JP6376142B2 - データ処理装置 - Google Patents

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本発明は、バスを介してデータを伝送するデータ処理装置に関する。
画像形成装置のようなデータ処理装置は、画像データに対して種々の画像処理を行い、画像処理済みの画像データに基づき印刷を行ったり、画像処理済みの画像データを外部機器に送信したりする。
たとえば、画像形成装置に画像データが入力されると、その画像データはメモリーに一旦記憶され、画像処理部に出力される。画像処理部は、画像データに対して画像処理を行う。そして、画像処理済みの画像データは、メモリーに書き戻される。
このような画像形成装置は、特許文献1に開示されている。特許文献1の画像形成装置は、メモリーに記憶された画像データに対して画像処理を行う画像処理部を備える。この画像処理部は、DMAコントローラーおよび画像処理専用メモリーを含み、バスを介してメモリーに接続される。そして、画像処理部は、CPUを介さず、メモリーから画像データを読み出し、その画像データに対して画像処理を行った後、画像処理済みの画像データをメモリーに書き戻す。すなわち、画像処理部は、メモリーとの間で画像データのDMA転送を行う。
特開2012−242875号公報
たとえば、画像処理部による画像データの画像処理や画像データのDMA転送が期待通りに行われなければ(すなわち、画像処理部が期待通りに動作しなければ)、不具合が発生する。不具合が発生すると、画像処理部から出力される画像データ(メモリーに書き込まれた画像データ)が期待通りのデータとならない。このため、データ処理時に不具合が発生しているか否かは、画像処理部から出力される画像データの確認などを行うことによって分かる。
データ処理時に不具合が発生した場合には、不具合原因の解析が必要となる。しかし、不具合の発生原因は様々であり、画像処理部からの出力結果だけでは、発生原因の解析作業に時間がかかる(あるいは、不具合原因が分からない)という問題がある。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、データ処理時に不具合が発生した場合に、その不具合原因の解析作業を容易に行うことが可能なデータ処理装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明のデータ処理装置は、データの伝送経路であるバスと、バスを介してスレーブデバイスにアクセスし、スレーブデバイスからデータを読み出す、あるいはスレーブデバイスにデータを書き込む処理である入出力処理を実行する複数のマスターデバイスと、マスターデバイスに対するレジスタ設定を行ってマスターデバイスを動作させる処理装置と、マスターデバイスと処理装置とを接続する第1スイッチと、マスターデバイスとバスとを接続する第2スイッチと、複数のマスターデバイスのうち選択されたマスターデバイスである対象デバイスにより実行される入出力処理をトレースするトレース制御回路と、トレース制御回路によってトレースされた入出力処理に関する情報であって、入出力処理を再現する再現処理を実行するための情報であるトレース情報を記憶するトレースメモリーと、を備える。そして、トレース情報に基づき再現処理を実行するとき、第1スイッチは、対象デバイスと処理装置との接続を遮断する。第2スイッチは、対象デバイスとバスとの接続を遮断する。トレース制御回路は、トレースした入出力処理の実行時に処理装置が対象デバイスに対して行ったレジスタ設定と設定内容が同じになるよう処理装置の代わりに対象デバイスに対してレジスタ設定を行うとともに、トレースした入出力処理の実行時に対象デバイスがスレーブデバイスから読み出したデータと同じデータをスレーブデバイスの代わりに対象デバイスに出力する。
本発明の構成では、入出力処理時(データ処理時)に不具合が発生した場合に、不具合が発生したときに実行されていた入出力処理を再現するためのトレース情報を取得することができる。したがって、不具合原因を解析するためのシミュレーターにトレース情報を入力することにより、不具合が発生したときに実行されていた入出力処理をシミュレーター上で再現することができる(シミュレーターを用いて不具合原因を解析することができる)。その結果、不具合原因の解析作業が容易になる。
また、この構成では、不具合が発生したときに実行されていた入出力処理をデータ処理装置上でも再現することができる。このため、シミュレーターを用いた解析作業に先立って、不具合が発生したときに実行されていた入出力処理を正確に再現できたか否かを判断することができる。たとえば、再現処理の実行時にマスターデバイスから出力されたデータ(スレーブデバイスに書き込まれたデータ)を確認することにより、不具合が発生したときに実行されていた入出力処理を正確に再現できたか否かを判断することができる。
本発明によれば、データ処理時に不具合が発生した場合に、不具合原因の解析作業を容易に行うことができる。
本発明の一実施形態による画像形成装置の構成を示す図 本発明の一実施形態による画像形成装置のハードウェア構成を示す図 本発明の一実施形態による画像形成装置に設けられるトレース部とDMAモジュールとの接続関係を示す図 本発明の一実施形態による画像形成装置において行われるトレース処理の流れを説明するためのフローチャート 本発明の一実施形態による画像形成装置において行われる再現処理の流れを説明するためのフローチャート
以下、本発明の一実施形態について、画像形成装置(複合機)を例にとって説明する。
<画像形成装置の全体構成>
図1に示すように、本実施形態の画像形成装置100は、画像読取部1および印刷部2を備える。
画像読取部1は、コンタクトガラス11a上に載置された原稿をランプ12で照射し、原稿からの反射光を受けたイメージセンサー13の出力値をA/D変換することによって、原稿の画像データを生成する。なお、画像読取部1は、コンタクトガラス11b上を経由する原稿搬送路に沿って原稿を搬送する原稿搬送ユニット14を含む。この原稿搬送ユニット14を用いる場合には、搬送中の原稿がコンタクトガラス11b上を通過するときに、画像読取部1による原稿の読み取りが行われる。
印刷部2は、用紙搬送路21に供給された用紙を複数の搬送ローラー対22によって搬送する。このとき、印刷部2は、画像データ(たとえば、画像読取部1による原稿の読み取りによって得られた画像データ)に基づきトナー像を形成する。そして、印刷部2は、搬送中の用紙にトナー像を印刷(転写)する。この印刷部2は、給紙部3、画像形成部4および定着部5によって構成される。
給紙部3は、ピックアップローラー31および給紙ローラー対32を含み、用紙カセット33に収納された用紙を用紙搬送路21に供給する。画像形成部4は、感光体ドラム41、帯電装置42、露光装置43、現像装置44、転写ローラー45およびクリーニング装置46を含み、画像データに基づきトナー像を形成するとともに、そのトナー像を用紙に転写する。定着部5は、定着ローラー対51を含み、用紙を加熱および加圧してトナー像を定着させる。
<画像形成装置のハードウェア構成>
図2に示すように、画像形成装置100は、制御部110を備える。制御部110は、画像形成装置100の全体制御を行う。また、制御部110は、画像読取部1および印刷部2と接続され、これらの制御を行う。すなわち、制御部110は、画像読取部1の読取動作および印刷部2の印刷動作をそれぞれ制御する。
また、制御部110は、画像形成装置100に入力された画像データに対して種々の画像処理を行う。たとえば、制御部110は、画像読取部1による原稿の読み取りによって得られた画像データに対する画像処理を行う。あるいは、制御部110は、ネットワーク通信部6と接続され、ネットワーク通信部6を介して画像形成装置100に入力された画像データに対する画像処理を行う。なお、ネットワーク通信部6には、画像形成装置100のユーザーにより使用されるパーソナルコンピューター(PC)200が接続される。そして、PC200にて生成された画像データがネットワーク通信部6を介して画像形成装置100に入力される。
この制御部110は、図2および図3に示すように、CPU111、ROM112、RAM113およびDMAモジュール114を備える。CPU111、ROM112、RAM113およびDMAモジュール114は、それぞれ、バス10に接続され、バス10を介して他のデバイスとの間でデータをやり取りする。なお、CPU111は「処理装置」に相当し、RAM113は「スレーブデバイス」に相当し、DMAモジュール114は「マスターデバイス」に相当する。
CPU111は、制御用のプログラムやデータに基づき動作する。ROM112は、たとえば、フラッシュROMであり、RAM113は、たとえば、ダイナミックRAM(DRAM)である。CPU111を動作させるための制御用のプログラムやデータは、ROM112に記憶され、RAM113に展開される。また、RAM113には、画像形成装置100に入力された画像データ(画像処理の対象となる画像データ)が格納される。
DMAモジュール114は、画像データに対して画像処理を行うための画像処理モジュールであり、画像処理回路115や画像処理メモリー116を有する。なお、DMAモジュール114は複数設けられており、複数のDMAモジュール114によって画像処理部117が構成される。複数のDMAモジュール114は、ガンマ補正処理、回転処理、拡大縮小処理および圧縮伸長処理など画像データに対して互いに異なる画像処理を行う。図2および図3では、便宜上、2モジュール分のDMAモジュール114を図示するが、DMAモジュール114の設置数は特に限定されない。
ここで、DMAモジュール114は、DMA(Direct Memory Access)方式でのデータ転送を制御するDMAマスターとして機能するデバイスであって、DMAコントローラー(DMAC)118を有する。すなわち、DMAモジュール114は、CPU111を介さず、RAM113との間でデータの入出力処理(データのDMA転送)を実行する。
たとえば、コピージョブやプリントジョブが実行されると、CPU111は、画像形成装置100に入力された画像データをRAM113に格納する。その後、CPU111は、RAM113に格納された画像データの読み出しと画像処理済みの画像データのRAM113への書き込みとをDMAモジュール114に実行させるため、DMAモジュール114を起動する。
DMAモジュール114を起動するため、CPU111は、DMAモジュール114のレジスタ部119に含まれる複数のレジスタ(たとえば、転送元アドレスレジスタ、転送先アドレスレジスタおよび転送サイズレジスタなど)に対して適切な値を書き込む。すなわち、DMAモジュール114の起動に際し、CPU114は、レジスタ設定(転送先アドレス、転送元アドレスおよび転送サイズなどの設定)を複数回行う。
CPU111は、DMAモジュール114に対するレジスタ設定を完了させると、DMAモジュール114を起動する。これにより、DMAモジュール114は、入出力処理(画像処理のためのデータ転送)を開始する。すなわち、DMAモジュール114は、バス10にアクセスする。そして、DMAモジュール114は、RAM113から画像データを読み出し、当該画像データに対して画像処理を行った後、画像処理済みの画像データをRAM113に書き込む。また、DMAモジュール114は、入出力処理が終了すると、CPU111に終了を通知する。
たとえば、コピージョブやプリントジョブでは、複数のDMAモジュール114のうち所定のDMAモジュール114による画像処理によって、画像形成装置100に入力された画像データが露光制御用データ(露光装置43を制御するためのデータ)に変換される。そして、露光制御用データは露光装置43に出力される。
また、図2に示すように、制御部110は、デバッグインターフェース部7と接続される。デバッグインターフェース部7は、デバッグ制御の命令をCPU111に入力するためのものである。たとえば、デバッグインターフェース部7には、デバッグ担当者により使用されるデバッグ端末300(PCなど)が接続される。
<トレース処理および再現処理>
本実施形態では、複数のDMAモジュール114のうち、選択したDMAモジュール114により行われた入出力処理(画像処理のためのデータ転送)を再現するための再現処理の実行が可能である。たとえば、デバッグインターフェース部7にデバッグ端末300を接続し、そのデバッグ端末300を操作することにより、複数のDMAモジュール114のうちから再現処理の処理対象を選択することができる(以下の説明では、再現処理の処理対象を対象デバイス114と称する場合がある)。以下、図2および図3を参照して具体的に説明する。
制御部110には、再現処理を実行するため、スイッチSW1およびSW2が設けられる。スイッチSW1は、複数のDMAモジュール114のそれぞれに1つずつ割り当てられており、対応するDMAモジュール114とCPU111とを接続する。スイッチSW2は、複数のDMAモジュール114のそれぞれに1つずつ割り当てられており、対応するDMAモジュール114とバス10(RAM113)とを接続する。スイッチSW1は「第1スイッチ」に相当し、スイッチSW2は「第2スイッチ」に相当する。
さらに、制御部110には、再現処理を実行するトレース部120が設けられる。トレース部120は、スイッチSW1を介してDMAモジュール114のレジスタ設定ポートに接続され、スイッチSW2を介してDMAモジュール114の入出力ポートに接続される。なお、DMAモジュール114のレジスタ設定ポートは、レジスタ設定を行うための信号が入力されるポートである。DMAモジュール114の入出力ポートは、リードデータおよびライトデータが入出力されるポートである。
また、トレース部120は、トレース制御回路121およびトレースメモリー122を有する。トレース制御部120は、対象デバイス114が行った入出力処理(対象デバイス114に対して行われたレジスタ設定も含む)をトレースする。トレースメモリー122は、トレース情報123を記憶する。トレース情報123は、トレース制御回路121によってトレースされた入出力処理に関する情報であって、再現処理を実行するための情報である。
トレース制御回路121は、対象デバイス114のレジスタ設定ポートに入力された信号を監視するとともに、対象デバイス114の入出力ポートを介して入出力されたデータを監視し、それによって得られた情報をトレース情報123としてトレースメモリー123に記憶させる。
たとえば、トレース制御回路121は、対象デバイス114に対して複数回行われる各レジスタ設定の設定内容や、各レジスタ設定の設定タイミング(或るレジスタの設定が行われてから次のレジスタの設定が行われるまでの時間間隔)などを示す情報をトレース情報123としてトレースメモリー122に記憶させる。
また、トレース制御回路121は、バス10に出力された各データの内容、各データの属性、および、各データの転送元と転送先のアドレスなどを示す情報をトレース情報123としてトレースメモリー122に記憶させる。データ属性には、ライトデータであるかリードデータであるかを示す情報、バースト長を示す情報、および、バイトイネーブル情報などがある。バイトイネーブル情報というのは、バス10を構成する各バイトレーンの有効/無効を示す情報である。
さらに、トレース制御回路121は、トレース情報123として、バス10に出力された各データの出力タイミング(或るデータがバス10に出力されてから次のデータがバス10に出力されるまでの時間間隔)を示す情報をトレースメモリー122に記憶させる。
(トレース処理)
図4に示すフローチャートを参照し、対象デバイス114により行われる入出力処理(対象デバイス114に対して行われるレジスタ設定も含む)をトレースするときの流れについて説明する。図4に示すフローチャートのスタート時点では、画像形成装置100にデバッグ端末300が接続された状態となっている。そして、トレース処理を実行するための設定として、デバッグ端末300からの指示で、複数のDMAモジュール114から対象デバイス114を選択する。そして、トレース部120によるトレース処理は、対象デバイス114に対してレジスタ設定が行われるタイミングで開始される。
ステップS1において、トレース制御回路121は、対象デバイス114によって行われる入出力処理のトレースを開始する。また、ステップS2において、トレース制御回路121は、トレースによって得られた情報をトレース情報123としてトレースメモリー123に記憶させていく。
ステップS3において、トレース制御回路121は、トレース終了タイミングになったか否かを判断する。たとえば、トレース終了タイミングは、対象デバイス114による画像処理(画像処理済みの画像データのRAM113への書き込み)が完了した時点に設定される。そして、トレース終了タイミングになったとトレース制御回路121が判断した場合、ステップS4に移行し、トレース制御回路121によるトレースが終了する。一方で、ステップS3において、トレース終了タイミングになっていないとトレース制御回路121が判断した場合には、ステップS2に移行する。すなわち、トレース制御回路121によるトレースが続行される。
(再現処理)
図5に示すフローチャートを参照し、対象デバイス114により行われた入出力処理(対象デバイス114に対して行われたレジスタ設定も含む)を再現するときの流れについて説明する。図5に示すフローチャートのスタート時点では、画像形成装置100にデバッグ端末300が接続された状態となっている。そして、再現処理を実行するための設定として、デバッグ端末300からの指示で、複数のDMAモジュール114から対象デバイス114を選択する。また、再現処理の実行をデバッグ端末300が指示する。
再現処理の実行が指示されると、ステップS11において、トレース部120が起動する。そして、ステップS12において、トレース制御回路121は、スイッチSW1を制御し、対象デバイス114とCPU111との接続を遮断する。また、トレース制御回路121は、スイッチSW2を制御し、対象デバイス114とバス10との接続を遮断する。これにより、対象デバイス114に接続されるデバイスはトレース部120だけとなる。
その後、ステップS13において、トレース制御回路121は、CPU111の代わりに、対象デバイス114に対してレジスタ設定を行う。
このとき、トレース制御回路121は、トレースした入出力処理の実行時にCPU111が対象デバイス114に対して行ったレジスタ設定と設定内容が同じになるよう対象デバイス114に対してレジスタ設定を行う。また、トレース制御回路121は、トレースした入出力処理の実行時にCPU111が対象デバイス114に対して複数回行った各レジスタ設定の設定タイミングと同じタイミングで対象デバイス114に対してレジスタ設定を行う。すなわち、トレース制御回路121によるレジスタ設定は、トレース情報123に基づき行われる。
トレース制御回路121によるレジスタ設定が完了すると、ステップS14に移行する。ステップS14に移行すると、対象デバイス114が起動する(動作を開始する)。対象デバイス114が起動すると、対象デバイス114がトレース部120にアクセスする。たとえば、対象デバイス114からトレース部120に対して、データの読み出し命令などが出力される。
ステップS15において、トレース制御回路121は、対象デバイス114に対してデータを出力する。このとき、トレース制御回路121は、トレースした入出力処理の実行時にRAM113から対象デバイス114(バス10)に出力されたデータと同じデータを対象デバイス114に出力する。また、トレース制御回路121は、トレースした入出力処理の実行時にRAM113から対象デバイス114に出力されたデータの出力タイミングと同じタイミングで対象デバイス114にデータを出力する。すなわち、トレース制御回路121から対象デバイス114へのデータ出力は、トレース情報123に基づき行われる。
ここで、対象デバイス114に対して行ったレジスタ設定およびその設定タイミングがトレースした入出力処理の実行時と同じであり、対象デバイス114に出力したデータおよびその出力タイミングもトレースした入出力処理の実行時と同じであるので、対象デバイス114はトレースした入出力処理の実行時と同じ動作を行う。すなわち、対象デバイス114は、トレースした入出力処理の実行時に画像処理したデータと同じデータの画像処理を行い、トレースした入出力処理の実行時にRAM113に出力したデータ(書き込んだデータ)と同じデータを同じ出力タイミングで出力する。
しかし、トレースした入出力処理の実行時に対象デバイス114が行った動作(ここでは第1動作とする)と、再現処理の実行時に対象デバイス114が行った動作(ここでは第2動作とする)とが異なる場合がある。
このため、ステップS16において、トレース制御回路121は、トレース情報123に基づき、第1動作と第2動作との比較を行う。そして、ステップS17において、トレース制御回路121は、第1動作と第2動作とが一致しているか否かを判断する。たとえば、トレース制御回路121は、対象デバイス114から出力されたデータがトレース情報123で示されるデータと一致していれば、第1動作と第2動作とが一致していると判断する。あるいは、トレース制御部121は、対象デバイス114から出力されたデータ(または、データの書き込み命令)の出力タイミングがトレース情報123で示される出力タイミングと一致していれば、第1動作と第2動作とが一致していると判断する。
第1動作と第2動作とが一致しているとトレース制御回路121が判断した場合、ステップS18に移行する。ステップS18に移行すると、トレース制御回路121は、再現処理が成功と判断する。
一方で、第1動作と第2動作とが一致していないとトレース制御回路121が判断した場合には、ステップS19に移行する。ステップS19に移行すると、トレース制御回路121は、再現処理が失敗したと判断する。再現処理が失敗したと判断した場合、トレース制御部120は、再現処理が失敗した旨をCPU111に通知する。そして、CPU111は、再現処理が失敗した旨を報知するための所定処理を行う。たとえば、CPU111は、再現処理が失敗した旨のエラー通知をデバッグ端末300に送信する。このエラー通知を受けたデバッグ端末300は、エラー表示を行う。
本実施形態の画像形成装置100(データ処理装置)は、上記のように、データの伝送経路であるバス10と、バス10を介してRAM113(スレーブデバイス)にアクセスし、RAM113からデータを読み出すとともにRAM113にデータを書き込む処理である入出力処理を実行する複数のDMAモジュール114(マスターデバイス)と、DMAモジュール114に対するレジスタ設定を行ってDMAモジュール114を動作させるCPU111(処理装置)と、DMAモジュール114とCPU111とを接続するスイッチSW1(第1スイッチ)と、DMAモジュール114とバス10とを接続するスイッチSW2(第2スイッチ)と、複数のDMAモジュール114のうち選択された対象デバイス114により実行される入出力処理をトレースするトレース制御回路121と、トレース制御回路121によってトレースされた入出力処理に関する情報であって、入出力処理を再現する再現処理を実行するための情報であるトレース情報123を記憶するトレースメモリー122と、を備える。そして、トレース情報123に基づき再現処理を実行するとき、スイッチSW1は、対象デバイス114とCPU111との接続を遮断する。スイッチSW2は、対象デバイス114とバス10との接続を遮断する。トレース制御回路121は、トレースした入出力処理の実行時にCPU111が対象デバイス114に対して行ったレジスタ設定と設定内容が同じになるようCPU111の代わりに対象デバイス114に対してレジスタ設定を行うとともに、トレースした入出力処理の実行時に対象デバイス114がRAM113から読み出したデータと同じデータをRMA113の代わりに対象デバイス114に出力する。
本実施形態の構成では、入出力処理時に不具合が発生した場合に、不具合が発生したときに実行されていた入出力処理を再現するためのトレース情報123を取得することができる。したがって、不具合原因を解析するためのシミュレーターにトレース情報123を入力することにより、不具合が発生したときに実行されていた入出力処理をシミュレーター上で再現することができる(シミュレーターを用いて不具合原因を解析することができる)。その結果、不具合原因の解析作業が容易になる。
また、この構成では、不具合が発生したときに実行されていた入出力処理を画像形成装置100上でも再現することができる。このため、シミュレーターを用いた解析作業に先立って、不具合が発生したときに実行されていた入出力処理を正確に再現できたか否かを判断することができる。たとえば、再現処理の実行時に対象デバイス114から出力されたデータ(RAM113に書き込まれたデータ)を確認することにより、不具合が発生したときに実行されていた入出力処理を正確に再現できたか否かを判断することができる。
また、本実施形態では、上記のように、トレース制御回路121は、トレース情報123として、対象デバイス114に対して行われた各レジスタ設定の設定内容および各レジスタ設定の設定タイミングをトレースメモリー122に記憶させるとともに、バス10に出力された各データの内容、各データの転送元と転送先のアドレス、各データの属性および各データの出力タイミングをトレースメモリー122に記憶させる。このような情報をトレース情報123として取得できるよう構成すれば、容易に、不具合が発生したときに実行されていた入出力処理を正確に再現することができる。たとえば、再現処理の実行時に対象デバイス114が行うデータの読み出しや書き込みタイミングを不具合が発生したときに実行されていた入出力処理において対象デバイス114が行ったデータの読み出しや書き込みタイミングと一致させることができる。
また、本実施形態では、上記のように、トレース制御回路121は、トレースした入出力処理の実行時に対象デバイス114が行った動作と、再現処理の実行時に対象デバイス114が行った動作とが異なっているか否かをトレース情報123に基づき判断し、異なっていると判断した場合、再現処理が失敗した旨をCPU111に通知する。この通知を受けたCPU111は、再現処理が失敗した旨を報知するための処理を行う。このように構成すれば、デバック担当者からすると、不具合が発生したときに実行されていた入出力処理を正確に再現できたか否かを事前(解析作業を行う前)に把握することができ、利便性が良い。言い換えると、正確に再現できていないトレース情報123を基に解析作業が行われるのを抑制することができる。
ここで、予め定められたテスト動作をDMAモジュール114(テスト対象モジュール114)に行わせ、テスト対象モジュール114に不具合が発生しているか否かを判断することができるよう構成してもよい。このように構成する場合、トレースメモリー123には、テスト対象モジュール114にテスト動作を行わせるための動作情報が予め記憶される。そして、トレース制御回路121は、動作情報に基づく動作と同じ動作をテスト対象モジュール114に行わせる。
このとき、トレース制御回路121は、動作情報で示される動作と同じ動作がテスト対象モジュール114にて行われるように、テスト対象モジュール114に対してレジスタ設定を行い、テスト対象モジュール114へのデータ出力を行う。これにより、テスト対象モジュール114に不具合が発生していれば、テスト対象モジュール114は動作情報で示される動作と異なる動作を行うことになる。
その後、トレース制御回路121は、テスト対象モジュール114の動作結果を示す動作結果情報をCPU111に通知する。そして、CPU111に通知された動作結果情報はデバッグ端末300に表示される。これにより、トレース処理や再現処理を行わなくても、動作結果情報に基づき、テスト対象モジュール114に不具合が発生しているか否かを判断することができる。
なお、トレース制御回路121からテスト対象モジュール114へのデータの出力タイミングを変化させた場合のテスト対象モジュール114の各動作を確認するため、テスト対象モジュール114へのデータの出力タイミングが自動調整されてもよい。
今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
10 バス
111 CPU(処理装置)
113 RAM(スレーブデバイス)
114 DMAモジュール(マスターデバイス)
115 画像処理回路
116 画像処理メモリー
118 DMAコントローラー
121 トレース制御回路
122 トレースメモリー
123 トレース情報
SW1 スイッチ(第1スイッチ)
SW2 スイッチ(第2スイッチ)

Claims (5)

  1. データの伝送経路であるバスと、
    前記バスを介してスレーブデバイスにアクセスし、前記スレーブデバイスからデータを読み出す、あるいは前記スレーブデバイスにデータを書き込む処理である入出力処理を実行する複数のマスターデバイスと、
    前記マスターデバイスに対するレジスタ設定を行って前記マスターデバイスを動作させる処理装置と、
    前記マスターデバイスと前記処理装置とを接続する第1スイッチと、
    前記マスターデバイスと前記バスとを接続する第2スイッチと、
    複数の前記マスターデバイスのうち選択された前記マスターデバイスである対象デバイスにより実行される前記入出力処理をトレースするトレース制御回路と、
    前記トレース制御回路によってトレースされた前記入出力処理に関する情報であって、前記入出力処理を再現する再現処理を実行するための情報であるトレース情報を記憶するトレースメモリーと、を備え、
    前記トレース情報に基づき前記再現処理を実行するとき、
    前記第1スイッチは、前記対象デバイスと前記処理装置との接続を遮断し、
    前記第2スイッチは、前記対象デバイスと前記バスとの接続を遮断し、
    前記トレース制御回路は、トレースした前記入出力処理の実行時に前記処理装置が前記対象デバイスに対して行ったレジスタ設定と設定内容が同じになるよう前記処理装置の代わりに前記対象デバイスに対してレジスタ設定を行うとともに、トレースした前記入出力処理の実行時に前記対象デバイスが前記スレーブデバイスから読み出したデータと同じデータを前記スレーブデバイスの代わりに前記対象デバイスに出力することを特徴とするデータ処理装置。
  2. 前記トレースメモリーは、前記トレース情報として、前記対象デバイスに対して行われた各レジスタ設定の設定内容および前記各レジスタ設定の設定タイミングを記憶し、前記バスに出力された各データの内容、前記各データの転送元と転送先のアドレス、前記各データの属性および前記各データの出力タイミングを記憶することを特徴とする請求項1に記載のデータ処理装置。
  3. 前記トレース制御回路は、トレースした前記入出力処理の実行時に前記対象デバイスが行った動作と、前記再現処理の実行時に前記対象デバイスが行った動作とが異なっているか否かを前記トレース情報に基づき判断し、異なっていると判断した場合、前記再現処理が失敗した旨を前記処理装置に通知し、
    前記処理装置は、前記再現処理が失敗した旨を報知するための処理を行うことを特徴とする請求項1または2に記載のデータ処理装置。
  4. 前記マスターデバイスは、画像データの転送を制御するDMAコントローラー、画像データに対して画像処理を行う画像処理回路、および、画像データを記憶する画像処理メモリーを有するデバイスであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のデータ処理装置。
  5. 前記トレースメモリーは、予め定められたテスト動作を前記マスターデバイスに行わせるための動作情報を記憶し、
    前記トレース制御回路は、前記動作情報に基づく動作と同じ動作を前記マスターデバイスに行わせ、前記マスターデバイスの動作結果を示す動作結果情報を前記処理装置に通知することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のデータ処理装置。
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