JP6379940B2 - 熱転写シート - Google Patents

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Description

本発明は、熱転写シートに関する。
簡便な印刷方法として、種々の熱転写記録方法が広く使用されている。各熱転写記録方法では、連続した基材上に、例えば、イエロー、マゼンダ及びシアン(必要に応じてブラック)の色材層を面順次に繰り返し多数設けた熱転写シートが主に使用されている。熱転写記録方法は、加熱によって色材層が溶融軟化し、熱転写受像シート上に移行して画像を形成する熱溶融型記録方法と、加熱によって色材層中の染料を被転写体上に移行して画像を形成する昇華型記録方法とに大別される。中でも、昇華型記録方法は、昇華性染料を色材としているため中間調の再現性や階調性に優れており、原稿通りのフルカラー画像を受像シート上に鮮明に表現することができるので、デジタルカメラ、ビデオ、コンピューター等のカラー画像形成に応用されている。その画像は、銀塩写真に匹敵する高品質なものである。
熱転写シートは、一般的に、所定の巻径に巻き回された状態で保管されるところ、色材層に含まれる色材がブリード等により色材層の表面に局在化した状態で存在している場合には、当該色材が、熱転写シートの背面層側に移行(所謂キック)しやすくなる。そして、当該背面層側に移行した色材が、再び、色材層側に再移行(所謂バック)した場合、特に、色相が異なる各色の色材層が面順次に設けられた熱転写シートにおいて、背面層側に移行した色材が、当該色材とは色相が異なる他の色材層に移行した場合には、当該他の色材層を用いた画像形成時に発色特性の低下を引き起こす。
このような状況下、キックの発生を抑制するための熱転写シートについての種々の検討がなされており、例えば、特許文献1には、基材の一方の面に染料層が設けられ、基材の他方の面に背面層が設けられた熱転写シートにおいて、染料層に、インドアニリン系の染料と、ポリビニルアセタール樹脂A、及びポリビニルアセタール樹脂B(特許文献1における一般式(1)で示されるポリビニルアセタール樹脂)を含有せしめた熱転写シートが提案されている。この熱転写シートによれば、熱転写シートの保存中において、染料が背面層側に移行することを防止できるとされている。しかしながら、特許文献1に提案がされている熱転写シートでは、染料層に含有される染料種、及びバインダー樹脂種が、所定の成分に限定されることから、材料選択の幅が狭いといった問題が内在する。
また、熱転写シートの背面層の滑性が低い場合には、形成される画像に印画ムラが発生しやすくなることから、印画ムラの発生を抑制するためには、熱転写シートの背面層が良好な滑性を有していることが重要であるといえる。なお、画像形成時にサーマルヘッド等の加熱部材にかかる熱は、画像情報に基づいて異なることから、例えば、高階調領域の画像形成時における滑性を十分に満足させた場合であっても、低階調領域や、中階調領域の画像形成時における滑性が低い場合には、印画ムラの発生を抑制することができない。また、キックの抑制を主眼とする滑剤は、低階調領域や、中階調領域の画像形成時における滑性を十分に満足させることができていないのが現状であり、キックの発生を抑制することができ、且つ、低階調領域や、中階調領域の画像形成時における滑性を十分に満たすことのできる背面層に対する要求は高いものとなっている。
特開2009−286060号公報
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、キックの発生を抑制することができ、かつ、低階調領域や、中階調領域の画像形成時における背面層の滑性を満足させることにより印画ムラの発生を抑制することができる熱転写シートを提供することを主たる課題とする。
上記課題を解決するための本発明は、基材の一方の面に色材層及び保護層の何れか一方又は双方が設けられ、前記基材の他方の面に背面層が設けられた熱転写シートであって、前記背面層が、(i)ガラス転移温度(Tg)が80℃以上120℃以下のアクリル系ポリオール樹脂を硬化剤によって硬化せしめた硬化型アクリル系ポリオール樹脂と、(ii)グリセリン脂肪酸エステル、又はポリグリセリン脂肪酸エステルと、を含有していることを特徴とする。
また、一実施形態の熱転写シートは、基材の一方の面に色材層及び保護層の何れか一方又は双方が設けられ、前記基材の他方の面に背面層が設けられた熱転写シートであって、前記背面層が、(i)アクリル系ポリオール樹脂を硬化剤によって硬化せしめた硬化型アクリル系ポリオール樹脂と、(ii)グリセリン脂肪酸エステル、又はポリグリセリン脂肪酸エステルと、を含有していることを特徴とする。
また、前記背面層は、前記(ii)として、融点が25℃以下のグリセリン脂肪酸エステル、又は融点が25℃以下のポリグリセリン脂肪酸エステルを含有していてもよい。
また、前記背面層は、前記(i)として、ガラス転移温度(Tg)が80℃以上120℃以下のアクリル系ポリオール樹脂を硬化剤によって硬化せしめた硬化型アクリル系ポリオール樹脂を含有していてもよい。
また、前記背面層が、さらにセルロースアセテートブチレート樹脂を含有していてもよい。
本発明の熱転写シートによれば、キックの発生を抑制することができ、かつ、低階調領域や、中階調領域の画像形成時における背面層の滑性を満足させることにより印画ムラの発生を抑制することができる。
本発明の熱転写シートの一例を示す概略断面図である。 本発明の熱転写シートの一例を示す概略断面図である。 本発明の熱転写シートの一例を示す概略断面図である。
<<熱転写シート>>
以下、本発明の一実施形態の熱転写シートについて図面を用いて具体的に説明する。なお、図1〜図3は、本発明の一実施形態の熱転写シートの一例を示す概略断面図である。
図1〜図3に示すように、本発明の一実施形態の熱転写シート10は、基材1の一方の面に色材層3及び/又は保護層4が設けられ、基材1の他方の面に背面層5が設けられている。なお、図1は、基材1の一方の面に色材層3が設けられた熱転写シートの概略断面図であり、図2は、基材1の一方の面に保護層4が設けられた熱転写シートの概略断面図であり、図3は、基材1の一方の面に、色材層3と保護層4が面順次に設けられた熱転写シートの概略断面図である。そして、本発明の一実施形態の熱転写シート10は、背面層5が、(i)アクリル系ポリオール樹脂を硬化剤によって硬化せしめた硬化型アクリル系ポリオール樹脂と、(ii)グリセリン脂肪酸エステル、又はポリグリセリン脂肪酸エステルとを含有していることを特徴としている。本発明の熱転写シートは図示する形態に限定されるものではなく、例えば、図1、図3に示す熱転写シートにおいて、基材1と色材層3との間にプライマー層(図示しない)が設けられていてもよく、図2、3に示す熱転写シートにおいて、基材1と保護層4との間に、離型層(図示しない)が設けられていてもよい。また、各図に示す形態において、基材1と背面層5との間に背面プライマー層(図示しない)が設けられていてもよい。また、色材層3が、色相の異なる複数の色材層(3Y、3M、3C)が面順次に設けられた構成をとっていてもよい。なお、プライマー層、離型層、背面プライマー層は、本発明の熱転写シート10における任意の構成である。以下、熱転写シート10の各構成について具体的に説明する。
(基材)
基材1は、本発明の熱転写シート10における必須の構成であり、一方の面上に設けられる層(色材層3及び/又は保護層4)、及び他方の面上に設けられる背面層5を保持するために設けられる。基材1の材料については特に限定されないが、色材層3及び/又は保護層4を被転写体上に転写する際にサーマルヘッドにより加えられる熱に耐え、取り扱い上支障のない機械的特性を有することが望ましい。このような基材として、例えば、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリアリレート、ポリカーボネート、ポリウレタン、ポリイミド、ポリエーテルイミド、セルロース誘導体、ポリエチレン、エチレン・酢酸ビニル共重合体、ポリプロピレン、ポリスチレン、アクリル、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、ナイロン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリサルフォン、ポリエーテルサルフォン、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル、ポリビニルフルオライド、テトラフルオロエチレン・エチレン、テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン、ポリクロロトリフルオロエチレン、ポリビニリデンフルオライド等の各種プラスチックフィルムまたはシートを挙げることができる。また、基材1の厚さは、その強度及び耐熱性が適切になるように材料に応じて適宜設定することができ、2〜100μm程度が一般的で、好ましくは1〜10μmである。
(背面層)
図示するように基材1の他方の面(図1〜図3に示す場合には基材1の下面)には、背面層5が設けられている。背面層は、バインダー樹脂と、滑剤成分とを含有しており、一実施形態の熱転写シート10は、背面層5が、バインダー樹脂として(i)アクリル系ポリオール樹脂を硬化剤によって硬化せしめた硬化型アクリル系ポリオール樹脂を含有しており、滑剤成分として、(ii)グリセリン脂肪酸エステル、又はポリグリセリン脂肪酸エステルを含有していることを特徴としている。
上記特徴の背面層5を備える一実施形態の熱転写シート10によれば、低階調領域、及び中階調領域の画像形成時における滑性が良好であり、かつ、その滑性を安定した状態で保つことができる。特に、本発明の一実施形態の熱転写シートは、中階調領域の画像形成時における滑性を満足させるために、背面層5に、バインダー樹脂としての、硬化型アクリル系ポリオール樹脂を含有せしめ、当該硬化型アクリル系ポリオール樹脂の働きにより、中階調領域の画像形成時における滑性を安定させている点を特徴としている。中階調領域の画像形成時における背面層の滑性を満足させることができる一実施形態の熱転写シート10によれば、グレー画像形成時に、印画ムラが発生することを抑制することができる。なお、本願明細書で言う印画ムラとは、横段状に色むらが発生する現象を意味する。印画ムラが発生するメカニズムは現在のところ必ずしも明らかとはなっていないが、背面層の滑性が低くなるにつれ、サーマルヘッド等の加熱部材と背面層との摩擦は高くなりスティッキングが発生し、このスティッキングが、印画ムラの発生に影響を与えているものと推察される。なお、このメカニズムによらないとしても、背面層5が、(i)硬化型アクリル系ポリオール樹脂と、(ii)グリセリン脂肪酸エステル、又はポリグリセリン脂肪酸エステルを含有している熱転写シートとすることで、印画ムラの発生を抑制することができていることは、後述する実施例の結果からも明らかとなっている。
以下、背面層5が含有しているバインダー樹脂、及び滑剤成分について、(i)硬化型アクリル系ポリオール樹脂(ii)グリセリン脂肪酸エステル、又はポリグリセリン脂肪酸エステルを中心に説明する。
<硬化型アクリル系ポリオール樹脂>
背面層5は、必須のバインダー樹脂として、アクリル系ポリオール樹脂を硬化剤によって硬化せしめた硬化型アクリル系ポリオール樹脂を含有している。硬化型アクリル系ポリオール樹脂を含有する背面層5によれば、中階調領域の画像形成時における背面層の滑性を良好なものとすることができ、グレー画像の形成時における印画ムラの発生を抑制することができる。
硬化型アクリル系ポリオール樹脂を含有する背面層5とすることで、上記の効果を奏するメカニズムは、現在のところ明らかとはなっていないが、硬化型アクリル系ポリオール樹脂にかえて、未硬化のアクリル系ポリオール樹脂を背面層に含有せしめた場合には、中階調領域の滑性を満足させることができず、グレー画像の形成時における印画ムラの発生を十分に抑制することができない。また、硬化型アクリル系ポリオール樹脂にかえて、アクリル系ポリオール樹脂以外の樹脂を硬化剤によって硬化せしめた硬化型樹脂を背面層に含有せしめた場合、例えば、背面層のバインダー樹脂として、一般的に知られているポリビニルアセタール樹脂や、ポリビニルアセタール樹脂を硬化剤によって硬化せしめた硬化型樹脂を背面層に含有せしめた場合にも中階調領域の滑性を満足させることができない。
また、上記の中階調領域の画像形成時における良好な滑性は、硬化型アクリル系ポリオール樹脂単独の効果ではなく、後述するグリセリン脂肪酸エステル、或いはポリグリセリン脂肪酸エステルとの相乗効果によるものと推察される。これは、背面層が、硬化型アクリル系ポリオール樹脂を含有している場合であっても、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステルを含有していない背面層の中階調領域の画像形成時における滑性が、硬化型アクリル系ポリオール樹脂と、グリセリン脂肪酸エステル、又はポリグリセリン脂肪酸エステルとを含有している背面層の中階調領域の画像形成時における滑性よりも低くなることによる。
本願明細書で言うアクリル系ポリオール樹脂とは、水酸基を有するアクリル系樹脂を意味し、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリル酸アルキルエステルを1種又は2種以上と、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル(メタ)アクリレート等の分子中にヒドロキシル基を有する(メタ)アクリル酸エステルを1種又は2種以上と、更に必要に応じ、スチレン等のその他の重合性モノマー1種又は2種以上とを共重合させて得られるアクリル系ポリオール樹脂を挙げることができる。具体例としては、メチル(メタ)アクリレート−2ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート共重合体、オクチル(メタ)アクリレート−エチルヘキシル(メタ)アクリレート−2ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート共重合体、メチル(メタ)アクリレート−ブチル(メタ)アクリレート−2ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート−スチレン共重合体等を挙げることができる。なお、(メタ)アクリレートとは、アクリレート又はメタクリレートの意味である。
上記のアクリル系ポリオール樹脂を硬化せしめるための硬化剤としては、イソシアネート系硬化剤や、チタンキレート剤、ジルコニウムキレート剤、アルミニウムキレート剤などの金属キレート剤を挙げることができる。イソシアネート系硬化剤は、水酸基を有するアクリル系ポリオール樹脂を、その水酸基を利用して架橋させるものである。イソシアネート系硬化剤としてはポリイソシアネート樹脂を好ましく使用することができる。ポリイソシアネート樹脂としては、従来種々のものが知られているが、そのうち芳香族系イソシアネートのアダクト体を使用することが望ましい。芳香族系ポリイソシアネートとしては、2,4−トルエンジイソシアネート、2,6−トルエンジイソシアネート、又は、2,4−トルエンジイソシアネートと2,6−トルエンジイソシアネートの混合物、1,5−ナフタレンジイソシアネート、トリジンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネート、trans−シクロヘキサン、1,4−ジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、トリフェニルメタントリイソシアネート、トリス(イソシアネートフェニル)チオフォスフェートがあげられ、特に2,4−トルエンジイソシアネート、2,6−トルエンジイソシアネート、又は、2,4−トルエンジイソシアネートと2,6−トルエンジイソシアネートの混合物が好ましい。
上記硬化型アクリル系ポリオール樹脂を得るためのアクリル系ポリオール樹脂のガラス転移温度(Tg)について特に限定はないが、背面層5は、ガラス転移温度(Tg)が80℃以上120℃以下のアクリル系ポリオール樹脂を硬化剤によって硬化せしめた硬化型アクリル系ポリオール樹脂を含有していることが好ましい。この背面層5によれば、ガラス転移温度(Tg)が80℃未満、或いは120℃を超えるアクリル系ポリオール樹脂を硬化剤によって硬化せしめた硬化型アクリル系ポリオール樹脂を含有している背面層5と比較して、中階調領域の画像形成時における滑性が特に良好となる。なお、本願明細書で言うアクリル系ポリオール樹脂のガラス転移温度(Tg)や、セルロースアセテートブチレート樹脂のガラス転移温度(Tg)は、Foxの理論計算式に基づき求められる温度(ケルビン(K))を、摂氏(℃)換算したものである。
硬化型アクリル系ポリオール樹脂とするためのアクリル系ポリオール樹脂の分子量について特に限定はないが、重量平均分子量(Mw)が30000以上150000以下のアクリル系ポリオール樹脂を用いることが好ましい。重量平均分子量(Mw)がこの範囲のアクリル系ポリオール樹脂を背面層5に含有せしめることにより、背面層5に十分な耐熱性を付与しつつも、後述する滑剤成分の働きを十分に引き出すことができる。なお、重量平均分子量(Mw)は、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)により測定したポリスチレン換算値を意味する。
硬化型アクリル系ポリオール樹脂とするためのアクリル系ポリオール樹脂の水酸基価について特に限定はないが、水酸基価が、10mgKOH/g以上100mgKOH/g以下のアクリル系ポリオール樹脂を用いることが好ましい。水酸基化がこの範囲のアクリル系ポリオール樹脂によれば、硬化剤により、背面層5に十分な耐熱性を付与しつつも、後述する滑剤成分の働きを十分に引き出すことができる最適な架橋構造形態をとる硬化型アクリル系ポリオール樹脂とすることができる。なお、本願明細書において、アクリル系ポリオール樹脂の「水酸基価」とは、アクリル系ポリオール樹脂1g中に含まれる水酸基をアセチル化するために要する水酸化カリウムのmg数を意味する。水酸基価は、アクリル系ポリオール樹脂を、無水酢酸を含むピリジン溶液とし、水酸基をアセチル化させ、過剰のアセチル化試薬を水によって加水分解し、生成した酢酸を水酸化カリウムで滴定を行うことで求めることができる。
硬化剤が有する官能基と、当該官能基と反応するアクリル系ポリオール樹脂の水酸基とのモル等量比について特に限定はないが、硬化剤の量を少なくして、すなわち、硬化剤が有する官能基と、アクリル系ポリオール樹脂が有する水酸基とのモル当量比が小さくなるような配合量で、アクリル系ポリオール樹脂を硬化剤によって硬化せしめた場合には、その硬化の度合いによっては、中階調領域の画像形成時における滑性が低くなる傾向にある。また、モル等量比を必要以上に大きくし、背面層5中に未反応の硬化剤を多く存在せしめた場合には、熱転写シートの保存性が低下していき、当該熱転写シートを小巻状態にしたときにブロッキングが発生しやすくなる。したがって、背面層5の形成においては、これらの点を考慮して、アクリル系ポリオール樹脂と、硬化剤の配合量を決定すればよい。例えば、背面層5が、アクリル系ポリオール樹脂を、イソシアネート系硬化剤により硬化せしめた硬化型アクリル系ポリオール樹脂を含有している場合には、背面層5は、イソシアネート系硬化剤が有するイソシアネート基と、アクリル系ポリオール樹脂が有する水酸基とのモル当量比(―NCO/−OH)が、0.25以上1.50以下の範囲内で硬化されてなる硬化型アクリル系ポリオール樹脂を含有していることが好ましい。
対象とする熱転写シートの背面層に、硬化型アクリル系ポリオール樹脂が含有されているか否かは、例えば、赤外線吸収(FT−IR)分析により特定することができる。具体的には、背面層を測定したときに、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステルの吸収の有無によって、背面層に含有されている樹脂が、アクリル系ポリオール樹脂であるかを特定することができ、また、硬化剤として、イソシアネート系硬化剤を用いる場合には、イソシアネート基と水酸基とが反応したウレタン結合や、未反応残存イソシアネートの吸収の有無によって、硬化型アクリル系ポリオール樹脂であるか否かを特定することができる。これ以外にも、赤外分光(IR)測定によって、水酸基と結合した別のピークが検出されるか否かによっても硬化型アクリル系ポリオール樹脂であるか否かを特定することができる。さらに、これらの測定によって、背面層に硬化型アクリル系ポリオール樹脂が含有されていると特定された場合には、当該吸収、或いはピークとなるアクリル系ポリオール樹脂を別途準備し、この別途準備したアクリル系ポリオール樹脂のガラス転移温度(Tg)を測定することによって、硬化型アクリル系ポリオール樹脂とするためのアクリル系ポリオール樹脂のガラス転移温度(Tg)を特定することができる。
硬化型アクリル系ポリオール樹脂の含有量について特に限定はないが、背面層5の総質量に対する硬化型アクリル系ポリオール樹脂の含有量が20質量%未満である場合には、中階調領域の画像形成時における背面層の滑性は低くなっていく傾向にある。一方で、70質量%を超えると、その分、後述するグリセリン脂肪酸エステル、又はポリグリセリン脂肪酸エステルの含有量が少なくなり、キック発生の抑制効果が低下していく傾向にある。この点を考慮すると、硬化型アクリル系ポリオール樹脂は、背面層5の総質量に対し、20質量%以上70質量%以下の範囲で含有されていることが好ましい。
<任意のバインダー樹脂>
背面層5は、硬化型アクリル系ポリオール樹脂とともに、任意のバインダー樹脂として、セルロースアセテートブチレート(CAB)樹脂を含有していることが好ましい。硬化型アクリル系ポリオール樹脂とともに、セルロースアセテートブチレート樹脂を含有する背面層5によれば、バインダー樹脂として、硬化型アクリル系ポリオール樹脂のみを含有する背面層や、硬化型アクリル系ポリオール樹脂と、セルロースアセテートブチレート樹脂以外のバインダー樹脂とを含有する背面層と比較して、キックの発生を抑制する効果をさらに向上させることができる。
セルロースアセテートブチレート樹脂の含有量について特に限定はなく、上記硬化型アクリル系ポリオール樹脂や、後述するグリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリンエステルの含有量を妨げない範囲で適宜設定することができる。好ましくは、背面層の総質量に対し、10質量%以上50質量%以下である。また、セルロースアセテートブチレート樹脂のガラス転移温度(Tg)は、70℃以上150℃以下であることが好ましい。ガラス転移温度(Tg)がこの範囲のセルロースアセテートブチレート樹脂を背面層5に含有せしめることで、耐熱性や、キック抑制効果のさらなる向上を図ることができる。
また、背面層5は、上記セルロースアセテートブチレート樹脂とともに、或いはこれにかえて、他の任意のバインダー樹脂を含有していてもよい。他の任意のバインダー樹脂としては、例えば、ポリエステル系樹脂、ポリアクリル酸エステル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、スチレンアクリレート系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリエーテル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリアミドイミド系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリアクリルアミド樹脂、ポリビニルクロリド樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルアセトアセタール樹脂、これらのシリコーン変性物等を挙げることができる。
<グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル>
背面層5は、上記硬化型アクリル系ポリオール樹脂とともに、滑剤成分として、グリセリン脂肪酸エステル、又はポリグリセリン脂肪酸エステルを含有している。以下、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステルを総称して、(ポリ)グリセリン脂肪酸エステルという場合がある。また、背面層5は、滑剤成分として、1種の(ポリ)グリセリン脂肪酸エステルを単独で含有していてもよく、2種以上の(ポリ)グリセリン脂肪酸エステルを含有していてもよい。また、背面層5は、グリセリン脂肪酸エステルと、ポリグリセリン脂肪酸エステルの双方を含有していてもよい。
(ポリ)グリセリン脂肪酸エステルは、リン酸エステルや、金属石鹸等の従来公知の滑剤成分と比較して、色材層の色材に染まりにくい特徴を有する。したがって、(ポリ)グリセリン脂肪酸エステルを含有する背面層5によれば、基材の一方の面に色材層が設けられた熱転写シートとし、当該熱転写シートを色材層3と背面層5とが対向するように巻き取っていったときに、色材層3の染料が背面層5に移行するキックの発生を効果的に防止することができる。
さらに、(ポリ)グリセリン脂肪酸エステルは、低階調領域、及び中階調領域の画像形成時における滑性、特には、低階調領域の画像形成時における滑性にも優れることから、上記の硬化型アクリル系ポリオール樹脂による良好な滑性と相まって、背面層5に、低階調領域、及び中階調領域の画像形成時における良好な滑性を付与することができる。
また、(ポリ)グリセリン脂肪酸エステルは、中性の滑剤成分であるとともに、酸性の滑剤成分であるリン酸エステル等を用いなくとも、背面層に低階調領域の画像形成時における良好な滑性を付与することができる。したがって、背面層5に、酸性の滑剤成分を実質的に含有させない形態とすることでサーマルヘッドの発熱体の腐食を抑制することができる。なお、酸性の滑剤成分を実質的に含有していないとは、背面層5の総質量に対する、酸性の滑剤成分の含有量が0.1質量%未満であることを意味する。また、本願明細書で言う、酸性の滑剤成分とは、酸価が50以上の滑剤成分のことを意味する。背面層5が、酸価が50以上の滑剤成分を含有している場合には、サーマルヘッドの発熱体が腐食摩耗されてしまう。酸価が50以上の滑剤成分としては、例えば、リン酸エステル等を挙げることができる。また、酸価とは、滑剤成分1g中に含有する酸性基をすべて中和するのに必要なKOHのmg数を意味する。
グリセリン脂肪酸エステルは、グリセリンと脂肪酸とのエステル化物である。グリセリン脂肪酸エステルについて特に限定はなく、グリセリンモノ脂肪酸エステル(モノアシルグリセロールと称される場合もある。)、グリセリンジ脂肪酸エステル(ジアシルグリセロールと称される場合もある。)、グリセリントリ脂肪酸エステル(トリアシルグリセロールと称される場合もある。)のいずれであってもよい。
ポリグリセリン脂肪酸エステルは、グリセリンの多量体と脂肪酸とのエステル化物である。好ましいポリグリセリン脂肪酸エステルは、分子内に2〜10のグリセリン単位を含み、その一部の水酸基が脂肪酸とエステルを形成している。
(ポリ)グリセリン脂肪酸エステルに含まれる脂肪酸残基としては、ラウリン酸残基、パルミチン酸残基、ステアリン酸残基、イソステアリン酸残基、オレイン酸残基、カプリル酸残基、ミリスチン酸残基、ベヘン酸残基等を挙げることができる。また、(ポリ)グリセリン脂肪酸エステルは、1分子中に異なる脂肪酸残基を含んでいてもよい。
グリセリン脂肪酸エステルの具体的な例としては、モノラウリン酸グリセロール、モノパルミチン酸グリセロール、モノオレイン酸グリセロール、モノステアリン酸グリセロール、モノベヘン酸グリセロール、モノカプリル酸グリセロール、モノミリスチン酸グリセロール、ジラウリン酸グリセロール、ジパルミチン酸グリセロール、ジオレイン酸グリセロール、ジステアリン酸グリセロール、ジベヘン酸グリセロール、ジカプリル酸グリセロール、ジミリスチン酸グリセロール、トリラウリン酸グリセロール、トリパルミチン酸グリセロール、トリオレイン酸グリセロール、トリステアリン酸グリセロール、トリベヘン酸グリセロール、トリカプリル酸グリセロール、トリミリスチン酸グリセロール等を挙げることができる。
ポリグリセリン脂肪酸エステルの具体的な例としては、ジグリセリントリイソステアレート、ジグリセリンテトライソステアレート、テトラグリセリンペンタオレート、ヘキサグリセリンペンタオレート、デカグリセリンノナイソステアレート、デカグリセリンデカオレート、デカグリセリンオクタエルケート、デカグリセリンヘプタオレート等を挙げることができる。
背面層5は、融点が25℃以下の(ポリ)グリセリン脂肪酸エステルを含有していることが好ましい。融点が25℃以下の(ポリ)グリセリン脂肪酸エステルを含有する背面層5によれば、常温下において、(ポリ)グリセリン脂肪酸エステルを、当該背面層5中に液体の状態で存在させることができ、背面層5の平滑性を向上させることができる。背面層5の平滑性を向上させることにより、熱転写シートを用いて得られる印画物の光沢性を良好なものとすることができる。なお、(ポリ)グリセリン脂肪酸エステルの融点は、JIS K 0064(1992)に準拠して測定された融点である。後述する固体滑剤の融点についても同様である。
融点が25℃以下の(ポリ)グリセリン脂肪酸エステルとしては、例えば、トリオレイン酸グリセロール、トリカプリル酸グリセロール、トリ(オレイン酸/パルミチン酸/ステアリン酸)グリセロール、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセロール等を挙げることができる。ジグリセリントリイソステアレート、ジグリセリンテトライソステアレート、テトラグリセリンペンタオレート、ヘキサグリセリンペンタオレート、デカグリセリンノナイソステアレート、デカグリセリンデカオレート、デカグリセリンオクタエルケート、デカグリセリンヘプタオレート等を挙げることができる。
また、(ポリ)グリセリン脂肪酸エステルに含まれる脂肪酸残基は、その炭素鎖長が長いほど、炭素鎖数が短い脂肪酸残基を含む(ポリ)グリセリン脂肪酸エステルよりも、背面層の滑性や、キック発生の抑制効果が向上する傾向にある。したがって、背面層5が含有している(ポリ)グリセリン脂肪酸エステルには炭素鎖長が長い脂肪酸残基が含まれていることが好ましく、具体的には、(ポリ)グリセリン脂肪酸エステルは、炭素鎖長が18以上の脂肪酸残基を含んでいることが好ましい。より具体的には、(ポリ)グリセリン脂肪酸エステルは、脂肪酸残基として、ステアリン酸残基、イソステアリン酸残基、オレイン酸残基、エルカ酸残基等を含んでいることが好ましい。
(ポリ)グリセリン脂肪酸エステルの含有量について特に限定はないが、背面層5の総質量に対する(ポリ)グリセリン脂肪酸エステルの(合計)質量が、2質量%未満である場合には、低階調領域の画像形成時における背面層の滑性が低下していく傾向にある。一方、20質量%を超えると、低階調領域の画像形成時における背面層の滑性、及びキックの抑制効果のそれ以上の向上を見込むことができず、また、その分、上記の特定のアクリル系ポリオール樹脂の含有量が低下していき、中階調領域の画像形成時における背面層の滑性が低下していく傾向にある。したがって、この点を考慮すると、背面層5は、当該背面層5の総質量に対し、(ポリ)グリセリン脂肪酸エステルを、2質量%以上20質量%以下の範囲で含有していることが好ましい。
また、背面層5は、滑剤成分として、(ポリ)グリセリン脂肪酸エステルとともに、他の任意の滑剤を含有していてもよい。他の滑剤成分としては、金属石鹸、脂肪酸誘導体である脂肪酸アマイド、グラファイトパウダー、フッ素系グラフトポリマー、シリコーンオイル、シリコーン系グラフトポリマー、アクリルシリコーングラフトポリマー、アクリルシロキサン、アリールシロキサン等のシリコーン重合体、ポリエチレンワックス等を挙げることができる。
特には、背面層5は、他の任意の滑剤として、融点が80℃以上の固体滑剤を含有していることが好ましい。(ポリ)グリセリン脂肪酸エステルとともに、融点が80℃以上の固体滑剤を含有している背面層5とすることで、低階調領域、中階調領域のみならず、高階調領域の画像形成時における背面層5の滑性を良好なものとすることができる。
融点が80℃以上の固体滑剤としては、金属石鹸や、脂肪酸誘導体である脂肪酸アマイド等が好ましい。これらの金属石鹸としては、例えば、アルキルリン酸エステルの多価金属塩、脂肪酸の多価金属塩、アルキルカルボン酸の金属塩等、より具体的には、ステアリルリン酸亜鉛や、ステアリン酸亜鉛等を挙げることができる。脂肪酸アマイドとしては、エチレンビスオレイン酸アマイドや、メチレンビスステアリン酸アマイド、ステアリン酸アマイド等を挙げることができる。
これらの固体滑剤は、背面層5の滑性の向上効果を図ることができるものの、(ポリ)グリセリン脂肪酸エステルと比較して、色材層の色材に染色されやすく、背面層5の総質量に対し、融点が80℃以上の固体滑剤の含有量が8質量%を超えると、キックの発生の抑制効果が低下していく傾向にある。また、背面層5の平滑性が低下していき、熱転写シートを用いて得られる印画物の光沢性が低くなる傾向にある。したがって、この点を考慮すると、背面層5の総質量に対する融点が80℃以上の固体滑剤の含有量は8質量%以下であることが好ましく、また、高階調領域の画像形成時における背面層の滑性の点からは、1質量%以上であることが好ましい。
背面層5の形成方法について特に限定はなく、必須の成分である硬化型アクリル系ポリオール樹脂、(ポリ)グリセリン脂肪酸エステル、必要に応じて添加される他のバインダー樹脂や、滑剤成分を適当な溶媒に分散又は溶解させた背面層用塗工液を、基材1上に、グラビア印刷法、スクリーン印刷法、グラビア版を用いたリバースロールコーティング印刷法等の公知の手段により、塗布し、乾燥することにより形成することができる。背面層5の塗工量は、耐熱性等の向上等の点から、乾燥後塗工量が3g/m2以下であることが好ましく、0.1〜2g/m2にすることがより好ましい。
(背面プライマー層)
また、基材1と背面層5との間に、基材1と背面層5との密着性を向上させるための図示しない背面プライマー層を設けてもよい。背面プライマー層の材料としては、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂等接着性を示すものが挙げられる。
(色材層)
図1〜図3に示すように基材1の一方の面の少なくとも一部には、色材層3及び/又は保護層4が設けられている。本発明では、図示する形態に限定されることはなく、図示する形態以外の形態をとることもできる。例えば、昇華性の染料を含有する色材層3と、着色剤を含む熱溶融組成物からなる熱溶融性のインクを含有する色材層3とを連続した1枚の基材上に面順次に設けてもよい。なお、本発明では、基材1の一方の面上に色材層3、保護層4の何れか一方が設けられていればよく、保護層4が設けられている場合には、色材層3は任意の構成となる。
この色材層3は、本発明の熱転写シートが昇華型熱転写シートの場合には、昇華性の染料を含有する色材層であり、熱溶融型熱転写シートの場合には、着色剤を含む熱溶融組成物からなる熱溶融性のインクを含有する色材層となる。以下、昇華型熱転写シートの場合を中心に説明するが、本発明は、昇華型熱転写シートのみに限定されるものではない。
なお、本発明は上記条件2、及び条件3を満たすポリグリセリン脂肪酸エステルによって背面層5に十分な滑性が付与されていることから、画像形成時に比較的高いエネルギーが加わり、背面層5に特に良好な滑性が要求される、昇華型熱転写シートの背面層5として好適に用いることができる。
色材層の材料は、従来公知の染料を使用することができるが、印画材料として良好な特性を有するもの、例えば、十分な着色濃度を有し、光、熱、温度等により変退色しないものが好ましく、ジアリールメタン系染料、トリアリールメタン系染料、チアゾール系染料、メロシアニン染料、ピラゾロン染料、メチン系染料、インドアニリン系染料、アセトフェノンアゾメチン、ピラゾロアゾメチン、イミダゾルアゾメチン、イミダゾアゾメチン、ピリドンアゾメチン等のアゾメチン系染料、キサンテン系染料、オキサジン系染料、ジシアノスチレン、トリシアノスチレン等のシアノスチレン系染料、チアジン系染料、アジン系染料、アクリジン系染料、ベンゼンアゾ系染料、ピリドンアゾ、チオフェンアゾ、イソチアゾールアゾ、ピロールアゾ、ピラゾールアゾ、イミダゾールアゾ、チアジアゾールアゾ、トリアゾールアゾ、ジスアゾ等のアゾ系染料、スピロピラン系染料、インドリノスピロピラン系染料、フルオラン系染料、ローダミンラクタム系染料、ナフトキノン系染料、アントラキノン系染料、キノフタロン系染料等が挙げられる。具体的には、ディスパースレッド60、ディスパースバイオレット26、CeresRed 7B、Samaron Red F3BS等の赤色染料、ディスパースイエロー231、PTY−52、マクロレックスイエロー6G等の黄色染料、ソルベントブルー63、ワクソリンブルーAP−FW、ホロンブリリアントブルーS−R、MSブルー100、C.I.ソルベントブルー22等の青色染料等を挙げることができる。
上記染料を担持するためのバインダー樹脂としては、例えば、エチルセルロース樹脂、ヒドロキシエチルセルロース樹脂、エチルヒドロキシセルロース樹脂、メチルセルロース樹脂、酢酸セルロース樹脂等のセルロース系樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリビニルピロリドン等のビニル系樹脂、ポリ(メタ)アクリレート、ポリ(メタ)アクリルアミド等のアクリル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂等が挙げられる。これらの中でも、セルロース系、ビニル系、アクリル系、ポリウレタン系、ポリエステル系等の樹脂が、耐熱性、染料の移行性等の点において好ましい。
色材層3には、無機微粒子、有機微粒子等の添加剤が含有されていてもよい。無機微粒子としては、カーボンブラック、シリカ、アルミナ、二酸化チタン、二硫化モリブデン等が挙げられ、有機微粒子としては、ポリエチレンワックス等が挙げられる。また、色材層3には、離型剤が含有されていてもよい。離型剤としては、シリコーンオイル、リン酸エステル、フッ素系材料等を挙げることができる。また、色材層3には、イソシアネート、エポキシ樹脂、カルボジイミド等の各種の硬化剤が含有されていてもよい。
一方、本発明の熱転写シート10が熱溶融型の熱転写シートである場合には、色材層3には、ポリグリセリン脂肪酸エステルに加え、熱溶融性インキと、バインダー樹脂が含まれる。熱溶融性インキとしては、公知の有機または無機の顔料、あるいは染料の中から適宜選択することができ、例えば、十分な着色濃度を有し、光、熱等により変色、退色しないものが好ましい。熱溶融性インキの色としては、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックに限定されるものではなく、種々の色の着色剤を使用することができる。
熱溶融型の熱転写シートの色材層3に含有されるバインダー樹脂としては、例えば、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリブデン、石油樹脂、塩化ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルアルコール、塩化ビニリデン樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ポリアミド、ポリカーボネート、フッ素樹脂、ポリビニルフォルマール、ポリビニルブチラール、アセチルセルロース、ニトロセルロース、ポリ酢酸ビニル、ポリイソブチレン、エチルセルロース又はポリアセタール等を使用可能である。
色材層に含有されている昇華性染料、或いは顔料の含有量について特に限定はなく、印画濃度や、保存性等を考慮し、使用される昇華性染料、或いは顔料の種類や、バインダー樹脂の種類に応じて適宜設定すればよい。例えば、昇華性染料は、色材層3に含有されているバインダー樹脂の総質量に対し、15質量%以上300質量%以下の範囲内で色材層3に含有されていることが好ましい。
また、熱溶融型の色材層3には、マイクロクリスタリンワックス、カルナバワックス、パラフィンワックス等が含まれていてもよい。更に、フィッシャートロプシュワックス、各種低分子量ポリエチレン、木ロウ、ミツロウ、鯨ロウ、イボタロウ、羊毛ロウ、セラックワックス、キャンデリラワックス、ペトロラクタム、ポリエステルワックス、一部変性ワックス、脂肪酸エステル、脂肪酸アミド等のワックス成分が含まれていてもよい。
色材層3の形成方法としては、適当なバインダー樹脂に、染料或いは顔料、必要に応じて添加される各種添加物を加え、トルエン、メチルエチルケトン、エタノール、イソプロピルアルコール、シクロヘキサン、ジメチルホルムアミド、水等の適当な溶媒に分散或いは溶解させた塗工液を、例えば、グラビア印刷法、グラビア版を用いたリバースロールコーティング法、ロールコーター、バーコーター等の形成手段により、基材1、或いは基材上に設けられた任意の層上に塗工し、乾燥させることにより形成することができる。
(保護層)
図2に示すように基材1の全面に保護層4を設けることもでき、図3に示すように、本発明の熱転写シート10において、基材1上に上記で説明した色材層3と保護層4とを面順次に設けることもできる。上述したように、基材1の一方の面上には、色材層3と保護層4の何れか一方が設けられていればよく、基材1上に色材層3が設けられている場合には、保護層4は任意の層となる。
保護層4は、多層構造をとっていてもよいし、単層構造をとっていてもよい。多層構造をとる場合には、画像に各種の耐久性を付与するための主体となる主保護層のほか、保護層4と印画物の受像面との接着性を高めるために保護層4の最表面に配置される接着層や、補助的な保護層や、保護層本体の機能以外の機能を付加するための層などが含まれていてもよい。主保護層とその他の層の順序は任意であるが、通常は、転写後に主保護層が受像面の最表面層となるように、接着層と主保護層との間に他の層を配置する。
多層構造の保護層4を構成する主保護層又は単層構造の保護層4は、従来から保護層形成用樹脂として知られている各種の樹脂で形成することができる。保護層形成用樹脂としては、例えば、ポリエステル樹脂、ポリスチレン樹脂、アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、アクリルウレタン樹脂、これらの各樹脂をシリコーン変性させた樹脂、これらの各樹脂の混合物、電離放射線硬化性樹脂、紫外線遮断性樹脂等を例示することができる。
電離放射線硬化性樹脂を含有する保護層は、耐可塑剤性や耐擦過性が特に優れている。電離放射線硬化性樹脂としては公知のものを使用することができ、例えば、ラジカル重合性のポリマー又はオリゴマーを電離放射線照射により架橋、硬化させ、必要に応じて光重合開始剤を添加し、電子線や紫外線によって重合架橋させたものを使用することができる。
紫外線遮断性樹脂を含有する保護層は、印画物に耐光性を付与することを主目的とする。紫外線遮断性樹脂としては、例えば、反応性紫外線吸収剤を熱可塑性樹脂又は上記の電離放射線硬化性樹脂に反応、結合させて得た樹脂を使用することができる。より具体的には、サリシレート系、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、置換アクリロニトリル系、ニッケルキレート系、ヒンダートアミン系のような従来公知の非反応性の有機系紫外線吸収剤に、付加重合性二重結合(例えばビニル基、アクリロイル基、メタアクリロイル基など)、アルコール性水酸基、アミノ基、カルボキシル基、エポキシ基、イソシアネート基のような反応性基を導入したものを例示することができる。
単層構造の保護層4又は多層構造の保護層4中に設けられた主保護層は、保護層形成用樹脂の種類にもよるが、通常は0.5〜10μm程度の厚さであることが好ましい。
保護層4の最表面には接着層が形成されていてもよい。接着層は、例えば、アクリル樹脂、塩化ビニル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂のような加熱時接着性の良好な樹脂で形成することができる。接着層の厚さは、通常0.1〜5μm程度である。また、保護層4と基材との間に離型層を設けてもよい。
(下引き層)
本発明においては、基材1と、色材層3及びとの間に図示しない下引き層が設けられていることが好ましい。下引き層を設けることで基材1と、色材層3との密着性を向上させ、熱転写時に熱転写受像シートへの色材層3の異常転写を防止することができる。なお、下引き層は、熱転写シート10における任意の構成である。
下引き層を構成する樹脂としては、ポリエステル系樹脂、ポリアクリル酸エステル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、スチレンアクリレート系樹脂、ポリアクリルアミド系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエーテル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂やポリビニルアルコール樹脂等のビニル系樹脂、ポリビニルアセトアセタールやポリビニルブチラール等のポリビニルアセタール系樹脂等が挙げられる。
また、下引き層をコロイド状無機顔料超微粒子から構成することもできる。これにより画像形成時に色材層3の異常転写を防止できるだけでなく、色材層3から下引き層への色材の移行を防止し、熱転写受像シートの受容層側への色材の拡散を有効に行なうことができ、印画濃度を高めることができる。
コロイド状無機顔料超微粒子として、従来公知の化合物が使用できる。例えば、シリカ(コロイダルシリカ)、アルミナ或はアルミナ水和物(アルミナゾル、コロイダルアルミナ、カチオン性アルミニウム酸化物又はその水和物、擬ベーマイト等)、珪酸アルミニウム、珪酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、酸化チタン等が挙げられる。特に、コロイダルシリカ、アルミナゾルが好ましく用いられる。これらのコロイド状無機顔料超微粒子の大きさは、一次平均粒径で100nm以下、好ましくは50nm以下であり、特に3〜30nmで用いることが好ましい。
下引き層は、上記で例示した樹脂や、コロイド状無機顔料超微粒子を適当な溶媒に溶解或いは分散した下引き層用塗工液をグラビアコーティング法、ロールコート法、スクリーン印刷法、グラビア版を用いたリバースロールコーティング法等の従来から公知の形成手段により、塗布・乾燥して形成することができる。下引き層用塗工液の塗工量は、0.02〜1.0g/m2程度であることが好ましい。
次に、実施例を挙げて、本発明を更に具体的に説明する。以下、特に断りのない限り、「部」及び「%」は質量基準である。また、特に断りがない限り、「部」及び「%」は固形分の値を示している。
(実施例1)
基材として、厚み5μmの長尺状の易接着処理済みポリエチレンテレフタレートフィルムを準備し、この基材の一方の全面に、下記組成の背面層用塗工液1を乾燥時0.8g/m2になるように塗布し、背面層を形成した。次いで、基材の他方の面の全面に、下記組成の下引き層用塗工液を、乾燥塗布量が0.1g/m2になるように塗布、乾燥して下引き層を形成することで、背面層/基材/下引き層がこの順で積層された積層体を得た。この積層体の下引き層上に、イエロー染料層用塗工液、マゼンタ染料層用塗工液、シアン染料層用塗工液をそれぞれ、乾燥時塗工量が0.6g/m2となるように塗工して、イエロー染料層(Y染料層)、マゼンタ染料層(M染料層)、シアン染料層(C染料層)を、積層体上に面順次に形成することで、実施例1の熱転写シートを作製した。
<背面層用塗工液1>
モル当量比(―NCO/−OH):1.0
・アクリル系ポリオール樹脂(固形分:40% Tg:98℃ Mw:23000
水酸基価(solid):60 −OH:24) 76.5部
(Q167−40 三井化学(株))
・イソシアネート系硬化剤(固形分:75% −NCO:11.5%) 16部
(タケネートD110N(XDI系) 三井化学(株))
・トリ(オレイン/パルミチン/ステアリン)酸グリセリル (95/4/1) 5部
(アクター LO-1(融点5℃) 理研ビタミン(株))
・タルク 2.5部
(ミクロエースP3 日本タルク(株))
・メチルエチルケトン 75部
・トルエン 75部
<下引き層用塗工液>
・コロイダルシリカ(粒子径4〜6nm 固形分10%) 30部
(スノーテックスOXS 日産化学工業(株))
・ポリビニルピロリドン樹脂(K−90 ISP社製) 3部
・水 50部
・イソプロピルアルコール 17部
<イエロー染料層用塗工液>
・Solvent Yellow 93 2.0部
・Disperse Yellow 231 2.0部
・ポリビニルアセタール樹脂 3.5部
(エスレックKS−5 積水化学工業(株))
・ポリエチレンワックス 0.1部
・メチルエチルケトン 45.0部
・トルエン 45.0部
<マゼンタ染料層用塗工液>
・分散染料(MSレッドG) 1.5部
・分散染料(マクロレックスレッドバイオレットR) 2.0部
・ポリビニルアセタール樹脂 4.5部
(エスレックKS−5 積水化学工業(株))
・ポリエチレンワックス 0.1部
・メチルエチルケトン 45.0部
・トルエン 45.0部
<シアン染料層用塗工液>
・Solvent Blue 63 2.0部
・Disperse Blue 354 2.0部
・ポリビニルアセタール樹脂 3.5部
(エスレックKS−5 積水化学工業(株))
・ポリエチレンワックス 0.1部
・メチルエチルケトン 45.0部
・トルエン 45.0部
(実施例2)
背面層用塗工液1にかえて、下記組成の背面層用塗工液2を使用した以外はすべて実施例1と同様にして実施例2の熱転写シートを得た。
<背面層用塗工液2>
モル当量比(―NCO/−OH):1.0
・アクリル系ポリオール樹脂(固形分:40% Tg:98℃ Mw:23000
水酸基価(solid):60 −OH:24) 76.5部
(Q167−40 三井化学(株))
・イソシアネート系硬化剤(固形分:75% −NCO:11.5%) 16部
(タケネートD110N(XDI系) 三井化学(株))
・ジグリセリントリイソステアレート 5部
(NIKKOL DGTIS(融点−6.2℃以下) 日光ケミカルズ(株))
・タルク 2.5部
(ミクロエースP3 日本タルク(株))
・メチルエチルケトン 75部
・トルエン 75部
(実施例3)
背面層用塗工液1にかえて、下記組成の背面層用塗工液3を使用した以外はすべて実施例1と同様にして実施例3の熱転写シートを得た。
<背面層用塗工液3>
モル当量比(―NCO/−OH):0.5
・アクリル系ポリオール樹脂(固形分:40% Tg:98℃ Mw:23000
水酸基価(solid):60 −OH:24) 84.1部
(Q167−40 三井化学(株))
・イソシアネート系硬化剤(固形分:75% −NCO:11.5%) 8.8部
(タケネートD110N(XDI系) 三井化学(株))
・トリ(オレイン/パルミチン/ステアリン)酸グリセリル (95/4/1) 4.7部
(アクター LO-1(融点5℃) 理研ビタミン(株))
・タルク 2.4部
(ミクロエースP3 日本タルク(株))
・メチルエチルケトン 68.3部
・トルエン 68.3部
(実施例4)
背面層用塗工液1にかえて、下記組成の背面層用塗工液4を使用した以外はすべて実施例1と同様にして実施例4の熱転写シートを得た。
<背面層用塗工液4>
モル当量比(―NCO/−OH):1.0
・アクリル系ポリオール樹脂(固形分:35% Tg:110℃ Mw:83000
−OH:45) 63.2部
・イソシアネート系硬化剤(固形分:75% −NCO:11.5%) 29部
(タケネートD110N(XDI系) 三井化学(株))
・トリ(オレイン/パルミチン/ステアリン)酸グリセリル (95/4/1) 5.2部
(アクター LO-1(融点5℃) 理研ビタミン(株))
・タルク 2.6部
(ミクロエースP3 日本タルク(株))
・メチルエチルケトン 79部
・トルエン 79部
(実施例5)
背面層用塗工液1にかえて、下記組成の背面層用塗工液5を使用した以外はすべて実施例1と同様にして実施例5の熱転写シートを得た。
<背面層用塗工液5>
モル当量比(―NCO/−OH):1.0
・アクリル系ポリオール樹脂(固形分:25% Tg:158℃ Mw:90000
−OH:60 61.2部
・イソシアネート系硬化剤(固形分:75% −NCO:11.5%) 31.9部
(タケネートD110N(XDI系) 三井化学(株))
・トリ(オレイン/パルミチン/ステアリン)酸グリセリル (95/4/1) 4.6部
(アクター LO-1(融点5℃) 理研ビタミン(株))
・タルク 2.3部
(ミクロエースP3 日本タルク(株))
・メチルエチルケトン 65部
・トルエン 65部
(実施例6)
背面層用塗工液1にかえて、下記組成の背面層用塗工液6を使用した以外はすべて実施例1と同様にして実施例6の熱転写シートを得た。
<背面層用塗工液6>
モル当量比(―NCO/−OH):1.0
・アクリル系ポリオール樹脂(固形分:40% Tg:98℃ Mw:23000
水酸基価(solid):60 −OH:24) 71.7部
(Q167−40 三井化学(株))
・イソシアネート系硬化剤(固形分:75% −NCO:11.5%) 15部
(タケネートD110N(XDI系) 三井化学(株))
・トリ(オレイン/パルミチン/ステアリン)酸グリセリル (95/4/1) 5.3部
(アクター LO-1(融点5℃) 理研ビタミン(株))
・セルロースアセテートブチレート樹脂 5.3部
(CAB−551−0.2 イーストマンケミカルジャパン(株))
・タルク 2.7部
(ミクロエースP3 日本タルク(株))
・メチルエチルケトン 83部
・トルエン 83部
(実施例7)
背面層用塗工液1にかえて、下記組成の背面層用塗工液7を使用した以外はすべて実施例1と同様にして実施例7の熱転写シートを得た。
<背面層用塗工液7>
モル当量比(―NCO/−OH):1.0
・アクリル系ポリオール樹脂(固形分:40% Tg:98℃ Mw:23000
水酸基価(solid):60 −OH:24) 76.5部
(Q167−40 三井化学(株))
・イソシアネート系硬化剤(固形分:75% −NCO:11.5%) 16部
(タケネートD110N(XDI系) 三井化学(株))
・デカステアリン酸デカグリセリル(25℃でろうよう固体) 5部
(NIKKOL Decaglyn 10−SV 日光ケミカルズ(株))
・タルク 2.5部
(ミクロエースP3 日本タルク(株))
・メチルエチルケトン 75部
・トルエン 75部
(実施例8)
背面層用塗工液1にかえて、下記組成の背面層用塗工液8を使用した以外はすべて実施例1と同様にして実施例8の熱転写シートを得た。
<背面層用塗工液8>
モル当量比(―NCO/−OH):1.0
・アクリル系ポリオール樹脂(固形分:40% Tg:98℃ Mw:23000
水酸基価(solid):60 −OH:24) 78.7部
(Q167−40 三井化学(株))
・イソシアネート系硬化剤(固形分:75% −NCO:11.5%) 16.5部
(タケネートD110N(XDI系) 三井化学(株))
・トリ(オレイン/パルミチン/ステアリン)酸グリセリル (95/4/1) 2.4部
(アクター LO-1(融点5℃) 理研ビタミン(株))
・タルク 2.4部
(ミクロエースP3 日本タルク(株))
・メチルエチルケトン 71部
・トルエン 71部
(実施例9)
背面層用塗工液1にかえて、下記組成の背面層用塗工液9を使用した以外はすべて実施例1と同様にして実施例9の熱転写シートを得た。
<背面層用塗工液9>
モル当量比(―NCO/−OH):1.0
・アクリル系ポリオール樹脂(固形分:40% Tg:98℃ Mw:23000
水酸基価(solid):60 −OH:24) 71.7部
(Q167−40 三井化学(株))
・イソシアネート系硬化剤(固形分:75% −NCO:11.5%) 15部
(タケネートD110N(XDI系) 三井化学(株))
・トリ(オレイン/パルミチン/ステアリン)酸グリセリル (95/4/1) 5.3部
(アクター LO-1(融点5℃) 理研ビタミン(株))
・セルロースアセテートプロピオネート樹脂 5.3部
(CAP−482−0.5 イーストマンケミカルジャパン(株))
・タルク 2.7部
(ミクロエースP3 日本タルク(株))
・メチルエチルケトン 83部
・トルエン 83部
(実施例10)
背面層用塗工液1にかえて、下記組成の背面層用塗工液10を使用した以外はすべて実施例1と同様にして実施例10の熱転写シートを得た。
<背面層用塗工液10>
モル当量比(―NCO/−OH):1.0
・アクリル系ポリオール樹脂(固形分:45.5±1.5% Tg:75℃ 69部
(6BT−307 大成ファインケミカル(株))
・イソシアネート系硬化剤(固形分:75% −NCO:11.5%) 16.3部
(タケネートD110N(XDI系) 三井化学(株))
・トリ(オレイン/パルミチン/ステアリン)酸グリセリル (95/4/1) 5.8部
(アクター LO-1(融点5℃) 理研ビタミン(株))
・セルロースアセテートブチレート樹脂 5.8部
(CAB−551−0.2 イーストマンケミカルジャパン(株))
・タルク 2.9部
(ミクロエースP3 日本タルク(株))
・メチルエチルケトン 95部
・トルエン 95部
(比較例1)
背面層用塗工液1にかえて、下記組成の背面層用塗工液Aを使用した以外はすべて実施例1と同様にして比較例1の熱転写シートを得た。
<背面層用塗工液A>
モル当量比(―NCO/−OH):1.0
・ポリビニルアセタール樹脂(Tg:107℃) 59.1部
(エスレックKS−1 積水化学(株))
・イソシアネート系硬化剤(固形分:75% −NCO:11.5%) 32.3部
(タケネートD110N(XDI系) 三井化学(株))
・トリ(オレイン/パルミチン/ステアリン)酸グリセリル (95/4/1) 5.7部
(アクター LO-1(融点5℃) 理研ビタミン(株))
・タルク 2.9部
(ミクロエースP3 日本タルク(株))
・メチルエチルケトン 57部
・トルエン 57部
(比較例2)
背面層用塗工液1にかえて、下記組成の背面層用塗工液Bを使用した以外はすべて実施例1と同様にして比較例2の熱転写シートを得た。
<背面層用塗工液B>
モル当量比(―NCO/−OH):1.0
・ポリビニルブチラール樹脂(Tg:71℃) 45.9部
(エスレックBH−3 積水化学(株))
・イソシアネート系硬化剤(固形分:75% −NCO:11.5%) 43.9部
(タケネートD110N(XDI系) 三井化学(株))
・トリ(オレイン/パルミチン/ステアリン)酸グリセリル (95/4/1) 6.8部
(アクター LO-1(融点5℃) 理研ビタミン(株))
・タルク 3.4部
(ミクロエースP3 日本タルク(株))
・メチルエチルケトン 77部
・トルエン 77部
(比較例3)
背面層用塗工液1にかえて、下記組成の背面層用塗工液Cを使用した以外はすべて実施例1と同様にして比較例3の熱転写シートを得た。
<背面層用塗工液C>
モル当量比(―NCO/−OH):1.0
・アクリル系ポリオール樹脂(固形分:40% Tg:98℃ Mw:23000
水酸基価(solid):60 −OH:24) 76.5部
(Q167−40 三井化学(株))
・イソシアネート系硬化剤(固形分:75% −NCO:11.5%) 16部
(タケネートD110N(XDI系) 三井化学(株))
・リン酸エステル(融点15℃) 5部
(プライサーフ A208N 第一製薬工業(株))
・タルク 2.5部
(ミクロエースP3 日本タルク(株))
・メチルエチルケトン 75部
・トルエン 75部
(キック評価)
各実施例、及び比較例の熱転写シートの背面層と染料層を対向させ、15kg/cm2の荷重をかけて、40℃、湿度90%環境下で96時間保管し、背面層側に染料層の染料を移行(キック)させた。対向前後の背面層の色相を、グレタグ社製GRETAGSpectrolino(D65光源、視野角2°)を用いて測定し、色差(ΔE*)を下記式にて算出して下記基準に基づき評価した。評価結果を表1に併せて示す。
ΔE*=((対向前後のL*値の差)2+(対向前後のa*値の差)2+(対向前後のb*値の差)21/2
「評価基準」
◎・・・色差ΔE*が2.5未満
○・・・色差ΔE*が2.5以上3.0未満
△・・・色差ΔE*が3.0以上5.0未満
×・・・色差ΔE*が5.0以上
(印画ムラ(グレー)評価)
上記で得られた各実施例、及び比較例の熱転写シートを、昇華型熱転写プリンタ(株式会社DNPフォトルシオ製 DS−40)にセットし、22.5℃50%環境下1時間放置した後に、DS−40純正受像紙に黒ベタ(255/255階調)画像、グレーベタ3画像(190/255階調、128/255階調、64/255階調)、白ベタ(0/255階調)画像を形成した。得られた各パターンの画像を目視により確認し、以下の評価基準に基づいて印画ムラ評価を行った。評価結果を表1に併せて示す。
「評価基準」
◎・・・全画像においてムラ発生無し
○・・・全5画像のうち1画像においてわずかにムラが発生しているが実仕様上問題のないレベル
△・・・全5画像のうち1〜2画像においてムラが発生しており、実害あるレベル
×・・・全5画像のうち3画像以上でムラが発生し、実害のあるレベル
(ヘッド摩耗評価)
上記で得られた各実施例、及び比較例の熱転写シートを、昇華型転写プリンタ(株式会社DNPフォトルシオ製 DS−40)にセットし、低温低湿環境下(5℃、20%)に3時間放置した後に、DS−40純正受像紙に黒ベタ(255/255階調)画像を400画面連続印画した。その後、この熱転写受像シートに、195/255階調、135/255階調、75/255階調の3パターンの印画を行うことで各パターンの画像を形成した。得られた各パターンの画像にざらつきがあるかを目視により確認し、下記の評価基準に基づいてヘッド摩耗の評価を行った。評価結果を表1に示す。ざらつきとは画像着色部全体にみられる、無数の極微小の濃度ムラをいい、ざらつきがないほど、ヘッド摩耗がないことを意味する。
「評価基準」
○・・・全ての画像でざらつきの発生がなく良好である。
×・・・各画像で使用上問題となるざらつきの発生がみられる。
(光沢性評価)
上記で得られた各実施例の熱転写シートを、昇華型転写プリンタ(株式会社DNPフォトルシオ製 DS−40)にセットし、22.5℃50%環境下1時間放置した後に、DS−40純正受像紙に黒ベタ(255/255階調)画像を形成した後、DS−40純正リボンの保護層を上から転写し、各実施例の印画物を得た。この印画物の光沢性を、Gloss Meter VG2000(日本電色社製)を用いて、測定角度45°で測定し、以下の評価基準に基づいて光沢性の評価を行った。評価結果を表1に併せて示す。なお、光沢性の評価は実施例の熱転写シートについてのみ行った。
「評価基準」
◎・・・光沢性の測定結果が80以上である。
○・・・光沢性の評価結果が60を超え80未満である。
△・・・光沢性の測定結果が60以下である。
Figure 0006379940
1・・・基材
3・・・色材層
4・・・保護層
5・・・背面層
10・・・熱転写シート

Claims (3)

  1. 基材の一方の面に色材層及び保護層の何れか一方又は双方が設けられ、前記基材の他方の面に背面層が設けられた熱転写シートであって、
    前記背面層が、
    (i)ガラス転移温度(Tg)が80℃以上120℃以下のアクリル系ポリオール樹脂を硬化剤によって硬化せしめた硬化型アクリル系ポリオール樹脂と、
    (ii)グリセリン脂肪酸エステル、又はポリグリセリン脂肪酸エステルと、
    を含有していることを特徴とする熱転写シート。
  2. 前記背面層は、前記(ii)として、融点が25℃以下のグリセリン脂肪酸エステル、又は融点が25℃以下のポリグリセリン脂肪酸エステルを含有していることを特徴とする請求項1に記載の熱転写シート。
  3. 前記背面層が、さらにセルロースアセテートブチレート樹脂を含有していることを特徴とする請求項1又は2に記載の熱転写シート。
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