JP6380385B2 - 撮影装置及びその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、移動部材(振れ補正部材)を撮影光学系の光軸と異なる方向に(例えば光軸直交平面内で)駆動することで光学的なローパスフィルタ効果を得る撮影装置及びその制御方法に関する。
特許文献1、2には、撮影光学系の一部をなす移動部材(特許文献1では振れ補正光学系、特許文献2ではプリズム)を光軸直交平面内で駆動(微小振動)することで、光学的なローパスフィルタ効果を得る撮影装置が開示されている。
このような撮影装置では、移動部材を光軸直交平面内で駆動するための駆動信号が微小な高周波成分(例えば、駆動周波数が8kHz、駆動周期が1/8000秒)を含むので、移動部材を高精度に駆動制御するのが非常に難しい。特に、制御目標値(ジャイロセンサが検出した制御目標信号)に微小振動(微小信号)を重畳合成して駆動信号を生成する場合、この駆動信号が追従できる周波数領域はせいぜい数Hz〜数十Hz程度にすぎず、これを超える周波数領域には追従することができない。一方、微小な高周波成分を含む高周波駆動信号によって移動部材を駆動したときには、高周波騒音が発生してユーザに不快感を与えるおそれがある。
特開2002−354336号公報 特開2004−94131号公報
本発明は、以上の問題意識に基づいてなされたものであり、移動部材(振れ補正部材)を撮影光学系の光軸と異なる方向に駆動することで光学的なローパスフィルタ効果を得る撮影装置及びその制御方法において、移動部材(振れ補正部材)を高精度に駆動制御するとともに、高周波騒音が発生してユーザに不快感を与えるのを防止することを目的とする。
本発明者は、所定の臨界周波数より低い駆動周波数の低周波駆動信号を生成する低周波駆動信号生成部と、所定の臨界周波数より高い駆動周波数の高周波駆動信号を生成する高周波駆動信号生成部とを別々に設けるとともに、露光時間が所定の臨界時間よりも長いときに、低周波駆動信号生成部が生成した低周波駆動信号に基づいて移動部材(振れ補正部材)を撮影光学系の光軸と異なる方向に駆動し、露光時間が所定の臨界時間よりも短いときに、高周波駆動信号生成部が生成した高周波駆動信号に基づいて移動部材(振れ補正部材)を撮影光学系の光軸と異なる方向に駆動すれば、移動部材(振れ補正部材)を高精度に駆動制御するとともに、高周波騒音が発生してユーザに不快感を与えるのを防止することができるとの着眼に基づき、本発明を完成させるに至った。
本発明の撮影装置は、撮影光学系により形成された被写体像を電気的な画素信号に変換するイメージセンサと、前記撮影光学系を含む被写体像を結像させる光学要素の少なくとも一部をなすレンズと前記イメージセンサの少なくとも一方を移動部材とし、この移動部材を前記撮影光学系の光軸と異なる方向に駆動する駆動機構と、露光時間を設定する露光時間設定部と、前記露光時間設定部が設定した露光時間が所定の臨界時間より長いか短いかを判定する露光時間判定部と、所定の臨界周波数より低い駆動周波数の低周波駆動信号を生成する低周波駆動信号生成部と、所定の臨界周波数より高い駆動周波数の高周波駆動信号を生成する高周波駆動信号生成部と、前記露光時間設定部が設定した露光時間が前記臨界時間より長いと前記露光時間判定部が判定したとき、前記低周波駆動信号生成部が生成した低周波駆動信号に基づいて、前記駆動機構を介して前記移動部材を駆動し、前記露光時間設定部が設定した露光時間が前記臨界時間より短いと前記露光時間判定部が判定したとき、前記高周波駆動信号生成部が生成した高周波駆動信号に基づいて、前記駆動機構を介して前記移動部材を駆動する駆動制御部と、を備え、前記所定の臨界周波数は、予め定めた可聴周波数域の下限に設定されている、ことを特徴としている。ここで、可聴周波数域は、年齢や性別などの個人差によってばらつくことが知られているが、本発明で重要なのは、所定の臨界周波数より低い駆動周波数の低周波駆動信号と、所定の臨界周波数より高い駆動周波数の高周波駆動信号とを使い分けることであり、可聴周波数域(の下限)の具体的な範囲(値)をどのように定めるかには自由度がある。
本発明の撮影装置は、前記撮影光学系を搭載したボディ本体の振れを検出する振れ検出部をさらに備えており、前記低周波駆動信号生成部は、前記振れ検出部が検出した振れ検出信号と、前記所定の臨界周波数より低い周波数の低周波微小信号を重畳合成することで、前記低周波駆動信号を生成し、前記高周波駆動信号生成部は、コントローラの算出した駆動力信号に、前記所定の臨界周波数より高い周波数の高周波微小信号を用いた信号処理を施すことで、前記高周波駆動信号を生成することができる。
前記高周波駆動信号生成部は、コントローラの算出した駆動力信号と、前記高周波微小信号とを重畳合成することで、前記高周波駆動信号を生成することができる。
前記高周波駆動信号生成部は、前記高周波駆動信号のうち、所定の遮断周波数より高い周波数成分のみを通した減衰信号を出力するハイパスフィルタ部と、前記ハイパスフィルタ部が出力した減衰信号により増幅率を決定するゲイン決定部と、前記ゲイン決定部が決定した増幅率に従って前記高周波微小信号を増幅する増幅部と、前記増幅部が増幅した前記高周波微小信号と、前記振れ検出部が検出した振れ検出信号から前記高周波駆動信号を減算した信号とを重畳合成することで、前記高周波駆動信号を再生成する重畳合成部と、からなるフィードバックループを有することができる。
本発明の撮影装置は、前記露光時間設定部が設定した露光時間が前記臨界時間とは別の下限時間を下回っているか否かを判定する下限時間判定部をさらに備えており、前記駆動制御部は、前記露光時間設定部が設定した露光時間が前記下限時間を下回っていないと前記下限時間判定部が判定したとき、前記駆動機構を介して前記移動部材を駆動することで、前記イメージセンサ上への被写体像の結像位置を変位させて像振れを補正するとともに、被写体光束を前記イメージセンサの検出色の異なる複数の画素に入射させて光学的なローパスフィルタ効果を得る一方、前記露光時間設定部が設定した露光時間が前記下限時間を下回っていると前記下限時間判定部が判定したとき、前記駆動機構を介して前記移動部材を駆動することで、前記イメージセンサ上への被写体像の結像位置を変位させて像振れを補正することができる。
前記下限時間は、前記移動部材の駆動周期に基づいて設定することができる。例えば、前記下限時間は、前記移動部材の高周波駆動周期の1/2以上に設定することが好ましい。ここで、移動部材の駆動周期とは、例えば、光軸直交平面内で所定軌跡(円形、四角形等)を1回描くように移動部材を駆動するために要する時間を意味する。
前記移動部材は、前記イメージセンサからなり、前記駆動機構は、固定支持基板と、前記固定支持基板に対してスライド可能で前記イメージセンサが固定された可動ステージと、前記固定支持基板と前記可動ステージの一方に固定された磁石と、前記固定支持基板と前記可動ステージの他方に固定された駆動用コイルと、を備え、前記駆動用コイルに交流駆動信号を流すことにより、前記可動ステージを前記固定支持基板に対して駆動することができる。
本発明の撮影装置の制御方法は、撮影光学系により形成された被写体像を電気的な画素信号に変換するイメージセンサと、前記撮影光学系を含む被写体像を結像させる光学要素の少なくとも一部をなすレンズと前記イメージセンサの少なくとも一方を移動部材とし、この移動部材を前記撮影光学系の光軸と異なる方向に駆動する駆動機構と、を備える撮影装置において、露光時間を設定するステップと、設定した露光時間が所定の臨界時間より長いか短いかを判定するステップと、所定の臨界周波数より低い駆動周波数の低周波駆動信号を生成するステップと、所定の臨界周波数より高い駆動周波数の高周波駆動信号を生成するステップと、設定した露光時間が前記臨界時間より長いと判定したとき、生成した低周波駆動信号に基づいて、前記駆動機構を介して前記移動部材を駆動し、設定した露光時間が前記臨界時間より短いと判定したとき、生成した高周波駆動信号に基づいて、前記駆動機構を介して前記移動部材を駆動するステップと、を有し、前記所定の臨界周波数は、予め定めた可聴周波数域の下限に設定されている、ことを特徴としている。ここで、可聴周波数域は、年齢や性別などの個人差によってばらつくことが知られているが、本発明で重要なのは、所定の臨界周波数より低い駆動周波数の低周波駆動信号と、所定の臨界周波数より高い駆動周波数の高周波駆動信号とを使い分けることであり、可聴周波数域(の下限)の具体的な範囲(値)をどのように定めるかには自由度がある。
イメージセンサは、パッケージと、このパッケージに収納される固定撮像素子チップと、この固体撮像素子チップを密封保護するようにパッケージに固定される蓋部材とを含む複数の構成要素からなる。本明細書において、「イメージセンサ(移動部材)を撮影光学系の光軸と異なる方向に駆動する」とは、イメージセンサ(移動部材)の複数の構成要素のうち被写体光束が通過する少なくとも一部を撮影光学系の光軸と異なる方向に駆動することを意味する。
本発明によれば、移動部材(振れ補正部材)を撮影光学系の光軸と異なる方向に駆動することで光学的なローパスフィルタ効果を得る撮影装置及びその制御方法において、移動部材(振れ補正部材)を高精度に駆動制御するとともに、高周波騒音が発生してユーザに不快感を与えるのを防止することができる。
本発明によるデジタルカメラの要部構成を示すブロック図である。 本発明によるデジタルカメラの像振れ補正装置の要部構成を示すブロック図である。 本発明によるデジタルカメラの像振れ補正装置の構成を示す側面図である。 図4(A)、(B)は所定軌跡を描くようにイメージセンサを駆動することで光学的なローパスフィルタ効果を与えるための動作を示す図であり、図4(A)は撮影光学系の光軸を中心とする回転対称な正方形軌跡を描くようにイメージセンサを駆動する場合、図4(B)は撮影光学系の光軸を中心とする回転対称な円形軌跡を描くようにイメージセンサを駆動する場合をそれぞれ示している。 本発明によるデジタルカメラのイメージセンサ駆動回路の構成を示す機能ブロック図である。 イメージセンサ駆動回路が低周波駆動信号生成部として機能しているときの図5に対応する機能ブロック図である。 低周波駆動信号によってイメージセンサを光軸直交平面内で円軌跡を描くように駆動したときの波形を示す図である。 イメージセンサ駆動回路が高周波駆動信号生成部として機能しているときの図5に対応する機能ブロック図である。 高周波駆動信号によってイメージセンサを光軸直交平面内で円軌跡を描くように駆動したときの重畳波形を示す図である。 ゲイン決定部がDuty重畳の振幅(ゲイン)を決定する様子を示す図である。 、駆動制御部が、露光時間判定部と下限時間判定部の判定結果に基づいて、イメージセンサ駆動回路を介してイメージセンサのLPF動作を駆動制御する内容を示す図である。 本実施形態のデジタルカメラの撮影処理を示すフローチャートである。 本実施形態のデジタルカメラの撮影処理を示すタイミングチャートである。
図1ないし図13を参照して、本発明によるデジタルカメラ(撮影装置)10の一実施形態について説明する。
図1に示すように、デジタルカメラ10は、ボディ本体20と、このボディ本体20に着脱可能(レンズ交換可能)な撮影レンズ30とを備えている。撮影レンズ30は、被写体側(図1中の左側)から像面側(図1中の右側)に向かって順に、撮影レンズ群(撮影光学系、移動部材、振れ補正部材)31と、絞り(撮影光学系)32とを備えている。ボディ本体20は、被写体側(図1中の左側)から像面側(図1中の右側)に向かって順に、シャッタ(撮影光学系)21と、イメージセンサ(移動部材、振れ補正部材)22とを備えている。またボディ本体20は、撮影レンズ30への装着状態で絞り32とシャッタ21を駆動制御する絞り/シャッタ駆動回路23を備えている。撮影レンズ群31から入射し、絞り32とシャッタ21を通った被写体光束による被写体像が、イメージセンサ22の受光面上に形成される。イメージセンサ22の受光面上に形成された被写体像は、マトリックス状に配置された多数の画素によって、電気的な画素信号に変換され、画像データとしてDSP40に出力される。DSP40は、イメージセンサ22から入力した画像データに所定の画像処理を施して、これをLCD24に表示し、画像メモリ25に記憶する。なお、図1では、撮影レンズ群31が単レンズからなるように描いているが、実際の撮影レンズ群31は、例えば、固定レンズ、変倍時に移動する変倍レンズ、フォーカシング時に移動するフォーカシングレンズなどの複数枚のレンズからなる。
図示は省略しているが、イメージセンサ22は、パッケージと、このパッケージに収納される固定撮像素子チップと、この固体撮像素子チップを密封保護するようにパッケージに固定される蓋部材とを含む複数の構成要素からなる。本明細書において、「イメージセンサ(移動部材)22を撮影光学系の光軸と直交する平面内で駆動する」とは、イメージセンサ(移動部材)22の複数の構成要素のうち被写体光束が通過する少なくとも一部を撮影光学系の光軸と直交する平面内で駆動することを意味する。
撮影レンズ30は、撮影レンズ群31の解像力(MTF)情報や絞り32の開口径(絞り値)情報などの各種情報を記憶した通信用メモリ33を搭載している。撮影レンズ30をボディ本体20に装着した状態では、通信用メモリ33が記憶した各種情報がDSP40に読み込まれる。
ボディ本体20は、DSP40に接続させて、撮影操作スイッチ26とローパスフィルタ操作スイッチ27を備えている。撮影操作スイッチ26は、電源スイッチやレリーズスイッチなどの各種スイッチからなる。ローパスフィルタ操作スイッチ27は、イメージセンサ22を撮影光学系の光軸Zと直交する平面内(以下、光軸直交平面内と呼ぶことがある)で駆動するローパスフィルタ動作のオンオフの切替え、ローパスフィルタ動作に関する各種設定などを行うためのスイッチである。イメージセンサ22のローパスフィルタ動作については後に詳細に説明する。
ボディ本体20は、DSP40に接続させて、ジャイロセンサ(振れ検出部)28を備えている。ジャイロセンサ28は、ボディ本体20に加わる移動角速度(X軸とY軸周り)を検出することで、該ボディ本体20の光軸直交平面内の振れを示す振れ検出信号を検出する。
図1ないし図3に示すように、イメージセンサ22は、撮影光学系の光軸Zと直交するX軸方向とY軸方向(直交二方向)に移動可能に像振れ補正装置(駆動機構)50に搭載されている。像振れ補正装置50は、ボディ本体20のシャーシなどの構造物に固定される固定支持基板51と、イメージセンサ22を固定した、固定支持基板51に対してスライド可能な可動ステージ52と、固定支持基板51の可動ステージ52との対向面に固定した磁石M1、M2、M3と、固定支持基板51に可動ステージ52を挟んで各磁石M1、M2、M3と対向させて固定した、各磁石M1、M2、M3との間に磁気回路を構成する磁性体からなるヨークY1、Y2、Y3と、可動ステージ52に固定した、前記磁気回路の磁界内において電流を受けることにより駆動力を発生する駆動用コイルC1、C2、C3を有し、駆動用コイルC1、C2、C3に交流駆動信号(交流電圧)を流す(印加する)ことにより、固定支持基板51に対して可動ステージ52(イメージセンサ22)が光軸直交平面内で駆動するようになっている。駆動用コイルC1、C2、C3に流す交流駆動信号は、DSP40による制御の下、後述するイメージセンサ駆動回路(低周波駆動信号生成部、高周波駆動信号生成部)60によって生成される。イメージセンサ駆動回路60の構成及び該イメージセンサ駆動回路60が生成する交流駆動信号については後に詳細に説明する。
本実施形態では、磁石M1、ヨークY1及び駆動用コイルC1からなる磁気駆動手段と、磁石M2、ヨークY2及び駆動用コイルC2からなる磁気駆動手段(2組の磁気駆動手段)とがイメージセンサ22の長手方向(水平方向、X軸方向)に所定間隔で配置され、磁石M3、ヨークY3及び駆動用コイルC3からなる磁気駆動手段(1組の磁気駆動手段)がイメージセンサ22の長手方向と直交する短手方向(鉛直(垂直)方向、Y軸方向)に配置されている。
さらに固定支持基板51には、各駆動用コイルC1、C2、C3の近傍(中央空間部)に、磁石M1、M2、M3の磁力を検出して可動ステージ52(イメージセンサ22)の光軸直交平面内の位置を示す位置検出信号を検出するホールセンサ(位置検出部)H1、H2、H3が配置されている。ホールセンサH1、H2により可動ステージ52(イメージセンサ22)のY軸方向位置及び傾き(回転)が検出され、ホールセンサH3により可動ステージ52(イメージセンサ22)のX軸方向位置が検出される。DSP40は、後述するイメージセンサ駆動回路60を介して、ジャイロセンサ28が検出したボディ本体20の光軸直交平面内の振れを示す振れ検出信号と、ホールセンサH1、H2、H3が検出したイメージセンサ22の光軸直交平面内の位置を示す位置検出信号とに基づいて、像振れ補正装置50によってイメージセンサ22を光軸直交平面内で駆動する。これにより、イメージセンサ22上への被写体像の結像位置を変位させて、手振れに起因する像振れを補正することができる。本実施形態ではこの動作を「イメージセンサ22の像振れ補正動作(像振れ補正駆動)」と呼ぶ。
本実施形態の像振れ補正装置50は、撮影光学系の光軸Zと直交する平面内において所定軌跡を描くようにイメージセンサ22を駆動して、被写体光束をイメージセンサ22の検出色の異なる複数の画素に入射させることにより、光学的なローパスフィルタ効果(以下、LPF効果と呼ぶことがある)を与える。本実施形態ではこの動作を「イメージセンサ22のローパスフィルタ動作(LPF動作、LPF駆動)」と呼ぶ。
本実施形態の像振れ補正装置50は、イメージセンサ22をその像振れ補正動作範囲(像振れ補正駆動範囲)の中央位置で保持する「イメージセンサ22の中央保持動作(中央保持駆動)」を実行する。例えば、「イメージセンサ22の像振れ補正動作(像振れ補正駆動)」と「イメージセンサ22のLPF動作(LPF駆動)」がともにオフの場合には、「イメージセンサ22の中央保持動作(中央保持駆動)」のみをオンにして撮影が行われる(像振れ補正を行わなくても中央保持は行う)。
「イメージセンサ22の像振れ補正動作(像振れ補正駆動)」、「イメージセンサ22のLPF動作(LPF駆動)」及び「イメージセンサ22の中央保持動作(中央保持駆動)」は、これらの合成動作(合成駆動)として像振れ補正装置50によって実現される態様、あるいは、これらのいずれか1つの動作(駆動)のみが単独で像振れ補正装置50によって実現される態様が可能である。
図4(A)、(B)を参照して、像振れ補正装置50が、所定軌跡を描くようにイメージセンサ22を駆動して、該イメージセンサ22によってLPF効果を与えるLPF動作について説明する。同図において、イメージセンサ22は、受光面にマトリックス状に所定の画素ピッチPで配置された多数の画素22aを備え、各画素22aの前面にベイヤ配列のカラーフィルタR、G、Bのいずれかが配置されている。各画素22aは、前面のいずれかのカラーフィルタR、G、Bを透過して入射した被写体光線の色を検出、つまり、色成分(色帯域)の光を光電変換し、その強さ(輝度)に応じた電荷を蓄積する。
図4(A)は、イメージセンサ22を、撮影光学系の光軸Zを中心とする回転対称な正方形軌跡を描くように駆動する場合を示している。この正方形軌跡は、例えば、イメージセンサ22の画素ピッチPを一辺とした正方形の閉じた経路とすることができる。図4(A)では、イメージセンサ22を、画素22aの互いに直交する並び方向の一方(鉛直方向)と平行なY軸方向、他方(水平方向)と平行なX軸方向に1画素ピッチP単位で交互にかつ正方形経路となるように移動させている。
図4(B)は、イメージセンサ22を、撮影光学系の光軸Zを中心とする回転対称な円形軌跡を描くように駆動する場合を示している。この円形軌跡は、イメージセンサ22の画素ピッチPの21/2/2倍を半径rとする円形の閉じた経路とすることができる。
図4(A)、(B)のように、露光中にイメージセンサ22を正方形または円形の所定軌跡を描くように駆動すると、各カラーフィルタR、G、B(画素22a)の中央に入射した被写体光線(光束)が、4個のカラーフィルタR、G、B、Gに均等に入射するので、光学的なローパスフィルタと同等の効果が得られる。つまり、どのカラーフィルタR、G、B、G(画素22a)に入射した光線も、必ずその周辺のカラーフィルタR、G、B、G(画素22a)に入射するので、恰も光学的なローパスフィルタを光線が通過したのと同等の効果(LPF効果)が得られる。
さらに、イメージセンサ22の駆動範囲を段階的に切り替える(正方形軌跡の場合は一辺の長さを異ならせ、円形軌跡の場合は半径rを異ならせる)ことで、イメージセンサ22によるLPF効果の強弱を段階的に切り替えることができる。つまり、正方形軌跡の一辺または円形軌跡の半径rを長くする(被写体光線が入射するイメージセンサ22の検出色の異なる画素22a(カラーフィルタR、G、B、G)に入射する画素22aの範囲を拡大する)ことでLPF効果が強くなり、一方、正方形軌跡の一辺または円形軌跡の半径rを短くする(被写体光線が入射するイメージセンサ22の検出色の異なる画素22a(カラーフィルタR、G、B、G)に入射する画素22aの範囲を縮小する)ことでLPF効果が弱くなる。表1に示すように、本実施形態では、イメージセンサ22の駆動範囲ならびにLPF効果を「OFF」、「小」、「中」、「大」の4段階で切り替えることができる。イメージセンサ22の駆動範囲ならびにLPF効果が「OFF」とは、イメージセンサ22を駆動することなく、従ってLPF効果が得られない状態を意味する。
Figure 0006380385
イメージセンサ22の駆動範囲ならびにLPF効果の切り替えは、例えば、ローパスフィルタ操作スイッチ27の手動操作により行う態様、あるいはDSP40が種々の撮影条件パラメータに基づいて自動で行う態様が可能であり、その態様には自由度がある。
図1、図2、図5、図6、図7に示すように、デジタルカメラ10は、駆動用コイルC1、C2、C3に交流駆動信号を流すことで、像振れ補正装置50を介してイメージセンサ22を光軸直交平面内で駆動するイメージセンサ駆動回路60を備えている。このイメージセンサ駆動回路60の動作全般はDSP40によって制御される。
イメージセンサ駆動回路60は、駆動用コイルC1、C2、C3に流す交流駆動信号として、所定の臨界周波数より低い駆動周波数の低周波駆動信号を生成する「低周波駆動信号生成部」と、所定の臨界周波数より高い駆動周波数の高周波駆動信号を生成する「高周波駆動信号生成部」のいずれか一方として機能する。より具体的にイメージセンサ駆動回路60は、一方がオン状態のときは他方がオフ状態となる第1スイッチSW1と第2スイッチSW2を備えており、表2に示すように、第1スイッチSW1がオン状態で第2スイッチSW2がオフ状態のときは「低周波駆動信号生成部」として機能し、第1スイッチSW1がオフ状態で第2スイッチSW2がオン状態のときは「高周波駆動信号生成部」として機能する。
Figure 0006380385
ここで「所定の臨界周波数」は、予め定めた可聴周波数域の下限に設定されている。可聴周波数域は、年齢や性別などの個人差によってばらつくことが知られているが、本発明で重要なのは、所定の臨界周波数より低い駆動周波数の低周波駆動信号と、所定の臨界周波数より高い駆動周波数の高周波駆動信号とを使い分けることであり、可聴周波数域(の下限)の具体的な範囲(値)をどのように定めるかには自由度がある。本実施形態では、一般的な可聴周波数域が20Hz〜20kHzの範囲内とされていることに鑑みて、「所定の臨界周波数」を20Hzとした場合を例示して説明する。
図6は、イメージセンサ駆動回路60が「低周波駆動信号生成部」として機能している状態を示している。イメージセンサ駆動回路(低周波駆動信号生成部)60は、加算部61と、ゲイン部62と、低周波微小信号生成部63と、コントローラ64とを備えている。コントロールの方式としてはPID制御などが考えられる。加算部61は、ジャイロセンサ28が検出したボディ本体20の光軸直交平面内の振れを示す振れ検出信号に加算処理を施す。ゲイン部62は、加算部61が加算処理を施した振れ検出信号を増幅する。低周波微小信号生成部63は、所定の臨界周波数(20Hz)より低い周波数(本実施形態では10Hz)の低周波微小信号を生成する。ゲイン部62が増幅した振れ検出信号と、低周波微小信号生成部63が生成した低周波微小信号とを重畳合成(Target重畳)し、コントローラ64を通過することで、低周波駆動信号が生成される。Target重畳に用いる低周波微小信号の振幅(ゲイン)は、撮影毎に変わることはなく、所定の振幅(ゲイン)が使用される。コントローラ64は、このようにして生成された低周波駆動信号を駆動用コイルC1、C2、C3に流すことで、イメージセンサ22を光軸直交平面内で駆動して、イメージセンサ22に像振れ補正動作とLPF動作を実行させる。
図7は、低周波駆動信号(本実施形態では10Hz)を駆動用コイルC1、C2、C3に流すことで、イメージセンサ22を光軸直交平面内で円軌跡を描くように駆動したときの波形を示している。
図8は、イメージセンサ駆動回路60が「高周波駆動信号生成部」として機能している状態を示している。イメージセンサ駆動回路(高周波駆動信号生成部)60は、加算部61と、ゲイン部62と、高周波微小信号生成部65とを備えている。加算部61は、ジャイロセンサ28が検出したボディ本体20の光軸直交平面内の振れを示す振れ検出信号に加算処理を施す。ゲイン部62は、加算部61が加算処理を施した振れ検出信号を増幅する。高周波微小信号生成部65は、所定の臨界周波数(20Hz)より高い周波数(本実施形態では300Hz)の高周波微小信号を生成する。
イメージセンサ駆動回路(高周波駆動信号生成部)60は、コントローラ64が算出した駆動力信号に、高周波微小信号生成部65が生成した高周波微小信号を用いた信号処理を施すことで、高周波駆動信号を生成する。
より具体的にイメージセンサ駆動回路(高周波駆動信号生成部)60は、ハイパスフィルタ部66と、ゲイン決定部67と、ゲイン部(増幅部)68と、重畳合成部69とからなるフィードバックループを有している。ハイパスフィルタ部66は、高周波駆動信号のうち、所定の遮断周波数より高い周波数成分のみを通した減衰信号を出力する。ゲイン決定部67は、ホールセンサH1、H2、H3が検出したイメージセンサ22の位置検出信号をモニタしながら、ハイパスフィルタ部66が出力した減衰信号により、高周波微小信号の信号振幅(増幅率、デューティ比)を決定する。ゲイン部68は、ゲイン決定部67が決定した信号振幅に従って、高周波微小信号生成部65が生成した高周波微小信号を増幅する。重畳合成部69は、ゲイン部68が増幅した高周波微小信号と、コントローラ64が算出した駆動力信号とを重畳合成(Duty重畳)することで、高周波駆動信号を生成する。このようにして生成された高周波駆動信号を駆動用コイルC1、C2、C3に流すことで、イメージセンサ22を光軸直交平面内で駆動して、イメージセンサ22に像振れ補正動作とLPF動作を実行させることができる。
図9は、重畳合成部69の手前での高周波微小信号(本実施形態では300Hz)の重畳波形を示している。イメージセンサ22を所定の振幅で動かすための高周波微小信号の振幅は、X、YL、YRでそれぞれ異なっている。
図10は、撮影毎のキャリブレーション処理において、ゲイン決定部67がDuty重畳の振幅(ゲイン)、すなわち高周波微小信号の信号振幅(増幅率、デューティ比)を決定する様子を示している。イメージセンサ22の中心駆動中に、Duty重畳の振幅(ゲイン)を少しずつ上げていくと、これに連れてホールセンサH1、H2、H3のホールAD値も上がっていく。そして、ホールセンサH1、H2、H3の出力信号にハイパスフィルタを掛けることで、Duty重畳の振幅(ゲイン)のみを抜き出して、ホールセンサH1、H2、H3のホールAD値(振幅)が所望の値になったところで、Duty重畳の振幅(ゲイン)を固定する。なお、ピッチ間距離(p−p)で1画素相当が所望のDuty重畳の振幅(ゲイン)であるが、例えばユーザの設定により、LPF効果の小、中、大に応じて、ピッチ間距離(p−p)で1/3画素、2/3画素、1画素相当をDuty重畳の振幅(ゲイン)として選択的に設定することも可能である。
続いて、イメージセンサ駆動回路60の動作を制御するためのDSP40の構成について説明する。図1に示すように、DSP40は、露光時間設定部41と、露光時間判定部42と、下限時間判定部43と、駆動制御部44とを備えている。
露光時間設定部41は、例えば、絞り32のF値、シャッタ21のシャッタ速度、ISO感度、EV値などの各種パラメータにより、露光時間Tを設定する。
露光時間判定部42は、露光時間設定部41が設定した露光時間Tが所定の臨界時間TLIMITより長いか短いかを判定する。臨界時間TLIMITは、例えば1/10秒などに設定することができるが、その値自体には自由度がある。臨界時間TLIMITは、可聴周波数域の下限である「所定の臨界周波数」の逆数を基準にして設定することが好ましい。本実施形態では「所定の臨界周波数」を20Hzに設定しているので、その逆数である1/20秒を基準にしてその近傍の時間を臨界時間TLIMITに設定している。また、イメージセンサ22を高周波で駆動したときには騒音が出るので、この観点では臨界時間TLIMITはなるべく小さいほうが好ましい。人間の聴覚特性上、ミラーショックなどの大きな音の直後0.1秒程度は細かい音が聞き取れないため、臨界時間TLIMITを1/10秒より小さな値にすると、イメージセンサ22を高周波で駆動しても品位が落ちない。
下限時間判定部43は、露光時間設定部41が設定した露光時間Tが所定の下限時間TLOWを下回っているか否かを判定する。下限時間TLOWは、例えば1/500秒に設定することができるが、その値自体には自由度がある。下限時間TLOWは、イメージセンサ22の駆動周期に基づいて設定されており、例えば、イメージセンサ22の高周波駆動周期の1/2以上に設定されている。ここで、イメージセンサ22の駆動周期とは、光軸直交平面内で所定軌跡(円形、四角形等)を1回描くようにイメージセンサ22を駆動するために要する時間を意味する。これにより露光期間中にイメージセンサ22の半周以上の駆動が確保される。
駆動制御部44は、露光時間判定部42が、露光時間設定部41が設定した露光時間Tが臨界時間TLIMITより長い(T>TLIMIT)と判定したとき、第1スイッチSW1をオン状態に第2スイッチSW2をオフ状態にすることで、イメージセンサ駆動回路60を「低周波駆動信号生成部」として機能させる。そして駆動制御部44は、イメージセンサ駆動回路(低周波駆動信号生成部)60が生成した低周波駆動信号を駆動用コイルC1、C2、C3に流すことで、イメージセンサ22を光軸直交平面内で駆動して、イメージセンサ22に像振れ補正動作とLPF動作を実行させる。このように、臨界時間TLIMITより長い露光時間Tのときに、人間の可聴周波数域の下限(20Hz)より低い駆動周波数(本実施形態では10Hz)の低周波駆動信号でイメージセンサ22を駆動することで、高周波騒音が発生してユーザに不快感を与えるのを防止することができる。
駆動制御部44は、露光時間判定部42が、露光時間設定部41が設定した露光時間Tが臨界時間TLIMITより短い(T<TLIMIT)と判定したとき、第1スイッチSW1をオフ状態に第2スイッチSW2をオン状態にすることで、イメージセンサ駆動回路60を「高周波駆動信号生成部」として機能させる。そして駆動制御部44は、イメージセンサ駆動回路(高周波駆動信号生成部)60が生成した高周波駆動信号を駆動用コイルC1、C2、C3に流すことで、イメージセンサ22を光軸直交平面内で駆動して、イメージセンサ22に像振れ補正動作とLPF動作を実行させる。このように、臨界時間TLIMITより短い露光時間Tのときに、高い駆動周波数(例えば300Hz)の高周波駆動信号でイメージセンサ22を駆動することで、極めて短秒時の露光であってもイメージセンサ22を高精度に駆動制御することができ、異なるカラーフィルタに均等に露光させることができる(好適なLPF効果が得られる)。また、極めて短秒時の露光であるため、順行マスキングの効果により、たとえ高周波騒音が発生してもミラーやシャッタの音に掻き消されて、人間の聴覚特性上これを聞き取ることはできず、ユーザに不快感を与えることはない(経時マスキング)。
駆動制御部44は、下限時間判定部43が、露光時間設定部41が設定した露光時間Tが下限時間TLOWを下回っていない(T≧TLOW)と判定したとき、イメージセンサ駆動回路60を介してイメージセンサ22を光軸直交平面内で駆動することで、像振れ補正動作とLPF動作の双方を実行させる。一方、駆動制御部44は、下限時間判定部43が、露光時間設定部41が設定した露光時間Tが下限時間TLOWを下回っている(T<TLOW)と判定したとき、イメージセンサ駆動回路60を介してイメージセンサ22を光軸直交平面内で駆動することで、像振れ補正動作のみを実行させる(LPF動作を停止する)。露光時間Tが下限時間TLOWを下回っていると、イメージセンサ22が所定軌跡の半分すら描けずLPF効果が得られないことから、イメージセンサ22のLPF動作を停止する。これに対し、露光時間Tが下限時間TLOWを下回っていなければ、たとえイメージセンサ22が所定軌跡を1回も描けなくても(例えば所定軌跡の3/4周や4/5周しか描けなくても)、LPF効果を得ることができるので、イメージセンサ22のLPF動作を実行する。
図11は、駆動制御部44が、露光時間判定部42と下限時間判定部43の判定結果に基づいて、イメージセンサ駆動回路60を介してイメージセンサ22のLPF動作を駆動制御する内容を示している。同図に示すように、露光時間Tが下限時間TLOWを下回っているときは、イメージセンサ22のLPF動作を実行せず、露光時間Tが下限時間TLOWを下回っておらず且つ臨界時間TLIMITより短いときは、高周波駆動信号を用いてイメージセンサ22のLPF動作を実行し、露光時間Tが臨界時間TLIMITより長いときは、低周波駆動信号を用いてイメージセンサ22のLPF動作を実行する。
続いて、図12のフローチャート及び図13のタイミングチャートを参照して、本実施形態のデジタルカメラ10の撮影処理について説明する。
DSP40は、撮影操作スイッチ26のレリーズスイッチが全押しされると(ステップS1:YES)、例えばローパスフィルタ操作スイッチ27によってイメージセンサ22のLPF動作がオン状態に設定されているか否かを判定する(ステップS2)。
イメージセンサ22のLPF動作がオン状態に設定されているとき(ステップS2:YES)、DSP40の下限時間判定部41は、露光時間設定部41が設定した露光時間Tが下限時間TLOWを下回っているか否かを判定する(ステップS3)。
露光時間Tが下限時間TLOWを下回っていないとき(ステップS3:NO)、DSP40の露光時間判定部42は、露光時間設定部41が設定した露光時間Tが臨界時間TLIMITより長いか短いか(長いか否か)を判定する(ステップS4)。
露光時間Tが臨界時間TLIMITより長いとき(ステップS4:YES)、DSP40の駆動制御部44は、第1スイッチSW1をオン状態に第2スイッチSW2をオフ状態にすることで、イメージセンサ駆動回路60を「低周波駆動信号生成部」として機能させる。そしてイメージセンサ駆動回路(低周波駆動信号生成部)60において、ゲイン部62が増幅した振れ検出信号と、低周波微小信号生成部63が生成した低周波微小信号とを重畳合成(Target重畳)した信号を制御目標とすることで、低周波駆動信号が生成される(ステップS5)。Target重畳の振幅(ゲイン)は、撮影毎に変わることはなく、所定の振幅(ゲイン)が使用される。
露光時間Tが臨界時間TLIMITより短い(長くない)とき(ステップS4:NO)、DSP40の駆動制御部44は、第1スイッチSW1をオフ状態に第2スイッチSW2をオン状態にすることで、イメージセンサ駆動回路60を「高周波駆動信号生成部」として機能させる。そしてイメージセンサ駆動回路(高周波駆動信号生成部)60において、重畳合成部69が、ゲイン部68が増幅した高周波微小信号と、コントローラ64が算出した駆動力信号とを重畳合成(Duty重畳)することで、高周波駆動信号を生成する(ステップS6)。このとき、ゲイン決定部67が、撮影毎のキャリブレーション処理において、Duty重畳の振幅(ゲイン)、すなわち高周波微小信号の信号振幅(増幅率、デューティ比)を決定する(ステップS7)。
なお、DSP40は、イメージセンサ22のLPF動作がオフ状態に設定されているとき(ステップS2:NO)、または露光時間Tが下限時間TLOWを下回っているとき(ステップS3:YES)、イメージセンサ22のLPF動作を実行しない旨の設定を行う。
DSP40は、イメージセンサ駆動回路60が低周波駆動信号または高周波駆動信号を生成するのと並行して(生成している間に)、イメージセンサ駆動回路60を介して、自由落下状態にあるイメージセンサ22を中央位置に保持するための中心駆動を開始した後に、ミラーアップを実行する(ステップS8、ステップS9)。図13のタイミングチャートにおいて、イメージセンサ駆動回路60によるTarget重畳またはDuty重畳の開始時点をT1で示し、ミラーアップの開始時点をT2で示している。イメージセンサ駆動回路60によるTarget重畳またはDuty重畳の開始時点T1からミラーアップの開始時点T2までの時間(T2−T1)は、例えば20ms以内とすることが好ましい。これにより、逆行マスキングの効果による騒音防止が期待できる。
以上の処理が完了したら、図13のT3に示すように、イメージセンサ駆動回路60が生成した低周波駆動信号または高周波駆動信号を駆動用コイルC1、C2、C3に流すことで、イメージセンサ22を光軸直交平面内で駆動して、イメージセンサ22に像振れ補正動作とLPF動作を開始させる(ステップS10)。さらに、図13のT4、T5に示すように、イメージセンサ22に像振れ補正動作とLPF動作を行わせながら、シャッタ21の先幕と後幕を順に走行させて露光する(ステップS11、ステップS12)。露光が終了したら、図13のT6に示すように、駆動用コイルC1、C2、C3への低周波駆動信号または高周波駆動信号の供給を停止して、イメージセンサ22による像振れ補正動作とLPF動作を終了させる(ステップS13)。
露光期間中に、イメージセンサ22の像振れ補正動作とLPF動作の双方を実行することで、手ぶれに起因する画像のずれを補正するとともに、モアレ縞や偽色などの偽解像を防止して、高品質な画像データを得ることができる。
なお、イメージセンサ22のLPF動作がオフ状態に設定され(ステップS2:NO)、または露光時間Tが下限時間TLOWを下回っている(ステップS3:YES)ため、DSP40がイメージセンサ22のLPF動作を実行しない旨の設定を行ったときは、上記ステップS11〜ステップS12の露光期間中に、イメージセンサ22の像振れ補正動作のみを実行する。
このように本実施形態のデジタルカメラ10は、駆動制御部44が、露光時間設定部41が設定した露光時間Tが臨界時間TLIMITより長いと露光時間判定部42が判定したとき、低周波駆動信号生成部60が生成した低周波駆動信号に基づいて、像振れ補正装置(駆動機構)50を介してイメージセンサ(移動部材)22を光軸直交平面内で駆動し、露光時間設定部41が設定した露光時間Tが臨界時間TLIMITより短いと露光時間判定部42が判定したとき、高周波駆動信号生成部60が生成した高周波駆動信号に基づいて、像振れ補正装置(駆動機構)50を介してイメージセンサ(移動部材)22を光軸直交平面内で駆動する。これにより、イメージセンサ(移動部材)22を高精度に駆動制御するとともに、高周波騒音が発生してユーザに不快感を与えるのを防止することができる。
以上の実施形態では、イメージセンサ22を「移動部材」として、このイメージセンサ22を光軸直交平面内で駆動する態様を例示して説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、撮影レンズ群(撮影光学系)31を含む被写体像を結像させる光学要素の少なくとも一部をなすレンズを「移動部材」として、このレンズを撮影レンズ30内に設けたボイスコイルモータ(駆動機構)によって光軸直交平面内で駆動する態様も可能である。あるいは、イメージセンサ22と撮影レンズ群(撮影光学系)31を含む被写体像を結像させる光学要素の少なくとも一部をなすレンズの双方を「移動部材」として、これらを光軸直交平面内で駆動する態様も可能である。いずれの態様であっても、イメージセンサ22上への被写体像の結像位置を変位させて像振れを補正するとともに、被写体光束をイメージセンサ22の検出色の異なる複数の画素に入射させて光学的なローパスフィルタ効果を得ることができる。
以上の実施形態では、Target重畳に用いる低周波微小信号の振幅(ゲイン)は、撮影毎に変えることなく所定の振幅(ゲイン)を使用し、Duty重畳の振幅(ゲイン)は、撮影毎のキャリブレーション処理において決定している。しかし、Target重畳に用いる低周波微小信号の振幅(ゲイン)を撮影毎のキャリブレーション処理において決定する態様も可能である。
以上の実施形態では、単一(共通)の像振れ補正装置(駆動機構)50を介してイメージセンサ22を光軸直交平面内で駆動することで、イメージセンサ22による像振れ補正動作とLPF動作を実行する場合を例示して説明したが、LPF動作を実行させるための駆動系をピエゾ駆動装置などによって独立して設ける態様も可能である。
以上の実施形態では、DSP40とイメージセンサ駆動回路60を別々の構成要素(ブロック)として描いているが、これらを単一の構成要素(ブロック)として実現する態様も可能である。
以上の実施形態では、像振れ補正装置(駆動機構)50の構成として、固定支持基板51に磁石M1、M2、M3及びヨークY1、Y2、Y3を固定し、可動ステージ52に駆動用コイルC1、C2、C3を固定した場合を例示して説明したが、この位置関係を逆にして、可動ステージに磁石及びヨークを固定し、固定支持基板に駆動用コイルを固定する態様も可能である。
以上の実施形態では、イメージセンサ22が描く所定軌跡を、撮影光学系の光軸Zを中心とする回転対称な正方形軌跡または円形軌跡とした場合を例示して説明したが、これに限定されず、例えば、撮影光学系の光軸Zと直交する平面内における直線往復移動軌跡としてもよい。
以上の実施形態では、ボディ本体20と撮影レンズ30を着脱可能(レンズ交換可能)とする態様を例示して説明したが、ボディ本体20と撮影レンズ30を着脱不能(レンズ交換不能)とする態様も可能である。
以上の実施形態では、低周波微小信号生成部63が生成する低周波微小信号の周波数を10Hzとした場合を例示して説明したが、これに限定されるわけではなく、例えば、8Hz、16Hzなどに切り替える態様も可能である。
以上の実施形態では、高周波微小信号生成部65が生成する高周波微小信号の周波数を300Hzとした場合を例示して説明したが、これに限定されるわけではなく、例えば、5kHz、20kHzなどに切り替える態様も可能である。
以上の実施形態では、像ぶれ補正動作とLPF動作を実行するために、像ぶれ補正装置(駆動機構)50を介してイメージセンサ(移動部材)22を光軸直交平面内で駆動する場合を例示して説明したが、イメージセンサ(移動部材)22を駆動する方向はこれに限定されず、撮影光学系の光軸と異なる方向であればよい。
本発明の撮影装置及びその制御方法は、デジタルカメラ等の撮影装置及びその制御方法に用いて好適である。
10 デジタルカメラ(撮影装置)
20 ボディ本体
21 シャッタ(撮影光学系)
22 イメージセンサ(移動部材、振れ補正部材)
22a 画素
R G B カラーフィルタ
23 絞り/シャッタ駆動回路
24 LCD
25 画像メモリ
26 撮影操作スイッチ
27 ローパスフィルタ操作スイッチ
28 ジャイロセンサ(振れ検出部)
30 撮影レンズ
31 撮影レンズ群(撮影光学系、移動部材、振れ補正部材)
32 絞り(撮影光学系)
33 通信用メモリ
40 DSP
41 露光時間設定部
42 露光時間判定部
43 下限時間判定部
44 駆動制御部
50 像振れ補正装置(駆動機構)
51 固定支持基板
52 可動ステージ
M1 M2 M3 磁石
Y1 Y2 Y3 ヨーク
C1 C2 C3 駆動用コイル
H1 H2 H3 ホールセンサ(位置検出部)
60 イメージセンサ駆動回路(低周波駆動信号生成部、高周波駆動信号生成部)
61 加算部
62 ゲイン部
63 低周波微小信号生成部
64 コントローラ
65 高周波微小信号生成部
66 ハイパスフィルタ部
67 ゲイン決定部
68 ゲイン部(増幅部)
69 重畳合成部
SW1 第1スイッチ
SW2 第2スイッチ

Claims (8)

  1. 撮影光学系により形成された被写体像を電気的な画素信号に変換するイメージセンサと、
    前記撮影光学系を含む被写体像を結像させる光学要素の少なくとも一部をなすレンズと前記イメージセンサの少なくとも一方を移動部材とし、この移動部材を前記撮影光学系の光軸と異なる方向に駆動する駆動機構と、
    露光時間を設定する露光時間設定部と、
    前記露光時間設定部が設定した露光時間が所定の臨界時間より長いか短いかを判定する露光時間判定部と、
    所定の臨界周波数より低い駆動周波数の低周波駆動信号を生成する低周波駆動信号生成部と、
    所定の臨界周波数より高い駆動周波数の高周波駆動信号を生成する高周波駆動信号生成部と、
    前記露光時間設定部が設定した露光時間が前記臨界時間より長いと前記露光時間判定部が判定したとき、前記低周波駆動信号生成部が生成した低周波駆動信号に基づいて、前記駆動機構を介して前記移動部材を駆動し、前記露光時間設定部が設定した露光時間が前記臨界時間より短いと前記露光時間判定部が判定したとき、前記高周波駆動信号生成部が生成した高周波駆動信号に基づいて、前記駆動機構を介して前記移動部材を駆動する駆動制御部と、
    備え、
    前記所定の臨界周波数は、予め定めた可聴周波数域の下限に設定されている、
    ことを特徴とする撮影装置。
  2. 請求項1記載の撮影装置において、
    前記撮影光学系を搭載したボディ本体の振れを検出する振れ検出部をさらに備えており、
    前記低周波駆動信号生成部は、前記振れ検出部が検出した振れ検出信号と、前記所定の臨界周波数より低い周波数の低周波微小信号を重畳合成することで、前記低周波駆動信号を生成し、
    前記高周波駆動信号生成部は、コントローラの算出した駆動力信号に、前記所定の臨界周波数より高い周波数の高周波微小信号を用いた信号処理を施すことで、前記高周波駆動信号を生成する撮影装置。
  3. 請求項2記載の撮影装置において、
    前記高周波駆動信号生成部は、コントローラの算出した駆動力信号と、前記高周波微小信号とを重畳合成することで、前記高周波駆動信号を生成する撮影装置。
  4. 請求項3記載の撮影装置において、
    前記高周波駆動信号生成部は、
    前記高周波駆動信号のうち、所定の遮断周波数より高い周波数成分のみを通した減衰信号を出力するハイパスフィルタ部と、
    前記ハイパスフィルタ部が出力した減衰信号により増幅率を決定するゲイン決定部と、
    前記ゲイン決定部が決定した増幅率に従って前記高周波微小信号を増幅する増幅部と、
    前記増幅部が増幅した前記高周波微小信号と、前記振れ検出部が検出した振れ検出信号から前記高周波駆動信号を減算した信号とを重畳合成することで、前記高周波駆動信号を再生成する重畳合成部と、からなるフィードバックループを有する撮影装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項記載の撮影装置において、
    前記露光時間設定部が設定した露光時間が前記臨界時間とは別の下限時間を下回っているか否かを判定する下限時間判定部をさらに備えており、
    前記駆動制御部は、
    前記露光時間設定部が設定した露光時間が前記下限時間を下回っていないと前記下限時間判定部が判定したとき、前記駆動機構を介して前記移動部材を駆動することで、前記イメージセンサ上への被写体像の結像位置を変位させて像振れを補正するとともに、被写体光束を前記イメージセンサの検出色の異なる複数の画素に入射させて光学的なローパスフィルタ効果を得る一方、
    前記露光時間設定部が設定した露光時間が前記下限時間を下回っていると前記下限時間判定部が判定したとき、前記駆動機構を介して前記移動部材を駆動することで、前記イメージセンサ上への被写体像の結像位置を変位させて像振れを補正する撮影装置。
  6. 請求項5記載の撮影装置において、
    前記下限時間は、前記移動部材の駆動周期に基づいて設定される撮影装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれか1項記載の撮影装置において、
    前記移動部材は、前記イメージセンサからなり、
    前記駆動機構は、固定支持基板と、前記固定支持基板に対してスライド可能で前記イメージセンサが固定された可動ステージと、前記固定支持基板と前記可動ステージの一方に固定された磁石と、前記固定支持基板と前記可動ステージの他方に固定された駆動用コイルと、を備え、前記駆動用コイルに交流駆動信号を流すことにより、前記可動ステージを前記固定支持基板に対して駆動する撮影装置。
  8. 撮影光学系により形成された被写体像を電気的な画素信号に変換するイメージセンサと、前記撮影光学系を含む被写体像を結像させる光学要素の少なくとも一部をなすレンズと前記イメージセンサの少なくとも一方を移動部材とし、この移動部材を前記撮影光学系の光軸と異なる方向に駆動する駆動機構と、を備える撮影装置において、
    露光時間を設定するステップと、
    設定した露光時間が所定の臨界時間より長いか短いかを判定するステップと、
    所定の臨界周波数より低い駆動周波数の低周波駆動信号を生成するステップと、
    所定の臨界周波数より高い駆動周波数の高周波駆動信号を生成するステップと、
    設定した露光時間が前記臨界時間より長いと判定したとき、生成した低周波駆動信号に基づいて、前記駆動機構を介して前記移動部材を駆動し、設定した露光時間が前記臨界時間より短いと判定したとき、生成した高周波駆動信号に基づいて、前記駆動機構を介して前記移動部材を駆動するステップと、
    有し、
    前記所定の臨界周波数は、予め定めた可聴周波数域の下限に設定されている、
    ことを特徴とする撮影装置の制御方法。
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