JP6374827B2 - 作業機械の荷重計測装置 - Google Patents

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Description

本発明は、作業機械の荷台に積載された積荷の荷重を計測する作業機械の荷重計測装置に関する。
一般に、鉱山等で採掘された鉱物や土砂等を積荷として運搬するダンプトラック等の作業機械は、車体フレームと、この車体フレームに回転可能に設けられた前輪及び後輪と、車体フレームに対して起伏可能に設けられ、積荷を積載する荷台と、車体フレームと前輪及び後輪との間にそれぞれ介装され、走行時の車体への衝撃を緩和する前側サスペンションシリンダ及び後側サスペンションシリンダとを備えている。そして、このような構成の作業機械には、荷台に積載された積荷の荷重を計測する荷重計測装置が設けられている。
この種の作業機械の荷重計測装置の従来技術の1つとして、荷台に積載した積載荷重を、圧力センサによって前側サスペンションシリンダ、及び後側サスペンションシリンダのシリンダ圧を取込んで演算する処理装置を備えた荷重計測装置が知られている(例えば、下記の特許文献1参照)。
この従来技術の荷重計測装置は、車体の左右の後輪の速度をそれぞれ検出する後輪速度検出器と、各後輪速度検出器からの速度差を検出する速度差検出器と、速度差検出器からの各後輪の速度の差が予め設定した設定値以下に達した場合、処理装置で演算した積載荷重を最終の積載荷重として出力し、予め設定した設定値以上の場合には、処理装置で演算した積載荷重を最終の積載荷重の出力として無効とする最終確認演算部を有する最終積載荷重確認手段とを備えている。
特許第5160468号公報
ところで、ダンプトラック等の作業機械が走行路を走行すると、車輪が走行路の地面等から路面抵抗を受けることにより、車体の進行方向への抗力だけでなく、車体が浮き上がる上方向への抗力が車輪に作用する。このとき、車体フレームと車輪との間に配置された前後左右の各サスペンションシリンダにかかる荷重のバランスがずれて不安定になることにより、荷重計測装置によって計測される積荷の荷重に誤差が生じる。
一方、特許文献1に開示された従来技術の荷重計測装置は、作業機械が曲線状の経路を走行した際に、車体が前後左右に傾くことに伴って各サスペンションシリンダにかかる荷重のバランスの影響を排除することにより、積荷の荷重の計測精度の向上を図っているが、上述した路面抵抗に起因する積荷の荷重の計測誤差が考慮されていない。従って、泥地等の地盤が緩い路面のように、路面抵抗が比較的大きくなり易い路面を作業機械が走行する場合には、仮に作業機械の走行経路が直線状であっても、各サスペンションシリンダにかかる荷重のバランスが不安定になる。そのため、各サスペンションシリンダを構成するリンク機構を介して荷重がサスペンションシリンダ以外の部分に分散されることにより、路面抵抗に起因する積荷の荷重の計測誤差が大きくなるので、積荷の荷重の計測精度が低下することが懸念されている。
本発明は、このような従来技術の実情からなされたもので、その目的は、荷台に積載された積荷の荷重の計測精度を向上させることができる作業機械の荷重計測装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明の作業機械の荷重計測装置は、車体フレームと、前記車体フレームに回転可能に設けられた前輪及び後輪と、前記車体フレームに対して起伏可能に設けられ、積荷を積載する荷台と、前記車体フレームと前記前輪及び前記後輪との間にそれぞれ介装され、走行時の車体への衝撃を緩和する前側サスペンションシリンダ及び後側サスペンションシリンダとを備えた作業機械に適用され、前記荷台に積載された前記積荷の荷重を計測する作業機械の荷重計測装置であって、前記前側サスペンションシリンダにかかる前側荷重を取得する前側荷重取得器と、前記後側サスペンションシリンダにかかる後側荷重を取得する後側荷重取得器と、前記作業機械の走行路の路面抵抗を検出する路面抵抗検出部と、前記前側荷重取得器によって取得された前記前側荷重、及び前記後側荷重取得器によって取得された前記後側荷重に基づいて、前記積荷の荷重を求めるための前記前側サスペンションシリンダ及び前記後側サスペンションシリンダに作用する全荷重を演算する全荷重演算部と、前記路面抵抗検出部によって検出された前記路面抵抗に応じて、前記全荷重演算部によって演算された前記全荷重を補正する全荷重補正部と、前側荷重と後側荷重との比である前後荷重比と、荷台における積荷の偏りに起因する誤差を補正するための補正比率との第1関係、路面抵抗と、全荷重に対して路面抵抗に起因する誤差を補正するための補正係数である全荷重補正係数との第2関係、及び路面抵抗と、前後荷重比に対して路面抵抗に起因する誤差を補正するための補正係数である前後荷重比補正係数との第3関係を記憶する記憶装置と、前側荷重取得器によって取得された前側荷重と、後側荷重取得器によって取得された後側荷重との比から前後荷重比を演算する前後荷重比演算部と、記憶装置に記憶された第1関係に対して、前後荷重比演算部によって演算された前後荷重比を適用して補正比率を演算する補正比率演算部と、を備え、全荷重補正部は、記憶装置に記憶された第2関係に対して、路面抵抗検出部によって検出された路面抵抗を適用して全荷重補正係数を演算する全荷重補正係数演算部と、全荷重演算部によって演算された全荷重に対して、全荷重補正係数演算部によって演算された全荷重補正係数を乗算する全荷重補正係数乗算部と、記憶装置に記憶された第3関係に対して、路面抵抗検出部によって検出された路面抵抗を適用して前後荷重比補正係数を演算する前後荷重比補正係数演算部と、補正比率演算部によって演算された補正比率に対して、前後荷重比補正係数演算部によって演算された前後荷重比補正係数を乗じる前後荷重比補正係数乗算部と、全荷重補正係数乗算部による全荷重の乗算結果を、前後荷重比補正係数乗算部による補正比率の乗算結果で除する除算部と、を含むことを特徴としている。
本発明の作業機械の荷重計測装置によれば、荷台に積載された積荷の荷重の計測精度を向上させることができる。前述した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明に係る荷重計測装置の第1実施形態が適用される作業機械の一例として挙げたダンプトラックの構成を示す全体図である。 本発明の第1実施形態に係る荷重計測装置の概略構成を示す図である。 図2に示すコントローラのハードウェア構成を示す図である。 図3に示すコントローラの主な機能を示す機能ブロック図である。 本発明の第1実施形態に係る荷重計測装置による積荷の荷重の計測処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る荷重計測装置のコントローラの主な機能を示す機能ブロック図である。 本発明の第3実施形態に係る荷重計測装置による積荷の荷重の計測処理の流れを示すフローチャートである。
以下、本発明に係る作業機械の荷重計測装置を実施するための形態を図に基づいて説明する。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明の実施形態を説明するための全図において、同一の機能を有する部材には同一又は関連する符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。また、以下の実施形態では、特に必要なとき以外は同一又は同様な部分の説明を原則として繰り返さない。
[第1実施形態]
本発明に係る荷重計測装置の第1実施形態は、例えば図1に示すように、鉱山等で採掘された鉱物や土砂等を積荷として運搬するダンプトラック1に適用される。このダンプトラック1は、車体フレーム11と、この車体フレーム11に回転可能に設けられた車輪12とを備えている。
この車輪12は、例えば、車体フレーム11の前部の左右両端にそれぞれ一輪ずつ配置された前輪12Al,12Ar(図1には、左側の前輪12Alのみが図示されている)と、車体フレーム11の後部の左右両端に回転可能にそれぞれ二輪ずつ配置された後輪12Bl,12Br(図1には、左側の後輪12Blのみが図示されている)とから構成されている。
前輪12Al,12Arは、ステアリング等を介して入力されるステアリング角度に基づいて操舵される操舵輪であると共に、ダンプトラック1が走行する走行路の路面を介して後輪12Bl,12Brに従動する従動輪である。一方、後輪12Bl,12Brは、図示しないエンジンの出力軸から伝達された駆動力を回転運動に変換して駆動する駆動輪である。
また、ダンプトラック1は、前輪12Al,12Arの上方に設けられ、オペレータが搭乗する運転室13と、車体フレーム11に対して起伏可能に設けられ、鉱物や土砂等の積荷14Aを積載する荷台14と、車体フレーム11の後部にブラケット15を介して設けられたヒンジピン16と、車体フレーム11のうちヒンジピン16よりも前方に配置され、車体フレーム11と荷台14とを連結するホイストシリンダ17とを備えている。そして、ダンプトラック1には、図示されないが、ホイストシリンダ17へ圧油を供給する油圧ポンプと、この油圧ポンプに供給する作動油を貯蔵する作動油タンクとが搭載されている。
従って、油圧ポンプが圧油を作動油タンクからホイストシリンダ17へ供給してホイストシリンダ17を伸長させると、荷台14がホイストシリンダ17に押し上げられて起立することにより、荷台14に積載された積荷14Aを放土することができる。一方、油圧ポンプがホイストシリンダ17に供給した圧油を作動油タンクへ戻してホイストシリンダ17を収縮させると、荷台14がホイストシリンダ17に支持されながら倒伏することにより、積荷14Aを荷台14へ積込むことができる。
このような構成のダンプトラック1は自動車等の普通の乗用車と異なり、荷台14に積荷14Aが積載されている積荷状態のときの車両の重量が、荷台14に積荷14Aが積載されていない空荷状態のときの車両の重量と比較して2倍以上変化する。そのため、積荷状態のときのダンプトラック1の車高が空荷状態のときの車高に対して大きく変化しないように、ダンプトラック1には、一般にガスと油を封入した前側サスペンションシリンダ18Al,18Ar(図1には、左側の前側サスペンションシリンダ18Alのみが図示されている)及び後側サスペンションシリンダ18Bl,18Br(図1には、左側の後側サスペンションシリンダ18Blのみが図示されている)が一対ずつ搭載されている。
一対の前側サスペンションシリンダ18Al,18Arは、車両の幅方向において左右にそれぞれ配置されると共に、車体フレーム11と前輪12Al,12Arとの間に介装され、車体、荷台14、及び荷台14上の積荷14Aを含む重量物を支持して走行時の車体への衝撃を緩和する機能を有している。各前側サスペンションシリンダ18Al,18Arには、例えば、左右一対の前輪12Al,12Arをそれぞれ独立して上下に動かすことが可能な独立懸架方式が採用されており、この方式を用いることでダンプトラック1の走行路の路面に形成された凹凸に前輪12Al,12Arが追従し易くなるので、運転室13内のオペレータの乗り心地を向上させることができる。
一対の後側サスペンションシリンダ18Bl,18Brは、車両の幅方向において左右にそれぞれ配置されると共に、車体フレーム11と後輪12Bl,12Brとの間に介装され、車体、荷台14、及び荷台14上の積荷14Aを含む重量物を支持して走行時の車体への衝撃を緩和する機能を有している。各後側サスペンションシリンダ18Bl,18Brには、例えば、左右一対の後輪12Bl,12Brを連結する車軸の両側を懸架する車軸懸架方式が採用されており、独立懸架方式に比べて強度を高めることができるので、荷台14に積載された積荷14Aを安定して支持することができる。
本発明の第1実施形態に係る荷重計測装置は、上述のように構成されたダンプトラック1に設けられており、荷台14に積載された積荷14Aの荷重W(図4参照)を計測するものである。以下、この荷重計測装置の構成について、図2〜図4を参照しながら詳細に説明する。
図2に示すように、本発明の第1実施形態に係る荷重計測装置2は、各前側サスペンションシリンダ18Al,18Arに取付けられ、各前側サスペンションシリンダ18Al,18Ar内の圧力(以下、便宜的にサスペンション圧力と称する)を検出するサスペンション圧力センサ21Al,21Arと、各後側サスペンションシリンダ18Bl,18Brに取付けられ、各後側サスペンションシリンダ18Bl,18Br内のサスペンション圧力を検出するサスペンション圧力センサ21Bl,21Brとを備えている。
また、荷重計測装置2は、運転室13内に設置され、車体の前後方向の傾斜角度θ(図4参照)を検出する傾斜角センサ22と、車体の速度を検出する車体速度検出器23と、車輪12の回転速度を検出する車輪回転速度検出器24と、これらの機器21Al,21Ar,21Bl,21Br,22〜24からの検出信号を入力し、荷台14に積載された積荷14Aの荷重Wを計測する処理を含む、車体全体の動作を制御するための処理を行うコントローラ25と、運転室13内に設置され、コントローラ25が処理した積荷14Aの荷重W等の各種の情報を表示する液晶ディスプレイ等の表示装置26とを備えている。
車体速度検出器23は、例えば、各前輪12Al,12Arの近傍に設けられ、各前輪12Al,12Arの回転速度を検出する前輪回転速度センサ23Al,23Arから成っている。すなわち、前輪回転速度センサ23Al,23Arは、ダンプトラック1の従動輪の回転速度を検出するものであるから、車体の速度を検出するものとみなすことができる。車輪回転速度検出器24は、例えば、駆動輪である各後輪12Bl,12Brの近傍に設けられ、各後輪12Bl,12Brの回転速度を検出する後輪回転速度センサ24Bl,24Brから成っている。
図3はコントローラ25のハードウェア構成を示す図である。
コントローラ25は、例えば図3に示すように、CPU(Central Processing Unit)25A、RAM(Random Access Memory)25B、ROM(Read Only Memory)25C、HDD(Hard Disk Drive)25D、時計25E、タイマ25F、入力I/F25G、出力I/F25H、及びバス25Iを含んでいる。そして、CPU25A、RAM25B、ROM25C、HDD25D、時計25E、タイマ25F、入力I/F25G、及び出力I/F25Hがバス25Iを介して接続されて構成される。
CPU25Aは、荷台14に積載された積荷14Aの荷重Wを計測するための各種の演算を行う演算装置であり、車体全体の動作を制御する。RAM25Bは、情報の高速な読書きが可能な揮発性の記憶媒体から成る記憶装置であり、CPU25Aが情報を処理する際の作業領域として用いられる。ROM25Cは、読出し専用の不揮発性記憶媒体から成る記憶装置であり、本発明の第1実施形態の特徴をなす荷重計測プログラムが格納されている。HDD25Dは、情報の読書きが可能な不揮発性の記憶媒体から成る記憶装置であり、OS(Operating System)や各種の制御プログラム、アプリケーション・プログラム等が格納されている。
これらのROM25CやHDD25Dには、前側サスペンションシリンダ18Al,18Ar及び後側サスペンションシリンダ18Bl,18Brの各シリンダ断面積の値DA(図4参照)と、前側サスペンションシリンダ18Al,18Ar及び後側サスペンションシリンダ18Bl,18Brによって支持されている車体側の重量G(図4参照)とが記憶されている。
また、ROM25CやHDD25Dには、前側サスペンションシリンダ18Al,18Ar及び後側サスペンションシリンダ18Bl,18Brに作用する全荷重PTa(図4参照)を傾斜角センサ22からの車体の傾斜角度θに基づいて、傾斜が作用していない場合の全荷重PTb(図4参照)として求めるための傾斜補正特性Aと、前側サスペンションシリンダ18Al,18Arに作用する前側荷重PF(図4参照)と後側サスペンションシリンダ18Bl,18Brに作用する後側荷重PR(図4参照)との比である前後荷重比XTa(XTa=PF/PR)(図4参照)を傾斜角センサ22からの車体の傾斜角度θに基づいて、傾斜が作用していない場合の前後荷重比XTb(図4参照)として求めるための傾斜補正特性Bとが記憶されている。
さらに、ROM25CやHDD25Dには、前後荷重比XTaと、荷台14における積荷14Aの偏りに起因する誤差を補正するための補正比率として、例えば、荷台14上で積荷14Aが平均的に分散された場合の補正比率である全荷重PTaの偏心積込補正比率Xa(図4参照)との関係(第1関係)を示す偏心積込補正特性Cが記憶されている。また、ROM25CやHDD25Dには、ダンプトラック1が走行する走行路の路面抵抗R(図4参照)と、サスペンションシリンダ18Al,18Ar,18Bl,18Brの全荷重PTaに対して路面抵抗Rに起因する誤差を補正するための補正係数である全荷重補正係数Ka(図4参照)との関係(第2関係)を示す路面抵抗補正特性Dが記憶されている。
この他、ROM25CやHDD25Dには、路面抵抗Rと、前後荷重比XTaに対して路面抵抗Rに起因する誤差を補正するための補正係数である前後荷重比補正係数Kb(図4参照)との関係(第3関係)を示す路面抵抗補正特性Eと、ダンプトラック1のスリップ率と、路面抵抗Rを求めるための路面摩擦係数との関係を示す路面摩擦特性Fとが記憶されている。
時計25Eは時刻を取得する装置であり、タイマ25Fは時計25Eによって取得された時刻を参照しながらCPU25Aを駆動する装置である。入力I/F25Gは、サスペンション圧力センサ21Al,21Ar,21Bl,21Br、傾斜角センサ22、前輪回転速度センサ23Al,23Ar、及び後輪回転速度センサ24Bl,24Brを含む外部の機器に接続され、これらの外部の機器から出力された信号を入力するインターフェースである。出力I/F25Hは、表示装置26を含む外部の出力装置に接続され、CPU25Aの演算結果を外部の出力装置へ出力するインターフェースである。
このようなコントローラ25のハードウェア構成において、ROM25CやHDD25Dもしくは図示しない光学ディスク等の記録媒体に格納された荷重計測プログラムがRAM25Bに読出され、CPU25Aの制御に従って動作することにより、荷重計測プログラム(ソフトウェア)とハードウェアとが協働して、荷台14上の積荷14Aの荷重Wを計測するためのコントローラ25の機能を実現する機能ブロックが構成される。
次に、積荷14Aの荷重Wの計測に関するコントローラ25の機能構成について、図4を参照しながら詳細に説明する。
コントローラ25は、大略的に荷台14に積込まれた積荷14Aの荷重Wを演算する積荷荷重演算部31と、最終的に決定される積荷14Aの荷重Wを確認する最終積荷荷重確認部33とを備えている。
積荷荷重演算部31は、乗算部311Al,311Ar,311Bl,311Br、加算部312A,312B,313、全荷重傾斜補正演算部314、全荷重停止補正演算部315、除算部316、前後荷重比傾斜補正演算部317、前後荷重比停止補正演算部318、及び偏心積込補正比率演算部319を含んでいる。
乗算部311Al,311Arは、サスペンション圧力センサ21Al,21Arによって検出された前側サスペンションシリンダ18Al,18Ar内のサスペンション圧力と、予め記憶したシリンダ断面積DAとを乗じることにより、前側サスペンションシリンダ18Al,18Arにそれぞれ作用する荷重を演算する。乗算部311Bl,311Brは、サスペンション圧力センサ21Bl,21Brによって検出された後側サスペンションシリンダ18Bl,18Br内のサスペンション圧力と、予め記憶したシリンダ断面積DAとを乗じることにより、後側サスペンションシリンダ18Bl,18Brにそれぞれ作用する荷重を演算する。
加算部312Aは、乗算部311Alによって演算された左側の前側サスペンションシリンダ18Alの荷重と、乗算部311Arによって演算された右側の前側サスペンションシリンダ18Arの荷重とを加算することにより、前側サスペンションシリンダ18Al,18Arにかかる前側荷重PFを演算する。従って、サスペンション圧力センサ21Al,21Ar、乗算部311Al,311Ar、及び加算部312Aは、前側サスペンションシリンダ18Al,18Arにかかる前側荷重PFを取得する前側荷重取得器として機能する。
加算部312Bは、乗算部311Blによって演算された左側の後側サスペンションシリンダ18Blの荷重と、乗算部311Brによって演算された右側の後側サスペンションシリンダ18Brの荷重とを加算することにより、後側サスペンションシリンダ18Bl,18Brにかかる後側荷重PRを演算する。従って、サスペンション圧力センサ21Bl,21Br、乗算部311Bl,311Br、及び加算部312Bは、後側サスペンションシリンダ18Bl,18Brにかかる後側荷重PRを取得する後側荷重取得器として機能する。
加算部313は、加算部312Aによって演算された前側荷重PFと、加算部312Bによって演算された後側荷重PRとを加算することにより、前側サスペンションシリンダ18Al,18Ar及び後側サスペンションシリンダ18Bl,18Brに作用する全荷重PTaを演算する。従って、加算部313は、前側荷重取得器によって取得された前側荷重PF、及び後側荷重取得器によって取得された後側荷重PRに基づいて、荷台14上の積荷14Aの荷重Wを求めるための前側サスペンションシリンダ18Al,18Ar及び後側サスペンションシリンダ18Bl,18Brに作用する全荷重PTaを演算する全荷重演算部として機能する。
全荷重傾斜補正演算部314は、加算部313によって演算されたサスペンションシリンダ18Al,18Ar,18Bl,18Brの全荷重PTaを、傾斜角センサ22によって検出された傾斜角度θと、予め記憶した傾斜補正特性Aとに基づいて、車体が傾斜していない場合の全荷重PTbを演算する。全荷重停止補正演算部315は、車体速度検出器23によって検出された車体の速度、及び全荷重傾斜補正演算部314によって演算された全荷重PTbに基づいて、車体が停止している場合の全荷重PTcを演算する。
除算部316は、加算部312Aによって演算された前側サスペンションシリンダ18Al,18Arにかかる前側荷重PFを、加算部312Bによって演算された後側サスペンションシリンダ18Bl,18Brにかかる後側荷重PRで除することにより、前側荷重PFと後側荷重PRとの前後荷重比XTaを演算する。従って、除算部316は、前側荷重取得器によって取得された前側荷重PFと、後側荷重取得器によって取得された後側荷重PRとの比から前後荷重比XTaを演算する前後荷重比演算部として機能する。
前後荷重比傾斜補正演算部317は、除算部316によって演算された前後荷重比XTaを、傾斜角センサ22によって検出された傾斜角度θと、予め記憶した傾斜補正特性Bとに基づいて、車体が傾斜していない場合の前後荷重比XTbを演算する。前後荷重比停止補正演算部318は、車体速度検出器23によって検出された車体の速度、及び前後荷重比傾斜補正演算部317によって演算された前後荷重比XTbに基づいて、車体が停止している場合の前後荷重比XTcを演算する。
偏心積込補正比率演算部319は、予め記憶した偏心積込補正特性Cの関係に対して、前後荷重比停止補正演算部318によって演算された前後荷重比XTcを適用することにより、全荷重PTaの偏心積込補正比率Xaを演算する。すなわち、偏心積込補正比率演算部319は補正比率演算部として機能する。
本発明の第1実施形態では、積荷荷重演算部31は、ダンプトラック1の走行路の路面抵抗Rを検出する路面抵抗検出部320と、この路面抵抗検出部320によって検出された路面抵抗Rに応じて、加算部313によって演算されたサスペンションシリンダ18Al,18Ar,18Bl,18Brに作用する全荷重PTaを補正する全荷重補正部321とを含んでいる。
路面抵抗検出部320は、例えば、前輪回転速度センサ23Al,23Arによって検出された前輪12Al,12Arの回転速度、及び後輪回転速度センサ24Bl,24Brによって検出された後輪12Bl,12Brの回転速度に基づいて、ダンプトラック1のスリップ率を演算して路面摩擦係数を算出し、この路面摩擦係数を用いて路面抵抗Rを検出する。
具体的には、路面抵抗検出部320は、例えば、前輪回転速度センサ23Al,23Arによって検出された前輪12Al,12Arの回転速度、及び後輪回転速度センサ24Bl,24Brによって検出された後輪12Bl,12Brの回転速度を下記の数式(1)に代入してスリップ率を求めることができる。なお、下記の数式(1)の従動輪の回転速度には、前輪回転速度センサ23Al,23Arのいずれかの検出値を用い、駆動輪の回転速度には、後輪回転速度センサ24Bl,24Brのいずれかの検出値を用いればよい。
(スリップ率)={(駆動輪回転速度)―(従動輪回転速度)}/(駆動輪回転速度)
・・・(1)
次に、路面抵抗検出部320は、上述のように演算したスリップ率、及び予め記憶した路面摩擦特性Fに基づいて、路面摩擦係数を演算する。そして、路面抵抗検出部320は、例えば、演算した路面摩擦係数、及び各乗算部311Al,311Ar,311Bl,311Brによって演算されたサスペンションシリンダ18Al,18Ar,18Bl,18Brの荷重を下記の数式(2)に代入して路面抵抗Rを求めることができる。なお、下記の数式(2)のサスペンションシリンダの荷重には、乗算部311Al,311Ar,311Bl,311Brのいずれかの演算結果を用いればよい。
(路面抵抗)=(路面摩擦係数)×(サスペンションシリンダの荷重)・・・(2)
全荷重補正部321は、全荷重補正係数演算部321A、乗算部321B、前後荷重比補正係数演算部321C、乗算部321D、除算部321E、及び減算部321Fを含んでいる。
全荷重補正係数演算部321Aは、予め記憶した路面抵抗補正特性Dに対して、路面抵抗検出部320によって検出された路面抵抗Rを適用して全荷重補正係数Kaを演算する。本発明の第1実施形態では、路面抵抗補正特性Dにおける路面抵抗Rと全荷重補正係数Kaとの関係は、例えば、路面抵抗Rが所定の閾値Raより小さいとき、全荷重補正係数Kaが1になるように設定されている。
乗算部321Bは、全荷重停止補正演算部315によって演算された全荷重PTcと、全荷重補正係数演算部321Aによって演算された全荷重補正係数Kaとを乗じることにより、路面抵抗Rの影響が排除された場合の全荷重PTdを演算する。すなわち、乗算部321Bは全荷重補正係数乗算部として機能する。
前後荷重比補正係数演算部321Cは、予め記憶した路面抵抗補正特性Eに対して、路面抵抗検出部320によって検出された路面抵抗Rを適用して前後荷重比補正係数Kbを演算する。本発明の第1実施形態では、路面抵抗補正特性Eにおける路面抵抗Rと前後荷重比補正係数Kbとの関係は、例えば上述した路面抵抗補正特性Dと同様に、路面抵抗Rが所定の閾値Raより小さいとき、前後荷重比補正係数Kbが1になるように設定されている。
乗算部321Dは、偏心積込補正比率演算部319によって演算された全荷重PTaの偏心積込補正比率Xaと、前後荷重比補正係数演算部321Cによって演算された前後荷重比補正係数Kbとを乗じることにより、路面抵抗Rの影響が排除された場合の偏心積込補正比率Yを演算する。すなわち、乗算部321Dは前後荷重比補正係数乗算部として機能する。
除算部321Eは、乗算部321Bによって演算された全荷重PTdを、乗算部321Dによって演算された偏心積込補正比率Yで除することにより、車体の傾斜、荷台14における積荷14Aの偏り、及び路面抵抗Rに起因する誤差の補正が行われた全荷重PTを演算する。減算部321Fは、除算部321Eによって演算された全荷重PTから、前側サスペンションシリンダ18Al,18Ar及び後側サスペンションシリンダ18Bl,18Brによって支持されている車体側の重量Gを減算することにより、荷台14に積載された積荷14Aの荷重Wを演算する。
一方、最終積荷荷重確認部33は、振れ幅計測部331、最小振れ幅確認部332、速度差演算部333、及び最終積荷荷重出力部334を含んでいる。
振れ幅計測部331は、積荷荷重演算部31によって演算された積荷14Aの荷重Wを所定の時間内において数回サンプリング計測する。最小振れ幅確認部332は、振れ幅計測部331から得られた複数の計測値の平均値を演算し、この平均値に対して最大計測値と最小計測値との差が最小になった、すなわち積荷14Aの荷重Wが最小振れ幅内であるかどうかを確認する。速度差演算部333は、後輪回転速度センサ24Blによって検出された左側の後輪12Blの回転速度と、後輪回転速度センサ24Brによって検出された右側の後輪12Brの回転速度との差を演算する。
最終積荷荷重出力部334は、車体速度検出器23によって検出された車体の速度が所定の設定値(例えば、数km/h)以上に達した場合、いわゆる、ダンプトラック1が荷重計測可能な走行状態である場合(条件1)と、最小振れ幅確認部332によって積荷14Aの荷重Wが最小振れ幅内であることが確認された場合(条件2)と、速度差演算部333によって演算された後輪12Bl,12Brの回転速度の差が所定の設定値より小さい場合、いわゆる、曲線状ではなく直線状の走行路を走行していると判断できる場合(条件3)とが満たされたときに、積荷荷重演算部31によって演算された積荷14Aの荷重Wを最終の積荷14Aの荷重として表示装置26へ出力する。
一方、最終積荷荷重出力部334は、ダンプトラック1が荷重計測可能な走行状態である場合(条件1)と、最小振れ幅確認部332によって積荷14Aの荷重Wが最小振れ幅内であることが確認された場合(条件2)と、曲線状ではなく直線状の走行路を走行していると判断できる場合(条件3)とのいずれかが満たされないときに、積荷荷重演算部31によって演算された積荷14Aの荷重Wを最終の積荷14Aの荷重の出力として無効にする。
次に、本発明の第1実施形態に係る荷重計測装置2による積荷14Aの荷重Wの計測処理を、図5のフローチャートに基づいて詳細に説明する。
図5に示すように、まず、積荷荷重演算部31は、各サスペンション圧力センサ21Al,21Ar,21Bl,21Brの検出値を取り込む((ステップ(以下、Sと記す)501))。
次に、積荷荷重演算部31の各乗算部311Al,311Arは、S501において取り込んだサスペンション圧力センサ21Al,21Arによって検出された前側サスペンションシリンダ18Al,18Arのサスペンション圧力と、予め記憶したシリンダ断面積DAとを乗じることにより、前側サスペンションシリンダ18Al,18Arにそれぞれ作用する荷重を演算する(S502)。
また、積荷荷重演算部31の各乗算部311Bl,311Brは、S501において取り込んだサスペンション圧力センサ21Bl,21Brによって検出された後側サスペンションシリンダ18Bl,18Brのサスペンション圧力と、予め記憶したシリンダ断面積DAとを乗じることにより、後側サスペンションシリンダ18Bl,18Brにそれぞれ作用する荷重を演算する(S502)。
次に、積荷荷重演算部31の加算部312Aは、各乗算部311Al,311Arによって演算された前側サスペンションシリンダ18Al,18Arの荷重を加算することにより、前側サスペンションシリンダ18Al,18Arに作用する前側荷重PFを演算する。また、積荷荷重演算部31の加算部312Bは、各乗算部311Bl,311Brによって演算された後側サスペンションシリンダ18Bl,18Brの荷重を加算することにより、後側サスペンションシリンダ18Bl,18Brに作用する後側荷重PRを演算する。
そして、積荷荷重演算部31の加算部313は、加算部312Aによって演算された前側荷重PFと、加算部312Bによって演算された後側荷重PRとを加算することにより、前側サスペンションシリンダ18Al,18Ar及び後側サスペンションシリンダ18Bl,18Brに作用する全荷重PTaを演算する(S503)。また、除算部316は、加算部312Aによって演算された前側荷重PFと、加算部312Bによって演算された後側荷重PRとの前後荷重比XTaを演算する(S504)。さらに、積荷荷重演算部31は、傾斜角センサ22の検出値を取り込むと共に(S505)、車体速度検出器23の検出値を取り込む(S506)。
次に、積荷荷重演算部31の全荷重傾斜補正演算部314は、加算部313によって演算された全荷重PTaを、傾斜角センサ22によって検出された傾斜角度θと、予め記憶した傾斜補正特性Aとに基づいて、車体が傾斜していない場合の全荷重PTbを演算する(S507)。また、積荷荷重演算部31の全荷重停止補正演算部315は、車体速度検出器23によって検出された車体の速度、及び全荷重傾斜補正演算部314によって演算された全荷重PTbに基づいて、車体が停止している場合の全荷重PTcを演算する(S507)。
積荷荷重演算部31の前後荷重比傾斜補正演算部317は、除算部316によって演算された前後荷重比XTaを、傾斜角センサ22によって検出された傾斜角度θと、予め記憶した傾斜補正特性Bとに基づいて、車体が傾斜していない場合の前後荷重比XTbを演算する(S507)。また、前後荷重比停止補正演算部318は、車体速度検出器23によって検出された車体の速度、及び前後荷重比傾斜補正演算部317によって演算された前後荷重比XTbに基づいて、車体が停止している場合の前後荷重比XTcを演算する。その後、偏心積込補正比率演算部319は、前後荷重比停止補正演算部318によって演算された前後荷重比XTc、及び予め記憶した偏心積込補正特性Cに基づいて、全荷重PTaの偏心積込補正比率Xaを演算する(S507)。
次に、積荷荷重演算部31は、前輪回転速度センサ23Al,23Ar及び後輪回転速度センサ24Bl,24Brの検出値を取り込む。その後、積荷荷重演算部31の路面抵抗検出部320は、前輪回転速度センサ23Al,23Arによって検出された前輪12Al,12Arの回転速度、及び後輪回転速度センサ24Bl,24Brによって検出された後輪12Bl,12Brの回転速度に基づいて、ダンプトラック1のスリップ率を演算して路面摩擦係数を算出し、この路面摩擦係数を用いて路面抵抗Rを検出する(S508)。
次に、積荷荷重演算部31の全荷重補正係数演算部321Aは、S508において路面抵抗検出部320によって検出された路面抵抗R、及び予め記憶した路面抵抗補正特性Dに基づいて、全荷重補正係数Kaを演算する(S509)。また、積荷荷重演算部31の乗算部321Bは、S507において全荷重停止補正演算部315によって演算された全荷重PTcと、全荷重補正係数演算部321Aによって演算された全荷重補正係数Kaとを乗じることにより、路面抵抗Rの影響が排除された場合の全荷重PTdを演算する(S509)。
積荷荷重演算部31の前後荷重比補正係数演算部321Cは、S508において路面抵抗検出部320によって検出された路面抵抗R、及び予め記憶した路面抵抗補正特性Eに基づいて、前後荷重比補正係数Kbを演算する(S509)。また、積荷荷重演算部31の乗算部321Dは、偏心積込補正比率演算部319によって演算された全荷重PTaの偏心積込補正比率Xaと、前後荷重比補正係数演算部321Cによって演算された前後荷重比補正係数Kbとを乗じることにより、路面抵抗Rの影響が排除された場合の偏心積込補正比率Yを演算する(S509)。
次に、積荷荷重演算部31の除算部321Eは、S509において乗算部321Bによって演算された全荷重PTdを、S509において乗算部321Dによって演算された偏心積込補正比率Yで除することにより、サスペンションシリンダ18Al,18Ar,18Bl,18Brの全荷重PTを演算する。すなわち、積荷荷重演算部31は、S503において加算部313によって演算された前側サスペンションシリンダ18Al,18Ar及び後側サスペンションシリンダ18Bl,18Brの全荷重PTaに対して、車体の傾斜、荷台14における積荷14Aの偏り、及び路面抵抗Rに起因する誤差の補正を行う(S510)。そして、積荷荷重演算部31の減算部321Fは、除算部321Eによって演算された全荷重PTから、前側サスペンションシリンダ18Al,18Ar及び後側サスペンションシリンダ18Bl,18Brによって支持されている車体側の重量Gを減算することにより、荷台14に積載された積荷14Aの荷重Wを演算する(S510)。
次に、最終積荷荷重確認部33の振れ幅計測部331は、S510において減算部321Fによって演算された積荷14Aの荷重Wを所定の時間内において数回サンプリング計測する。そして、最終積荷荷重確認部33の最小振れ幅確認部332は、振れ幅計測部331によって計測された複数の荷重Wを平均化し、積荷14Aの荷重Wが最小振れ幅内であるかどうかを確認する(S511)。
また、最終積荷荷重確認部33は、後輪回転速度センサ24Bl,24Brの検出値を取り込む(S512,S513)。そして、最終積荷荷重確認部33の速度差演算部333は、後輪回転速度センサ24Blによって検出された左側の後輪12Blの回転速度と、後輪回転速度センサ24Brによって検出された右側の後輪12Brの回転速度との差を演算する(S514)。
次に、最終積荷荷重確認部33の最終積荷荷重出力部334は、S506において車体速度検出器23によって検出された車体の速度が所定の設定値以上に達した場合(条件1)と、S511において最小振れ幅確認部332によって積荷14Aの荷重Wが最小振れ幅内であることが確認された場合(条件2)と、速度差演算部333によって演算された後輪12Bl,12Brの回転速度の差が所定の設定値より小さい場合(条件3)とが満たされているかどうかを判断する(S515)。
このとき、最終積荷荷重出力部334は、上述した条件1〜3の全てが満たされていると判断すると(S515/YES)、S510において減算部321Fによって演算された積荷14Aの荷重Wを最終の積荷14Aの荷重として表示装置26へ出力し(S516)、荷重計測装置2による積荷14Aの荷重Wの計測処理を終了する。一方、S515において、最終積荷荷重出力部334は、上述した条件1〜3のいずれかが満たされないと判断すると(S515/NO)、減算部321Fによって演算された積荷14Aの荷重Wを最終の積荷14Aの荷重の出力として無効にし(S517)、荷重計測装置2による積荷14Aの荷重Wの計測処理を終了する。
このように構成した本発明の第1実施形態に係る荷重計測装置2によれば、積荷荷重演算部31の全荷重補正部321が、路面抵抗検出部320によって検出された路面抵抗Rに応じて、加算部313によって演算されたサスペンションシリンダ18Al,18Ar,18Bl,18Brに作用する全荷重PTaを補正することにより、ダンプトラック1の走行路の路面抵抗Rに起因する積荷14Aの荷重Wの計測誤差の影響を抑制することができる。これにより、荷重計測装置2による積荷14Aの荷重Wの計測精度を向上させることができる。
また、本発明の第1実施形態に係る荷重計測装置2では、全荷重補正部321は、サスペンションシリンダ18Al,18Ar,18Bl,18Brに作用する全荷重PTa、及び全荷重PTaの偏心積込補正比率Xaに対して、路面抵抗Rの影響が排除される補正をそれぞれ行うようにしている。このように、全荷重補正部321が、路面抵抗Rに起因する2段階の補正を行った上で、車体の傾斜及び荷台14における積荷14Aの偏りにそれぞれ起因する誤差の補正を行うことにより、積荷14Aの荷重Wの計測精度を効果的に高めることができる。
また、本発明の第1実施形態に係る荷重計測装置2では、予め記憶された路面抵抗補正特性Dにおける路面抵抗Rと全荷重補正係数Kaとの関係において、路面抵抗Rが閾値Raより小さいとき、全荷重補正係数Kaが1になるように設定されており、予め記憶された路面抵抗補正特性Eにおける路面抵抗Rと前後荷重比補正係数Kbとの関係において、路面抵抗Rが閾値Raより小さいとき、前後荷重比補正係数Kbが1になるように設定されている。そのため、路面抵抗検出部320によって検出された路面抵抗Rが予め設定された閾値Raより小さいときのように、路面抵抗Rに伴う積荷14Aの荷重Wの計測への影響が小さいときには、全荷重補正部321が、サスペンションシリンダ18Al,18Ar,18Bl,18Brの全荷重PTaを実質的に補正しないように処理することができる。これにより、荷重計測装置2による積荷14Aの荷重Wの計測を円滑に行うことができるので、積荷14Aの荷重Wの計測処理を高速化することができる。
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態に係る荷重計測装置2は、上述した第1実施形態に係る荷重計測装置2の構成に加え、例えば図6に示すように、コントローラ25aの積荷荷重演算部31aが、路面抵抗検出部320からの検出信号に基づいて、路面抵抗Rが検出可能かどうかを判定する判定部322を備えている。そして、全荷重補正部321は、判定部322によって路面抵抗Rが検出可能でないと判定されたとき、加算部313によって演算されたサスペンションシリンダ18Al,18Ar,18Bl,18Brの全荷重PTaの補正を無効にするように構成されている。
具体的には、判定部322は、例えば、荷台14上の積荷14Aの荷重Wの計測を開始してから所定の時間内に路面抵抗検出部320の検出信号が入力されたとき、路面抵抗Rが検出可能であると判定する。一方、判定部322は、例えば、コントローラ25aと、前輪回転速度センサ23Al,23Ar及び後輪回転速度センサ24Bl,24Brとの通信が遮断された等の理由により、積荷14Aの荷重Wの計測を開始してから所定の時間内に路面抵抗検出部320の検出信号が入力されなかったとき、路面抵抗Rが検出可能でない、すなわち路面抵抗Rが不明又は算出不可であると判定する。
本発明の第2実施形態では、全荷重補正部321の乗算部321Bは、判定部322によって路面抵抗Rが検出可能でないと判定されたとき、全荷重PTcと全荷重補正係数Kaとの乗算を行わずに、全荷重PTcをそのまま除算部321Eへ出力する。全荷重補正部321の乗算部321Dは、判定部322によって路面抵抗Rが検出可能でないと判定されたとき、全荷重PTaの偏心積込補正比率Xaと前後荷重比補正係数Kbとの乗算を行わずに、偏心積込補正比率Xaをそのまま除算部321Eへ出力する。なお、その他の第2実施形態の構成は、上述した第1実施形態と同様であり、第1実施形態と同一又は対応する部分には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
このように構成した本発明の第2実施形態に係る荷重計測装置2によれば、上述した第1実施形態と同様の作用効果が得られる他、コントローラ25aと外部の機器との通信環境等に不具合が生じて路面抵抗Rが不明であったり、あるいは算出されなかった場合でも、全荷重補正部321によるサスペンションシリンダ18Al,18Ar,18Bl,18Brの全荷重PTaの補正が無効になるので、積荷14Aの荷重Wの計測値として誤った値が表示装置26へ出力されるのを防止することができる。これにより、荷重計測装置2による積荷14Aの荷重Wの計測に対して優れた信頼性を得ることができる。
[第3実施形態]
本発明の第3実施形態が前述した第1実施形態と異なるのは、第1実施形態では、コントローラ25に予め記憶された路面抵抗補正特性Dにおいて、路面抵抗Rが所定の閾値Raより小さいとき、全荷重補正係数Kaが1になるように設定され、路面抵抗補正特性Eにおいて、路面抵抗Rが所定の閾値Raより小さいとき、前後荷重比補正係数Kbが1になるように設定されたのに対して、このような設定の代わりに、第3実施形態に係る全荷重補正部321は、路面抵抗検出部320によって検出された路面抵抗Rが所定の閾値Raより小さいとき、加算部313によって演算されたサスペンションシリンダ18Al,18Ar,18Bl,18Brの全荷重PTaの補正を無効にするように構成されたことである。なお、その他の第3実施形態の構成は、上述した第1実施形態と同様であり、第1実施形態と同一又は対応する部分には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
以下、本発明の第3実施形態に係る荷重計測装置2による積荷14Aの荷重Wの計測処理を、図7のフローチャートに基づいて詳細に説明する。なお、図7に示すS501〜S517の処理については、上述した図5に示す501〜S517の処理と同じであるので、重複する説明を省略し、異なる部分のみを説明する。
図7に示すように、S507及びS508の処理が行われると、全荷重補正部321は、S508において路面抵抗検出部320によって検出された路面抵抗Rが閾値Raより小さいかどうかを判断する(S701)。
このとき、全荷重補正部321は、路面抵抗検出部320によって検出された路面抵抗Rが閾値Raより小さいと判断すると(S701/YES)、S510において、サスペンションシリンダ18Al,18Ar,18Bl,18Brの全荷重PTaに対して、路面抵抗Rに起因する誤差の補正を行わずに、車体の傾斜及び荷台14における積荷14Aの偏りに起因する誤差の補正を行い、S511からの処理が行われる。
一方、S701において、全荷重補正部321は、路面抵抗検出部320によって検出された路面抵抗Rが閾値Ra以上であると判断すると(S701/NO)、S509からの処理が行われる。この場合、上述した第1実施形態と同様の処理が行われる。
このように構成した本発明の第3実施形態に係る荷重計測装置2によれば、上述した第1実施形態と同様の作用効果が得られる他、路面抵抗検出部320によって検出された路面抵抗Rが予め設定された閾値Raより小さいときのように、路面抵抗Rに伴う積荷14Aの荷重Wの計測への影響が小さいときには、全荷重補正係数演算部321Aによる全荷重補正係数Kaの演算及び前後荷重比補正係数演算部321Cによる前後荷重比補正係数Kbの演算を行わなくても、全荷重補正部321が、サスペンションシリンダ18Al,18Ar,18Bl,18Brの全荷重PTaの補正を無効に処理することができる。これにより、サスペンションシリンダ18Al,18Ar,18Bl,18Brの全荷重PTaの補正の自由度を高めることができるので、ダンプトラック1の運転室13に搭乗するオペレータへのサービス性を向上させることができる。
なお、上述した本実施形態は、本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。
また、本発明の第1実施形態に係る荷重計測装置2では、路面抵抗検出部320が、ダンプトラック1のスリップ率から路面摩擦係数を演算し、この路面摩擦係数と、各乗算部311Al,311Ar,311Bl,311Brのいずれかの演算結果とを用いてダンプトラック1の走行路の路面抵抗Rを求めた場合について説明したが、本発明はこの場合に限られない。例えば、各後輪12Bl,12Brに加えられる駆動トルクを検出する駆動トルク検出器(図示せず)を設け、車体速度検出器23によって検出された車体の速度から車体の加速度を算出し、この車体の加速度、及び駆動トルク検出器によって検出された駆動トルクに基づいて路面抵抗Rを求めてもよいし、その他の手段を用いて路面抵抗Rを求めてもよい。
さらに、本発明の第1実施形態に係る荷重計測装置2では、コントローラ25に予め記憶された路面抵抗補正特性Dにおける路面抵抗Rと全荷重補正係数Kaとの関係が、路面抵抗Rが所定の閾値Raより小さいとき、全荷重補正係数Kaが1になるように設定された場合について説明したが、本発明はこの場合に限られない。例えば、路面抵抗補正特性Dにおける路面抵抗Rと全荷重補正係数Kaとの関係は、路面抵抗Rが増加するのに従って全荷重補正係数Kaが増加する増加関数に設定されてもよいし、その他の関数に設定されてもよい。なお、路面抵抗補正特性Eにおける路面抵抗Rと前後荷重比補正係数Kbとの関係についても同様である。
1…ダンプトラック(作業機械)、2…荷重計測装置、12…車輪、12Al,12Ar…前輪、12Bl,12Br…後輪、14…荷台、14A…積荷、18Al,18Ar…前側サスペンションシリンダ、18Bl,18Br…後側サスペンションシリンダ
21Al,21Ar…サスペンション圧力センサ(前側荷重取得器)、21Bl,21Br…サスペンション圧力センサ(後側荷重取得器)、22…傾斜角センサ、23…車体速度検出器、23Al,23Ar…前輪回転速度センサ、24…車輪回転速度検出器、24Bl,24Br…後輪回転速度センサ、25,25a…コントローラ、
31,31a…積荷荷重演算部、33…最終積荷荷重確認部、311Al,311Ar…乗算部(前側荷重取得器)、311Bl,311Br…乗算部(後側荷重取得器)、312A…加算部(前側荷重取得器)、312B…加算部(後側荷重取得器)、313…加算部(全荷重演算部)、314…全荷重傾斜補正演算部、315…全荷重停止補正演算部、316…除算部(前後荷重比演算部)、317…前後荷重比傾斜補正演算部、318…前後荷重比停止補正演算部、319…偏心積込補正比率演算部(補正比率演算部)、320…路面抵抗検出部
321…全荷重補正部、321A…全荷重補正係数演算部、321B…乗算部(全荷重補正係数乗算部)、321C…前後荷重比補正係数演算部、321D…乗算部(前後荷重比補正係数乗算部)、321E…除算部、321F…減算部、322…判定部

Claims (2)

  1. 車体フレームと、前記車体フレームに回転可能に設けられた前輪及び後輪と、前記車体フレームに対して起伏可能に設けられ、積荷を積載する荷台と、前記車体フレームと前記前輪及び前記後輪との間にそれぞれ介装され、走行時の車体への衝撃を緩和する前側サスペンションシリンダ及び後側サスペンションシリンダとを備えた作業機械に適用され、前記荷台に積載された前記積荷の荷重を計測する作業機械の荷重計測装置であって、
    前記前側サスペンションシリンダにかかる前側荷重を取得する前側荷重取得器と、
    前記後側サスペンションシリンダにかかる後側荷重を取得する後側荷重取得器と、
    前記作業機械の走行路の路面抵抗を検出する路面抵抗検出部と、
    前記前側荷重取得器によって取得された前記前側荷重、及び前記後側荷重取得器によって取得された前記後側荷重に基づいて、前記積荷の荷重を求めるための前記前側サスペンションシリンダ及び前記後側サスペンションシリンダに作用する全荷重を演算する全荷重演算部と、
    前記路面抵抗検出部によって検出された前記路面抵抗に応じて、前記全荷重演算部によって演算された前記全荷重を補正する全荷重補正部と
    前記前側荷重と前記後側荷重との比である前後荷重比と、前記荷台における前記積荷の偏りに起因する誤差を補正するための補正比率との第1関係、前記路面抵抗と、前記全荷重に対して前記路面抵抗に起因する誤差を補正するための補正係数である全荷重補正係数との第2関係、及び前記路面抵抗と、前記前後荷重比に対して前記路面抵抗に起因する誤差を補正するための補正係数である前後荷重比補正係数との第3関係を記憶する記憶装置と、
    前記前側荷重取得器によって取得された前記前側荷重と、前記後側荷重取得器によって取得された前記後側荷重との比から前記前後荷重比を演算する前後荷重比演算部と、
    前記記憶装置に記憶された前記第1関係に対して、前記前後荷重比演算部によって演算された前記前後荷重比を適用して前記補正比率を演算する補正比率演算部と、を備え
    前記全荷重補正部は、
    前記記憶装置に記憶された前記第2関係に対して、前記路面抵抗検出部によって検出された前記路面抵抗を適用して前記全荷重補正係数を演算する全荷重補正係数演算部と、
    前記全荷重演算部によって演算された前記全荷重に対して、前記全荷重補正係数演算部によって演算された前記全荷重補正係数を乗算する全荷重補正係数乗算部と、
    前記記憶装置に記憶された前記第3関係に対して、前記路面抵抗検出部によって検出された前記路面抵抗を適用して前記前後荷重比補正係数を演算する前後荷重比補正係数演算部と、
    前記補正比率演算部によって演算された前記補正比率に対して、前記前後荷重比補正係数演算部によって演算された前記前後荷重比補正係数を乗じる前後荷重比補正係数乗算部と、
    前記全荷重補正係数乗算部による前記全荷重の乗算結果を、前記前後荷重比補正係数乗算部による前記補正比率の乗算結果で除する除算部と、を含む
    ことを特徴とする作業機械の荷重計測装置。
  2. 車体フレームと、前記車体フレームに回転可能に設けられた前輪及び後輪と、前記車体フレームに対して起伏可能に設けられ、積荷を積載する荷台と、前記車体フレームと前記前輪及び前記後輪との間にそれぞれ介装され、走行時の車体への衝撃を緩和する前側サスペンションシリンダ及び後側サスペンションシリンダとを備えた作業機械に適用され、前記荷台に積載された前記積荷の荷重を計測する作業機械の荷重計測装置であって、
    前記前側サスペンションシリンダにかかる前側荷重を取得する前側荷重取得器と、
    前記後側サスペンションシリンダにかかる後側荷重を取得する後側荷重取得器と、
    前記作業機械の走行路の路面抵抗を検出する路面抵抗検出部と、
    前記前側荷重取得器によって取得された前記前側荷重、及び前記後側荷重取得器によって取得された前記後側荷重に基づいて、前記積荷の荷重を求めるための前記前側サスペンションシリンダ及び前記後側サスペンションシリンダに作用する全荷重を演算する全荷重演算部と、
    前記路面抵抗検出部によって検出された前記路面抵抗に応じて、前記全荷重演算部によって演算された前記全荷重を補正する全荷重補正部と、
    前記路面抵抗と、前記全荷重に対して前記路面抵抗に起因する誤差を補正するための補正係数である全荷重補正係数との関係を記憶する記憶装置と、を備え、
    前記記憶装置に記憶された前記関係は、前記路面抵抗が所定の閾値より小さいとき、前
    記全荷重補正係数が1になるように設定され、
    前記全荷重補正部は、前記記憶装置に記憶された前記関係に対して、前記路面抵抗検出部によって検出された前記路面抵抗を適用して前記全荷重補正係数を演算する全荷重補正係数演算部を含み、前記全荷重演算部によって演算された前記全荷重に対して、前記全荷重補正係数演算部によって演算された前記全荷重補正係数を乗算する
    ことを特徴とする作業機械の荷重計測装置。
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