JP6665421B2 - 熱転写シート - Google Patents
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Description
前記背面層は、前記基材側から第1背面層、第2背面層がこの順で積層されてなる積層構成を呈しており、前記第1背面層は、水酸基含有樹脂をイソシアネート系硬化剤によって硬化せしめた硬化型樹脂を含有しており、前記第2背面層は、滑剤、及びアクリル系ポリオール樹脂を硬化剤によって硬化せしめた硬化型アクリル系ポリオール樹脂を含有しており、前記アクリル系ポリオール樹脂が、(メタ)アクリル酸アルキルエステルと、分子中にヒドロキシル基を有する(メタ)アクリル酸エステルとの共重合体であることを特徴とする。
上記の熱転写シートにおいて、前記滑剤が、リン酸エステル、金属石鹸、タルク、ポリエチレンワックス、脂肪酸アマイド、グラファイトパウダー、フッ素系グラフトポリマー、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステルの何れかであってもよい。
また、上記課題を解決するための本発明は、基材の一方の面に色材層及び保護層の何れか一方又は双方が設けられ、前記基材の他方の面に背面層が設けられた熱転写シートであって、前記背面層は、前記基材側から第1背面層、第2背面層がこの順で積層されてなる積層構成を呈しており、前記第1背面層は、水酸基含有樹脂をイソシアネート系硬化剤によって硬化せしめた硬化型樹脂を含有しており、前記第2背面層は、滑剤、及びアクリル系ポリオール樹脂を硬化剤によって硬化せしめた硬化型アクリル系ポリオール樹脂を含有しており、前記滑剤が、リン酸エステル、金属石鹸、タルク、ポリエチレンワックス、脂肪酸アマイド、グラファイトパウダー、フッ素系グラフトポリマー、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステルの何れかであることを特徴とする。
また、上記課題を解決するための本発明は、基材の一方の面に色材層及び保護層の何れか一方又は双方が設けられ、前記基材の他方の面に背面層が設けられた熱転写シートであって、前記背面層は、前記基材側から第1背面層、第2背面層がこの順で積層されてなる積層構成を呈しており、前記第1背面層は、水酸基含有樹脂をイソシアネート系硬化剤によって硬化せしめた硬化型樹脂を含有しており、前記第2背面層は、滑剤、アクリル系ポリオール樹脂を硬化剤によって硬化せしめた硬化型アクリル系ポリオール樹脂、及びセルロースアセテートブチレート樹脂を含有していることを特徴とする。
以下、本発明の一実施形態の熱転写シートについて図面を用いて具体的に説明する。なお、図1〜図3は、本発明の一実施形態の熱転写シートの一例を示す概略断面図である。
基材1は、本発明の熱転写シート10における必須の構成であり、一方の面上に設けられる層(色材層3及び/又は保護層4)、及び他方の面上に設けられる背面層5(第1背面層5A)を保持するために設けられる。基材1の材料については特に限定されないが、色材層3及び/又は保護層4を被転写体上に転写する際にサーマルヘッド等の加熱部材により加えられる熱に耐え、取り扱い上支障のない機械的特性を有することが望ましい。このような基材として、例えば、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリアリレート、ポリカーボネート、ポリウレタン、ポリイミド、ポリエーテルイミド、セルロース誘導体、ポリエチレン、エチレン・酢酸ビニル共重合体、ポリプロピレン、ポリスチレン、アクリル、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、ナイロン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリサルフォン、ポリエーテルサルフォン、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル、ポリビニルフルオライド、テトラフルオロエチレン・エチレン、テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン、ポリクロロトリフルオロエチレン、ポリビニリデンフルオライド等の各種プラスチックフィルムまたはシートを挙げることができる。また、基材1の厚さは、その強度及び耐熱性が適切になるように材料に応じて適宜設定することができ、2〜100μm程度が一般的で、好ましくは1〜10μmである。
図示するように基材1の他方の面(図1〜図3に示す場合には基材1の下面)には、背面層5が設けられている。本発明の一実施形態の熱転写シート10は、背面層5が、基材1側から第1背面層5A、第2背面層5Bがこの順で積層されてなる積層構成を呈している。そして、本発明の一実施形態の熱転写シート10は、耐熱性の向上の役割を第1背面層5Aに付与し、また、滑性の向上の役割を第2背面層5Bに付与し、これにより、背面層5全体としての耐熱性、滑性の向上を図っている。以下、第1背面層5A、第2背面層5Bについて説明する。
第1背面層5Aは、背面層5の耐熱性の向上、及び第2背面層5Bとの密着性の向上を主眼として設けられる層であり、水酸基含有樹脂をイソシアネート系硬化剤によって硬化せしめた硬化型樹脂を含有している。換言すれば、第1背面層5Aは、少なくとも、水酸基含有樹脂と、イソシアネート系硬化剤を含む組成物からなる。この第1背面層5Aによれば、硬化型樹脂の存在によって当該第1背面層5Aの耐熱性を極めて良好なものとすることができ、結果的に、第1背面層5Aを含む背面層5全体の耐熱性を向上させることができる。第1背面層5Aは、硬化型樹脂として、1種を単独で含有していてもよく、2種以上を含有していてもよい。
(イソシアネート系硬化剤の配合量(固形分)×(イソシアネート系硬化剤全体の質量に対する−NCO基の質量の割合))/42・・・(1)
(水酸基含有樹脂の配合量(固形分)×(水酸基価%/100))/水酸基を有するモノマー成分の分子量・・・(2)
第2背面層5Bは、熱転写シートの他方の面側の最表面に位置し、上記第1背面層5Aとともに背面層5を構成する層である。そして、第2背面層5Bは、背面層5の滑性の向上を主眼として、滑剤と、アクリル系ポリオール樹脂をイソシアネート系硬化剤によって硬化せしめた硬化型アクリル系ポリオール樹脂を含有している。換言すれば、第2背面層5Bは、少なくとも、滑剤と、アクリル系ポリオール樹脂と、イソシアネート系硬化剤を含む組成物からなる。第2背面層5Bは、硬化型アクリル系ポリオール樹脂として、1種を単独で含有していてもよく、2種以上を含有していてもよい。
第2背面層5Bは、必須のバインダー樹脂として、アクリル系ポリオール樹脂を硬化剤によって硬化せしめた硬化型アクリル系ポリオール樹脂を含有している。硬化型アクリル系ポリオール樹脂を含有する第2背面層5Bによれば、滑剤との相乗効果によって、背面層5全体の滑性を良好なものとすることができ、熱転写画像形成時における光沢度の低下や、印画ムラの発生を抑制することができる。つまり、第2背面層5Bは、従来の熱転写シートの背面層のごとく、滑剤の働きによってのみ背面層の滑性を向上させているのではなく、硬化型アクリル系ポリオール樹脂の働きと、滑剤の働きの相乗効果によって背面層の滑性を向上させている点を特徴としている。特に、硬化型アクリル系ポリオール樹脂を含有している第2背面層5Bによれば、中階調領域の画像形成時における滑性を良好なものとすることができ、例えば、グレー画像の形成時における印画ムラの発生を抑制することができる。
第2背面層5Bは、上記硬化型アクリル系ポリオール樹脂とともに、滑剤を含有している。滑剤について特に限定はなく、例えば、リン酸エステル、アルキルリン酸エステルの多価金属塩、金属石鹸、タルク、ポリエチレンワックス、脂肪酸アマイド、グラファイトパウダー、フッ素系グラフトポリマー、シリコーンオイル、シリコーン系グラフトポリマー、アクリルシリコーングラフトポリマー、アクリルシロキサン、アリールシロキサン等のシリコーン重合体や、後述するグリセリン脂肪酸エステルや、ポリグリセリン脂肪酸エステルを挙げることができる。
対象とする熱転写シートが、本発明の発明特定事項を充足しているかは、まず、基材の他方の面に2以上の層が設けられているか否かを判別する。このとき、基材の他方の面に2以上の層が設けられていない場合には、当該対象とする熱転写シートは、本発明の発明特定事項を満たしていないものと特定することができる。
図1〜図3に示すように基材1の一方の面の少なくとも一部には、色材層3及び/又は保護層4が設けられている。本発明では、図示する形態に限定されることはなく、図示する形態以外の形態をとることもできる。例えば、昇華性の染料を含有する色材層3と、着色剤を含む熱溶融組成物からなる熱溶融性のインクを含有する色材層3とを連続した1枚の基材上に面順次に設けてもよい。なお、本発明では、基材1の一方の面上に色材層3、保護層4の何れか一方が設けられていればよく、保護層4が設けられている場合には、色材層3は任意の構成となる。
図2に示すように基材1の全面に保護層4を設けることもでき、図3に示すように、本発明の熱転写シート10において、基材1上に上記で説明した色材層3と保護層4とを面順次に設けることもできる。上述したように、基材1の一方の面上には、色材層3と保護層4の何れか一方が設けられていればよく、基材1上に色材層3が設けられている場合には、保護層4は任意の層となる。
本発明においては、基材1と、色材層3との間に図示しない下引き層が設けられていることが好ましい。下引き層を設けることで基材1と、色材層3との密着性を向上させ、熱転写時に熱転写受像シートへの色材層3の異常転写を防止することができる。なお、下引き層は、熱転写シート10における任意の構成である。
基材として厚さ4.5μmの易接着処理済みポリエチレンテレフタレートフィルムを用い、この上に、下記組成の第1背面層用塗工液(1)を乾燥時0.5g/m2になるように塗布し第1背面層を形成した。次いで、第1背面層上に下記組成の第2背面層用塗工液(1)を乾燥時0.8g/m2になるように塗布し第2背面層を形成した。次いで、前記基材の背面層を設けた側とは反対の面の一部に、下記組成のプライマー層用塗工液を、乾燥塗布量が0.1g/m2になるように塗布、乾燥してプライマー層を形成した。続いて、プライマー層上に、下記組成のイエロー染料層用塗工液(Y)、マゼンタ染料層用塗工液(M)、およびシアン染料層用塗工液(C)を、各層の乾燥塗布量が0.6g/m2になるように塗布、乾燥してこの順に面順次に繰返して形成し、基材の一方の面に第1背面層、第2背面層がこの順で設けられ、基材の他方の面の一部にプライマー層、染料層がこの順で設けられた実施例1の熱転写シートを得た。
「モル等量比(―NCO/−OH):1.5」
・ポリビニルアセタール樹脂 19.4部
(エスレックKS−5 積水化学工業(株))
・イソシアネート系硬化剤 (固形分75%) 25.7部
(バーノックD−750(TDI系) DIC(株))
・リン酸エステル 1.3部
(プライサーフA208S 第一工業製薬(株))
・メチルエチルケトン 76.5部
・トルエン 76.5部
「モル等量比(―NCO/−OH):0.5」
・アクリル系ポリオール樹脂(固形分40%) 84.1部
(Q167−40 三井化学(株))
・イソシアネート系硬化剤 (固形分75%) 8.8部
(タケネートD110N(XDI系) 三井化学(株))
・トリ(オレイン/パルミチン/ステアリン)酸グリセリル (95/4/1) 4.7部
(アクター LO-1(融点5℃) 理研ビタミン(株))
・タルク 2.4部
(ミクロエースP3 日本タルク(株))
・メチルエチルケトン 68.3部
・トルエン 68.3部
・Solvent Yellow 93 2.0部
・Disperse Yellow 231 2.0部
・ポリビニルアセタール樹脂 3.5部
(エスレックKS−5 積水化学工業(株)製)
・ポリエチレンワックス 0.1部
・メチルエチルケトン 45.0部
・トルエン 45.0部
・Disperse Red 60 1.5部
・Disperse Violet 26 2.0部
・ポリビニルアセタール樹脂 4.5部
(エスレックKS−5 積水化学工業(株)製)
・ポリエチレンワックス 0.1部
・メチルエチルケトン 45.0部
・トルエン 45.0部
・Solvent Blue 63 2.0部
・Disperse Blue 354 2.0部
・ポリビニルアセタール樹脂 3.5部
(エスレックKS−5 積水化学工業(株)製)
・ポリエチレンワックス 0.1部
・メチルエチルケトン 45.0部
・トルエン 45.0部
・アルミナゾル(平均1次粒子径10×100nm、固形分10%) 50部
(アルミナゾル200 日産化学工業(株)製)
・ポリビニルピロリドン(固形分100%,Tg=174℃) 5部
(PVP−K90 ISPジャパン社製)
・水 25部
・IPA 20部
第1背面層用塗工液(1)にかえて、下記組成の第1背面層用塗工液(2)を使用した以外はすべて実施例1と同様にして実施例2の熱転写シートを得た。
「モル等量比(―NCO/−OH):0.7」
・ポリビニルアセタール樹脂 26.4部
(エスレックKS−5 積水化学工業(株))
・イソシアネート系硬化剤 (固形分75%) 16.3部
(バーノックD−750(TDI系) DIC(株))
・リン酸エステル 1.3部
(プライサーフA208S 第一工業製薬(株))
・メチルエチルケトン 78部
・トルエン 78部
第1背面層用塗工液(1)にかえて、下記組成の第1背面層用塗工液(3)を使用した以外はすべて実施例1と同様にして実施例3の熱転写シートを得た。
「モル等量比(―NCO/−OH):2.2」
・ポリビニルアセタール樹脂 15.7部
(エスレックKS−5 積水化学工業(株))
・イソシアネート系硬化剤 (固形分75%) 30.5部
(バーノックD−750(TDI系) DIC(株))
・リン酸エステル 1.3部
(プライサーフA208S 第一工業製薬(株))
・メチルエチルケトン 76部
・トルエン 76部
第2背面層用塗工液(1)にかえて、下記組成の第2背面層用塗工液(2)を使用した以外はすべて実施例1と同様にして実施例4の熱転写シートを得た。
「モル等量比(―NCO/−OH):0.1」
・アクリル系ポリオール樹脂 (固形分40%) 91.5部
(Q167−40 三井化学(株))
・イソシアネート系硬化剤(固形分75%) 1.9部
(タケネートD110N(XDI系) 三井化学(株))
・トリ(オレイン/パルミチン/ステアリン)酸グリセリル (95/4/1) 4.4部
(アクター LO-1(融点5℃) 理研ビタミン(株))
・タルク 2.2部
(ミクロエースP3 日本タルク(株))
・メチルエチルケトン 89.4部
・トルエン 89.4部
第2背面層用塗工液(1)にかえて、下記組成の第2背面層用塗工液(3)を使用した以外はすべて実施例1と同様にして実施例5の熱転写シートを得た。
「モル等量比(―NCO/−OH):1.2」
・アクリル系ポリオール樹脂 (固形分40%) 74部
(Q167−40 三井化学(株))
・イソシアネート系硬化剤 (固形分75%) 18.6部
(タケネートD110N(XDI系) 三井化学(株))
・トリ(オレイン/パルミチン/ステアリン)酸グリセリル (95/4/1) 5部
(アクター LO-1(融点5℃) 理研ビタミン(株))
・タルク 2.4部
(ミクロエースP3 日本タルク(株))
・メチルエチルケトン 102.4部
・トルエン 102.4部
第2背面層用塗工液(1)にかえて、下記組成の第2背面層用塗工液(4)を使用した以外はすべて実施例1と同様にして実施例6の熱転写シートを得た。
「モル等量比(―NCO/−OH):0.5」
・アクリル系ポリオール樹脂 (固形分40%) 70部
(Q167−40 三井化学(株))
・イソシアネート系硬化剤 (固形分75%) 6.9部
(タケネートD110N(XDI系) 三井化学(株))
・セルロースアセテートブチレート樹脂 20部
(CAB−551−0.2 イーストマンケミカルジャパン(株))
・トリ(オレイン/パルミチン/ステアリン)酸グリセリル (95/4/1) 4.7部
(アクター LO-1(融点5℃) 理研ビタミン(株))
・タルク 2.4部
(ミクロエースP3 日本タルク(株))
・メチルエチルケトン 68.3部
・トルエン 68.3部
第2背面層用塗工液(1)にかえて、下記組成の第2背面層用塗工液(5)を使用した以外はすべて実施例1と同様にして実施例7の熱転写シートを得た。
「モル等量比(―NCO/−OH):0.5」
・アクリル系ポリオール樹脂 (固形分40%) 84.1部
(Q167−40 三井化学(株))
・イソシアネート系硬化剤 (固形分75%) 8.8部
(タケネートD110N(XDI系) 三井化学(株))
・ステアリルリン酸亜鉛 4.7部
(LBT−1830精製 堺化学工業(株))
・タルク 2.4部
(ミクロエースP3 日本タルク(株))
・メチルエチルケトン 68.3部
・トルエン 68.3部
第1背面層用塗工液(1)にかえて、下記組成の第1背面層用塗工液(4)を使用し、第2背面層用塗工液(1)にかえて、下記組成の第2背面層用塗工液(6)を使用した以外はすべて実施例1と同様にして実施例8の熱転写シートを得た。
「モル等量比(―NCO/−OH):1.5」
・ポリビニルアセタール樹脂 40.1部
(エスレックKS−5 積水化学工業(株))
・イソシアネート系硬化剤 (固形分75%) 80部
(タケネートD110N(XDI系) 三井化学(株))
・リン酸エステル 2.7部
(プライサーフA208S 第一工業製薬(株))
・メチルエチルケトン 99.2部
・トルエン 99.2部
「モル等量比(―NCO/−OH):0.5」
・アクリル系ポリオール樹脂(固形分40%) 87.4部
(Q167−40 三井化学(株))
・イソシアネート系硬化剤 (固形分75%) 6.0部
(バーノックD−750(TDI系) DIC(株))
・トリ(オレイン/パルミチン/ステアリン)酸グリセリル (95/4/1) 4.4部
(アクター LO-1(融点5℃) 理研ビタミン(株))
・タルク 2.2部
(ミクロエースP3 日本タルク(株))
・メチルエチルケトン 72.6部
・トルエン 72.6部
第1背面層用塗工液(1)にかえて、下記組成の第1背面層用塗工液(A)を使用した以外はすべて実施例1と同様にして比較例1の熱転写シートを得た。
・水分散ポリエステル樹脂 (固形分30%) 70部
(バイロナールMD−1245 東洋紡(株))
・水 20部
・イソプロピルアルコール 10部
第1背面層用塗工液(1)にかえて、下記組成の第1背面層用塗工液(B)を使用した以外はすべて実施例1と同様にして比較例2の熱転写シートを得た。
・ポリビニルアルコール樹脂 54.6部
(JF−17 日本酢ビ・ポバール(株))
・チタンキレート剤 (固形分75%) 45.3部
(TC−100 マツモトファインケミカル(株))
・水 90部
・エタノール 90部
第2背面層用塗工液(1)にかえて、下記組成の第2背面層用塗工液(A)を使用した以外はすべて実施例1と同様にして比較例3の熱転写シートを得た。
「モル等量比(―NCO/−OH):0.5」
・ポリビニルブチラール樹脂 58.3部
(エスレックBM−2 積水化学工業(株))
・イソシアネート系硬化剤 (固形分75%) 36部
(タケネートD110N(XDI系) 三井化学(株))
・トリ(オレイン/パルミチン/ステアリン)酸グリセリル (95/4/1) 4.7部
(アクター LO-1(融点5℃) 理研ビタミン(株))
・タルク 2.4部
(ミクロエースP3 日本タルク(株))
・メチルエチルケトン 179部
・トルエン 179部
第2背面層用塗工液(1)にかえて、下記組成の第2背面層用塗工液(B)を使用した以外はすべて実施例1と同様にして比較例4の熱転写シートを得た。
・アクリル系ポリオール樹脂 (固形分40%) 93.6部
(Q167−40 三井化学(株))
・トリ(オレイン/パルミチン/ステアリン)酸グリセリル (95/4/1) 4.3部
(アクター LO-1(融点5℃) 理研ビタミン(株))
・タルク 2.2部
(ミクロエースP3 日本タルク(株))
・メチルエチルケトン 88部
・トルエン 88部
第1背面層用塗工液(1)にかえて、下記組成の第1背面層用塗工液(C)を使用した以外はすべて実施例1と同様にして比較例5の熱転写シートを得た。
・ポリビニルアセタール樹脂 10部
(エスレックKS−5 積水化学工業(株))
・リン酸エステル 0.7部
(プライサーフA208S 第一工業製薬(株))
・メチルエチルケトン 50部
・トルエン 50部
第1背面層を形成しなかった以外は、全て実施例1と同様にして比較例6の熱転写シートを得た。
第2背面層を形成しなかった以外は、全て実施例1と同様にして比較例7の熱転写シートを得た。
第1背面層用塗工液(1)にかえて、下記組成の第1背面層用塗工液(D)を使用し、第2背面層用塗工液(1)にかえて、下記組成の第2背面層用塗工液(C)を使用した以外はすべて実施例1と同様にして比較例8の熱転写シートを得た。
「モル等量比(―NCO/−OH):0.5」
・アクリル系ポリオール樹脂(固形分40%) 84.1部
(Q167−40 三井化学(株))
・イソシアネート系硬化剤 (固形分75%) 8.8部
(タケネートD110N(XDI系) 三井化学(株))
・トリ(オレイン/パルミチン/ステアリン)酸グリセリル (95/4/1) 4.7部
(アクター LO-1(融点5℃) 理研ビタミン(株))
・タルク 2.4部
(ミクロエースP3 日本タルク(株))
・メチルエチルケトン 68.3部
・トルエン 68.3部
「モル等量比(―NCO/−OH):1.5」
・ポリビニルアセタール樹脂 19.4部
(エスレックKS−5 積水化学工業(株))
・イソシアネート系硬化剤 (固形分75%) 25.7部
(バーノックD−750(TDI系) DIC(株))
・リン酸エステル 1.3部
(プライサーフA208S 第一工業製薬(株))
・メチルエチルケトン 76.5部
・トルエン 76.5部
昇華型転写プリンタ(株式会社DNPフォトルシオ製 DS−40)のメディアセットのY領域,M領域,C領域に、実施例1の熱転写シートをそれぞれ貼り付け、上記プリンタと、DS-40用熱転写受像シートを低温低湿環境下(5℃、20%)に3時間放置した後に、熱転写受像シートに、(1)黒ベタ画像、(2)右黒画像(左白)、(3)左黒画像(右白)、(4)中黒画像(左右白)を各5枚(計20枚)印画し、下記の評価基準に基づいて印画シワの評価を行った。実施例2〜8、比較例1〜8の熱転写シートについても同様に実施した。なお、黒画像は(255/255階調)、白画像は(0/255階調)で形成した画像である。印画シワの評価結果を表1に示す。
◎:全ての画像((1)〜(4))でシワの発生がない。
○:(1)〜(4)のいずれかの1種の画像でシワが発生。
△:(1)〜(4)の画像のうち2〜3種の画像でシワが発生。
×:(1)〜(4)の全ての画像でシワが発生。
昇華型転写プリンタ(株式会社DNPフォトルシオ製 DS−40)のメディアセットのY領域,M領域,C領域に、実施例1の熱転写シートをそれぞれ貼り付け、上記プリンタと、DS−40用熱転写受像シートを高温高湿環境下(40℃、85%)に、結露が生じないように3時間放置した後に、熱転写受像シートに、黒ベタ画像(255/255階調)の印画を行い光沢度の測定を行った。実施例2〜8、比較例1〜8の熱転写シートについても同様に実施した。光沢度測定は、光沢度計(日本電色(株)製、型式;VG2000)45°測定にて行い以下の評価基準に基づいて光沢評価を行った。光沢評価結果を表1に併せて示す。
◎:比較例3の熱転写シートを用いて形成した画像の光沢度を100としたときに、光沢度が110以上である。
○:比較例3の熱転写シートを用いて形成した画像の光沢度を100としたときに、光沢度が105以上110未満である。
×:比較例3の熱転写シートを用いて形成した画像の光沢度を100としたときに、光沢度が105未満である。
昇華型転写プリンタ(株式会社DNPフォトルシオ製 DS−40)のメディアセットのY領域,M領域,C領域に、実施例1の熱転写シートをそれぞれ貼り付け、上記プリンタと、DS−40用熱転写受像シートを低温低湿環境下(5℃、20%)に3時間放置した後に、熱転写受像シートに、グレーベタ画像(60/255階調、128/255階調、175/255階調)の印画を行い下記の評価基準に基づいて印画ムラの評価を行った。実施例2〜8、比較例1〜8の熱転写シートについても同様に実施した。
◎:全ての画像でムラの発生がない。
○:いずれか1種の画像でムラが発生しているがほとんど目立たない。
△:いずれか2種の画像でムラが発生しているがほとんど目立たない。
×:全ての画像でムラが発生しそのムラが目立つ。
各実施例、及び比較例の熱転写シートの背面層と染料層を対向させ、15kg/cm2
の荷重をかけて、40℃、湿度90%環境下で96時間保管し、背面層側に染料層の染料を移行(キック)させた。対向前後の背面層の色相を、グレタグ社製GRETAGSpectrolino(D65光源、視野角2°)を用いて測定し、色差(ΔE*)を下記式
にて算出して下記基準に基づき評価した。評価結果を表1に併せて示す。
ΔE*=((対向前後のL*値の差)2+(対向前後のa*値の差)2+(対向前後のb*値の差)2)1/2
◎:色差ΔE*が2.5未満である。
○:色差ΔE*が2.5以上3.0未満である。
△:色差ΔE*が3.0以上5.0未満である。
×:色差ΔE*が5.0以上である。
3・・・色材層
4・・・保護層
5・・・背面層
5A・・・第1背面層
5B・・・第2背面層
10・・・熱転写シート
Claims (6)
- 基材の一方の面に色材層及び保護層の何れか一方又は双方が設けられ、前記基材の他方の面に背面層が設けられた熱転写シートであって、
前記背面層は、前記基材側から第1背面層、第2背面層がこの順で積層されてなる積層構成を呈しており、
前記第1背面層は、水酸基含有樹脂をイソシアネート系硬化剤によって硬化せしめた硬化型樹脂を含有しており、
前記第2背面層は、滑剤、及びアクリル系ポリオール樹脂を硬化剤によって硬化せしめた硬化型アクリル系ポリオール樹脂を含有しており、
前記アクリル系ポリオール樹脂が、(メタ)アクリル酸アルキルエステルと、分子中にヒドロキシル基を有する(メタ)アクリル酸エステルとの共重合体であることを特徴とする熱転写シート。 - 前記滑剤が、リン酸エステル、金属石鹸、タルク、ポリエチレンワックス、脂肪酸アマイド、グラファイトパウダー、フッ素系グラフトポリマー、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステルの何れかであることを特徴とする請求項1に記載の熱転写シート。
- 基材の一方の面に色材層及び保護層の何れか一方又は双方が設けられ、前記基材の他方の面に背面層が設けられた熱転写シートであって、
前記背面層は、前記基材側から第1背面層、第2背面層がこの順で積層されてなる積層構成を呈しており、
前記第1背面層は、水酸基含有樹脂をイソシアネート系硬化剤によって硬化せしめた硬化型樹脂を含有しており、
前記第2背面層は、滑剤、及びアクリル系ポリオール樹脂を硬化剤によって硬化せしめた硬化型アクリル系ポリオール樹脂を含有しており、
前記滑剤が、リン酸エステル、金属石鹸、タルク、ポリエチレンワックス、脂肪酸アマイド、グラファイトパウダー、フッ素系グラフトポリマー、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステルの何れかであることを特徴とする熱転写シート。 - 基材の一方の面に色材層及び保護層の何れか一方又は双方が設けられ、前記基材の他方の面に背面層が設けられた熱転写シートであって、
前記背面層は、前記基材側から第1背面層、第2背面層がこの順で積層されてなる積層構成を呈しており、
前記第1背面層は、水酸基含有樹脂をイソシアネート系硬化剤によって硬化せしめた硬化型樹脂を含有しており、
前記第2背面層は、滑剤、アクリル系ポリオール樹脂を硬化剤によって硬化せしめた硬化型アクリル系ポリオール樹脂、及びセルロースアセテートブチレート樹脂を含有していることを特徴とする熱転写シート。 - 前記第1背面層が含有している前記硬化型樹脂は、イソシアネート系硬化剤が有するイ
ソシアネート基と、水酸基含有樹脂が有する水酸基とのモル当量比(―NCO/−OH)が、0.8以上で硬化されてなる硬化型樹脂であることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の熱転写シート。 - 前記第2背面層が含有している前記硬化型アクリル系ポリオール樹脂は、イソシアネート系硬化剤が有するイソシアネート基と、前記アクリル系ポリオール樹脂が有する水酸基とのモル当量比(―NCO/−OH)が、0.2以上1.0以下の範囲内で硬化されてなる硬化型アクリル系ポリオール樹脂であることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の熱転写シート。
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