JP2015194550A - 光学デバイス、画像投影装置及び電子機器 - Google Patents

光学デバイス、画像投影装置及び電子機器 Download PDF

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隼人 松木
米窪 政敏
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横山 修
Osamu Yokoyama
修 横山
文香 山田
Fumika Yamada
文香 山田
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【課題】簡易な構成で高品位な映像を表示することが可能な光学デバイス、画像投影装置、電子機器を提供する。【解決手段】導光板21と回折部31と波長選択部41と第1反射部51と、を有し、回折部31は、第1波長帯域の光を第1角度で回折する第1領域31aと、第2波長帯域の光を第1角度で回折する第2領域31bとを含み、波長選択部41は、第1領域31aと重なり、第1波長帯域の光を透過させ、異なる帯域の光を反射する第1波長選択領域41aと、第2領域31bと重なり、第2波長帯域の光を透過させ、異なる帯域の光を反射する第2波長選択領域41bと、を備え、第1反射部51は、第1波長選択領域41aで反射された光を第1領域31aで第1面21aに対して第1角度で回折させ、かつ、第2波長選択領域41bで反射された光を第2領域31bで第1面21aに対して第1角度で回折させる位置に設けられている光学デバイス1。【選択図】図3

Description

本発明は、光学デバイス、画像投影装置及び電子機器に関するものである。
近年、画像表示装置から射出された画像光を、導光板を有する光学デバイスを用いて観察者の眼まで導光し、観察者に画像(虚像)を観察させる画像投影装置が商品化されている。例えば、画像投影装置の一種であるヘッドマウントディスプレイでは、小型化、広画角化、高効率化に関する開発が行われている。このような光学デバイスにおいては、導光板内に光を入射させ、または、導光板内を導光する光を射出させるための構成として回折光学素子を用いることが、従来から提案されている。
ところで、回折光学素子の回折特性には大きな波長依存性がある。そのため、回折光学素子を用いた光学デバイスを有する画像投影装置では、観察される虚像の色むらが大きくなることがある。
そこで、複数の色(例えば、赤、緑、青)の光のそれぞれに対応した複数の回折光学素子を有する光学デバイスが提案されている。このような光学デバイスを用いた画像投影装置では、導光板が導光する光に含まれる複数の色の光を、それぞれの色の光に対応する回折光学素子で回折させることで、回折効率の波長依存性による色毎の効率差を低減した虚像を表示することができる(例えば、特許文献1)。
特開2009−186794号公報
上記特許文献1に記載の構成では、導光板内に光を入射させる構成、及び導光板内から光を射出させるための構成のそれぞれについて、導光板内を導光する光に含まれる複数の色に対応して複数個の回折光学素子を積層させている。そのため、上記特許文献1に記載の光学デバイスにおいては、構造が複雑となり、画像投影装置の製造コストが増大するおそれがある。
また、異なる色に対応した複数の回折光学素子を積層して設ける場合、一の色に対応する回折光学素子で回折した光が、他の色に対応する回折光学素子に入射し、更なる回折を受けることとなる。そのため、回折角の制御が困難となり、表示される虚像の画質が低下する等の問題が生じることもあった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、画像投影装置に用いられ、簡易な構成で高品位な映像を表示することが可能な光学デバイスを提供することを目的とする。また、このような光学デバイスを有し、高品位な映像を表示することが可能な画像投影装置を提供することをあわせて目的とする。さらに、このような画像投影装置を有し、高品位な映像を表示することが可能な電子機器を提供することをあわせて目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明の一態様は、第1波長帯域の光と前記第1波長帯域とは異なる波長帯域である第2波長帯域の光とを内部で導光させる導光体と、前記導光体の第1面に設けられ、前記導光体の内部を導光した光の少なくとも一部を回折して取り出す回折素子と、前記回折素子と重なる位置に設けられ、誘電体多層膜を含む波長選択素子と、前記導光体の一部に設けられた第1反射部と、を有し、前記回折素子は、第1部分と、前記第1部分とは異なる回折特性である第2部分と、を含み、前記第1部分は、前記回折素子を介して射出される前記第1波長帯域の光を、前記第1面に対して第1角度となるように回折する特性を備え、前記第2部分は、前記回折素子を介して射出される前記第2波長帯域の光を、前記第1面に対して前記第1角度となるように回折する特性を備え、前記波長選択素子は、前記回折素子の前記第1部分と重なる位置に設けられ、前記第1波長帯域の光を透過させ、かつ、前記第1波長帯域とは異なる帯域の光を反射する第3部分と、前記回折素子の前記第2部分と重なる位置に設けられ、前記第2波長帯域の光を透過させ、かつ、前記第2波長帯域とは異なる帯域の光を反射する第4部分と、を備え、前記第1反射部は、前記第3部分で反射された光を前記第1部分で前記第1面に対して第1角度で回折させ、かつ、前記第4部分で反射された光を前記第2部分で前記第1面に対して第1角度で回折させる位置に設けられていることを特徴とする光学デバイスを提供する。
この構成によれば、第3部分において透過しなかった(反射した)残光を、第1反射部で反射させ、適切な角度で回折素子の第1部分、第2部分に再度入射させることができる。そのため、光量ロスを低減し、回折素子から射出する光の光量を増やすことができ、簡易な構成で明るく高品位な画像(虚像)を表示することが可能となる。
本発明の一態様においては、前記第1反射部は、前記導光体の前記回折素子が設けられた部分よりも、前記導光体の内部を導光する光が入射する側とは反対側に位置する部分に設けられ、前記導光体は、前記第1反射部が設けられた部分において、前記第1面と前記第1面とは反対側に位置する面である第2面とが沿うように形成され、かつ、前記第1面及び前記第2面と直交するような面が形成されている構成としてもよい。
この構成によれば、第1反射部における反射角の制御が容易となる。
本発明の一態様においては、前記第1反射部は、金属膜である構成としてもよい。
この構成によれば、簡単な構成で確実に残光を反射することができる。
本発明の一態様においては、前記第1反射部は、誘電体多層膜である構成としてもよい。
この構成によれば、反射と同時に分光を行うことができる。
本発明の一態様においては、前記第1反射部は、反射型の回折素子である構成としてもよい。
この構成によれば、反射部材に対する入射角とは異なる角度に反射光を射出することができるため、回折素子への残光の入射角を制御しやすくなる。
本発明の一態様においては、前記回折素子は、前記第1面と前記波長選択素子との間に設けられている構成としてもよい。
この構成によれば、回折素子の形状を第1面に作り込むことができるため、部品数を減らすことができる。
本発明の一態様においては、前記波長選択素子は、前記第1面と前記回折素子との間に設けられている構成としてもよい。
この構成によれば、第1面から順に波長選択素子、回折素子を作製しながら積層させることで、目的の積層構造を作製することができる。そのため、回折素子と波長選択素子とを個別に作製し、アライメントしながら重ね合せる場合と比べ、製造が容易となる。
本発明の一態様においては、前記波長選択素子は、前記第1面に対し35°以上70°以下の入射角で前記第3部分に入射する前記第1波長帯域の光を透過させ、前記第1面に対し35°以上70°以下の入射角で前記第4部分に入射する前記第2波長帯域の光を透過させる構成としてもよい。
この構成によれば、波長選択素子が広い角度に対応する波長依存性を有するため、画角を広げることができる。
本発明の一態様においては、前記導光体の内部を導光する光が入射する部分において、前記第1面に対して傾斜するように設けられた第2反射部を有する構成としてもよい。
この構成によれば、回折素子への入射角の制御が容易となる。
本発明の一態様においては、前記第1部分及び前記第2部分の幅は、0.5mm以上、かつ、前記回折素子の互いに異なる回折特性の種類の数で7mmを除した値より小さい構成としてもよい。
この構成によれば、第1部分及び第2部分が形成する周期構造により意図しない回折が生じたとしても、画質の低下を抑制することができ、高品位な映像を表示することが可能となる。
本発明の一態様においては、前記第3部分及び前記第4部分の幅は、0.5mm以上、かつ、前記波長選択素子を分割する領域の種類の数で7mmを除した値より小さい構成としてもよい。
この構成によれば、第3部分及び第4部分が形成する周期構造により意図しない回折が生じたとしても、画質の低下を抑制することができ、高品位な映像を表示することが可能となる。
また、本発明の一態様は、前記第1波長帯域の光及び前記第2波長帯域の光を用いて形成された画像光を射出する画像表示装置と、上記の光学デバイスと、を有し、前記光学デバイスは、前記画像光を前記導光体に入射させ、前記導光体の内部を伝播する前記画像光を前記回折素子で回折させ、前記波長選択素子を介して取り出すことを特徴とする画像投影装置を提供する。
この構成によれば、上述の画像投影装置を有するため、高品位な映像を表示することが可能となる。
また、本発明の一態様は、上記の画像投影装置を有することを特徴とする電子機器を提供する。
この構成によれば、上述の画像投影装置を有するため、高品位な映像を表示することが可能となる。
本発明の一実施形態に係る電子機器の外観図である。 表示装置の左眼用表示部の構成例を示す平面図である。 本発明の第1実施形態に係る光学デバイスの説明図である。 誘電体多層膜の性質を説明するグラフである。 第1実施形態の光学デバイスの説明図である。 周期格子のピッチと回折角との関係を示したグラフである。 第1実施形態の変形例に係る光学デバイス2の説明図である。 本発明の第2実施形態に係る光学デバイス3の説明図である。
[第1実施形態]
以下、図を参照しながら、本発明の第1実施形態について説明する。なお、以下の全ての図面においては、図面を見やすくするため、各構成要素の寸法や比率などは適宜異ならせてある。
図1は、本実施形態に係る電子機器の外観図である。本実施形態では、電子機器として、透過型のヘッドマウントディスプレイ(表示装置1000)を示している。表示装置1000は、本発明の一態様である光学デバイス及び本発明の一態様である画像投影装置を有している。
本実施形態に係る表示装置1000は、眼鏡のような形状を有する本体部100と、使用者の手で持つことが可能な程度の大きさを有する制御部200と、を備える。
本体部100と制御部200とは、有線または無線で、通信可能に接続される。本実施形態では、本体部100と制御部200とがケーブル300で通信可能に接続されている。そして、本体部100と制御部200とは、このケーブルを介して、画像信号や制御信号を通信する。
本体部100は、左眼用表示部110Aと、右眼用表示部110Bとを備えている。
左眼用表示部110Aは、左眼用画像の画像光を形成する画像形成部120Aと、左眼用画像の画像光を導光する導光ユニット130Aと、を備える。
画像形成部120Aは、眼鏡型の本体部100において眼鏡のつる部分に収容されており、導光ユニット130Aは眼鏡型の本体部100において眼鏡レンズ部分に収容されている。
導光ユニット130Aには、光透過性を有する視認部131Aが設けられている。導光ユニット130Aは、導光ユニット130Aの内部を伝播する左眼用画像の画像光を、視認部131Aから使用者の左眼に向けて射出する。また、表示装置1000においては、視認部131Aが光透過性を有し、視認部131Aを介して周囲を視認可能となっている。
一方、右眼用表示部110Bは、右眼用の画像形成部120Bと、右眼用の導光ユニット130Bと、右眼用の視認部131Bと、を備える。左眼用表示部110Aと右眼用表示部110Bとは、同様の構成を採用しており、眼鏡型の本体部100の中央(鼻あて付近)に対して左右対称の構成を有している。
制御部200は、操作部210と、操作ボタン部250と、を備える。使用者は、制御部200の操作部210や操作ボタン部250に対して操作入力を行い、本体部100に対する指示を行う。
図2は、本発明の一実施形態に係る表示装置1000の左眼用表示部110Aの構成例を示す平面図である。図2には、本体部100を装着する使用者の左眼LEを示してある。ここでは、左眼用表示部110Aの構成例についてのみ説明する。
図に示す画像形成部120Aと導光ユニット130Aとは、本発明の画像投影装置に該当する。導光ユニット130Aは、本発明の光学デバイスに該当する。
画像形成部120Aは、左眼用の画像表示部121Aと、投射光学系122Aと、を備える。画像表示部121Aは、左眼用のバックライト410Aと、左眼用の光変調素子411Aと、を備える。画像表示部121Aは、本発明の画像表示装置に該当する。
バックライト410Aは、例えば赤色、緑色及び青色といった発光色ごとの光源の集合から構成されている。各光源としては、例えば、発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)やレーザー光源などを用いることができる。光変調素子411Aとしては、例えば、表示素子である液晶表示デバイスなどを用いることができる。
なお、画像表示部121Aとしては、他にも、有機エレクトロルミネッセンス装置(有機EL装置)や、レーザー光源とMEMSミラーを有するレーザー光を走査する走査光学系とを含む走査型画像表示装置など、通常知られた画像表示装置を採用することもできる。
投射光学系122Aは、例えば、入力される画像光を投射する投射レンズの群から構成され、画像表示部121Aの光変調素子411Aから射出された画像光を投射して、平行な状態の光束にする。
導光ユニット130Aは、投射光学系122Aに対して相対位置が固定され、投射光学系122Aから射出される画像光を、導光ユニット130Aの所定の位置に導く。
次いで、図1及び図2を参照して、本実施形態に係る表示装置1000の概略を説明する。
まず、画像表示部121Aには、制御部200からの画像信号が入力される。すると、画像表示部121Aにおいて、バックライト410Aの各光源が、赤色光、緑色光及び青色光を射出する。バックライト410Aの各光源から射出された赤色光、緑色光及び青色光は、光変調素子411Aに入射する。
光変調素子411Aは、制御部200から画像表示部121Aに入力された画像信号に応じて、投射された赤色光、緑色光及び青色光を空間変調する。これにより、画像表示部121Aは当該画像信号に応じた画像光を形成し、投射光学系122Aに向けて射出する。
投射光学系122Aは、入射する画像光を拡大しつつ平行化し、導光ユニット130Aに向けて射出する。
導光ユニット130Aは、導光ユニット130Aの内部を反射させながら画像光を伝播し、視認部131Aから使用者の左眼LEに向かって射出する。射出された画像光は、左眼LEの網膜上に虚像を形成する。
また、視認部131Aに周囲から入射する光の少なくとも一部は、視認部131Aを透過し、使用者の左眼LEに導かれる。これにより、使用者には、画像形成部120Aにより形成された画像と、外界からの光学像とが重畳されて見える。
使用者は、表示装置1000の本体部100を頭部に装着することにより、本体部100から出力される画像光に応じた画像(虚像)を認識する。また、使用者は、本体部100を頭部に装着したまま、本体部100の視認部131A,131Bを介して外界を見ることができる。
図3は、図2の導光ユニット130Aに含まれる光学デバイス1にのみ着目し詳細に説明する説明図である。本実施形態の光学デバイス1は、一方向に延在する導光板(導光体)21と、回折部(回折素子)31、波長選択部(波長選択素子)41、第1反射部51を有している。
導光板21は、対向して延在する第1面21aと第2面21bとを有し、透光性を有する長尺の部材である。導光板21は、延在方向の一端21xの側から入射した光を他端21yの側に導光する。本実施形態の導光板21は、互いに平行な第1面21aと第2面21bとを有する直方体状の部材である。
導光板21においては、内部に入射した光を、第1面21a及び第2面21bで反射させながら導光する。第1面21a及び第2面21bでの反射は、全反射を利用するものでもよく、第1面21a及び第2面21bにおいて反射特性を持たせたい領域に設けた反射部材によるものでもよい。反射部材としては、金属膜、誘電体多層膜及び回折素子を挙げることができる。
導光板21は、透光性を有するならば、無機材料及び有機材料のいずれも使用することができる。導光板21において内部を導光する際、第1面21a及び第2面21bの全反射を利用する場合には、導光板21の周囲の媒質(例えば空気)との屈折率差が大きくなるように、なるべく高屈折率の材料を用いる方が好ましい。
本実施形態の導光板21は、第2面21bの他端側が光透過性を有し、第2面21bを介して外光NLが入射する構成となっている。これにより、導光板21を介して外光NLが観察者の左眼LEにまで達し、周囲を観察可能となる。第2面21bにおいて光透過性を有する範囲は、画角に応じて適宜設定する。
回折部31は、第1面21aの他端21yの側に設けられている。回折部31では、導光板21の内部を導光した光の少なくとも一部を回折させ、導光板21から取り出す。回折部31は、赤色光に応じた回折特性を有する複数の第1領域31aと、緑色光に応じた回折特性を有する複数の第2領域31bと、青色光に応じた回折特性を有する複数の第3領域31cと、を含む透過型の回折素子である。
ここで、本明細書において「(光)に応じた回折特性」とは、入射する光の波長に応じて、回折光の射出方向が設計値通りの回折角となるように回折パターンが設計されていることを指す。回折光は、例えば+1次光である。
図では、第1領域31aの回折パターンは、入射角θで入射する赤色光Rを第1面21aの法線方向、すなわち第1面21aに対して90度(第1角度)の方向に射出するように回折させることとして示している。図示は省略するが、第2領域31bの回折パターン、第3領域31cの回折パターンも、青色光及び緑色光を同様に第1面21aに対して90度(第1角度)の方向に回折させる。
なお、赤色光、青色光、緑色光のうち任意の2つが、本発明における「第1波長帯域の光」及び「第2波長帯域の光」に該当する。本実施形態においては、赤色光が第1波長帯域の光であることとする。そのため、赤色光を第1角度となるように回折する第1領域31aは、本発明における「第1部分」に該当する。また、緑色光が第2波長帯域の光であることとする。そのため、緑色光を第1角度となるように回折する第2領域31bは、本発明における「第2部分」に該当する。第1領域31aと第2領域31bとは、回折特性が異なっている。
回折素子において、回折角は、波長に依存して変化する。そのため、異なる波長の光が同じ入射角θで入射する場合、同方向に射出するように回折させるためには、各光の波長に応じて回折パターンの設計が必要となる。表面レリーフ型の回折素子の場合、回折角は、凹凸のピッチや凹凸の深さによって制御することができる。
波長選択部41は、第1面21aの他端21yの側において、回折部31と平面的に重なる位置に設けられており、反射型の誘電体多層膜を含む。具体的には、波長選択部41は第1面21aの表面に設けられ、波長選択部41の表面に回折部31が積層している。
このような構造の光学デバイス1では、第1面21aから順に波長選択部41、回折部31を作製しながら積層させることで、目的の積層構造を作製することができる。そのため、回折部31と波長選択部41とを個別に作製し、アライメントしながら重ね合せる場合と比べ、製造が容易となる。
波長選択部41は、複数の第1波長選択領域41aと、複数の第2波長選択領域41bと、複数の第3波長選択領域41cと、を有している。第1波長選択領域41aは、選択的に第1波長帯域の光(赤色光)を透過させ、かつ、第1波長帯域とは異なる帯域の光(残光)を反射する。第2波長選択領域41bは、選択的に第2波長帯域の光(緑色光)を透過させ、かつ、第2波長帯域とは異なる帯域の光を反射する。第3波長選択領域41cは、選択的に第3波長帯域の光(青色光)を透過させ、かつ、第3波長帯域とは異なる帯域の光を反射する。
これら複数の第1波長選択領域41aは、複数の第1領域31aとそれぞれ平面的に重なる位置に設けられている。複数の第2波長選択領域41bは、複数の第2領域31bとそれぞれ平面的に重なる位置に設けられている。複数の第3波長選択領域41cは、複数の第3領域31cとそれぞれ平面的に重なる位置に設けられている。
本実施形態においては、赤色光が第1波長帯域の光であることとしているため、赤色光を透過させ赤色とは異なる帯域の光を反射する第1波長選択領域41aは、本発明における「第3部分」に該当する。また、緑色光が第2波長帯域の光であることとしているため、緑色光を透過させ緑色とは異なる帯域の光を反射する第2波長選択領域41bは、本発明における「第4部分」に該当する。
図4は、波長選択部41を構成する誘電体多層膜について好適な物性を示す説明図である。図4は、第1波長選択領域41aについて、入射光の波長と透過率との関係を示すグラフである。結果を示す複数の線は、第1波長選択領域41aに対する入射角に対応している。
図に示すように、本実施形態の波長選択部41においては、入射角35°以上70°以下の広い角度範囲で入射する赤色光を透過させることができる。
第2波長選択領域41b及び第3波長選択領域41cについても、同様の波長選択性を有するように設計されている。
本実施形態の波長選択部41では、このような広い角度に対応する波長依存性を有するため、画角を広げることができる。
また、光学デバイス1においては、導光板21の一端21x側に、回折部31に対する光の入射角を制御する入射角制御部AR1が設定されている。本実施形態の光学デバイス1においては、入射角制御部AR1に含まれる導光板21は、対向する第1面21a及び第2面21bが平行であるため、入射角制御部AR1に入射する光は、入射時の入射角を維持するように制御されて回折部31に導光される。そのため、導光板21への入射角を回折部31への入射角と等しくなるように制御すると、回折部31に対する入射角を所望の角度に制御することができる。
なお、回折部31への入射角が所望の角度となるように制御可能であれば、導光板21の第1面21aと第2面21bとは平行でなくてもよい。例えば、第1面21aの一部が第2面21bに対して傾斜していたとしても、当該傾斜による反射角の違いを補正するように傾斜した部分を第1面21aまたは第2面21bに設けることで、結果として回折部31への入射角が所望の角度となるのであれば、そのような構成の導光板であっても用いることができる。導光板21の第1面21a及び第2面21bに曲面が含まれる場合であっても同様に、別途の手段で結果として第1回折部31への入射角が所望の角度となるように制御可能であれば使用可能である。
図では、導光板21内を伝播する光Lが回折部31に入射する角度をθ1として示している。例えば光Lは白色光である。図においては、光Lは、第1波長選択領域41aに入射し、光Lに含まれる赤色光が第1波長選択領域41aを透過するとともに、残りの光が反射する。透過した赤色光は、回折部31の第1領域31aに入射角θ1で入射し、回折されて観察者の左眼LEに向けて射出される。図では射出光を符号L1として示している。
第1波長選択領域41aで反射された、第1波長帯域とは異なる帯域の光(残光R1)は、導光板21の他端21y側に射出される。
ここで、光学デバイス1において、導光板21の他端21y側に、第1波長選択領域41aで反射された残光R1をさらに反射させ、入射角θ1と等しい角度で回折部31に入射させる反射部AR2が設定されている。図では、反射部AR2で反射する残光R1が回折部31に入射する角度をθ2として示している。すなわち、反射部AR2は、θ1=θ2となるように設けられている。
本実施形態の光学デバイス1においては、反射部AR2に含まれる導光板21は、対向する第1面21aと第2面21bとが沿うように形成され(第1面21aと第2面21bとが平行であり)、他端21yの面は第1面21a及び第2面21bと直交している。そのため、第1反射部における反射角の制御が容易とである。
また、反射部AR2には、第1反射部51が含まれている。具体的には、第1反射部51は、導光板21の回折部31が設けられた部分よりも、導光板21の内部をどうこうする光Lが入射する側(一端21x側)とは反対側に位置する他端21yの面に設けられている。
第1反射部51としては、金属膜、誘電体多層膜、回折素子などを採用することができる。第1反射部51として金属膜を採用すると、簡単な構成で確実に残光R1を反射することができる。
第1反射部51として誘電体多層膜を採用すると、残光R1の反射と同時に分光を行うことができる。
第1反射部51として反射型の回折素子を採用すると、第1反射部51に対する入射角とは異なる角度に反射光を射出することができるため、回折部31への残光R1の入射角を制御しやすくなる。
図においては、残光R1は、第2波長選択領域(第4部分)41bに入射することとしている。残光R1には、赤色の波長帯域の光以外の光が含まれているため、残光R1のうち第2波長選択領域41bで透過可能な緑色光が透過し、残りの光が反射する。透過した緑色光は、回折部31の第2領域31bに入射角θ2で入射し、回折されて観察者の左眼LEに向けて第2面22aの法線方向(第1角度)で回折し射出される。回折光は、第1面21aの法線方向(第1角度)に射出される。図では射出光を符号L2として示している。
また、上記関係と同様に、白色光である光Lが第2波長選択領域41bに入射すると、光Lに含まれる緑色光が第2波長選択領域41bを透過するとともに、残りの光が反射する。透過した緑色光は、回折部31の第2領域31bに入射し、回折されて観察者の左眼LEに向けて射出される。
第2波長選択領域41bで反射された、第2波長帯域とは異なる帯域の光は、導光板21の他端21y側に射出され、第1反射部51で反射した後に、第1波長選択領域41aに入射する。第1波長選択領域41aに入射する光のうち、第1波長選択領域41aで透過可能な赤色光が透過する。透過した緑色光は、回折部31の第1領域31aに入射角θ2で入射し、回折されて観察者の左眼LEに向けて第2面22aの法線方向(第1角度)で回折し射出される。回折光は、第1面21aの法線方向(第1角度)に射出される。
なお、回折部31への入射角が所望の角度となるように制御可能であれば、導光板21の第1面21aと第2面21bとは平行でなくてもよく、他端21yは第1面21a及び第2面21bと直交していなくてもよい。
例えば、第1面21aの一部が第2面21bに対して傾斜していたとしても、当該傾斜による反射角の違いを補正するように傾斜した部分を第1面21aまたは第2面21bに設けることで、結果として回折部31への入射角が所望の角度となるのであれば、そのような構成の導光板であっても用いることができる。また、他端21yが第1面21a及び第2面21bと直交していなくても、例えば、第1反射部51として回折素子を用い、第2面21bに対する残光R1の入射角が所望の角度となるように制御することとしてもよい。
このような構成の光学デバイス1では、第1波長選択領域41aを透過できずに反射された光(残光R1)は、反射部AR2で反射し、回折部31に入射する。回折部31に入射する残光R1は、反射角度が制御されているため、回折部31で効果的に回折し、波長選択部41に入射する。
このような残光R1のうち一部の光は、第1波長選択領域41a以外の領域(例えば、第2波長選択領域41b)に入射し、各領域の特性に応じて一部(例えば、緑色光)が透過する。
このようにして光学デバイス1から射出され左眼LEに入射した光(画像光)に基づいて、観察者は画像(虚像)を認識する。なお、光学デバイス1の回折部31は、図2に示す導光ユニット130Aの視認部131Aに対応する位置に配置される。
以上のような構成の光学デバイス1においては、第1波長選択領域41aにおいて透過しなかった残光R1を、反射部AR2で反射させ、適切な角度で波長選択部41及び回折部31に再度入射させることができる。そのため、光量ロスを低減し、回折部31から射出する光の光量を増やすことができ、簡易な構成で明るく高品位な画像(虚像)を表示することが可能となる。
また、本実施形態の画像投影装置(左眼用表示部110A、右眼用表示部110B)においては、上述のような光学デバイス1を有するため、高品位な画像(虚像)を表示することが可能となる。
また、本実施形態の表示装置1000においては、上述の左眼用表示部110A、右眼用表示部110Bを有するため、高品位な画像(虚像)を表示することが可能となる。
なお、本実施形態の光学デバイス1では、回折部31及び波長選択部41が以下のような構成となっているとよい。
図5は、平面的に重なる回折部31及び波長選択部41の一部拡大図である。図に示すように、本実施形態の回折部31は、平面視で同じ形状の複数の第1領域31aと第2領域31bと第3領域31cとが、マトリクス状に配列している。同様に、本実施形態の波長選択部41は、平面視で同じ形状の複数の第1波長選択領域41aと第2波長選択領域41bと第3波長選択領域41cとが、xy平面上にマトリクス状に配列している。
本実施形態の光学デバイス1においては、回折部31が有する各領域31a,31b,31cは、第1面21aに沿った方向の幅が0.5mm以上、かつ「7mmを第1回折部31の互いに異なる回折特性の種類の数で除した値より小さい」値となっている。波長選択部41が有する各領域41a,41b,41cにおいては、第1面21aに沿った方向の幅が0.5mm以上、かつ「波長選択部41を分割する領域の種類の数で7mmを除した値より小さい」値となっている。
以下、この幅の規定について説明する。
(領域の幅の下限値について)
各領域の幅の下限値は、回折部31や波長選択部41の分割構造に起因した回折による画質低下を抑制する目的で設定する。
回折部31や波長選択部41が複数の領域に分割されていると、これらの領域の配列自体が回折素子として機能し、回折部31や波長選択部41を透過する光が、意図しない回折をするおそれがある。例えば、マトリクス状に配列した回折部31において、各領域のマトリクス状配列により光が回折すると、像が行列方向に多重に広がり、像の輪郭が不鮮明となる(像にボケが生じる)。このような影響は、導光板21を介して表示される画像、及び光学デバイス1を介して視認する周囲の景色の両方に及ぶ。
このような回折による画質への影響は、観察者の視力により程度が異なる。目の分解能は、視力が良いほど高く、目に入射する光の入射角について、視力1.5の人では約0.01°、視力1.0の人では約0.02°、視力0.5の人では約0.03°の違いを判別可能である。発明者の検討により、目の分解能の3倍の回折角までならば、像のボケを顕著に感じないことが分かっている。
そのため、平均的な視力の観察者として、例えば視力1.0の人を想定すると、0.06°までの入射角の違いであればボケを顕著に感じないと想定できる。すなわち、各領域のマトリクス配列により生じる回折角が0.06°までであれば、各領域のマトリクス配列に起因した回折による画質への影響を捨象してデバイスを設計することができると考えられる。
図6は、他の色よりもボケに対して最も影響の大きい緑色光を周期格子(回折格子)に入射したときの回折について、周期格子のピッチと回折角との関係を示したグラフである。グラフにおいて、横軸は周期格子のピッチ(単位:mm)縦軸は回折角(単位:°)を示す。図6からは、周期格子のピッチが0.5mm以上であれば、回折角は0.06°となることが分かる。したがって、回折部31が有する各領域31a,31b,31cの幅は、0.5mm以上とするとよい。
なお、回折格子のピッチと回折角との関係は、入射光の波長が異なると変化する。光学デバイス1の設計においては、視感度が高く画質に与える影響が最も大きい緑色光について、領域の幅を決定すると好ましい。
このような考え方は、波長選択部41が有する各領域41a,41b,41cの幅を設定する際にも、同様に適用することができる。
(領域の幅の上限値について)
まず、「人間の瞳孔径」は、人種によって差がほとんどない一方で、暗視野では大きく、明視野では小さく、というように変化する。具体的には、瞳孔径は同一人物であっても2mm〜7mm程度の範囲で変化することが知られている。
本実施形態の光学デバイス1の設計時には、使用環境が暗所であるのか明所であるのかを想定し、基準となる瞳孔径を設定する。例えば、表示装置1000のようなヘッドマウントディスプレイにおいては、瞳孔径が3.5mm程度となる場合が多い。
上述したように、回折部31において、赤色光、緑色光、青色光に分割して観察者の網膜に画像光を照射する場合、例えば、第1領域31aの幅が3.5mmであるとすると、第1領域31aから射出された赤色光の幅(主光線軸に直交する方向の幅)が瞳孔径と等しくなる。すると、目線によっては、第1領域31aから射出された光のみが観察者の眼に照射され、表示される画像が赤く色付いてしまうという不具合が想定される。
そのように想定される不具合を抑制するため、回折部31が有する各領域31a,31b,31cの幅を、使用時の瞳孔径を回折部31が有する領域の種類(第1回折部31の互いに異なる回折特性の種類)である「3」で除した値よりも小さい値とする。もちろん、回折部31が有する領域の種類が増える場合には、瞳孔径を除する値も異なる。このように領域の幅を設定すると、観察者の眼に特定の色の画像光のみが照射されるおそれが低減され、色付きが抑制できる。例えば、回折部31が有する各領域31a,31b,31cの幅は1.0mm以下である。
このような考え方は、波長選択部41が有する各領域41a,41b,41cの幅を設定する際にも、同様に適用することができる。
なお、上記幅は、観察者の視力が1.0であり、使用時の観察者の瞳孔径が3.5mm程度となる状況で使用する光学デバイス1について設定したものである。そのため、想定する観察者の視力や使用環境における観察者の瞳孔径が異なる場合には、上記設計思想に応じて適宜幅を設定するとよい。
図7は、本実施形態の変形例に係る光学デバイス2の説明図であり、図3に対応する図である。光学デバイス2は、導光板21、回折部31、波長選択部41、第1反射部51を有している。また、入射角制御部AR1と反射部AR2とが設定されている。
回折部31は、第1面21aの他端21yの側において第1面21aの表面に設けられている。一方、波長選択部41は、光透過性を有する板状の保持部49の上に設けられている。保持部49上に設けられた波長選択部41は、例えば不図示のスペーサ部材を介して導光板21に対して保持部49が固定されることで、回折部31と平面的に重なっている。
このような構成の光学デバイス2であっても、簡易な構成で明るく高品位な画像を表示することが可能となる。また、回折部31の形状を第1面21aに作り込むことができるため、部品数を減らすことができる。
[第2実施形態]
図8は、本発明の第2実施形態に係る光学デバイス3の説明図である。本実施形態の光学デバイス3は、第1実施形態の光学デバイス1と一部共通している。したがって、本実施形態において第1実施形態と共通する構成要素については同じ符号を付し、詳細な説明は省略する。
光学デバイス3は、導光板22、回折部31、波長選択部41、第1反射部51を有している。また、入射角制御部AR1と反射部AR2とが設定されている。
導光板22は、導光板22の内部を導光する光Lが入射する一端側の部分において、第1面22aに対して傾斜するように反射面(第2反射部)22rが設けられている。反射面22rは、入射角制御部AR1の一部を構成している。反射面22rでの反射は、全反射を利用するものでもよく、反射面22rに設けた反射部材によるものでもよい。反射部材としては、金属膜、誘電体多層膜及び回折素子を挙げることができる。
このような光学デバイス3であっても、高品位な画像を表示することが可能となる。また、反射面22rを用いると、回折部31への入射角の制御が容易である。そのため、光学デバイス3では、簡易な構成で明るく高品位な画像(虚像)を表示することが可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本発明に係る好適な実施の形態例について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。上述した例において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
1,2,3…光学デバイス、L…光、21…21a,22a…第1面、21b…第2面、21x…一端、21y…他端、22r…反射面、31…回折部(回折素子)、31a…第1領域、31b…第2領域、41…波長選択部(波長選択素子)、41a…第1波長選択領域、41b…第2波長選択領域、51…第1反射部、R1…残光、AR1…入射角制御部、AR2…反射部、1000…表示装置

Claims (13)

  1. 第1波長帯域の光と前記第1波長帯域とは異なる波長帯域である第2波長帯域の光とを内部で導光させる導光体と、
    前記導光体の第1面に設けられ、前記導光体の内部を導光した光の少なくとも一部を回折して取り出す回折素子と、
    前記回折素子と重なる位置に設けられ、誘電体多層膜を含む波長選択素子と、
    前記導光体の一部に設けられた第1反射部と、を有し、
    前記回折素子は、第1部分と、前記第1部分とは異なる回折特性である第2部分と、を含み、
    前記第1部分は、前記回折素子を介して射出される前記第1波長帯域の光を、前記第1面に対して第1角度となるように回折する特性を備え、
    前記第2部分は、前記回折素子を介して射出される前記第2波長帯域の光を、前記第1面に対して前記第1角度となるように回折する特性を備え、
    前記波長選択素子は、
    前記回折素子の前記第1部分と重なる位置に設けられ、前記第1波長帯域の光を透過させ、かつ、前記第1波長帯域とは異なる帯域の光を反射する第3部分と、
    前記回折素子の前記第2部分と重なる位置に設けられ、前記第2波長帯域の光を透過させ、かつ、前記第2波長帯域とは異なる帯域の光を反射する第4部分と、を備え、
    前記第1反射部は、前記第3部分で反射された光を前記第1部分で前記第1面に対して第1角度で回折させ、かつ、前記第4部分で反射された光を前記第2部分で前記第1面に対して第1角度で回折させる位置に設けられていることを特徴とする光学デバイス。
  2. 前記第1反射部は、前記導光体の前記回折素子が設けられた部分よりも、前記導光体の内部を導光する光が入射する側とは反対側に位置する部分に設けられ、
    前記導光体は、前記第1反射部が設けられた部分において、前記第1面と前記第1面とは反対側に位置する面である第2面とが沿うように形成され、かつ、前記第1面及び前記第2面と直交するような面が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の光学デバイス。
  3. 前記第1反射部は、金属膜であることを特徴とする請求項1または2に記載の光学デバイス。
  4. 前記第1反射部は、誘電体多層膜であることを特徴とする請求項1または2に記載の光学デバイス。
  5. 前記第1反射部は、反射型の回折素子であることを特徴とする請求項1または2に記載の光学デバイス。
  6. 前記回折素子は、前記第1面と前記波長選択素子との間に設けられていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の光学デバイス。
  7. 前記波長選択素子は、前記第1面と前記回折素子との間に設けられていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の光学デバイス。
  8. 前記波長選択素子は、前記第1面に対し35°以上70°以下の入射角で前記第3部分に入射する前記第1波長帯域の光を透過させ、前記第1面に対し35°以上70°以下の入射角で前記第4部分に入射する前記第2波長帯域の光を透過させることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の光学デバイス。
  9. 前記導光体の内部を導光する光が入射する部分において、前記第1面に対して傾斜するように設けられた第2反射部を有することを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の光学デバイス。
  10. 前記第1部分及び前記第2部分の幅は、0.5mm以上、かつ、7mmを前記回折素子の互いに異なる回折特性の種類の数で除した値より小さいことを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の光学デバイス。
  11. 前記第3部分及び前記第4部分の幅は、0.5mm以上、かつ、前記波長選択素子を分割する領域の種類の数で7mmを除した値より小さいことを特徴とする請求項10に記載の光学デバイス。
  12. 前記第1波長帯域の光及び前記第2波長帯域の光を用いて形成された画像光を射出する画像表示装置と、
    請求項1から11のいずれか1項に記載の光学デバイスと、を有し、
    前記光学デバイスは、前記画像光を前記導光体に入射させ、前記導光体の内部を伝播する前記画像光を前記回折素子で回折させ、前記波長選択素子を介して取り出すことを特徴とする画像投影装置。
  13. 請求項12に記載の画像投影装置を有することを特徴とする電子機器。
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