JP5640847B2 - 感熱転写記録媒体 - Google Patents
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Description
さらには感熱転写記録媒体と水系塗工液により形成した染料受容層(以下、「受容層」)を備えた受像シートを組合せて画像を形成する際に、受容層と感熱転写記録媒体が熱融着を起こし、その結果、印画物表面が部分的にマット化する、いわゆる「テカリ」が発生する。
本発明によれば、前記下引き層が、アルコキシドおよび/またはその加水分解物または塩化錫の少なくともいずれか1つと水溶性高分子とビニルピロリドン−ビニルイミダゾール共重合体とウレタン系樹脂を含むことにより、高速印画時における転写感度が高く、すなわち染料層に使用する染料を増やすことなく高濃度の印画が得られ、かつ長期間高温・高湿下に保存後においても印画における異常転写がなく、しかも、高濃度部で発生する画質不良、すなわち、熱転写受像シートの受容層が感熱転写記録媒体に融着することで色相変動が起こり、その結果、印画物表面が部分的にマット化する、いわゆる「テカリ」の現象が少ない印画物を得る事が可能となる感熱転写記録媒体を提供することが可能になる。
前記ウレタン系樹脂が、ポリエステル系ウレタンであることによって、更なる長期間の高温・高湿下に保存後においてもより安定して異常転写がない印画物が得られる感熱転写記録媒体を提供する事が可能になる。
前記ウレタン系樹脂が、ポリウレタンアイオノマーである事によって、比較的安定な塗工液を得る事が可能になる。
前記水溶性高分子が、ポリビニルアルコールである事によって、より高濃度の印画が得られる感熱転写記録媒体を提供する事が可能になる。
前記水溶性高分子がポリビニルピロリドンであることによって、高濃度の印画が得られ、且つ安定して異常転写し難い感熱転写記録媒体を提供する事が可能になる。
前記アルコキシドが、テトラエトキシシランまたはトリイソプロポキシアルミニウムであることにより、比較的安定な塗工液を得る事が可能になる。
前記下引き層の乾燥後の塗布量が、0.10〜0.30g/m2の範囲内にあることにより、高濃度の印画が得られ、異常転写し難く、かつテカリの少ない印画物を得ることが可能となる感熱転写記録媒体を提供する事が可能になる。
上記下引き層のアルコキシドおよび/またはその加水分解物または塩化錫は、反応性に富む無機成分であり、水溶液中から乾燥形成される中で自らが重縮合反応して鎖状あるいは三次元構造のポリマーを形成する他、ビニルピロリドン−ビニルイミダゾール共重合体、水溶性高分子及びウレタン系樹脂とは分子レベルの複合体を形成すると考えられる。そこで上記下引き層のアルコキシドおよび/またはその加水分解物または塩化錫の重縮合物は、ビニルピロリドン−ビニルイミダゾール共重合体及び水溶性高分子だけでは不足する高速印画時における転写感度の向上をもたらすと考えられる。
また、上記下引き層のアルコキシドおよび/またはその加水分解物または塩化錫とビニルピロリドン−ビニルイミダゾール共重合体、ウレタン系樹脂及び水溶性高分子との複合体は、水溶性高分子だけでは劣る高温・高湿下に保存後における異常転写およびテカリに関して、改善をもたらすものと考えられる。
さらに、ウレタン系樹脂の存在により、より長期における高温・高湿下に保存後における異常転写に関して、改善をもたらすものと考えられる。
ここで、前記主成分とは、本発明の効果を損なわない限り、アルコキシドおよび/またはその加水分解物または塩化錫の少なくともいずれか1つと前記水溶性高分子とビニルピロリドン−ビニルイミダゾール共重合体とウレタン系樹脂の他に、さらに他の成分が添加されていても良い旨を表し、アルコキシドおよび/またはその加水分解物または塩化錫の少なくともいずれか1つと前記水溶性高分子とビニルピロリドン−ビニルイミダゾール共重合体とウレタン系樹脂の合計が、下引き層形成時の全体からみて50質量%超で含まれる意味であるが、好ましくは80質量%以上である。
M(OR)n
(M:Si、Ti、Al、Zr等の金属 R:CH3、C2H5等のアルキル基)
で表せるものである。その中でもテトラエトキシシランまたはトリイソプロポキシアルミニウムが水系の溶媒中においても比較的安定であるため好ましい。
上記樹脂としては、例えば、塩化ビニル系樹脂、ウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリアクリル酸エステル樹脂、アクリル系樹脂、セルロース系樹脂、ポリアミド樹脂、ビニル化合物モノマーとベンゾトリアゾール骨格及び/又はベンゾフェノン骨格を有するモノマーとの共重合樹脂などの熱可塑性樹脂が挙げられ、これらの熱可塑性樹脂は単独で使用してもよいし、また二種以上を併用して使用してもよい。
また上記染着性樹脂は、環境負荷の面から水溶性もしくは水分散系のいわゆる水系からなることがより好ましい。
<耐熱滑性層付き基材の作製>
基材として、4.5μmの片面易接着処理付きポリエチレンテレフタレートフィルムを使用し、その非易接着処理面に下記組成の耐熱滑性層塗工液を、グラビアコーティング法により、乾燥後の塗布量が1.0g/m2になるように塗布、乾燥した後に、40℃環境下で1週間エージングすることで、耐熱滑性層付き基材を得た。
<耐熱滑性層塗工液>
アクリルポリオール樹脂 12.5部
ポリオキシアルキレンアルキルエーテル・リン酸エステル 2.5部
タルク 6.0部
2,6−トリレンジイソシアネートプレポリマー 4.0部
トルエン 50.0部
メチルエチルケトン 20.0部
酢酸エチル 5.0部
耐熱滑性層付き基材の易接着処理面に、下記組成の下引き層塗工液−1を、グラビアコーティング法により、乾燥後の塗布量が0.20g/m2になるように塗布し、100℃2分乾燥することで、下引き層を形成した。引き続き、その下引き層の上に、下記組成の染料層塗工液を、グラビアコーティング法により、乾燥後の塗布量が0.70g/m2になるように塗布し、90℃1分乾燥することで、染料層を形成し、実施例1の感熱転写記録媒体を得た。なお、以下の各例で使用したビニルピロリドン−ビニルイミダゾール共重合体の共重合比(モル比)は、前者/後者として1/1である。
<下引き層塗工液−1>
テトラエトキシシラン 5.9部
ポリビニルアルコール 2.1部
ビニルピロリドン−ビニルイミダゾール共重合体 2.1部
アイオノマー型ポリエステルウレタン 2.1部
0.1N塩酸 51.5部
純水 32.5部
イソプロピルアルコール 3.7部
<染料層塗工液>
C.I.ソルベントブルー63 6.0部
ポリビニルアセタール樹脂 4.0部
トルエン 45.0部
メチルエチルケトン 45.0部
実施例1で作製した感熱転写記録媒体において、下引き層を下記組成の下引き層塗工液−2にした以外は、実施例1と同様にして、実施例2の感熱転写記録媒体を得た。
<下引き層塗工液−2>
テトラエトキシシラン 5.9部
ポリビニルピロリドン 2.1部
ビニルピロリドン−ビニルイミダゾール共重合体 2.1部
アイオノマー型ポリエステルウレタン 2.1部
0.1N塩酸 51.5部
純水 32.5部
イソプロピルアルコール 3.7部
実施例1で作製した感熱転写記録媒体において、下引き層を下記組成の下引き層塗工液−3にした以外は、実施例1と同様にして、実施例3の感熱転写記録媒体を得た。
<下引き層塗工液−3>
塩化第一錫 1.7部
ポリビニルアルコール 1.1部
ビニルピロリドン−ビニルイミダゾール共重合体 2.1部
アイオノマー型ポリエステルウレタン 2.1部
純水 61.3部
エチルアルコール 27.9部
イソプロピルアルコール 3.7部
実施例1で作製した感熱転写記録媒体において、下引き層を下記組成の下引き層塗工液−4にした以外は、実施例1と同様にして、実施例4の感熱転写記録媒体を得た。
<下引き層塗工液−4>
テトラエトキシシラン 5.9部
ポリビニルアルコール 2.1部
ビニルピロリドン−ビニルイミダゾール共重合体 2.1部
アイオノマー型エーテルウレタン 2.1部
0.1N塩酸 51.5部
純水 32.5部
イソプロピルアルコール 3.7部
実施例1で作製した感熱転写記録媒体において、下引き層を下記組成の下引き層塗工液−5にした以外は、実施例1と同様にして、実施例5の感熱転写記録媒体を得た。
<下引き層塗工液−5>
テトラエトキシシラン 5.9部
ポリビニルアルコール 2.1部
ビニルピロリドン−ビニルイミダゾール共重合体 2.1部
エマルジョン型ポリエステルウレタン 2.1部
0.1N塩酸 51.5部
純水 32.5部
イソプロピルアルコール 3.7部
実施例1で作製した感熱転写記録媒体において、下引き層を下記組成の下引き層塗工液−6にした以外は、実施例1と同様にして、実施例6の感熱転写記録媒体を得た。
<下引き層塗工液−6>
テトラエトキシシラン 6.0部
ポリビニルアルコール 2.1部
ビニルピロリドン−ビニルイミダゾール共重合体 2.1部
アイオノマー型エーテルウレタン 0.3部
0.1N塩酸 52.5部
純水 33.1部
イソプロピルアルコール 3.8部
実施例1で作製した感熱転写記録媒体において、下引き層を下記組成の下引き層塗工液−7にした以外は、実施例1と同様にして、実施例7の感熱転写記録媒体を得た。
<下引き層塗工液−7>
テトラエトキシシラン 6.1部
ポリビニルアルコール 2.2部
ビニルピロリドン−ビニルイミダゾール共重合体 2.2部
アイオノマー型エーテルウレタン 0.12部
0.1N塩酸 52.6部
純水 33.1部
イソプロピルアルコール 3.8部
実施例1で作製した感熱転写記録媒体において、下引き層を下記組成の下引き層塗工液−8にした以外は、実施例1と同様にして、実施例8の感熱転写記録媒体を得た。
<下引き層塗工液−8>
テトラエトキシシラン 6.0部
ポリビニルアルコール 0.3部
ビニルピロリドン−ビニルイミダゾール共重合体 2.1部
アイオノマー型エーテルウレタン 2.1部
0.1N塩酸 52.5部
純水 33.1部
イソプロピルアルコール 3.8部
実施例1で作製した感熱転写記録媒体において、下引き層を下記組成の下引き層塗工液−9にした以外は、実施例1と同様にして、実施例9の感熱転写記録媒体を得た。
<下引き層塗工液−9>
テトラエトキシシラン 6.1部
ポリビニルアルコール 0.12部
ビニルピロリドン−ビニルイミダゾール共重合体 2.2部
アイオノマー型エーテルウレタン 2.2部
0.1N塩酸 52.5部
純水 33.1部
イソプロピルアルコール 3.8部
実施例1で作製した感熱転写記録媒体において、下引き層を乾燥後の塗布量が0.05g/m2になるように塗布、乾燥すること以外は、実施例1と同様にして、実施例10の感熱転写記録媒体を得た。
実施例1で作製した感熱転写記録媒体において、下引き層を乾燥後の塗布量が0.35g/m2になるように塗布、乾燥すること以外は、実施例1と同様にして、実施例11の感熱転写記録媒体を得た。
耐熱滑性層付き基材の易接着処理面に、下引き層を形成することなく、易接着処理面の上に、実施例1と同様の染料層塗工液を、グラビアコーティング法により、乾燥後の塗布量が0.7g/m2になるように塗布、乾燥することで、染料層を形成し、比較例1の感熱転写記録媒体を得た。
耐熱滑性層付き基材の易接着処理面に、下記組成の下引き層塗工液−10を、グラビアコーティング法により、乾燥後の塗布量が0.20g/m2になるように塗布、乾燥することで、下引き層を形成した。引き続き、その下引き層の上に、実施例1と同様の染料層塗工液を、グラビアコーティング法により、乾燥後の塗布量が0.70g/m2になるように塗布、乾燥することで、染料層を形成し、比較例2の感熱転写記録媒体を得た。
<下引き層塗工液−10>
ポリビニルアルコール 3.0部
純水 87.3部
イソプロピルアルコール 9.7部
耐熱滑性層付き基材の易接着処理面に、下記組成の下引き層塗工液−11を、グラビアコーティング法により、乾燥後の塗布量が0.20g/m2になるように塗布、乾燥することで、下引き層を形成した。引き続き、その下引き層の上に、実施例1と同様の染料層塗工液を、グラビアコーティング法により、乾燥後の塗布量が0.70g/m2になるように塗布、乾燥することで、染料層を形成し、比較例3の感熱転写記録媒体を得た。
<下引き層塗工液−11>
ポリビニルピロリドン 3.0部
純水 87.3部
イソプロピルアルコール 9.7部
耐熱滑性層付き基材の易接着処理面に、下記組成の下引き層塗工液−12を、グラビアコーティング法により、乾燥後の塗布量が0.20g/m2になるように塗布、乾燥することで、下引き層を形成した。引き続き、その下引き層の上に、実施例1と同様の染料層塗工液を、グラビアコーティング法により、乾燥後の塗布量が0.70g/m2になるように塗布、乾燥することで、染料層を形成し、比較例4の感熱転写記録媒体を得た。
<下引き層塗工液−12>
テトラエトキシシラン 6.2部
ポリビニルアルコール 2.2部
0.1N塩酸 53.8部
純水 33.9部
イソプロピルアルコール 3.9部
耐熱滑性層付き基材の易接着処理面に、下記組成の下引き層塗工液−13を、グラビアコーティング法により、乾燥後の塗布量が0.20g/m2になるように塗布、乾燥することで、下引き層を形成した。引き続き、その下引き層の上に、実施例1と同様の染料層塗工液を、グラビアコーティング法により、乾燥後の塗布量が0.70g/m2になるように塗布、乾燥することで、染料層を形成し、比較例5の感熱転写記録媒体を得た。
<下引き層塗工液−13>
テトラエトキシシラン 6.2部
ポリビニルピロリドン 2.2部
0.1N塩酸 53.8部
純水 33.9部
イソプロピルアルコール 3.9部
耐熱滑性層付き基材の易接着処理面に、下記組成の下引き層塗工液−14を、グラビアコーティング法により、乾燥後の塗布量が0.20g/m2になるように塗布、乾燥することで、下引き層を形成した。引き続き、その下引き層の上に、実施例1と同様の染料層塗工液を、グラビアコーティング法により、乾燥後の塗布量が0.70g/m2になるように塗布、乾燥することで、染料層を形成し、比較例6の感熱転写記録媒体を得た。
<下引き層塗工液−14>
テトラエトキシシラン 6.1部
ポリビニルピロリドン 2.1部
アイオノマー型ポリエステルウレタン 2.1部
0.1N塩酸 52.6部
純水 33.2部
イソプロピルアルコール 3.8部
耐熱滑性層付き基材の易接着処理面に、下記組成の下引き層塗工液−15を、グラビアコーティング法により、乾燥後の塗布量が0.20g/m2になるように塗布、乾燥することで、下引き層を形成した。引き続き、その下引き層の上に、実施例1と同様の染料層塗工液を、グラビアコーティング法により、乾燥後の塗布量が0.70g/m2になるように塗布、乾燥することで、染料層を形成し、比較例7の感熱転写記録媒体を得た。
<下引き層塗工液−15>
テトラエトキシシラン 6.1部
ポリビニルピロリドン 2.1部
ビニルピロリドン−ビニルイミダゾール共重合体 2.1部
0.1N塩酸 52.6部
純水 33.2部
イソプロピルアルコール 3.8部
<中空粒子層の形成>
基材として、188μmの白色発泡ポリエチレンテレフタレートフィルムを使用し、その一方の面に下記組成中空粒子層塗工液を、グラビアコーティング法により、乾燥後の塗布量が10g/m2になるように塗布、乾燥した後に、40℃環境下で1週間エージングすることで、中空粒子層を得た。
<中空粒子層塗工液>
アクリロニトリル及びメタクリロニトリルを
主成分とする共重合体からなる既発泡中空粒子 15.0部
(平均粒子径3.2μm、体積中空率85%)
ポリビニルアルコール 3.3部
塩化ビニル酢酸ビニル共重合体樹脂分散物 15.0部
(塩化ビニル/酢酸ビニル=70/30、Tg64℃)
水 66.7部
前記中空粒子層上に、下記組成受容層塗工液を、グラビアコーティング法により、乾燥後の塗布量が4g/m2になるように塗布、乾燥した後に、40℃環境下で1週間エージングすることで、受容層を得た。
<受容層塗工液>
ウレタン樹脂 32.3部
(ガラス転移温度:−20℃)
会合型ウレタン系増粘剤 0.3部
スルホン酸系界面活性剤 0.7部
水 66.7部
実施例1〜11、比較例1〜7の感熱転写記録媒体に関して、常温にて保存された感熱転写記録媒体の染料層の上に、幅18mm、長さ150mmのセロハンテープを貼り、その後すぐに剥がしたときの、セロハンテープ側への染料層の付着の有無を調べることにより評価した結果を、表1に示す。
○:染料層の付着が、認められない
△:染料層の付着が、ごく僅かに認められる
×:染料層の付着が、全面で認められる
実施例1〜11、比較例1〜7の感熱転写記録媒体に関して、40℃90%RH環境下に72時間、84時間または96時間保存された後、常温にてさらに24時間保存された感熱転写記録媒体の染料層の上に、幅18mm、長さ150mmのセロハンテープを貼り、その後すぐに剥がしたときの、セロハンテープ側への染料層の付着の有無を調べることにより評価した結果を、表1に示す。なお評価は、上記の常温における評価と同基準にて行った。
実施例1〜11、比較例1〜7の感熱転写記録媒体に関して、常温にて保存された感熱転写記録媒体(常温保存品)、および40℃90%RH環境下に96時間保存された後、常温にてさらに24時間保存された感熱転写記録媒体(高温・高湿度保存品)と熱転写受像シートを使用し、サーマルシミュレーターにて以下の条件でベタ印画を行い、最高反射濃度、および異常転写の有無を評価した結果および、40℃90%RH環境下に72時間保存された後、常温にてさらに24時間保存された感熱転写記録媒体と熱転写受像シートを使用し、サーマルシミュレーターにてベタ印画を行いテカリを評価した結果を、表2に示す。なお最高反射濃度は、X−Rite528にて測定した値である。
印画環境:23℃50%RH
印加電圧:29V
ライン周期:0.7msec
印画密度:主走査300dpi 副走査300dpi
異常転写の評価は、以下の基準にて行った。
○:熱転写受像シートへの異常転写が、認められない
△:熱転写受像シートへの異常転写が、ごく僅かに認められる
×:熱転写受像シートへの異常転写が、全面で認められる
また、テカリの評価は、以下の基準にて行った。
○:テカリが、認められない
△:テカリが、部分的に認められる。
×:テカリが、はっきりと認められる。
20:下引き層
30:染料層
40:耐熱滑性層
Claims (7)
- 基材上に水系塗工液により形成した中空粒子層を介して水系塗工液により形成した受容層が形成された熱転写受像シートに熱転写によって画像を形成するための感熱転写記録媒体であって、前記感熱転写記録媒体は基材の一方の面に耐熱滑性層を設け、該基材の他方の面に下引き層、染料層を順次形成し、該下引き層は、アルコキシドおよび/またはその加水分解物または塩化錫の少なくともいずれか1つと、水溶性高分子と、ビニルピロリドン−ビニルイミダゾール共重合体と、ウレタン系樹脂とを、主成分として含むことを特徴とする感熱転写記録媒体。
- 前記ウレタン系樹脂が、ポリエステル系ウレタンであることを特徴とする請求項1記載の感熱転写記録媒体。
- 前記ウレタン系樹脂が、ポリウレタンアイオノマーであることを特徴とする請求項1または2記載の感熱転写記録媒体。
- 前記水溶性高分子が、ポリビニルアルコールであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の感熱転写記録媒体。
- 前記水溶性高分子が、ポリビニルピロリドンであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の感熱転写記録媒体。
- 前記アルコキシドが、テトラエトキシシランまたはトリイソプロポキシアルミニウム、またはそれらの混合物であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項記載の感熱転写記録媒体。
- 前記下引き層の乾燥後の塗布量が、0.10〜0.30g/m2の範囲内であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項記載の感熱転写記録媒体。
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