JP5640847B2 - 感熱転写記録媒体 - Google Patents

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Description

本発明は、感熱転写方式のプリンタに使用される感熱転写記録媒体に関するものであり、基材の一方の面に耐熱滑性層を設け、該基材の他方の面に下引き層、染料層を順次形成した感熱転写記録媒体に関し、さらに詳しくは、高速印画時における転写感度が高く、すなわち、染料層に使用する染料を低減でき、また長期間における高温・高湿下に保存後においても、印画における異常転写を防止でき、しかも、高濃度部で発生する画質不良、すなわち、被転写体の受像層が感熱転写記録媒体に融着することで色相変動が起こり、その結果、印画物表面が部分的にマット化する、いわゆる「テカリ」の現象を少なくすることができる感熱転写記録媒体に関するものである。
一般に、感熱転写記録媒体は、サーマルリボンと呼ばれ、感熱転写方式のプリンタに使用されるインクリボンのことであり、基材の一方の面に感熱転写層、その基材の他方の面に耐熱滑性層(バックコート層)を設けたものである。ここで、感熱転写層は、インクの層であって、プリンタのサーマルヘッドに発生する熱によって、そのインクを昇華(昇華転写方式)あるいは溶融(溶融転写方式)させ、被転写体側に転写するものである。
現在、感熱転写方式の中でも昇華転写方式は、プリンタの高機能化と併せて各種画像を簡便にフルカラー形成できるため、デジタルカメラのセルフプリント、身分証明書などのカード類、アミューズメント用出力物等、広く利用されている。そういった用途の多様化と共に、小型化、高速化、低コスト化、また、得られる印画物への耐久性を求める声も大きくなり、近年では基材の同じ側に印画物への耐久性を付与する保護層等を重ならないように設けられた複数の感熱転写層をもつ感熱転写記録媒体がかなり普及してきている。
被転写体側である受像シートは、溶剤系塗工液により形成した染料受容層を備える溶剤系受像シートと、水系塗工液により形成した染料受容層を備える水系受像シートが知られている。溶剤系塗工液により染料受容層を形成した受像シートは、水系塗工液により染料受容層を形成した受像シートと比較して、染料層と染料受容層との離型性の点で優れるが、光沢度が低い。さらに、溶剤系塗工液により染料受容層を形成した受像シートは刺激臭が強く、人体に吸引されると健康の観点から好ましくなく、さらには廃液等の処理による環境への影響等の問題から、使用が敬遠される傾向にある。
そのような中、用途の多様化と普及拡大に伴い、よりプリンタの印画速度の高速化が進むに従って、従来の感熱転写記録媒体では十分な印画濃度が得られないという問題が生じてきた。そこで、転写感度を上げるべく、感熱転写記録媒体の薄膜化により印画における転写感度の向上を試みることが行われてきたが、感熱転写記録媒体の製造時や印画の際に熱や圧力等によりシワが発生したり、場合によっては破断が発生したりするという問題を抱えている。
また、感熱転写記録媒体の染料層における染料/樹脂(Dye/Binder)の比率を大きくして、印画濃度や印画における転写感度の向上を試みることが行われているが、染料を増やすことでコストアップとなるばかりではなく、製造工程における巻き取り状態時に感熱転写記録媒体の耐熱滑性層へ染料の一部が移行し(裏移り)、その後の巻き返し時に、その移行した染料が他の色の染料層、あるいは保護層に再転移し(裏裏移り)、この汚染された層を被転写体へ熱転写すると、指定された色と異なる色相になったり、いわゆる地汚れが生じたりする。
また、感熱転写記録媒体側ではなく、プリンタ側で画像形成時のエネルギーをアップする試みも行われているが、消費電力が増えるばかりではなく、プリンタのサーマルヘッドの寿命を短くする他、染料層と被転写体とが融着し、いわゆる異常転写が生じやすくなる。それに対して、異常転写を防止するために、染料層あるいは被転写体に多量の離型剤を添加すると、画像のにじみや地汚れが生じたりする。
さらには感熱転写記録媒体と水系塗工液により形成した染料受容層(以下、「受容層」)を備えた受像シートを組合せて画像を形成する際に、受容層と感熱転写記録媒体が熱融着を起こし、その結果、印画物表面が部分的にマット化する、いわゆる「テカリ」が発生する。
このような問題を解決するために、いくつかの方法が提案されている。例えば、特許文献1では、基材と染料層との間にポリビニルピロリドン樹脂と変性ポリビニルピロリドン樹脂を含有する接着層を有する熱転写シートが提案されている。
また、特許文献2には、基材と染料層の間にポリビニルピロリドン樹脂またはポリビニルアルコール樹脂の熱可塑性樹脂とコロイド状無機顔料超微粒子からなる接着層を有する熱転写シートが提案されている。
また、特許文献3には、基材と染料層の間にビニルピロリドンと酢酸ビニルの共重合体とコロイド状無機顔料超微粒子からなる下地層を有する熱転写シートが提案されている。
また、本発明者らは、基材と染料層の間にアルコキシドおよび/またはその加水分解物または塩化錫の少なくともいずれか1つと水溶性高分子を主成分として含む下引き層を形成する事により、高速印画時における転写感度が高く、高温・高湿下に保存後においても印画における異常転写がなくなる事を発見した。
特開2005−231354号公報 特開2006−150956号公報 特開2008−155612号公報
しかしながら、特許文献1に提案されている感熱転写記録媒体にて昇華転写方式の高速プリンタにて印画を行った場合、高温・高湿下に保存したものを含めて、異常転写は確認されないものの、印画における転写感度が低く、充分なレベルまで至らず、また、テカリも充分に抑えることができなかった。また、特許文献2に提案されている感熱転写記録媒体にて同じく印画を行った場合、印画における転写感度は高く、充分なレベルに至っているものの、高温・高湿下に保存したもので異常転写が確認され、しかもテカリも充分に抑えることができなかった。また、特許文献3に提案されている感熱転写記録媒体にて同じく印画を行った場合、印画における転写感度は高く、充分なレベルに至っており、高温・高湿下に保存したものも含めて、異常転写は問題ないものの、印画ムラが確認され、しかもテカリも充分に抑えることができなかった。このように、従来技術では、印画における転写感度が高く、高温・高湿下に保存した場合においても異常転写を発生せず、テカリの現象を十分改善した高速プリンタに対応できる感熱転写記録媒体が見出されていない状況である。また、前述の、基材と染料層の間にアルコキシドおよび/またはその加水分解物または塩化錫の少なくともいずれか1つと水溶性高分子を主成分として含む下引き層を形成した感熱転写記録媒体に関して、同じく印画を行ったところ、印画における転写感度は高く、また、高温・高湿下に保存した場合においても異常転写の確認はされないものの、更に過酷な高温・高湿保存条件において保管した場合に異常転写が確認された。
そこで、本発明は、上記の問題点に鑑み、高速印画時における転写感度が高く、すなわち、染料層に使用する染料を低減でき、また長期における高温・高湿下に保存後においても、印画における異常転写を防止でき、しかも、高濃度部で発生する画質不良、すなわち、被転写体の受像層が感熱転写記録媒体に融着することで色相変動が起こりその結果、印画物表面が部分的にマット化する、いわゆる「テカリ」の現象を少なくすることができる感熱転写記録媒体を提供することを目的とするものである。
本発明に係わる感熱転写記録媒体は、基材上に水系塗工液により形成した中空粒子層を介して水系塗工液により形成した受容層が形成された熱転写受像シートに熱転写によって画像を形成するための感熱転写記録媒体であって、前記感熱転写記録媒体は基材の一方の面に耐熱滑性層を設け、該基材の他方の面に下引き層、染料層を順次形成し、該下引き層は、アルコキシドおよび/またはその加水分解物または塩化錫の少なくともいずれか1つと、水溶性高分子と、ビニルピロリドン−ビニルイミダゾール共重合体と、ウレタン系樹脂とを、主成分として含むことを特徴とする。
本発明によれば、前記下引き層が、アルコキシドおよび/またはその加水分解物または塩化錫の少なくともいずれか1つと水溶性高分子とビニルピロリドン−ビニルイミダゾール共重合体とウレタン系樹脂を含むことにより、高速印画時における転写感度が高く、すなわち染料層に使用する染料を増やすことなく高濃度の印画が得られ、かつ長期間高温・高湿下に保存後においても印画における異常転写がなく、しかも、高濃度部で発生する画質不良、すなわち、熱転写受像シートの受容層が感熱転写記録媒体に融着することで色相変動が起こり、その結果、印画物表面が部分的にマット化する、いわゆる「テカリ」の現象が少ない印画物を得る事が可能となる感熱転写記録媒体を提供することが可能になる。
また、本発明に係わる感熱転写記録媒体においては、前記ウレタン系樹脂が、ポリエステル系ウレタンである事が好ましい。
前記ウレタン系樹脂が、ポリエステル系ウレタンであることによって、更なる長期間の高温・高湿下に保存後においてもより安定して異常転写がない印画物が得られる感熱転写記録媒体を提供する事が可能になる。
また、本発明に係わる感熱転写記録媒体においては、前記ウレタン系樹脂が、ポリウレタンアイオノマーである事が好ましい。
前記ウレタン系樹脂が、ポリウレタンアイオノマーである事によって、比較的安定な塗工液を得る事が可能になる。
また、本発明に係わる感熱転写記録媒体においては、前記水溶性高分子が、ポリビニルアルコールであることが好ましい。
前記水溶性高分子が、ポリビニルアルコールである事によって、より高濃度の印画が得られる感熱転写記録媒体を提供する事が可能になる。
また、本発明に係わる感熱転写記録媒体においては、前記水溶性高分子が、ポリビニルピロリドンであることが好ましい。
前記水溶性高分子がポリビニルピロリドンであることによって、高濃度の印画が得られ、且つ安定して異常転写し難い感熱転写記録媒体を提供する事が可能になる。
また、本発明に係わる感熱転写記録媒体においては、前記アルコキシドが、テトラエトキシシランまたはトリイソプロポキシアルミニウム、またはそれらの混合物であることが好ましい。
前記アルコキシドが、テトラエトキシシランまたはトリイソプロポキシアルミニウムであることにより、比較的安定な塗工液を得る事が可能になる。
また、本発明に係わる感熱転写記録媒体においては、前記下引き層の乾燥後の塗布量が、0.10〜0.30g/mの範囲内であることが好ましい。
前記下引き層の乾燥後の塗布量が、0.10〜0.30g/mの範囲内にあることにより、高濃度の印画が得られ、異常転写し難く、かつテカリの少ない印画物を得ることが可能となる感熱転写記録媒体を提供する事が可能になる。
本発明の感熱転写記録媒体は、前記下引き層が、アルコキシドおよび/またはその加水分解物または塩化錫の少なくともいずれか1つと、水溶性高分子とビニルピロリドン−ビニルイミダゾール共重合体とウレタン系樹脂を、主成分として含むことにより、高速印画時における転写感度が高く、すなわち染料層に使用する染料を増やすことなく高濃度の印画が得られ、かつ長期間における高温・高湿下に保存後においても印画における異常転写がなく、しかも、高濃度部で発生する画質不良、すなわち、熱転写受像シートの受容層が感熱転写記録媒体に融着することで色相変動が起こり、その結果、印画物表面が部分的にマット化する、いわゆる「テカリ」の現象の現象が少ない印画物を得ることができる。
上記下引き層のアルコキシドおよび/またはその加水分解物または塩化錫は、反応性に富む無機成分であり、水溶液中から乾燥形成される中で自らが重縮合反応して鎖状あるいは三次元構造のポリマーを形成する他、ビニルピロリドン−ビニルイミダゾール共重合体、水溶性高分子及びウレタン系樹脂とは分子レベルの複合体を形成すると考えられる。そこで上記下引き層のアルコキシドおよび/またはその加水分解物または塩化錫の重縮合物は、ビニルピロリドン−ビニルイミダゾール共重合体及び水溶性高分子だけでは不足する高速印画時における転写感度の向上をもたらすと考えられる。
また、上記下引き層のアルコキシドおよび/またはその加水分解物または塩化錫とビニルピロリドン−ビニルイミダゾール共重合体、ウレタン系樹脂及び水溶性高分子との複合体は、水溶性高分子だけでは劣る高温・高湿下に保存後における異常転写およびテカリに関して、改善をもたらすものと考えられる。
さらに、ウレタン系樹脂の存在により、より長期における高温・高湿下に保存後における異常転写に関して、改善をもたらすものと考えられる。
さらに、前記水溶性高分子をポリビニルアルコールまたはポリビニルピロリドンとし、前記ウレタン系樹脂をポリエステル系ウレタン、特にポリエステル系ウレタンアイオノマーとし、前記アルコキシドをテトラエトキシシランまたはトリイソプロポキシアルミニウム、またはそれらの混合物とし、前記下引き層の乾燥後の塗布量を0.10〜0.30g/mの範囲内にすることで、高速印画時における転写感度が高く、より高濃度の印画が得られ、かつ高温・高湿下に保存後においても印画における異常転写がなく、より充分に満足できる印画物を得ることができる。
本発明の感熱転写記録媒体の一実施形態の側断面図である。
本発明に係わる感熱転写記録媒体は、基材の一方の面に耐熱滑性層を設け、該基材の他方の面に下引き層、染料層を順次形成した感熱転写記録媒体において、該下引き層は、アルコキシドおよび/またはその加水分解物または塩化錫の少なくともいずれか1つと、水溶性高分子とビニルピロリドン−ビニルイミダゾール共重合体とウレタン系樹脂を、主成分として含むことを特徴とする。
ここで、前記主成分とは、本発明の効果を損なわない限り、アルコキシドおよび/またはその加水分解物または塩化錫の少なくともいずれか1つと前記水溶性高分子とビニルピロリドン−ビニルイミダゾール共重合体とウレタン系樹脂の他に、さらに他の成分が添加されていても良い旨を表し、アルコキシドおよび/またはその加水分解物または塩化錫の少なくともいずれか1つと前記水溶性高分子とビニルピロリドン−ビニルイミダゾール共重合体とウレタン系樹脂の合計が、下引き層形成時の全体からみて50質量%超で含まれる意味であるが、好ましくは80質量%以上である。
本発明の一実施例の感熱転写記録媒体は、図1に示すように、基材(10)の一方の面にサーマルヘッドとの滑り性を付与する耐熱滑性層(40)を設け、基材(10)の他方の面にアルコキシドおよび/またはその加水分解物または塩化錫の少なくともいずれか1つと水溶性高分子とビニルピロリドン−ビニルイミダゾール共重合体とウレタン系樹脂を、主成分として含む塗工液を塗布、乾燥して形成される下引き層(20)、染料層(30)を順次形成した構成である。
前記基材(10)としては、熱転写における熱圧で軟化変形しない耐熱性と強度が要求されるので、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリプロピレン、セロファン、アセテート、ポリカーボネート、ポリサルフォン、ポリイミド、ポリビニルアルコール、芳香族ポリアミド、アラミド、ポリスチレン等の合成樹脂のフィルム、およびコンデンサー紙、パラフィン紙などの紙類等を単独で又は組み合わされた複合体として使用可能であるが、中でも、物性面、加工性、コスト面などを考慮するとポリエチレンテレフタレートフィルムが好ましい。また、その厚さは、操作性、加工性を考慮し、2〜50μmの範囲のものが使用可能であるが、転写適性や加工性等のハンドリング性を考慮すると、2〜9μm程度のものが好ましい。
また、前記基材(10)においては、耐熱滑性層(40)および/または下引き層(20)を形成する面に、接着処理を施すことも可能である。接着処理としては、コロナ処理、火炎処理、オゾン処理、紫外線処理、放射線処理、粗面化処理、プラズマ処理、プライマー処理等の公知の技術を適用することができ、それらの処理を二種以上併用することもできる。本発明では、基材と下引き層との接着性を高めることが有効であり、コスト面からもプライマー処理されたポリエチレンテレフタレートフィルムを用いることが好ましい。
次に、前記耐熱滑性層(40)は、従来公知のもので対応でき、例えば、バインダーとなる樹脂、離型性や滑り性を付与する機能性添加剤、充填剤、硬化剤、溶剤などを配合して調製し、塗布、乾燥して形成することができる。この耐熱滑性層の乾燥後の塗布量は、0.10〜2.00g/m程度が適当である。ここで、耐熱滑性層(40)の乾燥後の塗布量とは、耐熱滑性層形成用の塗工液を塗布、乾燥した後に残った固形分量のことをいい、後述する下引き層(20)の乾燥後の塗布量および染料層(30)の乾燥後の塗布量も、同様に、塗工液を塗布、乾燥した後に残った固形分量のことを指す。
耐熱滑性層(40)の一例を挙げると、バインダー樹脂としては、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルアセトアセタール樹脂、ポリエステル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリエーテル樹脂、ポリブタジエン樹脂、アクリルポリオール、ポリウレタンアクリレート、ポリエステルアクリレート、ポリエーテルアクリレート、エポキシアクリレート、ニトロセルロース樹脂、酢酸セルロース樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリカーボネート樹脂等を挙げることができる。機能性添加剤としては、動物系ワックス、植物系ワックス等の天然ワックス、合成炭化水素系ワックス、脂肪族アルコールと酸系ワックス、脂肪酸エステルとグリセライト系ワックス、合成ケトン系ワックス、アミン及びアマイド系ワックス、塩素化炭化水素系ワックス、アルファーオレフィン系ワックス等の合成ワックス、ステアリン酸ブチル、オレイン酸エチル等の高級脂肪酸エステル、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸カリウム、ステアリン酸マグネシウム等の高級脂肪酸金属塩、長鎖アルキルリン酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキルアリールエーテルリン酸エステル又は、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルリン酸エステル等のリン酸エステル等の界面活性剤等を挙げることができる。充填剤としては、タルク、シリカ、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、カオリン、クレー、シリコーン粒子、ポリエチレン樹脂粒子、ポリプロピレン樹脂粒子、ポリスチレン樹脂粒子、ポリメチルメタクリレート樹脂粒子、ポリウレタン樹脂粒子等を挙げることができる。硬化剤としては、トリレンジイソシアネート、トリフェニルメタントリイソシアネート、テトラメチルキシレンジイソシアネート等のイソシアネート類、およびその誘導体を挙げることができるが、前記は全て特に限定されるわけではない。
次に、前記下引き層(20)は、本発明の必須成分として、アルコキシドおよび/またはその加水分解物または塩化錫の少なくともいずれか1つと、水溶性高分子とビニルピロリドン−ビニルイミダゾール共重合体とウレタン系樹脂を、主成分として含む。
前記水溶性高分子の一例を挙げると、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、デンプン、ゼラチン、メチルセルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム等を挙げることができる。その中でもポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドンが好ましく、より好ましくはポリビニルアルコールである。なおここでいうポリビニルアルコールは、一般にポリ酢酸ビニルをけん化して得られるもので、酢酸基が数十%残存しているいわゆる部分けん化ポリビニルアルコールから、酢酸基が数%しか残存していないいわゆる完全けん化ポリビニルアルコールまでを含み、特に限定されるものではない。
前記ビニルピロリドン−ビニルイミダゾール共重合体は、N−ビニルピロリドン系モノマーとビニル重合性モノマーであるビニルイミダゾールとの共重合体である。なお、共重合形態は、ランダム共重合、ブロック共重合、グラフト共重合いずれに限定されるものではない。ここで、N−ビニルピロリドン系モノマーとは、N−ビニルピロリドン(N−ビニル−2−ピロリドン、N−ビニル−4−ピロリドン等)およびその誘導体をいうものであって、誘導体としては、N−ビニル−3−メチルピロリドン、N−ビニル−5−メチルピロリドン、N−ビニル−3−ベンジルピロリドン、N−ビニル−3,3,5−トリメチルピロリドン等のピロリドン環に置換基を有するものを挙げることができるが、特に限定されるものではない。
ビニルピロリドン−ビニルイミダゾール共重合体は、水溶性高分子成分とビニルピロリドン成分の耐熱性、耐湿性が劣る点をビニルイミダゾール成分が補ったものと考えられ、高温・高湿下に保存後の基材と染料層との接着性が高く、印画における異常転写を防止し、かつ、高速印画時における高濃度部のテカリを少なくする機能を発揮できる。
前記ウレタン系樹脂の一例を挙げると、エステル系ポリウレタン樹脂、エーテル系ポリウレタン樹脂、カーボネート系ポリウレタン樹脂などを乳化剤によりエマルジョン化したエマルジョン型ポリウレタン樹脂、エステル系ポリウレタン樹脂、エーテル系ポリウレタン樹脂、カーボネート系ポリウレタン樹脂などに、カルボン酸またはスルホン酸などの金属塩またはアンモニウム塩を部分的に結合させて水溶性を付与したアイオノマー型ポリウレタン樹脂などを挙げることができる。耐水性、耐可塑剤性、耐熱性の点から、カルボキシル基を有するエステル系ポリウレタン樹脂をエマルジョン化したエマルジョン型ポリウレタン樹脂あるいはアイオノマー型ポリウレタン樹脂を用いることが望ましく、ポリウレタンアイオノマー樹脂を用いることが更に望ましい。
前記アルコキシドの一例を挙げると、テトラエトキシシラン〔Si(OC〕、トリイソプロポキシアルミニウム〔Al(O−2−i−C〕などの一般式、
M(OR)
(M:Si、Ti、Al、Zr等の金属 R:CH、C等のアルキル基)
で表せるものである。その中でもテトラエトキシシランまたはトリイソプロポキシアルミニウムが水系の溶媒中においても比較的安定であるため好ましい。
前記塩化錫に関しては、塩化第一錫(SnCl)、塩化第二錫(SnCl)、あるいはそれらの混合物であってもよく、無水物でも水和物でも用いることができる。
また、前記下引き層(20)あるいは下引き層形成塗工液には、前記性能を損なわない範囲で、イソシアネート化合物、シランカップリング剤、分散剤、粘度調整剤、安定化剤等の公知の添加剤を使用することができる。
前記下引き層(20)の乾燥後の塗布量は、一概に限定されるものではないが、0.10〜0.30g/mの範囲内であることが好ましい。0.10g/m未満では、染料層積層時の劣化により、高速印画時における転写感度が不足するまたは、基材あるいは染料層との密着性に問題を抱える不安がある。一方、0.30g/m超では、感熱転写記録媒体自体の感度低下に影響し、高速印画時における転写感度が不足する不安がある。
なお、幾分不明なところも多いが、前記下引き層(20)のアルコキシドおよび/またはその加水分解物または塩化錫は、反応性に富む無機成分であり、水溶液中から乾燥形成される中で自らが重縮合反応して鎖状あるいは三次元構造のポリマーを形成する他、水溶性高分子及びウレタン系樹脂とは分子レベルの複合体を形成すると考えられる。そこで前記下引き層(20)のアルコキシドおよび/またはその加水分解物または塩化錫の重縮合物は、水溶性高分子だけでは不足する高速印画時における転写感度の向上に寄与すると考えられ、前記下引き層(20)のアルコキシドおよび/またはその加水分解物または塩化錫と水溶性高分子との複合体は、水溶性高分子だけでは劣る高温・高湿下に保存後における基材(10)あるいは染料層(30)との密着性に起因する異常転写に関して、寄与するものと考えられる。また、ウレタン系樹脂に関しては、基材(10)あるいは染料層(30)との密着性に起因する異常転写に関して寄与するものと考えられる。
ここで、(A)アルコキシドおよび/またはその加水分解物または塩化錫の少なくともいずれか1つと、(B)水溶性高分子と、(C)ビニルピロリドン−ビニルイミダゾール共重合体と、(D)ウレタン系樹脂の使用割合は、質量比として(A)86.9〜0.8:(B)67.9〜4.4:(C)76.6〜1.3:(D)86.9〜0.8が好ましく、さらに好ましい質量比の範囲は、(A)70.4〜3.3:(B)51.9〜8.8:(C)60.9〜4.6:(D)70.4〜3.3である。
次に、前記染料層(30)は、従来公知のもので対応でき、例えば、熱移行性染料、バインダー、溶剤などを配合して染料層形成用塗工液を調製し、塗布、乾燥することで形成され、1.0g/m程度が適当である。なお染料層は、1色の単一層で構成したり、色相の異なる染料を含む複数の染料層を、同一基材の同一面に面順次に、繰り返し形成したりすることもできる。
前記染料層(30)の熱移行性染料は、熱により、溶融、拡散もしくは昇華移行する染料であれば、特に限定されるわけではなく、例えば、イエロー成分としては、ソルベントイエロー56,16,30,93,33、ディスパースイエロー201,231,33等を挙げることができる。マゼンタ成分としては、C.I.ディスパースレッド60、C.I.ディスパースバイオレット26、C.I.ソルベントレッド27、あるいはC.I.ソルベントレッド19等を挙げることができる。シアン成分としては、C.I.ディスパースブルー354、C.I.ソルベントブルー63、C.I.ソルベントブルー36、あるいはC.I.ディスパースブルー24等を挙げることができる。墨の染料としては、前記の各染料を組み合わせて調色するのが一般的である。
前記染料層(30)のバインダーは、従来公知の樹脂バインダーがいずれも使用でき、特に限定されるものではないが、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、エチルヒドロキシセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、酢酸セルロース等のセルロース系樹脂やポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセタール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリルアミド等のビニル系樹脂やポリエステル樹脂、スチレン−アクリロニトリル共重合樹脂、フェノキシ樹脂等を挙げることができる。
ここで、前記染料層(30)の染料とバインダーとの割合は、染料/バインダー=10/100から300/100が好ましい。これは、染料/バインダーの割合が、10/100を下回ると、染料が少な過ぎて発色感度が不十分となり良好な熱転写画像が得られず、また、この割合が300/100を越えると、バインダーに対する染料の溶解性が極端に低下するために、感熱転写記録媒体となった際に保存安定性が悪くなって染料が析出し易くなってしまうためである。また染料層あるいは染料層形成塗工液には、性能を損なわない範囲で、イソシアネート化合物、シランカップリング剤、分散剤、粘度調整剤、安定化剤等の公知の添加剤を使用することができる。
なお、耐熱滑性層(40)、下引き層(20)、染料層(30)は、いずれも従来公知の塗布方法にて、塗布、乾燥することで形成可能であり、塗布方法の一例を挙げると、グラビアコーティング法、スクリーン印刷法、スプレーコーティング法、リバースロールコート法を挙げることができる。
熱転写受像シートは、基材上に、少なくとも水系バインダーと中空粒子を含有する水系塗工液により形成した中空粒子層と、水系バインダーと離型剤を主成分とする水系塗工液により形成した受容層を積層したものである。熱転写受像シートに用いられる基材について特に制限はなく、使用目的等に応じて種々の材質、層構成およびサイズのものを適宜に選定、使用することができる。例えば、紙、コート紙、および合成紙(ポリプロピレン、ポリスチレン、または、それらを紙と貼り合わせた複合材料)等の各種紙類などを挙げることができる。
熱転写方式の印画は、サーマルヘッドからの加熱により行われ、サーマルヘッドと熱転写受像シート基材の密着性が良好なことが要求される。中空粒子層を有する熱転写受像シート基材は、クッション性があるために、サーマルヘッドとの密着性が向上し、印画の際により均一な画像を得ることが可能である。中空粒子の壁を形成する材料としてアクリロニトリル、塩化ビニリデン、スチレンアクリル酸エステルの重合体等が好ましく使用される。中空粒子の製造方法としては、樹脂粒子中にブタンガス等の発泡剤を封入し、加熱発泡させる方式や、エマルジョン重合方式などが挙げられる。加熱発泡させる方式としては、中空粒子を予め過熱処理によって発泡させた既発泡中空粒子を用いる場合と、未発泡の粒子を含有した層を塗工などにより形成した後、乾燥工程などの加熱処理によって中空構造を形成する場合がある。中空粒子の中空率や粒子径を一定に制御することが容易な点から、一般的には既発泡粒子を用いることが好ましい。
本発明で使用される熱転写受像シートの受容層のバインダーとなる染着性樹脂としては、染料に対する親和性が高く、染料染着性の良好な熱可塑性樹脂を使用する。
上記樹脂としては、例えば、塩化ビニル系樹脂、ウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリアクリル酸エステル樹脂、アクリル系樹脂、セルロース系樹脂、ポリアミド樹脂、ビニル化合物モノマーとベンゾトリアゾール骨格及び/又はベンゾフェノン骨格を有するモノマーとの共重合樹脂などの熱可塑性樹脂が挙げられ、これらの熱可塑性樹脂は単独で使用してもよいし、また二種以上を併用して使用してもよい。
上記の中でも、印画された画像の耐光性に優れることからアクリル系樹脂、ビニル化合物モノマーとベンゾトリアゾール骨格及び/又はベンゾフェノン骨格を有するモノマーとの共重合樹脂、ウレタン系樹脂が好ましい。ウレタン系樹脂は分子内に結晶領域を持つため、異常転写が起こりにくいためである。
また上記染着性樹脂は、環境負荷の面から水溶性もしくは水分散系のいわゆる水系からなることがより好ましい。
熱転写方式の印画においては、熱転写受像シート基材上の受容層とインクリボンの染料層を重ね合わせてサーマルヘッドで加熱した後、受容層からインクリボンを剥がす工程があり、受容層には、インクリボンとの離型性も要求される。このため、受容層には、インクリボンとの融着を防止し、印画走行性を向上する目的で離型剤を添加することが好ましい。添加する離型剤としては、シリコーンオイル、ポリシロキサングラフトアクリル樹脂、ワックス類、フッ素化合物などが挙げられる。
受容層には架橋剤を添加して耐熱性を向上させることが好ましい。架橋剤としては、カルボジイミド化合物、イソシアネート化合物、オキサゾリン化合物、有機チタンキレート化合物が好ましい。これら架橋剤の中でも、耐熱性向上の効果が高く、印画時のリボン融着などの走行性の問題が発生しにくい点や、水性塗料中での安定性の点で、カルボジイミド系架橋剤が好ましい。カルボジイミド系架橋剤の添加量は、受容層に含有される樹脂100部に対しカルボジイミド系架橋剤が1〜30部となるようにすることが好ましく、3〜25部がより好ましい。1部未満では、充分な架橋の効果が得られず、印画走行不良が発生する場合がある。30部を超えると、樹脂の染着性を硬化剤が阻害して印画画像の濃度が低下する場合がある。
受容層の塗布量は、0.5〜5g/mが好ましく、より好ましくは0.5〜4g/mである。0.5g/m未満では、画像の耐光性が劣る場合がある。5g/mを超えると、受容層中で染料が拡散してしまう場合があり、画像の滲みが発生する場合がある。
以下に、本発明の各実施例および各比較例に用いた材料を示す。なお、文中で「部」とあるのは、特に断りのない限り質量基準である。
<耐熱滑性層付き基材の作製>
基材として、4.5μmの片面易接着処理付きポリエチレンテレフタレートフィルムを使用し、その非易接着処理面に下記組成の耐熱滑性層塗工液を、グラビアコーティング法により、乾燥後の塗布量が1.0g/mになるように塗布、乾燥した後に、40℃環境下で1週間エージングすることで、耐熱滑性層付き基材を得た。
<耐熱滑性層塗工液>
アクリルポリオール樹脂 12.5部
ポリオキシアルキレンアルキルエーテル・リン酸エステル 2.5部
タルク 6.0部
2,6−トリレンジイソシアネートプレポリマー 4.0部
トルエン 50.0部
メチルエチルケトン 20.0部
酢酸エチル 5.0部
(実施例1)
耐熱滑性層付き基材の易接着処理面に、下記組成の下引き層塗工液−1を、グラビアコーティング法により、乾燥後の塗布量が0.20g/mになるように塗布し、100℃2分乾燥することで、下引き層を形成した。引き続き、その下引き層の上に、下記組成の染料層塗工液を、グラビアコーティング法により、乾燥後の塗布量が0.70g/mになるように塗布し、90℃1分乾燥することで、染料層を形成し、実施例1の感熱転写記録媒体を得た。なお、以下の各例で使用したビニルピロリドン−ビニルイミダゾール共重合体の共重合比(モル比)は、前者/後者として1/1である。
<下引き層塗工液−1>
テトラエトキシシラン 5.9部
ポリビニルアルコール 2.1部
ビニルピロリドン−ビニルイミダゾール共重合体 2.1部
アイオノマー型ポリエステルウレタン 2.1部
0.1N塩酸 51.5部
純水 32.5部
イソプロピルアルコール 3.7部
<染料層塗工液>
C.I.ソルベントブルー63 6.0部
ポリビニルアセタール樹脂 4.0部
トルエン 45.0部
メチルエチルケトン 45.0部
(実施例2)
実施例1で作製した感熱転写記録媒体において、下引き層を下記組成の下引き層塗工液−2にした以外は、実施例1と同様にして、実施例2の感熱転写記録媒体を得た。
<下引き層塗工液−2>
テトラエトキシシラン 5.9部
ポリビニルピロリドン 2.1部
ビニルピロリドン−ビニルイミダゾール共重合体 2.1部
アイオノマー型ポリエステルウレタン 2.1部
0.1N塩酸 51.5部
純水 32.5部
イソプロピルアルコール 3.7部
(実施例3)
実施例1で作製した感熱転写記録媒体において、下引き層を下記組成の下引き層塗工液−3にした以外は、実施例1と同様にして、実施例3の感熱転写記録媒体を得た。
<下引き層塗工液−3>
塩化第一錫 1.7部
ポリビニルアルコール 1.1部
ビニルピロリドン−ビニルイミダゾール共重合体 2.1部
アイオノマー型ポリエステルウレタン 2.1部
純水 61.3部
エチルアルコール 27.9部
イソプロピルアルコール 3.7部
(実施例4)
実施例1で作製した感熱転写記録媒体において、下引き層を下記組成の下引き層塗工液−4にした以外は、実施例1と同様にして、実施例4の感熱転写記録媒体を得た。
<下引き層塗工液−4>
テトラエトキシシラン 5.9部
ポリビニルアルコール 2.1部
ビニルピロリドン−ビニルイミダゾール共重合体 2.1部
アイオノマー型エーテルウレタン 2.1部
0.1N塩酸 51.5部
純水 32.5部
イソプロピルアルコール 3.7部
(実施例5)
実施例1で作製した感熱転写記録媒体において、下引き層を下記組成の下引き層塗工液−5にした以外は、実施例1と同様にして、実施例5の感熱転写記録媒体を得た。
<下引き層塗工液−5>
テトラエトキシシラン 5.9部
ポリビニルアルコール 2.1部
ビニルピロリドン−ビニルイミダゾール共重合体 2.1部
エマルジョン型ポリエステルウレタン 2.1部
0.1N塩酸 51.5部
純水 32.5部
イソプロピルアルコール 3.7部
(実施例6)
実施例1で作製した感熱転写記録媒体において、下引き層を下記組成の下引き層塗工液−6にした以外は、実施例1と同様にして、実施例6の感熱転写記録媒体を得た。
<下引き層塗工液−6>
テトラエトキシシラン 6.0部
ポリビニルアルコール 2.1部
ビニルピロリドン−ビニルイミダゾール共重合体 2.1部
アイオノマー型エーテルウレタン 0.3部
0.1N塩酸 52.5部
純水 33.1部
イソプロピルアルコール 3.8部
(実施例7)
実施例1で作製した感熱転写記録媒体において、下引き層を下記組成の下引き層塗工液−7にした以外は、実施例1と同様にして、実施例7の感熱転写記録媒体を得た。
<下引き層塗工液−7>
テトラエトキシシラン 6.1部
ポリビニルアルコール 2.2部
ビニルピロリドン−ビニルイミダゾール共重合体 2.2部
アイオノマー型エーテルウレタン 0.12部
0.1N塩酸 52.6部
純水 33.1部
イソプロピルアルコール 3.8部
(実施例8)
実施例1で作製した感熱転写記録媒体において、下引き層を下記組成の下引き層塗工液−8にした以外は、実施例1と同様にして、実施例8の感熱転写記録媒体を得た。
<下引き層塗工液−8>
テトラエトキシシラン 6.0部
ポリビニルアルコール 0.3部
ビニルピロリドン−ビニルイミダゾール共重合体 2.1部
アイオノマー型エーテルウレタン 2.1部
0.1N塩酸 52.5部
純水 33.1部
イソプロピルアルコール 3.8部
(実施例9)
実施例1で作製した感熱転写記録媒体において、下引き層を下記組成の下引き層塗工液−9にした以外は、実施例1と同様にして、実施例9の感熱転写記録媒体を得た。
<下引き層塗工液−9>
テトラエトキシシラン 6.1部
ポリビニルアルコール 0.12部
ビニルピロリドン−ビニルイミダゾール共重合体 2.2部
アイオノマー型エーテルウレタン 2.2部
0.1N塩酸 52.5部
純水 33.1部
イソプロピルアルコール 3.8部
(実施例10)
実施例1で作製した感熱転写記録媒体において、下引き層を乾燥後の塗布量が0.05g/mになるように塗布、乾燥すること以外は、実施例1と同様にして、実施例10の感熱転写記録媒体を得た。
(実施例11)
実施例1で作製した感熱転写記録媒体において、下引き層を乾燥後の塗布量が0.35g/mになるように塗布、乾燥すること以外は、実施例1と同様にして、実施例11の感熱転写記録媒体を得た。
(比較例1)
耐熱滑性層付き基材の易接着処理面に、下引き層を形成することなく、易接着処理面の上に、実施例1と同様の染料層塗工液を、グラビアコーティング法により、乾燥後の塗布量が0.7g/mになるように塗布、乾燥することで、染料層を形成し、比較例1の感熱転写記録媒体を得た。
(比較例2)
耐熱滑性層付き基材の易接着処理面に、下記組成の下引き層塗工液−10を、グラビアコーティング法により、乾燥後の塗布量が0.20g/mになるように塗布、乾燥することで、下引き層を形成した。引き続き、その下引き層の上に、実施例1と同様の染料層塗工液を、グラビアコーティング法により、乾燥後の塗布量が0.70g/mになるように塗布、乾燥することで、染料層を形成し、比較例2の感熱転写記録媒体を得た。
<下引き層塗工液−10>
ポリビニルアルコール 3.0部
純水 87.3部
イソプロピルアルコール 9.7部
(比較例3)
耐熱滑性層付き基材の易接着処理面に、下記組成の下引き層塗工液−11を、グラビアコーティング法により、乾燥後の塗布量が0.20g/mになるように塗布、乾燥することで、下引き層を形成した。引き続き、その下引き層の上に、実施例1と同様の染料層塗工液を、グラビアコーティング法により、乾燥後の塗布量が0.70g/mになるように塗布、乾燥することで、染料層を形成し、比較例3の感熱転写記録媒体を得た。
<下引き層塗工液−11>
ポリビニルピロリドン 3.0部
純水 87.3部
イソプロピルアルコール 9.7部
(比較例4)
耐熱滑性層付き基材の易接着処理面に、下記組成の下引き層塗工液−12を、グラビアコーティング法により、乾燥後の塗布量が0.20g/mになるように塗布、乾燥することで、下引き層を形成した。引き続き、その下引き層の上に、実施例1と同様の染料層塗工液を、グラビアコーティング法により、乾燥後の塗布量が0.70g/mになるように塗布、乾燥することで、染料層を形成し、比較例4の感熱転写記録媒体を得た。
<下引き層塗工液−12>
テトラエトキシシラン 6.2部
ポリビニルアルコール 2.2部
0.1N塩酸 53.8部
純水 33.9部
イソプロピルアルコール 3.9部
(比較例5)
耐熱滑性層付き基材の易接着処理面に、下記組成の下引き層塗工液−13を、グラビアコーティング法により、乾燥後の塗布量が0.20g/mになるように塗布、乾燥することで、下引き層を形成した。引き続き、その下引き層の上に、実施例1と同様の染料層塗工液を、グラビアコーティング法により、乾燥後の塗布量が0.70g/mになるように塗布、乾燥することで、染料層を形成し、比較例5の感熱転写記録媒体を得た。
<下引き層塗工液−13>
テトラエトキシシラン 6.2部
ポリビニルピロリドン 2.2部
0.1N塩酸 53.8部
純水 33.9部
イソプロピルアルコール 3.9部
(比較例6)
耐熱滑性層付き基材の易接着処理面に、下記組成の下引き層塗工液−14を、グラビアコーティング法により、乾燥後の塗布量が0.20g/mになるように塗布、乾燥することで、下引き層を形成した。引き続き、その下引き層の上に、実施例1と同様の染料層塗工液を、グラビアコーティング法により、乾燥後の塗布量が0.70g/mになるように塗布、乾燥することで、染料層を形成し、比較例6の感熱転写記録媒体を得た。
<下引き層塗工液−14>
テトラエトキシシラン 6.1部
ポリビニルピロリドン 2.1部
アイオノマー型ポリエステルウレタン 2.1部
0.1N塩酸 52.6部
純水 33.2部
イソプロピルアルコール 3.8部
(比較例7)
耐熱滑性層付き基材の易接着処理面に、下記組成の下引き層塗工液−15を、グラビアコーティング法により、乾燥後の塗布量が0.20g/mになるように塗布、乾燥することで、下引き層を形成した。引き続き、その下引き層の上に、実施例1と同様の染料層塗工液を、グラビアコーティング法により、乾燥後の塗布量が0.70g/mになるように塗布、乾燥することで、染料層を形成し、比較例7の感熱転写記録媒体を得た。
<下引き層塗工液−15>
テトラエトキシシラン 6.1部
ポリビニルピロリドン 2.1部
ビニルピロリドン−ビニルイミダゾール共重合体 2.1部
0.1N塩酸 52.6部
純水 33.2部
イソプロピルアルコール 3.8部
<熱転写受像シートの作製>
<中空粒子層の形成>
基材として、188μmの白色発泡ポリエチレンテレフタレートフィルムを使用し、その一方の面に下記組成中空粒子層塗工液を、グラビアコーティング法により、乾燥後の塗布量が10g/m2になるように塗布、乾燥した後に、40℃環境下で1週間エージングすることで、中空粒子層を得た。
<中空粒子層塗工液>
アクリロニトリル及びメタクリロニトリルを
主成分とする共重合体からなる既発泡中空粒子 15.0部
(平均粒子径3.2μm、体積中空率85%)
ポリビニルアルコール 3.3部
塩化ビニル酢酸ビニル共重合体樹脂分散物 15.0部
(塩化ビニル/酢酸ビニル=70/30、Tg64℃)
水 66.7部
<受容層の形成>
前記中空粒子層上に、下記組成受容層塗工液を、グラビアコーティング法により、乾燥後の塗布量が4g/m2になるように塗布、乾燥した後に、40℃環境下で1週間エージングすることで、受容層を得た。
<受容層塗工液>
ウレタン樹脂 32.3部
(ガラス転移温度:−20℃)
会合型ウレタン系増粘剤 0.3部
スルホン酸系界面活性剤 0.7部
水 66.7部
<常温における染料層の密着性評価>
実施例1〜11、比較例1〜7の感熱転写記録媒体に関して、常温にて保存された感熱転写記録媒体の染料層の上に、幅18mm、長さ150mmのセロハンテープを貼り、その後すぐに剥がしたときの、セロハンテープ側への染料層の付着の有無を調べることにより評価した結果を、表1に示す。
なお、評価は、以下の基準にて行った。
○:染料層の付着が、認められない
△:染料層の付着が、ごく僅かに認められる
×:染料層の付着が、全面で認められる
<高温・高湿保存後における染料層の密着性評価>
実施例1〜11、比較例1〜7の感熱転写記録媒体に関して、40℃90%RH環境下に72時間、84時間または96時間保存された後、常温にてさらに24時間保存された感熱転写記録媒体の染料層の上に、幅18mm、長さ150mmのセロハンテープを貼り、その後すぐに剥がしたときの、セロハンテープ側への染料層の付着の有無を調べることにより評価した結果を、表1に示す。なお評価は、上記の常温における評価と同基準にて行った。
<印画評価>
実施例1〜11、比較例1〜7の感熱転写記録媒体に関して、常温にて保存された感熱転写記録媒体(常温保存品)、および40℃90%RH環境下に96時間保存された後、常温にてさらに24時間保存された感熱転写記録媒体(高温・高湿度保存品)と熱転写受像シートを使用し、サーマルシミュレーターにて以下の条件でベタ印画を行い、最高反射濃度、および異常転写の有無を評価した結果および、40℃90%RH環境下に72時間保存された後、常温にてさらに24時間保存された感熱転写記録媒体と熱転写受像シートを使用し、サーマルシミュレーターにてベタ印画を行いテカリを評価した結果を、表2に示す。なお最高反射濃度は、X−Rite528にて測定した値である。
<印画条件>
印画環境:23℃50%RH
印加電圧:29V
ライン周期:0.7msec
印画密度:主走査300dpi 副走査300dpi
<異常転写評価>
異常転写の評価は、以下の基準にて行った。
○:熱転写受像シートへの異常転写が、認められない
△:熱転写受像シートへの異常転写が、ごく僅かに認められる
×:熱転写受像シートへの異常転写が、全面で認められる
<テカリ評価>
また、テカリの評価は、以下の基準にて行った。
○:テカリが、認められない
△:テカリが、部分的に認められる。
×:テカリが、はっきりと認められる。
Figure 0005640847
Figure 0005640847
表1、2に示す結果から、アルコキシドおよび/またはその加水分解物または塩化錫の少なくともいずれか1つと水溶性高分子とビニルピロリドン−ビニルイミダゾール共重合体とウレタン系樹脂を、主成分として含む塗工液を塗布、乾燥して形成された下引き層を設けられた実施例1〜11の感熱転写記録媒体は、下引き層を設けられていない比較例1の感熱転写記録媒体と比較して、明らかに高速印画時における転写感度が高いことが解る。また、常温保存および高温・高湿保存における染料層の密着性および印画における異常転写も実用上問題ないことが解る。その中で、実施例1、3、4、5、6、7,8および9の常温保存品および高温・高湿保存品の最高反射濃度から、水溶性高分子は、ポリビニルアルコールがより好ましいことが解る。また、実施例1の高温・高湿保存後における染料層の密着性から、テトラエトキシシランがより好ましいことが解る。また、実施例10の感熱転写記録媒体は、下引き層の塗布量が0.10g/m未満であるせいか、幾分高温・高湿保存後の密着性が低下し、さらに転写感度も幾分効果が低下していることが解る。また、実施例11の感熱転写記録媒体は、下引き層の塗布量が0.30g/m超であるせいか、転写感度の効果が低下していることが解る。また、ビニルピロリドン―ビニルイミダゾール共重合体を添加することで高速印画時における高濃度部のテカリを少なくすることができていることが解る。
これに対して、比較例2の感熱転写記録媒体は、実施例1の感熱転写記録媒体と比較して、下引き層を水溶性高分子であるポリビニルアルコールのみで設けた結果、常温保存における転写感度は高いものの、高温・高湿保存における染料層の密着性に問題を抱えることが解る。また、同じく比較例3の感熱転写記録媒体は、実施例2の感熱転写記録媒体と比較して、下引き層を水溶性高分子であるポリビニルピロリドンのみで設けた結果、比較例2と同じ問題を抱えることが解る。また、比較例4、5の感熱転写記録媒体は、実施例1の感熱転写記録媒体と比較して、長期における高温・高湿保存において染料層の密着性に問題を抱える事が解る。比較例6の感熱転写記録媒体は、実施例2の感熱転写記録媒体と比較して、高速印画時における高濃度部のテカリに問題を抱えることが解る。比較例7の感熱転写記録媒体は、実施例2の感熱転写記録媒体と比較して、長期における高温・高湿保存において染料層の密着性に問題を抱える事が解る。
本発明により得られる感熱転写記録媒体は、昇華転写方式のプリンタに使用されるインクリボンのことであり、プリンタの高速・高機能化と併せて、各種画像を簡便にフルカラー形成できるため、デジタルカメラのセルフプリント、身分証明書などのカード類、アミューズメント用出力物等、広く利用され得る。
10:基材
20:下引き層
30:染料層
40:耐熱滑性層

Claims (7)

  1. 基材上に水系塗工液により形成した中空粒子層を介して水系塗工液により形成した受容層が形成された熱転写受像シートに熱転写によって画像を形成するための感熱転写記録媒体であって、前記感熱転写記録媒体は基材の一方の面に耐熱滑性層を設け、該基材の他方の面に下引き層、染料層を順次形成し、該下引き層は、アルコキシドおよび/またはその加水分解物または塩化錫の少なくともいずれか1つと、水溶性高分子と、ビニルピロリドン−ビニルイミダゾール共重合体と、ウレタン系樹脂とを、主成分として含むことを特徴とする感熱転写記録媒体。
  2. 前記ウレタン系樹脂が、ポリエステル系ウレタンであることを特徴とする請求項1記載の感熱転写記録媒体。
  3. 前記ウレタン系樹脂が、ポリウレタンアイオノマーであることを特徴とする請求項1または2記載の感熱転写記録媒体。
  4. 前記水溶性高分子が、ポリビニルアルコールであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の感熱転写記録媒体。
  5. 前記水溶性高分子が、ポリビニルピロリドンであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の感熱転写記録媒体。
  6. 前記アルコキシドが、テトラエトキシシランまたはトリイソプロポキシアルミニウム、またはそれらの混合物であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項記載の感熱転写記録媒体。
  7. 前記下引き層の乾燥後の塗布量が、0.10〜0.30g/mの範囲内であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項記載の感熱転写記録媒体。
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