反対側に第4回折格子14が対向配置されている。ここで、
第1格子パターン111、第2格子パターン121、第3格子パターン131および第4
格子パターン141は、格子周期P1が同一である。
本形態において、第1回折格子11、第2回折格子12、第3回折格子13、および第
4回折格子14のうち、隣接する2つの回折格子の間に、透光性基板が配置されている。
より具体的には、第1面451、第2面452、第3面453、および第4面454のう
ち、光軸方向で隣り合ういずれか2つの面の一方は、透光性基板の一方面に形成され、他
方は透光性基板の他方面に形成されている。本形態では、第1面451は、第1透光性基
板1の一方面1aであり、第2面452は第1透光性基板1の他方面1bである。第3面
453は、第2透光性基板2の一方面2aであり、第4面454は第2透光性基板2の他
方面2bである。また、第1格子パターン111、第2格子パターン121、第3格子パ
ターン131、および第4格子パターン141は各々、第1透光性基板1および第2透光
性基板2に形成された膜からなる。なお、第1格子パターン111、第2格子パターン1
21、第3格子パターン131、および第4格子パターン141は各々、第1透光性基板
1および第2透光性基板2に対するエッチング等により形成された凹部として形成しても
よい。
ここで、第1透光性基板1および第2透光性基板2は、厚さが同一の透光性基板である
。このため、第1面451と第2面452との間隔と、第3面453と第4面454との
間隔とが等しい。
このように構成した光束径拡大素子10では、光束L0が第1回折格子11に入射する
と、0次回折光La、+1次回折光Lb、および−1次回折Lcが生成され、かかる回折
光は、第2回折格子12に入射する。従って、第2回折格子12では、0次回折光Laか
ら0次回折光Laa、+1次回折光(図示せず)、および−1次回折光(図示せず)が生
成され、+1次回折光Lbから0次回折光(図示せず)、+1次回折光(図示せず)、お
よび−1次回折光Lbcが生成され、−1次回折光Lcから0次回折光(図示せず)、+
1次回折光Lcb、および−1次回折光(図示せず)が生成され、かかる回折光は、第3
回折格子13に入射する。従って、第3回折格子13では、0次回折光Laaから0次回
折光Laaa、+1次回折光Laab、および−1次回折光Laacが生成され、−1次
回折光Lbcから0次回折光Lbca、+1次回折光Lbcb、および−1次回折光Lb
ccが生成され、+1次回折光Lcbから0次回折光Lcba、+1次回折光Lcbb、
および−1次回折光Lcbcが生成され、かかる回折光は、第4回折格子14に入射する
その結果、第4回折格子14からは、+1次回折光Lbcbから生成された−1次回折
光Lbcbcが出射される。また、第4回折格子14からは、0次回折光Lbcaから生
成された0次回折光Lbcaaと、+1次回折光Laabから生成された−1次回折光L
aabcとが重なって出射される。また、第4回折格子14からは、−次回折光Lbcc
から生成された+1次回折光Lbccbと、0次回折光Laaaから生成された0次回折
光Laaaaと、+次回折光Lcbbから生成された−1次回折光Lcbbcとが重なっ
て出射される。また、第4回折格子14からは、−次回折光Laacから生成された+1
次回折光Laacbと、0次回折光Lcbaから生成された0次回折光Lcbaaとが重
なって出射される。また、第4回折格子14からは、−1次回折光Lcbcから生成され
た+1次回折光Lcbcbが出射される。
ここで、−1次回折光Lbcbc、+1次回折光Lbcaa(−1次回折光Laabc
)、+1次回折光Lbccb(0次回折光Laaaa、−1次回折光Lcbbc)、+1
次回折光Laacb(0次回折光Lcbaa)、および+1次回折光Lcbcbは、第2
方向Yで離間する6個所から互いに平行に進行する光であり、光束L0は、第2方向Yで
径が6mmまで拡大した光束L1として出射される。図1に示す瞳孔E1の直径を2mm
とした場合、光束L1の径6mmに瞳孔E1の半径1mmを両側に加算した計8mmの範
囲では、眼Eが第2方向Y移動しても画像を見ることができる。
また、光束L1においては、第2方向Yにおける各回折光の間隔が1.5mmであり、
図10を参照して説明した構成と比較して、間隔が狭い。従って、図10に示す位置PB
に眼Eが位置する場合でも画像を見ることができる。
また、本形態では、第1面451は、第1透光性基板1の一方面1aであり、第2面4
52は第1透光性基板1の他方面1bであり、第3面453は、第2透光性基板2の一方
面2aであり、第4面454は第2透光性基板2の他方面2bである。従って、第2方向
Yに径を拡大する光束径拡大素子10を2枚の透光性基板(第1透光性基板1および第2
透光性基板2)によって構成することができるので、光束径拡大素子10の薄型化および
低コスト化を図ることができる。
[光束径拡大素子10の第2構成例]
図4は、本発明を適用した光束径拡大素子10(瞳拡大素子)の第2構成例の一態様を
示す説明図である。なお、本形態および後述する構成例の基本的な構成は、構成例1と同
様であるため、共通する部分には同一の符号を付してそれらの説明を省略する。
図3に示す構成例では、第1面451および第2面452が同一の透光性基板の基板面
であり、第3面453および第4面454も同一の透光性基板の基板面であったが、図4
に示すように、第1面451、第2面452、第3面453および第4面454が各々、
別の透光性基板の基板面であってもよい。例えば、第1面451は、第1透光性基板10
1の一方の基板面101aであり、第2面452は、第2透光性基板102の一方の基板
面102aである。また、第1透光性基板1の基板面101aとは反対側の面101bと
、第2透光性基板102の基板面102aとは反対側の面102bとは透光性の接着剤1
05aによって貼り合わされている。また、第3面453は、第3透光性基板103の一
方の基板面103aであり、第4面454は、第4透光性基板104の一方の基板面10
4aである。また、第3透光性基板103の基板面103aとは反対側の面103bと、
第4透光性基板104の基板面104aとは反対側の面104bとは透光性の接着剤10
5bによって貼り合わされている。
かかる構成によれば、格子パターンを形成する際、個別の透光性基板の一方面に格子パ
ターンを形成すればよいので、格子パターンの形成工程を効率よく行うことができる。
[光束径拡大素子10の第3構成例]
図5は、本発明を適用した光束径拡大素子10(瞳拡大素子)の第3構成例の一態様を
示す説明図である。図3および図4を参照して説明した構成例1、2では、第1面451
と第2面452との間隔と、第3面453と第4面454との間隔とが等しかったが、図
5に示すように、本例では、第1面451と第2面452との間隔と、第3面453と第
4面454との間隔とが異なっている。例えば、第1透光性基板1の厚さT1は、第2透
光性基板2の厚さT2より厚いため、第1面451と第2面452との間隔は、第3面4
53と第4面454との間隔より広い。
従って、最終的に出射される各回折光の第2方向Yにおける出射位置を適正に設定する
ことができるため、第2方向Yにおける光強度の変化を小さく抑えることができる。
例えば、第1透光性基板1および第2透光性基板2として屈折率が1.52のガラスを
用い、第1回折格子11、第2回折格子12、第3回折格子13、および第4回折格子1
4として、格子周期が1μmの表面レリーフ型回折格子を構成する。その際、第1透光性
基板1の厚さT1を9mmとし、第2透光性基板2の厚さT2を3mmとし、第1透光性
基板1と第2透光性基板2の間隔dを1mmとする。その結果、入射角10°で入射した
光束L0は、第2方向Yで径が6mmまで拡大した光束L1として出射される際、−1次
回折光Lbcbc、+1次回折光Lbcaa、−1次回折光Laabc、+1次回折光L
bccb、0次回折光Laaaa、−1次回折光Lcbbc、+1次回折光Laacb、
0次回折光Lcbaa、および+1次回折光Lcbcbが第2方向Yで離間する9個所位
置から平行に進行する光として出射される。ここで、図5に2点鎖線で示す位置を原点と
して9個所の出射位置座標をy1、y2・・y8、y9とすると、各出射位置座標は、表
1に示す結果となる。なお、表1には、赤色光(638nm)、緑色光(520nm)、
および青色光(450nm)のレーザー光を入射した場合の結果を示してあり、座標の単
位はmmとしている。
表1から分かるように、入射光束L0と同じ角度で出射される回折光を、赤色光の場合
で1.06〜1.79mm程度の間隔で11.43mm程度の範囲に渡って出射すること
ができ、緑色光の場合で0.90〜1.34mm程度の間隔で8.97mm程度の範囲に
渡って出射することができ、青色光の場合で0.79〜1.11mm程度の間隔で7.6
2mm程度の範囲に渡って出射することができる。
[光束径拡大素子10の第4構成例]
図6は、本発明を適用した光束径拡大素子10(瞳拡大素子)の第4構成例の一態様を
示す説明図であり、図6(a)、(b)は、光束径拡大素子10の構成を示す説明図、お
よび回折光の位置関係を示す説明図である。本形態では、図5に示すように、0次回折光
、+1次回折光および−1次回折光の組合せによって、出射角が入射光束L0の入射角と
等しくなる光線を含む光束L1として、第2方向Yにおいて、8mmの範囲に渡って隣り
合う緑色光の回折光の間隔が0.5mmとなるような構成としてある。より具体的には、
第1透光性基板1および第2透光性基板2として屈折率が1.52のガラスを用い、第1
回折格子11、第2回折格子12、第3回折格子13、および第4回折格子14として、
格子周期が0.8μmの表面レリーフ型回折格子を構成する。その際、第1透光性基板1
の厚さT1を5.28mmとし、第2透光性基板2の厚さT2を1.06mmとし、第1
透光性基板1と第2透光性基板2の間隔dを1.07mmとする。
かかる構成によれば、光束L1において、回折光の間に光がほとんど存在しない空間の
発生を防止することができる。例えば、図1(a)に示す光源(赤色用レーザー素子51
1(R)、緑色用レーザー素子511(G)、および青色用レーザー素子511(B))
が光束の径の方向の強度分布がガウス分布である光を発する結果、光束径拡大素子10に
入射する光束L0(レーザービーム)の強度分布がガウス分布であり、その強度がピーク
の1/e(eは自然対数の底)倍になるビーム直径が1mmであるとする。この場合、
8mmの範囲に渡って隣り合う17本の回折光の間隔が0.5mmであれば、8mmの範
囲に渡って隣接するビーム間を光で満たすことができる。すなわち、第4回折格子14か
ら出射された光は、第1回折格子11に入射した光の強度のピーク値の1/e(eは自
然対数の底)倍よりも大きい強度の光が光束の径の方向に連続するように分布した光とな
る。
[光束径拡大素子10の第5構成例]
図7は、本発明を適用した光束径拡大素子10(瞳拡大素子)の第5構成例の一態様を
示す説明図である。
図7に示すように、本形態の光束径拡大素子10は、実施の形態1と同様、光軸Lに交
差する第1面451の面内方向において第1方向Xに直線状に延在する凸部からなる第1
格子パターン111を備えた第1回折格子11と、第1面451に対向する第2面452
の面内方向において第1方向Xに直線状に延在する凸部からなる第2格子パターン121
を備えた第2回折格子12とを有している。また、光束径拡大素子10は、第2面452
に対して第1面451とは反対側で対向する第3面453の面内方向において第1方向X
に直線状に延在する凸部からなる第3格子パターン131を備えた第3回折格子13と、
第3面453に対して第2面452とは反対側で対向する第4面454の面内方向におい
て第1方向Xに直線状に延在する凸部からなる第4格子パターン141を備えた第4回折
格子14とを備えている。従って、第1回折格子11と第2回折格子12とが対向し、第
2回折格子12に対して第1回折格子11とは反対側に第3回折格子13が対向配置され
、第3回折格子13に対して第2回折格子12とは反対側に第4回折格子14が対向配置
されている。ここで、第1格子パターン111、第2格子パターン121、第3格子パタ
ーン131および第4格子パターン141は、格子周期P1が同一である。
ここで、第1格子パターン111、第2格子パターン121、第3格子パターン131お
よび第4格子パターン141は、格子周期P1が同一である。
また、本形態の光束径拡大素子10は、光軸に交差する第5面455の面内方向におい
て第2方向Yに直線状に延在する凸部からなる第5格子パターン151を備えた第5回折
格子15と、第5面455に対向する第6面456の面内方向において第2方向Yに直線
状に延在する凸部からなる第6格子パターン161を備えた第6回折格子16とを有して
いる。また、光束径拡大素子10は、第6面456に対して第5面455とは反対側で対
向する第7面457の面内方向において第2方向Yに直線状に延在する凸部からなる第7
格子パターン171を備えた第7回折格子17と、第7面457に対して第6面456と
は反対側で対向する第8面458の面内方向において第2方向Yに直線状に延在する凸部
からなる第8格子パターン181を備えた第8回折格子18とを備えている。従って、第
5回折格子15と第6回折格子16とが対向し、第6回折格子16に対して第5回折格子
15とは反対側に第7回折格子17が対向配置され、第7回折格子17に対して第6回折
格子16とは反対側に第8回折格子18が対向配置されている。ここで、第5格子パター
ン151、第6格子パターン161、第7格子パターン171および第8格子パターン1
81は、格子周期P2が同一である。また、本形態では、格子周期P1、P2が同一であ
る。このように構成した光束径拡大素子10によれば、入射した光束L0の径を第1方向
Xおよび第2方向Yにおいて拡大して光束L1として出射することができる。
本形態において、第5面455、第6面456、第7面457、および第8面458は
、第4面454に対して第1面451とは反対側に位置する。
本形態において、本形態において、第1回折格子11、第2回折格子12、第3回折格
子13、および第4回折格子14のうち、隣接する2つの回折格子の間に、透光性基板が
配置されている。より具体的には、第1面451、第2面452、第3面453、および
第4面454のうち、光軸L方向で隣り合ういずれか2つの面の一方は、透光性基板の一
方面に形成され、他方は透光性基板の他方面に形成されている。また、第5回折格子15
、第6回折格子16、第7回折格子17、および第8回折格子18のうち、隣接する2つ
の回折格子の間に、透光性基板が配置されている。より具体的には、第5面455、第6
面456、第7面457、および第8面458のうち、光軸方向で隣り合ういずれか2つ
の面の一方は、透光性基板の一方面に形成され、他方は透光性基板の他方面に形成されて
いる。より具体的には、第1面451は、第1透光性基板1の一方面1aであり、第2面
452は第1透光性基板1の他方面1bである。第3面453は、第2透光性基板2の一
方面2aであり、第4面454は第2透光性基板2の他方面2bである。第5面455は
、第3透光性基板3の一方面3aであり、第6面456は第3透光性基板3の他方面3b
である。第7面457は、第4透光性基板4の一方面4aであり、第8面458は第4透
光性基板4の他方面4bである。但し、図4を参照して説明した第2構成例と同様、第5
面455、第6面456、第7面457、および第8面458についても各々、別の透光
性基板の一方面であってもよい。
ここで、第1透光性基板1および第2透光性基板2は、厚さが同一の透光性基板である
。このため、第1面451と第2面452との間隔と、第3面453と第4面454との
間隔とが等しい。また、第3透光性基板3および第4透光性基板4は、厚さが同一の透光
性基板である。このため、第5面455と第6面456との間隔と、第7面457と第8
面458との間隔とが等しい。但し、図5および図6を参照して説明した第3構成例およ
び第4構成例と同様、第1透光性基板1の厚さと第2透光性基板2の厚さとを相違させて
、第1面451と第2面452との間隔と、第3面453と第4面454との間隔とを相
違させてもよい。また、第3透光性基板3の厚さと第4透光性基板4の厚さとを相違させ
て、第5面455と第6面456との間隔と、第7面457と第8面458との間隔とを
相違させてもよい。かかる構成によれば、第3構成例および第4構成例と同様、第1方向
Xおよび第2方向Yのいずれにおいても、最終的に出射される各回折光の第1方向Xおよ
び第2方向Yにおける出射位置を適正に設定することができる。
[光束径拡大素子10の第6構成例]
図8は、本発明を適用した光束径拡大素子10(瞳拡大素子)の第6構成例の一態様を
示す説明図である。図9は、図8に示す光束径拡大素子(瞳拡大素子)の回折格子の説明
図であり、図9(a)、(b)は、凸形状格子の説明図、および凹形状格子の説明図であ
る。
図8に示すように、本形態の光束径拡大素子10も、第7構成例と同様、8つの回折格
子第1回折格子11、第2回折格子12、第3回折格子13、第4回折格子14、第5回
折格子15、第6回折格子16、第7回折格子17、および第8回折格子18を対向させ
てある。また、第1回折格子11、第2回折格子12、第3回折格子13および第4回折
格子14では、格子周期P1を同一にして回折角を一致させてある。また、第5回折格子
15、第6回折格子16、第7回折格子17、および第8回折格子18では、格子周期P
2を同一にして回折角を一致させてある。
ここで、第1面451、第2面452、第3面453および第4面454のいずれかは
、第5面455、第6面456、第7面457および第8面458のいずれかと同一面か
らなる。本形態において、第1面451と第5面455とは、同一面からなり、第2面4
52と第6面456とは、同一面からなり、第3面453と第7面457とは、同一面か
らなり、第4面454と第8面458とは、同一面からなる。従って、第1面451およ
び第5面455は、第1透光性基板1の一方面1aであり、第2面452および第6面4
56は第1透光性基板1の他方面1bである。第3面453および第7面457は、第2
透光性基板2の一方面2aであり、第4面454および第8面458は第2透光性基板2
の他方面2bである。従って、第1透光性基板1に第1回折格子11、第2回折格子12
、第5回折格子15、および第6回折格子16が形成され、第2透光性基板2に第3回折
格子13、第4回折格子14、第7回折格子17、および第8回折格子18が形成されて
いる。
かかる構成の光束径拡大素子10は、例えば、図9(a)に示すように、第1透光性基
板1や第2透光性基板2の基板面に対して、第1方向Xにおいて等間隔(同一周期)、か
つ、第2方向Yにおいて等間隔(同一周期)な複数の位置に形成された凸部9aによって
構成することができる。従って、第1回折格子11、第2回折格子12、第3回折格子1
3および第4回折格子14のいずれにおいても、凸部9aが第1方向Xと第2方向Yとに
周期的に配列されており、第1回折格子11、第2回折格子12、第3回折格子13およ
び第4回折格子14は各々、第5回折格子15、第6回折格子16、第7回折格子17お
よび第8回折格子18としての機能も発揮する。
また、図9(b)に示すように、第1透光性基板1や第2透光性基板2の基板面に対し
て、第1方向Xにおいて等間隔、かつ、第2方向Yにおいて等間隔な複数の位置に形成さ
れた凹部9bによって構成することができる。従って、第1回折格子11、第2回折格子
12、第3回折格子13および第4回折格子14のいずれにおいても、凹部9bが第1方
向Xと第2方向Yとに周期的に配列されており、第1回折格子11、第2回折格子12、
第3回折格子13および第4回折格子14は各々、第5回折格子15、第6回折格子16
、第7回折格子17および第8回折格子18としての機能も発揮する。
いずれの場合でも、2枚の透光性基板(第1透光性基板1および第2透光性基板2)に
よって光束径拡大素子10を構成することができるので、光束径拡大素子10のコストの
低減や薄型化等を図ることができる。ここで、図9(a)、(b)に示す構成のうち、1
次回折効率および0次回折効率のバランスを考えると、図9(a)に示すように、凸部9
aを利用した回折格子が好ましい。なお、凸部9aおよび凹部9bの平面形状については
、図9(a)、(b)に示す四角形に限らず、三角形や五角形以上の多角形、あるいは円
形であってもよい。
(他の実施の形態)
上記実施の形態では、導光系52のコンバイナーとしてハーフミラー(反射部材53)
を用いたが、ホログラフック光学素子をコンバイナーとして用いた表示装置に本発明を適
用してもよい。
1・・第1透光性基板、2・・第2透光性基板、3・・第3透光性基板、4・・第4透光
性基板、9a・・凸部、9b・・凹部、10・・光束径拡大素子、11・・第1回折格子
、12・・第2回折格子、13・・第3回折格子、14・・第4回折格子、15・・第5
回折格子、16・・第6回折格子、17・・第7回折格子、18・・第8回折格子、20
・・走査光学系、21・・走査ミラー、51・・光源部、52・・導光系、53・・反射
部材、54・・リレーレンズ系、55・・投射レンズ系、57・・光学系、59・・制御
部、60・・フレーム、61・・前部分、62・・テンプル、100・・表示装置、11
1・・第1格子パターン、121・・第2格子パターン、131・・第3格子パターン、
141・・第4格子パターン、151・・第5格子パターン、161・・第6格子パター
ン、171・・第7格子パターン、181・・第8格子パターン、451・・第1面、4
52・・第2面、453・・第3面、454・・第4面、455・・第5面、456・・
第6面、457・・第7面、458・・第8面、511(B)・・青色用レーザー素子(
光源)、511(G)・・緑色用レーザー素子(光源)、511(R)・・赤色用レーザ
ー素子(光源)、511(R)・・赤色用レーザー素子(光源)、512、513・・ハ
ーフミラー、530・・反射面、X・・第1方向、Y・・第2方向

Claims (12)

  1. 第1方向に直線状に延在した凹部または凸部が周期的に配列された第1回折格子と、
    前記第1回折格子と対向配置され、前記第1方向に直線状に延在した凹部または凸部が
    周期的に配列された第2回折格子と、
    前記第2回折格子に対して前記第1回折格子とは反対側に対向配置され、前記第1方向
    に直線状に延在した凹部または凸部が周期的に配列された第3回折格子と、
    前記第3回折格子に対して前記第2回折格子とは反対側に対向配置され、前記第1方向
    に直線状に延在した凹部または凸部が周期的に配列された第4回折格子と、を備え、
    前記第1回折格子、前記第2回折格子、前記第3回折格子、及び前記第4回折格子は、
    各々の凹部または凸部の格子周期が同じ周期となるように配置されていることを特徴とす
    る光束径拡大素子。
  2. 請求項1に記載の光束径拡大素子において、
    前記第1回折格子と前記第2回折格子との間の間隔は、前記第3回折格子と前記第4回
    折格子との間の間隔とは異なる間隔となるように配置されていることを特徴とする光束径
    拡大素子。
  3. 請求項1または2に記載の光束径拡大素子において、
    前記第1回折格子、前記第2回折格子、前記第3回折格子、及び前記第4回折格子のう
    ち、隣接する2つの回折格子の間に、第1透光性基板が配置されていることを特徴とする
    光束径拡大素子。
  4. 請求項1または2に記載の光束径拡大素子において、
    前記第1回折格子と前記第2回折格子との間に第1透光性基板が配置され、
    前記第3回折格子と前記第4回折格子との間に第2透光性基板が配置されていることを
    特徴とする光束径拡大素子。
  5. 請求項1乃至4の何れか一項に記載の光束径拡大素子において、
    前記第1方向と交差した方向である第2方向に直線状に延在した凹部または凸部が周期
    的に配列された第5回折格子と、
    前記第5回折格子と対向配置され、前記第2方向に直線状に延在した凹部または凸部が
    周期的に配列された第6回折格子と、
    前記第6回折格子に対して前記第5回折格子とは反対側に対向配置され、前記第2方向
    に直線状に延在した凹部または凸部が周期的に配列された第7回折格子と、
    前記第7回折格子に対して前記第6回折格子とは反対側に対向配置され、前記第2方向
    に直線状に延在した凹部または凸部が周期的に配列された第8回折格子と、
    を備え、
    前記第5回折格子、前記第6回折格子、前記第7回折格子、及び前記第8回折格子は、
    各々の凹部または凸部の格子周期が同じ周期となるように配置されていることを特徴とす
    る光束径拡大素子。
  6. 請求項5に記載の光束径拡大素子において、
    前記第5回折格子と前記第6回折格子との間の間隔は、前記第7回折格子と前記第8回
    折格子との間の間隔とは異なる間隔となるように配置されていることを特徴とする光束径
    拡大素子。
  7. 請求項5または6に記載の光束径拡大素子において、
    前記第1回折格子、及び前記第5回折格子は、各々の凹部または凸部の格子周期が同じ
    周期となるように配置されていることを特徴とする光束径拡大素子。
  8. 凹部または凸部が第1方向と前記第1方向と交差した第2方向とに周期的に配列された
    第1回折格子と、
    前記第1回折格子と対向配置され、凹部または凸部が前記第1方向と前記第2方向とに
    周期的に配列された第2回折格子と、
    前記第2回折格子に対して前記第1回折格子とは反対側に対向配置され、凹部または凸
    部が前記第1方向と前記第2方向とに周期的に配列された第3回折格子と、
    前記第3回折格子に対して前記第2回折格子とは反対側に対向配置され、凹部または凸
    部が前記第1方向と前記第2方向とに周期的に配列された第4回折格子と、
    を備え、
    前記第1回折格子、前記第2回折格子、前記第3回折格子及び前記第4回折格子は、各
    々の凹部または凸部の前記第1方向に沿った格子周期が同じ周期となるように配置され、
    かつ、各々の凹部または凸部の前記第2方向に沿った格子周期が同じ周期となるように配
    置されていることを特徴とする光束径拡大素子。
  9. 請求項1乃至8の何れか一項に記載の光束径拡大素子と、
    光束を出射する光源と、
    前記光源から出射された光束を走査して画像とする走査光学系と、
    前記走査光学系により走査された光束を使用者の眼に入射させる導光系と、
    を備え、
    前記光束径拡大素子は、前記走査光学系から前記導光系に到る光路、または前記導光系
    の光路に配置されていることを特徴とする表示装置。
  10. 請求項9に記載の表示装置において、
    前記光源は、光束の径の方向の強度分布がガウス分布である光を発し、
    前記第1回折格子に入射した光は、前記第2回折格子、前記第3回折格子及び前記第4
    回折格子を介して前記第4回折格子から出射され、
    前記第4回折格子から出射された光は、前記第1回折格子に入射した光の強度のピーク
    値の1/e(eは自然対数の底)倍よりも大きい強度の光が光束の径の方向に連続する
    ように分布した光であることを特徴とする表示装置。
  11. 請求項9または10に記載の表示装置において、
    前記導光系は、前記走査光学系から前記光束径拡大素子に到る光路に、アフォーカル光
    学系からなるリレーレンズ系を有していることを特徴とする表示装置。
  12. 請求項11に記載の表示装置において、
    前記光束径拡大素子および前記リレーレンズ系からなる光学系の入射瞳の位置に前記走
    査光学系の走査ミラーが配置され、前記光学系の出射瞳の位置に前記光束径拡大素子の最
    終出射面が配置されていることを特徴とする表示装置。
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