JPH01176584A

JPH01176584A - 感熱転写記録材料

Info

Publication number: JPH01176584A
Application number: JP63000297A
Authority: JP
Inventors: Yasuko Kono; 河野　泰子; Tetsuo Okuyama; 哲生奥山; Sakae Tamura; 栄田村
Original assignee: Toshiba Corp
Current assignee: Toshiba Corp
Priority date: 1988-01-06
Filing date: 1988-01-06
Publication date: 1989-07-12

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔発明の目的〕（産業上の利用分野）本発明は感熱ヘッドを用いて記録材料の相状態を変化さ
せ、被転写材へ物質移動を行なわせて記録を行なう感熱
転写記録材料に係わり、詳しくは保存中にブロッキング
を起こすことなく、また使用時に際してはスティック現
象を防止し、感熱へ（従来の技術）従来から用いられている感熱転写記録方法は、熱溶融性
バインダー中昏こ少なくとも着色剤を分散させてなる熱
転写性インクをポリエチレンテレフタレート等の高分子
フィルムの基材Ｏこ塗布してなる感熱転写記録材料を用
い、この感熱転写記録材料の前記熱転写性インク面と被
転写材とが接するようをこ重ね合せ、感熱ヘッドにより
記録情報に応じた熱エネルギーを供給して、溶融したイ
ンクを被転写材へ転写することにより譚転写インク像を
形成するものである。

このようなｊ５法に？いては、基材を通して熱転写性イ
ンク層に熱エネルギーを供給するため、記録時に感熱ヘ
ッドの表面温度がこの高分子フィルムの融点以上となっ
て一部が溶融し感熱ヘッドに融着する、いわゆるスティ
ック現象が生じることがあった。このスティック現象は
、感熱転写記録材料の搬送性が低下するため、記録品質
が著しく低下するだけでなく、ついには搬送不可能とな
ってしまう。

一方、記録の高速化に伴い感熱ヘットＩこよる熱エネル
ギーの供給時間の短縮が強く要求されている。そのため
感熱ヘッドの革位時間当りの熱エネルギー層が高くなる
傾向にある今日、このスティック現象は％に犬きな問題
となっている。

スティック現象を防止する方法として、基材にコンデン
サー紙等の耐熱性に優れた紙を用いることが考えられる
が、こｎらは強度が弱く引き裂けやすいことや、熱伝導
性が悪いために感熱ヘッドの印加′電圧を高くしなくて
はならないため、感熱ヘッドの寿命を著しく短くして−
しｔう欠点がある。

また高分子フィルム基材の一面蚤こ色材層を有し、感熱
ヘッドと接する池面Ｑこアルミニウム等の金属蒸着膜あ
るいはメルク等の無機質フィラーやフッ化系樹脂の粉末
等を添加した熱可塑性樹脂Ｉｉ！を設けて基材の耐熱性
を向上する方法が知られている。

しかし高分子フィルム上への金属蒸着膜の形成には熱転
写性インク塗布設備のほか（こ蒸着設備が必要となる上
に、感熱転写記録材料としても著しいコストの増大につ
ながる。また、フィラーや粉末を含む熱可塑性樹脂層は
、その表面にもこれらの粉末が存在するため感熱ヘッド
を著しく汚染し、感熱ヘッドの寿命を著しく低下させる
という欠点本発明は１以上のような問題点を解決するた
めをこなされたもので、水系塗布が可能であるため環境
を汚さず、バックコート層形成方法も簡単で。

また保存中にブロッキングを起こすとなく、使用時に際
してはスティック現象を防止し、感熱ヘッド本発明の感
熱転写記録材料は基材の一面に熱溶融性物質を含有する
色材ｌ１ｉｉを少なくとも一層有し。

他面にバックコート層を有する感熱転写記録材料におい
て、前記バックコート層が少なくとも１種の界面活性剤
および熱硬化性樹脂から構成される水性エマルジョンを
塗布・乾燥後、熱硬化してなることを特徴とするもので
ある。

本発明に用いることのできる熱硬化性樹脂としては、水
性エマルジョン化できるものであれば特に限定されるも
のではないが例えば、アクリル樹脂、ポリエチレン樹脂
、ポリウレタン樹脂、不飽和ポリエステルｍ脂、アルキ
ド（至）指、ユリア樹脂。

メラミン樹脂等が挙げられる。

上記水性界面活性剤としては、下記各こ限られるもので
はないが例として、アルキル硫酸塩、アルキルベンゼン
スルホン酸塩、脂肪酸塩、アルキルナフタレンスルホン
酸塩、ジアルキルスルホコハク酸エステル塩、ナフタレ
ンスルホン酸ホルマリン縮合物、ポリオキシエチレンア
ルキル硫ｅエステル塩、アルキルアミン塩、第４級アン
モニウム塩等を挙げることができる。

本発明のバックコート剤をこおける配合歇はバックコー
ト層中の全固形分をこ対して界面活性剤０．１〜８０航
熱硬化性甜脂８０〜９９．９％、好ましくは界面活性剤
１〜５０％、熱硬化性樹脂５０〜９９チである。バック
コート剤中の界面活性剤の層が０、１％を下回るとステ
ィック防止効果はなくなり、８０％そ上回るとスティッ
ク防止効果は高（なるが、熱硬化樹脂の高分子フィルム
への接着性を低下させｔつ、界面活性剤が析出して、感
熱ヘッドを汚染したりする。

（作用）本発明の感熱転写記録材料は、基材の一面に熱溶融性物
質を含Ｍする色材層を少なくとも−１有し、他面にバッ
クコート１ｉｌｉを有する感熱転写記録材料Ｑこおいて
、前記バラフコ−）　１ｉｉが少なくとも１櫨の界面活
性剤および熱硬化性樹脂から構成される水性エマルジョ
ンを塗布・乾燥説、熱硬化することにより形成するため
、水系塗布が可能となり環境を汚さず、１−形力去も簡
単で低コストである。また、保存中に際してはブロッキ
ングを起こすことなく、使用時においてもスティック現
象を防止し、感熱ヘッドを汚染したり摩耗したりす゛る
ことがない。

（実施例）以下本発明の実施例を挙げるが実施態様がこれらに限定
されるものではない。

なお、以下に用いる「部」とは「重量部」を示す。

実施例１１厚さ６μｍのポリエチレンテレフタレートフィルムの基
材の一面Ｇこ下記組成物を加温下で溶解したバックコー
ト１用塗布液１をバーコーター（嵐３）を用いて塗布、
乾燥し、８０度で１分間熱硬化させてバッタコート層を
形成した。

（バックコート１用塗布液１）熱硬化性ポリウレタンパーマリンＵＡ２００（三洋化成′ＩＲ）１．４部ラウリル硫酸ナトリウム０６部水　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
９８部次瘉こ、基材の他面暑こ下記組成物をボールミル
で分散混合し、得られた熱溶融性色材１用塗布液１をバ
ーコーター（ＮｈｌＯ）を甲いて塗布、乾燥して色材層
を形成し、感熱転写記録材料を得た。

（色材層用塗布液１）パラフィンワックス（融点５８〜６０度）６０部エチレン−酢酸ビニル共重合体Ｖ５７７（三井ポリケミカル製）２０部カーボンブラックＶＡＬＣＡＮ　　ＸＣ−７２（キャボット製）２０部トルエン　　　　　　　　　　　４００　ｇ。

このようにして得た感熱転写記録材料を８ドツ）７ｍｍ
の感熱ヘッドを用いた試験用プリンターにより、記録エ
ネルギーを０．６　ｍ　Ｊ　／ドツトで記録したところ
、記録中にスティック現象は発生せず。

記録後の感熱ヘッドに汚れは見られなかった。また、記
録画像も良好であった。

実施例２厚さ６μｍのポリエチレンテレフタレートフィルムの基
材の一面ｉこ下記組成物を加温下で溶解したバックコー
ト１−用塗布液２をバーコーター（−３）を用いて塗布
、乾燥し、１２０度で３０分間熱硬化させてバックコー
ト層を形成した。

（バックコート１用塗布液２）熱硬化性アクリルエマルジョンダイヤナールＨＸ−１００（三菱レイヨン）１．０部水溶性メラミン樹脂　　　　　　　０．１部ドデシルベ
ンゼンスルホン酸ナトリウム１、０　Ｗｉｓ水　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　９８
部次をこ、基材の他面に下記組成物をボールミルで分散
混合し、得られた熱溶融性色材層用塗布液２をバーコー
ター（ｆｆｉｌＯ）を用いて塗布、乾燥して色材１−を
形成し、感熱転写記録材料を得た。

（色材層用塗布液２）ヘキストワックスＦ（ヘキスト社製）２０部パラフィンワックス（融点６８〜７０度）６０部カーボンブラックｔｖｌｉＡ−１００（三菱化成製）２０部トルエン　　　　　　　　　　　４００部このようにし
て得た感熱転写記録材料を８ドツト／ｍｍの感熱ヘッド
を用いた試験用プリンターにより、ｄ記録エネルギーを
０．６ｍＪ／ドツトでｄ記録したところ、記録中にステ
ィック現象は発生せず。

記録後の感熱ヘッドに汚れは見らｎなかった。また、記
録画像も良好であった。

実施列３厚さ６μｍのポリエチレンテレフタレートフィルムの基
材の一面をこ下記組成物を加濾下で溶解したバックコー
ト層用塗布液３をバーコーター（隨３）を用いて塗布、
乾燥し、１３０度で５分間熱硬化させてバックコート層
を形成した。

（バックコート層用塗布液３）熱硬化性ポリエチレンエマルジョンパーマリンＰＮ　　（三洋化成）１．０部ポリオキシエチレンアルキル一フェノールエーテル硫酸ナトリウム１．０部水　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　９
８部次１こ、基材の他面に下記組成物をボールミルで分
数混合し、得られた熱溶融性色材層用塗布液３をバーコ
ーター（１４１０）を用いて塗布、乾燥して色材層を形
成し、感熱転写記録材料を得た。

（色材層用塗布液３）パラフィンワックス（Ｍ点６８〜７０ｉ）６０部カルナバワックス　　　　　　　　２０部ＥＶＡＦＬＥ
Ｘ　　３１０（三井ポリケミカル製）１０部Ｓｏｔ　Ｂｌｕｅ　１　　（ｆｆｌ土谷化学製＞　　１
０部トルエン　　　　　　　　　　　４００部このよう
にして得た感熱転写記録材料を８ドツ）７ｍｍの感熱ヘ
ッドを用いた試験用プリンターをこより、記録エネルギ
ーを０．６ｍＪ／ドツトで記録したところ、記録中にス
ティック現象は発生せず、記録後の感熱ヘッドに汚れは
見られなかった。

また、記録画像も良好であった。

比較例１，２．３厚さ６μｍ　ｔ７）　ホ’）エチレンテレフタレートフ
ィルムの基材の一面に上記熱溶融性色材層用塗布液１．
２．３をバーコーター（ＮＩＩＬｌｏ）を用いて塗布、
乾燥して色材層を形成し、比較り１１　、２　、３の感
熱転写記録材料を得た。

このよう昏こして得た感熱転写記録材料を実施例１．２
．３で用いた試験用プリンターにより、記録エネルギー
を０．６ｍＪ／ドツトで記録したところ。

記録中にスティック現象が発生し、良好な記録画像が得
られなかった。

〔発明の効果〕

以上述べたように本発明の感熱転写記録材料は基材の感
熱ヘッド画に、少なくとも１種の界面活性剤および熱硬
化性樹脂の水性エマルジョンからなるバックコート剤を
塗布、乾燥後、熱硬化してなるバックコート層を設ける
ことにより、保存時にブロッキングを起こすことなく、
また使用時に際してはスティック現象を防止し、感熱ヘ
ッドを汚染したり摩耗したりすることのない感熱転写記
録材料を得ることがやきる。

また、バックコート層が一層でかつ電子線や紫外線等を
用いずとも色材層と同様にして形成することができるの
で塗布工程が簡単で低コストである。

さらに、バックコート層を水系塗布できるため環境を汚
す恐れがなく安定な感熱転写記録材料を製造することが
できる。

代理人　弁理士　　則　近　憲　右同　　　　　　　　松　　山　　光　　之（しっ

Claims

【特許請求の範囲】

（１）基材の一面に熱溶融性物質を含有する色材層を少
なくとも一層有し、他面にバックコート層を有する感熱
転写記録材料において、前記バックコート層が少なくと
も一種の界面活性剤および熱硬化性樹脂からなる水性エ
マルジョンを塗布・乾燥後、熱硬化されてなることを特
徴とする感熱転写記録材料。
（２）前記バックコート剤が、全固形分に対して界面活
性剤０．１〜８０ｗｔ％と、熱硬化性樹脂２０〜９９．
９ｗｔ％とから成ることを特徴とする特許請求の範囲第
１項記載の感熱転写記録材料。