JP6373054B2 - シート給送装置及び画像形成装置 - Google Patents

シート給送装置及び画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6373054B2
JP6373054B2 JP2014098388A JP2014098388A JP6373054B2 JP 6373054 B2 JP6373054 B2 JP 6373054B2 JP 2014098388 A JP2014098388 A JP 2014098388A JP 2014098388 A JP2014098388 A JP 2014098388A JP 6373054 B2 JP6373054 B2 JP 6373054B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
cassette
main body
sheet feeding
pin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014098388A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015214403A (ja
Inventor
古賀 寛人
寛人 古賀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2014098388A priority Critical patent/JP6373054B2/ja
Publication of JP2015214403A publication Critical patent/JP2015214403A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6373054B2 publication Critical patent/JP6373054B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Paper Feeding For Electrophotography (AREA)
  • Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)

Description

本発明は、装置本体に対して着脱可能なシートカセットを備えたシート給送装置及びこのシート給送装置を備えた画像形成装置に関する。
従来、電子写真方式或いは静電記録方式を用いた複写機などの画像形成装置では、画像形成をするための記録媒体であるシートを、装置本体に対し着脱可能な給紙カセットに収容する構成としたものがある。この画像形成装置では、装置本体に備えたシート分離給送部によって、装着された給紙カセットから1枚ずつシートを給送し、下流側に設けられた画像形成部に搬送して、このシートへの画像形成を行う。
給紙カセットは、シートの補充やシートサイズ変更のために装置本体からの着脱を行うが、シートを満載補充した後に装着動作を行うと、給紙カセットの重量が重くなっているため、操作するユーザに対する負担が大きい。給紙カセットが重い場合、装着動作で力を入れ過ぎると、装着方向への勢いが付くので、装着時の衝撃により、給紙カセット内のシートの位置ズレを生じ、或いは給紙カセットの破損を招くといった問題がある。
このような問題を解決する手段として、給紙カセットの機械式の引き込み機構を備えた装置が提案されている。この装置によると、トグルバネが引き込み力を発生することで、給紙カセットの装置本体への挿入時のユーザの負担を軽くすることが可能になる(特許文献1参照)。
特開2006−151687号公報
しかし、特許文献1記載の給紙カセットの引き込み機構では、以下のような不都合を生じるおそれがあった。即ち、給紙カセットには、装置本体側の引き込み機構で引き込まれる係合ピンが給紙カセットのフレームの側板から片持ち支持されているピン保持アームに保持されているが、この係合ピンは各部間の取付けガタの積み重ねにより下方向に垂れ下がることがある。さらに、引き込み機構では、係合ピンを引き込むトグルバネで発生する引き込み力を、給紙カセットを挿入する際の様々な抵抗力を上回る設定とする必要がある。そのため、引き込み力は比較的高く設定されている。給紙カセットのフレームは合成樹脂で形成されているのが一般的であるため、フレームの強度は厚さに依存し、近年の軽量化のため、厚さが薄くなってきているため、フレームの強度も低下している。引き込み状態での給紙カセットは常時引き込み力を受けることで、カセットフレームの側板の倒れ等の変形が生じやすい。
そして、ガタによる垂れ下がりと変形要因が加わることで、係合ピンと係合ピンに係合する、引き込み機構に設けられている係合溝との実際の掛かり量は小さくなる。この構成において、引き込み状態から給紙カセットを取り出すときには、係合ピンに対して瞬間的に大きな力が加わるため、係合ピン等に対する変形量が更に大きくなる。その場合、係合ピンの上端が係合溝の下端をすり抜けると、トグル機構のトグルアーム等が引き込み状態のままで給紙カセットを取り出される。そのため、給紙カセットを再び挿入しようとしても、トグルアーム等が邪魔になって装着できない状態になるおそれがある。この問題に対し、係合ピンを両持ち構成にして剛性を持たせたり、カセットフレームを補強したりする方策も考えられるが、その場合、装置の大型化やコストアップ、給紙カセット重量増による操作性の低下を招くおそれがある。
そこで、本発明は、簡易な構成を備えながらも、シートカセットの着脱時に係合ピンが係合溝をすり抜けることなく、装置本体へのカセット着脱操作を確実に行うことが可能なシート給送装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明は、シート給送装置において、装置本体と、前記装置本体に着脱可能なシートカセットと、前記シートカセットに片持ち支持された保持部材と、前記保持部材に保持され、前記保持部材から突出している係合ピンと、前記係合ピンと係合可能な係合溝を有するトグルアーム、及び前記トグルアームと前記装置本体とに連結されたトグルバネを有し、前記係合溝に前記係合ピンを係合した状態で前記トグルバネの弾性力で前記シートカセットを前記装置本体の装着位置に引き込む引き込み手段と、を備え、前記トグルアームは、前記シートカセットが前記装置本体に着脱される際の移動方向に沿って揺動可能、かつ前記装置本体に対して揺動軸の軸方向に移動することを規制された状態で、前記装置本体に支持され、前記係合ピンは、前記保持部材に対する突出方向において前記係合溝と係する部分より前記保持部材から離れた位置に、前記係合溝の溝幅より大きい寸法のフランジ部を有している、ことを特徴とする。
本発明によると、簡易な構成を備えながらも、シートカセットを着脱する際に係合ピンが係合溝をすり抜けることなく、装置本体へのカセット着脱操作を確実に行うことが可能なシート給送装置及び画像形成装置を実現することが可能になる。
本発明の実施形態に係るシート給送装置を備えた画像形成装置の一例であるフルカラーのレーザビームプリンタの概略構成を示す図。 本実施形態に係る引き込み装置を示す斜視図。 (a),(b)は本実施形態に係る引き込み装置の平面断面図。 本実施形態に係る引き込み装置による引き込み状態を示す説明図。 本実施形態に係る引き込み装置による引き込み前の状態を示す説明図。 比較例に係る引き込み装置の引き込み前の状態を示す説明図。 比較例に係る引き込み装置の引き込み状態を示す説明図。
以下、本発明に係る実施形態について図面を用いて詳細に説明する。まず、図1を参照して、本実施形態に係るシート給送装置を備えた画像形成装置について説明する。なお、図1は、画像形成装置の一例であるフルカラーのレーザビームプリンタを正面から見た状態で示す概略図である。
[画像形成装置]
図1に示すように、レーザビームプリンタ(以下、プリンタという)1は、画像形成装置本体としての装置本体1Aを備えている。装置本体1Aは、画像形成部1Bと、定着手段としての定着部20と、装置本体1Aの上方に略水平に設置された上部装置としての画像読取装置2とを有している。装置本体1Aには、装置各部を制御する制御手段としての制御部18が配設されている。
画像読取装置2と装置本体1Aとの間には、シート排出用の排出空間Pが形成されている。排出空間Pの下方にはトナーカートリッジ15が配置され、装置本体1Aの下部には、複数(本実施形態では4つ)のシート給送装置30が配置されている。
画像形成部1Bは、4ドラムフルカラー方式を採用しており、レーザスキャナ10と、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(K)の4色のトナー画像を形成する4個のプロセスカートリッジ11を有している。
ここで、各プロセスカートリッジ11は、感光体としての感光ドラム12、帯電手段としての帯電器13、現像手段としての現像器14、及びクリーニング手段としてのクリーナ(不図示)を備えている。また、画像形成部1Bは、プロセスカートリッジ11の上方に中間転写ユニット1Cを備えている。
中間転写ユニット1Cは、駆動ローラ16a及びテンションローラ16bに巻き掛けられた像担持体としての中間転写ベルト16を備えている。また、中間転写ユニット1Cは、中間転写ベルト16の内側に設けられ、感光ドラム12に対向した位置で中間転写ベルト16の内面に当接する1次転写ローラ19を備えている。中間転写ベルト16は、フィルム状部材で構成され、各感光ドラム12に当接している。中間転写ベルト16は、不図示の駆動部により駆動される駆動ローラ16aによって矢印方向に回転する。
1次転写ローラ19から中間転写ベルト16に正極性の転写バイアスを印加することにより、感光ドラム12上の負極性を持つ各色トナー像が順次中間転写ベルト16に多重転写される。これにより、中間転写ベルトにはカラー画像が形成される。中間転写ユニット1Cの駆動ローラ16aと対向する位置には、中間転写ベルトに形成されたカラー画像をシートSに転写する2次転写部を構成する2次転写ローラ17が設けられている。
2次転写ローラ17の上方には定着部20が配置され、定着部20の上方には、第1排出ローラ対25a、第2排出ローラ対25b、及び反転排出部としての両面反転部1Dが配置されている。両面反転部1Dは、正逆転可能なシート反転搬送ローラとしての反転ローラ対22、及び一面に画像が形成されたシートを再度、画像形成部1Bに搬送する再搬送通路R等を有している。なお、画像形成部1B、2次転写ローラ17及び定着部20により、シート給送装置30の給紙カセット33から給送されるシートSに画像を形成する画像形成手段が構成される。
上記構成において、画像読取装置2で読み取られた画像情報又は不図示のパソコン等の外部機器から入力された画像情報は、画像処理された後、電気信号に変換されて画像形成部1Bのレーザスキャナ10に伝送される。
そして、画像形成部1Bでは、各プロセスカートリッジ11の感光ドラム12の表面をレーザスキャナ10から射出されたイエロー、マゼンタ、シアン及びブラック成分色の画像情報に対応するレーザ光により走査する。これにより、帯電器13によって表面が所定の極性・電位に一様に帯電されている感光ドラム12の表面が順次露光され、各プロセスカートリッジ11の感光ドラムに、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの静電潜像が順次形成される。
この後、静電潜像をイエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの各色トナーにより現像して可視化すると共に、1次転写ローラ19に印加した1次転写バイアスにより、各感光ドラム上の各色トナー像を中間転写ベルト16に順次重ね合わせて転写する。これにより、中間転写ベルト16にトナー画像が形成される。
一方、シート給送装置30から送り出されたシートSは、2次転写ローラ17の上流に配置されたレジストレーションローラ対40を通過し、駆動ローラ16aと2次転写ローラ17とで構成される2次転写部に送られる。2次転写部では、画像形成部1Bで形成された4色のトナー像がシートSに一括して転写される。
このようにトナー像を転写されたシートSは、定着部20に搬送され、定着部20で熱及び圧力を受け、トナー像をカラー画像として定着される。この後、カラー画像が定着されたシートSは、第1排出ローラ対25aによって排出空間Pに排出され、排出空間Pの積載部23に積載される。
また、シート給送装置30には、シートSを収容するシートカセットとしての給紙カセット33と、給紙カセット33に収容されているシートSを下流に配置された引き抜きローラ対43に向けて送り出すシート給送部44とが設けられている。上下方向に設けられた複数の給紙カセット33は夫々、装置本体1Aに着脱可能なシートカセットを構成すると共に、給送方向のサイズが異なるだけの略同一の構成を有している。また、給紙カセット33それぞれの、引き込み装置101(図2参照)は全て同一構成を有している。
給紙カセット33には、シートSが積載されるリフタ板(不図示)が回動可能に設けられている。また、給紙カセット33のシート給送方向の下流に配置されたシート給送部44は、給送ローラとしてのピックアップローラ41と、搬送ローラとしてのフィードローラ42と、分離ローラとしてのリタードローラ45とを有している。
リタードローラ45はフィードローラ42に圧接されており、リタードローラ45とフィードローラ42間には分離ニップ部が形成されている。ピックアップローラ41は、フィードローラ42を中心として回動可能なアーム(不図示)に回転可能に支持されており、リフタ板に積載されたシートSに圧接して回転することでシートSを送り出す。
ピックアップローラ41で送り出されたシートSは、フィードローラ42で搬送されるが、シートSが重送した場合には、2枚目以降のシートSがリタードローラ45で給紙カセット33側に戻される。これにより、分離搬送されたシートSは、引き抜きローラ対43によって下流のレジストレーションローラ対40に搬送される。レジストレーションローラ対40に搬送されたシートSは、レジストレーションローラ対40によってその姿勢が補正された後、2次転写部に送り込まれる。
[比較例の引き込み装置]
ここで、本実施形態に係る引き込み装置を備えたシート給送装置に対する比較例について、図6及び図7を参照して説明する。なお、後述する本実施形態の引き込み装置101及びシート給送装置30は、ここで説明する比較例に対して係合ピン102の構成が異なるだけで、他の構成は同様である。図6は、比較例に係る給紙カセット33及び引き込み装置101を示す断面図であり、図7は、比較例に係る引き込み装置101への引き込み状態を示す断面図である。
即ち、比較例のシート給送装置では、図6に示すように、給紙カセット33の奥端に係合ピン102を備え、係合ピン102を装置本体1A(図1)の内部に設けられた引き込み装置101に係止させるように構成される。この構成において、給紙カセット33を装置本体1Aに挿入すると、給紙カセット33のカセットフレーム33aの奥側部分に支持されている係合ピン102が、引き込み装置101により係止される。この係止の後、係合ピン102は引き込み装置101によって給送位置まで自動的に給紙カセット33を伴って引き込まれる。
引き込み装置101は、係合ピン102を係止し、揺動軸107を中心として揺動可能に支持されたトグルアーム106を備えている。トグルアーム106の揺動端部には、係合ピン102が係合されるための係合溝106a(図3も参照)が形成されている。また、引き込み装置101のケーシング111に設けられた固定軸110及びトグルアーム106側に設けられた軸109との間には、トグルバネ108の両端部が引っ掛けられている(図3も参照)。
トグルバネ108は、バネ力の作用方向が中立点を境に、ある方向から反対方向に反転するようになっている。トグルバネ108は、給紙カセット33が装置本体1Aから引き出されたシート補給位置にある際には、中立点付近の、中立点より位相の少しずれた位置で待機している。トグルバネ108は、給紙カセット33が装置本体1Aに挿入されると、中立点を超えてバネ収縮力により引き込み力を発生する。
しかし、このような本比較例によると、カセット脱着が困難になるなどのおそれがある。即ち、図6に示すように、係合ピン102は、カセットフレーム33aの奥側部分に設けられたピン保持アーム103に嵌入されて支持されている。この保持部材であるピン保持アーム103は、カセットフレーム33aの奥側部分に形成された穴部103aに挿通された軸105を中心として回動可能に片持ち支持されている。そして、給紙カセット33を装置本体1Aに挿入していくと、係合ピン102が、引き込み装置101で待機しているトグルアーム106の先端に形成された係合溝106aに係合される。係合ピン102上端から係合溝106a下端までの掛かり量がKとなるように設定されている。
ここで、係合ピン102は実際には、係合ピン102とピン保持アーム103との取付けガタ、ピン保持アーム103と軸105との取付けガタ、軸105とカセットフレーム33aとのガタが積み重なるため、鉛直下方向に垂れ下がることがある。また、図7に示す給紙カセット33の引き込み位置(給送位置)では、トグル機構のトグルバネ108によって係合ピン102が引き込み装置101に引き込まれた状態となる。トグルバネ108で発生する引き込み力は、給紙カセット33を挿入する際の様々な抵抗力を上回る設定とする必要があるため、数kgfという比較的高い設定となっている。
したがって、図7に示すように、給紙カセット33は、カセット引き込み状態では引き込み力を常時受けることになり、主にカセットフレーム33aの側板の倒れや片持ちで支持されているピン保持アーム103の変形(弾性変形+塑性変形)等を生じる。以上のガタによる垂れ下がりと変形要因とが加わることで、係合ピン102と係合溝106aとの実際の掛かり量はLとなる。この掛かり量Lは、図6に示した掛かり量Kより小さいものとなるが、掛かり量Lがゼロより大きければカセット引き込み動作は正常に機能する。
ところが、図7に示すカセット引き込み状態から給紙カセット33を引き出す際には、係合ピン102に対して瞬間的に更に大きな力が加わるため、変形量が更に大きくなり、掛かり量L>0を保証できないおそれがある。その場合、係合ピン102の上端が係合溝106aの下端をすり抜けてしまうと、トグル機構のトグルアーム106が引き込み状態のまま給紙カセット33を取り出されてしまう。その場合、給紙カセット33を再び挿入しようとしても装着できないことになる。
即ち、引き込み装置101のトグルアーム106の引き込み力による給紙カセット33の変形やガタに起因する係合ピン102とトグルアーム106との掛かり量不足があると、引き込みマージンの低下を招くことになる。給紙カセット33の脱着動作時に瞬間的でも掛かり量がマイナスになると、係合ピン102が係合溝106aを下方にすり抜けてしまい、給紙カセット33の再度の装着ができなくなる問題を生じる。そこでこの問題に対し、ピン保持アーム103を強固にカセットフレーム33aに取り付けたり、カセットフレーム33aを補強したりすることも考えられるが、その場合は、装置の大型化やコストアップ、給紙カセット重量増による操作性低下を招くことになる。
[本実施形態の引き込み装置]
ここで、以上のような問題を解消した、本実施形態における各給紙カセット33に対応する引き込み装置101について、図2〜図5を参照して詳細に説明する。なお、図2は本実施形態に係る引き込み装置を示す斜視図、図3(a),(b)は引き込み装置の平面断面図である。また、図4は引き込み装置による引き込み状態を示す説明図、図5は引き込み装置による引き込み前の状態を示す説明図である。
図2に示すように、給紙カセット33の背面(奥側部分)には、給紙カセット33を装置本体1A内に挿入する際に、引き込み装置101により係合される係合ピン102が取り付けられている。係合ピン102は、図2の上部を向いた頂部に抜止めフランジ部102aを有し、抜止めフランジ部102aを上部に向けた状態でピン保持アーム103により保持されている。係合ピン102は、給紙カセット(シートカセット)33の装置本体1Aと対向可能な部位に片持ち支持されているピン保持アーム103に取り付けられている。
このように係合ピン102は、係合溝106aに係合可能な太さ(径)で形成されており、係合溝106aとの係合時に係合溝106aから突出する自由端部に、係合溝106aの溝幅W1より大きい寸法(φD)の抜止めフランジ部102aが形成されている。トグルアーム106の一方の端部に設けられた係合溝106aは、給紙カセット33側に設けられている係合ピン102を掴むように形成されている。
係合ピン102を保持する保持手段であるピン保持アーム103は、軸105を介してカセットフレーム33aに対して図2の左右方向(装着方向と交差する方向)に回動可能に構成されている。これにより、係合ピン102は、左右の動きが拘束されないフローティング状態となっている。そして、給紙カセット33は、装置本体1Aに備えた収納部(不図示)の内壁に対向して設けられたカセットレール(不図示)に沿って着脱可能に構成されている。
給紙カセット33の挿入操作は、ユーザによって行われる。この挿入操作により、給紙カセット33の背面に取り付けられた係合ピン102が装置本体1Aの後側板に取り付けられた引き込み装置101の位置まで到達すると、引き込み装置101により係合ピン102が係止される。この後、係合ピン102が引き込み装置101によって引っ張り込まれ、これにより給紙カセット33は所定の給送位置まで引き込まれる。
引き込み手段としての引き込み装置101は、装置本体側に回動可能に設けられ係合ピン102と係合可能な係合溝106aを有するトグルアーム106と、トグルアーム106と装置本体1Aとに連結されたトグルバネ108とを有する。引き込み装置101は、係合溝106aに係合ピン102を係合した状態でトグルバネ108の弾性力で給紙カセット33を装置本体1Aの装着位置に引き込むように構成される。
即ち、引き込み装置101は、図3(a),(b)に示すように、係合ピン102が係合され、係合ピン102を介して給紙カセット33を引き込む揺動可能なトグルアーム106と、トグルアーム106の揺動中心となる揺動軸107とを有している。トグルバネ108は、トグルアーム106と連結していて、その収縮力によりトグルアーム106に回転モーメントを発生させ、給紙カセット33を引き込む力を発生させる。
引き込み装置101は、トグルアーム106とトグルバネ108の一端部とを連結するアーム上の軸109と、トグルバネ108の他端部を係止してトグルバネ108の揺動中心となる軸110とを有している。引き込み装置101は、係合ピン102を案内する円弧状のガイド溝111aを有するガイド手段であるケーシング111等を有している。ガイド溝111aは、移動する係合ピン102を案内する。係合ピン102の抜止めフランジ部102aの大きい寸法(φD)は、ガイド溝111aの溝幅W2よりも大きく設定されている。これにより、図3(b)の引き込み位置から強い力で給紙カセット33が引き出された場合であっても、抜止めフランジ部102aは係合溝106aからの抜けと共にガイド溝111aからの抜けも防止され、引き込み装置101の確実な動作が確保されている。
次に、以上の構成を備えた引き込み装置101における給紙カセット33の引き込み動作について説明する。
即ち、給紙カセット33がユーザの操作により装置本体1A(図1参照)の収容部に挿入されると、係合ピン102が、まず図3(a)に示すように装置本体1Aの手前方向から奥方向へ移動する。図3(a)では、トグルアーム106及びその係合溝106aは待機状態となっており、さらに給紙カセット33が挿入されると、係合ピン102がガイド溝111aに案内され、トグルアーム106の一端部に形成された係合溝106aに進入する。これにより、係合ピン102は、トグルアーム106によって掴まれた状態になる。
引き続き、この状態から給紙カセット33が更に挿入されると、係合ピン102はトグルアーム106を押しながら、係合溝106aの奥側に徐々に移動する。そして、係合ピン102によって押されることで、トグルアーム106は、揺動支点である揺動軸107を中心に揺動し、さらにトグルアーム106の揺動により軸109が挿入方向に移動する。このように軸109が移動していくと、やがて、所定の揺動位置であるトグルアーム106に回転モーメントが掛からないトグル機構の中立点の位置となる。この中立点の位置は、図3(a)に示す軸110、軸109及び揺動軸107が一直線上に並ぶ一点鎖線で示される。
そして、一点鎖線の位置に達した後、更に給紙カセット33が挿入されると、トグル機構の中立の位置関係がくずれ、トグルアーム106は、トグルバネ108の収縮力により揺動軸107を支点として揺動を始め、回転モーメントにより引き込み力を発生する。即ちこの後、係合ピン102は、この引き込み力によって機械的にガイド溝111aに沿って自動的に引き込まれていき、図3(b)に示す給送位置まで円滑に引き込まれて、装着動作が完了する。
また、逆に給紙カセット33を装置本体1Aから引き出すときには、ユーザが給紙カセット33の前面に設けた把手(不図示)を操作し手前方向に引っ張る。これにより、図3(b)に示した給送位置から、係合ピン102を介してトグル機構のトグルアーム106に対して手前に移動させる力を与える。
すると、トグルアーム106は、揺動中心である揺動軸107を中心として、図3(b)における反時計回り方向に揺動を開始する。これにより、トグルバネ108もトグルアーム106の固定軸109の移動に伴って移動を始め、トグルバネ揺動中心である軸110を支点として揺動する。
そして、図3(a)に一点鎖線で示す中立点を経た後に、図3(a)に示すトグルアーム106の位置に達すると、トグルアーム106は安定的に停止し、引き込み装置101は待機状態を保つことができる。この後、係合ピン102がトグルアーム106の係合溝106aから離間し、ユーザは給紙カセット33を装置本体1Aから取り出してシート補給などの作業をすることができる。
このように本実施形態では、待機位置とトグル機構の中立位置とを近づけることで、給紙カセット33装着時にトグルバネ108による引き込み力の発生タイミングを早めて、ユーザへの負担の軽減を図ることが可能な構成となっている。
本実施形態では、係合ピン102の頂部に設けられた抜止めフランジ部102aの直径φD(図3(b))を、トグル機構の係合溝106aの溝幅W1(図3(a))よりも大きく形成している。さらに、抜止めフランジ部102aの直径φDは、係合溝106aの溝幅W2よりも大きく形成されている。これらの構成を有する本実施形態のカセット引き込み状態の左側断面図を、図4に示す。
図6及び図7に示した比較例では、給紙カセット33における係合ピン102が給紙カセット33の奥末端に設けられているので、ガタによる垂れ下がりや、トグル引き込み力による変形で係合ピン102の位置が下がる可能性があった。しかし、本実施形態では、抜止めフランジ部102aの下端部102bが係合溝106aの上面に当接してストッパとなるので、比較例のように下方へすり抜けてしまうことがない。
また、抜止めフランジ部102aの下端部102bと係合溝106aとが当接した状態では、トグルバネ108の引き込み力による変形を、給紙カセット33側だけでなく、引き込み装置101側のケーシング111などの全体剛性で受けることができる。このため、塑性変形量も少なく抑えることができる。
給紙カセット33の装置本体1Aへの挿入時に、変形、ガタ、部品公差要因などで係合ピン102周りが図5のように垂れ下がりながら進入して、抜止めフランジ部102aと係合溝106a上面とのクリアランスMが少なくなることも考えられる。しかし、係合ピン102と係合溝106aとが当接する際には、係合ピン102側は、図6及び図7で述べたようにガタを有する構成とされる。従って、図5における矢印Aの方向に姿勢を矯正しながら係合ピン102が係合溝106aに進入するため、係合ピン102は係合溝106aに確実に係止される。
以上のように本実施形態では、トグル機構を用いた引き込み装置101において、給紙カセット33の係合ピン102の自由端側に抜止めフランジ部102aを設け、このフランジ部102aの径寸法(φD)を係合溝106aの溝幅W1より大きく設定した。このような簡単な構成により、トグルアーム106の引き込み力でカセット変形による係合ピン102の垂れ下がりが生じたとしても、抜止めフランジ部102aを係合溝106aに対するストッパとすることができる。これにより、引き込み装置101の確実な動作を実現することができる。
1A…装置本体/1B,17,20…画像形成手段(画像形成部,2次転写ローラ,定着部)/30…シート給送装置/33…シートカセット(給紙カセット)/101…引き込み手段(引き込み装置)/102…係合ピン/102a…抜止めフランジ部/103…保持部材(ピン保持アーム)/106…トグルアーム/106a…係合溝/108…トグルバネ/111a…ガイド溝/φD…抜止めフランジ部の寸法/W1…係合溝の溝幅/W2…ガイド溝の溝幅(ガイド溝の溝幅)

Claims (5)

  1. 装置本体と、
    前記装置本体に着脱可能なシートカセットと、
    前記シートカセットに片持ち支持された保持部材と、
    前記保持部材に保持され、前記保持部材から突出している係合ピンと、
    記係合ピンと係合可能な係合溝を有するトグルアーム、及び前記トグルアームと前記装置本体とに連結されたトグルバネを有し、前記係合溝に前記係合ピンを係合した状態で前記トグルバネの弾性力で前記シートカセットを前記装置本体の装着位置に引き込む引き込み手段と、を備え、
    前記トグルアームは、前記シートカセットが前記装置本体に着脱される際の移動方向に沿って揺動可能、かつ前記装置本体に対して揺動軸の軸方向に移動することを規制された状態で、前記装置本体に支持され、
    前記係合ピンは、前記保持部材に対する突出方向において前記係合溝と係する部分より前記保持部材から離れた位置に、前記係合溝の溝幅より大きい寸法のフランジ部を有している、
    ことを特徴とするシート給送装置。
  2. 前記係合ピンを案内するガイド溝を有し、前記装置本体に固定されたガイド手段をさらに備え、
    前記シートカセットが前記装着位置にあるとき、前記ガイド溝が前記トグルアームを挟んで前記フランジ部の反対側に位置し、前記フランジ部が前記トグルアームに当接した状態において前記トグルアームが前記ガイド手段に当接可能である、
    ことを特徴とする請求項1に記載のシート給送装置。
  3. 記フランジ部の前記寸法は、前記ガイド溝の溝幅より大きい、
    ことを特徴とする請求項に記載のシート給送装置。
  4. 前記シートカセットは、シートが収容される領域に対して前記シートカセットが前記装置本体に装着される際の装着方向における奥側の壁面を構成するフレームを有し、
    前記保持部材は、前記フレームにより回動可能に支持されると共に、前記フレームに対して前記装着方向の奥側に突出した位置で前記係合ピンを支持しており、
    前記係合ピンは、前記保持部材が前記フレームにより支持されている部分に対して、前記保持部材の回動中心の軸方向における一方側に突出している、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のシート給送装置
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載のシート給送装置と、
    前記シートカセットから給送されるシートに画像を形成する画像形成手段と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
JP2014098388A 2014-05-12 2014-05-12 シート給送装置及び画像形成装置 Active JP6373054B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014098388A JP6373054B2 (ja) 2014-05-12 2014-05-12 シート給送装置及び画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014098388A JP6373054B2 (ja) 2014-05-12 2014-05-12 シート給送装置及び画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015214403A JP2015214403A (ja) 2015-12-03
JP6373054B2 true JP6373054B2 (ja) 2018-08-15

Family

ID=54751685

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014098388A Active JP6373054B2 (ja) 2014-05-12 2014-05-12 シート給送装置及び画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6373054B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7031186B2 (ja) 2017-09-19 2022-03-08 富士フイルムビジネスイノベーション株式会社 引き込み装置、収容装置、及び画像形成装置

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008127192A (ja) * 2006-11-24 2008-06-05 Seiko Epson Corp 給紙部及びそれを備えた記録装置
JP4773983B2 (ja) * 2007-01-26 2011-09-14 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP5696494B2 (ja) * 2011-01-20 2015-04-08 株式会社リコー 引き込み装置およびこれを備えた画像形成装置
JP2013112497A (ja) * 2011-11-30 2013-06-10 Canon Inc 引き込み装置及び画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015214403A (ja) 2015-12-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5168647B2 (ja) 引き込み装置および画像形成装置
JP4773983B2 (ja) 画像形成装置
JP5818421B2 (ja) ユニット移動装置および画像形成装置
JP6452462B2 (ja) 画像形成装置
US9327926B2 (en) Sheet feeding apparatus and image forming apparatus
JP2008254841A (ja) 画像形成装置
US9533846B2 (en) Drawer unit, and image forming apparatus using the drawer unit
JP6406984B2 (ja) シート搬送装置及び画像形成装置
EP3064459B1 (en) Sheet feeding apparatus and image forming apparatus
JP6532238B2 (ja) ユニット移送装置及び画像形成装置
JP6373054B2 (ja) シート給送装置及び画像形成装置
JP2016193769A (ja) 画像形成装置
JP2007161448A (ja) シート給送装置及び画像形成装置
JP5696494B2 (ja) 引き込み装置およびこれを備えた画像形成装置
JP6062011B2 (ja) ユニット移動装置および画像形成装置
JP6661403B2 (ja) 画像形成装置
JP6394523B2 (ja) 手差しシート給送装置及びそれを備えた画像形成装置
JP2013103818A (ja) 排紙トレイ装置及びそれを備えた画像形成装置
JP6319978B2 (ja) シート給送装置及び画像形成装置
JP6120788B2 (ja) シート給送装置、画像形成装置
JP2015086039A (ja) シート給送装置及び画像形成装置
KR20150018202A (ko) 인쇄매체이송장치 및 이를 포함하는 화상형성장치
JP6659134B2 (ja) シート給送装置及び画像形成装置
JP6479134B2 (ja) シート給送装置及び画像形成装置
CN108227423B (zh) 片材进给装置和图像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170510

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180215

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180220

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180420

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180619

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180717

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6373054

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151