JP6375844B2 - 熱転写受像シート及びその製造方法 - Google Patents
熱転写受像シート及びその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6375844B2 JP6375844B2 JP2014205500A JP2014205500A JP6375844B2 JP 6375844 B2 JP6375844 B2 JP 6375844B2 JP 2014205500 A JP2014205500 A JP 2014205500A JP 2014205500 A JP2014205500 A JP 2014205500A JP 6375844 B2 JP6375844 B2 JP 6375844B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- thermal transfer
- layer
- transfer image
- receiving sheet
- water
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
Description
本実施形態の熱転写受像シート1は、図1に示すように、少なくとも基材2の一方の面上に、断熱層3、下引き層4及び染料受容層5がこの順番で積層されて構成されている。
M(OR)n ・・・(1)
ここで、
M:Si、Ti、Al、Zr等の金属
R:CH3、C2H5等のアルキル基
n:Mの種類によって異なる1〜4の整数
である。
ル、ネオペンチルグリコール、1,4−ブタンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、1,3−シクロヘキサンジメタノール、1,2−シクロヘキサンジメタノール、1,6−ヘキサンジオール、p−キシリレングリコール、トリエチレングリコールなどが挙げられ、これらの1種もしくは2種以上を併用してもよい。ジエチレングリコールを全グリコール成分中に20モル%以上80モル%以下の範囲で含有することが好ましい。ジエチレングリコールが、この範囲外でもアルコールに対して耐溶剤性は得られるが、トルエン、キシレン等の芳香族系溶剤に対して耐溶剤性が不十分である。水分散性ポリエステルは公知の製造技術により、ジカルボン酸とジグリコールとをエステル化或いはエステル交換反応後、重縮合反応させることによって製造されるが、その製造方法についてはなんら限定されるものではない。
厚さ140μmの上質紙の一方の面に溶融押し出し法により厚さ30μmのポリエチレン樹脂層1を形成して基材とした。
層を形成し、その他方の面と前記基材の他方の面とを溶融押し出し法により厚さ15μmのポリエチレン樹脂層2を介して(サンドラミ方式)、基材の上に断熱層を積層した。
テトラエトキシシラン 2.8部
ビニルピロリドン−ビニルカプロラクタム共重合体 2.8部
ポリビニルアルコール 2.8部
水分散ポリエステル 2.1部
0.1N塩酸 53.8部
純水 31.8部
イソプロピルアルコール 3.9部
塩ビ共重合体エマルジョン 40.0部
(ビニブラン603、日信化学工業社製、Tg63℃)
純水 58.0部
シリコーンエマルジョン 2.0部
(BY22−736EX、東レ・ダウコーニング社製)
下引き層を下記組成の下引き層塗布液−2にした以外は、実施例1と同様にして、実施例2の熱転写受像シートを得た。
塩化第一錫 2.8部
ビニルピロリドン−ビニルカプロラクタム共重合体 2.8部
ポリビニルアルコール 2.8部
水分散ポリエステル 2.1部
0.1N塩酸 53.8部
純水 31.8部
イソプロピルアルコール 3.9部
下引き層を下記組成の下引き層塗布液−3にした以外は、実施例1と同様にして、実施例3の熱転写受像シートを得た。
トリイソプロポキシアルミニウム 2.8部
ビニルピロリドン−ビニルカプロラクタム共重合体 2.8部
ポリビニルアルコール 2.8部
水分散ポリエステル 2.1部
0.1N塩酸 53.8部
純水 31.8部
イソプロピルアルコール 3.9部
下引き層を下記組成の下引き層塗布液−4にした以外は、実施例1と同様にして、比較例1の熱転写受像シートを得た。
ポリビニルアルコール 4.2部
水分散ポリエステル 4.2部
純水 87.7部
イソプロピルアルコール 3.9部
下引き層を下記組成の下引き層塗布液−5にした以外は、実施例1と同様にして、比較例2の熱転写受像シートを得た。
テトラエトキシシラン 4.2部
ポリビニルアルコール 4.2部
0.1N塩酸 53.8部
純水 33.9部
イソプロピルアルコール 3.9部
下引き層を下記組成の下引き層塗布液−6にした以外は、実施例1と同様にして、比較例3の熱転写受像シートを得た。
テトラエトキシシラン 4.2部
ビニルピロリドン−ビニルカプロラクタム共重合体 4.2部
0.1N塩酸 53.8部
純水 33.9部
イソプロピルアルコール 3.9部
下引き層を下記組成の下引き層塗布液−7にした以外は、実施例1と同様にして、比較例4の熱転写受像シートを得た。
テトラエトキシシラン 4.2部
ポリビニルアルコール 4.2部
水分散ポリエステル 2.1部
0.1N塩酸 53.8部
純水 33.9部
イソプロピルアルコール 3.9部
下引き層を下記組成の下引き層塗布液−8にした以外は、実施例1と同様にして、比較例4の熱転写受像シートを得た。
テトラエトキシシラン 3.5部
ポリビニルアルコール 3.5部
ビニルピロリドン−ビニルカプロラクタム共重合体 3.5部
0.1N塩酸 53.8部
純水 33.9部
実施例1の発泡ポリプロピレンフィルムのスキン層側に、下引き層を設けることなく、実施例1と同様の染料受容層塗布液を、乾燥後の厚みが4μmとなるように塗布、乾燥することで、染料受容層を形成し、比較例5の熱転写受像シートを得た。
基材として、4.5μmの片面易接着処理付きポリエチレンテレフタレートフィルムを使用し、その非易接着処理面に下記組成の耐熱滑性層塗布液を、乾燥後の塗布量が1.0g/m2となるように塗布、乾燥し、耐熱滑性層付き基材を得た。次に、耐熱滑性層付き基材の易接着処理面に、下記組成の熱転写層塗布液を、乾燥後の塗布量が1.0g/m2となるように塗布、乾燥して熱転写層を形成し、熱転写記録媒体を得た。
シリコーン系アクリルグラフトポリマー 50.0部
(東亜合成社製:US−350)
メチルエチルケトン 50.0部
C.I.ソルベントブルー36 2.5部
C.I.ソルベントブルー63 2.5部
ポリビニルアセタール樹脂 5.0部
トルエン 45.0部
メチルエチルケトン 45.0部
実施例1〜3、比較例1〜6の熱転写受像シートおよび熱転写記録媒体を使用し、印画速度が1.5msec/line、解像度が300×300DPIの評価用サーマルプリンタにてベタ画像の印画を行い、最高反射濃度、異常転写に関して評価を行った。また、40℃90%RH環境下に100時間保存後、常温にてさらに24時間保存した後、常温にて24時間保存された熱転写受像紙シートを用い、同様の評価を行った。評価結果を以下の表1に示す。なお最高反射濃度は、X−rite528にて測定した値である。また異常転写の評価は、以下の基準にて行った。なお、ここで言う異常転写とは、熱転写時に熱転写受像シート側のいずれかの層間にて剥離し、熱転写層へ転写してしまうことを言う。
○ :異常転写の発生無し。
× :異常転写が部分的に発生。
××:異常転写が全面に発生。
また、コゲの評価は、以下の基準にて行った。△以上が実用上問題ないレベルである。
○:マット化が認められない。
×:マット化がごく僅かに認められる。
××:マット化が認められる。
表1に示す結果から分かるように、アルコキシド、その加水分解物及び塩化錫の少なくともいずれか一つと、ビニルピロリドン−ビニルカプロラクタム共重合体と水溶性高分子と水分散性ポリエステルとを主成分として含む塗布液を塗布、乾燥して形成した下引き層を設けられた実施例1〜3の熱転写受像シートは、最高反射濃度も十分に高く、高温・高湿下に保存後も異常転写の不具合も発生せず、本発明による効果が確認された。
2:基材
3:断熱層
4:下引き層
5:染料受容層
Claims (5)
- 基材の一方の面に、断熱層、下引き層、染料受容層を順次積層した熱転写受像シートにおいて、
前記下引き層は、アルコキシド、その加水分解物、及び塩化錫のうちのいずれか一つ以上と、ビニルピロリドン−ビニルカプロラクタム共重合体と、水溶性高分子と、水分散性ポリエステルとを含む組成物からなることを特徴とする熱転写受像シート。 - 前記水溶性高分子は、ポリビニルアルコールであることを特徴とする請求項1に記載の熱転写受像シート。
- 前記水分散性ポリエステルは、ジカルボン酸成分としてエステル形成性スルホン酸アルカリ金属塩化合物と、ジグリコール成分としてジエチレングリコールとにより共重合されていることを特徴とする請求項1または2に記載の熱転写受像シート。
- 前記アルコキシドは、テトラエトキシシランまたはトリイソプロポキシアルミニウム、またはそれらの混合物であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の熱転写受像シート。
- 基材の一方の面に、断熱層、下引き層、染料受容層を順次積層してなる熱転写受像シートの製造方法において、
前記下引き層は、アルコキシド、その加水分解物、及び塩化錫のうちのいずれか一つ以上と、ビニルピロリドン−ビニルカプロラクタム共重合体と水溶性高分子と水分散性ポリエステルとを含む組成物を、断熱層上に塗布、乾燥して形成することを特徴とする熱転写受像シートの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014205500A JP6375844B2 (ja) | 2014-10-06 | 2014-10-06 | 熱転写受像シート及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014205500A JP6375844B2 (ja) | 2014-10-06 | 2014-10-06 | 熱転写受像シート及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016074125A JP2016074125A (ja) | 2016-05-12 |
JP6375844B2 true JP6375844B2 (ja) | 2018-08-22 |
Family
ID=55950628
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014205500A Active JP6375844B2 (ja) | 2014-10-06 | 2014-10-06 | 熱転写受像シート及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6375844B2 (ja) |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4965241A (en) * | 1989-12-11 | 1990-10-23 | Eastman Kodak Company | Thermal dye transfer receiving element with subbing layer for dye image-receiving layer |
US5384304A (en) * | 1994-05-20 | 1995-01-24 | Eastman Kodak Company | Receiving element subbing layer for use in thermal dye transfer |
JP5617482B2 (ja) * | 2010-09-24 | 2014-11-05 | 凸版印刷株式会社 | 感熱転写記録媒体 |
JP5811875B2 (ja) * | 2011-03-07 | 2015-11-11 | 大日本印刷株式会社 | 熱転写受像シート |
JP5648973B2 (ja) * | 2011-03-11 | 2015-01-07 | 凸版印刷株式会社 | 感熱転写記録媒体 |
JP5895621B2 (ja) * | 2011-03-24 | 2016-03-30 | 凸版印刷株式会社 | 感熱転写記録媒体 |
-
2014
- 2014-10-06 JP JP2014205500A patent/JP6375844B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2016074125A (ja) | 2016-05-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5640852B2 (ja) | 感熱転写記録媒体 | |
JP6269490B2 (ja) | 感熱転写記録媒体 | |
US9987867B2 (en) | Thermal transfer image receiving sheet and method for fabricating the same | |
JP5773339B2 (ja) | 感熱転写記録媒体 | |
JP5648975B2 (ja) | 感熱転写記録媒体 | |
JP5617482B2 (ja) | 感熱転写記録媒体 | |
JP6273965B2 (ja) | 熱転写受像シートの製造方法 | |
JP5648973B2 (ja) | 感熱転写記録媒体 | |
JP6255940B2 (ja) | 熱転写受像シート及びその製造方法 | |
JP5895621B2 (ja) | 感熱転写記録媒体 | |
JP6375844B2 (ja) | 熱転写受像シート及びその製造方法 | |
JP5686008B2 (ja) | 感熱転写記録媒体 | |
JP6273964B2 (ja) | 熱転写受像シート及びその製造方法 | |
JP5640847B2 (ja) | 感熱転写記録媒体 | |
JP6369270B2 (ja) | 熱転写受像シートおよびその製造方法 | |
JP5655462B2 (ja) | 感熱転写記録媒体 | |
JP6183116B2 (ja) | 熱転写受像シート及びその製造方法 | |
JP5655469B2 (ja) | 感熱転写記録媒体 | |
JP5659652B2 (ja) | 感熱転写記録媒体 | |
JP6728624B2 (ja) | 熱転写受像シートの製造方法 | |
JP2012066466A (ja) | 感熱転写記録媒体 | |
JP2018111234A (ja) | 熱転写受像シートおよびその製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20170922 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20180615 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20180626 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20180709 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6375844 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |