JP2008127192A - 給紙部及びそれを備えた記録装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】媒体を高精度に位置決めし、給紙不良や記録処理不良を生じることなく、給紙及び記録処理を円滑かつ良好に行うことが可能な給紙部及びそれを備えた記録装置を提供する。
【解決手段】装置ケースの側面から引き出し可能なドロワを有し、ドロワにシート状の用紙を積層した状態に収容する用紙カセットが着脱可能とされ、用紙カセットから用紙が繰り出される給紙部であって、ドロワは、用紙カセットが所定位置に載置される位置決めトレイ24と、装置ケースに固定されて位置決めトレイ24をスライド可能に支持するベーストレイ21と、ベーストレイ21に対して位置決めトレイ24を所定位置に位置決めする第1位置決め手段、第2位置決め手段及び第3位置決め手段とを備え、位置決めトレイ24を3カ所にて高さ方向及び平面方向に位置決めする。
【選択図】図5
【解決手段】装置ケースの側面から引き出し可能なドロワを有し、ドロワにシート状の用紙を積層した状態に収容する用紙カセットが着脱可能とされ、用紙カセットから用紙が繰り出される給紙部であって、ドロワは、用紙カセットが所定位置に載置される位置決めトレイ24と、装置ケースに固定されて位置決めトレイ24をスライド可能に支持するベーストレイ21と、ベーストレイ21に対して位置決めトレイ24を所定位置に位置決めする第1位置決め手段、第2位置決め手段及び第3位置決め手段とを備え、位置決めトレイ24を3カ所にて高さ方向及び平面方向に位置決めする。
【選択図】図5
Description
本発明は、用紙等のシート状の媒体を積層させて収容するカセットが装填される給紙部及びそれを備えた記録装置に関する。
プリンタ、複写機あるいはファクシミリ等のシート状の媒体である用紙に文字や画像を記録する記録装置は、給紙する用紙が収容可能な給紙部を備えており、この給紙部に、用紙を積層状態で収容するカセットを記録装置の装填口から装填されるようになっている。
この種の記録装置の給紙部としては、装置ケースから引き出し可能なドロワを備え、この引き出したドロワにカセットを着脱させるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平8−169571号公報
この種の記録装置の給紙部としては、装置ケースから引き出し可能なドロワを備え、この引き出したドロワにカセットを着脱させるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、給紙部の用紙を円滑に給紙して記録装置の記録処理部にて良好に記録処理を施すためには、給紙部にて用紙を精度良く位置決めする必要があるが、用紙カセットが設置されるドロワは、レールによって引き出される構造とされているため、その位置決め精度が低く、このため、用紙が円滑に送り出されない給紙不良や、用紙に対して斜めに記録されるような記録処理不良などの不具合が生じる恐れがあった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、媒体を高精度に位置決めし、給紙不良や記録処理不良を生じることなく、給紙及び記録処理を円滑かつ良好に行うことが可能な給紙部及びそれを備えた記録装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の給紙部は、装置ケースから側方へ引き出し可能なドロワを有し、前記ドロワにシート状の媒体を積層した状態に収容するカセットが着脱可能とされ、前記カセットから前記媒体が繰り出される給紙部であって、前記ドロワは、前記カセットが所定位置に載置される位置決めトレイと、前記装置ケースに固定されて前記位置決めトレイをスライド可能に支持するベーストレイと、前記ベーストレイに対して前記位置決めトレイを所定位置に位置決めする位置決め手段とを備えたことを特徴とする。
この構成の給紙部によれば、装置ケースに固定されたベーストレイに対してスライド可能な位置決めトレイが位置決め手段によってベーストレイに対して所定位置に位置決めされるので、装置ケースに対して位置決めトレイに載置させたカセットを所定位置に設置することができる。これにより、このカセットから媒体を円滑かつ良好に繰り出すことができる。
また、前記位置決め手段は、面方向における3カ所に設けられていることが好ましい。
この構成によれば、面方向の3カ所の位置決め手段によって位置決めトレイをベーストレイに対して高精度に位置決めすることができる。
この構成によれば、面方向の3カ所の位置決め手段によって位置決めトレイをベーストレイに対して高精度に位置決めすることができる。
さらに、前記位置決め手段は、前記ベーストレイの底板に立設された位置決めピンと、前記位置決めトレイの底板に形成された位置決め溝とからなり、前記位置決めピンの所定高さ位置に形成されたくびれ部に前記位置決め溝が側方から係合することにより、前記位置決めトレイが前記ベーストレイに対して高さ方向及び面方向に位置決めされることが好ましい。
この構成によれば、位置決めピンのくびれ部へ位置決めトレイの位置決め溝を係合させることにより、位置決めトレイをベーストレイに対して高さ方向及び面方向に位置決めすることができる。
この構成によれば、位置決めピンのくびれ部へ位置決めトレイの位置決め溝を係合させることにより、位置決めトレイをベーストレイに対して高さ方向及び面方向に位置決めすることができる。
また、前記位置決め手段の内の1カ所が、前記ベーストレイに対して前記位置決めトレイが平面内にて回転する回転中心用位置決め手段とされ、他の位置決め手段の内の1カ所が前記回転中心回りのて回転を規制する回り止め用位置決め手段とされていることが好ましい。
この構成によれば、位置決めトレイがベーストレイに対して、回転中心用位置決め手段にて平面内における回転中心とされ、また、その回転が回り止め用位置決め手段にて規制されるので、位置決めトレイをベーストレイに対して高さ方向のみならず面方向へ精度良く位置決めすることができる。
この構成によれば、位置決めトレイがベーストレイに対して、回転中心用位置決め手段にて平面内における回転中心とされ、また、その回転が回り止め用位置決め手段にて規制されるので、位置決めトレイをベーストレイに対して高さ方向のみならず面方向へ精度良く位置決めすることができる。
また、前記回転中心用位置決め手段は、前記位置決め溝がU字状に形成され、付勢手段によって前記位置決めピン方向へ付勢されて前記位置決め溝の円弧部分が前記位置決めピンのくびれ部に当接されることが好ましい。
この構成によれば、位置決め溝の円弧部分が位置決めピンのくびれ部に付勢されて当接されるので、回転中心用位置決め手段を確実に回転中心とすることができる。
この構成によれば、位置決め溝の円弧部分が位置決めピンのくびれ部に付勢されて当接されるので、回転中心用位置決め手段を確実に回転中心とすることができる。
また、前記回り止め用位置決め手段は、前記位置決めピンのくびれ部の直径よりも僅かに幅寸法の大きな位置決め溝を有し、前記位置決め溝に前記位置決めピンのくびれ部がほぼ隙間なく係合されることが好ましい。
この構成によれば、位置決め溝に位置決めピンのくびれ部がほぼ隙間なく係合されるので、回転中心用位置決め手段が回転中心とされた位置決めトレイに対して回り止め用位置決め手段が回り止めとなり、位置決めトレイの平面内における位置決めを高精度にて行うことができる。
この構成によれば、位置決め溝に位置決めピンのくびれ部がほぼ隙間なく係合されるので、回転中心用位置決め手段が回転中心とされた位置決めトレイに対して回り止め用位置決め手段が回り止めとなり、位置決めトレイの平面内における位置決めを高精度にて行うことができる。
また、本発明の記録装置は、上記の給紙部のカセットから繰り出された媒体に記録処理を施すことを特徴とする。
この構成の記録装置によれば、装置ケースに対してカセットを高精度に位置決めすることができ、これにより、給紙不良や記録処理不良を生じることなく、媒体を給紙して、記録処理を円滑かつ良好に行うことができる。
この構成の記録装置によれば、装置ケースに対してカセットを高精度に位置決めすることができ、これにより、給紙不良や記録処理不良を生じることなく、媒体を給紙して、記録処理を円滑かつ良好に行うことができる。
以下、本発明の一実施形態に係る給紙部及びそれを備えた記録装置について図面を参照しつつ詳細に説明する。
なお、本実施形態では、記録装置として印刷処理を行うインクジェットプリンタ等のプリンタを例示している。本発明の記録装置としては、プリンタ以外にも、例えば複写機あるいはファクシミリ等が挙げられる。また、本実施形態では、印刷を施すシート状の媒体として、用紙を例にとって説明する。
なお、本実施形態では、記録装置として印刷処理を行うインクジェットプリンタ等のプリンタを例示している。本発明の記録装置としては、プリンタ以外にも、例えば複写機あるいはファクシミリ等が挙げられる。また、本実施形態では、印刷を施すシート状の媒体として、用紙を例にとって説明する。
図1は本発明に係るプリンタの実施形態の外観斜視図、図2はドロワを引き出した状態のプリンタの外観斜視図である。
本実施形態のプリンタ(記録装置)1は、業務用のインクジェット式プリンタであり、図1に示すように、装置ケース2の前面には、外方側へ開閉可能な開閉扉3を有する窓部4が設けられており、図2に示すように、開閉扉3を開いた状態にて、装置ケース2に対して側方へ進退可能に設けられたドロワ5が引き出される。
本実施形態のプリンタ(記録装置)1は、業務用のインクジェット式プリンタであり、図1に示すように、装置ケース2の前面には、外方側へ開閉可能な開閉扉3を有する窓部4が設けられており、図2に示すように、開閉扉3を開いた状態にて、装置ケース2に対して側方へ進退可能に設けられたドロワ5が引き出される。
ドロワ5には、用紙Pを積層状態にて収容した用紙カセット6が所定位置に位置決めされて取り付けられており、この用紙カセット6内の用紙Pは、装置内部の記録処理部にて印刷処理されて、装置ケース2の側面の排紙口7から排紙される。
つまり、これらドロワ5及び用紙カセット6がプリンタ1の給紙部とされ、この給紙部の用紙カセット6に収容された用紙Pが繰り出される。
なお、用紙カセット6は、ドロワ5に着脱可能とされており、サイズ等の異なる各種の用紙P毎に用意され、印刷処理に要求される種類の用紙Pを収容した用紙カセット6がドロワ5に取り付けられる。
つまり、これらドロワ5及び用紙カセット6がプリンタ1の給紙部とされ、この給紙部の用紙カセット6に収容された用紙Pが繰り出される。
なお、用紙カセット6は、ドロワ5に着脱可能とされており、サイズ等の異なる各種の用紙P毎に用意され、印刷処理に要求される種類の用紙Pを収容した用紙カセット6がドロワ5に取り付けられる。
用紙カセット6は、上部が開口した箱形のカセット本体11を有し、このカセット本体11の内部は、用紙Pを積層して収容する収容空間Sとされ、用紙ガイド12によって整列状態に収納可能とされている。この収容空間S内には、図示しない用紙昇降機構が設けられており、この用紙昇降機構によって収容空間S内に積層状態にて収容された用紙Pの最上部が所定の高さ位置とされる。
次に、用紙カセット6がセットされるドロワ5の具体的な構造について説明する。
図3は収納状態のドロワの斜視図、図4は引き出した状態のドロワの斜視図、図5はベーストレイ及び位置決めトレイを示す斜視図、図6は第1位置決め手段の位置決め構造を示す側断面図、図7は第1位置決め手段の位置決め構造を示す平面図、図8は第1位置決め手段の位置決め構造を示す上面側から視た斜視図、図9は第2位置決め手段の位置決め構造を示す側断面図、図10は第2位置決め手段の位置決め構造を示す平面図、図11は第3位置決め手段の位置決め構造を示す側断面図、図12は第3位置決め手段の位置決め構造を示す平面図である。
図3は収納状態のドロワの斜視図、図4は引き出した状態のドロワの斜視図、図5はベーストレイ及び位置決めトレイを示す斜視図、図6は第1位置決め手段の位置決め構造を示す側断面図、図7は第1位置決め手段の位置決め構造を示す平面図、図8は第1位置決め手段の位置決め構造を示す上面側から視た斜視図、図9は第2位置決め手段の位置決め構造を示す側断面図、図10は第2位置決め手段の位置決め構造を示す平面図、図11は第3位置決め手段の位置決め構造を示す側断面図、図12は第3位置決め手段の位置決め構造を示す平面図である。
図3及び図4に示すように、ドロワ5は、プリンタ1の装置ケース2に固定されたベーストレイ21を有しており、このベーストレイ21に対して連結トレイ23がスライド可能に連結され、この連結トレイ23に対して位置決めトレイ24がスライド可能に連結されている。
ベーストレイ21は、底板31と、この底板31の両側部に立設された側板32とを有しており、側板32には、その上縁を内側へ屈曲してなる係合片33が形成されている。そして、このベーストレイ21は、底板31及び側板32が、装置ケース2の所定の場所に位置決めされて固定されている。
連結トレイ23は、底板41と、この底板41の両側部に立設された側板42とを有しており、側板42には、その上縁を内側へ屈曲してなる係止片43が形成されている。そして、この連結トレイ23は、ベーストレイ21の一端側から差し込まれ、その両側部がベーストレイ21の両側部に係合され、これにより、連結トレイ23は、ベーストレイ21に対してスライド可能とされている。なお、連結トレイ23には、引き出し方向後方側の端部近傍に、ベーストレイ21に係止して、このベーストレイ21からの抜け落ちを防止する係止部(図示略)が設けられている。
位置決めトレイ24は、底板61と、この底板61の両側部に立設された側板62とを有しており、引き出し方向前方側の一端側には、端板63が設けられている。また、この位置決めトレイ24の側板62には、その外面にレール64が設けられている。
そして、この位置決めトレイ24は、連結トレイ23の一端側から差し込まれ、側板62に設けられたレール64が、連結トレイ23の側板42の内面側に設けられた図示しないローラによってスライド可能に支持されている。なお、位置決めトレイ24には、引き出し方向後方側の端部近傍に、連結トレイ23に係止して、この連結トレイ23からの抜け落ちを防止する係止部(図示略)が設けられている。
そして、この位置決めトレイ24は、連結トレイ23の一端側から差し込まれ、側板62に設けられたレール64が、連結トレイ23の側板42の内面側に設けられた図示しないローラによってスライド可能に支持されている。なお、位置決めトレイ24には、引き出し方向後方側の端部近傍に、連結トレイ23に係止して、この連結トレイ23からの抜け落ちを防止する係止部(図示略)が設けられている。
そして、上記のドロワ5では、装置ケース2に対して位置決めトレイ24を把持して引き出すことにより、手前に伸長して装置ケース2から延在され、位置決めトレイ24を装置ケース2側へ押し込むことにより、収縮して装置ケース2内に収容される。
図5に示すように、ベーストレイ21には、第1位置決め部71、第2位置決め部72及び第3位置決め部73を有している。これに対して、位置決めトレイ24には、第1被位置決め部74、第2被位置決め部75及び第3被位置決め部76を有している。
そして、ベーストレイ21の第1位置決め部71と位置決めトレイ24の第1被位置決め部74とが第1位置決め手段とされ、ベーストレイ21の第2位置決め部72と位置決めトレイ24の第2被位置決め部75とが第2位置決め手段とされ、ベーストレイ21の第3位置決め部73と位置決めトレイ24の第3被位置決め部76とが第3位置決め手段とされており、ベーストレイ21の第1位置決め部71、第2位置決め部72及び第3位置決め部73が、それぞれ位置決めトレイ24の第1被位置決め部74、第2被位置決め部75及び第3被位置決め部76を位置決めする。
そして、ベーストレイ21の第1位置決め部71と位置決めトレイ24の第1被位置決め部74とが第1位置決め手段とされ、ベーストレイ21の第2位置決め部72と位置決めトレイ24の第2被位置決め部75とが第2位置決め手段とされ、ベーストレイ21の第3位置決め部73と位置決めトレイ24の第3被位置決め部76とが第3位置決め手段とされており、ベーストレイ21の第1位置決め部71、第2位置決め部72及び第3位置決め部73が、それぞれ位置決めトレイ24の第1被位置決め部74、第2被位置決め部75及び第3被位置決め部76を位置決めする。
図6から図8に示すように、第1位置決め部71は、ベーストレイ21の底板31にて下方へ凹む凹部81と、この凹部81の底部81aに立設された位置決めピン82とを有している。位置決めピン82は、その上端位置が、ベーストレイ21の底板31の表面よりも下方に配置されており、所定の高さ位置に、小径に形成されたくびれ部82aを有している。また、位置決めピン82には、くびれ部82aとの縁部に、くびれ部82a側へ向かって次第に縮径するテーパ部82bが形成されている。
第1被位置決め部74は、位置決めトレイ24の底板61に形成された窓部83の縁部にて、下方へ凹む凹部84を有し、この凹部84の底部84aには、装置ケース2側への押し込み方向側の縁部が開放された平面視U字状の位置決め溝85が形成されている。この第1被位置決め部74の凹部84の底部84aは、その高さ位置が、第1位置決め部71の位置決めピン82のくびれ部82aと同一高さ位置に配置されている。これにより、位置決めトレイ24を装置ケース2側へ押し込むことにより、第1被位置決め部74の位置決め溝85に、第1位置決め部71の位置決めピン82のくびれ部82aが係合する。
また、位置決めトレイ24には、ロック機構91が設けられている。このロック機構91は、位置決めトレイ24の底板61に立設された一対のブラケット92と、このブラケット92に支持された位置決めトレイ24のスライド方向と直交する支持シャフト93と、この支持シャフト93に、その軸線を中心として回動可能に支持されたロック片94とを有しており、このロック片94は、図示しないバネ等の付勢手段によって下方側へ付勢されている。ロック片94は、その先端に、側面視V字状の係合突起94aを有しており、この係合突起94aが窓部83を介して底板61の下方側へ突出している。
そして、位置決めトレイ24を装置ケース2側へ押し込んだ収容状態にて、ロック片94の係合突起94aが、ベーストレイ21の底板31に形成された角孔95に入り込み、角孔95の引き出し方向側の縁部95aとの係合力によって位置決めトレイ24の収容状態が維持される。
このように、ロック片94の係合突起94aが角孔95に入り込んで角孔95の引き出し方向側の縁部95aに、V字状の係合突起94aのテーパ面が係合することにより、ベーストレイ21に対して位置決めトレイ24に引き込み力が生じ、位置決め溝85のU字を構成する円弧部分85aが位置決めピン82のくびれ部82aに当接し、この当接箇所が位置決めトレイ24の平面内における回転中心とされる。つまり、第1位置決め部71及び第1被位置決め部74からなる第1位置決め手段が、回転中心用位置決め手段とされている。
図9及び図10に示すように、第2位置決め部72は、ベーストレイ21の底板31にて下方へ凹む凹部101と、この凹部101の底部101aに立設された位置決めピン102とを有している。位置決めピン102は、その上端が、ベーストレイ21の底板31の表面から上方へ突出されており、底板31の表面よりも上方における位置決めトレイ24の底板61と略同一高さ位置である所定の高さ位置に、小径に形成されたくびれ部102aを有している。また、位置決めピン102には、くびれ部102aとの縁部に、くびれ部102a側へ向かって次第に縮径するテーパ部102bが形成されている。
第2被位置決め部75は、位置決めトレイ24の底板61に形成された平面視U字状の位置決め溝105を有するもので、この位置決め溝105は、位置決めトレイ24の装置ケース2側への押し込み方向側の縁部が開放されている。
そして、位置決めトレイ24を装置ケース2側へ押し込むことにより、第2被位置決め部75の位置決め溝105に、第2位置決め部72の位置決めピン102のくびれ部102aが係合する。
そして、位置決めトレイ24を装置ケース2側へ押し込むことにより、第2被位置決め部75の位置決め溝105に、第2位置決め部72の位置決めピン102のくびれ部102aが係合する。
ここで、位置決め溝105の幅寸法は、位置決めピン102のくびれ部102aの直径よりも僅かに大きく形成されており、これにより、位置決め溝105には、位置決めピン102のくびれ部102aが、ほぼ隙間なく係合し、第1位置決め手段を回転中心とした位置決めトレイ24の回転が規制される。つまり、第2位置決め部72及び第2被位置決め部75からなる第2位置決め手段が、回り止め用位置決め手段とされている。
図11及び図12に示すように、第3位置決め部73は、ベーストレイ21の底板31にて下方へ凹む凹部111と、この凹部111の底部111aに立設された位置決めピン112とを有している。位置決めピン112は、その上端が、ベーストレイ21の底板31の表面から上方へ突出されており、底板31の表面よりも上方における位置決めトレイ24の底板61と略同一高さ位置である所定の高さ位置に、小径に形成されたくびれ部112aを有している。また、位置決めピン112には、くびれ部112aとの縁部に、くびれ部112a側へ向かって次第に縮径するテーパ部112bが形成されている。
第3被位置決め部76は、位置決めトレイ24の底板61に形成された平面視U字状の位置決め溝115を有するもので、この位置決め溝115は、位置決めトレイ24の装置ケース2側への押し込み方向側の縁部が開放されている。
そして、位置決めトレイ24を装置ケース2側へ押し込むことにより、第3被位置決め部76の位置決め溝115に、第3位置決め部73の位置決めピン112のくびれ部112aが係合する。
そして、位置決めトレイ24を装置ケース2側へ押し込むことにより、第3被位置決め部76の位置決め溝115に、第3位置決め部73の位置決めピン112のくびれ部112aが係合する。
ここで、位置決め溝115の幅寸法は、位置決めピン112のくびれ部112aの直径よりも十分に大きく形成されており、これにより、位置決め溝115には、位置決めピン112のくびれ部112aが、クリアランスを有した状態にて係合する。
上記構成の給紙部では、引き出したドロワ5を、その位置決めトレイ24を押し込んで収縮させて装置ケース2内に収容すると、位置決めトレイ24の第1被位置決め部74、第2被位置決め部75及び第3被位置決め部75の位置決め溝85,105,115に、ベーストレイ21の第1位置決め部71、第2位置決め部72及び第3位置決め部73の位置決めピン82,102,112のくびれ部82a,102a,112aが、テーパ部82b,102b,112bに案内されながら係合する。これにより、位置決めトレイ24は、ベーストレイ21に対して、3カ所にて高さ方向に位置決めされる。
また、位置決めトレイ24を押し込んで装置ケース2内に収容すると、ロック機構91の付勢手段によって下方へ付勢されたロック片94の係合突起94aが角孔95に入り込む。これにより、角孔95の引き出し方向側の縁部95aに、V字状の係合突起94aのテーパ面が係合し、ベーストレイ21に対して位置決めトレイ24に引き込み力が生じ、位置決め溝85のU字を構成する円弧部分85aが位置決めピン82のくびれ部82aに当接し、位置決めトレイ24がベーストレイ21に対して、押し込み方向へ位置決めされる。
また、このとき、この位置決め溝85の円弧部分85aと位置決めピン82のくびれ部82aとの当接箇所が回転中心となるが、位置決め溝105に位置決めピン102のくびれ部102aがほぼ隙間なく係合することにより、ベーストレイ21に対する位置決め溝85の円弧部分85aと位置決めピン82のくびれ部82aとの当接箇所を回転中心とした位置決めトレイ24の回転が規制され、ベーストレイ21に対する回転方向の位置決めが行われる。
このように、上記実施形態によれば、引き出したドロワ5を、その位置決めトレイ24を押し込んで収縮させて装置ケース2内に収容すると、位置決めトレイ24は、第1被位置決め部74、第2被位置決め部75及び第3被位置決め部75に対するベーストレイ21の第1位置決め部71、第2位置決め部72及び第3位置決め部73の3カ所での位置決めにより、装置ケース2に固定されたベーストレイ21に対して、高さ方向のみならず、平面内におけるスライド方向及び回転方向に位置決めされる。
したがって、このドロワ5の位置決めトレイ24の所定位置に取り付けられる用紙カセット6を、装置ケース2に対して所定位置に高精度に位置決めされた状態に装填することができる。これにより、用紙Pを高精度に位置決めし、給紙不良や記録処理不良を生じることなく、給紙及び記録処理を円滑かつ良好に行うことができる。
したがって、このドロワ5の位置決めトレイ24の所定位置に取り付けられる用紙カセット6を、装置ケース2に対して所定位置に高精度に位置決めされた状態に装填することができる。これにより、用紙Pを高精度に位置決めし、給紙不良や記録処理不良を生じることなく、給紙及び記録処理を円滑かつ良好に行うことができる。
特に、第1位置決め部71及び第1被位置決め部74からなる第1位置決め手段では、位置決め溝85の円弧部分85aが位置決めピン82のくびれ部82aに付勢されて当接されるので、確実に回転中心とすることができる。
また、第2位置決め部72及び第2被位置決め部75からなる第2位置決め手段では、位置決め溝105に位置決めピン102のくびれ部102aがほぼ隙間なく係合されるので、第1位置決め手段にて回転中心とされた位置決めトレイ24に対して確実に回り止めとなり、位置決めトレイ24の平面内における位置決めを高精度にて行うことができる。
また、第2位置決め部72及び第2被位置決め部75からなる第2位置決め手段では、位置決め溝105に位置決めピン102のくびれ部102aがほぼ隙間なく係合されるので、第1位置決め手段にて回転中心とされた位置決めトレイ24に対して確実に回り止めとなり、位置決めトレイ24の平面内における位置決めを高精度にて行うことができる。
なお、上記実施形態では、記録装置として、インクジェット式プリンタを例にとって説明したが、本発明は、インクジェット式に限定されず、例えば、ドットインパクトプリンタ等にも適用でき、さらには、プリンタ以外にも、例えば複写機あるいはファクシミリ等にも適用できる。
また、上記実施形態では、シート状の媒体として、用紙を例にとって説明したが、本発明は、樹脂製のフィルム等からなる媒体も適用可能である。
1…プリンタ(記録装置)、2…装置ケース、5…ドロワ(給紙部)、6…用紙カセット(カセット,給紙部)、21…ベーストレイ、24…位置決めトレイ、31,61…底板、71…第1位置決め部(位置決め手段,回転中心用位置決め手段)、72…第2位置決め部(位置決め手段,回り止め用位置決め手段)、73…第3位置決め部(位置決め手段)、74…第1被位置決め部(位置決め手段,回転中心用位置決め手段)、75…第2被位置決め部(位置決め手段,回り止め用位置決め手段)、76…第3被位置決め部(位置決め手段)、82,102,112…位置決めピン、82a,102a,112a…くびれ部、85,105,115…位置決め溝、P…用紙(媒体)。
Claims (7)
- 装置ケースから側方へ引き出し可能なドロワを有し、前記ドロワにシート状の媒体を積層した状態に収容するカセットが着脱可能とされ、前記カセットから前記媒体が繰り出される給紙部であって、
前記ドロワは、前記カセットが所定位置に載置される位置決めトレイと、前記装置ケースに固定されて前記位置決めトレイをスライド可能に支持するベーストレイと、前記ベーストレイに対して前記位置決めトレイを所定位置に位置決めする位置決め手段とを備えたことを特徴とする給紙部。 - 請求項1に記載の給紙部であって、
前記位置決め手段は、面方向における3カ所に設けられていることを特徴とする給紙部。 - 請求項2に記載の給紙部であって、
前記位置決め手段は、前記ベーストレイの底板に立設された位置決めピンと、前記位置決めトレイの底板に形成された位置決め溝とからなり、前記位置決めピンの所定高さ位置に形成されたくびれ部に前記位置決め溝が側方から係合することにより、前記位置決めトレイが前記ベーストレイに対して高さ方向及び面方向に位置決めされることを特徴とする給紙部。 - 請求項3に記載の給紙部であって、
前記位置決め手段の内の1カ所が、前記ベーストレイに対して前記位置決めトレイが平面内にて回転する回転中心用位置決め手段とされ、他の位置決め手段の内の1カ所が前記回転中心回りの回転を規制する回り止め用位置決め手段とされていることを特徴とする給紙部。 - 請求項4に記載の給紙部であって、
前記回転中心用位置決め手段は、前記位置決め溝がU字状に形成され、付勢手段によって前記位置決めピン方向へ付勢されて前記位置決め溝の円弧部分が前記位置決めピンのくびれ部に当接されることを特徴とする給紙部。 - 請求項4または請求項5に記載の給紙部であって、
前記回り止め用位置決め手段は、前記位置決めピンのくびれ部の直径よりも僅かに大きな幅寸法の位置決め溝を有し、前記位置決め溝に前記位置決めピンのくびれ部がほぼ隙間なく係合されることを特徴とする給紙部。 - 請求項1から6のいずれか1項に記載の給紙部のカセットから繰り出された媒体に記録処理を施すことを特徴とする記録装置。
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2006
- 2006-11-24 JP JP2006317388A patent/JP2008127192A/ja active Pending
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