JP2016188901A - 表示装置 - Google Patents

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横山 修
Osamu Yokoyama
修 横山
小松 朗
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【課題】各波長域の光が異なる導光部材内を導光する構成を採用した場合でも、小型化やコストの低減を図ることのできる表示装置を提供すること。【解決手段】第1表示装置100Aでは、共通の画像光出射装置15から出射された画像光L0の第1波長域の可視光LBを第1入射側回折光学素子38によって回折して第1導光部材30の第1入射部31に入射させ、第1出射部33から出射する。また、共通の画像光出射装置15から出射された画像光L0の第2波長域の可視光LGを第2入射側回折光学素子48によって回折して第2導光部材40の第2入射部41に入射させ、第2出射部43から出射する。さらに、共通の画像光出射装置15から出射された画像光L0の第3波長域の可視光LRを第3入射側回折光学素子58によって回折して第3導光部材50の第3入射部51に入射させ、第3出射部53から出射する。【選択図】図2

Description

本発明は、画像光が導光部材内を導光して出射される表示装置に関するものである。
画像光が導光部材内を導光して出射される表示装置として、導光部材の入射部に入射側回折光学素子を設け、入射側回折光学素子によって回折した光を共通の導光部材内で反射させながら進行させ、導光部材の出射部から出射させる構成が提案されている(特許文献1参照)。しかしながら、特許文献1に記載の表示装置においてカラー画像を表示する場合、入射側回折光学素子による回折角が光の波長域によって異なるため、色ムラが発生しやすいという問題点がある。
一方、入射側回折光学素子を設けた入射部、および出射部を備えた複数の導光部材(導光部材、第2導光部材および第3導光部材)を対向配置し、第1画像光出射装置から出射された第1波長域の可視光を第1導光部材の入射側回折光学素子に照射し、第2画像光出射装置から出射された第2波長域の可視光を第2導光部材の入射側回折光学素子に照射し、第3画像光出射装置から出射された第3波長域の可視光を第3導光部材の入射側回折光学素子に照射する構成が提案されている(特許文献2参照)。かかる構成によれば、第1波長域の可視光、第2波長域の可視光、および第3波長域の可視光に対して、別々の入射側回折光学素子および導光部材を用いたため、色ムラの発生を抑制することができる。
特開2007−219106号公報 米国特許 US 7,205,960 B2
しかしながら、特許文献2に記載の構成では、1つの画像を表示するのに複数の画像光出射装置が必要となるため、表示装置が大型化してしまう。このため、表示装置をヘッドマウントディスプレイ(頭部装着型表示装置)等として構成するのが困難である。また、複数の画像光出射装置を用いると、表示装置の製造コストが増大する。
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、各波長域の光が異なる導光部材内を導光する構成を採用した場合でも、小型化やコストの低減を図ることのできる表示装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明に係る表示装置の一態様は、画像光を出射する画像光出射装置と、前記画像光が照射される被照射領域、および前記被照射領域から入射した光を内部で導光して表示光として出射する出射領域を備えた導光光学装置と、を有し、前記導光光学装置は、前記被照射領域に設けられ、可視光のうち第1波長域の光に対する回折効率が可視光のうち前記第1波長域とは異なる波長域の光に対する回折効率よりも高い第1入射側回折光学素子と、前記第1入射側回折光学素子によって回折された光が入射する第1入射部、および前記第1入射部から入射した光を内部で導光して出射する第1出射部を備えた透光性の第1導光部材と、前記被照射領域に設けられ、可視光のうち前記第1波長域とは異なる第2波長域の光に対する回折効率が可視光のうち前記第2波長域とは異なる波長域の光に対する回折効率よりも高い第2入射側回折光学素子と、前記画像光が照射される側とは反対側で前記第1導光部材に対向配置され、前記第2入射側回折光学素子によって回折された光が入射する第2入射部、および前記第2入射部から入射した光を内部で導光して出射する第2出射部を備えた透光性の第2導光部材と、を有し、前記第1入射側回折光学素子は、前記第2入射側回折光学素子の一部と重なるように設けられ、前記第1出射部は、前記第2出射部の少なくとも一部と重なるように設けられていることを特徴とする。
本発明では、共通の画像光出射装置から出射された画像光を、第1入射側回折光学素子によって回折して第1導光部材の第1入射部に入射させ、第1導光部材内で反射しながら進行してきた第1波長域の可視光を第1出射部から出射する。また、共通の画像光出射装置から出射された画像光を、画像光の照射側からみたときに第1入射側回折光学素子とずれた領域に設けられた第2入射側回折光学素子によって回折して第2導光部材の第2入射部に入射させ、第2導光部材内で反射しながら進行してきた第2波長域の可視光を第2出射部から出射する。ここで、表示光の出射側からみたとき、第1出射部および第2出射部が重なるように設けられているため、第1出射部から出射させた第1波長域の可視光と、第2出射部から出射させた第2波長域の可視光とを合成して画像を表示することができる。その際、第1導光部材は、第1波長域の可視光を導光し、第2導光部材は、第2波長域の可視光を導光する。このため、第1入射側回折光学素子の第1波長域の可視光に対する回折角度と、第2入射側回折光学素子の第2波長域の可視光に対する回折角度とを同等としておけば、色ムラの発生を抑制することができる。また、第1入射側回折光学素子は、第2入射側回折光学素子の一部と重なるように設けられているため、画像光において斜めに進行する光も第2入射側回折光学素子に入射させることができる。さらに、画像光出射装置が共通であるため、各波長域の光が異なる導光部材内を導光する構成を採用した場合でも、表示装置の小型化やコストの低減を図ることができる。
本発明において、前記画像光出射装置は、前記画像光出射装置は、画像生成装置と、コリメーターレンズと、を備えていることが好ましい。かかる構成の場合、画像生成装置から出射された光の多くを導光光学装置の被照射領域に照射することができる。また、画像生成装置から光線が出射された位置に対応する多くの角度分布を含む画像光を第1入射側回折光学素子および第2入射側回折光学素子に入射させることができるので、画角を広げることができるとともに、画角を広げた場合でも、品位の高い画像を表示することができる。
本発明において、前記第1入射側回折光学素子は、前記第1導光部材と一体に形成され、前記第2入射側回折光学素子は、前記第2導光部材と一体に形成されていることが好ましい。かかる構成によれば、第1入射側回折光学素子を第1導光部材とは別の素子として設け、第2入射側回折光学素子を第2導光部材とは別の素子として設けた場合と比較して、組み立ての高効率化や低コスト化を図ることができる。
本発明において、前記第1入射側回折光学素子は、前記第1導光部材に対して前記第2導光部材の側に設けられた反射型回折格子であり、前記第2入射側回折光学素子は、前記第2導光部材に対して前記第1導光部材とは反対側に設けられた反射型回折格子であることが好ましい。
本発明において、前記第1入射側回折光学素子および前記第2入射側回折光学素子は、表面レリーフ回折格子であることが好ましい。かかる構成によれば、広い入射角度範囲にわたって画像光を第1導光部材および第2導光部材に入射させることができる。
本発明において、前記表面レリーフ回折格子は、ブレーズド回折格子であることが好ましい。かかる構成によれば、広い入射角度範囲にわたって画像光を第1導光部材および第2導光部材に入射させることができる。また、特定の回折次数の回折効率を高めることができる。
本発明において、前記第1導光部材には、前記第1導光部材の内部を導光した前記第1波長域の光を回折して前記第1出射部から出射させる第1出射側回折光学素子が設けられ、前記第2導光部材には、前記第1導光部材の内部を導光した前記第2波長域の光を回折して前記第2出射部から出射させる第2出射側回折光学素子が設けられ、前記第1入射側回折光学素子は、前記第1出射側回折光学素子と同じ格子周期となるように設けられ、前記第2入射側回折光学素子は、前記第2出射側回折光学素子と同じ格子周期となるように設けられていることが好ましい。かかる構成によれば、第1導光部材内を進行してきた第1波長域の可視光、および第2導光部材内を進行してきた第2波長域の可視光を適正な方向に出射することができる。
本発明において、前記第1出射側回折光学素子は、前記第1入射部とは反対側に位置する部分の回折効率が前記第1入射部側に位置する部分の回折効率より高く、前記第2出射側回折光学素子は、前記第2入射部とは反対側に位置する部分の回折効率が前記第1入射部側に位置する部分の回折効率より高いことが好ましい。かかる構成によれば、第1出射部および第2出射部から出射される光の強度分布のばらつきを抑制することができる。それ故、画像の明るさムラを抑制することができる。
本発明において、前記第1出射側回折光学素子は、前記第1導光部材と一体に形成され、前記第2出射側回折光学素子は、前記第2導光部材と一体に形成されていることが好ましい。かかる構成によれば、第1出射側回折光学素子を第1導光部材とは別の素子として設け、第2出射側回折光学素子を第2導光部材とは別の素子として設けた場合と比較して、組み立ての高効率化や低コスト化を図ることができる。
本発明において、前記第1出射側回折光学素子は、前記第1導光部材に対して前記第2導光部材の側に設けられた部分反射型回折格子であり、前記第2出射側回折光学素子は、前記第2導光部材に対して前記第1導光部材とは反対側に設けられた部分反射型回折格子であることが好ましい。かかる構成によれば、外光が導光光学装置を透過するので、背景をシースルーで視認することができる。
本発明において、前記第1出射側回折光学素子および前記第2出射側回折光学素子は、表面レリーフ回折格子であることが好ましい。かかる構成によれば、広い画角範囲に渡って回折効率を高めることができるので、第1出射部および第2出射部の各々から適正な方向に向けて十分な光量の光を出射することができる。
本発明において、前記表面レリーフ回折格子は、ブレーズド回折格子であることが好ましい。かかる構成によれば、特定の回折次数の回折効率を高めることができるので、第1出射部および第2出射部の各々から適正な方向に向けて十分な光量の光を出射することができる。
本発明において、前記第1出射側回折光学素子および前記第2出射側回折光学素子の少なくとも一方は、表面が保護層で覆われていることが好ましい。かかる構成によれば、長い期間にわたって、部分反射膜の劣化を抑制することができるので、良好なシースルー性能を維持することができる。
本発明において、前記導光光学装置は、前記被照射領域に設けられ、可視光のうち前記第1波長域および前記第2波長域とは異なる第3波長域の光に対する回折効率が可視光のうち前記第3波長域とは異なる波長域の光に対する回折効率よりも高い第3入射側回折光学素子と、前記第2導光部材に対して前記第1導光部材とは反対側で対向配置され、前記第3入射側回折光学素子によって回折された光が入射する第3入射部、および前記第3入射部から入射した光を内部で導光して出射する第3出射部を備えた透光性の第3導光部材と、を有し、前記第3入射側回折光学素子は、前記第1入射側回折光学素子または前記第2入射側回折光学素子のうち少なくとも一方の一部と重なるように設けられ、前記第1出射部は、前記第3出射部の少なくとも一部と重なるように設けられていることが好ましい。かかる構成によれば、さらに、第3出射部から出射させた第3波長域の可視光を合成して画像を表示することができる。また、第3導光部材は、第3波長域の可視光を導光するため、第3入射側回折光学素子の第3波長域の可視光に対する回折角度を第1入射側回折光学素子の第1波長域の可視光に対する回折角度や第2入射側回折光学素子の第2波長域の可視光に対する回折角度と同等としておけば、色ムラの発生を抑制することができる。
本発明において、前記画像光出射装置および前記導光光学装置を保持するフレームを有し、前記フレームは、観察者の頭部に装着される態様を採用することができる。本発明によれば、表示装置の小型化を図ることができるので、ヘッドマウントディスプレイ(頭部装着型表示装置)等として構成するのに適している。
本発明を適用した表示装置の一例を示す斜視図である。 図1に示す表示装置の構成を模式的に示す説明図である。 図1に示す表示装置の導光光学装置の光入射側等の平面的構成を拡大して示す平面図である。 図1に示す表示装置に用いた入射回折光学素子を照明光が照射される側からみたときの説明図である。 図1に示す表示装置に用いた回折光学素子の断面構成を模式的に示す説明図である。
以下、本発明の実施の形態を説明する。なお、以下の説明で参照する図においては、各層や各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各層や各部材毎に縮尺を異ならしめてある。また、以下の説明では、導光光学装置が延在している横方向をX方向とし、X方向に直交する前後方向をZ方向とし、X方向およびZ方向に直交する上下方向をY方向とする。
(表示装置の全体構成)
図1は、本発明を適用した表示装置の一例を示す斜視図である。図2は、図1に示す表示装置の構成を模式的に示す説明図であり、図2(a)、(b)は、表示装置に用いた導光光学装置を画像光出射装置が配置されている側からみたときの説明図、および導光光学装置等の平面的構成を示す説明図である。
図1に示す表示装置100は、眼鏡のような外観を有するヘッドマウントディスプレイ(頭部装着型表示装置)である。表示装置100は、表示装置100を装着した観察者に対して画像光を認識させることができるとともに、観察者に外界像をシースルーで観察させることができる。表示装置100は、観察者の眼前を覆う光学パネル110と、光学パネル110を支持するフレーム121と、フレーム121の側枠に設けられた第1駆動部131および第2駆動部132とを備えている。光学パネル110は、第1パネル部分111と第2パネル部分112とを有しており、第1パネル部分111と第2パネル部分112とは、中央で一体的に連結された板状の部品となっている。図面に向かって左側の第1パネル部分111と第1駆動部131とを組み合わせた第1表示装置100Aは、左眼用の部分であり、単独でも虚像表示装置として機能する。また、図面に向かって右側の第2パネル部分112と第2駆動部132とを組み合わせた第2表示装置100Bは、右眼用の部分であり、単独でも虚像表示装置として機能する。
ここで、第2表示装置100Bは、第1表示装置100Aと同様の構造を有し、左右を反転させただけであるので、以下の説明では、第1表示装置100Aを中心に説明し、第2表示装置100Bの詳細な説明は省略する。
図2に示すように、第1表示装置100Aは、画像光出射装置15および導光光学装置20を備えている。画像光出射装置15は、図1における第1駆動部131に相当し、導光光学装置20は、図1における第1パネル部分111に相当する。なお、図1に示す第2表示装置100Bにおいて、画像光出射装置15は第2駆動部132に相当し、導光光学装置20は第2パネル部分112に相当する。
画像光出射装置15は、画像形成装置11と投射光学系12とを有している。画像形成装置11は、図示を省略するが、2次元的な照明光を出射する照明装置と、透過型の空間光変調装置である液晶表示デバイス、照明装置および液晶表示デバイスの動作を制御する駆動制御部とを有する。照明装置は、赤、緑、青の3色を含む光を発生し、液晶表示デバイスは、照明装置からの照明光を空間的に変調して動画像等の表示対象となるべき画像光L0を形成する。
本形態において、投射光学系12は、画像形成装置11(液晶表示デバイス)上の各点から出射された画像光L0の光線を集光するパワーを有するコリメーターレンズ120である。なお、画像形成装置11としては、光源からの光をMEMS等のミラーで反射させて画像を形成させる反射型の空間光変調器や、有機エレクトロルミネッセンス表示素子を用いてもよい。
(導光光学装置20の構成)
図3は、図1に示す表示装置の導光光学装置20の光入射側等の平面的構成を拡大して示す平面図である。
図2および図3に示すように、導光光学装置20は、画像光L0が照射される被照射領域21と、被照射領域21から入射して進行してきた光を表示光L1として出射する表示光出射領域23とを備えている。
本形態において、導光光学装置20は、まず、透光性の第1導光部材30を有しており、第1導光部材30のX方向の一方側は、画像光出射装置15にZ方向で対向している。第1導光部材30は、XY面に平行で互いにZ方向で対向する2つの面(第1面30aおよび第2面30b)をもってX方向に延在する平板状の透光性部材からなる。第1面30aは、画像光出射装置15から画像光L0が照射される側の面であり、観察者の眼Gが位置する側の面である。第1導光部材30は、一体形成品であるが、機能的に、第1入射部31と、第1導光部32と、第1出射部33とに分けて考えることができる。第1入射部31は、第1導光部材30のX方向の一方側で、画像光L0の照射領域と部分的に重なる面である。第1出射部33は、第1導光部材30の第1面30aにおいて、第1入射部31からX方向で離間する他方側で観察者の眼Gと対向する面である。第1導光部32は、第1入射部31と第1出射部33との間でX方向に延在する部分である。
導光光学装置20の被照射領域21において、第1導光部材30には、画像光L0の照射側からみたときに第1入射部31に重なるように第1入射側回折光学素子38が設けられている。また、導光光学装置20の表示光出射領域23には、表示光L1の出射側からみたときに第1出射部33に重なるように第1出射側回折光学素子39が設けられている。
本形態において、第1入射側回折光学素子38は、反射型回折格子であり、第2面30bの側に設けられている。このため、第1入射部31は、第1導光部材30の第2面30bに構成されている。また、第1出射側回折光学素子39は、透過性および反射性を備えた部分反射型回折格子であり、第2面30bの側に設けられている。
第1導光部32は、第1導光部材30の第1面30aのうち、第1出射部33を除く面からなる第1反射面と、第2面30bのうち、第1入射部31および第1出射側回折光学素子が設けられている部分を除く面からなる第2反射面とを備えており、第1入射部31から入射した画像光L0を全反射させながら第1出射部33に導く。第1面30aおよび第2面30bには、ミラー層等の反射コートが施されておらず、第1反射面および第2反射面は、空気層との屈折率差を利用した全反射面になっている。
また、導光光学装置20は、第1導光部材30に対して画像光L0の照射側とは反対側(Z方向の他方側)で対向する透光性の第2導光部材40を有している。第2導光部材40は、XY面に平行で互いにZ方向で対向する2つの面(第1面40aおよび第2面40b)をもってX方向に延在する平板状の透光性部材からなる等、第1導光部材30と同様な構成を有している。第1面40aは、第1導光部材30の側の面であり、第2面40bは、第1導光部材30の側とは反対側の面である。第2導光部材40は、機能的に、第2入射部41と、第2導光部42と、第2出射部43とに分けて考えることができる。
第2入射部41は、第2導光部材40のX方向の一方側に位置する面であり、第2出射部43は、第2導光部材40の第1面40aにおいて第2入射部41からX方向で離間する他方側で観察者の眼Gと第1導光部材30を介して対向している。第2導光部42は、第2入射部41と第2出射部43との間でX方向に延在する部分である。
導光光学装置20の被照射領域21において、第2導光部材40には、画像光L0の照射側からみたときに第2入射部41に重なるように第2入射側回折光学素子48が設けられている。また、導光光学装置20の表示光出射領域23には、表示光L1の出射側からみたときに第2出射部43に重なるように第2出射側回折光学素子49が設けられている。
本形態において、第2入射側回折光学素子48は、反射型回折格子であり、第2面40bの側に設けられている。このため、第2入射部41は、第2導光部材40の第2面40bに構成されている。また、第2出射側回折光学素子49は、部分反射型回折格子であり、第2面40bの側に設けられている。
第2導光部42は、第2導光部材40の第1面40aのうち、第2出射部43を除く面からなる第1反射面と、第2面40bのうち、第2入射部41および第2出射側回折光学素子49が設けられている部分を除く面からなる第2反射面とを備えており、第2入射部41から入射した画像光L0を全反射させながら第2出射部43に導く。第1面40aおよび第2面40bは、ミラー層等の反射コートが施されておらず、第1反射面および第2反射面は、空気層との屈折率差を利用した全反射面になっている。
さらに、導光光学装置20は、第2導光部材40に対して第1導光部材30とは反対側(画像光L0の照射側とは反対側(Z方向の他方側)で対向する透光性の第3導光部材50を有している。第3導光部材50は、XY面に平行で互いにZ方向で対向する2つの面(第1面50aおよび第2面50b)をもってX方向に延在する平板状の透光性部材からなる等、第1導光部材30および第2導光部材40と同様な構成を有している。より具体的には、第1導光部材30、第2導光部材40、および第3導光部材50は、長さや厚さが等しい導光板であり、画像光L0の出射側からみたとき、各々の端部が重なっている。第3導光部材50において、第1面50aは、第2導光部材40の側の面であり、第2面50bは、第2導光部材40の側とは反対側の面である。第3導光部材50は、機能的に、第3入射部51と、第3導光部52と、第3出射部53とに分けて考えることができる。
第3入射部51は、第3導光部材50のX方向の一方側に位置する面であり、第3出射部53は、第3導光部材50の第1面50aにおいて第3入射部51からX方向で離間する他方側で観察者の眼Gと第1導光部材30および第2導光部材40を介して対向している。第3導光部52は、第3入射部51と第3出射部53との間でX方向に延在する部分である。
導光光学装置20の被照射領域21において、第3導光部材50には、画像光L0の照射側からみたときに第3入射部51に重なるように第3入射側回折光学素子58が設けられている。また、導光光学装置20の表示光出射領域23には、表示光L1の出射側からみたときに第3出射部53に重なるように第3出射側回折光学素子59が設けられている。
本形態において、第3入射側回折光学素子58は、反射型回折格子であり、第2面50bの側に設けられている。このため、第3入射部51は、第3導光部材50の第2面40bに構成されている。また、第3出射側回折光学素子59は、部分反射型回折格子であり、第2面50bの側に設けられている。
第3導光部52は、第3導光部材50の第1面50aのうち、第3出射部53を除く面からなる第1反射面と、第2面50bのうち、第3入射部51および第3出射側回折光学素子59が設けられている部分を除く面からなる第2反射面とを備えており、第3入射部51から入射した画像光L0を全反射させながら第3出射部53に導く。第1面50aおよび第2面50bは、ミラー層等の反射コートが施されておらず、第1反射面および第2反射面は、空気との屈折率差を利用した全反射面になっている。
(回折光学素子の構成)
図4は、図1に示す表示装置に用いた入射回折光学素子を照明光が照射される側からみたときの説明図であり、図4(a)、(b)、(c)は、第1入射側回折光学素子の説明図、第2入射側回折光学素子の説明図、第3入射側回折光学素子の説明図、および入射側回折素子の説明図である。
本形態において、第1入射側回折光学素子38と第1出射側回折光学素子39とは格子周期が等しく、第2入射側回折光学素子48と第2出射側回折光学素子49とは格子周期が等しく、第3入射側回折光学素子58と第3出射側回折光学素子59とは格子周期が等しい。
一方、図4に示すように、第1入射側回折光学素子38の格子周期P1(第1出射側回折光学素子39の格子周期)、第2入射側回折光学素子48の格子周期P2(第2出射側回折光学素子49の格子周期)、および第3入射側回折光学素子58の格子周期P3(第3出射側回折光学素子59の格子周期)は互いに相違している。本形態において、第1入射側回折光学素子38の格子周期P1、第2入射側回折光学素子48の格子周期P2、および第3入射側回折光学素子58の格子周期P3は、以下の関係
P1<P2<P3
にある。
ここで、第1入射側回折光学素子38の格子周期P1(第1出射側回折光学素子39の格子周期)は、青色光の波長を中心とする第1波長域(例えば、450nm〜495nm)の可視光LBに対応させてある。第2入射側回折光学素子48の格子周期P2(第2出射側回折光学素子49の格子周期)は、緑色光の波長を中心とする第2波長域(例えば、495nm〜570nm)の可視光LBに対応させてある。第3入射側回折光学素子58の格子周期P3(第3出射側回折光学素子59の格子周期)は、赤色光の波長を中心とする第3波長域(例えば、620nm〜750nm)の可視光LRに対応させてある。
このため、第1入射側回折光学素子38(第1出射側回折光学素子39)は、第1波長域の可視光LBに対する回折効率が、他の波長域の可視光(第2波長域の可視光LGおよび第3波長域の可視光LR)に対する回折効率より高い。また、第2入射側回折光学素子48(第2出射側回折光学素子49)は、第2波長域の可視光LGに対する回折効率が、他の波長域の可視光(第1波長域の可視光LBおよび第3波長域の可視光LR)に対する回折効率より高い。また、第3入射側回折光学素子58(第3出射側回折光学素子59)は、第3波長域の可視光LRに対する回折効率が、他の波長域の可視光(第1波長域の可視光LBおよび第2波長域の可視光LG)に対する回折効率より高い。
(導光光学装置20の被照射領域21の詳細構成)
図2(a)および図4に示すように、導光光学装置20の被照射領域21を画像光L0の照射側からみたとき、第1入射側回折光学素子38および第2入射側回折光学素子48は、導光光学装置20の被照射領域21を分割するように互いにX方向にずれた領域に設けられている。また、導光光学装置20の被照射領域21を画像光L0の照射側からみたとき、第3入射側回折光学素子58は、第1入射側回折光学素子38および第2入射側回折光学素子48とともに導光光学装置20の被照射領域21を分割するように、第1入射側回折光学素子38および第2入射側回折光学素子48に対してX方向にずれた領域に設けられている。従って、画像光L0の照射側からみたとき、第1入射部31、第2入射部41および第3入射部51は、導光光学装置20の被照射領域21を3つの領域に分割している。本形態では、画像光L0の照射側からみたとき、X方向の一方側から他方側(表示光出射領域23の側)に向かって、第3入射側回折光学素子58、第2入射側回折光学素子48および第1入射側回折光学素子38が順に設けられている。また、画像光L0の照射側からみたとき、X方向の一方側から他方側(表示光出射領域23の側)に向かって、第3入射部51、第2入射部41および第1入射部31が順に設けられている。
また、導光光学装置20の被照射領域21において、第1入射側回折光学素子38、第2入射側回折光学素子48、および第3入射側回折光学素子58は、画像光L0の照射方向において異なる位置に配置されており、画像光L0の照射側からみたとき、第1入射側回折光学素子38と第2入射側回折光学素子48とがX方向で重なり部分34で部分的に重なっている。また、画像光L0の照射側からみたとき、第3入射側回折光学素子58は、第1入射側回折光学素子38とは重なっていないが、第2入射側回折光学素子48とX方向で重なり部分45で部分的に重なっている。
これに対して、図2(a)に示すように、表示光L1の出射側からみたとき、導光光学装置20の表示光出射領域23において第1出射部33、第2出射部43、および第3出射部53が重なるように設けられており、第1出射側回折光学素子39、第2出射側回折光学素子49、および第3出射側回折光学素子59が重なるように設けられている。
従って、第1導光部材30、第2導光部材40および第3導光部材50は、X方向の長さが等しいが、第1導光部材30の第1入射部31と第1出射部33との距離は、第2導光部材40の第2入射部41と第2出射部43との距離より短い。また、第2導光部材40の第2入射部41と第2出射部43との距離は、第3導光部材50の第3入射部51と第3出射部53との距離より短い。
(回折光学素子の詳細構成)
図5は、図1に示す表示装置に用いた回折光学素子の断面構成を模式的に示す説明図であり、図5(a)、(b)、(c)、(d)は、入射側回折光学素子の第1例の説明図、入射側回折光学素子の第2例の説明図、出射側回折光学素子の第1例の説明図、および出入射側回折光学素子の第2例の説明図である。
図5(a)に示すように、本形態において、第1入射側回折光学素子38、第2入射側回折光学素子48、および第3入射側回折光学素子58は各々、第1導光部材30の一方面、第2導光部材40の一方面、および第3導光部材50の一方面に一体に形成されている。このため、第1入射側回折光学素子38、第2入射側回折光学素子48、および第3入射側回折光学素子58を各々、第1導光部材30、第2導光部材40および第3導光部材50とは別の素子として設けた場合と比較して、組み立ての高効率化や低コスト化を図ることができる。
また、第1入射側回折光学素子38、第2入射側回折光学素子48、および第3入射側回折光学素子58は各々、導光部材(第1導光部材30、第2導光部材40および第3導光部材50)の表面に形成した凹凸61の表面に反射性金属層62を形成した反射型表面レリーフ回折格子である。より具体的には、第1入射側回折光学素子38、第2入射側回折光学素子48、および第3入射側回折光学素子58を構成する反射型表面レリーフ回折格子は、導光部材(第1導光部材30、第2導光部材40および第3導光部材50)に形成された鋸歯状回折格子(鋸歯状の凹凸61からなる回折格子)の表面に反射性金属層62を形成した反射型ブレーズド回折格子である。
本形態において、反射性金属層62は、図5(a)に示すように、凹凸61に沿うように略一定の厚さを有する膜、あるいは、図5(b)に示すように、凹凸61の凹部68を埋めるように形成された膜からなる。ここで、反射性金属層62の表面に酸化膜等からなる透光性の保護膜63を形成し、反射性金属層62の劣化を防止することが好ましい。
また、図5(c)に示すように、第1出射側回折光学素子39、第2出射側回折光学素子49、および第3出射側回折光学素子59は各々、第1導光部材30、第2導光部材40、および第3導光部材50と一体に形成されている。このため、第1出射側回折光学素子39、第2出射側回折光学素子49、および第3出射側回折光学素子59を各々、第1導光部材30、第2導光部材40および第3導光部材50とは別の素子として設けた場合と比較して、組み立ての高効率化や低コスト化を図ることができる。
また、第1出射側回折光学素子39、第2出射側回折光学素子49、および第3出射側回折光学素子59は各々、導光部材(第1導光部材30、第2導光部材40および第3導光部材50)の表面に形成した凹凸65の表面に反射性および透過性を備えた部分反射性金属層66を形成した部分反射型表面レリーフ回折格子である。より具体的には、第1出射側回折光学素子39、第2出射側回折光学素子49、および第3出射側回折光学素子59を構成する部分反射型表面レリーフ回折格子は、導光部材(第1導光部材30、第2導光部材40および第3導光部材50)に形成された鋸歯状回折格子(鋸歯状の凹凸65からなる回折格子)の表面に部分反射性金属層66を形成した部分反射型ブレーズド回折格子である。
本形態において、部分反射性金属層66は、図5(c)に示すように、凹凸65に沿うように略一定の厚さを有する膜、あるいは、図5(d)に示すように、凹凸65の凹部69を埋めるように形成された膜からなる。ここで、部分反射性金属層66の表面に酸化膜等からなる透光性の保護膜63を形成し、部分反射性金属層66の劣化を防止することが好ましい。
また、本形態において、第1出射側回折光学素子39、第2出射側回折光学素子49、および第3出射側回折光学素子59は各々、第1入射部31、第2入射部41および第3入射部51とは反対側(矢印X1で示す側)の回折効率が第1入射部31、第2入射部41、および第3入射部51の側に位置する部分の回折効率より高くなっている。本形態において、第1出射側回折光学素子39、第2出射側回折光学素子49、および第3出射側回折光学素子59は部分反射型ブレーズド回折格子であり、格子周期P1、P2、P3を変えることができないので、凹部69の深さをX方向で変えてある。例えば、矢印X1で示す方向に沿って、凹部69の深さを連続的あるいは段階的に深くしてある。
(動作)
本形態の第1表示装置100Aにおいて、画像光出射装置15から出射された画像光L0が導光光学装置20の被照射領域21に照射された際、第1入射側回折光学素子38によって回折された画像光L0の第1波長域の可視光LBの+1次回折光が第1入射部31から第1導光部材30に斜めに入射する。従って、第1波長域の可視光LBは、第1導光部32において第1面30aおよび第2面30bに臨界角より大きな入射角度で入射することにより、第1導光部32で全反射しながら進行する。そして、第1波長域の可視光LBは、第1出射側回折光学素子39によって回折されて、第1出射部33から出射される。また、画像光L0が導光光学装置20の被照射領域21に照射された際、第2入射側回折光学素子48によって回折された画像光L0の第2波長域の可視光LGの+1次回折光が第2入射部41から第2導光部材40に入射する。従って、第2波長域の可視光LGは、第2導光部42において第1面40aおよび第2面40bに臨界角より大きな入射角度で入射することにより、第2導光部42で全反射しながら進行する。そして、第2波長域の可視光LGは、第2出射側回折光学素子49によって回折されて、第2出射部43から出射される。また、画像光L0が導光光学装置20の被照射領域21に照射された際、第3入射側回折光学素子58によって回折された画像光L0の第3波長域の可視光LRの+1次回折光が第3入射部51から第3導光部材50に入射する。従って、第3波長域の可視光LRは、第3導光部52において第1面50aおよび第2面50bに臨界角より大きな入射角度で入射することにより、第3導光部52で全反射しながら進行する。そして、第3波長域の可視光LRは、第3出射側回折光学素子59によって回折されて、第3出射部53から出射される。
その結果、第1出射部33から出射された第1波長域の可視光LB、第2出射部43から出射された第2波長域の可視光LG、および第3出射部53から出射された第3波長域の可視光LRが合成され、カラーの表示光L1が観察者の眼Gに届く。従って、観察者は、画像光出射装置15で形成された画像を見ることができる。
ここで、第1出射側回折光学素子39、第2出射側回折光学素子49、および第3出射側回折光学素子59は各々、第1入射部31、第2入射部41および第3入射部51とは反対側(矢印X1で示す側)の回折効率が第1入射部31、第2入射部41、および第3入射部51の側に位置する部分の回折効率より高くなっている。このため、第1出射側回折光学素子39、第2出射側回折光学素子49、および第3出射側回折光学素子59から第1出射部33、第2出射部43および第3出射部53に向けて回折される光量のばらつきが小さい。それ故、観察者が視認する画像での明るさムラを低減することができる。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態の第1表示装置100Aでは、共通の画像光出射装置15から出射された画像光L0の第1波長域の可視光LBを第1入射側回折光学素子38によって回折して第1導光部材30の第1入射部31に入射させ、第1出射部33から出射する。また、共通の画像光出射装置15から出射された画像光L0の第2波長域の可視光LGを第2入射側回折光学素子48によって回折して第2導光部材40の第2入射部41に入射させ、第2出射部43から出射する。さらに、共通の画像光出射装置15から出射された画像光L0の第3波長域の可視光LRを第3入射側回折光学素子58によって回折して第3導光部材50の第3入射部51に入射させ、第3出射部53から出射する。ここで、表示光L1の出射側からみたとき、第1出射部33、第2出射部43および第3出射部53が重なるように設けられているため、第1波長域の可視光LB、第2波長域の可視光LG、および第3波長域の可視光LRを合成して画像を表示することができる。このため、第1入射側回折光学素子38の第1波長域の可視光LBに対する回折角度、第2入射側回折光学素子48の第2波長域の可視光LGに対する回折角度、および第3入射側回折光学素子58の第3波長域の可視光LRに対する回折角度を同等としておけば、各光が各々、第1出射側回折光学素子39、第2出射側回折光学素子49および第3出射側回折光学素子59で反射する回数が同等となる。従って、色ムラの発生を抑制することができる。また、画像光出射装置15が共通であるため、各波長域の光が異なる導光部材内を導光する構成を採用した場合でも、第1表示装置100Aの小型化やコストの低減を図ることができる。例えば、画像光出射装置15のX方向の寸法が10mmである場合、X方向に画像光出射装置15を3つ配置すると、少なくとも30mmのスペースが必要であるが、本形態によれば、10mmのスペースで十分である。それ故、第1表示装置100Aは、ヘッドマウントディスプレイ(頭部装着型表示装置)等を構成するのに適している。
また、画像光出射装置15は、画像光L0を出射する画像生成装置11と、画像光L0を導光光学装置20の被照射領域21に集光させるコリメーターレンズ120とを備えている。このため、画像生成装置11から出射された光の全てを導光光学装置20の被照射領域21に出射することができる。また、図3に示すように、画像生成装置11から光線が出射された位置に対応する全ての角度分布を含む画像光L01、L02、L03を各々、第1入射側回折光学素子38、第2入射側回折光学素子48および第3入射側回折光学素子58に入射させることができるので、画角を広げることができるとともに、画角を広げた場合でも、品位の高い画像を表示することができる。
また、導光光学装置20の被照射領域21において第1入射側回折光学素子38と第2入射側回折光学素子48とが部分的に重なっており、第2入射側回折光学素子48と第3入射側回折光学素子58とが部分的に重なっている。このため、画像光L0において、斜めに進行する光も第2入射側回折光学素子48や第3入射側回折光学素子58に入射させることができる。特に本形態では、第1入射側回折光学素子38、第2入射側回折光学素子48、および第3入射側回折光学素子58が反射型回折格子であるが、この場合でも、画像光L0において、斜めに進行する光も第2入射側回折光学素子48や第3入射側回折光学素子58に効率よく入射させることができる。それ故、画角を広げた場合でも、品位の高い画像を表示することができる。
また、第1入射側回折光学素子38、第2入射側回折光学素子48、および第3入射側回折光学素子58は各々、反射型表面レリーフ回折格子である。より具体的には、第1入射側回折光学素子38、第2入射側回折光学素子48、および第3入射側回折光学素子58は各々、反射型ブレーズド回折格子である。このため、広い入射角度範囲にわたって特定の回折次数の回折効率を高めることができるので、画像光L0の所定の波長域の光を第1入射部31、第2入射部41、および第3入射部51においてそれぞれ第1導光部材30、第2導光部材40、および第3導光部材に高い効率で回折させて結合させることができる。
また、第1出射側回折光学素子39、第2出射側回折光学素子49、および第3出射側回折光学素子59は各々、部分反射型表面レリーフ回折格子である。より具体的には、第1出射側回折光学素子39、第2出射側回折光学素子49、および第3出射側回折光学素子59は各々、部分反射型ブレーズド回折格子である。このため、特定の回折次数の回折効率を高めることができる。従って、第1出射部33、第2出射部43および第3出射部53の各々から適正な方向に向けて十分な光量の光を出射することができる。
(他の実施の形態)
上記実施の形態では、第1入射側回折光学素子38、第2入射側回折光学素子48、および第3入射側回折光学素子58が反射型回折格子であったが、透過型回折格子であってもよい。また、上記実施の形態では、第1出射側回折光学素子39、第2出射側回折光学素子49、および第3出射側回折光学素子59が反射型回折格子であったが、透過型回折格子であってもよい。
11・・画像生成装置、12・・投射光学系、15・・画像光出射装置、20・・導光光学装置、21・・被照射領域、23・・表示光出射領域、26・・被照射領域、30・・第1導光部材、31・・第1入射部、32・・第1導光部、33・・第1出射部、34、45・・重なり部分、38・・第1入射側回折光学素子、39・・第1出射側回折光学素子、40・・第2導光部材、41・・第2入射部、42・・第2導光部、43・・第2出射部、48・・第2入射側回折光学素子、49・・第2出射側回折光学素子、50・・第3導光部材、51・・第3入射部、52・・第3導光部、53・・第3出射部、58・・第3入射側回折光学素子、59・・第3出射側回折光学素子、61、65・・凹凸、63・・保護膜、62・・反射性金属、66・・部分反射性金属層、68、69・・凹部、100・・表示装置、100A・・第1表示装置、100B・・第2表示装置、120・・コリメーターレンズ、G・・観察者の眼、L0、L01、L02、L03、画像光、L1・・表示光、LB・・第1波長域、LG・・第2波長域の可視光、LR・・第3波長域の可視光、P1、P2、P3・・格子周期

Claims (15)

  1. 画像光を出射する画像光出射装置と、
    前記画像光が照射される被照射領域、および前記被照射領域から入射した光を内部で導光して表示光として出射する出射領域を備えた導光光学装置と、
    を有し、
    前記導光光学装置は、
    前記被照射領域に設けられ、可視光のうち第1波長域の光に対する回折効率が可視光のうち前記第1波長域とは異なる波長域の光に対する回折効率よりも高い第1入射側回折光学素子と、
    前記第1入射側回折光学素子によって回折された光が入射する第1入射部、および前記第1入射部から入射した光を内部で導光して出射する第1出射部を備えた透光性の第1導光部材と、
    前記被照射領域に設けられ、可視光のうち前記第1波長域とは異なる第2波長域の光に対する回折効率が可視光のうち前記第2波長域とは異なる波長域の光に対する回折効率よりも高い第2入射側回折光学素子と、
    前記画像光が照射される側とは反対側で前記第1導光部材に対向配置され、前記第2入射側回折光学素子によって回折された光が入射する第2入射部、および前記第2入射部から入射した光を内部で導光して出射する第2出射部を備えた透光性の第2導光部材と、
    を有し、
    前記第1入射側回折光学素子は、前記第2入射側回折光学素子の一部と重なるように設けられ、
    前記第1出射部は、前記第2出射部の少なくとも一部と重なるように設けられていることを特徴とする表示装置。
  2. 請求項1に記載の表示装置において、
    前記画像光出射装置は、画像生成装置と、コリメーターレンズと、を備えていることを特徴とする表示装置。
  3. 請求項1または2に記載の表示装置において、
    前記第1入射側回折光学素子は、前記第1導光部材と一体に形成され、
    前記第2入射側回折光学素子は、前記第2導光部材と一体に形成されていることを特徴とする表示装置。
  4. 請求項1または2に記載の表示装置において、
    前記第1入射側回折光学素子は、前記第1導光部材に対して前記第2導光部材の側に設けられた反射型回折格子であり、
    前記第2入射側回折光学素子は、前記第2導光部材に対して前記第1導光部材とは反対側に設けられた反射型回折格子であることを特徴とする表示装置。
  5. 請求項1乃至4の何れか一項に記載の表示装置において、
    前記第1入射側回折光学素子および前記第2入射側回折光学素子は、表面レリーフ回折格子であることを特徴とする表示装置。
  6. 請求項5に記載の表示装置において、
    前記表面レリーフ回折格子は、ブレーズド回折格子であることを特徴とする表示装置。
  7. 請求項1乃至6の何れか一項に記載の表示装置において、
    前記第1導光部材には、前記第1導光部材の内部を導光した前記第1波長域の光を回折して前記第1出射部から出射させる第1出射側回折光学素子が設けられ、
    前記第2導光部材には、前記第1導光部材の内部を導光した前記第2波長域の光を回折して前記第2出射部から出射させる第2出射側回折光学素子が設けられ、
    前記第1入射側回折光学素子は、前記第1出射側回折光学素子と同じ格子周期となるように設けられ、
    前記第2入射側回折光学素子は、前記第2出射側回折光学素子と同じ格子周期となるように設けられていることを特徴とする表示装置。
  8. 請求項7に記載の表示装置において、
    前記第1出射側回折光学素子は、前記第1入射部とは反対側に位置する部分の回折効率が前記第1入射部側に位置する部分の回折効率より高く、
    前記第2出射側回折光学素子は、前記第2入射部とは反対側に位置する部分の回折効率が前記第1入射部側に位置する部分の回折効率より高いことを特徴とする表示装置。
  9. 請求項7または8に記載の表示装置において、
    前記第1出射側回折光学素子は、前記第1導光部材と一体に形成され、
    前記第2出射側回折光学素子は、前記第2導光部材と一体に形成されていることを特徴とする表示装置。
  10. 請求項7または8に記載の表示装置において、
    前記第1出射側回折光学素子は、前記第1導光部材に対して前記第2導光部材の側に設けられた部分反射型回折格子であり、
    前記第2出射側回折光学素子は、前記第2導光部材に対して前記第1導光部材とは反対側に設けられた部分反射型回折格子であることを特徴とする表示装置。
  11. 請求項7乃至10の何れか一項に記載の表示装置において、
    前記第1出射側回折光学素子および前記第2出射側回折光学素子は、表面レリーフ回折格子であることを特徴とする表示装置。
  12. 請求項11に記載の表示装置において、
    前記表面レリーフ回折格子は、ブレーズド回折格子であることを特徴とする表示装置。
  13. 請求項7乃至12の何れか一項に記載の表示装置において、
    前記第1出射側回折光学素子および前記第2出射側回折光学素子の少なくとも一方は、表面が保護層で覆われていることを特徴とする表示装置。
  14. 請求項1乃至13の何れか一項に記載の表示装置において、
    前記導光光学装置は、
    前記被照射領域に設けられ、可視光のうち前記第1波長域および前記第2波長域とは異なる第3波長域の光に対する回折効率が可視光のうち前記第3波長域とは異なる波長域の光に対する回折効率よりも高い第3入射側回折光学素子と、
    前記第2導光部材に対して前記第1導光部材とは反対側で対向配置され、前記第3入射側回折光学素子によって回折された光が入射する第3入射部、および前記第3入射部から入射した光を内部で導光して出射する第3出射部を備えた透光性の第3導光部材と、
    を有し、
    前記第3入射側回折光学素子は、前記第1入射側回折光学素子または前記第2入射側回折光学素子のうち少なくとも一方の一部と重なるように設けられ、
    前記第1出射部は、前記第3出射部の少なくとも一部と重なるように設けられていることを特徴とする表示装置。
  15. 請求項1乃至14の何れか一項に記載の表示装置において、
    前記画像光出射装置および前記導光光学装置を保持するフレームを有し、
    前記フレームは、観察者の頭部に装着されることを特徴とする表示装置。
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