JP6381258B2 - 天井点検口 - Google Patents

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Description

本発明は天井点検口に関するものである。
内枠を外枠内の閉塞位置に拘束可能なロック体を備えた天井点検口としては、従来、特許文献1に記載されたものが知られている。この従来例において、内枠(フレーム)には、板材の中央を長手通しに半円弧状に折り曲げた部材がビス等により固定されるとともに、外枠(枠体)の上縁に係脱する回転片を上端に固着した軸が上記半円状の部分により回転可能に保持され、この軸の下端には、内枠の表面に露出する溝が形成される。ロック操作、アンロック操作は、溝にコイン等を係合させ、このコインを回転させることによりなされる。
特開2008-280780号公報
しかしながら、上述した従来例はメンテナンスの作業性が悪いという欠点がある。
すなわち、内枠を閉じた状態で室内側からロックがしっかりとなされているかを確認するには、溝の向き、すなわち回転角度を見るしかなく、予めロック状態のときの回転角度を間違いなく確実に覚えておかなければならない。
このような問題は、例えば、軸周りの内枠の表面にロック状態のときの溝の回転角度を示す印を付しておくことで解決することが可能であるが、このように印を付してしまうと、室内の景観を損ねるという新たな問題を惹起する。
本発明は以上の欠点を解消すべくなされたものであって、メンテナンスの作業性に優れ、かつ、室内の景観を良好に維持することのできる天井点検口の提供を目的とする。
本発明によれば、上記目的は、
天井1に開設された開口部2内に固定される外枠3に対して閉塞回転位置と開放回転位置との間で回動自在に内枠4を連結した点検口本体5と、
前記閉塞回転位置に内枠4を拘束する閉塞操作位置と拘束解除する開放操作位置との間で移動自在に点検口本体5に取り付けられるロック体6とを有し、
前記点検口本体5には、ロック体6が開放操作位置をとるときに外部から目視容易で、閉塞操作位置をとるときに目視不能になるロック判別部7が形成される天井点検口であって、
前記外枠3と内枠4のいずれか一方には、他方に向かって天井1に沿って張り出し、前記ロック判別部7を兼ねる切欠状のロック逃し部を備えたフランジ8が形成されるとともに
前記他方には、前記フランジ8の表面を摺動自在にロック体6が取り付けられ、
前記ロック体6には、前記ロック逃し部を通過可能で、開放操作位置においてロック逃し部に対峙してアンロック状態となって内枠4の外枠3に対する回転を許容し、閉塞回転位置において、ロック逃し部からずれたロック状態となって内枠の外枠3に対する回転を禁止する突出片46と、
開放操作位置にあるときに前記ロック判別部7に対応して室内空間と天井裏9空間とを直上に繋げる貫通孔51とが設けられ、
前記ロック体6の開放操作位置への移動に伴って前記貫通孔51を通して天井裏9空間の暗さを外部に現し、室内の明るさとの明暗のコントラストによりアンロック状態を知らせる天井点検口を提供することにより達成される。
本発明によれば、点検口本体5とロック体6のいずれか一方には、アンロック時に目視容易で、ロック時に目視不能、あるいは目視困難なロック判別部7が形成される。したがってロック動作状態の確認は、ロック判別部7が目視容易な状態であるか否かにより簡単にすることができる。また、ロック判別部7は、ロック時には目視不能、あるいは目視困難になるために、天井点検口を開放操作する作業時以外において、すなわち日常時に室内の景観を損なうことはない。
ロック判別部7は、例えば、ロック体6の開放操作位置から閉塞操作位置への移動に伴ってその一部を覆い隠すことのできる部分を点検口本体5に設けておくことにより、ロック体6のこのように覆い隠される部分に配置した目視容易な目印として構成することが可能である。また反対に、ロック体6が開放操作位置から閉塞操作位置への移動に伴って点検口本体5の一部を覆い隠すように点検口本体5に対するロック体6の操作移動位置を設定しておき、点検口本体5のこのようにロック体6により覆い隠される部分に配置した目視容易な目印として構成することも可能である。この場合において、ロック判別部7を点検口本体5の天井1との目地を隠すフランジ8に配置した場合には、このようなフランジ8を備えた既存の点検口本体5を活用して簡単にメンテナンス性等を良好にすることができる。
また、目視容易なロック判別部7は、例えば、平滑な部分に囲まれた浮島状の突起や、周囲の色とのコントラストをつけた着色によって構成することが可能である。この場合において、フランジ8とロック体6のそれぞれの表面を明色にするとともに、天井裏9の暗さを取り込むようにして暗色をなし、ロック体6の開放操作位置から閉塞操作位置への移動に伴って該ロック体6により室内側から目視不能に覆われる判別空間部10をフランジ8に設けた場合には、フランジ8に室内空間と天井裏9を繋げる貫通孔や切欠を設けるだけで、室内の明るさと天井裏9の暗さによる明暗のコントラストを利用した視認性の高いロック判別部7を構成することができ、かつ、その耐久性をも極めて高めることができる。
さらに、
前記ロック体6は、
閉塞回転位置における他方の一方に対する対峙面11に天井1に沿って移動自在に取り付けられる取付部12と、
取付部12から延設されてフランジ8の表面に張り出す操作部13と、
操作部13との間にフランジ8を挟持可能にフランジ8の裏面に取付部12から張り出すロック支持部14とを有し、
かつ、前記フランジ8には、操作部13とロック支持部14とによる挟持状態をロック体6が開放操作位置をとるときに解消させる切欠が前記判別空間部10を兼ねて形成される天井点検口を構成した場合には、上述したロック判別部7をロック体6のロック機構を活用して極めて簡易に構成することができる。
また、上述のように点検口本体5に天井1に沿ってロック体6を移動自在に取り付ける場合には、天井点検口は、
押し出し成形により形成されて幅方向に対向する折り返し片15、15を長手通しに備えた枠材16の複数を前記折り返し片15、15間に嵌合する幅および厚さ寸法を備えたL字状の連結具17により枠組みした内枠4、外枠3を、閉塞回転位置と開放回転位置との間で回転自在に連結して形成される点検口本体5と、
前記内枠4と外枠3のいずれか一方の枠材16の閉塞回転位置における他方への対峙面11に長手方向に沿ってスライド自在に装着され、他方の枠材16’に形成されたロック受け部18にスライド移動により係脱して内枠4を閉塞回転位置に拘束可能なロック体6とを有し、
前記ロック体6は、前記対峙面11に配置された折り返し片15、15間への弾発係止により枠材16の長手方向に沿って折り返し片15、15間において摺動自在に装着されるように構成することができる。
すなわち、上述した従来例においては、ロック体6を移動操作可能にするために、内枠4などの点検口本体5へのロック体6の固定にビス等を用いることから、部品点数が多くなる上に、故障もしくは消耗したロック体6を交換する際や、あるいは、天井点検口5を製造する際には、ビス留め等の作業が必要になり、組み立て効率も悪いという欠点がある。
上述した天井点検口は、このような欠点を解消するもので、部品点数を削減できるとともに、組み立て効率を高めることができるものである。
すなわち、この天井点検口によれば、内枠4と外枠3の双方は、押し出し成形により形成されて幅方向に対向する折り返し片15、15を長手通しに備えた枠材16の複数を枠組みして形成される。この枠組みは、枠材16、16同士の直交する接合部位において、上記折り返し片15、15間に嵌合する幅寸法を備えたL字状の連結具17をそれぞれの枠材16の折り返し片15、15間に嵌合させてなされる。
一方、ロック体6は、上記連結具17よりもやや狭い幅寸法を備えたもので、上述のように押し出し成形により長手通しに形成されて枠組みに利用される折り返し片15、15間に挿入されることにより、折り返し片15、15間において枠材16の長手方向にスライド移動することができる。このロック体6は、弾発係止により折り返し片15、15間に組み付けられる。
したがってこの天井点検口によれば、ロック体6は弾発係止により点検口本体5に装着されるために、上述した従来例におけるようなビス等が不要になる。また、その組み立て作業も、弾発係止する方向にロック体6を押し込む、言い換えれば折り返し片15、15間に向かってロック体6を押し込むだけでよく、これにより折り返し片15に側縁部が押し付けられたロック体6を、側縁部が折り返し片15を乗り越えるように弾性変形により撓ませることによりなされるために、押し込み作業だけの簡単なものになる。
さらに、ロック体6のスライド移動は、押し出し成形により形成される枠材16において長手通しに形成され、その枠組みに利用される折り返し片15を活用することで実現されるために、スライド移動のための専用構造を点検口本体5やロック体6に新たに設けることによるこれらの構造の複雑化といった問題も回避され、既存の点検口本体5をそのまま活用することができる。
また、この天井点検口において、ロック体6は具体的には、上述した天井点検口における取付部12に相当する部分の一側縁部に、上述の押し込み操作により折り返し片15に衝接して弾性変形により該折り返し片15を乗り越えた後、弾性復帰して当該折り返し片15に弾発係止する弾性脚20を設けて構成することができる。また、このような弾性脚20を取付部12の両側縁部に設けて構成することも可能である。
さらに、ロック体6は、上述のように弾発係止により点検口本体5に装着するには、その弾性変形能を高めることが組み立て効率上望ましいが、あまり弾性変形能を高めてしまうと、折り返し片15との係止状態が不安定になりやすく、これによりスライド移動が不安定になるおそれがある。一方、ロック体6の幅寸法をより小さくすれば、より小さな弾性変形量でも折り返し片15間に弾発係止できるようなり、弾性変形能を抑えることが可能であるが、この場合には、折り返し片15、15間でロック体6ががたついてしまうおそれがある。
この点、上記天井点検口を、
前記一方の枠材16には、設置状態における室内側の側縁から前記他方の枠材16に向かって張り出すフランジ21が形成されるとともに、
前記ロック体6には、対峙面11に装着される取付部12から前記フランジ21の表面側に張り出して該フランジ21により背面を支持される操作部13が形成され、
かつ、前記取付部12には、対峙面11への装着状態において前記操作部13と協働することにより一方の枠材16に対するロック体6の摺動動作、摺動姿勢を安定可能なクリアランスが折り返し片15との間に設定されるように構成すると、操作部13のフランジ21による支持を利用して上述したロック体6のがたつきを抑えることができる。
また、このようにロック体6のがたつきを抑えるために操作部13、フランジ21を利用する場合には、
前記取付部12は、設置状態において天井裏9側に配置される折り返し片15に係止する係止片19を一側縁部に備えるとともに、他側縁部には、天井裏9側の折り返し片15に傾斜状に差し込まれた前記係止片19の先端部を中心にしてロック体6を対峙面11に向かって回転させたときに、室内側の折り返し片15に衝接して弾性変形により該折り返し片15を乗り越えた後、弾性復帰して当該折り返し片15に弾発係止する弾性脚20が形成されるようにすれば、操作部13をフランジ21によりある程度密接に支持させるようにしても、ロック体6の弾発係止をスムーズにすることができるようになる。
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、メンテナンスの作業性に優れ、かつ、室内の景観を良好に維持することのできる天井点検口を提供することができ、より快適な室内空間を提供することができる。
また、点検口本体にロック体を移動操作可能に取り付ける場合において、天井点検口の部品点数を削減できるとともに、組み立て効率を高めることのできる天井点検口を提供することができ、天井点検口のメンテナンス効率や製造効率の向上を通じてその良好な維持管理や活用を促進させることができる。
本発明に係る天井点検口を示す図で、(a)は斜視図、(b)は正面図で一部を省略、破断したものである。 天井点検口を示す図で、(a)は図1の2A-2A線断面図、(b)は2B-2B線断面図である。 天井点検口のロック体周りを示す図で、(a)は内枠への取り付け状態を示す図、(b)は内枠と外枠の取り合いを含む斜視図である。 ロック体を示す図で、(a)は斜視図、(b)は側面図である。 ロック体を示す図で、(a)は正面図、(b)は背面図、(c)は図4(b)の5A-5A線断面図、(d)は図4(b)の5B-5B線断面図である。 ロック、アンロック動作を示す図で、(a)はロック状態を示す図、(b)はアンロック状態を示す図である。 ロック体の組み付け作業を説明する図で、(a)は組み付け作業の初期段階を示す図、(b)は組み付け作業の終期段階を示す図である。 ロック体によるロック、アンロック表示を示す図で(a)はロック状態を示す図、(b)はアンロック状態を示す図である。 変形例を示す図で、(a)はロック体のロック表示を示す図、(b)はロック体のアンロック表示を示す図である。
図1ないし図8に本発明の実施の形態を示す。図1および図2(a)に示すように、天井点検口は、天井1に形成された開口部2の周縁に固定される外枠3と、この外枠3に回転自在に連結される内枠4とを有する。これら外枠3および内枠4は、それぞれアルミニウムの押し出し成形品からなる枠材16(16’)の4本を矩形に枠組みして形成される。
上記枠材16(16’)は、図2(a)に示すように、天井1の厚さと同じ程度の幅寸法に形成された板状部31の一側縁から厚さ方向に鍔部(フランジ8、21)を張り出して形成される。この鍔部8(21)の表面は、鏡面仕上げ、あるいはシボ加工などにより光をある程度反射できる程度に表面処理がされる。
また、板状部31の他側縁には、折り返し片15が形成される。この折り返し片15は、倒L字状に折り返して、すなわち板状部31の他端縁から厚さ方向に向かって突出する突出壁32の先端から上記鍔部8(21)に向かって折り返し壁33を延設して形成され、鍔部8(21)に向かって開放するスリット34を内部に備える。
また、上記鍔部8(21)には、上述した折り返し片15の先端、すなわち折り返し壁33に向かって突出する突片35が形成される。これにより板状部31と突片35との間にも、上述した折り返し片15と同じ開口幅のスリット34’が形成され、鍔部8(21)と突片35により実質的に折り返し片15が構成される。
以上の枠材16(16’)は、コーナーピース(連結具17)を用いて枠組みされる。このコーナーピース17は、図1(b)に示すようにL字状の板材であり、図2(a)に示すように上述したスリット34の開口幅と同じ程度の厚さのアルミニウムの板材をL字状に折曲して形成される。
外枠3および内枠4の枠組みは、図2(a)に示すように、枠材16、16(16’、16’)同士の端部間をコーナーピース17で連結して形成される。上述したスリット34、34’間にコーナーピース17を圧入することにより、枠材16、16(16’、16’)同士をコーナーピース17によって直交姿勢に保持することができ、四隅において枠材16(16’)の端部同士をコーナーピース17で連結することにより、枠組みが完了する。なお、以上のようにスリット34、34’間に圧入したコーナーピース17を各枠材16(16’)の板状部31に対してさらにボルト止め等すれば、より連結強度を高めることが可能である。
また、上述の枠組みは折り返し片15を外側に向けた姿勢にしてなされる。これにより、外枠3の鍔部8の外側は、設置状態において外枠3と天井1との継ぎ目を隠すものとして機能し、一方、内枠4の鍔部21の内側、すなわち折り返し片15の反対側は、内枠4の内部に矩形の天井材36を固定して扉状に構成する際の天井材36の支持面として機能する。なお、内枠4を外枠3内に収容可能にするために、外枠3の枠材16’は、内枠4の枠材16よりもやや長寸に形成される。
また、以上とは逆の外枠3の鍔部8の内側、および内枠4の鍔部21の外側は、外枠3と内枠4との目地を狭めるものとして機能する。上述のように内枠4と外枠3とで使用する枠材16、16’の長さを異ならせることにより、内枠4を外枠3内に収容した状態において、これらの鍔部8、21の間には微少な隙間が設定される。
以上の外枠3と内枠4とは、図1(a)に示すように、軸体37によりそれぞれの一辺縁部周りに回転自在に連結される。軸体37は、図1(b)に示すように、内枠4と外枠3の対向辺間に跨がるようにして一対が組み付けられる。また、回転先端側には、内枠4を外枠3内に収容したときに圧接し、後述するロック体6による閉塞操作時に内枠4ががたつかないようにするための押さえ片38が内枠4と外枠3のそれぞれに形成される。
上述のように内枠4を外枠3内に収容した姿勢に拘束するために、天井点検口には、ロック部39が設けられる。ロック部39は、内枠4の外側面(対峙面11)に枠材16の長手方向に沿ってスライド移動自在に取り付けられるロック体6と、外枠3の内側に設けられるロック受け部18およびロック逃がし部(判別空間部10)とを有する。
ロック体6は、図3(b)、図4、および図5に示すように、ポリアセタールなどの適宜の弾性を備えた合成樹脂材により一体成形され、内枠4に取り付けられる取付部12と、操作部13と、ロック時に上述したロック受け部18に係止し、アンロック時にはロック逃がし部10に対峙するロック支持部14とを有する。なお、ロック体6は、上述した鍔部8(21)の表面と同じ程度の色合い、光の反射ができるように着色、表面処理等がなされる。また、図3(b)等において45はリブである。
取付部12は、略板状の本体部41の両側縁部に上述したスリット34、34’の開口幅よりもやや薄い係止片19を設けて形成される。後述するように内枠4に弾性変形を利用して弾発的に取り付けることができるようにするために、上記本体部41は、一側縁部の全長が反対側縁側の全長における中央部のみに相当する短いものにされ、一方の係止片19は、全長のより短い一側縁の全長に渡って形成される。この一方の係止片19は、本体部41よりもやや薄く形成されて本体部41の表面寄りに形成される。
これに対し、他方の係止片19は、他側縁の全長方向両端部から延設される一対の弾性脚20、20の先端に形成される。この弾性脚20は本体部41の側縁から表面側に向かって隆起するコ字状をなし、係止片19は、弾性脚20の先端から幅方向に突出する。上記弾性脚20の一対は、その全長の合計が取付部12の反対側縁と同じ程度にされる。以上の係止片19には、先端に行くに従って裏面側から離れる傾斜面42が形成される。
操作部13は、上記弾性脚20、20の間、すなわち本体部41の他側縁の中央部からさらに他側縁方向に延設される隆起片43の先端に形成される。この隆起片43は、本体部41から表面側、他側縁側に漸次突出する階段状近似の断面形状をなし、操作部13は、この隆起片43の自由端から表裏方向に突出する板状に形成される。また、操作部13は、上述した係止片19との間に上述した鍔部21の厚さよりもやや広い程度の間隔を隔てて隆起片43から長手方向にも突出して形成される。なお、図5(a)等に示す44はスライド移動の操作方向を知らせるための表示である。
ロック支持部14は、上述した隆起片43の途中から操作部13と平行に表面側に突出する突出片46の側壁面に形成される平面からなる。このロック支持部14は、操作部13の裏面との間に上述した鍔部8の厚さよりもやや広い程度の間隔を隔てる。なお、図4(b)において52は溝であり、突出片46が後述する貫通孔51と重合するのを防ぐ。
以上のロック体6は、取付部12を上述した枠材16のスリット34、34’間に挿入して内枠4の回転中心とは反対の辺縁に取り付けられる。取り付けに際しては、図7に示すように、ロック体6を傾けて一方の係止片19をスリット34の一方に挿入した後、この係止片19を中心にしてロック体6を押し倒すように回転させると、他方の係止片19の傾斜面42が突片35に干渉する。ここからさらに回転させると、傾斜面42により生じる分力によって当該係止片19の突片35との干渉を解消する方向に弾性脚20が撓み、この後、係止片19が突片35を乗り越えると、弾性復帰して係止片19がスリット34’内に収まり、突片35に係止する(図2(b)参照)。これにより、ロック体6は、取付部12の両側縁をスリット34、34’に係止させて内枠4からの脱離が防止される。
また、この取り付け状態において、上述のように取付部12の両側縁がスリット34、34’内に収まる上に、取付部12の裏面は内枠4の板状部31の外壁面(対峙面11)にほぼ当接し、隆起片43の一部は、鍔部21の裏面に、また操作部13の裏面の一部は鍔部21の表面にほぼ当接する。これによりロック体6は、取付部12や隆起片43、操作部13等を摺接させて内枠4の枠材16長手方向に安定してスライド移動可能になる。
一方、ロック受け部18は、上述した外枠3の内側の鍔部8に形成される。この鍔部8は、図2(b)および図6(a)に示すように、内枠4を外枠3内に収容した状態において、上述した突出片46と操作部13との間まで突出する突出寸法を備える。
また、ロック逃がし部10は、図2(b)および図6(b)に示すように、上記外枠3の内側の鍔部8に形成される切欠であり、突出片46よりもひとまわり大きいサイズに形成される。
したがってロック体6をスライド移動してロック逃がし部10が突出片46に対峙する位置に合わせると、アンロック状態、すなわち外枠3内に収容された内枠4を外枠3に対して回転させて外枠3外に引き出すことが可能になり、また、この状態からロック体6をスライド移動させて突出片46をロック逃がし部40の位置からずらすと、ロック状態となって内枠4を外枠3内に拘束することができる。
さらに、上述のようなアンロック状態やロック状態へのロック体6の操作をしやすくするために、図6等に示すように、内枠4には突起47が、ロック体6の本体部41には係合部48が形成される。上記突起47は、板状部31に内側から半抜き加工を施して形成され、アンロック状態、ロック状態に応じて離隔位置に一対形成される。
係合部48は、本体部41の幅方向中央部の裏面に形成される上記突起47の係合可能な凹部からなる。また、係合部48の突起47への係脱をしやすくするために、本体部41の幅方向中央部には長手方向両側に突出する舌片49が形成され、係合部48は、これらの各舌片49の先端部に形成される。なお、本体部41の幅方向中央部の全長は、舌片49によって上述した他側縁部と同じ程度にされる。
したがって上述した突起47の一方が、突出片46がロック逃がし部40に対峙するときに、他方が対峙しないときにそれぞれ係合部48に係合することにより、操作部13のスライド移動によるロック、アンロック操作時にクリック感を与えることができる。
さらに、ロック体6が上述のロック、アンロック操作に応じた範囲でのみ移動できるようにするために、図3等に示すように、内枠4には、本体部41の両側縁に干渉してその移動範囲を規制可能な移動規制片50が形成される。この移動規制片50は、板状部31の一部を切り起こして形成され、本体部41の上述した反対側縁部側、すなわち弾性脚20の基端部に応じた幅方向位置に配置される。なお、反対端縁部には長手方向に沿ってリブ45が形成され、移動規制片50との衝接により容易に弾性変形しないようにされる。
さらに、上述のようなアンロック状態やロック状態を外部から識別しやすくするために、ロック部39にはロック判別部7が形成される。ロック判別部7は、この実施の形態においてはロック逃がし部10を兼ねて構成され、図5(c)および図6に示すように、ロック状態において操作部13に覆われ、アンロック状態においては、操作部13に表裏に貫通して形成される貫通孔51を介して一部が外部に露出する。すなわち操作部13の移動により見え隠れする。上記貫通孔51は2.5-3Φ程度に形成される。
したがって外枠3を天井1の開口部2周りに装着すると、内枠4がロック体6とは反対の辺縁部を回転中心として、天井1に平行な閉塞回転位置と、垂直な開放回転位置との間で垂直回転可能になる。このとき、内枠4の天井1よりも上方への回転は、ロック体6の操作部13がフランジ8と衝接することにより規制される。上記内枠4に天井材36を装着すれば、開口部2を開閉する扉として機能する。なお、外枠3の天井1への装着には、図外の野縁から外枠3を吊り下げる吊り下げ金具が利用され、内枠4内への天井材36の装着には、天井材36の周縁部を天井裏側から内枠4の内側の鍔部21に向かって押し付ける図外の固定金具が利用される。
この状態で室内には鍔部8、21に加えて操作部13が露出し、この操作部13を枠材16の長手方向に沿って天井1と平行にスライド操作すれば、ロック部39をロック、アンロック操作することができる。スライド操作の際には、突起47等によりロック、アンロックの切り替わりがクリック感として伝わり、また、移動規制片50によって操作範囲は閉塞操作位置と開放操作位置との間に限られ、誤った過剰なスライド操作が防止される。
さらに、図8(b)に示すように、アンロック時には、ロック判別部7と貫通孔51とが室内空間と天井裏9空間とを直線状に繋げた状態となり、天井裏9が暗いことによって室内から見たときには黒色になる。照明のある室内に露出する鍔部8、21やロック体6が光をある程度反射できる程度に形成されるために、ロック判別部7の黒色は室内側から見たときに高い視認性を発揮する。一方、図8(a)に示すように、ロック時には貫通孔51を介して鍔部8が室内側に臨み、ロック体6と鍔部8とのコントラストが近いことにより、なんら目立つことなく室内空間のデザイン性を良好に維持する。
図9に本発明の変形例を示す。なお、この変形例において上述した実施の形態と同一の構成要素は図中に同一の符号を付して説明を省略する。この変形例において、ロック判別部7は、鍔部8の表面の一部に赤等の目立つ色を施して形成される着色部52により構成され、ロック状態において操作部13が重合し、アンロック状態においては操作部13の重合位置からの移動により着色部52が外部に露出する。
なお、上述した実施の形態や変形例においては、鍔部8に施したロック逃がし部10あるいは着色部52によりロック判別部7を構成する場合を示したが、鍔部8に形成した孔や切欠を単に操作部13の移動に伴って見え隠れするようにしても足りる。
1 天井
2 開口部
3 外枠
4 内枠
5 点検口本体
6 ロック体
7 ロック判別部
8 フランジ
9 天井裏
10 判別空間部
11 対峙面
12 取付部
13 操作部
14 ロック支持部
15 折り返し片
16、16’ 枠材
17 連結具
18 ロック受け部
19 係止片
20 弾性脚
21 フランジ

Claims (1)

  1. 天井に開設された開口部内に固定される外枠に対して閉塞回転位置と開放回転位置との間で回動自在に内枠を連結した点検口本体と、
    前記閉塞回転位置に内枠を拘束する閉塞操作位置と拘束解除する開放操作位置との間で移動自在に点検口本体に取り付けられるロック体とを有し、
    前記点検口本体には、ロック体が開放操作位置をとるときに外部から目視容易で、閉塞操作位置をとるときに目視不能になるロック判別部が形成される天井点検口であって、
    前記外枠と内枠のいずれか一方には、他方に向かって天井に沿って張り出し、前記ロック判別部を兼ねる切欠状のロック逃し部を備えたフランジが形成されるとともに
    前記他方には、前記フランジの表面を摺動自在にロック体が取り付けられ、
    前記ロック体には、前記ロック逃し部を通過可能で、開放操作位置においてロック逃し部に対峙してアンロック状態となって内枠の外枠に対する回転を許容し、閉塞回転位置において、ロック逃し部からずれたロック状態となって内枠の外枠に対する回転を禁止する突出片と、
    開放操作位置にあるときに前記ロック判別部に対応して室内空間と天井裏空間とを直上に繋げる貫通孔とが設けられ、
    前記ロック体の開放操作位置への移動に伴って前記貫通孔を通して天井裏空間の暗さを外部に現し、室内の明るさとの明暗のコントラストによりアンロック状態を知らせる天井点検口。
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