JP3033829B2 - 熱転写シート - Google Patents

熱転写シート

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は熱転写シートに関し、更に詳しくは特定の材
料からなる優れた耐熱スリップ層(背面層)を有する新
規な熱転写シートに関する。
(従来の技術及びその問題点) 従来、コンピューターやワードプロセッサーの出力プ
リントを熱転写方式によって印字する場合には、基材フ
イルムの一方の面に熱溶融性インキ層を設けた熱転写シ
ートが使用されている。
上記従来の熱転写シートは、基材フイルムとして厚さ
10乃至20μmのコンデンサ紙やパラフィン紙の様な紙或
いは厚さ3乃至20μmのポリエステルやセロファンの様
なプラスチックのフイルムを用い、ワックスに顔料や染
料等の着色剤を混合した熱溶融性インキ層をコーティン
グにより設けて製造したものである。
又、基材フイルムとしてプラスチックフイルムの様に
熱に弱い材料を用いる場合には、印字時にサーマルヘッ
ドが粘着してサーマルヘッドの剥離及びスリップ性が損
なわれたり、基材フイルムが破れたりする等の問題が発
生する。
この様な問題点を解決する為に耐熱性に優れた樹脂に
よって背面層を形成する方法が提案されているが、背面
層を耐熱性の高い樹脂即ちサーマルヘッドの熱で軟化し
ない樹脂から形成する場合には、サーマルヘッドの粘着
の問題が少ないが、サーマルヘッドの良好なスリップ性
は得られない。
この為耐熱性の高い樹脂からなる背面層にシリコーン
オイルを包含させる方法も提案されているが、この方法
では、シリコーンオイルが背面層の表面に浮出し、熱転
写のブロッキングの問題や塵の付着によるサーマルヘッ
ドの故障や印字不良という問題が発生している。
従って、本発明の目的は以上の如き欠点を解決した熱
転写シートを提供することである。
(問題点を解決する為の手段) 上記目的は以下の本発明によって達成される。即ち、
本発明は、熱可塑性樹脂からなる基材フイルムの一方の
面に加熱により溶融する転写インキ層を有し、サーマル
ヘッドが接する基材フイルムの他方の面に背面層を設け
てなる熱転写シートにおいて、該背面層が、基材フイル
ムの軟化点以下の温度で20〜50重量%が徐々に軟化する
部分架橋熱可塑性樹脂と、常温で固体であり基材フイル
ムの軟化点以下の温度で溶融する低融点化合物20〜50重
量%とを含み、基材フイルムの軟化点以下の温度で徐々
に軟化する樹脂組成物からなることを特徴とする熱転写
シートである。
(作用) 加熱によって徐々に軟化し基材フイルムの軟化点以下
の温度で20〜50重量%が軟化又は溶融する材料から背面
層を形成することによって、非印字時にはブロッキング
や塵の付着の問題が発生せず、印字時のみサーマルヘッ
ドの熱により背面層の少なくとも一部が溶融し優れたス
リップ性を発揮する熱転写シートが提供される。
(好ましい実施態様) 次に好ましい実施態様により本発明を更に詳しく説明
する。
本発明で用いる基材フイルムとしては、従来の熱転写
シートに使用されていると同じ基材フイルムがそのまま
用いることが出来ると共に、その他のものも使用するこ
とが出来、特に制限されない。
好ましい基材フイルムの具体列としては、例えば、ポ
リエステル、ポリプロピレン、セロハン、ポリカーボネ
ート、酢酸セルロース、ポリエチレン、ポリ塩化ビニ
ル、ポリスチレン、ナイロン、ポリイミド、ポリ塩化ビ
ニリデン、ポリビニルアルコール、フッ素樹脂、塩化ゴ
ム、アイオノマー等のプラスチック、コンデンサー紙、
パラフィン紙等の紙類、不織布等があり、又、これらを
複合した基材フイルムであってもよい。
この基材フイルムの厚さは、その強度及び熱伝導性が
適切になる様に材料に応じて適宜変更することが出来る
が、その厚さは、好ましくは、例えば、2乃至25μmで
ある。
本発明を主として特徴づける背面層は、熱可塑性樹脂
からなる基材フイルムの軟化点以下の温度で徐々に軟化
する部分架橋熱可塑性樹脂と、常温で固体であり基材フ
イルムの軟化点以下の温度で融解する低融点化合物とを
含み、基材フイルムの軟化点以下の温度で徐々に軟化す
る樹脂組成物からなることを特徴とする。
加熱によって徐々に軟化する部分架橋熱可塑性樹脂と
しては、通常の熱可塑性樹脂の外に、離型性を有する熱
可塑性樹脂、例えば、シリコーンや弗素樹脂で変性した
ポリウレタン樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、
ビニル樹脂等であり、これらの樹脂は、熱可塑性樹脂か
らなる基材フイルムの軟化点以下の温度で徐々に軟化す
るように、ポリイソシアネート等により部分的に架橋さ
せて使用する。架橋の程度は、基材フイルムの軟化点以
下の温度で背面層の20重量%以上、好ましくは20〜50重
量%が軟化する程度であり、20重量%未満では、十分な
スリップ性が得られず、一方、50重量%を越えると背面
層の被膜強度が低下するので好ましくない。
低融点化合物とは常温で固体で且つ基材フイルムの軟
化点以下の温度で加熱溶融するものである。融点が常温
未満であると従来技術の問題点が解決されず、一方、基
材フイルムの軟化点を越える融点の化合物では良好なス
リップ性が得られない。上記の如き低融点化合物の例と
しては、後述するワックスや比較的低分子量の熱可塑性
樹脂の他に、 1.アニオン界面活性剤 アルファオレフィンスルホン酸塩、アルキルベンゼン
スルホン酸及びその塩、アルキル硫酸エステル塩、アル
キル(フェニル)エーテル、硫酸エステル塩、メチルタ
ウリン酸塩、スルホコハク酸塩、エーテルスルホン酸、
リン酸エステル及びその塩、 2.ノニオン界面活性剤 ノニルフェノール系、その他アルキルフェノール系、
高級アルコール系合成アルコール、天然アルコール、ポ
リアルキレングリコール系(EO/PO系)ランダムタイ
プ、モノオール系ブロックタイプ、ジオール系ブロック
タイプ、アルキロールアミド系、脂肪酸エステル系、多
価アルコールエステル系、EG/PEGエステル系、脂肪酸EO
付加系、アルキルアミンEO付加体、アルキルアミンタイ
プ、アルキルジアミンタイプ、アルキルアミドEO付加
体、アルキルアミノオキサイド、 3.カチオン界面活性剤 第四級アンモニウム塩 1)モノアルキルアンモニウムクロライド 2)ジアルキルアンモニウムクロライド 3)EO付加型アンモニウムクロライド アミン塩類 1)酢酸塩 2)塩酸塩 4.両性界面活性剤 5.高分子界面活性剤 6.天然油脂誘導体 アルキルアミン1級アミン、2級アミン、3級アミ
ン、アルキルジアミン 7.脂肪酸アミド 1)モノアミド 2)ビスアミド 8.グリコール類 ポリエチレングリコール、レオソルブ 9.工業油 アルファオレフィンオリゴマー等が挙げられる。
以上の如き低融点化合物は、形成する背面層の全重量
中で20乃至50重量%を占める割合で使用することが好ま
しい。低融点化合物の量が20重量%未満であるとスリッ
プ性が不十分で、一方、50重量%を越えると被膜強度が
低下するので好ましくない。
上記背面層には弗素樹脂の様な有機粉末、シリカ、ク
レー、タルク、炭酸カルシウム等の無機粒子を包含させ
ることが出来る。又、背面層の耐熱性を向上させる為
に、耐熱剤としてハイドロタルサイトDHT−4A(協和化
学工業製)、タルクミクロエースL−1(日本タルク
製)、テフロンルブロンL−2(ダイキン工業製)、弗
化グラファイトSCF−10(三宝化学工業製)、黒鉛AT40S
(オリエンタル産業系)或いはシリカ、炭酸カルシウ
ム、沈降性硫酸バリウム、尿素樹脂架橋粉、アクリル樹
脂架橋粉、シリコーン樹脂粉、木粉、二硫化モリブデ
ン、窒化硼素等の微粒子を包含させることが出来る。
背面層は上記の如き材料をアセトン、メチルエチルケ
トン、トルエン、キシレン等の適当な溶剤中に溶解又は
分散させて塗工液を調製し、この塗工液をグラビアコー
ター、ロールコーター、ワイヤーバー等の慣用の塗工手
段により塗工し乾燥することによって形成される。
その塗工量即ち背面層の厚みも重要であって、本発明
では固形分基準で1g/m2以下、好ましくは0.1乃至0.5g/m
2の厚みで充分な性能を有する背面層を形成することが
出来る。
又、上記の背面層を形成するに先立って、ポリウレタ
ン樹脂等からなるプライマー層を形成することも有効で
ある。
本発明では更に上記基材フイルムの他の面に熱溶融性
インキ層を必要な材料を配合したインキから形成する。
本発明で用いられる熱溶融性インキ層形成用のインキ
は、着色剤とビヒクルとからなり、更に必要に応じて種
々の添加剤を加えたものでもよい。
この着色剤としては、有機又は無機の顔料若しくは染
料のうち、記録材料として良好な特性を有するもの、例
えば、十分な着色濃度を有し、光、熱、温度等により変
褪色しないものが好ましい。
又、非加熱時には無色であるが加熱時に発色するもの
や、被転写体に塗布されているものと接触することによ
り発色する様な物質でもよい。シアン、マゼンタ、イエ
ロー、ブラックを形成する着色剤の外に、他の種々の色
の着色剤をも用いることが出来る。
ビヒクルとしては、ワックスを主成分とし、その他ワ
ックスと乾性油、樹脂、鉱油、セルロース及びゴムの誘
導体等との混合物が用いられる。
ワックスの代表例としては、マイクロクリスタリンワ
ックス、カルナバワックス、パラフィンワックス等があ
る。更に、フィッシャートロプシュワックス、各種低分
子量ポリエチレン、木ロウ、ミツロウ、鯨ロウ、イボタ
ロウ、羊毛ロウ、セラックワックス、キャンデリラワッ
クス、ペトロラクタム、一部変性ワックス、脂肪酸エス
テル、脂肪酸アミド等、種々のワックスが用いられる。
又、熱溶融性インキ層に良好な熱伝導性及び溶融転写
性を与える為に、熱伝導性物質を熱溶融性インキに配合
することが出来る。この物質としては、カーボンブラッ
ク等の炭素質物質、アルミニウム、銅、酸化スズ、二硫
化モリブデン等がある。
基材フイルム上へ直接若しくは間接的に熱溶融性イン
キ層を形成する方法としては、ホットメルトコートの
外、ホットラッカーコート、グラビアコート、グラビア
リバースコート、ロールコートその他多くの手段で上記
インキを塗布する方法等が挙げられる。形成されるイン
キ層の厚さは、必要な濃度と熱感度との調和がとれる様
に決定すべきであって、0.1乃至30μmの範囲、好まし
くは1乃至20μmの範囲である。
本発明においては上記インキ層上に更に表面層を形成
することが出来る。該表面層は、転写膜の一部をなし、
被転写紙に接する側の表面を形成して転写時に被転写紙
の印字部を目止めし、又、地汚れ防止をするとともにイ
ンキ層の被転写紙に対する接着性を向上させる働きを有
する。
表面層の形成に用いられるワックスは、前述の熱溶融
性インキ層で用いられるワックスと同様の物質である。
上記ワックスからなる表面層は、ワックス融解液の塗
布及び冷却、上記ワックスを含む有機溶剤溶液の塗布及
び乾燥、更には上記ワックスの粒子を含む水性分散液の
塗布及び乾燥等により形成される。
表面層のコートも、又、インキ層の形成と同様に種々
の技術によって行える。高速タイプのプリンターの様に
印字エネルギーが低くなる場合も感度不足とならない様
に、この層の厚さは本発明において、好ましくは0.1μ
m以上5μm未満である。
上記表面層には、適量の体質顔料を加えることが推奨
される。それにより、印字の滲みや尾引きが更に良好に
防止出来るからである。
熱転写画像は一般に印字に光沢があり、美麗である反
面、文書が読みにくくなることもあるので、艶消し印字
が望ましいことがある。その様な場合は、例えば、出願
人の提案した(特願昭58−208306号)様に、基材フイル
ム上に無機顔料、例えば、シリカ、炭酸カルシウム等を
適宜の溶剤に分散させたものをコーティングしてマット
層を設けた上に、熱溶融性インキ層をコーティングして
熱転写シートを構成するとよい。或いは基材フイルム自
体をマット加工して使用してもよい(やはり出願人の提
案にかかる特願昭58−208307号の技術)。
本発明をカラー印字用の熱転写シートに適用出来るこ
とはいう迄もないから、多色の熱転写シートも又本発明
の範囲に含まれる。
(効果) 以上の如き本発明によれば、背面層を加熱によって徐
々に軟化し基材フイルムの軟化点以下の温度で20〜50重
量%が軟化又は溶融する材料から形成することによっ
て、非印字時にはブロッキングや塵の付着の問題が発生
せず、印字時のみサーマルヘッドの熱により背面層の少
なくとも一部が溶融し優れたスリップ性を発揮する熱転
写シートが提供される。
(実施例) 以下、実施例及び比較例を挙げて本発明を更に具体的
に説明する。尚、文中、部又は%とあるのは特に断りの
ない限り重量基準である。
実施例1 背面層用インキ組成物 シリコーン変性アクリル樹脂(PET41、日本触媒化学
工業(株)製) 73.0部 テフロンパウダー(Mold Witz F−57、Axel Plastics
Research社製) 3.5部 界面活性剤(アーカードT−50、アデカアーガス
(株)製) 23.5部 触媒(酢酸トリブチル錫、日本触媒化学工業(株)
製) 0.004部 トルエン/イソプロピルアルコール(2/1) 固形分が
3.1%になる量 上記組成物を充分混練して背面層用インキ組成物を調
製し、厚さ6.0μm及び4.5μmのポリエステルフイルム
(商品名「ルミラー」東レ(株)製)の一方の表面に、
ミヤバー#4を用いて塗布量0.5g/m2(固形分)となる
様に塗布後、温風乾燥した。得られたフイルムを更に50
℃で6日間オーブン中で加熱硬化処理を行って背面層を
形成した。又、上記組成物をビーカー中で乾燥し、更に
50℃で6日間オーブン中で加熱硬化処理して熱機械分析
用の試料を作成した。
別に下記の組成の転写インキ組成物をブレードニーダ
ーを用い、90℃に加温しつつ6時間混練して作成した。
転写インキ層形成用インキ組成物 パラフィンワックス 10部 カルナバワックス 10部 ポリブテン(VH−100、日本石油(株)製) 1部 カーボンブラック(シースト3、東海電極(株)製) 2部 上記インキ組成物を温度100℃で加熱し、ホットメル
トによるロールコート法にて上記の基材フイルムの他の
表面に塗布量が約5.0g/m2になる様に塗布して熱転写イ
ンキ層を形成し、本発明の熱転写シートを得た。
実施例2 実施例1の背面層に代えて下記組成物を用いて背面層
を形成したことを除き他は実施例1と同様にして本発明
の熱転写シート及び熱機械分析用試料を得た。
背面層用インキ組成物 ベンゾグアナミン樹脂微粒子(エポスターS、日本触
媒化学工業(株)製) 28.0部 弗化ビニリデン(カイナーSL、日本ペンオール(株)
製) 28.0部 テフロンパウダー(Mold Witz F−57、Axel Plastics
Research社製) 8.0部 アクリルポリオール(TP5000、デンカポリマー(株)
製) 28.0部 セルロースアセテートブチレート樹脂(Cellit BP−7
00/25、バイエル社製) 2.0部 ポリエチレンワックス(マークFC113、旭電化(株)
製) 7.0部 メチルエチルケトン/酢酸エチル(1/1)固形分が24.
7%になる量 上記組成物45.0部にポリイソシアネート(タケネート
D−204 50%溶液、武田薬品工業(株)製)5.0部を添
加したもの。
実施例3 実施例1の背面層に代えて下記組成物を用いて背面層
を形成したことを除き他は実施例1と同様にして本発明
の熱転写シート及び熱機械分析用試料を得た。
背面層用インキ組成物 弗化ビニリデン(カイナーSL、日本ペンオール(株)
製) 39.0部 テフロンパウダー(Mold Witz F−57、Axel Plastics
Research社製) 10.0部 アクリルポリオール(TP5000、デンカポリマー社製) 39.0部 セルロースアセテートブチレート樹脂(Cellit BP−7
00/25、バイエル社製) 4.0部 ポリエチレンワックス(マークFC113、旭電化(株)
製) 8.0部 メチルエチルケトン/酢酸エチル(1/1)固形分が18.
6%になる量 上記組成物45.0部にポリイソシアネート(タケネート
D−204 50%溶液、武田薬品工業(株)製)5.0部を添
加したもの。
参考例1 実施例1の背面層に代えて下記組成物を用いて背面層
を形成したことを除き他は実施例1と同様にして参考例
の熱転写シート及び燃機械分析用試料を得た。
背面層用インキ組成物 シリコーン変性ウレタン樹脂(SP−2105、20% MEK/
トルエン溶液、大日精化工業(株)製) 100部 ポリイソシアネート(クロスネートD−70、50% 酢
酸エチル溶液、大日精化工業(株)製) 16部 メチルエチルケトン 100部 比較例1 実施例1の背面層に代えて下記組成物を用いて背面層
を形成したことを除き他は実施例1と同様にして比較例
の熱転写シート及び熱機械分析用試料を得た(但し50℃
6日間の加熱なし)。
背面層用インキ組成物 ポリエステル樹脂(エスペル1510、日立化成(株)
製) 10部 タルク粉末(ミクロエースL−1、日本タルク(株)
製) 5部 トルエン/メチルエチルケトン(1/1) 70部 比較例2 実施例1の背面層に代えて下記組成物を用いて背面層
を形成したことを除き他は実施例1と同様にして比較例
の熱転写シート及び熱機械分析用試料を得た(但し50℃
6日間の加熱なし)。
背面層用インキ組成物 ポリビニルブチラール樹脂(エスレックBX−1、積水
化学工業(株)製) 33.3部 ポリイソシアネート(タケネートA−3 50%溶液、
武田薬品工業(株)製) 66.7部 トルエン/メチルエチルケトン(1/1) 固形分が12.0
%になる量 比較例3 実施例1において背面層を形成しなかったこと以外は
実施例1と同様にして比較例の熱転写シートを得た。
上記実施例及び比較例の熱転写シートを用いて下記の
印字条件で印字を実施し、ヘッドの走行性及び印字後の
熱転写シートの状態を比較して下記第1表の結果を得
た。
印字条件 使用器具:薄膜型サーマルヘッドを搭載した東芝シュ
ミレーター 印字エネルギー:1.70mJ/ドット(1ドット当りの面積
は4×10-4cm2)ベタ印字 被転写体:上質紙(山陽国策パルプ(株)製、KYP
四六版125KG) 又、前記実施例及び比較例で得た分析試料(但し比較
例3はPET基材フイルム)を熱機械分析装置(TMA)(セ
イコー電子工業(株)製)ペネトレーション法により軟
化溶融温度を測定し、下記第2表の結果を得た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 海瀬 茂樹 東京都新宿区市谷加賀町1丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (56)参考文献 特開 昭59−225994(JP,A) 特開 昭60−137691(JP,A) 特開 平1−141792(JP,A) 特開 平1−222993(JP,A) 特開 昭60−82384(JP,A) 特開 平1−176584(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41M 5/38 - 5/40

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱可塑性樹脂からなる基材フイルムの一方
    の面に加熱により溶融する転写インキ層を有し、サーマ
    ルヘッドが接する基材フイルムの他方の面に背面層を設
    けてなる熱転写シートにおいて、該背面層が、基材フイ
    ルムの軟化点以下の温度で20〜50重量%が徐々に軟化す
    る部分架橋熱可塑性樹脂と、常温で固体であり基材フイ
    ルムの軟化点以下の温度で融解する低融点化合物20〜50
    重量%とを含み、基材フイルムの軟化点以下の温度で徐
    々に軟化する樹脂組成物からなることを特徴とする熱転
    写シート。
  2. 【請求項2】部分架橋熱可塑性樹脂が、シリコーン変性
    又は弗素変性熱可塑性樹脂の部分架橋物である請求項1
    に記載の熱転写シート。
  3. 【請求項3】基材フイルムが、ポリエチレンテレフタレ
    ートフイルムであり、背面層が200℃以下の温度で徐々
    に軟化する層である請求項1に記載の熱転写シート。
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