JP6375554B2 - 基板の剥離装置及び剥離方法 - Google Patents

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本発明は、基板の剥離装置及び剥離方法に関する。
近年、構造物の窓ガラス(第1の基板)に、粘着層を介して液晶パネル(第2の基板)を貼合することにより、現場にてデジタルサイネージを組み立てることが検討されている。このデジタルサイネージによれば、通行人は、店舗、オフィスの外部から窓ガラスを介して液晶パネルの表示内容を確認できるため、看板、広告等として有効利用することができる。
ところで、上記形態のデジタルサイネージでは、窓ガラスに貼合された液晶パネルを交換したり修理したりする際に、液晶パネルを窓ガラスから剥離させる必要がある。この場合、作業者に無理な負担をかけることなく液晶パネルを窓ガラスから剥離させること、及び簡便な剥離装置を用いて剥離させることが望まれている。
液晶パネルを窓ガラスから剥離させる剥離装置ではないが、特許文献1には、被処理ウェハに接着剤を介して貼合された支持ウェハを、被処理ウェハから剥離する剥離装置が開示されている。
特許文献1の剥離装置は、水平に配置された第1の保持部の下面で被処理ウェハを保持し、水平に配置された第2の保持部の上面で支持ウェハを保持する。第2の保持部は、弾性体で構成されている。
特許文献1の剥離装置による剥離方法は、まず、第2の保持部の外周部のみを鉛直下方に移動させる。これにより、第2の保持部に保持された支持ウェハが、その外周部から中心部に向けて被処理ウェハから連続的に剥離される。ここで、被処理ウェハは、第1の保持部の下面に保持されている。次に、被処理ウェハの中心部と支持ウェハの中心部のみが接着した状態で、第2の保持部全体を鉛直下方に移動させる。これによって、被処理ウェハから支持ウェハが剥離される。
特開2013−89922号公報
特許文献1の剥離装置は、重合ウェハ(被処理ウェハに支持ウェハが接合されたウェハ)を水平方向に配置して、被処理ウェハから支持ウェハを剥離することを基本構成としている。よって、構造物に鉛直方向(又は鉛直方向に対して傾斜した方向)に設置された窓ガラスから液晶パネルを剥離する剥離装置に、特許文献1の剥離装置を転用することは困難であった。
すなわち、窓ガラスが設置されている現場(構造物)にて、窓ガラスから液晶パネルを問題無く剥離する簡便な剥離装置は、従来には存在していない。よって、デジタルサイネージの普及に伴って、窓ガラスから液晶パネルを問題無く剥離することができる簡便な剥離装置及び剥離方法が望まれていた。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、構造物に設置された第1の基板から第2の基板を問題無く剥離することができる基板の剥離装置及び剥離方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様の基板の剥離装置は、前記目的を達成するために、構造物に設置された第1の基板に、粘着層を介して貼合された第2の基板を、前記第1の基板から剥離する剥離装置において、前記第2の基板を着脱自在に保持する可撓性板状部材と、前記第1の基板又は前記構造物に着脱自在に支持されるとともに、前記可撓性板状部材が着脱自在に支持される支持部材と、前記可撓性板状部材を前記第1の基板から退避させる方向に湾曲させる力を前記可撓性板状部材に付与する湾曲手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明の一態様の基板の剥離方法は、前記目的を達成するために、構造物に設置された第1の基板に、粘着層を介して貼合された第2の基板を、前記第1の基板から剥離する剥離方法において、前記第1の基板又は前記構造物に支持部材を着脱自在に支持するとともに、前記支持部材に可撓性板状部材を着脱自在に支持する支持工程と、前記可撓性板状部材によって前記第2の基板を着脱自在に保持する保持工程と、前記可撓性板状部材を前記第1の基板から退避させる方向に湾曲させる力を、湾曲手段によって前記可撓性板状部材に付与する剥離工程と、を備えたことを特徴とする。
本発明の一態様によれば、支持工程にて、支持部材を第1の基板又は構造物に取り付け、この後、支持部材に可撓性板状部材を支持させる。次に、保持工程にて、第1の基板に貼合されている第2の基板を可撓性板状部材によって保持させる。次に、剥離工程にて、可撓性板状部材を第1の基板から退避させる方向に湾曲させる力を、湾曲手段から可撓性板状部材に付与する。これにより発生した可撓性板状部材からの付勢力が、第1の基板と第2の基板との界面を剥離させる方向に伝達されて、界面が剥離される。そして、界面が全て剥離されると、すなわち、第1の基板から第2の基板が完全に剥離されると、第2の基板は可撓性板状部材及び支持部材を介して第1の基板又は構造物に支持される。その結果、第2の基板が落下または滑落して破損することを防止できる。そして、剥離した第2の基板は、支持部材から可撓性板状部材を取り外した後、可撓性板状部材による保持を解除することにより、回収することができる。以上により、本発明の一態様によれば、構造物に設置された第1の基板から第2の基板を傷つけることなく剥離することができる。
本発明の基板の剥離装置の一態様は、前記湾曲手段は、前記可撓性板状部材の一端部に取り付けられるとともに、前記第1の基板又は前記構造物に付勢力をもって当接され、その反力によって前記可撓性板状部材に前記力を付与することが好ましい。
本発明の基板の剥離方法の一態様は、前記剥離工程において、前記湾曲手段は、前記可撓性板状部材の一端部に取り付けられるとともに、前記第1の基板又は前記構造物に付勢力をもって当接され、その反力によって前記可撓性板状部材に前記力を付与することが好ましい。
本発明の一態様によれば、湾曲手段の反力を利用し、この反力を可撓性板状部材に伝達して第2の基板を剥離する剥離構造なので、特許文献1のような動力を利用した剥離構造と比較して、簡便な構造で前記力を可撓性板状部材に付与することができる。
本発明の基板の剥離装置の一態様は、前記支持部材は、鉛直方向位置調整部、及び水平方向位置調整部を備え、鉛直方向に設置された前記第1の基板に対し、前記鉛直方向位置調整部によって前記可撓性板状部材の鉛直方向位置が調整され、前記水平方向位置調整部によって前記可撓性板状部材の水平方向位置が調整されることが好ましい。
本発明の基板の剥離方法の一態様は、前記支持部材は、鉛直方向位置調整部、及び水平方向位置調整部を備え、前記支持工程において、鉛直方向に設置された前記第1の基板に対し、前記鉛直方向位置調整部によって前記可撓性板状部材の鉛直方向位置を調整し、かつ前記水平方向位置調整部によって前記可撓性板状部材の水平方向位置を調整することが好ましい。
本発明の一態様は、鉛直方向に設置された既設の第1の基板に対する第2の基板の現場剥離に特化した態様である。すなわち、支持部材は、鉛直方向位置調整部、及び水平方向位置調整部を備えており、支持工程において、鉛直方向に配設された第1の基板に対し、鉛直方向位置調整部を操作して、第2の基板に対する可撓性板状部材の鉛直方向位置を調整し、かつ水平方向位置調整部を操作して、第2の基板に対する可撓性板状部材の水平方向位置を調整する。つまり、作業者は、可撓性板状部材の質量を負担することなく、第2の基板に対する可撓性板状部材の位置決めを行うことができる。よって、鉛直方向に貼合された第2の基板に対する可撓性板状部材の位置調整を容易に行うことができる。
本発明の基板の剥離方法の一態様は、前記可撓性板状部材の一端部に対応する前記第2の基板の一端部と前記第1の基板との界面に剥離刃を刺入して剥離開始部を作成する剥離開始部作成工程を、前記剥離工程の前工程に備えたことが好ましい。
本発明の一態様によれば、剥離を促進する剥離開始部を界面に作成することによって、第2の基板を短時間で剥離することができる。第2の基板は、剥離開始部が作成された一端部から、一端部に対向する他端に向けて円滑に剥離される。
本発明の基板の剥離装置及び剥離方法の一態様は、前記第1の基板は窓ガラスであり、前記第2の基板は画像表示パネルであることが好ましい。
本発明の一態様によれば、窓ガラスに貼合された画像表示パネルの剥離に好適である。
以上説明したように本発明の基板の剥離装置及び剥離方法によれば、構造物に設置された第1の基板から第2の基板を問題無く剥離することができる。
デジタルサイネージの縦断面図 図1のA部の拡大断面図 (A)は剥離装置の正面図、(B)は剥離装置の側面図 可撓性板状部材の説明図 湾曲手段の説明図 現場剥離における剥離装置の組み立て手順を示した説明図 現場剥離における剥離装置の組み立て手順を示した説明図 現場剥離における剥離状況を時系列的に示した説明図 窓ガラスと液晶パネルの界面にナイフを刺入して剥離開始部を作成する説明図 粘着部材を備えた可撓性板状部材の断面図 (A)〜(D)は粘着部材の配置形態を示した可撓性板状部材の平面図
以下、添付図面に従って本発明に係る基板の剥離装置及び剥離方法の好ましい実施形態について説明する。
まず、基板の貼合装置及び貼合方法によって貼合されて組み立てられた画像表示装置について説明する。
図1は、画像表示装置100の縦断面図、図2は、図1のA部の拡大断面図である。
〈画像表示装置100〉
本実施形態の画像表示装置100は、第1の基板である窓ガラス102、第1の粘着層114、透明面材であるガラス板110、第2の粘着層116、及び第2の基板である液晶パネル106の順で積層して構成される。以下、各部材について説明する。
(第1の基板)
第1の基板としては、透明部材を例示できる。例えば店舗、オフィス等に用いられる既設の透明部材が挙げられる。透明部材としては、ガラス、アクリルなどの樹脂または、ガラスと樹脂の積層体等が挙げられる。
(透明面材)
透明面材は、後述する液晶パネル106を窓ガラス102に貼合する際に、液晶パネル106と窓ガラス102との間に介在される板状体である。透明面材の例として、ガラス板、樹脂板等が挙げられる。液晶パネル106からの射出光や反射光に対して透明性が高い点はもちろん、耐光性、低複屈折性、高い平面精度、耐表面擦傷性、高い機械的強度を有する観点から、透明面材としてガラス板を用いることが最も好ましい。透明面材として、第1の粘着層114及び第2の粘着層116を構成する光硬化性樹脂組成物を硬化させる光に対して高い透過率を有する観点でも、ガラス板の使用が好ましい。
ガラス板の例として、ソーダライムガラス等のガラス材料が挙げられる。また、樹脂板の例としては、ポリカーボネート、ポリメチルメタクリレート等の透明性の高い樹脂材料が挙げられる。
透明面材の形状は、貼合対象である液晶パネル106の平面形状に合わせて決定すればよく、一例として矩形である。透明面材の厚さは、機械的強度、透明性等の点から、ガラス板であれば、0.2〜2.0mm程度が好ましい。観察者に表示画像の奥行き感を強く感じさせないためには、透明面材の厚さは0.2〜1.1mm程度がより好ましい。樹脂板であれば、透明面材の厚さは0.1〜1.0mm程度が好ましい。
(遮光部)
透明面材は、周端部に遮光部を有することが好ましい。遮光部を備えることで、液晶パネル106を窓ガラス102に貼合した際に、液晶パネル106に接続されたフレキシブルプリント配線板等の配線部材を隠すことができる。透明面材がガラス板の場合、黒色顔料を含むセラミック印刷等の印刷法を用いて遮光部を形成することが、遮光性が高く好ましい。なお、遮光部は、種々の薄膜形成法を用いて形成できる。
(粘着層)
粘着層は、液状の光硬化性樹脂組成物を硬化させた透明樹脂から構成されている。粘着層の原料となる光硬化性樹脂組成物は、光硬化性を有する硬化性化合物、光重合開始剤、及び、必要に応じて非硬化性オリゴマーを含む液状の組成物が好ましい。非硬化性オリゴマーは、光硬化性樹脂組成物の硬化時に組成物中の硬化性化合物と硬化反応を生じない水酸基を有するオリゴマーが好ましい。第1の粘着層114および第2の粘着層116の透明樹脂は同一でも異なってもよい。
粘着層の厚さは、0.1〜2.0mm程度が好ましく、0.2〜0.8mm程度がより好ましい。第1の粘着層114および第2の粘着層116の厚は同一でもよく異なってもよい。
第1の粘着層114と第2の粘着層116との面積は、透明面材の大きさに応じて調整される。第1の粘着層114および第2の粘着層116の面積は、同一でもよく異なってもよい。面積が異なる場合の例としては、ガラス板110の第2の面110bに遮光部112を有する場合に、第1の粘着層114がガラス板110の第1の面110aの全域に設けられているのに対し、第2の粘着層116がガラス板110の第2の面110bの一部の領域に設けられている。これにより、ガラス板110の第2の面110bは、第2の粘着層116が設けられた領域と、第2の粘着層116が設けられていない領域と、を有する。
第2の基板としては、例えば、液晶ディスプレイパネル(LCD:Liquid Crystal Display)、プラズマディスプレイパネル(PDP:Plasma Display Panel)、有機ELディスプレイパネル(OELD:Organic Electro Luminescence Display)等の画像表示パネルを挙げることができる。
図2に示すように、液晶表示ユニット104は、液晶パネル106と、一対の偏光板122、124と、バックライト126と、フレーム128と、ケース130と、を備える。液晶パネル106は、一対のガラス基板132、134と、これらガラス基板132、134の間に封入された液晶(不図示)と、を備える。
一対のガラス基板132、134は、薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor)を備えたTFT素子基板と、カラーフィルターを備えたカラーフィルター基板と、から構成される。
バックライト126は、発光ダイオード等の発光素子136と、導光板138と、プリズムシート(不図示)と、光拡散シート等の複数の光学フィルム140と、ミラー142と、を備える。発光素子136から射出された光は、導光板138に入射して内部を導光する間にミラー142で反射し、複数の光学フィルム140を介して液晶パネル106に向けて射出される。
複数の光学フィルム140は、導光板138から射出された光の強度を均一化する機能を有する。そのため、複数の光学フィルム140と液晶パネル106とは、間隔をおいて配置されている。
液晶パネル106は、粘着層または粘着層とガラス板110を介して窓ガラス102に支持される。液晶パネル106とバックライト126とは独立しているため、バックライト126は、液晶パネル106とは別に窓ガラス102に支持される。
バックライト126は、断面がL字状のアングル144を介して窓ガラス102に支持される。図1では、アングル144は、ガラス板110の第2の面110b上の遮光部112に両面粘着テープ146によって固定されている。すなわち、バックライト126はフレーム128に固定され、フレーム128はケース130に固定され、ケース130は、ボルト148によってアングル144に固定され、アングル144が遮光部112に固定されている。
これにより、バックライト126は、ガラス板110を介して窓ガラス102に支持される。
《本発明の基板の剥離装置及び剥離方法》
次に、本発明の基板の剥離装置及び剥離方法について説明する。
本発明は、構造物に設置された第1の基板に粘着剤を介して貼合された第2の基板を、第1の基板から剥離する基板の剥離装置及び剥離方法であり、第1の基板及び第2の基板を特に限定するものではないが、以下の基板に適用することが好ましい。
第1の基板としては、ガラス板、透明アクリル樹脂等の透明プラスチック板等の透明基板を挙げることができる。なお、図1、図2では、第1の基板として、構造物に設置された既設の窓ガラス102を例示している。
第2の基板としては、例えば液晶ディスプレイパネル(LCD:Liquid Crystal Display)、プラズマディスプレイパネル(PDP:Plasma Display Panel)、有機ELディスプレイパネル(OELD:Organic Electro Luminescence Display)等の画像表示パネルを挙げることができる。なお、図1、図2では、第2の基板として、液晶パネル106を例示している。
また、本発明の基板の剥離装置及び剥離方法は、第1の基板が鉛直方向又は鉛直方向から傾斜した状態に適用することができる。本実施形態では、図1、図2に基づき、構造物に設置された既設の窓ガラス102から液晶パネル106を剥離する現場剥離の一例で説明する。また、窓ガラス102は鉛直方向に設置されているものとする。また、液晶パネル106の画面サイズは、一例として42インチである。
〔剥離装置10〕
図3(A)は、実施形態の剥離装置10を窓ガラス102に着脱自在に支持させた正面図であり、図3(B)は図3(A)の側面図である。
図3(A)、(B)に示すように、剥離装置10は可撓性板状部材12、ハンガーユニット(支持部材)14、及び湾曲手段16を備えて構成される。
〈可撓性板状部材12〉
可撓性板状部材12は、矩形状の液晶パネル106の裏面(非貼合面)を保持する平坦な部材であり、液晶パネル106の面積サイズよりも大きな面積サイズに構成される。液晶パネル106を保持する可撓性板状部材12の保持構造として、実施形態では、吸着保持と、吸着および粘着保持を併用する例について以下に説明する。
まず、吸着保持の例について説明する。図4は、可撓性板状部材12の縦断面図である。
図4の如く、可撓性板状部材12は、矩形状の可撓板18、可撓板18の周面部に貼り合わされた額縁状の独立気泡のスポンジ部材20、及びスポンジ部材20の内周側の可撓板18に貼り合わされた矩形状の多孔性シート22によって構成される。
額縁状のスポンジ部材20と多孔性シート22との間は額縁状の隙間24が形成される。スポンジ部材20及び多孔性シート22は、可撓板18に接着剤(又は両面接着テープ)34を用いて貼り付けられる。
可撓板18の内部には、一端が隙間24に連通され、他端が複数の吸引ポート26(図3(A)参照)に連通される吸引路28が備えられる。吸引ポート26は、可撓板18の両端部(液晶パネル106を吸着しない部分)に複数備えられ、これらの吸引ポート26は、吸引ホース30を介して真空ポンプ32に接続される。
図4に戻り、可撓性板状部材12によって液晶パネル106を吸着保持する場合には、液晶パネル106の周面にスポンジ部材20を当接し、額縁状の隙間24を液晶パネル106によって閉塞する。この状態で、真空ポンプ32を駆動すると、吸引ホース30、吸引ポート26、吸引路28、及び隙間24を介して空気が吸引される。これによって多孔性シート22の吸着面22Aに吸着力が発生するので、吸着面22Aに液晶パネル106が吸着保持される。
多孔性シート22の厚さは2mm以下であることが好ましく、1mm以下(例えば0.5mm)であることがより好ましい。また、スポンジ部材20の厚さは多孔性シート22の厚さよりも厚くして、液晶パネル106を吸着保持した際に弾性変形して多孔性シート22の厚さまで弾性変形することが好ましい。これにより、隙間24を確実に閉空間とすることができるので、液晶パネル106を吸着保持する吸着力が増大する。また、多孔性シート22は導電性を有することが好ましい。
可撓板18は、適度な可撓性が必要であり、例えば厚さが2mm以上3mm以下の塩化ビニル樹脂板が好適である。この場合、一枚の塩化ビニル樹脂板でもよいが、図4のように、厚さが2mmの塩化ビニル樹脂板18Aと厚さが0.5mmの塩化ビニル樹脂板18Bとを接着剤(あるいは両面接着テープ)36で貼り合わせて構成することもできる。可撓板18の多孔性シート22を貼り合わせた面の反対側の面に導電性シート(図示しない)を貼り合わせることが好ましい。これにより、剥離時等において、静電気の発生を抑えることができる。
次に、吸着および粘着保持を併用する例について説明する。図10は、粘着部材88を備えた可撓性板状部材12の断面図であり、図4に示した可撓性板状部材12の断面図と対応している。
図10に示すように、粘着部材88は、スポンジ部材20と多孔性シート22との間の額縁状の隙間24に配置される。具体的には、隙間24において、不図示の両面接着テープを介して塩化ビニル樹脂板18Bに接着されている。また、前記両面接着テープの厚さを含む粘着部材88の厚さは、多孔性シート22の厚さと接着剤34の厚さとを合算した厚さに設定されている。可撓性板状部材12に粘着部材88を設けると、前記多孔性シート22の吸着面22Aの吸着力に加えて、粘着部材88の粘着力で液晶パネル106が保持されて、可撓性板状部材12と液晶パネル106をさらに十分に互いに保持できるため好ましい。また、剥離している間に可撓性板状部材12の撓み過ぎ等に起因して、多孔性シート22の吸着面22Aの吸着力が失われても、粘着部材88による粘着力により、可撓性板状部材12が液晶パネル106から完全に外れることを防止できる。
なお、液晶パネル106の剥離完了後には、前記真空吸着を解除し、可撓性板状部材12を液晶パネル106に対して撓ませることで、液晶パネル106から粘着部材88を容易に外すことができる。
粘着部材88の硬度はショアA70以下が好ましく、粘着部材88の表面粗さ(Ra)は、0.2μm以下であることが好ましい。粘着部材88の硬度は、JIS Z 2246(2000年)に準拠した試験方法にて測定した値である。粘着部材88の表面粗さ(Ra)は、JIS B 0601(2000年)に準拠した試験方法により測定した値である。上記の条件を満たす粘着部材88は、安定した粘着力を得ることができ、また、繰り返して吸着、剥離可能なので作業性が良好となる。このような粘着部材88としては、ウレタン製又はシリコン製などのゴムシートが好適に挙げられる。
図11(A)、(B)、(C)、(D)は、可撓性板状部材12に対する粘着部材88の配置形態を示した可撓性板状部材12の平面図であり、模式的に示している。
隙間24に対する粘着部材88の配置形態の一例として、図11(A)に示した形態は、短冊状に構成した4枚の粘着部材88を、隙間24の4辺に沿って配置した形態である。この形態において粘着部材88は、矩形状の可撓性板状部材12の4辺に沿って配置される。
図11(B)に示した形態は、短冊状に構成した2枚の粘着部材88を、隙間24の対向する2辺に沿って配置した形態である。この形態において粘着部材88は、矩形状の可撓性板状部材12の2辺に沿って配置される。
図11(C)に示した形態は、図11(B)の形態に対し、多孔性シート22を矩形のシートに2分割し、そのシート間の隙間24Aに、粘着部材88を追加配置した形態である。つまり、粘着部材88は、可撓性板状部材12の少なくとも2辺に沿って配置される。
図11(D)に示した形態は、四角形状の4枚の粘着部材88を、隙間24の角部に沿って配置した形態である。この形態において粘着部材88は、矩形状の可撓性板状部材12の角部に配置される。角部に配置される粘着部材88の形状は、四角形状に限定されず、円形であっても多角形であってもよい。
なお、粘着部材88の形態は、上記4形態に限定されるものではなく、配置位置、及び大きさ等は、粘着部材88が持つ粘着力、可撓性板状部材12及び液晶パネル106の大きさ、質量等によって適宜選択されるものである。
〈支持部材:ハンガーユニット14〉
図3に示すハンガーユニット14は、可撓性板状部材12を吊り下げ支持する冶具である。ハンガーユニット14を設けると、可撓性板状部材12が支持されるので、第2の基板が第1の基板から完全に剥離した際に、可撓性板状部材12の落下または滑落を防げる。その結果、第2の基板を傷つけることなく剥離できる。また、ハンガーユニット14は、可撓性板状部材12の矢印Dで示す鉛直方向の位置と傾き、及び矢印Eで示す水平方向の位置を調整する冶具であることが好ましい。
図3(A)の如く、ハンガーユニット14は、鉛直方向に配設された窓ガラス102の面に沿って、可撓性板状部材12の水平方向の位置を調整する水平方向位置調整部38、及び窓ガラス102の面に沿って、可撓性板状部材12の鉛直方向の位置を調整する鉛直方向位置調整部40を備える。また、ハンガーユニット14は、一対のハンド吸着盤42を備えている。これらのハンド吸着盤42を、窓ガラス102に吸着させることにより、ハンガーユニット14が窓ガラス102に着脱自在に支持される。なお、ハンド吸着盤42に代えて、真空ポンプ(図示せず)に連結した吸着盤も使用可能であるが、現場貼合の場合にはハンドリング性のよいハンド吸着盤42が好ましい。ハンド吸着盤42としては、シンワ測定株式会社製の許容荷重が25kgf/1個のものを好適に使用することができる。ハンド吸着盤42の吸着位置は、窓ガラス102に限定されず、窓ガラス102を支持する構造体の壁(支持体)に吸着してもよい。
(水平方向位置調整部38)
水平方向位置調整部38は、レール状部材38Aに2台のリニアスライダ38B、38Bが、レール状部材38Aの長手方向に沿ってスライド自在に支持されることにより構成される。2台のリニアスライダ38B、38Bにそれぞれハンド吸着盤42が設けられる。
(鉛直方向位置調整部40)
鉛直方向位置調整部40は、一対のターンバックル44、44によって構成される。一対のターンバックル44、44は、その上端がレール状部材38Aの両端部に取り付けられることにより、レール状部材38Aに吊設される。
(ハンガーユニット14の作用)
ハンガーユニット14を使用する場合には、まず、レール状部材38Aの長手方向が水平方向を向くように2台のハンド吸着盤42を窓ガラス102の面に吸着させる。ハンド吸着盤42の吸着位置は、液晶パネル106の剥離位置に対応した大まかな位置である。そして、一対のターンバックル44、44の下端に設けたフック44Aに、可撓性板状部材12の上端に取り付けられたリング12Aを着脱自在に係合させる。これにより、可撓性板状部材12が、ハンガーユニット14に吊り下げ支持される。そして、作業者は、レール状部材38Aを水平方向に移動させる作業、及び一対のターンバックル44、44の鉛直方向の長さを個別に調整する作業を行う。ターンバックル44、44の長さを同じだけ伸ばすと可撓性板状部材12は鉛直方向に下降し、同じだけ縮めると鉛直方向に上昇して、鉛直方向の位置を調整できる。また、ターンバックル44、44の一方を伸ばして、他方を縮めると可撓性板状部材12の傾きを調整できる。
これにより、液晶パネル106を良好に保持する位置に可撓性板状部材12が容易に位置決めされる。
なお、水平方向位置調整部38、及び鉛直方向位置調整部40の構成は、上記の例に限定されるものではなく、可撓性板状部材12の水平方向、鉛直方向および傾きを調整可能な機能を有するものであれば適用できる。
〈湾曲手段16〉
湾曲手段16は、可撓性板状部材12を、その上端部から下端部にかけて、窓ガラス102から退避する方向に円弧状に湾曲させる力を、可撓性板状部材12に付与する冶具である。これにより、窓ガラス102と液晶パネル106との界面に、界面を剥離させる方向の力が付与される。
(湾曲手段16の形態)
図5(A)、(B)に示した剥離状況を示す説明図の如く、2形態の湾曲手段16が示されている。
湾曲手段16は、可撓性板状部材12の下端部(一端部)であって可撓性板状部材12の幅方向の少なくとも2か所に着脱自在に設けられる。なお、図3(A)では、4か所に湾曲手段16が備えられている。
図5(A)の湾曲手段16は、可撓性板状部材12の下端部を、スプリング16Dの付勢力によって窓ガラス102から退避する方向に押し上げる押上方式である。この湾曲手段16は、可撓性板状部材12の下端部にプレート16Aが着脱自在に固定され、このプレート16Aの開口部(不図示)に棒状のプッシャ16Bが挿抜自在に取り付けられている。プッシャ16Bの先端部には、窓ガラス102に当接される弾性体16Cが取り付けられ、スプリング16Dは、プレート16Aと弾性体16Cとの間に介在され、スプリング16Dにプッシャ16Bが挿通されている。
この湾曲手段16によれば、スプリング16Dの付勢力によって弾性体16Cが窓ガラス102に押圧当接されるので、その反力によって、可撓性板状部材12をその上端部から下端部にかけて、窓ガラス102から退避する方向に円弧状に湾曲させることができる。なお、弾性体16Cを、窓ガラス102を支持する構造物の壁、柱等に押圧当接させてもよい。
図5(B)の湾曲手段16は、可撓性板状部材12の下端部を窓ガラス102から退避する方向に、ウエイト部材16Eの自重によって牽引する牽引方式である。この湾曲手段16は、プレート16Aに牽引ロープ16Fを介してウエイト部材16Eを吊り下げて構成される。また、ウエイト部材16Eの自重をプレート16Aに水平方向に付与するために、牽引ロープ16Fはプーリ16Gに巻き掛けられている。
この湾曲手段16も図5(A)に示した湾曲手段16と同様の効果を得ることができる。なお、可撓性板状部材12に対するプレート16Aの固定形態は、特に限定されないが、例えばクランプ方式やハンド吸着盤方式等を採用することにより可撓性板状部材12に対して着脱自在に取り付けることができる。
〔液晶パネル106の剥離方法〕
剥離装置10を用いて現場剥離を行う際に、剥離装置10を現場にて組み立てる組み立て手順、及び組み立てた剥離装置10によって第1の基板である窓ガラス102から第2の基板である液晶パネル106を剥離する剥離手順を以下に説明する。
〈剥離装置10の組立手順〉
まず、図6、図7に従って剥離装置10の組立手順を説明する。
(支持工程)
図6(A)の正面図、(B)の側面図に示すように、作業者は、鉛直に設置されている窓ガラス102に、ハンガーユニット14のハンド吸着盤42をレール状部材38Aが水平になるように吸着させる。
次に、図7(A)、(B)に示すように、作業者は、ハンガーユニット14の一対のターンバックル44のフック44Aに、可撓性板状部材12のリング12Aを着脱自在に係合させ、可撓性板状部材12を、ハンガーユニット14を介して窓ガラス102に吊り下げ支持する。
この後、ハンガーユニット14によって、可撓性板状部材12を矢印Dで示す鉛直方向及び矢印Eで示す水平方向に移動させることによって、液晶パネル106を良好に保持する位置に可撓性板状部材12の位置を調整する。
(保持工程)
図5の如く、液晶パネル106の周面にスポンジ部材20を当接して、隙間24を液晶パネル106によって閉塞する。この後、真空ポンプ32を駆動する。これによって、多孔性シート22の吸着面22Aに液晶パネル106が吸着保持される。
(剥離工程)
図8(A)の如く、可撓性板状部材12の下部に湾曲手段16を取り付けて、可撓性板状部材12を窓ガラス102から退避させる方向に湾曲させる力を、湾曲手段16から可撓性板状部材12に付与する。
図8(A)〜(C)は、液晶パネル106が窓ガラス102から剥離していく、その状態を時系列的に示している。
湾曲により発生した可撓性板状部材12からの付勢力が、窓ガラス102と液晶パネル106との界面を剥離させる方向に伝達されるので、図8(B)の如く、下端部の界面から上端部の界面に向けて界面が徐々に剥離されていく。
そして、図8(C)の如く界面が全て剥離されると、すなわち、窓ガラス102から液晶パネル106が完全に剥離されると、液晶パネル106は、可撓性板状部材12及びハンガーユニット14を介して窓ガラス102に支持されているので、窓ガラス102から落下することなく、吊り下げ支持される。
以上の手順により窓ガラス102に対する液晶パネル106の剥離作業が終了する。
剥離作業の終了後、液晶パネル106の回収作業、及び剥離装置10の取り外し作業を行う。
その作業は、まず、液晶パネル106を保持した可撓性板状部材12を、ハンガーユニット14から取り外し、可撓性板状部材12を構造物の床又はテーブルに載置する。この後、可撓性板状部材12による保持を解除(真空ポンプ32を停止)して、可撓性板状部材12から液晶パネル106を回収する。そして最後に、ハンガーユニット14を窓ガラス102から取り外す。
以上により、実施形態の剥離装置10による剥離方法によれば、構造物に設置された窓ガラス102から液晶パネル106を傷付けることなく剥離することができる。
〈実施形態の剥離装置10の他の特徴〉
湾曲手段16は、可撓性板状部材12の下端部に取り付けられるとともに、窓ガラス102又は構造物に付勢力をもって当接され、その反力によって可撓性板状部材12に前記力(可撓性板状部材12を湾曲させる力)を付与している。すなわち、湾曲手段16の反力を利用し、この反力を可撓性板状部材12に伝達して液晶パネル106を剥離する剥離構造なので、特許文献1のような動力を利用した剥離構造と比較して、簡便な構造で前記力を可撓性板状部材12に付与することができる。
ハンガーユニット14には、水平方向位置調整部38及び鉛直方向位置調整部40が備えられている。これにより、作業者は、可撓性板状部材12の質量を負担することなく、液晶パネル106に対する可撓性板状部材12の位置決めを行うことができる。よって、鉛直方向に貼合された液晶パネル106に対する可撓性板状部材12の位置調整を容易に行うことができる。
図9は、液晶パネル106の下端部と窓ガラス102との界面に剥離刃であるナイフ46を、矢印F方向に刺入して剥離開始部48を作成する剥離開始部作成工程の説明図である。このように、予め界面に剥離開始部48を作成しておくことにより、この剥離開始部48が剥離起点となるので液晶パネル106を短時間で剥離することができる。剥離開始部48は、液晶パネル106の下端部に沿って作成することが好ましい。また、ナイフ46の刺入量aは、液晶パネル106のサイズに応じて数ミリから十数ミリとすることが好ましい。
更に、剥離開始部作成工程は、剥離工程の前工程で実施されるものである。支持工程の前、支持工程と保持工程との間、保持工程と剥離工程との間で実施することが好ましい。
〔産業上の利用可能性〕
上記説明した実施形態では、本発明の基板の剥離装置及び剥離方法を、構造物に設置された窓ガラス(第1の基板)から液晶パネル(第2の基板)を現場剥離する一例で説明したが、これに限定されず、第1の基板が鉛直方向に対して傾斜した基板であっても、本発明を適用することができる。
10…剥離装置、12…可撓性板状部材、12A…リング、14…ハンガーユニット、16…湾曲手段、16A…プレート、16B…プッシャ、16C…弾性体、16D…スプリング、16E…ウエイト部材、16F…牽引ロープ、16G…プ―リ、18…可撓板、20…スポンジ部材、22…多孔性シート、24…隙間、26…吸引ポート、28…吸引路、30…吸引ホース、32…真空ポンプ、34…接着剤、36…接着剤、38…水平方向位置調整部、38A…レール状部材、38B…リニアスライダ、40…鉛直方向位置調整部、42…ハンド吸着盤、44…ターンバックル、44A…フック、46…ナイフ、48…剥離開始部、88…粘着部材、100…デジタルサイネージ、102…窓ガラス、106…液晶パネル

Claims (9)

  1. 構造物に設置された第1の基板に、粘着層を介して貼合された第2の基板を、前記第1の基板から剥離する剥離装置において、
    前記第2の基板を着脱自在に保持する可撓性板状部材と、
    前記第1の基板又は前記構造物に着脱自在に支持されるとともに、前記可撓性板状部材が着脱自在に支持される支持部材と、
    前記可撓性板状部材を前記第1の基板から退避させる方向に湾曲させる力を前記可撓性板状部材に付与する湾曲手段と、
    を備えたことを特徴とする基板の剥離装置。
  2. 前記湾曲手段は、前記可撓性板状部材の一端部に取り付けられるとともに、前記第1の基板又は前記構造物に付勢力をもって当接され、その反力によって前記可撓性板状部材に前記力を付与する請求項1に記載の基板の剥離装置。
  3. 前記支持部材は、鉛直方向位置調整部、及び水平方向位置調整部を備え、鉛直方向に設置された前記第1の基板に対し、前記鉛直方向位置調整部によって前記可撓性板状部材の鉛直方向位置が調整され、前記水平方向位置調整部によって前記可撓性板状部材の水平方向位置が調整される請求項1又は2に記載の基板の剥離装置。
  4. 前記第1の基板は窓ガラスであり、前記第2の基板は画像表示パネルである請求項1、2又は3に記載の基板の剥離装置。
  5. 構造物に設置された第1の基板に、粘着層を介して貼合された第2の基板を、前記第1の基板から剥離する剥離方法において、
    前記第1の基板又は前記構造物に支持部材を着脱自在に支持するとともに、前記支持部材に可撓性板状部材を着脱自在に支持する支持工程と、
    前記可撓性板状部材によって前記第2の基板を着脱自在に保持する保持工程と、
    前記可撓性板状部材を前記第1の基板から退避させる方向に湾曲させる力を、湾曲手段によって前記可撓性板状部材に付与する剥離工程と、
    を備えたことを特徴とする基板の剥離方法。
  6. 前記剥離工程において、前記湾曲手段は、前記可撓性板状部材の一端部に取り付けられるとともに、前記第1の基板又は前記構造物に付勢力をもって当接され、その反力によって前記可撓性板状部材に前記力を付与する請求項5に記載の基板の剥離方法。
  7. 前記可撓性板状部材の一端部に対応する前記第2の基板の一端部と前記第1の基板との界面に剥離刃を刺入して剥離開始部を作成する剥離開始部作成工程を、前記剥離工程の前工程に備えた請求項5又は6に記載の基板の剥離方法。
  8. 前記支持部材は、鉛直方向位置調整部、及び水平方向位置調整部を備え、
    前記支持工程において、鉛直方向に設置された前記第1の基板に対し、前記鉛直方向位置調整部によって前記可撓性板状部材の鉛直方向位置を調整し、かつ前記水平方向位置調整部によって前記可撓性板状部材の水平方向位置を調整する請求項5、6又は7に記載の基板の剥離方法。
  9. 前記第1の基板は窓ガラスであり、前記第2の基板は画像表示パネルである請求項5から8のいずれかに記載の基板の剥離方法。
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