JP2018120050A - 撮影装置及び撮影方法 - Google Patents

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Atsushi Matsutani
篤志 松谷
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Abstract

【課題】画像にノイズが発生するのを効果的に抑制することができる撮影装置及び撮影方法を得る。【解決手段】制御器(60)は、第1の駆動信号生成部(62)と第2の駆動信号生成部(63)を有している。第1の駆動信号生成部(62)は、露光連動駆動部(21)によって規定される撮像素子(22)の露光が行われている期間に駆動部材(22)を駆動するための第1の駆動信号を生成する。第2の駆動信号生成部(63)は、露光連動駆動部(21)によって規定される撮像素子(22)の露光が行われていない期間に駆動部材(22)を駆動するための第2の駆動信号を生成する。【選択図】図4

Description

本発明は、撮影装置及び撮影方法に関する。
特許文献1には、手振れ補正機構を備えた撮影装置が開示されている。この撮影装置は、手振れ補正機構のコイルに対する駆動信号のON/OFFタイミングを撮像素子から読み出される画素信号のA/D変換処理期間から外すタイミング調整手段を有している。
特許文献2には、ぶれ補正装置を備えたカメラが開示されている。ぶれ補正装置は、コイルを支持した固定部と、撮像素子及び磁石を支持した可動部とを有し、コイルと磁石の電磁駆動力を利用して、可動部(撮像素子)が固定部に対して回転可能となっている。可動部(撮像素子)の固定部に対する回転角は、回転角検出部によって検出される。この回転角検出部の出力値に応じて、当該出力値に掛けられるゲインが動的に変動する。
特許第5500034号公報 特開2015−132772号公報
しかしながら、本発明者の鋭意研究によると、特許文献1、2のような撮像素子シフト方式では、例えば、撮像素子の近傍にコイルが配置されている場合、コイルからの磁界の影響で画像にノイズが発生するおそれがある。また、撮像素子の露光が終了する際には、シャッタ後幕の衝撃と相まって、画像に縞模様等のランダムでないノイズが発生するおそれがあり、ISO感度を上げるとこのノイズがより一層目立ってしまう。
本発明は、以上の問題意識に基づいてなされたものであり、画像にノイズが発生するのを効果的に抑制することができる撮影装置及び撮影方法を得ることを目的とする。
本実施形態の撮影装置は、撮影光学系による被写体像を画像信号に光電変換する撮像素子と、前記撮影光学系の少なくとも一部をなす光学要素と前記撮像素子の少なくとも一方を駆動部材とし、前記駆動部材を前記撮影光学系の光軸と異なる方向に駆動する駆動機構と、前記撮像素子の露光に連動して且つ前記露光を規定するように駆動する露光連動駆動部と、前記駆動機構が前記駆動部材を駆動するための駆動信号を生成する制御器と、を有し、前記制御器は、前記露光連動駆動部によって規定される前記撮像素子の露光が行われている期間に前記駆動部材を駆動するための第1の駆動信号を生成する第1の駆動信号生成部と、前記露光連動駆動部によって規定される前記撮像素子の露光が行われていない期間に前記駆動部材を駆動するための第2の駆動信号を生成する第2の駆動信号生成部と、を有することを特徴としている。
前記第1、第2の駆動信号生成部が生成する前記第1、第2の駆動信号は、互いに異なる特性を有することができる。
前記第1の駆動信号生成部が自身の内部で前記第1の駆動信号に掛けるゲインは、前記第2の駆動信号生成部が自身の内部で前記第2の駆動信号に掛けるゲインよりも大きく設定することができる。
前記第1の駆動信号生成部が自身の内部で前記第1の駆動信号に掛けるゲインは、前記第2の駆動信号生成部が自身の内部で前記第2の駆動信号に掛けるゲインの略2倍に設定することができる。
前記露光連動駆動部によって規定される前記撮像素子の露光後に、前記第2の駆動信号による前記駆動部材の駆動と並行させて、前記撮像素子からの前記画像信号の読み出し処理を行うことができる。
前記露光連動駆動部によって規定される前記撮像素子の露光後に、前記第2の駆動信号による前記駆動部材の駆動と並行させて、前記撮像素子から読み出される前記画像信号のA/D変換処理を行うことができる。
前記露光連動駆動部を、前記撮影光学系の光路に位置するシャッタから構成し、前記シャッタの先幕と後幕を走行させる所定の時間差によって前記露光時間を規定することができる。
前記駆動部材は、前記撮像素子から構成されており、前記駆動機構は、固定支持基板と、前記固定支持基板に対してスライド可能で前記撮像素子が固定された可動ステージと、前記固定支持基板と前記可動ステージの一方に固定された磁石と、前記固定支持基板と前記可動ステージの他方に固定された駆動用コイルと、を備え、前記駆動用コイルに交流駆動信号を流すことにより、前記可動ステージを前記固定支持基板に対して駆動することができる。
前記駆動機構は、前記駆動部材を前記撮影光学系の光軸と異なる方向に駆動することで、前記撮像素子上への被写体像の結像位置を変位させて像振れを補正し、且つ/又は、被写体光束を前記撮像素子の検出色の異なる複数の画素に入射させることにより光学的なローパスフィルタ効果を得ることができる。
本実施形態の撮影方法は、撮影光学系による被写体像を画像信号に光電変換する撮像素子と、前記撮影光学系の少なくとも一部をなす光学要素と前記撮像素子の少なくとも一方を駆動部材とし、前記駆動部材を前記撮影光学系の光軸と異なる方向に駆動する駆動機構と、前記撮像素子の露光に連動して且つ前記露光を規定するように駆動する露光連動駆動部と、を有する撮影装置による撮影方法であって、前記駆動機構が前記駆動部材を駆動するための駆動信号を生成する制御ステップを有し、前記制御ステップは、前記露光連動駆動部によって規定される前記撮像素子の露光が行われている期間に前記駆動部材を駆動するための第1の駆動信号を生成する第1の駆動信号生成ステップと、前記露光連動駆動部によって規定される前記撮像素子の露光が行われていない期間に前記駆動部材を駆動するための第2の駆動信号を生成する第2の駆動信号生成ステップと、を有することを特徴としている。
本発明によれば、画像にノイズが発生するのを効果的に抑制することができる撮影装置及び撮影方法が得られる。
本実施形態によるデジタルカメラの要部構成を示すブロック図である。 像振れ補正装置の要部構成を示すブロック図である。 像振れ補正装置の構成を示す側面図である。 撮像素子駆動回路の内部構成を示す制御ブロック図である。 駆動信号生成部の内部構成を示す制御ブロック図である。 第1の駆動信号生成部による第1の駆動信号を使用した時と第2の駆動信号生成部による第2の駆動信号を使用した時の一巡伝達特性を示すボード線図である。 撮像素子の露光中と露光後におけるホール出力とデューティ比の関係を示す時間応答図である。
図1〜図7を参照して、本実施形態によるデジタルカメラ(撮影装置)10について詳細に説明する。
図1に示すように、デジタルカメラ10は、ボディ本体20と、このボディ本体20に着脱可能(レンズ交換可能)な撮影レンズ30とを備えている。撮影レンズ30は、被写体側(図1中の左側)から像面側(図1中の右側)に向かって順に、撮影レンズ群(撮影光学系、駆動部材、振れ補正部材)31と、絞り(撮影光学系)32とを備えている。ボディ本体20は、被写体側(図1中の左側)から像面側(図1中の右側)に向かって順に、シャッタ(露光連動駆動部)21と、撮像素子(駆動部材、振れ補正部材)22とを備えている。またボディ本体20は、撮影レンズ30への装着状態で絞り32とシャッタ21を駆動制御する絞り/シャッタ駆動回路23を備えている。撮影レンズ群31から入射し、絞り32とシャッタ21を通った被写体光束による被写体像が、撮像素子22の受光面上に形成される。撮像素子22の受光面上に形成された被写体像は、マトリックス状に配置された多数の画素によって、画像信号に光電変換され、画像データとしてDSP40に出力される。DSP40は、撮像素子22から入力した画像データに所定の画像処理を施して、これをLCD24に表示し、画像メモリ25に記憶する。なお、図1では、撮影レンズ群31が単レンズからなるように描いているが、実際の撮影レンズ群31は、例えば、固定レンズ、変倍時に移動する変倍レンズ、フォーカシング時に移動するフォーカシングレンズなどの複数枚のレンズからなる。
シャッタ(露光連動駆動部)21は、撮像素子22の露光に連動して且つ撮像素子22の露光を規定するように駆動される。すなわち、シャッタ21は、撮影光学系の光路Zに位置しており、シャッタ21の先幕と後幕を走行させる所定の時間差によって撮像素子22の露光時間が規定される。
撮影レンズ30は、撮影レンズ群31の解像力(MTF)情報や絞り32の開口径(絞り値)情報などの各種情報を記憶した通信用メモリ33を搭載している。撮影レンズ30をボディ本体20に装着した状態では、通信用メモリ33が記憶した各種情報がDSP40に読み込まれる。
ボディ本体20は、DSP40に接続させて、撮影操作スイッチ26を備えている。この撮影操作スイッチ26は、電源スイッチやレリーズスイッチなどの各種スイッチからなる。
ボディ本体20は、DSP40に接続させて、ジャイロセンサ(振れ検出部)27を備えている。このジャイロセンサ27は、ボディ本体20に加わる移動角速度(X軸とY軸周り)を検出することで、該ボディ本体20の光軸直交平面内の振れを示す振れ検出信号を検出する。
図1ないし図3に示すように、撮像素子22は、撮影光学系の光軸Zと直交するX軸方向とY軸方向(直交二方向)に移動可能に像振れ補正装置(駆動機構)50に搭載されている。像振れ補正装置50は、ボディ本体20のシャーシなどの構造物に固定される固定支持基板51と、撮像素子22を固定した、固定支持基板51に対してスライド可能な可動ステージ52と、固定支持基板51の可動ステージ52との対向面に固定した磁石M1、M2、M3と、固定支持基板51に可動ステージ52を挟んで各磁石M1、M2、M3と対向させて固定した、各磁石M1、M2、M3との間に磁気回路を構成する磁性体からなるヨークY1、Y2、Y3と、可動ステージ52に固定した、前記磁気回路の磁界内において電流を受けることにより駆動力を発生する駆動用コイルC1、C2、C3を有し、駆動用コイルC1、C2、C3に交流駆動信号(交流電圧)を流す(印加する)ことにより、固定支持基板51に対して可動ステージ52(撮像素子22)が光軸直交平面内で駆動するようになっている。駆動用コイルC1、C2、C3に流す交流駆動信号は、DSP40による制御の下、後述する撮像素子駆動回路(制御器)60によって生成される。撮像素子駆動回路(制御器)60及びこれが生成する交流駆動信号については、後に詳細に説明する。
本実施形態では、磁石M1、ヨークY1及び駆動用コイルC1からなる磁気駆動手段と、磁石M2、ヨークY2及び駆動用コイルC2からなる磁気駆動手段(2組の磁気駆動手段)とが撮像素子22の長手方向(水平方向、X軸方向)に所定間隔で配置され、磁石M3、ヨークY3及び駆動用コイルC3からなる磁気駆動手段(1組の磁気駆動手段)が撮像素子22の長手方向と直交する短手方向(鉛直(垂直)方向、Y軸方向)に配置されている。
さらに固定支持基板51には、各駆動用コイルC1、C2、C3の近傍(中央空間部)に、磁石M1、M2、M3の磁力を検出して可動ステージ52(撮像素子22)の光軸直交平面内の位置を示すホール出力信号(位置検出信号)を出力(検出)するホールセンサ(位置検出部)H1、H2、H3が配置されている。ホールセンサH1、H2により可動ステージ52(撮像素子22)のY軸方向位置及び傾き(回転)が検出され、ホールセンサH3により可動ステージ52(撮像素子22)のX軸方向位置が検出される。DSP40は、後述する撮像素子駆動回路60を介して、ジャイロセンサ27が検出したボディ本体20の光軸直交平面内の振れを示す振れ検出信号と、ホールセンサH1、H2、H3が出力した撮像素子22の光軸直交平面内の位置を示すホール出力信号とに基づいて、像振れ補正装置50によって撮像素子22を光軸直交平面内で駆動する。これにより、撮像素子22上への被写体像の結像位置を変位させて、手振れに起因する像振れを補正することができる。本実施形態ではこの動作を「撮像素子22の像振れ補正動作(像振れ補正駆動)」と呼ぶことがある。
図1、図4〜図6に示すように、デジタルカメラ10は、駆動用コイルC1、C2、C3に交流駆動信号を流すことで、像振れ補正装置50を介して撮像素子22を光軸直交平面内で駆動する撮像素子駆動回路(制御器)60を備えている。すなわち、撮像素子駆動回路60は、像振れ補正装置50が撮像素子22を駆動するための交流駆動信号を生成する。撮像素子駆動回路60の動作全般は、DSP40によって制御される。
図4に示すように、撮像素子駆動回路60には、撮像素子22の制御目標信号と、撮像素子22の現在位置信号とが入力される。撮像素子22の制御目標信号は、ジャイロセンサ27が検出したボディ本体20の光軸直交平面内の振れを示す振れ検出信号に基づいて演算される。撮像素子22の現在位置信号は、ホールセンサH1、H2、H3が出力した撮像素子22の光軸直交平面内の位置を示すホール出力信号に基づいて演算される。
撮像素子駆動回路60は、差分演算部61と、第1の駆動信号生成部62と、第2の駆動信号生成部63と、切換スイッチ64とを有している。
差分演算部61は、撮像素子駆動回路60に入力した撮像素子22の制御目標信号と現在位置信号の差分信号を演算して、当該差分信号を第1の駆動信号生成部62と第2の駆動信号生成部63の両方に出力する。
第1の駆動信号生成部62は、差分演算部61から入力した差分信号に基づいて、第1の駆動信号を生成する。
第2の駆動信号生成部63は、差分演算部61から入力した差分信号に基づいて、第2の駆動信号を生成する。
第1の駆動信号生成部62による第1の駆動信号の生成、及び、第2の駆動信号生成部63による第2の駆動信号の生成は、シャッタ21によって規定される撮像素子22の露光が行われている期間、及び、シャッタ21によって規定される撮像素子22の露光が行われていない期間(シャッタ21の後幕走行後)に亘って実行される。
切換スイッチ64は、撮像素子22を支持した像振れ補正装置50の駆動用コイルC1、C2、C3に、第1の駆動信号生成部62が生成した第1の駆動信号と第2の駆動信号生成部63が生成した第2の駆動信号のいずれを流すかを切り換える。より具体的に、切換スイッチ64は、シャッタ21によって規定される撮像素子22の露光が行われている期間は、第1の駆動信号生成部62と像振れ補正装置50の駆動用コイルC1、C2、C3を接続して(図4中の上側にスイッチして)、第1の駆動信号生成部62が生成した第1の駆動信号を、像振れ補正装置50の駆動用コイルC1、C2、C3に流す。一方、切換スイッチ64は、シャッタ21によって規定される撮像素子22の露光が行われていない期間(シャッタ21の後幕走行後)は、第2の駆動信号生成部63と像振れ補正装置50の駆動用コイルC1、C2、C3を接続して(図4中の下側にスイッチして)、第2の駆動信号生成部63が生成した第2の駆動信号を、像振れ補正装置50の駆動用コイルC1、C2、C3に流す。
ここで、第1の駆動信号生成部62が生成する第1の駆動信号と第2の駆動信号生成部63が生成する第2の駆動信号は、互いに異なる特性を有している。より具体的に、第1の駆動信号生成部62が自身の内部で第1の駆動信号に掛けるゲインは、第2の駆動信号生成部63が自身の内部で第2の駆動信号に掛けるゲインよりも大きく設定されている。例えば、前者のゲインを後者のゲインの略2倍に設定することができる。
図5は、駆動信号生成部(第1の駆動信号生成部62と第2の駆動信号生成部63)の内部構成を示す制御ブロック図である。図5中において、符号65は差分演算部61から入力した差分信号に対して比例制御を実行するP制御部であり、符号66は差分演算部61から入力した差分信号に対して積分制御を実行するI制御部であり、符号67は差分演算部61から入力した差分信号に対して微分制御を実行するD制御部である。P制御部65による比例制御信号とI制御部66による積分制御信号が加算され、この加算信号にD制御部67による微分制御信号がさらに加算される。符号68は、P制御部65とI制御部66とD制御部67による加算信号にゲインを掛ける(増幅する)ゲイン部(増幅部)である。第1の駆動信号生成部62と第2の駆動信号生成部63とでは、ゲイン部(増幅部)68が加算信号に掛けるゲイン(増幅の度合い)が異なっている。
図6は、第1の駆動信号生成部62による第1の駆動信号を使用した時と第2の駆動信号生成部63による第2の駆動信号を使用した時の一巡伝達特性を示すボード線図である。図6において、縦軸はゲインを示しており、横軸は周波数を示している。図6に示すように、全周波数帯域に亘って、第1の駆動信号生成部62による第1の駆動信号のゲイン(実線)の方が、第2の駆動信号生成部63による第2の駆動信号のゲイン(破線)よりも大きくなっている。
シャッタ21によって規定される撮像素子22の露光後(シャッタ21の後幕走行後)には、第2の駆動信号による撮像素子22の駆動と並行させて、撮像素子22からの画像信号の読み出し処理が行われる。
シャッタ21によって規定される撮像素子22の露光後(シャッタ21の後幕走行後)には、第2の駆動信号による撮像素子22の駆動と並行させて、撮像素子22から読み出される画像信号のA/D変換処理が行われる。
図7は、撮像素子22の露光中と露光後におけるホール出力とデューティ比の関係を示す時間応答図である。より具体的に、図7は、手振れ補正OFF時における撮像素子22の露光中と露光後の撮像素子22の位置と駆動用コイルC1、C2、C3への通電を示している。図7に示すように、時間tにおいて、シャッタ21の後幕の走行が完了している。時間t以前では、第1の駆動信号生成部62が生成した第1の駆動信号を用いることにより、デューティ比の変動がやや大きい反面、撮像素子22の位置が誤差なく制御されている。時間t以後では、第2の駆動信号生成部63が生成した第2の駆動信号を用いることにより、撮像素子22の位置制御にやや誤差が生じているものの、デューティ比の変動が効果的に抑制されている。このように、デューティ比の変動が効果的に抑制された期間を利用して、撮像素子22からの画像信号の読み出し処理、及び/又は、撮像素子22から読み出される画像信号のA/D変換処理を行うことで、駆動用コイルC1、C2、C3からの磁界の影響やシャッタ21の後幕の衝撃による縞模様ノイズ等が出現し難く、また、撮像素子22の位置制御にやや誤差があってもシャッタ21が閉じられているので画質に影響を与えることがない。
このように本実施形態では、制御器60が第1の駆動信号生成部62と第2の駆動信号生成部63を有しており、第1の駆動信号生成部62が露光連動駆動部21によって規定される撮像素子22の露光が行われている期間に撮像素子22を駆動するための第1の駆動信号を生成し、第2の駆動信号生成部63が露光連動駆動部21によって規定される撮像素子22の露光が行われていない期間に撮像素子22を駆動するための第2の駆動信号を生成する。すなわち、撮像素子22の露光中と露光後に亘って第1の駆動信号生成部62と第2の駆動信号生成部63が第1の駆動信号と第2の駆動信号をそれぞれ生成しているが、撮像素子22の露光が行われている期間には、第1の駆動信号生成部62が生成した第1の駆動信号を使用し、撮像素子22の露光が行われていない期間には、第2の駆動信号生成部63が生成した第2の駆動信号を使用する。従って、像振れ補正装置50による撮像素子22の像振れ補正駆動の性能を落とすことなく、撮像素子22による画像にノイズが発生するのを効果的に抑制することができる。
以上の実施形態では、露光連動駆動部として機械的なシャッタ21を用いた場合を例示して説明した。しかし、露光連動駆動部は、撮像素子の露光に連動して且つ撮像素子の露光を規定するように駆動されるものであればよく、機械的なシャッタ以外の構成要素を露光連動駆動部として用いることも可能である。例えば、露光連動駆動部を電子シャッタにより構成して、当該電子シャッタにより撮像素子(CMOS)内で露出しつつも光電変換をストップさせる態様も可能である。
以上の実施形態では、像振れ補正装置(駆動機構)50が撮像素子22の像振れ補正動作(像振れ補正駆動)を行う場合を例示して説明した。しかし、これに代えて/加えて、像振れ補正装置(駆動機構)50が、撮影光学系の光軸Zと直交する平面内において所定軌跡を描くように撮像素子22を駆動して、被写体光束を撮像素子22の検出色の異なる複数の画素に入射させることにより、光学的なローパスフィルタ効果を与える「撮像素子22のローパスフィルタ動作(LPF動作、LPF駆動)」を行うことも可能である。本出願人は、この「撮像素子22のローパスフィルタ動作(LPF動作、LPF駆動)」について、例えば、特開2016−163206号公報などで提案している。例えば、シャッタ21を閉じた露光終了後にローパスフィルタ駆動信号を止める(あるいは出力を小さくする)ことで、デューティ比の変動を効果的に抑制することが可能になる。
以上の実施形態では、撮像素子22を「駆動部材」として、この撮像素子22を光軸直交平面内で駆動する態様を例示して説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、撮影レンズ群(撮影光学系)31の少なくとも一部をなす光学要素を「駆動部材」として、この光学要素を撮影レンズ30内に設けたボイスコイルモータ(駆動機構)によって光軸直交平面内で駆動する態様も可能である。あるいは、撮像素子22と撮影レンズ群(撮影光学系)31の少なくとも一部をなす光学要素の双方を「駆動部材」として、これらを光軸直交平面内で駆動する態様も可能である。
以上の実施形態では、像振れ補正装置(駆動機構)50を介して撮像素子(駆動部材)22を光軸直交平面内で駆動する場合を例示して説明したが、撮像素子(駆動部材)22を駆動する方向はこれに限定されず、撮影光学系の光軸と異なる方向であればよい。
以上の実施形態では、DSP40と撮像素子駆動回路(制御器)60を別々の構成要素(ブロック)として描いているが、これらを単一の構成要素(ブロック)として実現する態様も可能である。
以上の実施形態では、像振れ補正装置(駆動機構)50の構成として、固定支持基板51に磁石M1、M2、M3及びヨークY1、Y2、Y3を固定し、可動ステージ52に駆動用コイルC1、C2、C3を固定した場合を例示して説明したが、この位置関係を逆にして、可動ステージに磁石及びヨークを固定し、固定支持基板に駆動用コイルを固定する態様も可能である。
以上の実施形態では、ボディ本体20と撮影レンズ30を着脱可能(レンズ交換可能)とする態様を例示して説明したが、ボディ本体20と撮影レンズ30を着脱不能(レンズ交換不能)とする態様も可能である。
10 デジタルカメラ(撮影装置)
20 ボディ本体
21 シャッタ(露光連動駆動部)
22 撮像素子(駆動部材、振れ補正部材)
23 絞り/シャッタ駆動回路
24 LCD
25 画像メモリ
26 撮影操作スイッチ
27 ジャイロセンサ(振れ検出部)
30 撮影レンズ
31 撮影レンズ群(撮影光学系、駆動部材、振れ補正部材)
32 絞り(撮影光学系)
33 通信用メモリ
40 DSP
50 像振れ補正装置(駆動機構)
51 固定支持基板
52 可動ステージ
M1 M2 M3 磁石
Y1 Y2 Y3 ヨーク
C1 C2 C3 駆動用コイル
H1 H2 H3 ホールセンサ(位置検出部)
60 撮像素子駆動回路(制御器)
61 差分演算部
62 第1の駆動信号生成部
63 第2の駆動信号生成部
64 切換スイッチ
65 P制御部
66 I制御部
67 D制御部
68 ゲイン部(増幅部)

Claims (10)

  1. 撮影光学系による被写体像を画像信号に光電変換する撮像素子と、
    前記撮影光学系の少なくとも一部をなす光学要素と前記撮像素子の少なくとも一方を駆動部材とし、前記駆動部材を前記撮影光学系の光軸と異なる方向に駆動する駆動機構と、
    前記撮像素子の露光に連動して且つ前記露光を規定するように駆動する露光連動駆動部と、
    前記駆動機構が前記駆動部材を駆動するための駆動信号を生成する制御器と、
    を有し、
    前記制御器は、
    前記露光連動駆動部によって規定される前記撮像素子の露光が行われている期間に前記駆動部材を駆動するための第1の駆動信号を生成する第1の駆動信号生成部と、
    前記露光連動駆動部によって規定される前記撮像素子の露光が行われていない期間に前記駆動部材を駆動するための第2の駆動信号を生成する第2の駆動信号生成部と、
    を有することを特徴とする撮影装置。
  2. 前記第1、第2の駆動信号生成部が生成する前記第1、第2の駆動信号は、互いに異なる特性を有している、
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮影装置。
  3. 前記第1の駆動信号生成部が自身の内部で前記第1の駆動信号に掛けるゲインは、前記第2の駆動信号生成部が自身の内部で前記第2の駆動信号に掛けるゲインよりも大きく設定されている、
    ことを特徴とする請求項2に記載の撮影装置。
  4. 前記第1の駆動信号生成部が自身の内部で前記第1の駆動信号に掛けるゲインは、前記第2の駆動信号生成部が自身の内部で前記第2の駆動信号に掛けるゲインの略2倍に設定されている、
    ことを特徴とする請求項3に記載の撮影装置。
  5. 前記露光連動駆動部によって規定される前記撮像素子の露光後に、前記第2の駆動信号による前記駆動部材の駆動と並行させて、前記撮像素子からの前記画像信号の読み出し処理が行われる、
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の撮影装置。
  6. 前記露光連動駆動部によって規定される前記撮像素子の露光後に、前記第2の駆動信号による前記駆動部材の駆動と並行させて、前記撮像素子から読み出される前記画像信号のA/D変換処理が行われる、
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の撮影装置。
  7. 前記露光連動駆動部は、前記撮影光学系の光路に位置するシャッタから構成されており、前記シャッタの先幕と後幕を走行させる所定の時間差によって前記露光時間が規定される、
    ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の撮影装置。
  8. 前記駆動部材は、前記撮像素子から構成されており、
    前記駆動機構は、固定支持基板と、前記固定支持基板に対してスライド可能で前記撮像素子が固定された可動ステージと、前記固定支持基板と前記可動ステージの一方に固定された磁石と、前記固定支持基板と前記可動ステージの他方に固定された駆動用コイルと、を備え、前記駆動用コイルに交流駆動信号を流すことにより、前記可動ステージを前記固定支持基板に対して駆動する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載の撮影装置。
  9. 前記駆動機構は、前記駆動部材を前記撮影光学系の光軸と異なる方向に駆動することで、前記撮像素子上への被写体像の結像位置を変位させて像振れを補正し、且つ/又は、被写体光束を前記撮像素子の検出色の異なる複数の画素に入射させることにより光学的なローパスフィルタ効果を得る、
    ことを特徴とする請求項1から請求項8のいずれかに記載の撮影装置。
  10. 撮影光学系による被写体像を画像信号に光電変換する撮像素子と、前記撮影光学系の少なくとも一部をなす光学要素と前記撮像素子の少なくとも一方を駆動部材とし、前記駆動部材を前記撮影光学系の光軸と異なる方向に駆動する駆動機構と、前記撮像素子の露光に連動して且つ前記露光を規定するように駆動する露光連動駆動部と、を有する撮影装置による撮影方法であって、
    前記駆動機構が前記駆動部材を駆動するための駆動信号を生成する制御ステップを有し、
    前記制御ステップは、
    前記露光連動駆動部によって規定される前記撮像素子の露光が行われている期間に前記駆動部材を駆動するための第1の駆動信号を生成する第1の駆動信号生成ステップと、
    前記露光連動駆動部によって規定される前記撮像素子の露光が行われていない期間に前記駆動部材を駆動するための第2の駆動信号を生成する第2の駆動信号生成ステップと、
    を有することを特徴とする撮影方法。
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