JP6372399B2 - 乗物用シート - Google Patents
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Description
始めに、実施例1のシート1の構成について、図1〜図10を用いて説明する。本実施例のシート1は、図1に示すように、自動車の運転席として構成されており、着座者の背凭れとなるシートバック2と、着座部となるシートクッション3と、頭凭れとなるヘッドレスト4と、を備えた構成となっている。
以下、上述したシートバック2の各部の具体的な構成について、詳しく説明していく。図1に示すように、シートバック2は、その内部の骨格を構成する金属製のバックフレーム2Fと、バックフレーム2Fに前方側から組み付けられて着座者の背凭れ荷重を弾性的に柔らかく受け止める発泡ウレタン製のバックパッド2Pと、バックパッド2Pに上方側から被せ付けられてシートバック2の外観意匠を形成する布製袋状のバックカバー2Cと、バックフレーム2Fに組み付けられた上述した送風式の空調装置10と、空調装置10に流路接続された左右一対の袋体20と、空調装置10及び各袋体20の空気の流通を制御する制御ユニット30と、を有する。
バックフレーム2Fは、シートバック2の外周縁に沿う形となる正面視四角枠状の形に組まれた構成とされている。具体的には、バックフレーム2Fは、左右一対の縦長状の鋼板材より成るサイドフレーム2Faと、各サイドフレーム2Faの上端部間に架橋された逆U字状に曲げられた円鋼管材より成るアッパパイプ2Fbと、アッパパイプ2Fbの両脚部間に架橋された横長状の鋼板材より成るアッパパネル2Fcと、各サイドフレーム2Faの下端側の後縁部間に架橋された横長状の鋼板材より成るロアパネル2Fdと、から構成されている。
バックパッド2Pは、軟質ポリウレタンフォーム原料を発泡成形して形成されている。上記バックパッド2Pは、上述したバックフレーム2Fに前方側から組み付けられることにより、その上下左右の各周縁部がバックフレーム2Fによって後側からあてがわれて強く支えられると共に、中央部が上述したコンタマット2Mによって後側から広く弾性的に支えられた状態とされるようになっている。
バックカバー2Cは、上述したバックフレーム2Fにバックパッド2Pが組み付けられた後、これらに上方側から覆い被せられて組み付けられている。上記バックカバー2Cは、そのバックパッド2Pの前面に被せ付けられた領域の各周縁部が、それぞれ、バックフレーム2Fの背面側へと引き込まれてバックフレーム2Fに止着された状態とされている。これにより、バックカバー2Cがバックパッド2Pの表面全体に広く密着した状態に張設されていると共に、バックパッド2Pがバックフレーム2Fの前面部に押し付けられて位置固定された状態に保持された状態とされている。
空調装置10は、図1に示すように、遠心式の送風機11と、送風機11に繋がれたゴム製のダクト12と、を備えた構成となっている。送風機11は、上述したバックフレーム2Fのアッパパネル2Fcに取り付けられて設けられている。上記送風機11は、その内部のファンの回転により、ハウジングの前面側に開口して形成された吸気口11Aから空気を吸い込んで、その吸い込んだ空気を遠心方向に送り出して、ハウジングの下方側に延びる通風路11Bの排気口11Cから外部に排出する構成となっている。ダクト12は、上述した通風路11Bの排気口11Cと、バックパッド2Pの背面部に形成された配風溝2Peの接続口(図2参照)と、に繋がれて設けられている。上記ダクト12により、送風機11の排気口11Cから排出された風が、バックパッド2Pの配風溝2Pe内へと導かれて、着座者の身体へ向けて吹き出されるようになっている(図3参照)。
各袋体20は、図2に示すように、上述したバックパッド2Pの各サイド領域2Pbに形成された収容空間2Pd内に収められて設けられている。各袋体20は、上記バックパッド2Pの各サイド領域2Pb内に埋設されていることにより、図2及び図4に示すように、バックパッド2Pの各サイド領域2Pbに着座者の背凭れ荷重が掛けられることで、バックパッド2Pを介して荷重の入力を受けて、着座者の背部の形に沿った支持形状に押し撓まされるようになっている。
制御ユニット30は、図7に示すように、上述した送風機11の通風路11Bと各袋体20とを互いに連通させた形に接続する接続管31と、通風路11Bの排気口11Cに設けられた逆止弁32と、各接続管31の流路途中に設けられた第1仕切弁33と、各接続管31の各第1仕切弁33より各袋体20側に近い流路箇所に各接続管31の大気への流通・遮断を切り換えられるように設けられた第2仕切弁34と、を有する構成となっている。ここで、各接続管31がそれぞれ本発明の「袋体へ繋がる通風路」に相当し、逆止弁32が本発明の「第1のバルブ」に相当し、各第1仕切弁33がそれぞれ本発明の「第2のバルブ」に相当する。
上記制御ユニット30は、具体的には、次のように各第1仕切弁33と各第2仕切弁34の開閉切り換えを行うようになっている。すなわち、図7に示すように、上記制御ユニット30は、初期状態では、各第1仕切弁33と各第2仕切弁34とをそれぞれ「閉状態」に切り換えた状態として、各袋体20の内部空間を密閉した状態に保持した状態とされている。この状態では、送風機11が送風駆動されたり駆動が停止されたりしても、各袋体20が密閉された状態のまま保持されるようになっている。
以上をまとめると、本実施例のシート1は、次のような構成となっている。すなわち、着座者の身体を支える支持構造が複数のビーズ21(粒状物)の入った可撓性の袋体20により形成され、袋体20の内部を吸引することで袋体20の内部でビーズ21が押し詰められて袋体20が着座者の身体の形に沿った支持形状に固められるシート1である。このシート1は、送風機11の駆動によって風の排気を行う空調装置10を有する。送風機11の通風路11Bに袋体20が接続されて送風機11の駆動によって袋体20の内部が吸引されるようになっている。このような構成となっていることにより、シート1に装備される空調装置10の送風機11を流用して、袋体20の内部の吸引を行うことができる。
以上、本発明の実施形態を1つの実施例を用いて説明したが、本発明は上記実施例のほか各種の形態で実施することができるものである。例えば、本発明の「乗物用シート」は、自動車の運転席以外のシートにも適用することができる他、鉄道等の自動車以外の車両や、航空機、船舶等の様々な乗物用に供されるシートにも広く適用することができるものである。また、本発明の構成は、乗物用シートのシートバックの他、シートクッションやヘッドレストやオットマン等の着座者の身体にあてがわれる他の支持構造にも適用することができるものである。
2 シートバック
2F バックフレーム
2Fa サイドフレーム
2Fb アッパパイプ
2Fc アッパパネル
2Fd ロアパネル
2M コンタマット
2Ma ワイヤ
2Mb 樹脂板
2Mc 支持バネ
2P バックパッド
2Pa 中央領域
2Pb サイド領域
2Pc 裏面材
2Pd 収容空間
2Pe 配風溝
2C バックカバー
3 シートクッション
4 ヘッドレスト
10 空調装置
11 送風機
11A 吸気口
11B 通風路
11C 排気口
12 ダクト
20 袋体
21 ビーズ(粒状物)
30 制御ユニット
31 接続管(袋体へ繋がる通風路)
32 逆止弁(第1のバルブ)
33 第1仕切弁(第2のバルブ)
34 第2仕切弁
Claims (3)
- 着座者の身体を支える支持構造が複数の粒状物の入った可撓性の袋体により形成され、該袋体の内部を吸引することで該袋体の内部で前記粒状物が押し詰められて前記袋体が着座者の身体の形に沿った支持形状に固められる乗物用シートであって、
送風機の駆動によって風の吸気又は排気を行う空調装置を有し、
前記送風機の通風路に前記袋体が接続されて前記送風機の駆動によって前記袋体の内部が吸引されるようになっている乗物用シート。 - 請求項1に記載の乗物用シートであって、
前記空調装置が前記送風機の吸気又は排気のうちの一方の駆動で空調使用され、他方の駆動で前記袋体の内部が吸引されるように、前記袋体が前記送風機の吸気による空調使用時の排気側又は排気による空調使用時の排気側の通風路に接続されている乗物用シート。 - 請求項2に記載の乗物用シートであって、
前記空調装置が前記送風機の排気の駆動で使用され、前記袋体が前記送風機の排気側の通風路に接続され、前記排気側の通風路に第1のバルブが設けられ、前記排気側の通風路から前記袋体へ繋がる通風路に第2のバルブが接続され、前記空調装置を送風使用する時には前記第1のバルブが開かれると共に前記第2のバルブが閉じられて前記送風機から排出される風が前記袋体に流入しないように制御され、前記袋体の内部を吸引する時には前記第1のバルブが閉じられると共に前記第2のバルブが開かれて前記送風機の吸引圧により前記袋体の内部が吸引されるように制御される乗物用シート。
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