JP6379652B2 - 内面が親水性基材から形成されている容器 - Google Patents
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Description
一方、ガラスもガス透過性がなく各種ガスバリア性に非常に優れていること、また、その優れた透明性により、各種飲料、調味液等を収容するための容器として好適に使用されている。
この多層構造ボトルは、最内層がマヨネーズやドレッシング等の乳化物に対する濡れ性に優れており、この結果、ボトルを倒立させたり、或いは傾斜させたりすると、マヨネーズ等の乳化物は、最内層表面に沿って広がりながら落下していき、ボトル内壁面(最内層表面)に付着残存することなく、綺麗に排出することができるというものである。
即ち、これらは、何れも内容液と非混和性の液体による液膜を形成することにより内容物に対する滑り性を従来公知のものに比して格段に向上させることに成功したものであり、容器を倒立或いは傾倒せしめることにより、容器内壁に付着・残存させることなく、内容液を速やかに容器外に排出することが可能となっている。
ところで、上記の液膜は、内容液が水性である場合には油性液体により形成され、内容液が油性である場合には水性液体により形成され、これにより、内容液に対して著しく高い滑り性が発現することとなる。
前記親水性基材の内面には、水中でのオリーブオイル接触角が40度以下である親油性表面層が形成されていることを特徴とする容器が提供される。
(1)前記親油性表面層は、大気中での水接触角が80度以上であること、
(2)前記親油性表面層の厚みが、1nm〜10μmの範囲にあること、
(3)前記親油性表面層中には炭素を含むこと、
(4)前記親油性表面層中にはさらにケイ素を含むこと、
(5)前記親油性表面層上に油膜が形成されていること、
(6)前記親水性基材は、大気中での水接触角が80度以下であること、
(7)前記親水性基材が、ポリエステル樹脂、(メタ)アクリル樹脂、ポリアミド樹脂或
いはガラスであること、
(8)水性内容物が収容されたこと、
が好適である。
PETおよびガラスは、LDPEに比して高い親水性を示す。
一方、大気中でのオリーブオイル接触角は、LDPE及びPETの何れも10度以下であり、高い親油性を示している。従って、LDPE及びPETの上に形成された油膜は、大気中では安定に保持される。
ところが、水中で測定したオリーブオイル接触角は、LDPEでは11度であり、親油性が維持されているのに対して、PETでは68度と著しく高い値を示しており、親油性が著しく損なわれている。即ち、親水性の低いLDPE上に形成された油膜は、水中でも安定に保持されているが、親水性の高いPET上に形成された油膜は、大気中では安定に存在しているが、水中では不安定となる。
さらに、ガラスの場合では、大気中でのオリーブオイル接触角は33度と、LDPE、PS、PETのその値よりも高く、低い親油性を示している。さらに、水中で測定したオリーブオイル接触角は151度と非常に高い値となり、親水性が非常に高いガラス上に形成された油膜は、水中では非常に不安定となる。
しかるに、本発明では、親水性基材からなる容器の内面に、水中でのオリーブオイル接触角が低い(40度以下)親油性表面層を形成することにより、水性内容物が充填された場合にも、安定に油膜が維持され、その水性内容物に対する高い滑り性を安定に発現させることが可能となったものである。
本発明において、容器内面を形成する親水性基材は、代表的には、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート(PEN)等の熱可塑性ポリエステルやポリ乳酸が代表的であるが、大気中での水接触角が80度以下の他の熱可塑性樹脂、例えば、(メタ)アクリル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアリレート樹脂、ケン化度の高いエチレン・ビニルアルコール共重合体なども親水性基材として使用することができ、さらにはSiOxやAl2O3などに代表される親水性蒸着膜を付与したポリエチレンテレフタレート、ガラスも使用することができる。
本発明において、最も好適にされる親水性基材は、容器の内面に形成しても問題もないことなど容器の用途に適していることや、成形性、耐熱性などの観点から、ポリエステル樹脂あるいはガラスである。
上述した親水性基材からなる容器の内面に形成される親油性表面層は、水中で測定したオリーブオイル接触角が40度以下、特に35度以下のものである。即ち、このオイル接触角が小さいほど、この表面層は水中で安定に存在することができる。
(a)蒸着により親油性の薄膜を形成する薄膜法;
(b)アルコキシシランなどのシランカップリング剤を用いての表面処理により、親水性基材の表面にシランカップリング剤の表面処理層を形成する表面処理法;
(c)ポリオレフィンワックスなどの親油性のブリード性添加剤を親水性基材用の樹脂に配合する内添法;
(d)電子線硬化型或いは紫外線硬化型の樹脂組成物(例えばアクリル系樹脂組成物)を親水性基材の容器内面に塗布し、これを硬化して成膜するコーティング法;
(e)親油性樹脂或いはグラフト変性等により親油性に改質された樹脂などを、共押出、共射出などにより親水性基材の容器内面に積層しておく多層化法;
尚、マイクロ波電界による場合は、導波管等を用いてマイクロ波をプラズマ処理室内に照射することにより成膜が行われ、高周波電界による場合は、プラズマ処理室内の容器壁を一対の電極の間に位置するように配置し、この電極に高周波電界を印加して成膜が行われる。
上述した有機金属化合物は、単独でも或いは2種以上の組合せでも用いることができる。
尚、このような炭素原子を多く含む有機ケイ素膜は、可撓性に富んでおり、特に容器内面の親水性基材に対して高い密着性を示すという点でも有利である。
また、シランカップリング剤の有機溶媒溶液中に浸漬することで、表面処理層を形成することも可能である。
いずれの場合においても、表面処理層は単分子膜状に形成してもよいし、凝集体状に形成させても良い。
SiR1 n(OR2)4−n (1)
式中、R1及びR2は、それぞれ、メチル基、エチル基、イソプロピル基等のアルキ
ル基であり、エポキシ基等の置換基を有していてもよく、
nは、1〜3の数である、
で表されるシラン化合物を例示することができる。
本発明の容器は、その内面が前述した親水性基材により形成され且つその上に前述した親油性表面層が形成されている限り、種々の形態を採ることができる。例えば、親水性基材による単層構造の容器本体とし、この内面に、親油性表面層を形成することができる。また、樹脂製の容器の場合においては、容器本体の内外面を親水性基材の内面層とし、中間層としてエチレン−ビニルアルコール共重合体等からなるガスバリア層を設けた多層構造とすることもできるし、容器を形成する際に生じるスクラップを含むリグラインド層を中間層として設けることもできるし、さらに、多層構造とする場合には、各層との接着性を高めるために、公知の接着剤樹脂層を適宜設けることもできる。
このような容器は、前述した各層を含む層構造の前成形体をそれ自体公知の方法により成形し、これを、ヒートシールによるフィルムの貼り付け、プラグアシスト成形等の真空成形、ブロー成形などの後加工に付して容器の形態とすることができる。一般的には、容器の形態とした後に、前述した親油性表面層を形成するが、フィルムの貼り付けにより袋状容器とする場合には、フィルムに親油性表面層を形成し、これを貼り付けて袋とする。
即ち、本発明では、容器内面の親水性基材の上に形成されている親油性表面層上に油膜が設けられるため、上記のように水性の内容物が充填された場合にも、油膜の形態が安定に維持され、該油膜による水性内容物に対する優れた滑り性が長期間にわたって安定に発揮される。
F=(cosθ−cosθB)/(cosθA−cosθB) (2)
式中、
θは、親油性表面層が形成されている容器の内面について大気圧中で測定された水
接触角であり、
θAは、油膜を形成する油性液体について、大気圧中で測定された水接触角であり
、
θBは、油膜を支持する親油性液体について、大気圧中で測定された水接触角であ
る、
で算出される液層の被覆率Fが0.5以上、好ましくは0.6以上となるように形成されるべきである。即ち、容器の内表面での水接触角θと油膜上での水の接触角θAが同じである場合には、被覆率Fは1.0であり、容器の内面(親油性表面層)の全体が油膜で覆われていることになる。
例えば、被覆率Fが上記範囲よりも小さいと、液量が多量にあっても、表面に油性液体が点在するような形態で油膜が形成され、十分な表面特性を発揮することが困難となってしまう。
τ−1=(γa/ρg)1/2
式中、γaは、油性液体と気体(空気)との間の界面張力であり、
ρは油性液体の密度であり、
gは重力加速度である。
即ち、毛管長(τ−1)以下の範囲内においては重力に比べ、毛管現象(毛管力)が支配的となる。この毛管長は、上記式から理解されるように、親油性表面層の材質にかかわらず、液によって一定であり、従って、液浸透性の凹凸面とするためには、凹部の内径を毛管長(τ−1)以下に設定すればよい。この毛管長は、油膜を形成する油性液体の種類によって異なるが、多くの油性液体で1mmを超える範囲にあるので、1mm以下の内径を有する凹部を親水性表面層の表面全体にわたって分布しておけばよい。この場合、凹部の深さやピッチ及び凹部の密度(単位面積当りの凹部の数)などは、油性液体の種類によっても異なるが、通常、油膜を形成している油性液体の量が0.2乃至50g/m2、好ましくは0.2乃至30g/m2、さらに好ましくは0.5至30g/m2、格段に好ましくは5乃至20g/m2の範囲に維持されるように設定しておけばよい。
尚、以下の実験例等で行った各種の特性、物性等の測定方法は次の通りである。
後述の方法で作製した親油性表面層上での接触角を固液界面解析システムDropMaster700(協和界面科学(株)製)を用いて測定した。接触角としては、大気中における親油性表面層上での水接触角(純水、3μL)、大気中でのオリーブオイル接触角(和光純薬工業(株)製、2μL)、水中でのオリーブオイル接触角(1.5μL)の3つの値を測定した。
後述の方法で作製した親油性表面層表面の形状を原子間力顕微鏡(NanoScopeIII、Digital Instruments社製)により測定した。測定条件を下記に示す。
カンチレバー:共振周波数f0=363〜392kHz、
バネ定数k=20〜80N/m
測定モード:タッピングモード
Scanrate:1Hz
スキャン範囲:5μmx5μm
スキャンライン数:256
得られた3次元形状のデータから、前記原子間力顕微鏡に付属のソフトウェア(Nanoscope:version5.30r2)を用いて、スキャン範囲(25μm2)における二乗平均面粗さRMSを求めた。二乗平均面粗さRMSは下記式(3)で与えられる。
Z(i)は各データポイントのZの値であり、
Zaveは全Z値の平均値である。
後述の方法で作製した親油性表面層の厚みを、X線光電子分光システム(K−Alpha、サーモフィッシャーサイエンティフィック(株)製)を用いて測定した。測定条件を下記に示す。
アルゴンモノマーイオン銃出力:2KV high
ラスターサイズ:オート
測定元素:Si、O、C
測定範囲:φ400μm
親油性表面層をアルゴンモノマー銃でスパッタした後の面についてXPS測定を行い、Cの組成比が1mol%未満になった時点をガラス基板と親油性表面層との界面と見なし、親油性表面層の厚みを求めた。
後述の方法で作製した親油性表面層を形成させたガラス基板を、中鎖脂肪酸トリグリセライド(MCT)中にディップコートし、室温で24時間静置した。24時間静置後、親油性表面層上に中鎖脂肪酸トリグリセライドの油膜が形成されていたものを○、油膜がはじかれて消失していたものを×と評価した。
後述の方法で作製した親油性表面層を形成させたガラス基板を、中鎖脂肪酸トリグリセライド(MCT)中にディップコートし、室温で24時間静置した。その後、液膜が被覆されたこのガラス基板を純水中に浸漬した。純水中への浸漬後も油膜がガラス基板表面に安定に存在していたものを○、ガラス基板表面から剥離したものを×と評価した。
上述の親油性表面層上での油膜形成性試験前後でのガラス基板の重量の変化を読み取り、ガラス基板の表面積で除した値から油膜塗布量(g/m2)を求めた。この値が小さい程、薄い油膜が形成されていることを示している。
後述の方法で作製した各種ガラス基板を用い、23℃50%RHの条件下、固液界面解析システムDropMaster700(協和界面化学(株)製)を用い、評価面が上になるように固定し、70mgの流動性内容物を試験片にのせ、45°の傾斜角における滑落挙動をカメラで撮影し、滑落挙動を解析し、移動距離−時間のプロットから滑落速度を算出した。この滑落速度を滑落性の指標とした。前記滑落速度の値が大きい程、流動性内容物の滑落性が優れている。用いた流動性内容物は下記の通りである。なお、流動性内容物の粘度として、音叉型振動式粘度計SV−10((株)エー・アンド・デイ製)を用いて25℃で測定した値も共に示す。
用いた流動性内容物;
お好みソース(オタフクソース(株)製、粘度=560mPa・s)
スライドグラス(S2441、松浪硝子工業(株)製)
中鎖脂肪酸トリグリセライド(MCT)
表面張力:28.8mN/m(23℃)
粘度:33.8mPa・s(23℃)
沸点:210℃以上
引火点:242℃(参考値)
尚、液体の表面張力は固液界面解析システムDropMaster700(協和界面科学(株)製)を用いて23℃にて測定した値を用いた。なお、液体の表面張力測定に必要な液体の密度は、密度比重計DA−130(京都電子工業(株)製)を用いて23℃で測定した値を用いた。また、潤滑液の粘度は音叉型振動式粘度計SV−10((株)エー・アンド・デイ製)を用いて23℃にて測定した値を示した。
容量125mLのフッ素加工広口試薬瓶(HDPE製)に、0.62gのフェニルトリメトキシシラン(Ph−TMS、信越化学工業(株)製)、125mLのキシレン(特級、和光純薬工業(株))を入れ、充分に攪拌した。攪拌後、スライドグラスを入れ、72h静置し、スライドグラス表面上に親油性表面層を形成した。72h静置の後、スライドグラスを取り出し、キシレン(特級、和光純薬工業(株)製)、アセトン(特級、和光純薬工業(株)製)、純水の順で表面を充分に洗浄し、大気中で乾燥させた。乾燥後、上述の接触角測定、親油性表面層の表面形状測定、親油性表面層の厚み測定、親油性表面層上での油膜形成性試験、水中での油膜の安定性試験を行った。結果をまとめて表2に示す。
フェニルトリメトキシシラン(0.62g)を0.56gのメチルトリメトキシシラン(Me−TMS、信越化学工業(株)製)に変更した以外は実施例1と同様にスライドグラス表面上に親油性表面層を形成し、各種測定を行った。結果をまとめて、表2および表3に示す。
フェニルトリメトキシシラン(0.62g)を0.51gのn−プロピルトリメトキシシラン(Pr−TMS、信越化学工業(株)製)に変更し、96hの静置時間と変更した以外は実施例1と同様にスライドグラス表面上に親油性表面層を形成し、各種測定を行った。結果をまとめて、表2および表3に示す。
スライドグラス表面に親油性表面層を形成せず、上述の接触角測定、表面形状測定、油膜形成性試験、水中での油膜の安定性試験を行った。結果をまとめて表2に示す。さらに、油膜塗布量の測定、流動性内容物の滑落速度測定を行った。結果をまとめて表3に示す。
n−プロピルトリメトキシシラン(0.51g)を0.78gのヘキシルトリエトキシシラン(He−TES、信越化学工業(株)製)に変更した以外は実施例3と同様にスライドグラス表面上に親油性表面層を形成し、各種測定を行った。結果をまとめて、表2に示す。この表面層上では大気中において安定的に油膜が形成することができなかった。
ヘキシルトリエトキシシラン(0.78g)を0.86gのオクチルトリエトキシシラン(Oc−TES、信越化学工業(株)製)と変更した以外は比較例2と同様にスライドグラス表面上に親油性表面層を形成し、各種測定を行った。結果をまとめて、表2に示す。この表面層上では大気中において安定的に油膜が形成することができなかった。
ヘキシルトリエトキシシラン(0.78g)を0.82gのデシルトリメトキシシラン(De−TMS、信越化学工業(株)製)と変更した以外は比較例2と同様にスライドグラス表面上に親油性表面層を形成し、各種測定を行った。結果をまとめて、表2に示す。この表面層上では大気中において安定的に油膜が形成することができなかった。
フェニルトリメトキシシラン(0.62g)を1.30gのオクタデシルトリエトキシシラン(OD−TES、信越化学工業(株)製)に変更し、168hの静置時間に変更した以外は実施例1と同様にスライドグラス表面上に親油性表面層を形成し、各種測定を行った。結果をまとめて、表2に示す。この表面層上では大気中において安定的に油膜が形成することができなかった。
実施例1の手順でスライドグラス上に親油性表面層を作製し、油膜を形成せずに流動性内容物の滑落速度測定を行った。結果を表3に示す。
実施例2の手順でスライドグラス上に親油性表面層を作製し、油膜を形成せずに流動性内容物の滑落速度測定を行った。結果を表3に示す。
スライドグラス表面に親油性表面層を形成せず、油膜を形成せずに流動性内容物の滑落速度測定を行った。結果を表3に示す。
さらに、水中での油膜の安定性試験の結果から、大気中で油膜が形成できた実施例1から3および比較例1において、親油性表面層を形成した実施例1から3では、水中でも油膜が安定に存在できたのに対し、親油性表面層を形成していない比較例1では油膜が表面から剥離し、安定に存在できないことが分かる。この結果から、水中での油膜の安定性は、水中でのオリーブオイル接触角と相関があり、水中でのオリーブオイル接触角が40度以下とすることにより、水中でも油膜を安定に維持させることが可能になると解釈できる。
また、油膜を形成させていない参考例1から3においては、お好みソースの滑落速度は0.8から1.7mm/minの範囲であり、油膜を形成させない場合では、高い滑落性は発現しないことが理解できる。
Claims (8)
- 少なくとも内面が親水性基材から形成された容器において、
前記親水性基材の内面には、水中でのオリーブオイル接触角が38.6度以下であり且つ大気中での水接触角が80度以上である親油性表面層が形成されていることを特徴とする容器。 - 前記親油性表面層の厚みが、1nm〜10μmの範囲にある請求項1に記載の容器。
- 前記親油性表面層中には炭素を含むことを特徴とする請求項1または2の何れかに記載の容器。
- 前記親油性表面層中にはさらにケイ素を含むことを特徴とする請求項3に記載の容器。
- 前記親油性表面層上に油膜が形成されている請求項1〜4の何れかに記載の容器。
- 前記親水性基材は、大気中での水接触角が80度以下である請求項1〜5の何れかに記載の容器。
- 前記親水性基材が、ポリエステル樹脂、(メタ)アクリル樹脂、ポリアミド樹脂或いはガラスである請求項6に記載の容器。
- 水性内容物が収容された請求項5記載の容器。
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