JP3505995B2 - 熱転写記録用転写体 - Google Patents

熱転写記録用転写体

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JP3505995B2
JP3505995B2 JP07014098A JP7014098A JP3505995B2 JP 3505995 B2 JP3505995 B2 JP 3505995B2 JP 07014098 A JP07014098 A JP 07014098A JP 7014098 A JP7014098 A JP 7014098A JP 3505995 B2 JP3505995 B2 JP 3505995B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サ−マルヘッド、
レ−ザ等の光ヘッド、通電ヘッド等の記録手段を用いた
感熱転写記録に使用される転写体に関し、昇華型熱転写
記録用転写体或は溶融型熱転写記録用転写体等に適する
特に滑性特性の良好な転写体を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】昇華型あるいは溶融型等の熱転写記録に
おいては、転写体の基材にポリエチレンテレフタレ−ト
(以下PETと略称する)フイルムが一般に用いられて
いるが、サ−マルヘッド等の記録ヘッドに対してPET
フイルムの耐熱性及び走行滑性等が不十分なため、記録
ヘッドと接触する基材面側に通常耐熱滑性を有する滑性
耐熱層を形成して使用されている。
【0003】この滑性耐熱層としてアルコ−ル性OH基
を有する熱可塑性樹脂とイソシアネ−トとの架橋硬化物
を用いる(特開昭58−187396号公報)、シリコ
−ン系グラフトポリマ−からなるステイック防止層を設
ける(特開平1−214475号公報)、アミノ変性ポ
リシロキサンとポリイソシアネ−トとからなる或は両者
の反応生成物からなる耐熱保護層を設ける(特開平5−
131770号公報)、オルガノポリシロキサン単位が
ブロック状またはグラフト状に結合しているビニル系重
合体を用いる(特開昭61−143195号公報)、シ
リコン変性ウレタン樹脂を用いる(特開昭62−820
86号公報)、熱可塑性樹脂と変性シリコ−ンオイル等
から構成する(特開平6−316172号公報)等の提
案が多数なされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来提案されているO
H基を有する樹脂とイソシアネ−トとから形成された滑
性耐熱層は、架橋硬化物を形成することにより耐熱性が
付与されるが、サ−マルヘッドに対する走行滑性を得る
ため更にシリコ−ンオイル等のシリコ−ン系物質、或は
ワックス等の滑剤を添加する必要がある。しかしながら
OH基を有する樹脂とイソシアネ−トとから形成された
架橋硬化物は、例えば所謂ハ−ドコ−ト剤として知られ
るエポキシアクリレ−トと反応開始剤とから得られる硬
化物等に比較してあまり硬度が高くない硬化物であるこ
とから、走行滑性を得るために必要とされる量の滑剤を
添加した場合に、記録画像に微細な細線が発生する問題
が出て来る。
【0005】この原因として硬度があまり高くない硬化
物に更に滑剤を添加して滑性耐熱層を構成した場合、こ
れらの滑剤として良好な物質は架橋硬化物を形成してい
る樹脂に対してかなり低分子量であるため滑性耐熱層全
体の耐熱性が低分子量の滑剤の添加により更に低下する
こと、或は滑剤を含有することにより滑剤含有部分の膜
強度が更に低下すること、或はシリコ−ン系滑剤又はフ
ッソ系の滑剤は表面支配力が大きいために滑性耐熱層表
面に支配的に存在することにより滑性耐熱層表面の硬化
が不十分になる等の理由により、サ−マルヘッド上を走
行させた場合に微細な走行傷が滑性耐熱層表面に発生し
記録画像に微細な細線となって現われるものと考えられ
る。
【0006】又、従来提案されているシリコ−ン系グラ
フトポリマ−から滑性耐熱層を構成した場合には、シリ
コ−ンをグラフトすることにより樹脂そのものが有して
いた膜形成能が相対的に低下するためにサ−マルヘッド
に対して樹脂が削り取られやすくなり削り取られた樹脂
がヘッドコンタミとなり、最終的に記録画像にドロップ
アウトを発生する問題がある。又シリコ−ン系グラフト
ポリマ−は、シリコ−ンがグラフト化されているために
滑性を有しているが、シリコ−ンの含有率が小さくサ−
マルヘッドに対して必要とされる走行滑性を得るには、
まだかなり不十分なものである。
【0007】又、従来提案されている熱可塑性樹脂と変
性シリコ−ンオイル等から構成した滑性耐熱層は、転写
体を高温度高湿度条件下に巻回保存した場合に熱可塑性
樹脂の耐熱性が十分でないため、色材層と滑性耐熱層と
が融着を発生すること、又保存後に走行滑性特性が低下
するという問題点がある。本願発明は、記録画像に微細
な細線やドロップアウトを発生せず、十分な滑性特性に
より記録ヘッドとの走行安定性が優れており、高温度高
湿度条件下に巻回保存後も色材層と滑性耐熱層との融着
が無く、滑性特性の低下も小さく良好な保存特性を示す
滑性耐熱層を有する熱転写記録用転写体を得ることを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本願発明の熱転写記録用転写体は、基材の一方の面
に色材層を有し、前記基材の他方の面にヒドロキシル基
含有樹脂、熱可塑性樹脂、滑剤及び架橋剤を用いて構成
された滑性耐熱層を有し、前記熱可塑性樹脂の熱変形温
度或はガラス転移温度が70℃以上であり、前記滑性耐
熱層において前記ヒドロキシル基含有樹脂が架橋剤との
反応により架橋構造を形成しているものである。
【0009】
【発明の実施の形態】図1に実施例として本願発明の熱
転写記録用転写体(以下、転写体と略称する)の断面模
式図を示す。転写体は、基材1の一方の面に少なくとも
色材層2を有し、他方の面に少なくとも滑性耐熱層3を
有する構成である。
【0010】基材1は、特に限定されない。例えば特願
平8−337886に記載の基材を用いることができ
る。色材層2は、少なくとも色材と結着剤とから構成さ
れている。色材は顔料、染料等であり特に限定されな
い。熱溶融型転写体や昇華型転写体の色材層に提案され
ている各色材を使用することができる。顔料或は染料と
して例えば特願平8−337886に記載のものを使用
することができる。
【0011】色材層2の結着剤も特に限定されない。結
着材に関し、例えば特願平8−337886に記載のも
の或は記載内容を本願に適用できる。滑性耐熱層3は、
少なくともヒドロキシル基含有樹脂、熱可塑性樹脂、滑
剤及び架橋剤を用いて構成されており、前記熱可塑性樹
脂の熱変形温度或はガラス転移温度が70℃以上であ
り、又滑性耐熱層において前記ヒドロキシル基含有樹脂
が架橋剤との反応により架橋構造を形成しているもので
ある。
【0012】ヒドロキシル基含有樹脂は、分子内にヒド
ロキシル基(OH基)を有している樹脂であれば特に限
定されない。例えばアクリルポリオ−ル、ポリエステル
ポリオ−ル、ポリエ−テルポリオ−ル、ポリウレタンポ
リオ−ル、ポリカ−ボネ−トジオ−ル、エポキシ変性ポ
リオ−ル、ポリビニルアセタ−ル系樹脂等を用いること
ができる。
【0013】本願においてヒドロキシル基含有樹脂は、
熱可塑性樹脂と組み合わせて用いられるため熱可塑性樹
脂の添加により滑性耐熱層全体の耐熱性を低下させない
ために特にOH価が大きい樹脂が望ましい。例えばヒド
ロキシル基含有樹脂として少なくとも0H価(ヒドロキ
シル基価)が10(mgKOH/g)以上の樹脂が特に
望ましい。特に良好であるのは0H価が50(mgKO
H/g)以上のものである。高速記録や高エネルギ−記
録におけるサ−マルヘッドに対する走行滑性特性に関し
ては、滑性耐熱層が高速記録や高エネルギ−記録状態に
おいても熱変形しにくい特性が有効であるため、Tgの
高いヒドロキシル基含有樹脂を用いると優れた滑性特性
を有する滑性耐熱層を構成することができる。特にTg
が30℃以上のヒドロキシル基含有樹脂が良好である。
【0014】熱可塑性樹脂は、熱変形温度或はガラス転
移温度が70℃以上である樹脂であれば特に限定されな
い。熱変形温度とガラス転移温度との少なくとも一方の
値が70℃以上であれば本願の熱可塑性樹脂の範疇に入
るものである。熱変形温度はアメリカ材料試験協会の試
験方法(ASTM、D648、荷重標準:1820kP
a)によって得られる値である。
【0015】ヒドロキシル基含有樹脂と架橋剤と滑剤と
から構成された架橋構造を有する滑性耐熱層は、サ−マ
ルヘッド上を走行した場合に細線を発生する問題点があ
る。この問題点に対してこの系に種々の熱可塑性樹脂を
更に添加して検討した結果、熱可塑性樹脂の熱変形温度
が低い樹脂程細線防止特性が小さく、熱変形温度が高い
樹脂程細線防止特性が優れていることを見い出したもの
である。即ち熱変形温度が70℃以上の樹脂を用いた場
合に細線防止特性が良好になり、特に熱変形温度が80
℃以上の樹脂が特に優れていた。走行時にサ−マルヘッ
ドにより膜表面に微細な走行傷(記録画像に発生する細
線の要因)が発生しやすいのは、ヒドロキシル基含有樹
脂と架橋剤とからなる硬化物自身の膜強度があまり高い
ものではなく、更に滑剤の添加により膜強度が低下する
ため、或は膜表面の架橋度が十分でないため等と考えら
れるが、この系に熱変形温度の高い樹脂を添加すること
により膜表面の走行傷が著しく改善される。同様にガラ
ス転移温度が70℃以上の樹脂を用いることにより細線
の発生を著しく改善させることができる。
【0016】転写体と受像体とがサ−マルヘッドとプラ
テンとの間に加えられている押圧条件下で走行し、転写
体がサ−マルヘッド上を走行する際に押圧の不均一によ
って発生すると考えられる滑性耐熱層表面の走行傷に対
して、熱変形温度或はガラス転移温度の高い樹脂は通常
分子量が大きいため膜強度も高く、且つ硬化物に比較し
て加熱時に適度な柔軟性を有しているため押圧の不均一
を十分吸収する膜強度と柔軟性を有しているためと考え
られる。
【0017】熱変形温度或はガラス転移温度(Tg、ガ
ラス転移点)が70℃以上の樹脂として例えば、アクリ
ロニトリル−スチレン樹脂、ポリスチレン、アクリロニ
トリル−ブタジエン−スチレン樹脂、メタクリル樹脂、
フェノキシ樹脂、塩化ビニル樹脂、塩素化塩化ビニル樹
脂等があり特に高分子量の樹脂が有用である。特にアク
リロニトリル−スチレン樹脂、メタクリル樹脂、フェノ
キシ樹脂が有用であり、又熱変形温度が80℃以上の樹
脂が細線防止に対して特に優れている。フェノキシ樹脂
は、高分子量の耐熱性に優れた樹脂であり又少なくとも
熱可塑性樹脂の範疇に入る樹脂であるが、OH基も有し
ているので架橋剤と反応することにより滑性耐熱層の耐
熱性やPETフイルム等の基材に対する接着強度が向上
し、又フェノキシ樹脂自身が有している硬くて延性に富
む特性により細線防止に対して特に優れた特性を示す。
【0018】架橋剤は、ヒドロキシル基含有樹脂と化学
反応するものであれば特に限定されない。例えばイソシ
アネ−ト化合物、ジアルデヒド化合物、フェノ−ル樹
脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂等がある。イソシアネ
−ト化合物として、例えばトリレンジイソシアネ−ト、
ヘキサメチレンジイソシアネ−ト、1モルのトリメチロ
−ルプロパンと3モルのトリレンジイソシアネ−トとを
反応させて得られるポリイソシアネ−ト等がある。ヒド
ロキシル基含有樹脂に対する架橋剤の配合比率は、特に
限定されるものでない。ヒドロキシル基含有樹脂の反応
基であるOH基量と架橋剤の反応基量とが等量となる配
合比で通常用いるが、例えば(ヒドロキシル基含有樹脂
のOH基量/架橋剤の反応基量)=(10/1)〜(1
/4)の範囲で使用することができる。
【0019】滑性耐熱層が接着剤を含有しているとなお
良好である。即ち滑性耐熱層がヒドロキシル基含有樹
脂、熱可塑性樹脂、滑剤及び架橋剤を用いて構成されて
いる場合に熱変形温度或はTgの高い熱可塑性樹脂は基
材に対する接着強度があまり大きくないため更に接着剤
を添加することが望ましい。接着剤は、少なくとも熱可
塑性樹脂と基材との接着力を増す機能を有するものであ
る。接着剤は、滑性耐熱層に用いる前記熱可塑性樹脂の
熱変形温度或はTgよりも低い熱変形温度或はTgを有
している樹脂が望ましい。接着剤として例えば飽和ポリ
エステル樹脂、ウレタン樹脂、ポリエステルウレタン樹
脂等が良好である。
【0020】滑性耐熱層が損傷防止剤を含有していると
なお良好である。損傷防止剤として、各種シリコ−ン変
性樹脂、各種フッ素変性樹脂等を用いることができる。
シリコ−ン変性樹脂として、例えばシリコ−ングラフト
アクリル樹脂、シリコ−ングラフトポリエステル樹脂、
シリコ−ングラフトポリウレタン樹脂等の各種シリコ−
ングラフト共重合体(2元以上の多元共重合体を含む)
を用いることができる。例えば、シリコ−ン系グラフト
ポリマ−〔商品名:SYMAC、東亜合成化学工業
(株)〕、シリコ−ングラフトアクリル樹脂〔品番:X
−22−8004、X−22−8009、X−22−8
053、X−22−8015、X−22−8084、X
−22−8019、X−22−8033、X−22−8
095X等、信越化学工業(株)〕、シリコ−ン−アク
リル共重合体〔商品名:ダイカラック、品番:560
0、大同化成工業(株)〕等がある。フッ素変性樹脂と
してパ−フルオロアルキル基を有するフッ素変性樹脂等
がある。
【0021】損傷防止剤として、特に有用なのは各種シ
リコ−ン変性樹脂であり、これらの樹脂は滑性耐熱層表
面に滑性を付与することができるため、相対的に滑剤と
して有用な液体系滑剤の添加量を少なくすることができ
る。損傷防止剤は固体の樹脂で結着剤機能を有している
ため液体系の滑剤の添加に比較して滑性耐熱層表面の膜
強度の低下をあまり発生せず、且つ滑性を有する樹脂で
あるため少量の添加でも滑性耐熱層表面に損傷防止の機
能を付加しやすい特性を示す。即ち損傷防止剤は、シリ
コ−ン等が付加されているためシリコ−ン量が多いもの
程単独樹脂として被膜形成能が小さく使用しにくいもの
であるが、被膜強度の高いヒドロキシル基含有樹脂と熱
可塑性樹脂と一緒に用いることによりこれらの樹脂マト
リックス中に強く保持させることができ、又滑性を有す
る樹脂であるためサ−マルヘッドに対する滑性耐熱層表
面の損傷を防ぐ効果が大きいと考えられる。以上のこと
から損傷防止剤はTgの高いもの程良好であり、Tgが
50℃以上のものが特に良好である。特に滑性耐熱層に
接着剤のように耐熱性の低い樹脂を添加した場合に、こ
の接着剤のTgより高いTgを有する損傷防止剤を組み
合わせて用いると良好である。
【0022】滑剤は特に限定されない。例えばジメチル
シリコ−ンオイル、フェニルメチルシリコ−ンオイル、
フロロシリコ−ンオイル等のシリコ−ンオイル、各種変
性シリコ−ンオイル(エポキシ変性、アミノ変性、カル
ボキシル変性、ポリエ−テル変性、アルコ−ル変性、ア
ルキル変性、アミド変性、SiH変性、シラノ−ル変
性、アルコキシ変性等)、ステアリン酸モノグリセライ
ド、ステアリルステアレ−ト、ペンタエリスリト−ルテ
トラステアレ−ト等の脂肪酸エステル、カプロン酸アミ
ド等の脂肪酸アミド等を用いることができる。
【0023】滑剤として反応性シリコ−ンオイルと非反
応性シリコ−ンオイルとを組み合わせて用いるとなお良
好である。即ち、反応性シリコ−ンオイルを用いること
により相対的に非反応性シリコ−ンオイルの添加量を小
さくすることができる。例えば液体系反応性シリコ−ン
オイルは反応物を形成することにより固体化或は分子量
が増加するので滑性耐熱層の耐熱性の低下への影響が小
さく、又転写体を巻回保存した場合に滑性耐熱層に接触
している色材層側にシリコ−ンオイルが拡散転移しにく
くなり、保存後においても滑性耐熱層表面の滑性の低下
が小さい効果を有する。例えば反応性シリコ−ンオイル
として、同一の反応基を有する反応性シリコ−ンオイル
を触媒等を介して反応させて用いることができ、又相互
に反応する反応基を有する反応性シリコ−ンオイルを組
み合せて用いることができる。例えば相互反応性シリコ
−ンオイルとしてエポキシ変性シリコ−ンオイルとアミ
ノ変性シリコ−ンオイルとを用い、非反応性シリコ−ン
オイルとしてジメチルシリコ−ンオイルを用い、滑性耐
熱層中にエポキシ変性シリコ−ンオイルとアミノ変性シ
リコ−ンオイルとの反応硬化物とジメチルシリコ−ンオ
イルとを含有させることができる。又ヒドロキシル基含
有樹脂、熱可塑性樹脂、架橋剤と反応性のある反応性シ
リコ−ンオイルを用いることができる。例えば各変性シ
リコ−ンオイル(エポキシ変性、アミノ変性、アルコ−
ル変性等)を単独或は組み合わせて用いることができ
る。非反応性シリコ−ンオイルは、分子量が小さいもの
は巻回保存時に色材層側にシリコ−ンオイルが拡散転移
しやすいが、分子量が大きいものほど拡散転移しにくく
なる。
【0024】又、一般式
【0025】
【化2】
【0026】で示される構成単位を有するポリシロキサ
ン−ポリオキシアルキレンブロック共重合体は高分子量
の滑剤として用いることができるため有用である。滑剤
として特願平8−337886に記載のポリシロキサン
−ポリオキシアルキレンブロック共重合体を用いること
ができる。なお、式中a及びbはそれぞれ2以上の整数
であり、R1は水素原子又は一価の炭化水素基、R2は
一価の炭化水素基であり、各R1及びR2はそれぞれ同
一域は異なっていても良く、nは2〜4の整数であり、
(Cn2n−O)b単位は、n値の異なる(Cn2n
O)b単位を2以上有しても良く、この時b値は同一域
は異なっていても良い。
【0027】滑性耐熱層3は、少なくともヒドロキシル
基含有樹脂、熱変形温度或はガラス転移温度が70℃以
上の熱可塑性樹脂、滑剤及び架橋剤を用いて構成されて
おり、前記ヒドロキシル基含有樹脂が架橋剤との反応に
より架橋構造を形成しているものであるため、滑性耐熱
層の結着材が熱可塑性樹脂であるものに比較して優れた
巻回保存特性を示す。即ち滑性耐熱層が架橋構造を形成
しているため例え液体系の滑剤を含有していても結着材
が熱熱可塑性樹脂のみからのものに比較して滑性耐熱層
から接触相手の色材層側への滑剤の拡散転移は著しく小
さく、又熱可塑性樹脂が添加されているとしても熱変形
温度或はガラス転移温度が70℃以上の耐熱性の高い熱
可塑性樹脂を用いているため、巻回保存条件下における
滑性耐熱層の特性低下や色材層側への液体滑剤転移によ
り発生する染料再結晶等の問題を殆ど発生しないか小さ
い。
【0028】滑性耐熱層3は、微粒子或は/そして界面
活性剤等を含有することができる。又、滑性耐熱層にカ
−ボンブラック等の導電剤を含有させて通電記録用の導
電層として使用することもできる。微粒子は、有機系微
粒子、無機系微粒子を用いることができ特に限定されな
い。 例えば特開昭60−82385号公報、同60−
219094号公報、特開平2−8087号公報、同5
−16548号公報、同5−177962号公報、同6
−65396号公報等に記載の微粒子が特に有用であ
る。微粒子、特に一次粒子の平均粒子径が0.5μm以
下の超微粒子は、滑性耐熱層が記録ヘッドで削り取られ
るのを防止する効果や記録ヘッドにホコリや樹脂等が付
着した場合に付着物を除去(クリ−ニング)する特性が
優れているので特に有用である。シリコ−ン系粒子、フ
ッ素系粒子、グラファイト、二硫化モリブデン等の滑性
微粒子を使用することもできる。
【0029】界面活性剤は、特に限定されない。例え
ば、特開昭59−196291号公報記載の各種界面活
性剤を使用することができる。特にリン酸エステル系界
面活性剤は、滑性又は/及び帯電防止性に優れているの
で望ましい。例えば、商品名フォスファノ−ル(品番:
RS−410、RS−710、RL−210、RD−5
10Y、GB−520、東邦化学工業株式会社)が有用
である。界面活性剤は、転写体が記録ヘッド上を走行す
る時に発生する静電気による走行音や走行摩擦抵抗の増
大を低減するのに有効である。
【0030】滑性耐熱層の厚さは特に限定されない。通
常0.01μm〜5μmの範囲で使用される。ヒドロキ
シル基含有樹脂に対する熱可塑性樹脂の配合比は、特に
限定されないが通常ヒドロキシル基含有樹脂量20〜9
5重量部に対して熱可塑性樹脂量が80〜5重量部の範
囲で使用される。
【0031】ヒドロキシル基含有樹脂と熱可塑性樹脂と
の合計樹脂量に対する滑剤の配合比は、特に限定されな
いが通常合計樹脂量100重量部に対して滑剤量が30
重量部以下の範囲で使用される。熱可塑性樹脂に対する
接着剤の配合比は、特に限定されないが通常熱可塑性樹
脂量100重量部に対して接着剤量が100重量部以下
の範囲で使用される。
【0032】ヒドロキシル基含有樹脂と熱可塑性樹脂と
の合計樹脂量に対する損傷防止剤の配合比は、特に限定
されないが通常合計樹脂量100重量部に対して損傷防
止剤量が100重量部以下の範囲で使用される。ヒドロ
キシル基含有樹脂と熱可塑性樹脂との合計樹脂量に対す
る微粒子の配合比は、特に限定されないが通常合計樹脂
量100重量部に対して微粒子量が50重量部以下の範
囲で使用される。
【0033】ヒドロキシル基含有樹脂と熱可塑性樹脂と
の合計樹脂量に対する界面活性剤の配合比は、特に限定
されないが通常合計樹脂量100重量部に対して界面活
性剤量が30重量部以下の範囲で使用される。
【0034】
【実施例】以下、具体的実施例を示す。 (実施例1)上面にウレタン系樹脂からなるアンカ−コ
−ト層(厚さ約0.1μm)を有するPETフイルム
(厚さ4.5μm)のアンカ−コ−ト層上に下記の色材
層塗料をマイクログラビアコ−タ−で塗工後、100℃
で熱風乾燥して色材層を形成した。次にこのPETフイ
ルムの下面に下記の滑性耐熱層塗料を同様にマイクログ
ラビアコ−タ−にて塗工後、100℃で熱風乾燥して滑
性耐熱層を形成し更に45℃、10日間熱処理して十分
に滑性耐熱層を硬化させ転写体を作製した。膜厚は色材
層が0.8μm、滑性耐熱層が約1μmである。 (色材層塗料) アクリロニトリル−スチレン共重合体 8重量 部 (AS−S、電気化学工業株式会社) 化学構造式
【0035】
【化3】
【0036】 に示す染料 5重量部 2−ブタノン 40重量部 トルエン 40重量部 (滑性耐熱層塗料) アクリルポリオ−ル溶液 16重量部 〔アクリデイックA−801、固形分(50wt%、Tg:50℃)、固形分 のOH価:100、大日本インキ化学工業株式会社〕 アクリロニトリル−スチレン共重合体 2重量部 (AS−S、熱変形温度:91℃、電気化学工業株式会社) 化学式
【0037】
【化4】
【0038】 に示すポリシロキサン−ポリオキシアルキレンブロック共重合体 0.6重量部 〔平均分子量:約52000〕 ジメチルシリコ−ンオイル 0.1重量部 〔L−45(500)、日本ユニカ−株式会社〕 ポリイソシアネ−ト 4.61重量部 (コロネ−トL、NCO含有率:約13.2wt%、日本ポリウレタン工業株 式会社) 2−ブタノン 30重量部 トルエン 30重量部 この転写体と市販の受像体〔ビデオプリントセット、品
番:VW−MPS50、松下電器産業(株)〕とを重ね
合わせ、サ−マルヘッドとプラテンとの間にこの両者を
挟み下記の記録条件にて記録を行なった。
【0039】 主及び副走査の記録密度: 6ドット/mm 記録熱量: 可変 記録周期: 16ms/ライン ヘッドの加熱時間: 4ms 記録長さ: 100mm 記録熱量6J/cm2で、同一記録を3回繰り返し行な
った結果3回共シワを発生せずサ−マルヘッド上を良好
に走行し又記録画像に細線やドロップアウトを全く発生
しなかった。シワを発生しない記録エネルギ−の上限値
は、6.72J/cm2であった。作製した新しい転写
体を外径約17mmの試験管に巻回し、60℃、60%
RHの恒温恒湿度槽に7日間保存後も色材層表面に染料
の再結晶は殆ど発生せず、色材層と滑性耐熱層との融着
も全く発生しなかった。又、上記条件下に2週間保存後
のシワを発生しない記録エネルギ−の上限値は、6.6
J/cm2であった。 (実施例2)実施例1の上面に色材層が形成されたPE
Tフイルムの下面に、下記の滑性耐熱層塗料を塗工し実
施例1と同様にして転写体を作製した。滑性耐熱層の膜
厚は約1.2μmである。 (滑性耐熱層塗料) アクリル樹脂溶液 14重量部 〔アクリデイックAL−1157、固形分(50wt%、Tg:約69℃)、 固形分のOH価:20、大日本インキ化学工業株式会社〕 アクリロニトリル−スチレン共重合体 3重量部 (AS−S) ポリシロキサン−ポリオキシアルキレンブロック共重合体 0.6重量部 〔化学式(化4)、平均分子量:約52000〕 ジメチルシリコ−ンオイル 0.1重量部 〔L−45(500)〕 ポリイソシアネ−ト 0.81重量部 (コロネ−トL) 2−ブタノン 30重量部 トルエン 30重量部 実施例1と同様に記録熱量6J/cm2で、同一記録を
3回繰り返し行なった結果3回共シワを発生せずサ−マ
ルヘッド上を良好に走行し又記録画像に細線やドロップ
アウトを全く発生しなかった。シワを発生しない記録エ
ネルギ−の上限値は、6.6J/cm2であった。又実
施例1と同様に60℃、60%RHの恒温恒湿度槽に7
日間保存した後の結果も実施例1と同様に良好であり、
2週間保存後のシワを発生しない記録エネルギ−の上限
値は、6.6J/cm2であった。 (実施例3)実施例1の上面に色材層が形成されたPE
Tフイルムの下面に、下記の滑性耐熱層塗料を塗工し実
施例1と同様にして転写体を作製した。滑性耐熱層の膜
厚は約1.2μmである。 (滑性耐熱層塗料) アクリルポリオ−ル溶液 13重量部 〔アクリデイック46−315、固形分(60wt%)、固形分のOH価:1 50、大日本インキ化学工業株式会社〕 フェノキシ樹脂 2重量部 (PKHC、Tg:約98℃、巴工業株式会社) ポリシロキサン−ポリオキシアルキレンブロック共重合体 0.6重量部 〔化学式(化4)、平均分子量:約52000〕 ジメチルシリコ−ンオイル 0.1重量部 〔L−45(500)〕 ポリイソシアネ−ト 6.8重量部 (コロネ−トL) 2−ブタノン 30重量部 トルエン 30重量部 テトラヒドロフラン 15重量部 実施例1と同様に記録熱量6J/cm2で、同一記録を
3回繰り返し行なった結果3回共シワを発生せずサ−マ
ルヘッド上を良好に走行し又記録画像に細線やドロップ
アウトを全く発生しなかった。シワを発生しない記録エ
ネルギ−の上限値は、6.72J/cm2であった。又
実施例1と同様に60℃、60%RHの恒温恒湿度槽に
7日間保存した後の結果も実施例1と同様に良好であ
り、2週間保存後のシワを発生しない記録エネルギ−の
上限値は、6.72J/cm2であった。 (実施例4)実施例1の上面に色材層が形成されたPE
Tフイルムの下面に、下記の滑性耐熱層塗料を塗工し実
施例1と同様にして転写体を作製した。滑性耐熱層の膜
厚は約1μmである。 (滑性耐熱層塗料) アクリルポリオ−ル溶液 18重量部 〔アクリデイックA−810−45、固形分(45wt%、Tg:60℃)、 固形分のOH価:33.3、大日本インキ化学工業株式会社〕 メタクリル樹脂 2重量部 (アクリペットVH、熱変形温度:102℃、三菱レイヨン株式会社) ポリシロキサン−ポリオキシアルキレンブロック共重合体 0.6重量部 〔化学式(化4)、平均分子量:約52000〕 ジメチルシリコ−ンオイル 0.1重量部 〔L−45(500)〕 ポリイソシアネ−ト 1.6重量部 (コロネ−トL) 2−ブタノン 20重量部 トルエン 20重量部 アセトン 20重量部 実施例1と同様に記録熱量6J/cm2で、同一記録を
3回繰り返し行なった結果3回共シワを発生せずサ−マ
ルヘッド上を良好に走行し又記録画像に細線やドロップ
アウトを全く発生しなかった。シワを発生しない記録エ
ネルギ−の上限値は、6.72J/cm2であった。又
実施例1と同様に60℃、60%RHの恒温恒湿度槽に
7日間保存した後の結果も実施例1と同様に良好であ
り、2週間保存後のシワを発生しない記録エネルギ−の
上限値は、6.6J/cm2であった。 (実施例5)実施例1の上面に色材層が形成されたPE
Tフイルムの下面に、下記の滑性耐熱層塗料を塗工し実
施例1と同様にして転写体を作製した。滑性耐熱層の膜
厚は約1μmである。 (滑性耐熱層塗料) アクリルポリオ−ル溶液 16重量部 (アクリデイックA−801) アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン樹脂 2重量部 (GR−3000、熱変形温度:85℃、電気化学工業株式会社) ポリシロキサン−ポリオキシアルキレンブロック共重合体 0.6重量部 〔化学式(化4)、平均分子量:約52000〕 ジメチルシリコ−ンオイル 0.1重量部 〔L−45(500)〕 ポリイソシアネ−ト 4.61重量部 (コロネ−トL) 2−ブタノン 30重量部 アセトン 15重量部 酢酸エチル 15重量部 実施例1と同様に記録熱量6J/cm2で、同一記録を
3回繰り返し行なった結果3回共シワを発生せずサ−マ
ルヘッド上を良好に走行し又記録画像に細線やドロップ
アウトを全く発生しなかった。シワを発生しない記録エ
ネルギ−の上限値は、6.72J/cm2であった。又
実施例1と同様に60℃、60%RHの恒温恒湿度槽に
7日間保存した後の結果も実施例1と同様に良好であ
り、2週間保存後のシワを発生しない記録エネルギ−の
上限値は、6.6J/cm2であった。 (実施例6)実施例1の上面に色材層が形成されたPE
Tフイルムの下面に、下記の滑性耐熱層塗料を塗工し実
施例1と同様にして転写体を作製した。滑性耐熱層の膜
厚は約1μmである。 (滑性耐熱層塗料) アクリルポリオ−ル溶液 16重量部 (アクリデイックA−801) ポリスチレン樹脂 2重量部 (GP−1、熱変形温度:80℃、電気化学工業株式会社) ポリシロキサン−ポリオキシアルキレンブロック共重合体 0.5重量部 〔化学式(化4)、平均分子量:約52000〕 ジメチルシリコ−ンオイル 0.2重量部 〔L−45(500)〕 ポリイソシアネ−ト 4.61重量部 (コロネ−トL) 2−ブタノン 30重量部 トルエン 30重量部 実施例1と同様に記録熱量6J/cm2で、同一記録を
3回繰り返し行なった結果3回共シワを発生せずサ−マ
ルヘッド上を良好に走行し又記録画像に細線やドロップ
アウトを全く発生しなかった。シワを発生しない記録エ
ネルギ−の上限値は、6.6J/cm2であった。又実
施例1と同様に60℃、60%RHの恒温恒湿度槽に7
日間保存した後の結果も実施例1と同様に良好であり、
2週間保存後のシワを発生しない記録エネルギ−の上限
値は、6.6J/cm2であった。 (実施例7)実施例1の上面に色材層が形成されたPE
Tフイルムの下面に、下記の滑性耐熱層塗料を塗工し実
施例1と同様にして転写体を作製した。滑性耐熱層の膜
厚は約1μmである。 (滑性耐熱層塗料) ポリエステルポリオ−ル 6重量部 〔ニッポラン800、OH価:290、日本ポリウレタン工業株式会社〕 アクリロニトリル−スチレン共重合体 3重量部 (AS−S) メタクリル樹脂 1重量部 (アクリペットUT100、熱変形温度:120℃、三菱レイヨン株式会社) ポリシロキサン−ポリオキシアルキレンブロック共重合体 0.6重量部 〔化学式(化4)、平均分子量:約52000〕 ジメチルシリコ−ンオイル 0.1重量部 〔L−45(500)〕 ポリイソシアネ−ト 3.4重量部 (コロネ−トL) 2−ブタノン 20重量部 トルエン 20重量部 アセトン 20重量部 実施例1と同様に記録熱量6J/cm2で、同一記録を
3回繰り返し行なった結果3回共シワを発生せずサ−マ
ルヘッド上を良好に走行し又記録画像に細線やドロップ
アウトを全く発生しなかった。シワを発生しない記録エ
ネルギ−の上限値は、6.6J/cm2であった。又実
施例1と同様に60℃、60%RHの恒温恒湿度槽に7
日間保存した後の結果も実施例1と同様に良好であり、
2週間保存後のシワを発生しない記録エネルギ−の上限
値は、6.48J/cm2であった。 (実施例8)実施例1の上面に色材層が形成されたPE
Tフイルムの下面に、下記の滑性耐熱層塗料を塗工し実
施例1と同様にして転写体を作製した。滑性耐熱層の膜
厚は約1μmである。 (滑性耐熱層塗料) アクリルポリオ−ル溶液 15重量部 (アクリデイックA−801) アクリロニトリル−スチレン共重合体 2.5重量部 (AS−S) ポリエステル樹脂 0.3重量部 (プラスデイックExp−30T−100、Tg:56℃、大日本インキ化学 工業株式会社) ポリシロキサン−ポリオキシアルキレンブロック共重合体 0.4重量部 〔化学式(化4)、平均分子量:約52000〕 エポキシ変性シリコ−ンオイル 0.2重量部 (KF101、信越化学工業株式会社) ジメチルシリコ−ンオイル 0.1重量部 〔L−45(500)〕 ポリイソシアネ−ト 4.4重量部 (コロネ−トL) 2−ブタノン 30重量部 トルエン 30重量部 実施例1と同様に記録熱量6J/cm2で、同一記録を
3回繰り返し行なった結果3回共シワを発生せずサ−マ
ルヘッド上を良好に走行し又記録画像に細線やドロップ
アウトを全く発生しなかった。シワを発生しない記録エ
ネルギ−の上限値は、6.72J/cm2であった。
【0040】又6.96J/cm2においても滑性耐熱
層のケズレは全く発生しなかった。又実施例1と同様に
60℃、60%RHの恒温恒湿度槽に7日間保存した後
の結果も実施例1と同様に良好であり、2週間保存後の
シワを発生しない記録エネルギ−の上限値は、6.6J
/cm2であった。 (実施例9)実施例1の上面に色材層が形成されたPE
Tフイルムの下面に、下記の滑性耐熱層塗料を塗工し実
施例1と同様にして転写体を作製した。滑性耐熱層の膜
厚は約1.2μmである。 (滑性耐熱層塗料) アクリル樹脂溶液 16重量部 (アクリデイックA−801) フェノキシ樹脂 2重量部 (PKHC) シリコ−ングラフトアクリル樹脂溶液 1.25重量部 〔X−22−8095X、固形分(40wt%、Tg:136℃)、信越化学 工業株式会社〕 ポリシロキサン−ポリオキシアルキレンブロック共重合体 0.6重量部 〔化学式(化4)、平均分子量:約52000〕 ジメチルシリコ−ンオイル 0.1重量部 〔L−45(500)〕 ポリイソシアネ−ト 4.6重量部 (コロネ−トL) 2−ブタノン 30重量部 トルエン 30重量部 実施例1と同様に記録熱量6J/cm2で、同一記録を
3回繰り返し行なった結果3回共シワを発生せずサ−マ
ルヘッド上を良好に走行し又記録画像に細線やドロップ
アウトを全く発生しなかった。シワを発生しない記録エ
ネルギ−の上限値は、6.72J/cm2であった。
【0041】又シワが発生する記録エネルギー6.84
J/cm2においても記録画像に細線は、全く発生しな
かった。又実施例1と同様に60℃、60%RHの恒温
恒湿度槽に7日間保存した後の結果も実施例1と同様に
良好であり、2週間保存後のシワを発生しない記録エネ
ルギ−の上限値は、6.72J/cm2であった。 (実施例10)実施例1の上面に色材層が形成されたP
ETフイルムの下面に、下記の滑性耐熱層塗料を塗工し
実施例1と同様にして転写体を作製した。滑性耐熱層の
膜厚は約1.2μmである。 (滑性耐熱層塗料) アクリル樹脂溶液 10重量部 (アクリデイックA−801) アクリロニトリル−スチレン共重合体 3.5重量部 (AS−H、熱変形温度:93℃、電気化学工業株式会社) 飽和ポリエステル樹脂 1.5重量部 (バイロン200、Tg:67℃、東洋紡績株式会社) シリコ−ングラフトアクリル樹脂溶液 1.5重量部 (X−22−8095X) ポリシロキサン−ポリオキシアルキレンブロック共重合体 0.6重量部 〔化学式(化4)、平均分子量:約52000〕 エポキシ変性シリコ−ンオイル 0.1重量部 (KF101) アミノ変性シリコ−ンオイル 0.2重量部 (KF857、信越化学工業株式会社) ジメチルシリコ−ンオイル 0.1重量部 〔L−45(500)〕 ポリイソシアネ−ト 2.9重量部 (コロネ−トL) 2−ブタノン 30重量部 トルエン 30重量部 実施例1と同様に記録熱量6J/cm2で、同一記録を
3回繰り返し行なった結果3回共シワを発生せずサ−マ
ルヘッド上を良好に走行し又記録画像に細線やドロップ
アウトを全く発生しなかった。シワを発生しない記録エ
ネルギ−の上限値は、6.84J/cm2であった。
【0042】又シワが発生する記録エネルギー6.96
J/cm2においても記録画像に細線は、全く発生しな
かった。又実施例1と同様に60℃、60%RHの恒温
恒湿度槽に7日間保存した後の結果も実施例1と同様に
良好であり、2週間保存後のシワを発生しない記録エネ
ルギ−の上限値は、6.72J/cm2であった。 (実施例11)実施例1の上面に色材層が形成されたP
ETフイルムの下面に、下記の滑性耐熱層塗料を塗工し
実施例1と同様にして転写体を作製した。シリカは超音
波発生装置により溶剤中に分散処理してから滑性耐熱層
塗料を調合した。滑性耐熱層の膜厚は約1.2μmであ
る。 (滑性耐熱層塗料) アクリル樹脂溶液 10重量部 (アクリデイックA−801) アクリロニトリル−スチレン共重合体 3.5重量部 (AS−S) 飽和ポリエステル樹脂 1.5重量部 (バイロン200) シリコ−ングラフトアクリル樹脂溶液 1.5重量部 (X−22−8095X) シリカ 0.8重量部 (R972、日本アエロジル株式会社) ポリシロキサン−ポリオキシアルキレンブロック共重合体 0.6重量部 〔化学式(化4)、平均分子量:約52000〕 エポキシ変性シリコ−ンオイル 0.1重量部 (KF101) アミノ変性シリコ−ンオイル 0.2重量部 (KF857) ジメチルシリコ−ンオイル 0.1重量部 〔L−45(500)〕 ポリイソシアネ−ト 2.9重量部 (コロネ−トL) 2−ブタノン 30重量部 トルエン 30重量部 実施例1と同様に記録熱量6J/cm2で、同一記録を
3回繰り返し行なった結果3回共シワを発生せずサ−マ
ルヘッド上を良好に走行し又記録画像に細線やドロップ
アウトを全く発生しなかった。シワを発生しない記録エ
ネルギ−の上限値は、6.84J/cm2であった。
【0043】又シワが発生する記録エネルギー6.96
J/cm2においても記録画像に細線は、全く発生しな
かった。又実施例1と同様に60℃、60%RHの恒温
恒湿度槽に7日間保存した後の結果も実施例1と同様に
良好であり、2週間保存後のシワを発生しない記録エネ
ルギ−の上限値は、6.72J/cm2であった。 (実施例12)実施例1の上面に色材層が形成されたP
ETフイルムの下面に、下記の滑性耐熱層塗料を塗工し
実施例1と同様にして転写体を作製した。シリカ及びシ
リコ−ン粒子は超音波発生装置により溶剤中に分散処理
してから滑性耐熱層塗料を調合した。滑性耐熱層の膜厚
は約1.2μmである。 (滑性耐熱層塗料) アクリル樹脂溶液 10重量部 (アクリデイックA−801) アクリロニトリル−スチレン共重合体 3.5重量部 (AS−S) 飽和ポリエステル樹脂 1.5重量部 (バイロン200) シリコ−ングラフトアクリル樹脂溶液 1.5重量部 (X−22−8095X) シリカ 0.4重量部 (R972) シリコ−ン粒子 0.4重量部 (R−930、東レ・ファインケミカル株式会社) ポリシロキサン−ポリオキシアルキレンブロック共重合体 0.6重量部 〔化学式(化4)、平均分子量:約52000〕 エポキシ変性シリコ−ンオイル 0.1重量部 (KF101) アミノ変性シリコ−ンオイル 0.2重量部 (KF857) ジメチルシリコ−ンオイル 0.1重量部 〔L−45(500)〕 ポリイソシアネ−ト 2.9重量部 (コロネ−トL) 2−ブタノン 30重量部 トルエン 30重量部 実施例1と同様に記録熱量6J/cm2で、同一記録を
3回繰り返し行なった結果3回共シワを発生せずサ−マ
ルヘッド上を良好に走行し又記録画像に細線やドロップ
アウトを全く発生しなかった。シワを発生しない記録エ
ネルギ−の上限値は、6.84J/cm2であった。
【0044】又シワが発生する記録エネルギー6.96
J/cm2においても記録画像に細線は、全く発生しな
かった。又実施例1と同様に60℃、60%RHの恒温
恒湿度槽に7日間保存した後の結果も実施例1と同様に
良好であり、2週間保存後のシワを発生しない記録エネ
ルギ−の上限値は、6.72J/cm2であった。 (実施例13)実施例1の上面に色材層が形成されたP
ETフイルムの下面に、下記の滑性耐熱層塗料を塗工し
実施例1と同様にして転写体を作製した。シリカ及びシ
リコ−ン粒子は超音波発生装置により溶剤中に分散処理
してから滑性耐熱層塗料を調合した。滑性耐熱層の膜厚
は約1.2μmである。 (滑性耐熱層塗料) アクリル樹脂溶液 12重量部 (アクリデイックA−801) フェノキシ樹脂 3重量部 (PKHC) 飽和ポリエステル樹脂 1重量部 (バイロン200) シリコ−ングラフトアクリル樹脂溶液 1.25重量部 (X−22−8095X) シリカ 0.4重量部 (R972) シリコ−ン粒子 0.4重量部 (R−930) カルボキシル変性シリコ−ンオイル 0.6重量部 (BY16−880) エポキシ変性シリコ−ンオイル 0.1重量部 (KF101) アミノ変性シリコ−ンオイル 0.2重量部 (KF857) ジメチルシリコ−ンオイル 0.1重量部 〔L−45(500)〕 ポリイソシアネ−ト 3.5重量部 (コロネ−トL) 2−ブタノン 30重量部 トルエン 30重量部 実施例1と同様に記録熱量6J/cm2で、同一記録を
3回繰り返し行なった結果3回共シワを発生せずサ−マ
ルヘッド上を良好に走行し又記録画像に細線やドロップ
アウトを全く発生しなかった。シワを発生しない記録エ
ネルギ−の上限値は、6.72J/cm2であった。
【0045】又シワが発生する記録エネルギー6.84
J/cm2においても記録画像に細線は、全く発生しな
かった。又実施例1と同様に60℃、60%RHの恒温
恒湿度槽に7日間保存した後の結果も実施例1と同様に
良好であり、2週間保存後のシワを発生しない記録エネ
ルギ−の上限値は、6.72J/cm2であった。 (実施例14)実施例1の上面に色材層が形成されたP
ETフイルムの下面に、下記の滑性耐熱層塗料を塗工し
実施例1と同様にして転写体を作製した。シリカ及びシ
リコ−ン粒子は超音波発生装置により溶剤中に分散処理
してから滑性耐熱層塗料を調合した。滑性耐熱層の膜厚
は約1.2μmである。 (滑性耐熱層塗料) アクリル樹脂溶液 10重量部 (アクリデイックA−801) アクリロニトリル−スチレン共重合体 3.5重量部 (AS−S) 飽和ポリエステル樹脂 1.5重量部 (バイロン200) シリコ−ングラフトアクリル樹脂溶液 1.5重量部 (X−22−8095X) シリカ 0.4重量部 (R972) シリコ−ン粒子 0.4重量部 (R−930) ポリシロキサン−ポリオキシアルキレンブロック共重合体 0.5重量部 〔化学式(化4)、平均分子量:約52000〕 カルボキシル変性シリコ−ンオイル 0.2重量部 (BY16−880、東レ・ダウコ−ニングシリコ−ン株式会社) ジメチルシリコ−ンオイル 0.1重量部 〔L−45(500)〕 ポリイソシアネ−ト 2.9重量部 (コロネ−トL) 2−ブタノン 30重量部 トルエン 30重量部 実施例1と同様に記録熱量6J/cm2で、同一記録を
3回繰り返し行なった結果3回共シワを発生せずサ−マ
ルヘッド上を良好に走行し又記録画像に細線やドロップ
アウトを全く発生しなかった。シワを発生しない記録エ
ネルギ−の上限値は、6.84J/cm2であった。
【0046】又シワが発生する記録エネルギー6.96
J/cm2においても記録画像に細線は、全く発生しな
かった。又実施例1と同様に60℃、60%RHの恒温
恒湿度槽に7日間保存した後の結果も実施例1と同様に
良好であり、2週間保存後のシワを発生しない記録エネ
ルギ−の上限値は、6.72J/cm2であった。 (実施例15)PETフイルム(厚さ4μm)上面に下
記の色材層塗料をマイクログラビアコ−タ−で塗工後、
100℃で熱風乾燥して色材層を形成した。次にこのP
ETフイルムの下面に下記の滑性耐熱層塗料を同様にマ
イクログラビアコ−タ−にて塗工後、100℃で熱風乾
燥して滑性耐熱層を形成し転写体を作製した。膜厚は、
色材層が3μm、滑性耐熱層が1μmである。 (色材層塗料) ワックス 3.5重量部 (HAD−5090、日本精蝋株式会社) 炭化水素樹脂 0.25重量部 (P−70、荒川化学工業株式会社) テルペン樹脂 0.25重量部 (Px100、安原油脂工業株式会社) カ−ボンブラック粉末 0.75重量部 2−プロパノ−ル 8重量部 トルエン 30重量部 (滑性耐熱層塗料)滑性耐熱層塗料の組成は実施例1と
同一。
【0047】この転写体を幅12mmにスリット後シリ
アルプリンタ用カセットに組み込み市販のワ−ドプロセ
ッサ(U1pro701、松下電器産業株式会社)にて
普通紙に印字した結果、シリアルヘッドが良好に走行し
細線やドロップアウトのない文字を鮮明に記録すること
ができた。 (比較例1)実施例1の上面に色材層が形成されたPE
Tフイルムの下面に、下記の滑性耐熱層塗料を塗工し実
施例1と同様にして転写体を作製した。滑性耐熱層の膜
厚は約1.2μmである。 (滑性耐熱層塗料) アクリルポリオ−ル溶液 20重量部 (アクリデイックA−801) ポリエ−テル変性シリコ−ンオイル 0.6重量部 (L−7602、側鎖にエ−テル基含有、日本ユニカ−株式会社) ジメチルシリコ−ンオイル 0.1重量部 〔L−45(500)〕 ポリイソシアネ−ト 5.76重量部 (コロネ−トL) 2−ブタノン 30重量部 トルエン 30重量部 実施例1の記録条件においてと同様に記録熱量6J/c
m2で、同一記録を3回繰り返し行なった結果3回共シ
ワを発生せずサ−マルヘッド上を良好に走行したが、各
記録画像において細線が1〜3本発生した。 (比較例2)実施例1の上面に色材層が形成されたPE
Tフイルムの下面に、下記の滑性耐熱層塗料を塗工し実
施例1と同様にして転写体を作製した。滑性耐熱層の膜
厚は約1.2μmである。 (滑性耐熱層塗料) アクリル樹脂溶液 18重量部 (アクリデイックAL−1157) 飽和ポリエステル樹脂 2重量部 (バイロン500、Tg:4℃、東洋紡績株式会社) ポリエ−テル変性シリコ−ンオイル 0.6重量部 (L−7602) ジメチルシリコ−ンオイル 0.1重量部 〔L−45(500)〕 ポリイソシアネ−ト 1重量部 (コロネ−トL) 2−ブタノン 30重量部 トルエン 30重量部 実施例1と同様に記録熱量6J/cm2で、同一記録を
3回繰り返し行なった結果3回共シワを発生せずサ−マ
ルヘッド上を良好に走行したが、各記録画像において細
線が2〜10本発生し、3回目の記録画像には細線の太
い部分がドロップアウトになっていた。 (比較例3)実施例1の上面に色材層が形成されたPE
Tフイルムの下面に、実施例1と同様に下記の滑性耐熱
層塗料を塗工後、100℃で熱風乾燥して滑性耐熱層を
形成し転写体を作製した。滑性耐熱層の膜厚は約1.2
μmである。 (滑性耐熱層塗料) ポリビニルアセタ−ル樹脂 10重量部 (KS−1、Tg:110℃以上、積水化学工業株式会社〕 ポリエ−テル変性シリコ−ンオイル 0.6重量部 (L−7607、側鎖にエ−テル基含有、日本ユニカ−株式会社) 2−ブタノン 30重量部 トルエン 30重量部 実施例1と同様に記録熱量6J/cm2で、同一記録を
3回繰り返し行なった結果3回共シワを発生した。 (比較例4)実施例1の上面に色材層が形成されたPE
Tフイルムの下面に、実施例1と同様に下記の滑性耐熱
層塗料を塗工後、100℃で熱風乾燥して滑性耐熱層を
形成し転写体を作製した。滑性耐熱層の膜厚は約1.2
μmである。 (滑性耐熱層塗料) アクリル樹脂溶液 25重量部 〔BR53、固形分(40wt%、Tg:56℃)、三菱レイヨン株式会社〕 ポリエ−テル変性シリコ−ンオイル 1重量部 (L−7602) ジメチルシリコ−ンオイル 0.3重量部 〔L−45(500)〕 2−ブタノン 30重量部 トルエン 30重量部 実施例1と同様に記録熱量6J/cm2で、同一記録を
3回繰り返し行なった結果3回共シワを発生せずサ−マ
ルヘッド上を良好に走行し、又シワを発生しない記録エ
ネルギ−の上限値は、6.12J/cm2であった。実
施例1と同様に60℃、60%RHの恒温恒湿度槽に7
日間保存した結果、色材層表面の染料の再結晶が大きい
所で色材層の一部分が滑性耐熱層に軽く融着していた。
又上記条件下に2週間保存後色材層の融着部分を滑性耐
熱層から剥がした後測定した結果、シワを発生しない記
録エネルギ−の上限値は5.64J/cm2であった。
【0048】
【発明の効果】以上のように本発明は、基材の一方の面
に色材層を有し、前記基材の他方の面にヒドロキシル基
含有樹脂、熱可塑性樹脂、滑剤及び架橋剤を用いて構成
された滑性耐熱層を有し、前記熱可塑性樹脂の熱変形温
度或はガラス転移温度が70℃以上であり、前記滑性耐
熱層において前記ヒドロキシル基含有樹脂が架橋剤との
反応により架橋構造を形成している熱転写記録用転写体
を用いることにより、記録画像に微細な細線やドロップ
アウトを発生せず、十分な滑性特性により記録ヘッドと
の走行安定性が優れており、高温度高湿度条件下に巻回
保存後も色材層と滑性耐熱層との融着が無く、滑性特性
の低下も小さく良好な保存特性を示す滑性耐熱層を有す
る熱転写記録用転写体を提供するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における熱転写記録用転写体の
断面模式図
【符号の説明】
1 基材 2 色材層 3 滑性耐熱層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−278373(JP,A) 特開 平6−99671(JP,A) 特開 昭59−225994(JP,A) 特開 平10−35122(JP,A) 特開 平11−180058(JP,A) 特開 平10−175379(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41M 5/38 - 5/40

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材の一方の面に色材層を有し、前記基材
    の他方の面にヒドロキシル基含有樹脂、熱可塑性樹脂、
    滑剤及び架橋剤を用いて構成された滑性耐熱層を有し、
    前記熱可塑性樹脂の熱変形温度或はガラス転移温度が7
    0℃以上であり、前記滑性耐熱層において前記ヒドロキ
    シル基含有樹脂が架橋剤との反応により架橋構造を形成
    している熱転写記録用転写体であって、滑剤が一般式 【化1】 で示される構成単位を有するポリシロキサン−ポリオキ
    シアルキレンブロック共重合体であり、式中a及びbは
    それぞれ2以上の整数であり、R1は水素原子又は一価
    の炭化水素基、R2は一価の炭化水素基であり、各R1
    及びR2はそれぞれ同一或は異なっていても良く、nは
    2〜4の整数であり、(C n 2n −O) 単位は、n値
    の異なる(C n 2n −O) 単位を2以上有しても良
    く、この時b値は同一或いは異なっていても良い熱転写
    記録用転写体。
  2. 【請求項2】ヒドロキシル基含有樹脂が10(mgKO
    H/g)以上のOH価を有するものである請求項1記載
    の熱転写記録用転写体。
  3. 【請求項3】滑性耐熱層が接着剤を含有している請求項
    1又は2記載の熱転写記録用転写体。
  4. 【請求項4】滑性耐熱層が損傷防止剤を含有している請
    求項1、2又は3記載の熱転写記録用転写体。
  5. 【請求項5】ヒドロキシル基含有樹脂がアクリルポリオ
    −ル、ポリエステルポリオ−ル、ポリウレタンポリオ−
    ルから選択される少なくとも一つである請求項1、2、
    3又は4記載の熱転写記録用転写体。
  6. 【請求項6】熱可塑性樹脂がアクリル系樹脂あるいは/
    そしてフェノキシ樹脂である請求項1、2、3、4又は
    5記載の熱転写記録用転写体。
  7. 【請求項7】滑剤が反応性シリコ−ンオイルと非反応性
    シリコ−ンオイルとの組み合せからなるものである請求
    項1、2、3、4、5又は6記載の熱転写記録用転写
    体。
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