JP4263137B2 - 室内照明灯 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車に好適な室内照明灯に関する。
車両の天井面やサンバイザには車室内を照明したり、或いは化粧時等の照明に利用される室内照明灯が設けられる。
図６は、従来の室内照明灯５０を示す（例えば、特許文献１参照）。この室内照明灯５０は、内装材５４に取り付けられるランプベース部５１と、このランプベース部５１に設けられたレンズ５５とを有している。
上記のランプベース部５１は、図７に示すように、ヒンジ部５６から折り曲げ可能なプレート部６２と、このプレート部６２に設けられた孔部６２ａを係止する係止リブ６３を各々ランプベース部５１の裏面５１ａに突設し、ランプベース５１の裏面５１ａと折り曲げたプレート部６２にて、内装材５４を挟持することにより、取り付けられるように構成されている。
特開２００３−９５０１８号公報
しかしながら、従来の室内照明灯５０は、係止リブ６３を孔部６２ａが通過した後、プレート部６２が係止リブ６３に係止されたとき、プレート部６２によって内装材５４の厚さ方向に作用する押圧力が過剰になり、内装材５４が押し潰されて塑性変形するため、その後に内装材５４とプレート部６２との間に隙間ができて、室内照明灯の自己保持性が低下するという問題があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、内装材が押し潰されるのを防止でき、これにより自己保持性が低下するのを防止できる室内照明灯を提供することにある。
１）本発明は、車両の内装材に設けられた開口に取付可能なハウジングと、前記ハウジングの周縁部の近傍の裏面に立設された立設部材と、前記立設部材の先端にヒンジ部を介して連結され、かつ、前記ハウジングの裏面に対して略平行になるまで外側に屈曲可能な屈曲部材と、前記立設部材に隣接するように前記ハウジングの裏面に設けられ、前記屈曲部材の折り曲げ時に前記屈曲部材に設けられた係合部が乗り越えて係止されることにより前記屈曲部材が屈曲状態から起立状態に復帰しないように規制する規制部とを備え、
前記内装材を前記ハウジングの裏面と屈曲状態を固定された前記屈曲部材との間に挟持することにより取り付けられる室内照明灯であって、
前記屈曲状態の屈曲角度を所定角度に維持する角度維持手段として、前記内装材の厚さよりも僅かに小さな隙間を前記ハウジングの裏面との間に形成するストッパが前記規制部に設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、屈曲部材が規制部によって所定の角度で屈曲状態になった際に、屈曲部材が角度維持手段によってそれ以上屈曲しないので、内装材が屈曲部材によって押し潰されるのを防止できる。
また、角度維持手段をストッパとしたので、角度維持手段の構成を簡略化できる。
以上説明したように、本発明によれば、屈曲部材の屈曲角度が所定の角度維持手段によって所定の角度で維持されるので、屈曲部によって内装材が厚さ方向に押し潰されるのを防止でき、これにより、内装材と立設部との間に隙間ができるのを防止でき、室内照明灯の自己保持性が低下するのを防止できる。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を説明する。
図１に、本発明を適用した室内照明灯１を示す。この室内照明灯１は、車両の内装材１１に設けられた開口１２に取付可能なハウジング１３と、このハウジング１３の周縁部の近傍の裏面１３ａに立設された立設部材１４と、この立設部材１４の先端にヒンジ２３を介して連結され、かつ、ハウジング１３の裏面１３ａに対して略平行になるまで外側に屈曲可能な屈曲部材１５とを有している。
また、この室内照明灯１は、上記の立設部材１４に隣接するようにハウジング１３の裏面１３ａに設けられ、上記屈曲部材の折り曲げ時に上記屈曲部材１５に設けられた係合部１６（図３参照））が乗り越えて係止されることにより、屈曲部材１５が屈曲状態から起立状態に復帰しないように規制する規制部１７を備えている。
上記の内装材１１は、図２に示すように、ハウジング１３の裏面１３ａと屈曲状態を固定された屈曲部材１５との間に挟持されて取り付けられる。更に、この室内照明灯１は、屈曲部材１５における屈曲状態の屈曲角度を所定角度に維持するため、角度維持手段１８として、前記内装材１１の厚さよりも僅かに小さな隙間を前記ハウジング１３の裏面１３ａとの間に形成するストッパが前記規制部１７に設けられている。
次に、上記の各構成について説明する。図１に示すように、内装材１１の開口１２は、所定の形状、本例では略長方形に形成されている。ハウジング１３は、開口１２と相似形に形成されている。
ハウジング１３の裏面１３ａには、その外周縁に沿って内装材１１の開口１２に嵌合される複数の突起２４が設けられている。また、ハウジング１３には、レンズ２５（図２参照）が設けられている。
本例では、上記の立設部材１４は、内装材１１の開口１２の四隅を支持するため４個設けられている。これらの立設部材１４は幅広に形成されている。そして、４個の立設部材１４のうち、幅広面を対向させて配置された２個の立設部材１４，１４の屈曲部材１５，１５が、互いに反対方向に屈曲可能に構成されている。
これらの立設部材１４は、図３に示すように、所定の高さを有するベース部２０上に設けられている。互いに対向する立設部材１４は、ベース部２０との境界部分に設けられたヒンジ２３を介して、互いに反対側に屈曲される。
屈曲部材１５の両側面には、規制部１７，１７に係合可能な係合部１６，２１が設けられている。屈曲部材１５が屈曲されると、係合部１６，１６が規制部１７，１７を乗り越えて係止される。これによって、屈曲部材１５が屈曲状態から起立状態に復帰しないように規制される。
更に、本例では、屈曲部材１５が所定の角度、本例では略９０度屈曲したときに、屈曲部材１５が係合部１６,２１に係止されるとともに、角度維持手段１８に当接して停止する。つまり、本例では角度維持手段１８が屈曲部材１５のストッパとして機能している。
屈曲部材１５が角度維持手段１８に当接した状態では、ハウジング１３の裏面１３ａと屈曲部材１５との間に、内装材１１の厚さより僅かに小さな隙間が形成される。
図４は、内装材１１にハウジング１３を挿入し立設部材１４の屈曲部材１５を屈曲させる前の状態を示す。この状態では、内装材１１の表面１１ａと、ハウジング１３の裏面１３ａとが当接している。
この状態から、図５に示すように、立設部材１４の屈曲部材１５をヒンジ２３から外側に屈曲させる。これにより、図２に示すように、内装材１１における開口１２の端縁部分が、屈曲部材１５とハウジング１３の裏面１３ａとで挟持されて保持される。
このとき、屈曲部材１５は角度維持手段１８によって屈曲角度が維持されるので、内装材１１が屈曲部材１５によって過剰に押圧されて押し潰されるのを防止できる。
したがって、内装材１１と屈曲部材１５との間に隙間ができるのを防止できるので、室内照明灯１ががたついてその自己保持性が低下するのを防止できる。
なお、本実施形態では、角度維持手段１８がストッパの場合について説明したが、角度維持手段はストッパに限らず、単に屈曲部材１５が立設部材１４に対して、例えば９0度以上屈曲しないようになっていればよい。
このような角度維持手段としては、例えばヒンジ２３に設けられるとともに、屈曲部材１５の屈曲方向にＶ字状に切り欠かれた切り欠きを例示できる。この場合は、切り欠きの角度を略９０度にすることによって、屈曲部材１５の屈曲角度を略９０度に維持できる。
本発明の実施形態の内装材とハウジングを示す分解斜視図である。 本発明の実施形態の内装材とハウジングを示す断面図である。 本発明の実施形態の立設部材及び屈曲部材を示す斜視図である。 本発明の実施形態の内装材にハウジングを嵌入した状態を示す斜視図である。 本発明の実施形態の内装材にハウジングを嵌入し、屈曲部材を屈曲させた状態を示す斜視図である。 従来例のランプベースを示す斜視図である。 従来例のランプベースを内装材に取り付けた状態を示す断面図である。
符号の説明
１ 室内照明灯
１１ 内装材
１１ａ 内装材の表面
１２ 開口
１３ ハウジング
１３ａ ハウジングの裏面
１４ 立設部材
１５ 屈曲部材
１６ 係合部
１７ 規制部
１８ 角度維持手段
２０ ベース部
２１ 係合部
２３ ヒンジ
２４ 突起
２５ レンズ
５０ 室内照明灯
５１ ランプベース部
５４ 内装材
５５ レンズ
５６ ヒンジ部
６２ プレート部
６２ａ 孔部
６３ 係止リブ

Claims (1)

  1. 車両の内装材に設けられた開口に取付可能なハウジングと、前記ハウジングの周縁部の近傍の裏面に立設された立設部材と、前記立設部材の先端にヒンジ部を介して連結され、かつ、前記ハウジングの裏面に対して略平行になるまで外側に屈曲可能な屈曲部材と、前記立設部材に隣接するように前記ハウジングの裏面に設けられ、前記屈曲部材の折り曲げ時に前記屈曲部材に設けられた係合部が乗り越えて係止されることにより前記屈曲部材が屈曲状態から起立状態に復帰しないように規制する規制部とを備え、
    前記内装材を前記ハウジングの裏面と屈曲状態を固定された前記屈曲部材との間に挟持することにより取り付けられる室内照明灯であって、
    前記屈曲状態の屈曲角度を所定角度に維持する角度維持手段として、前記内装材の厚さよりも僅かに小さな隙間を前記ハウジングの裏面との間に形成するストッパが前記規制部に設けられていることを特徴とする室内照明灯。
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