JP6424683B2 - 乗物用シート - Google Patents

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Description

本発明は、枠状のシートフレームと、シートフレーム上に配置するシートパッドと、シートフレームの枠内でシートパッドを支持する支持部材と、気体を送り出し可能な送風装置とを備えた乗物用シートに関する。
この種の乗物用シートとして、シートクッションが、シート骨格をなす枠状のシートフレームと、シートパッドと、支持部材と、送風装置を備える乗物用シートが公知である(特許文献1を参照)。シートパッドは、シート外形をなして乗員を弾性的に支持する部材であり、シートパッドを厚み方向に貫通する送風路が形成される。この送風路は、シートパッドの着座側に開口する複数の吹出孔と、シートパッドの裏面に開口する溝状の送風溝部を有する。また送風装置は、気体を送り出し可能な直方体状の箱体であり、気体の流路となる管状のダクト部材を備える。また支持部材は、上面視で略矩形の支持枠体と、気密性を備えた面状の面状体とを有する。この面状体は、その周縁で支持枠体に固定されて保持されており、面状体の裏面から突出する掛止部材と、面状体を厚み方向に貫通する口枠体を備える。口枠体は、気体が通過可能な流入孔が設けられており、この流入孔が、シートパッドの送風溝部に対面可能な位置に配置する。
公知技術では、シートフレーム内に支持部材を取付けるとともに、支持部材の裏面側に送風装置を配設する。このとき面状体の裏面に設けた掛止部材に送風装置を掛止して吊下げつつ、ダクト部材を口枠体の流入孔に連通する。そしてシートパッドを、シートフレーム上に配置しつつ表皮で被覆する。このとき面状体にて、シートパッドを支持しながらその裏面側の送風溝部を閉鎖しつつ、口枠体の流入孔のみを、シートパッドの送風路に連通する。こうして乗員の着座時において、着座側から押圧されたシートパッドを面状体が弾性的に凹み変形しつつ支持する。そして送風装置から送り出される気体が、ダクト部材と流入孔を通じて送風路の各吹出孔から着座側に吹出される。
特開2013-23003号公報
ところで公知技術では、送風装置が、掛止部材を介して面状体に直接的に取付けられる。そして面状体が、その周縁だけで支持枠体に固定されるため、支持枠体で振動を吸収できず面状体に振動が伝達されやすい構成である。このため公知技術の構成は、送風装置の作動時に面状体が過度に振動することで、やや着座性に劣る構成になりがちであった。もっとも送風装置を、シートフレームに固定して面状体の裏面に配設することもできる。しかしそうすると乗員の着座時において、凹み変形した面状体が送風装置に当たるなどして、乗員に対して硬さなどの違和感を生じさせるおそれがある。本発明は上述の点に鑑みて創案されたものであり、本発明が解決しようとする課題は、送風装置を、支持部材の裏面側に性能良く配設することにある。
上記課題を解決するための手段として、第1発明の乗物用シートは、シート骨格をなす枠状のシートフレームと、シート外形をなして乗員を弾性的に支持可能なシートパッドと、シートパッドを厚み方向に貫通する流路部と、シートパッドを支持する支持部材と、気体を送り出し又は吸い込み可能な送風装置とを備える。また支持部材が、シートパッドを支持可能な通気性を備える面状体と、面状体を保持可能な枠状体とを有する。本発明では、シートフレームの枠内に枠状体を取付けて、枠状体に保持された面状体にてシートパッドをその裏面側から支持する。また送風装置を、面状体の裏面側に設けて、面状体を通じて送風装置と流路部の間で気体の行き来を可能とした。この種の構成では、送風装置を、支持部材の裏面側に性能良く(例えば着座性良く)配設できることが望ましい。
そこで本発明では、送風装置が、伸縮可能な連結部材を介してシートフレームの枠部分に取付けられる。そして面状体が、シートパッドを支持しつつ着座側から離れる方向に凹み変形する際に、送風装置を、連結部材を伸張させながら凹み変形する面状体に追従させる構成とした。本発明では、送風装置を、連結部材を介して面状体の凹み変形に追従させることで、乗員に対して送風装置が原因の異物感を極力感じさせない構成とすることができる。また送風装置を、連結部材を介してシートフレームの枠部分に取付けることにより、送風装置の振動を連結部材にて好適に吸収できる。
第2発明の乗物用シートは、第1発明の乗物用シートであって、連結部材が、面状体に対面可能に配置する面状のダクト部と、ダクト部を厚み方向に貫通する開口部とを有し、ダクト部の縁部が、開口部から離れるに従って次第に面状体に向けて曲げられてなる。本発明では、連結部材のダクト部によって、送風装置と流路部の間でスムーズな気体の行き来が可能となる。
本発明に係る第1発明によれば、送風装置を、支持部材の裏面側に性能良く配設することができる。また第2発明によれば、送風装置を、支持部材の裏面側に更に性能良く配設することができる。
乗物用シートの斜視図である。 シートクッション一部の分解斜視図である。 送風装置の分解斜視図である。 ダクト部材を破断して示す斜視図である。 送風装置の断面図である。 シートクッションを幅方向に破断して示す断面図である。 乗員着座時のシートクッションを幅方向に破断して示す断面図である。 乗員着座時のシートクッションを前後方向に破断して示す断面図である。 実施例2に係る組付け前の送風装置と連結部材の斜視図である。 実施例2に係るシートクッションを幅方向に破断して示す断面図である。 実施例2に係る乗員着座時のシートクッションを幅方向に破断して示す断面図である。
以下、本発明を実施するための形態を、図1〜図11を参照して説明する。各図には、適宜、乗物用シート前方に符号F、乗物用シート後方に符号B、乗物用シート上方に符号UP、乗物用シート下方に符号DW、乗物用シート右方に符号R、乗物用シート左方に符号Lを付す。
<実施例1>
図1の乗物用シート2は、シートクッション4と、シートバック6と、ヘッドレスト8を有する。これらシート構成部材は、各々、シート骨格をなすシートフレーム(4F,6F,8F)と、シート外形をなすシートパッド(4P,6P,8P)と、シートパッドを被覆するシートカバー(4S,6S,8S)を有する。本実施例では、シートクッション4(詳細後述)の後部にシートバック6の下部が起倒可能に連結するとともに、起立状態のシートバック6の上部にヘッドレスト8が配設される。またシートクッション4の後述するシートフレーム4Fにはスライドレール9が取付けられており、このスライドレール9により、乗物用シート2が乗物の前後方向にスライド移動可能とされる。
[シートクッション]
そしてシートクッション4は、図2及び図6を参照して、上述の基本構成4F,4P,4Sと、支持部材20(枠状体22,面状体24)と、送風装置30と、連結部材50を有する(各部材の詳細は後述)。本実施例では、シートパッド4Pを、枠状のシートフレーム4F上に配置しつつシートカバー4Sで被覆する。このシートパッド4Pは、後述するようにシートフレーム4Fの枠内に配置する支持部材20の面状体24で支持される。そして面状体24が、図7に示す乗員の着座時において、着座側から押圧されたシートパッド4Pを凹み変形しつつ支持する。
さらに本実施例では、図2及び図6を参照して、シートの快適性向上の観点から支持部材20の裏面側に送風装置30を配設する。そして送風装置30から送り出される気体を、後述する支持部材20の面状体24を通じて、シートパッド4Pを厚み方向に貫通する流路部10から着座側に吹出させる。この種のシート構成では、乗員の着座性などを考慮して、送風装置30の振動が直接的に面状体24に伝達されることや、面状体24の凹み変形が送風装置30にて邪魔されないように配慮すべきである。そこで本実施例では、後述の構成(連結部材50)にて、送風装置30を、支持部材20の裏面側に性能良く配設することとした。以下、各構成について詳述する。
[基本構成]
シートカバー4Sは、図1及び図6を参照して、シートパッド4Pを被覆可能な袋状の部材であり、例えば布帛(織物,編物,不織布)や皮革(天然皮革,合成皮革)で構成できる。またシートパッド4Pは、乗員を弾性的に支持する部材であり、例えばポリウレタンフォーム(密度:10kg/m3〜60kg/m3)などの樹脂で形成できる。このシートパッド4Pには、気体が通過可能な流路部10が設けられる。この流路部10は、シートパッド4Pを厚み方向に貫通する流路であり、シートパッド4Pの裏面と着座面にそれぞれ開口する。
そしてシートフレーム4Fは、図2を参照して、上方視で略矩形状の枠体であり、フロントフレーム4aと、一対のサイドフレーム4bと、リアフレーム4cと、上述のスライドレール9を有する。フロントフレーム4aは、シートクッション4の前部骨格を構成する平板部材であり、後述の支持部材20を係止可能な複数の掛止爪4dを有する。各掛止爪4dは、側面視で略逆L字状をなす部材であり、後述の支持部材20の前部側を係止可能である。本実施例では、複数の掛止爪4dが、フロントフレーム4a上面に適宜の間隔で形成されてシート幅方向に並列配置する。また一対のサイドフレーム4bは、それぞれシートクッション4の側部骨格を構成する平板部材であり、シート側方において互いに対面状に配置する。そしてリアフレーム4cは、シートフレーム4F後部を補強する棒材であり、一対のサイドフレーム4bの後部側に橋渡し状に配設できる。
[支持部材]
支持部材20は、図2及び図6を参照して、シートフレーム4Fの枠内でシートパッド4Pを支持する部材であり、枠状体22と、面状体24を有する。枠状体22は、上面視で略矩形の枠体であり、フロントフレーム4aとリアフレーム4cの間に橋渡し可能な長さ寸法と、一対のサイドフレーム4bの間に配置可能な幅寸法を有する。そして枠状体22は、一本の棒材を略矩形に曲げ変形させてなり、前枠部22aと、一対の側枠部22bと、後枠部22cを有する。前枠部22aは、枠状体22前部の一辺をなす部位であり、シート前方に配置してシート幅方向に延設される。また後枠部22cは、枠状体22後部の一辺をなす部位であり、シート後方に配置してシート幅方向に延設される。そして一対の側枠部22bは、それぞれ枠状体22側部の一辺をなす部位であり、シート前後方向に延設される。これら各側枠部22bの後部側には、リアフレーム4cに掛止可能な掛止部22dが設けられており、この掛止部22dは、各側枠部22bの後部側を上方に向けて略半円状に湾曲させることで形成できる。
また面状体24は、図2及び図6を参照して、適度な通気性を有し且つ押圧により凹み変形可能な面材である。この面状体24は、上面視で略長方形状の面材であり、シート幅方向に枠状体22を横断可能な寸法を有する。なお面状体24のシート前後方向の寸法は、シートパッド4Pを支持可能な寸法である限り特に限定しない。また面状体24の材質は、適度な通気性と凹み変形可能な材質であればよく、この種の材質として、天然繊維又は合成繊維からなる布帛(織物,編物,不織布)、孔あきの皮革(天然皮革,合成皮革)、ネット体(繊維を網目状に織製した部材)を例示できる。そして本実施例では、面状体24が、枠状体22の枠内に保持されてシートパッド4Pを支持可能に配置する。このとき枠状体22に面状体24を取付ける手法は特に限定しない。例えば面状体24を、面方向に緊張させてテンションをかけつつ、シート幅方向に枠状体22を横断させて配置する。そしてシート幅方向で見た面状体24の両端を、枠状体22の裏面側に内折りしながら側枠部22bの周りに巻付ける。この状態で内折りされた面状体24の各端部を、面状体24の途中に縫合して固定することで、一対の側枠部22bに、面状体24を保持させることができる。
[送風装置]
送風装置30は、図3を参照して、気体を送り出し可能な部材であり、送風ファン32と、ブラケット34と、ダクト部材40を有する。送風ファン32は、短尺な立方体状をなす中空の箱体であり、送風機構32Mを内蔵する。送風機構32Mとして、軸流式の機構(装置軸方向に沿って送風する機構)や、遠心式の機構(装置軸方向から吸気しつつ遠心方向に送風する機構)を例示できる。この送風ファン32の上面中央には、送風機構32Mが露出する開口33が設けられ、送風ファン32の上面四隅には、それぞれボルト部材BM1を挿入可能な孔部32Hが設けられる。
またブラケット34は、図3及び図5を参照して、立方体状の中空箱体であり、開放された下面側から送風ファン32を挿入して内部に収容可能である。このブラケット34の上面中央には、送風機構32Mから送り出される気体の通過可能な円形状の吹出孔36が設けられる。またブラケット34の上面四隅には、それぞれボルト部材BM1を挿入可能な孔部34Hが設けられており、これら孔部34Hが、送風ファン32の孔部32Hに対面可能に配置する。そしてブラケット34の側面34f,34b,34r,34lには、適宜、後述するダクト部材40を係止するための係止孔38と、連結部材50を取付けるための取付け孔39が設けられる。ここで図6及び図8を参照して、ブラケット34の側面について説明する。すなわち後述する送風装置30の取付け状態を基準として、前側面34fは、シート前方を臨む面であり、後側面34bは、シート後方を臨む面であり、右側面34rは、シート右方を臨む面であり、左側面34lは、シート左方を臨む面である。そして図3を参照して、係止孔38は、ブラケット34を厚み方向に貫通する矩形状の貫通孔であり、ブラケット34の側面全てに設けられる(なお図3では、便宜上、一部の係止孔のみ図示する)。また取付け孔39は、ボルト部材BM2を挿入可能な一対の孔部であり、ブラケット34の右側面34rと左側面34lの下部にそれぞれ設けられる(図3では、便宜上、右側面34rの取付け孔39のみ図示する)。
そしてダクト部材40は、図3〜図5を参照して、送風ファン32から送り出される気体を面状体側に導く部材であり、本体部41と、開口部42と、当接部44と、係止部46を有する。本体部41は、面状体24に対面可能な面状の平板部位であり、その周縁部41aが、中央から離れるに従って次第に面状体24側(図3では矢線UP方向)に向けて曲げ変形されてなる。また開口部42は、本体部41を厚み方向に貫通する略矩形の孔部であり、本体部41の略中央に形成されて吹出孔36に対面可能に配置する。また当接部44は、本体部41の表面から突出する立方体状の部位であり、開口部42の右側と左側にそれぞれ一対設けられる。本実施例では、各当接部44の突出寸法を調節して、送風装置30の取付け状態を基準として、各当接部44を、図6に示す凹み変形前の面状体24から離間させて配置させる。そして後述するように面状体24が、図7及び図8を参照して、着座側からの押圧により凹み変形する途中で各当接部44に当接する。なお本実施例では、各当接部44の突出寸法が、本体部41の周縁部41aの突出寸法よりも小さくされる。そして係止部46は、図3及び図4を参照して、本体部41の裏面から突出する平板部位であり、先端側が内向きに屈曲して爪部46aが形成される。本実施例では、本体部41の裏面において開口部42を囲むようにその四辺にそれぞれ係止部46を設けて、各係止部46の爪部46aを、ブラケット34の対応する係止孔38にそれぞれ挿入可能に配置する。
[連結部材]
連結部材50は、図3及び図6を参照して、シートフレーム4Fに送風装置30を取付けるための部材であり、伸縮部52と、第一連結部54と、第二連結部56を有する。伸縮部52は、伸縮可能な帯状の部位であり、引っ張られることで伸張するとともに自身の弾性により縮小できる。伸縮部52の材質は、伸縮可能な素材である限り特に限定しないが、典型的にエラストマやゴム(天然ゴム,合成ゴム)である。そして第一連結部54と第二連結部56は、典型的に樹脂製の部材であり、伸縮部52の端部にそれぞれ取付けられる。ここで各連結部54,56と伸縮部52の取付け方法は特に限定しない。例えばこれらの取付け方法として、各連結部54,56の成形と同時に伸縮部52を一体化するインサート成形、接着や融着、締結、係止、縫合を例示できる。
そして第一連結部54は、図3及び図6を参照して、伸縮部52の一端に設けられた略矩形の平板部材であり、その両端に、それぞれボルト部材BM2を挿設可能な第一取付け孔54Hが設けられる。この第一連結部54は、伸縮部52が配置する一面54aとは反対側の他面54bが、断面視でクランク状をなすとともに、図5を参照して他面54bの一段低い上面55a側に係止部46を配置可能である。そして一対の第一取付け孔54Hは、第一連結部54を厚み方向に貫通して他面54bの一段高い下面55bに開口しており、ブラケット34の対応する取付け孔39にそれぞれ対面可能に配置する。また第二連結部56は、伸縮部52の他端に設けられた略矩形の平板状の部材であり、その両端に、それぞれ図6に示すボルト部材BM3を挿設可能な第二取付け孔56Hが設けられる。これら一対の第二取付け孔56Hは、図示しないサイドフレーム4bの孔部にそれぞれ対面可能な位置に配置する。
[送風装置と連結部材の組付け作業]
図3及び図5を参照して、ブラケット34内に送風ファン32を収容したのち、これらの上面に配置する各孔部32H,34Hにボルト部材BM1を挿設して締結する。そして送風ファン32から送り出される気体をブラケット34の吹出孔36を介して外部に吹出し可能とする。つぎにブラケット34の上面側にダクト部材40を配置しつつ、ダクト部材40の各係止部46を、ブラケット34の対応する係止孔38に挿入して係止する。つぎにブラケット34の右側と左側にそれぞれ連結部材50をあてがう。このとき図5を参照して、第一連結部54の他面54bをブラケット34にあてがいながら、これらの間に係止部46を挟み付ける。この状態で第一連結部54の各第一取付け孔54Hをブラケット34の各取付け孔39に位置合わせしつつ、これら孔部にボルト部材BM2を挿設することで、ブラケット34の下部両側にそれぞれ連結部材50を締結して取付けることができる。こうして送風ファン32から送り出される気体を、ダクト部材40の吹出孔36を通じてブラケット34の開口部42から吹出させる構成とする。
[シートクッションの組付け作業]
図6を参照して、支持部材20を、シートフレーム4Fに取付けてシートパッド4Pを支持可能に配置するとともに、送風装置30を、連結部材50を介してシートフレーム4Fに取付ける。このとき図3を参照して、枠状体22の前枠部22aを、フロントフレーム4aの掛止爪4dに挿入して係止するとともに、側枠部22bの後部に形成された掛止部22dをリアフレーム4cに上方から掛止する。こうして枠状体22をシートフレーム4Fに取付けつつ、面状体24を、シートフレーム4Fの枠内でシートパッド4Pを支持可能な位置に配置できる。
また送風装置30を、図6を参照して、本体部41の周縁部41aを面状体24に接触させながらシートフレーム4Fの中央に配置する。このとき周縁部41aを面状体24に接触させておくことで、送風装置30を、面状体24に対する適切な位置関係を維持しつつ取付けることができる。この状態で各連結部材50の伸縮部52をシート幅方向(図6の矢線R又はL方向)に延長しつつ、各第二連結部56の第二取付け孔56Hを、それぞれ対応するサイドフレーム4bの図示しない孔部に位置合わせする。そして第二取付け孔56Hとサイドフレーム4bの孔部にボルト部材BM3を挿設することで、送風装置30を、一対の連結部材50を介してシートフレーム4Fに取付けて支持部材20の裏面側に配置できる。この状態においては本体部41の当接部44が、凹み変形前の面状体24から離間して配置する。そしてシートパッド4Pを、シートフレーム4F上に配置して支持部材20で支持させながらシートカバー4Sで被覆する。
[シートクッションの使用形態]
図7及び図8を参照して、着座状態の乗員CMを、シートパッド4Pが下方に凹み変形しつつ弾性的に支持する。そしてシートの快適性向上の観点から、送風装置30を作動させて着座側の乗員CMに気体を供給する。本実施例では、送風装置30から送り出される気体を、支持部材20の面状体24を通じてシートパッド4Pの流路部10から着座側に吹出させることができる。このとき送風装置30は、連結部材50を介してシートフレーム4Fに取付けられており、面状体24自体に取付けられてはいない。このため送風装置30の振動を連結部材50の伸縮にて吸収できるとともに、送風装置30の振動が面状体24に直接的に伝達されることを極力回避できる。このため本実施例によれば、作動状態の送風装置30により面状体24が過度に振動することを好適に回避できる。
そして上述の着座状態においては、支持部材20の面状体24が、シートパッド4Pを支持しながら下方に凹み変形する。この種の構成では、シートの着座性向上の観点から、面状体24の凹み変形が送風装置30にて邪魔されることを極力回避すべきである。そこで本実施例では、図7及び図8を参照して、送風装置30が、伸縮可能な連結部材50を介してシートフレーム4Fに取付けられる。そして面状体24が、シートパッド4Pを支持しつつ着座側から離れる方向に凹み変形することで、本体部41の当接部44に面状体24が接触する。この状態で面状体24が更に凹み変形するに従って、面状体24に押圧された送風装置30が、連結部材50を伸張させながら下方に移動して、凹み変形する面状体24に追従する。このように本実施例では、送風装置30を、連結部材50を介して面状体24に追従させることで、乗員CMに対して送風装置30が原因の異物感を極力感じさせない構成とすることができる。さらに本実施例では、ダクト部材40の本体部41表面と面状体24が当接部44の分だけ離間配置するため、これらの間に気体の通過の可能なクリアランスを確実に確保することができる。
以上説明したとおり本実施例では、送風装置30を、連結部材50を介して面状体24の凹み変形に追従させることで、乗員CMに対して送風装置30が原因の異物感を極力感じさせない構成とすることができる。またダクト部材40の本体部41表面と面状体24が当接部44の分だけ離間配置するため、これらの間に気体の通過の可能なクリアランスを確実に確保することができる。また送風装置30を、連結部材50を介してシートフレーム4Fに取付けることにより、送風装置30の振動を連結部材50にて好適に吸収できる。このため本実施例によれば、送風装置30を、支持部材20の裏面側に性能良く配設することができる。
<実施例2>
本実施例の乗物用シートは、実施例1の乗物用シートとほぼ同一の構成を備えるため、共通の構造は対応する符号を付す等して詳細な説明を省略する。本実施例のシートクッション4は、図9〜図11を参照して、基本構成4F,4P,4Sと、支持部材20と、送風装置30Aと、連結部材50Aと、略矩形の平板材である固定プレート70を有する。送風装置30Aは、図9を参照して、送風ファン32と、ブラケット34Aを有するが、実施例1とは異なりダクト部材が省略される。なおブラケット34Aは、係止孔38が省略された点を除いて実施例1のブラケット34と略同一の基本構成を有する。
そして本実施例では、図9を参照して、連結部材50Aが、伸縮部52と、第二連結部56と、ダクト部60を有する。このダクト部60は、典型的に伸縮部52と同一の材質にて形成されるとともに、実施例1のダクト部材と略同一の基本構成を有しており、本体部41と、開口部42と、当接部44と、係止部46を有する。本体部41の周縁部41aは、開口部42から離れるに従って次第に面状体側(図9では矢線UP方向)に向けて曲げられてなる。そしてダクト部60の右側と左側に、それぞれ伸縮部52の一端が一体的に設けられ、各伸縮部52の他端にそれぞれ第二連結部56が設けられる。
送風装置30Aと連結部材50Aの組付け作業においては、図9及び図10を参照して、ブラケット34の上面に連結部材50Aのダクト部60をあてがう。そしてダクト部60の各係止部46を、ブラケット34の各側面の下縁に係止する。この状態でブラケット34の右側面34rと左側面34lにそれぞれ固定プレート70をあてがう。この固定プレート70は、実施例1の第一連結部54と略同一構成の平板材であり、その両端に、それぞれ取付け孔70Hが設けられる。そして固定プレート70を、ブラケット34にあてがいつつこれらの間に各係止部46を挟み付ける。そして固定プレート70に設けられた各取付け孔70Hをブラケット34の各取付け孔39に位置合わせしつつ、これら孔部にボルト部材BM4を挿設することで、ブラケット34に連結部材50Aを取付けることができる。つぎに送風装置30Aを、図10を参照して、連結部材50Aを介してサイドフレーム4bに取付ける。
そして図11を参照して、乗員CMの着座時に、面状体24が、シートパッド4Pを支持しつつ着座側から離れる方向に凹み変形することで、本体部41の当接部44に面状体24が接触する。この状態で面状体24が更に凹み変形するに従って、面状体24に押圧された送風装置30Aが、連結部材50Aの伸縮部52を伸張させながら(場合によってはダクト部60も伸張させながら)下方に移動して、凹み変形する面状体24に追従する。このように本実施例においても、送風装置30Aを、連結部材50Aを介して面状体24に追従させることで、乗員CMに対して送風装置30Aが原因の異物感を極力感じさせない構成とすることができる。そして本実施例では、連結部材50Aがダクト部60を有して実施例1のダクト部材の機能を発揮するため、シートの部品点数の削減に資する構成となる。
本実施形態の乗物用シートは、上述した実施形態に限定されるものではなく、その他各種の実施形態を取り得る。本実施形態では、連結部材50,50Aの構成(形状,寸法,配設位置など)を例示したが、同部材の構成を限定する趣旨ではない。例えば連結部材は、送風装置をバランスよく配置可能であるかぎり、送風装置においてその前後左右の適宜の位置に設けることができる。そして連結部材は、シートフレームの基本構成(フロントフレーム,サイドフレーム,リアフレーム)に取付けることができる。また伸縮部は、伸縮可能な材質にて形成されるほかに、伸縮自在棒や蛇腹状の管材などの各種の伸張及び短縮可能な部材にて形成できる。また送風装置及びシートフレームに対する連結部材の取付け方法は、実施例のボルト止めによる締結のほか各種の手法を取り得る。
また本実施形態では、送風装置30(送風ファン32,ブラケット34,ダクト部材40)の構成を例示したが、同部材の構成を限定する趣旨ではない。例えばダクト部材は、本実施例のように面状であってもよく管状であってもよい。また送風ファン自体に、伸縮部材とダクト部材を取付けて、ブラケットを省略する構成であってもよい。またダクト部材の形状は、周縁部が屈曲又は湾曲していてもよく、また周縁部が曲げられていない平面状であってもよい。また送風ファンとブラケットとダクト部材の取付け方法も適宜選択可能である。そして送風ファンは、気体を送り出し可能な構成のほか、気体を吸い込み可能な構成でもよい。
また本実施形態では、シートクッション4に支持部材20と送風装置30を設ける例を説明したが、支持部材と送風装置は、シートバックなどの各種のシート構成部材に設けることができる。そして本実施形態の構成は、車両や航空機や電車などの乗物用シート全般に適用できる。
2 乗物用シート
4 シートクッション
6 シートバック
8 ヘッドレスト
9 スライドレール
4S シートカバー
4P シートパッド
4F シートフレーム
10 流路部
20 支持部材
22 枠状体
24 面状体
30 送風装置
32 送風ファン
34 ブラケット
40 ダクト部材
41 本体部
42 開口部
44 当接部
46 係止部
50 連結部材
52 伸縮部
54 第一連結部
56 第二連結部
60 ダクト部
BM1〜BM4 ボルト部材
CM 乗員

Claims (2)

  1. シート骨格をなす枠状のシートフレームと、シート外形をなして乗員を弾性的に支持可能なシートパッドと、前記シートパッドを厚み方向に貫通する流路部と、前記シートパッドを支持する支持部材と、気体を送り出し又は吸い込み可能な送風装置とを備え、前記支持部材が、前記シートパッドを支持可能な通気性を備える面状体と、前記面状体を保持可能な枠状体とを有し、
    前記シートフレームの枠内に前記枠状体を取付けて、前記枠状体に保持された前記面状体にて前記シートパッドをその裏面側から支持するとともに、前記送風装置を、前記面状体の裏面側に設けて、前記面状体を通じて前記送風装置と前記流路部の間で気体の行き来を可能とした乗物用シートにおいて、
    前記送風装置が、伸縮可能な連結部材を介して前記シートフレームの枠部分に取付けられ、前記面状体が、前記シートパッドを支持しつつ着座側から離れる方向に凹み変形する際に、前記送風装置を、前記連結部材を伸張させながら凹み変形する前記面状体に追従させる構成とした乗物用シート。
  2. 前記連結部材が、前記面状体に対面可能に配置する面状のダクト部と、前記ダクト部を厚み方向に貫通する開口部とを有し、前記ダクト部の縁部が、前記開口部から離れるに従って次第に前記面状体に向けて曲げられてなる請求項1に記載の乗物用シート。
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