JP6373777B2 - 燃焼制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジンの燃焼制御装置に関する。
従来におけるエンジンの燃焼制御装置としては、例えば特許文献1に記載されている装置が知られている。特許文献1に記載の燃焼制御装置では、エンジンの負荷の増加に伴い、1回目及び2回目の噴射における噴射量を増加させると共に、エンジンの負荷の増加に伴い、1回目の噴射時期を進角させて、1回目の噴射と2回目の噴射とのインターバルを拡大させる。
特開2009−264332号公報
しかしながら、上記従来技術においては、以下の問題点が存在する。即ち、高負荷時には、1回目の噴射の噴射量が増加すると共に1回目の噴射が早期に実施されるため、シリンダのボア壁面に多くの燃料が流れやすくなる。シリンダのボア壁面は低温エリアであるため、シリンダのボア壁面に流れた燃料は燃焼されにくい。従って、未燃のHC及びCOの発生量が増加する。
本発明の目的は、未燃のHC及びCOを低減することができる燃焼制御装置を提供することである。
本発明の一態様は、シリンダ内に往復昇降可能に配置されたピストンを有し、ピストンの上部に燃焼室の少なくとも一部を構成する凹状のキャビティ部が設けられたエンジンの燃焼制御装置において、燃焼室内に燃料を噴射する燃料噴射弁と、第1の燃料噴射の噴射時期及び第1の燃料噴射の後に実施される第2の燃料噴射の噴射時期を決定する噴射時期決定部と、噴射時期決定部により決定された噴射時期に応じて第1の燃料噴射及び第2の燃料噴射を実施するように、燃料噴射弁を制御する噴射弁制御部とを備え、ピストンの上部には、ピストンの内側に突出する部分を有し、キャビティ部の一部を形成するリップ部が設けられており、噴射時期決定部は、ピストンが圧縮上死点に達する前に燃料噴射弁から噴射される燃料の噴霧中心がリップ部の上端に位置する時期と、ピストンが圧縮上死点に達する前に燃料噴射弁から噴射される燃料の噴霧中心がリップ部の下端に位置する時期との間の時期を、第1の燃料噴射の噴射開始時期として設定することを特徴とする。
このようなエンジンの燃焼制御装置においては、ピストンが圧縮上死点に達する前に燃料噴射弁から噴射される燃料の噴霧中心がリップ部の上端に位置する時期と、ピストンが圧縮上死点に達する前に燃料噴射弁から噴射される燃料の噴霧中心がリップ部の下端に位置する時期との間の時期が、第1の燃料噴射の噴射開始時期として設定される。このため、第1の燃料噴射において燃料噴射弁から噴射される燃料の噴霧の大部分は、リップ部で受け止められることになる。従って、低温エリアであるシリンダのボア壁面に過剰な燃料が流れることが抑制される。これにより、未燃のHC及びCOを低減することができる。
噴射時期決定部は、ピストンが圧縮上死点に達する前に燃料噴射弁から噴射される燃料の噴霧中心がリップ部の頂点よりも下側に位置する時期を、第2の燃料噴射の噴射開始時期として設定してもよい。この場合には、第1の燃料噴射において燃料噴射弁から噴射される燃料の噴霧の大部分が燃焼室内におけるリップ部の上方領域に溜まるのに対し、第2の燃料噴射において燃料噴射弁から噴射される燃料の噴霧の大部分はキャビティ部に溜まるようになる。このため、燃焼室内での空気利用率が向上し、燃料と空気との混合が促進される。これにより、煤を低減することができる。
噴射時期決定部は、第1の燃料噴射による燃焼によって燃焼室内の温度が上昇する量が所定値以下である時期を、第2の燃料噴射の噴射開始時期として設定してもよい。この場合には、第2の燃料噴射による燃料の着火遅れが延びるため、燃料と空気との混合が更に促進される。これにより、煤を一層低減することができる。
噴射時期決定部は、第1の燃料噴射による燃焼の圧力上昇率のピーク値と第2の燃料噴射による燃焼の圧力上昇率のピーク値とのピーク間隔が、最大燃焼騒音圧力レベルになる周波数帯の略1/2周期となる時期を、第2の燃料噴射の噴射時期として設定してもよい。この場合には、第1の燃料噴射による燃焼の圧力波と第2の燃料噴射による燃焼の圧力波とが互いに打ち消されるため、燃焼騒音を低減することができる。
エンジンの水温を検出する水温検出部を更に備え、噴射時期決定部は、水温検出部により検出されたエンジンの水温が第1所定温度以下であるときに、エンジンの水温に応じて第1の燃料噴射の噴射時期を遅角すると共に、ピストンが圧縮上死点に達する前に燃料噴射弁から噴射される燃料の噴霧中心がリップ部の上端に位置する時期と、ピストンが圧縮上死点に達する前に燃料噴射弁から噴射される燃料の噴霧中心がリップ部の下端に位置する時期との間の時期を、遅角後における第1の燃料噴射の噴射開始時期として設定してもよい。このようにエンジンの水温が第1所定温度以下であるときに、エンジンの水温に応じて第1の燃料噴射の噴射時期を遅角することにより、燃焼室内の温度が上昇した状態で、燃料噴射弁から燃料が噴射されることになる。従って、燃料の蒸発が促進されるため、第1の燃料噴射による燃焼が活発化する。これにより、エンジンの水温が低いときでも、未燃のHC及びCOを低減することができる。
燃焼室内で発生した排気ガスの一部を排気再循環ガスとして燃焼室内に還流させるときに、排気再循環ガスの流れを制御する排気再循環ガス制御部を更に備え、エンジンは、排気再循環ガスを燃焼室内に還流させるための排気再循環通路と、排気再循環通路に配設され、排気再循環通路を流れる排気再循環ガスを冷却するクーラとを有し、排気再循環ガス制御部は、水温検出部により検出されたエンジンの水温が第1所定温度よりも低い第2所定温度以下であるときに、エンジンの水温に応じて排気再循環ガスの還流量を減量させてもよい。この場合には、エンジンの水温が第2所定温度以下であるときは、燃焼室内に供給される空気量が多くなるため、燃料噴射による燃焼が活発化する。これにより、未燃のHC及びCOを一層低減することができる。
排気再循環ガス制御部は、水温検出部により検出されたエンジンの水温が第1所定温度と第2所定温度との間の温度であるときにも、エンジンの水温に応じて排気再循環ガスの還流量を減量させてもよい。この場合には、エンジンの水温が第1所定温度と第2所定温度との間の温度であるときでも、燃焼室内に供給される空気量が多くなるため、燃料噴射による燃焼が更に活発化する。これにより、未燃のHC及びCOをより一層低減することができる。
エンジンは、クーラをバイパスするように排気再循環通路に接続されたバイパス通路を有し、排気再循環ガス制御部は、水温検出部により検出されたエンジンの水温が第2所定温度よりも低い第3所定温度以下であるときに、排気再循環ガスの流路をクーラからバイパス通路に切り替えてもよい。この場合には、エンジンの水温が第3所定温度以下であるときは、バイパス通路を流れる暖かい排気再循環ガスが燃焼室内に還流されることになる。従って、燃料噴射による燃焼が更に活発化する。これにより、未燃のHC及びCOをより一層低減することができる。
本発明によれば、未燃のHC及びCOを低減することができる燃焼制御装置が提供される。
一実施形態に係る燃焼制御装置を備えたディーゼルエンジンを示す概略構成図である。 1回目の燃料噴射が実施される様子を示す断面図である。 図2に示されたピストンの上部を示す部分拡大断面図である。 図1に示されたECUの機能ブロックを示す図である。 図4に示されたECUにより実行される制御処理手順を示すフローチャートである。 熱発生率波形の一例を燃料の噴射パターンと共に示すグラフである。 1回目の燃料噴射が実施されたときに燃料が溜まる領域を示す断面図である。 2回目の燃料噴射が実施される様子を示す断面図である。 2回目の燃料噴射が実施されたときに燃料が溜まる領域を1回目の燃料噴射が実施されたときに燃料が溜まる領域と共に示す断面図である。 圧力上昇率特性の一例を燃料の噴射パターンと共に示すグラフである。 燃焼騒音圧力レベルの周波数特性の一例を示すグラフである。 1回目の燃料噴射による燃焼時の音圧の圧力波に2回目の燃料噴射による燃焼時の音圧の圧力波を干渉させる概念を示すグラフである。 他の実施形態に係る燃焼制御装置のECUにより実行される制御処理手順を示すフローチャートである。 図13に示された制御処理手順において使用されるEGR率マップを示すグラフである。 図13に示された制御処理手順において使用される遅角量マップを示すグラフである。 熱発生率波形の一例を比較して示すグラフである。 HCの発生量、COの発生量及び燃焼騒音の一例を比較して示す棒グラフである。 圧力上昇率特性の一例と燃焼騒音の周波数特性の一例とを比較して示すグラフである。 熱発生率波形の他の例と燃焼騒音の周波数特性の他の例とを比較して示すグラフである。 燃焼騒音の他の例を比較して示す棒グラフである。 図13に示された制御処理手順の変形例を示すフローチャートである。 図21に示された制御処理手順において使用されるEGR率マップを示すグラフである。 図13に示された制御処理手順の他の変形例を示すフローチャートである。 図23に示された制御処理手順において使用されるEGR率マップを示すグラフである。 図3に示されたリップ部の変形例を示す部分拡大断面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、図面において、同一または同等の要素には同じ符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、一実施形態に係る燃焼制御装置を備えたディーゼルエンジンを示す概略構成図である。同図において、ディーゼルエンジン1は、4気筒直列型ディーゼルエンジンである。ディーゼルエンジン1は、エンジン本体2を備えている。エンジン本体2は、4つのシリンダ3を有している。
シリンダ3内には、図2に示されるように、ピストン4が往復昇降可能に配置されている。また、シリンダ3の上面には、シリンダヘッド5が固定されている。シリンダ3とピストン4とシリンダヘッド5とで囲まれる空間は、燃焼室6を形成している。ピストン4の上部(頂部)には、燃焼室6の少なくとも一部を構成する凹状のキャビティ部7が設けられている。キャビティ部7は、環状溝構造のボール部7aを有している。ボール部7aは、断面略半円形状を呈している。
ピストン4の上部には、ピストン4の径方向内側に突出する部分を有し、キャビティ部7の一部を形成するテーパ付きのリップ部8が設けられている。ここで、リップ部8とは、ピストン4の頂面4aとボール部7aとの間の範囲を指す。つまり、リップ部8の上端位置は、ピストン4の頂面4aとの境界の位置である。リップ部8の下端位置は、ボール部7aとの境界の位置である。
リップ部8は、図3に示されるように、断面湾曲形状を呈すると共にボール部7aに隣接して配置された湾曲部8aと、この湾曲部8aからピストン4の頂面4aまでテーパ状に延びるテーパ部8bとを有している。ピストン4の内壁面における湾曲部8aの領域のR中心は、ピストン4の内部に位置している。ピストン4の内壁面におけるボール部7aの領域のR中心は、ボール部7aに位置している。
図1に戻り、ディーゼルエンジン1は、各燃焼室6内に燃料を噴射する4つのインジェクタ(燃料噴射弁)9と、各インジェクタ9と接続され、高圧燃料を貯留すると共に各インジェクタ9に高圧燃料を供給するコモンレール10とを備えている。インジェクタ9は、図2に示されるように、シリンダヘッド5に取り付けられている。インジェクタ9は、複数の噴孔(図示せず)を有し、各噴孔から所定の噴射角θで燃料を噴射する。
また、ディーゼルエンジン1は、エンジン本体2にインテークマニホールド11を介して接続され、燃焼室6内に空気を吸入するための吸気通路12と、エンジン本体2にエキゾーストマニホールド13を介して接続され、燃焼室6内で発生した排気ガスを排出するための排気通路14とを備えている。
吸気通路12には、上流側から下流側に向けてエアクリーナー15、ターボ過給機16のコンプレッサ17、インタークーラー18及びスロットルバルブ19が配設されている。排気通路14には、上流側から下流側に向けてターボ過給機16のタービン20及び触媒付きDPF21が配設されている。
また、ディーゼルエンジン1は、燃焼室6内で発生した排気ガスの一部を排気再循環ガス(EGRガス)として燃焼室6内に還流させる排気再循環ユニット(EGRユニット)22を備えている。
EGRユニット22は、吸気通路12とエキゾーストマニホールド13とに接続され、EGRガスを燃焼室6内に還流させるためのEGR通路(排気再循環通路)23と、エキゾーストマニホールド13から吸気通路12へのEGRガスの還流量を調整するEGRバルブ24と、EGR通路23を流れるEGRガスを冷却するEGRクーラ25と、このEGRクーラ25をバイパスするようにEGR通路23に接続されたバイパス通路26と、EGRガスの流路をEGRクーラ25またはバイパス通路26に切り替える切替弁27とを有している。
また、ディーゼルエンジン1は、エンジン回転数センサ28と、アクセル開度センサ29と、エンジン水温センサ30と、電子制御ユニット(ECU)31とを備えている。エンジン回転数センサ28は、エンジン本体2の回転数(エンジン回転数)を検出するセンサである。アクセル開度センサ29は、アクセル開度をエンジン負荷として検出するセンサである。エンジン水温センサ30は、エンジン本体2内の冷却水の温度(エンジン水温)を検出するセンサ(水温検出部)である。
ECU31は、図4に示されるように、噴射量・噴射時期決定部(噴射時期決定部)32と、インジェクタ制御部(噴射弁制御部)33と、EGRガス制御部(排気再循環ガス制御部)34とを有している。
噴射量・噴射時期決定部32は、1回目の燃料噴射(第1の燃料噴射)及び1回目の燃料噴射の後に実施される2回目の燃料噴射(第2の燃料噴射)の噴射量及び噴射時期を決定する。インジェクタ制御部33は、噴射量・噴射時期決定部32により決定された噴射量及び噴射時期に応じて1回目の燃料噴射及び2回目の燃料噴射を実施するように、インジェクタ9を制御する。EGRガス制御部34は、燃焼室6内で発生した排気ガスの一部をEGRガスとして燃焼室6内に還流させるときに、EGRバルブ24及び切替弁27を制御することにより、EGRガスの流れを制御する。
なお、ECU31は、スロットルバルブ19を制御することにより、燃焼室6内への空気の吸入量を制御する。
本実施形態の燃焼制御装置35は、上記のインジェクタ9、スロットルバルブ19、EGRバルブ24、切替弁27、エンジン回転数センサ28、アクセル開度センサ29、エンジン水温センサ30及びECU31を備えている。燃焼制御装置35は、吸気行程、圧縮行程、膨張行程及び排気行程という1サイクル毎に、燃焼室6内に空気を吸入すると共に各インジェクタ9から燃焼室6内に燃料を複数回に分けて噴射(分割噴射)して、予混合圧縮自己着火燃焼、もしくは予混合圧縮自己着火燃焼及び拡散燃焼を行う。
燃焼制御装置35は、1回目の燃料噴射をピストン4が圧縮上死点(TDC)に達する前の早期に行うようにインジェクタ9を制御することで、1回目に噴射された燃料と空気との予混合気をピストン4が圧縮上死点に達する前に着火させる。また、燃焼制御装置35は、2回目の燃料噴射をピストンが圧縮上死点に達する前に行うようにインジェクタ9を制御することで、2回目に噴射された燃料と空気との混合気をピストン4が圧縮上死点に達する前に着火させる。
図5は、ECU31により実行される制御処理手順を示すフローチャートである。以下、当該フローチャートを参照して、燃焼制御装置35の動作を説明する。
図5において、ECU31は、まずエンジン回転数センサ28により検出されたエンジン回転数とアクセル開度センサ29により検出されたアクセル開度(エンジン負荷)とに基づいて、1回目の燃料噴射及び2回目の燃料噴射の噴射量及び噴射時期を決定する(手順S101)。ここで、1回目の燃料噴射及び2回目の燃料噴射は、予混合圧縮自己着火燃焼、もしくは予混合圧縮自己着火燃焼及び拡散燃焼を行うためのメイン燃料噴射である。
続いて、ECU31は、手順S101で決定された噴射量及び噴射時期に従って1回目の燃料噴射を実施するように、各インジェクタ9を制御する(手順S102)。そして、ECU31は、手順S101で決定された噴射量及び噴射時期に従って2回目の燃料噴射を実施するように、各インジェクタ9を制御する(手順S103)。
なお、手順S101は、噴射量・噴射時期決定部32により実行される。手順S102,S103は、インジェクタ制御部33により実行される。
ここで、1回目の燃料噴射の噴射量Q1stは、Q<Q1st<Qとなるように設定される。Qは、1回目の燃料噴射による燃焼の発熱不足によって未燃のHC及びCOが増加するような噴射量である。Qは、1回目の燃料噴射による燃焼の発熱量が過剰であるために燃焼騒音が悪化するような噴射量である。2回目の燃料噴射の噴射量Q2stは、1回目の燃料噴射の噴射量Q1stよりも多い。
1回目の燃料噴射の噴射開始時期T1sは、図6に示されるように、t≦T1s≦tとなるように設定される。tは、図2及び図3に示されるように、ピストン4が圧縮上死点に達する前にインジェクタ9から噴射される燃料の噴霧中心Oがリップ部8の上端に位置する時期である。tは、図2及び図3に示されるように、ピストン4が圧縮上死点に達する前にインジェクタ9から噴射される燃料の噴霧中心Oがリップ部8の下端に位置する時期である。
そのように1回目の燃料噴射の噴射開始時期T1sが設定されると、インジェクタ9から噴射される燃料の噴霧の大部分がリップ部8で受け止められる。このとき、シリンダ3のボア壁方向への噴霧流れとは逆向きのスキッシュ流れ(図2参照)によって、シリンダ3のボア壁へ燃料が流れることが抑制される。このため、図7に示されるように、燃焼室6内におけるリップ部8の上方領域及びスキッシュエリアを含む領域Aに燃料が溜まるようになる。そして、1回目の燃料噴射による燃焼が領域Aにおいて行われる。
1回目の燃料噴射の噴射完了時期T1eは、図6に示されるように、T1e<tとなるように設定される。tは、燃焼室6内の温度(筒内温度)が予混合気の着火温度(例えば1100K程度)となる時期である。
以上のように1回目の燃料噴射の噴射量及び噴射時期が設定されることにより、図6に示されるように、1回目の燃料噴射による最初の熱発生ピークは、ピストン4が圧縮上死点(TDC)に達する前に現れる。
2回目の燃料噴射の噴射開始時期T2sは、図6に示されるように、T2s>tとなるように設定される。tは、図8に示されるように、ピストン4が圧縮上死点に達する前にインジェクタ9から噴射される燃料の噴霧中心Oがリップ部8の頂点よりも下側(ボール部7a側)に位置すると共に、1回目の燃料噴射による燃焼によって燃焼室6内の温度が上昇する量が所定値以下となる時期である。1回目の燃料噴射による燃焼によって燃焼室6内の温度が上昇する量が所定値以下となる時期は、1回目の燃料噴射による燃焼に起因する発熱が少なく筒内温度の上昇量が少ない時期である。
そのように2回目の燃料噴射の噴射開始時期T2sが設定されると、図9に示されるように、インジェクタ9から噴射される燃料の噴霧の大部分がキャビティ部7を含む領域Bに溜まるようになる。そして、2回目の燃料噴射による燃焼が領域Bにおいて行われ、予混合燃焼の割合が増加する。
また、2回目の燃料噴射の噴射時期は、図10に示されるように、1回目の燃料噴射による燃焼の圧力上昇率のピーク値と2回目の燃料噴射による燃焼の圧力上昇率のピーク値とのピーク間隔Dが、最大燃焼騒音圧力レベルになる周波数帯Eの略1/2周期となる時期となっている。なお、ここでいう略1/2周期は、完全な1/2周期も含まれる。
図11は、燃焼騒音圧力レベルの周波数特性の一例を示すグラフである。2回目の燃料噴射を実施しない場合は、周波数帯Eにおいて燃焼騒音圧力レベルが最大となる。また、図11中の破線Jは、2回目の燃料噴射の噴射時期を、1回目の燃料噴射による燃焼の圧力上昇率のピーク値と2回目の燃料噴射による燃焼の圧力上昇率のピーク値とのピーク間隔Dが、最大燃焼騒音圧力レベルになる周波数帯Eの略1/2周期よりも大きくなる時期とした場合の燃焼騒音圧力レベルを示している。図11中の実線Kは、2回目の燃料噴射の噴射時期を、1回目の燃料噴射による燃焼の圧力上昇率のピーク値と2回目の燃料噴射による燃焼の圧力上昇率のピーク値とのピーク間隔Dが、最大燃焼騒音圧力レベルになる周波数帯Eの略1/2周期となる時期とした場合の燃焼騒音圧力レベルを示している。
2回目の燃料噴射の噴射時期を、1回目の燃料噴射による燃焼の圧力上昇率のピーク値と2回目の燃料噴射による燃焼の圧力上昇率のピーク値とのピーク間隔Dが、最大燃焼騒音圧力レベルになる周波数帯Eの略1/2周期となる時期とすることにより、図12に示されるように、周波数帯Eにおいて1回目の燃料噴射による燃焼時の音圧の圧力波と2回目の燃料噴射による燃焼時の音圧の圧力波とが互いに相殺される。なお、図12では、1点鎖線Lが1回目の燃料噴射による燃焼時の音圧の圧力波を示し、破線Mが2回目の燃料噴射による燃焼時の音圧の圧力波を示し、実線Nが両者の圧力波を干渉させたときの波形を示している。
そのように2回目の燃料噴射の噴射時期を設定することにより、図11中の実線Kで示されるように、周波数帯Eにおける燃焼騒音圧力レベルが下がる。このため、燃焼騒音圧力レベルの最大値がLからLに低下する。
なお、2回目の燃料噴射の噴射完了時期T2eは、図6に示されるように、ピストン4が圧縮上死点(TDC)に位置する前後の時期である。
以上のように2回目の燃料噴射の噴射量及び噴射時期が設定されることにより、図6に示されるように、2回目の燃料噴射による2つ目の熱発生ピークは、ピストン4が圧縮上死点に達した後に現れる。このとき、2つ目の熱発生ピーク値は、最初の熱発生ピーク値と同等になるか、もしくは最初の熱発生ピーク値よりも高くなる。
本実施形態においては、ピストン4が圧縮上死点に達する前にインジェクタ9から噴射される燃料の噴霧中心Oがリップ部8の上端に位置する時期tと、ピストン4が圧縮上死点に達する前にインジェクタ9から噴射される燃料の噴霧中心Oがリップ部8の下端に位置する時期tとの間の時期が、1回目の燃料噴射の噴射開始時期T1sとして設定される。このため、1回目の燃料噴射においてインジェクタ9から噴射される燃料の噴霧の大部分は、リップ部8で受け止められることになる。従って、低温エリアであるシリンダ3のボア壁面に過剰な燃料が流れることが抑制される。これにより、未燃のHC及びCOを低減することができる。
また、ピストン4が圧縮上死点に達する前にインジェクタ9から噴射される燃料の噴霧中心Oがリップ部8の頂点よりも下側に位置する時期が、2回目の燃料噴射の噴射開始時期T2sとして設定される。このため、1回目の燃料噴射においてインジェクタ9から噴射される燃料の噴霧の大部分が燃焼室6内におけるリップ部8の上方領域及びスキッシュエリアを含む領域Aに溜まるのに対し、2回目の燃料噴射においてインジェクタ9から噴射される燃料の噴霧の大部分がキャビティ部7を含む領域Bに溜まるようになる。従って、1回目の燃料噴射と2回目の燃料噴射とで燃焼領域が分割されるため、燃焼室6内での空気利用率が向上し、燃料と空気との混合が促進される。これにより、煤(soot)を低減することができる。
さらに、1回目の燃料噴射による燃焼によって燃焼室6内の温度が上昇する量が所定値以下である時期が、2回目の燃料噴射の噴射開始時期T2sとして設定されるので、2回目の燃料噴射による燃料の着火遅れが延びる。このため、燃料と空気との混合が更に促進される。これにより、煤を一層低減することができる。
また、1回目の燃料噴射による燃焼の圧力上昇率のピーク値と2回目の燃料噴射による燃焼の圧力上昇率のピーク値とのピーク間隔Dが最大燃焼騒音圧力レベルになる周波数帯Eの略1/2周期となる時期が、2回目の燃料噴射の噴射時期として設定される。従って、周波数帯Eにおいて、1回目の燃料噴射による燃焼時の音圧の圧力波と2回目の燃料噴射による燃焼時の音圧の圧力波とが互いに打ち消される。これにより、燃焼騒音を低減することができる。
図13は、他の実施形態に係る燃焼制御装置35のECU31により実行される制御処理手順を示すフローチャートである。以下、当該フローチャートを参照して、燃焼制御装置35の動作を説明する。
なお、EGRユニット22におけるEGRガスの流路は、予めEGRクーラ25となっている。また、EGRユニット22のEGR率は、予め最大値Xに設定されている(図14参照)。
図13において、ECU31は、まずエンジン回転数センサ28により検出されたエンジン回転数とアクセル開度センサ29により検出されたアクセル開度とに基づいて、1回目の燃料噴射及び2回目の燃料噴射の噴射量及び噴射時期を決定する(手順S111)。1回目の燃料噴射及び2回目の燃料噴射の噴射量は、上記の手順S101と同様に決定される。1回目の燃料噴射及び2回目の燃料噴射の噴射時期は、例えば予め決められたマップに従って、エンジン回転数及びアクセル開度に応じて決定される。
続いて、ECU31は、エンジン水温センサ30により検出されたエンジン水温が暖気後水温(第1所定温度)以下であるかどうかを判断する(手順S112)。ECU31は、エンジン水温が暖気後水温よりも高いときは、手順S111で決定された噴射量及び噴射時期に従って1回目の燃料噴射を実施するように、各インジェクタ9を制御する(手順S113)。そして、ECU31は、手順S111で決定された噴射量及び噴射時期に従って2回目の燃料噴射を実施するように、各インジェクタ9を制御する(手順S114)。
ECU31は、エンジン水温が暖気後水温以下であるときは、エンジン水温が閾値温度T(第3所定温度)以下であるかどうかを判断する(手順S115)。閾値温度Tは、暖気後水温よりも低い。ECU31は、エンジン水温が閾値温度T以下であるときは、EGRガスの流路をEGRクーラ25からバイパス通路26に切り替えるように、切替弁27を制御する(手順S116)。
ECU31は、エンジン水温が閾値温度T以下でないときは、エンジン水温が閾値温度Tよりも高く且つ閾値温度T(第2所定温度)以下であるかどうかを判断する(手順S117)。閾値温度Tは、閾値温度Tよりも高く且つ暖気後水温よりも低い。
ECU31は、手順S116を実行した後、またはエンジン水温が閾値温度Tよりも高く且つ閾値温度T以下であるときは、図14に示されるEGR率マップを用いて、EGRユニット22のEGR率を低下させることでEGRガスの還流量を減量させるように、EGRバルブ24を制御する(手順S118)。
EGR率マップは、エンジン水温とEGR率との関係を表すマップである。EGR率マップは、エンジン水温が閾値温度T以上であるときは、EGR率が最大値Xとなり、エンジン水温が閾値温度T以下であるときは、EGR率が最小値Xとなり、エンジン水温が閾値温度Tと閾値温度Tとの間であるときは、エンジン水温が低くなるに従ってEGR率が最大値Xから最小値Xまで低くなるように定められている。
従って、ECU31は、エンジン水温に応じてEGR率を設定する。具体的には、ECU31は、エンジン水温が閾値温度T以下であるときは、EGR率を最小値Xに設定し、エンジン水温が閾値温度Tよりも高く且つ閾値温度T以下であるときは、EGR率をエンジン水温に対応した値に設定する。
ECU31は、手順S118を実行した後、またはエンジン水温が閾値温度Tよりも高いときは、図15に示される遅角量マップを用いて、1回目の燃料噴射の噴射時期の遅角量を求める(手順S119)。
遅角量マップは、エンジン水温と遅角量との関係を表すマップである。遅角量マップは、エンジン水温が閾値温度T以下であるときは、遅角量が最大値Yとなり、エンジン水温が閾値温度Tよりも高いときは、エンジン水温が高くなるに従って遅角量が最大値Yから少なくなるように定められている。
従って、ECU31は、エンジン水温に応じて1回目の燃料噴射の噴射時期の遅角量を設定する。具体的には、ECU31は、エンジン水温が閾値温度T以下であるときは、遅角量を最大値Yに設定し、エンジン水温が閾値温度Tよりも高いときは、遅角量をエンジン水温に対応した値に設定する。
続いて、ECU31は、手順S119で求められた遅角量に応じて1回目の燃料噴射の噴射時期を遅角する(手順S120)。このとき、遅角後における1回目の燃料噴射の噴射開始時期T1sは、上述したように、ピストン4が圧縮上死点に達する前にインジェクタ9から噴射される燃料の噴霧中心Oがリップ部8の上端に位置する時期tと、ピストン4が圧縮上死点に達する前にインジェクタ9から噴射される燃料の噴霧中心Oがリップ部8の下端に位置する時期tとの間の時期である(図3参照)。
続いて、ECU31は、2回目の燃料噴射の噴射時期を変更する(手順S121)。このとき、2回目の燃料噴射の噴射時期は、上述したように、1回目の燃料噴射による燃焼の圧力上昇率のピーク値と2回目の燃料噴射による燃焼の圧力上昇率のピーク値とのピーク間隔Dが、最大燃焼騒音圧力レベルになる周波数帯Eの略1/2周期となる時期である(図10及び図11参照)。
続いて、ECU31は、手順S111で決定された噴射量及び手順S120で遅角された噴射時期に従って1回目の燃料噴射を実施するように、各インジェクタ9を制御する(手順S113)。そして、ECU31は、手順S111で決定された噴射量及び手順S121で変更された噴射時期に従って2回目の燃料噴射を実施するように、各インジェクタ9を制御する(手順S114)。
なお、手順S111,S119〜S121は、噴射量・噴射時期決定部32により実行される。手順S113,S114は、インジェクタ制御部33により実行される。手順S116,S118は、EGRガス制御部34により実行される。
本実施形態においては、ピストン4が圧縮上死点に達する前にインジェクタ9から噴射される燃料の噴霧中心Oがリップ部8の上端に位置する時期tと、ピストン4が圧縮上死点に達する前にインジェクタ9から噴射される燃料の噴霧中心Oがリップ部8の下端に位置する時期tとの間の時期が、遅角後における1回目の燃料噴射の噴射開始時期T1sとして設定される。これにより、上述した実施形態と同様に、未燃のHC及びCOを低減することができる。
また、エンジン水温が暖気後水温以下であるときは、エンジン水温に応じて1回目の燃料噴射の噴射時期を遅角するので、燃焼室6内の温度(筒内温度)が高くなった状態で、インジェクタ9から燃料が噴射されることになる。従って、燃料の蒸発が促進されるため、1回目の燃料噴射による燃焼が活発化する。これにより、エンジン水温が低いときでも、未燃のHC及びCOを低減することができる。
また、エンジン水温が閾値温度T以下であるときは、エンジン水温に応じてEGRガスの還流量を減量させるので、燃焼室6内に供給される空気量が多くなる。このため、燃料噴射による燃焼が更に活発化する。これにより、未燃のHC及びCOを一層低減することができる。
さらに、エンジン水温が閾値温度T以下であるときは、EGRガスの流路をEGRクーラ25からバイパス通路26に切り替えるので、バイパス通路26を流れる暖かいEGRガスが燃焼室6内に還流されることになる。従って、燃料噴射による燃焼が更に活発化する。これにより、未燃のHC及びCOをより一層低減することができる。
また、2回目の燃料噴射の噴射時期は、1回目の燃料噴射による燃焼の圧力上昇率のピーク値と2回目の燃料噴射による燃焼の圧力上昇率のピーク値とのピーク間隔Dが、最大燃焼騒音圧力レベルになる周波数帯Eの略1/2周期となる時期に変更される。従って、周波数帯Eにおいて、1回目の燃料噴射による燃焼時の音圧の圧力波と2回目の燃料噴射による燃焼時の音圧の圧力波とが互いに打ち消される。これにより、上述した実施形態と同様に、燃焼騒音を低減することができる。
図16は、熱発生率波形の一例を比較して示すグラフである。図16において、グラフの横軸はクランク角であり、グラフの縦軸は熱発生率である。破線Pは、エンジン水温が80℃(暖気後水温)であるときの熱発生率波形を示している。細実線Qは、エンジン水温が40℃(<T)であるときに、1回目の燃料噴射の噴射時期の遅角及びEGRガスの減量を実施しない場合、つまり補正を実施しない場合の熱発生率波形を示している。太実線Rは、エンジン水温が40℃であるときに、1回目の燃料噴射の噴射時期の遅角及びEGRガスの還流量の減量を実施すると共にEGRガスの流路をEGRクーラとした場合、つまり1回目の燃料噴射の噴射時期及びEGRの補正を実施した場合の熱発生率波形を示している。なお、何れの場合も、エンジン回転数は2000rpmであり、エンジン負荷は中負荷である。
図16から分かるように、1回目の燃料噴射の噴射時期の遅角及びEGRガスの減量を実施すると共にEGRガスの流路をEGRクーラとした場合には、1回目の燃料噴射の噴射時期の遅角及びEGRガスの減量を実施しない場合と比べて、1回目の燃料噴射による予混合気の着火時期は殆ど変らないが、1回目の燃料噴射による予混合気の燃焼が活発化する。
図17は、HCの発生量、COの発生量及び燃焼騒音の一例を比較して示す棒グラフである。図17(a),(b)から分かるように、1回目の燃料噴射の噴射時期の遅角及びEGRガスの減量を実施すると共にEGRガスの流路をEGRクーラとした場合には、暖気後水温と略同等レベルまで未燃のHC及びCOの発生量が低減される。
図18(a)は、圧力上昇率特性の一例を比較して示すグラフである。図18(a)において、グラフの横軸はクランク角であり、グラフの縦軸は圧力上昇率である。図18(b)は、燃焼騒音の周波数特性の一例を比較して示すグラフである。図18(b)において、グラフの横軸は周波数であり、グラフの縦軸は燃焼騒音である。破線Pは、エンジン水温が80℃(暖気後水温)であるときの特性を示している。細実線Qは、エンジン水温が40℃(<T)であるときに、1回目の燃料噴射の噴射時期の遅角及びEGRガスの還流量の減量を実施しない場合の特性を示している。太実線Rは、エンジン水温が40℃であるときに、1回目の燃料噴射の噴射時期の遅角及びEGRガスの還流量の減量を実施すると共にEGRガスの流路をEGRクーラとした場合の特性を示している。
図18(a)から分かるように、1回目の燃料噴射の噴射時期の遅角及びEGRガスの還流量の減量を実施すると共にEGRガスの流路をEGRクーラとした場合には、1回目の燃料噴射の噴射時期の遅角及びEGRガスの還流量の減量を実施しない場合と比べて、1回目の燃料噴射による圧力上昇率のピーク値が高くなると共に、1回目の燃料噴射による圧力上昇率のピーク値と2回目の燃料噴射による圧力上昇率のピーク値とのピーク間隔Wが大きくなる。そのような圧力上昇率のピーク値の上昇とピーク間隔Wの増大とによる圧力波の打ち消し効果によって、図18(b)から分かるように、燃焼騒音のピーク値が下がる。また、図17(c)から分かるように、燃焼騒音が低減される。
図19(a)は、熱発生率波形の他の例を比較して示すグラフである。図19(a)において、グラフの横軸はクランク角であり、グラフの縦軸は熱発生率である。図19(b)は、燃焼騒音の周波数特性の他の例を比較して示すグラフである。図19(b)において、グラフの横軸は周波数であり、グラフの縦軸は燃焼騒音である。細実線Qは、エンジン水温が40℃(<T)であるときに、1回目の燃料噴射の噴射時期の遅角及びEGRガスの還流量の減量を実施しない場合、つまり補正を実施しない場合の熱発生率波形を示している。太実線Rは、エンジン水温が40℃であるときに、1回目の燃料噴射の噴射時期の遅角及びEGRガスの還流量の減量を実施すると共にEGRガスの流路をEGRクーラとした場合、つまり1回目の燃料噴射の噴射時期及びEGRの補正を実施した場合の熱発生率波形を示している。1点鎖線Sは、エンジン水温が40℃であるときに、1回目の燃料噴射の噴射時期の遅角及びEGRガスの還流量の減量を実施すると共にEGRガスの流路をEGRクーラとし、更に2回目の燃料噴射の噴射時期を変更した場合、つまり1回目及び2回目の燃料噴射の噴射時期及びEGRの補正を実施した場合の熱発生率波形を示している。
図19(a)から分かるように、2回目の燃料噴射の噴射時期を変更した場合には、2回目の燃料噴射による熱発生率のピーク値が下がる。また、図19(b)から分かるように、2回目の燃料噴射の噴射時期を変更した場合には、燃焼騒音のピーク値が更に下がる。
図20は、燃焼騒音の他の例を比較して示す棒グラフである。図20から分かるように、2回目の燃料噴射の噴射時期を変更した場合には、燃焼騒音が更に低減される。
図21は、図13に示された制御処理手順の変形例を示すフローチャートである。図21において、ECU31は、手順S112を実行し、エンジン水温が暖気後水温以下であるときは、エンジン水温が閾値温度T以下であるかどうかを判断する(手順S131)。ECU31は、エンジン水温が閾値温度T以下であるときは、図22に示されるEGR率マップを用いて、EGRユニット22のEGR率を低下させることでEGRガスの還流量を減量させるように、EGRバルブ24を制御する(手順S132)。
EGR率マップは、エンジン水温が閾値温度Tよりも高いときは、EGR率が最大値Xとなり、エンジン水温が閾値温度T以下であるときは、エンジン水温が低くなるに従ってEGR率が最大値Xから低くなるように定められている。従って、ECU31は、エンジン水温が閾値温度T以下であるときは、EGR率をエンジン水温に対応した値に設定する。
その後、ECU31は、手順S119を実行する。一方、ECU31は、エンジン水温が閾値温度Tよりも高いときは、手順S132を実行することなく、手順S119を実行する。
本変形例においては、EGRガスの流路をバイパス通路26に切り替える手順が省略されるため、ECU31の処理を簡素化することができる。
図23は、図13に示された制御処理手順の他の変形例を示すフローチャートである。図23において、ECU31は、手順S115を実行し、エンジン水温が閾値温度T以下であるときは、EGRガスの流路をEGRクーラ25からバイパス通路26に切り替えるように、切替弁27を制御する(手順S116)。
ECU31は、手順S116を実行した後、またはエンジン水温が閾値温度Tよりも高いときは、図24に示されるEGR率マップを用いて、EGRユニット22のEGR率を低下させることでEGRガスの還流量を減量させるように、EGRバルブ24を制御する(手順S141)。
EGR率マップは、エンジン水温が閾値温度T以下であるときは、EGR率が最小値Xとなり、エンジン水温が閾値温度Tよりも高いときは、エンジン水温が高くなるに従ってEGR率が最小値Xから最大値Xまで高くなるように定められている。なお、エンジン水温が閾値温度T以上であるときのEGR率の傾きは、エンジン水温が閾値温度Tと閾値温度Tとの間であるときのEGR率の傾きよりも小さい。従って、ECU31は、エンジン水温が閾値温度Tよりも高いときは、EGR率をエンジン水温に対応した値に設定する。
本変形例においては、エンジン水温が閾値温度Tと暖気後水温との間の温度であるときでも、エンジン水温に応じてEGRガスの還流量を減量させるので、燃焼室6内に供給される空気量が多くなる。このため、燃料噴射による燃焼が更に活発化する。これにより、未燃のHC及びCOをより一層低減することができる。
なお、本発明は、上記実施形態には限定されない。例えば、上記実施形態では、ピストン4の上部に、ピストン4の径方向内側に突出する部分を有するテーパ付きのリップ部8が設けられているが、リップ部8の構造としては、特にそれには限られない。
図25は、リップ部8の変形例を示す部分拡大断面図である。図25(a)に示されるリップ部8は、リップ部8の上端から下端まで断面湾曲形状を呈している。図25(b)に示されるリップ部8は、段付きのリップ部である。具体的には、リップ部8は、断面湾曲形状を呈すると共にボール部7aに隣接して配置された湾曲部8aと、この湾曲部8aとピストン4の頂面4aとの間に配置された段部8cとを有している。
このようなリップ部8においても、1回目の燃料噴射の噴射開始時期T1sは、上述したように、t≦T1s≦tとなるように設定される。tは、ピストン4が圧縮上死点に達する前にインジェクタ9から噴射される燃料の噴霧中心Oがリップ部8の上端に位置する時期である。tは、ピストン4が圧縮上死点に達する前にインジェクタ9から噴射される燃料の噴霧中心Oがリップ部8の下端に位置する時期である。
また、上記実施形態では、1回目の燃料噴射による燃焼の圧力上昇率のピーク値と2回目の燃料噴射による燃焼の圧力上昇率のピーク値とのピーク間隔Dが最大燃焼騒音圧力レベルになる周波数帯Eの略1/2周期となる時期が、2回目の燃料噴射の噴射時期として設定されているが、2回目の燃料噴射の噴射時期としては、特にそれには限られず、例えば1回目の燃料噴射による燃焼時の音圧の圧力波と2回目の燃料噴射による燃焼時の音圧の圧力波とを互いに打ち消すような時期であればよい。
さらに、上記実施形態では、1サイクル毎に2回のメイン燃料噴射を実施しているが、1サイクル毎にメイン燃料噴射を3回以上実施してもよい。この場合には、最後のメイン燃料噴射が第2の燃料噴射に相当し、最後のメイン燃料噴射の1つ前のメイン燃料噴射が第1の燃料噴射に相当する。
1…ディーゼルエンジン、3…シリンダ、4…ピストン、6…燃焼室、7…キャビティ部、8…リップ部、9…インジェクタ(燃料噴射弁)、23…EGR通路(排気再循環通路)、25…EGRクーラ、26…バイパス通路、30…エンジン水温センサ(水温検出部)、32…噴射量・噴射時期決定部(噴射時期決定部)、33…インジェクタ制御部(噴射弁制御部)、34…EGRガス制御部(排気再循環ガス制御部)、35…燃焼制御装置。

Claims (6)

  1. シリンダ内に往復昇降可能に配置されたピストンを有し、前記ピストンの上部に燃焼室の少なくとも一部を構成する凹状のキャビティ部が設けられたエンジンの燃焼制御装置において、
    前記燃焼室内に燃料を噴射する燃料噴射弁と、
    第1の燃料噴射の噴射時期及び前記第1の燃料噴射の後に実施される第2の燃料噴射の噴射時期を決定する噴射時期決定部と、
    前記噴射時期決定部により決定された噴射時期に応じて前記第1の燃料噴射及び前記第2の燃料噴射を実施するように、前記燃料噴射弁を制御する噴射弁制御部とを備え、
    前記キャビティ部は、断面略半円形状を呈する環状溝構造のボール部を有し、
    前記ピストンの上部には、前記ピストンの内側に突出する部分を有し、前記キャビティ部の一部を形成するリップ部が設けられており、
    前記リップ部は、断面湾曲形状を呈すると共に前記ボール部に隣接して配置された湾曲部を有し、
    前記リップ部の下端位置は、前記湾曲部と前記ボール部との境界の位置であり、
    前記湾曲部は、前記ピストンの内壁面のR中心が前記ピストンの内部に位置する領域であり、
    前記ボール部は、前記ピストンの内壁面のR中心が前記ボール部に位置する領域であり、
    前記噴射時期決定部は、前記ピストンが圧縮上死点に達する前に前記燃料噴射弁から噴射される燃料の噴霧中心が前記リップ部の上端に位置する時期と、前記ピストンが圧縮上死点に達する前に前記燃料噴射弁から噴射される燃料の噴霧中心が前記リップ部の下端に位置する時期との間の時期を、前記第1の燃料噴射の噴射開始時期として設定すると共に、前記第1の燃料噴射による最初の熱発生ピークが前記ピストンが圧縮上死点に達する前に現れるように、前記第1の燃料噴射の噴射時期を設定し、
    前記噴射時期決定部は、前記ピストンが圧縮上死点に達する前に前記燃料噴射弁から噴射される燃料の噴霧中心が前記リップ部の頂点よりも下側に位置し、且つ前記第1の燃料噴射による燃焼によって前記燃焼室内の温度が上昇する量が所定値以下である時期を、前記第2の燃料噴射の噴射開始時期として設定すると共に、前記第2の燃料噴射による2つ目の熱発生ピークが前記ピストンが圧縮上死点に達した後に現れるように、前記第2の燃料噴射の噴射時期を設定することを特徴とする燃焼制御装置。
  2. 前記噴射時期決定部は、前記第1の燃料噴射による燃焼の圧力上昇率のピーク値と前記第2の燃料噴射による燃焼の圧力上昇率のピーク値とのピーク間隔が、最大燃焼騒音圧力レベルになる周波数帯の略1/2周期となる時期を、前記第2の燃料噴射の噴射時期として設定することを特徴とする請求項1記載の燃焼制御装置。
  3. 前記エンジンの水温を検出する水温検出部を更に備え、
    前記噴射時期決定部は、前記水温検出部により検出された前記エンジンの水温が第1所定温度以下であるときに、前記エンジンの水温に応じて前記第1の燃料噴射の噴射時期を遅角すると共に、前記ピストンが圧縮上死点に達する前に前記燃料噴射弁から噴射される燃料の噴霧中心が前記リップ部の上端に位置する時期と、前記ピストンが圧縮上死点に達する前に前記燃料噴射弁から噴射される燃料の噴霧中心が前記リップ部の下端に位置する時期との間の時期を、遅角後における前記第1の燃料噴射の噴射開始時期として設定することを特徴とする請求項1または2記載の燃焼制御装置。
  4. 前記燃焼室内で発生した排気ガスの一部を排気再循環ガスとして前記燃焼室内に還流させるときに、前記排気再循環ガスの流れを制御する排気再循環ガス制御部を更に備え、
    前記エンジンは、前記排気再循環ガスを前記燃焼室内に還流させるための排気再循環通路と、前記排気再循環通路に配設され、前記排気再循環通路を流れる前記排気再循環ガスを冷却するクーラとを有し、
    前記排気再循環ガス制御部は、前記水温検出部により検出された前記エンジンの水温が前記第1所定温度よりも低い第2所定温度以下であるときに、前記エンジンの水温に応じて前記排気再循環ガスの還流量を減量させることを特徴とする請求項記載の燃焼制御装置。
  5. 前記排気再循環ガス制御部は、前記水温検出部により検出された前記エンジンの水温が前記第1所定温度と前記第2所定温度との間の温度であるときにも、前記エンジンの水温に応じて前記排気再循環ガスの還流量を減量させることを特徴とする請求項記載の燃焼制御装置。
  6. 前記エンジンは、前記クーラをバイパスするように前記排気再循環通路に接続されたバイパス通路を有し、
    前記排気再循環ガス制御部は、前記水温検出部により検出された前記エンジンの水温が前記第2所定温度よりも低い第3所定温度以下であるときに、前記排気再循環ガスの流路を前記クーラから前記バイパス通路に切り替えることを特徴とする請求項または記載の燃焼制御装置。
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