JP6371244B2 - パイプルーフの連結構造 - Google Patents

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本発明は、パイプルーフの連結構造に関し、特に、トンネルの外周部分の地盤に埋設された複数のパイプルーフ材を互いに連結して、地盤からの荷重を一体として支持できるようにするパイプルーフの連結構造に関する。
パイプルーフ工法は、地中にトンネルを構築する際に、地盤を掘削するのに先立って、構築されるトンネルの上方部分の地盤に鋼管等からなるパイプルーフ材を複数埋設して、地盤からの荷重を先受けするパイプルーフを形成することによって、後続して行われるトンネルの掘削作業を、より安定した状態で行えるようにする工法として公知のものである。
また、鋼管等からなるパイプルーフ材を用いたトンネルの構築方法として、トンネルの上方アーチ部の外周部分の地盤に、トンネルの延設方向に向けて、長尺材である鋼管を周方向に間隔を置いて複数本、押し込んだ後に、長尺材間を含むトンネルの外周を囲繞するようにして、地盤にセメント系固化材を充填し撹拌することで、断面視環状に地盤改良し、押し込んだ鋼管によって先受けさせながら、地盤改良された部分の内側を掘削して、トンネルを構築できるようする工法が開示されている(例えば、特許文献1)。特許文献1のトンネルの構築方法では、断面視環状の地盤改良部のアーチ効果によって、掘削による地盤の緩みを最小限にしつつ、地盤改良部の内側を掘削して、トンネルを構築することが可能になる。
特許第5308116号公報
特許文献1のトンネルの構築方法では、トンネルの外周部分の地盤に鋼管(パープルーフ材)を押し込んだ後に、トンネルの外周を囲繞して断面視環状に地盤改良する工程では、例えば発進立坑及び到達立坑の両方又は一方の内部から、トンネルの延設方向に向けて、先端に拡幅改良装置が接続された推進管を、所定の延長で地中に押し込んだ後に、拡幅改良装置の先端から地盤改良材を吐出させて、周囲の土砂と共に撹拌させながら、推進管を徐々に引き抜く作業を繰り返すことによって、地盤改良部を形成するようになっている。
そして、特許文献1のトンネルの構築方法では、形成された地盤改良部によって所望のアーチ効果が得られるように、地盤改良部は、トンネルの外周部分の地盤に、断面視環状となるように周方向に隙間なく連続させて形成する必要があることから、先端に拡幅改良装置が接続された推進管を押し込んだり引き抜いたりする作業を、多数回繰り返し行わなければならない。このため、大量の地盤改良材を要することになると共に、施工コストが増大することになる。特に、トンネルの施工延長が長い場合には、精度良く推進管を押し込むことが困難なことから、地盤改良部を断面視環状に隙間なく連続させるには、より広い範囲に地盤改良部を形成する必要を生じて、施工コストがさらに増大することになる。
また、特許文献1のトンネルの構築方法では、トンネルの外周部分の地盤に押し込まれた複数の鋼管(パイプルーフ材)は、その大きな剛性によって、トンネルの延設方向の先受け支保工として機能して、地盤を掘削する際に、地山の安定性を向上させると共に、地山の変形を抑制することを可能にしているが、トンネルの横断方向(断面方向)には、個々に分断された状態で埋設されているため、これらのパイプルーフ材を横断方向の支保工として機能させて、アーチ効果を発揮させることは困難である。
本発明は、地中に埋設された複数のパイプルーフ材を用いて、アーチ効果を発揮することが可能なトンネルの横断方向の支保工を、地盤改良材の使用量を抑制しつつ、簡易な施工方法によって、トンネルの外周部分の地盤に効率良く形成することのできるパイプルーフの連結構造を提供することを目的とする。
本発明は、地中に構築されるトンネルの外周部分の地盤において、トンネルの延設方向に延設すると共に、弧状の断面に沿った方向に間隔を置いて、パイプルーフ掘進工法により並べて埋設された、内部で作業員が作業できる大きさの内径を有する鋼管からなる複数のパイプルーフ材を互いに連結して、地盤からの荷重を一体として支持できるようにするパイプルーフの連結構造であって、前記弧状の断面に沿った方向に隣接する各一対のパイプルーフ材に、両側の端部を各々固着して、これらのパイプルーフ材を互いに接続する連結接続鋼材と、隣接する各一対のパイプルーフ材の間隔部分に介在して設けられた、耐圧支持地盤体とを含んで構成されており、前記連結接続鋼材は、隣接する各一対のパイプルーフ材の間隔部分における、前記弧状の断面の径方向の内側部分及び外側部分に、2段に配置されて取り付けられており、前記耐圧支持地盤体は、これらの2段に配置された前記連結接続鋼材によって挟まれる領域に設けられており、前記耐圧支持地盤体は、パイプルーフ材の内側からの作業により、隣接する各一対のパイプルーフ材の間隔部分の地盤を地盤改良することによって形成された、所定の圧縮強度を有する改良地盤からなり、引張材として機能し、且つ前記耐圧支持地盤体を拘束する前記連結接続鋼材と、圧縮材として機能する、前記改良地盤による耐圧支持地盤体との相乗効果によって、隣接する各一対のパイプルーフ材が一体として弧状に連続することによるアーチ効果を発揮させるパイプルーフの連結構造を提供することにより、上記目的を達成したものである。
そして、本発明のパイプルーフの連結構造は、前記複数のパイプルーフ材が、地中に構築されるトンネルの少なくとも上方部分の地盤において、前記弧状の断面に沿った方向に間隔を置いて並べて埋設されていることが好ましい。
また、本発明のパイプルーフの連結構造は、前記複数のパイプルーフ材が、地中に構築されるトンネルの外周部分の地盤において、前記弧状の断面を含む円形の断面に沿った円周方向に、間隔を置いて全周に亘って並べて埋設されていることが好ましい。
また、本発明のパイプルーフの連結構造は、前記連結接続鋼材が、パイプルーフ材の延設方向に、30〜100cmのピッチで取り付けられていることが好ましい。
さらにまた、本発明のパイプルーフの連結構造は、前記連結接続鋼材が、鋼棒からなり、パイプルーフ材の内部に設けられた締着台に、両側の端部を各々締着することによって、パイプルーフ材に固着されていることが好ましい。
本発明のパイプルーフの連結構造によれば、地中に埋設された複数の鋼管からなるパイプルーフ材を用いて、アーチ効果を発揮することが可能なトンネルの横断方向の支保工を、地盤改良材の使用量を抑制しつつ、簡易な施工方法によって、トンネルの外周部分の地盤に効率良く形成することができる。
本発明の好ましい一実施形態に係るパイプルーフの連結構造を説明する略示断面図である。 本発明の好ましい一実施形態に係るパイプルーフの連結構造を採用したトンネルの構築工法によって構築されるトンネルを説明する略示断面図である。 トンネルの構築工法の薬液注入工程を説明する略示斜視図である。 トンネルの構築工法の坑内立坑築造工程を説明する略示斜視図である。 トンネルの構築工法の坑内立坑築造工程を説明する、(a)は略示横断面図、(b)は略示平断面図である。 トンネルの構築工法の円周シールド施工工程を説明する略示斜視図である。 (a)〜(c)は、トンネルの構築方法の円周シールド施工工程を説明する略示横断面図である。 トンネルの構築工法のパイプルーフ施工工程を説明する略示斜視図である。 トンネルの構築工法のパイプルーフ施工工程を説明する略示横断面図である。 トンネルの構築工法の褄部施工工程を説明する略示斜視図である。 トンネルの構築工法の褄部施工工程を説明する、(a)は略示横断面図、(b)は略示平断面図である。 トンネルの構築工法の掘削及び覆工工程を説明する略示縦断面図である。 トンネルの構築工法の掘削及び覆工工程を説明する略示横断面図である。 (a)〜(j)は、トンネルの構築工法の掘削及び覆工工程を説明する略示横断面図である。 トンネルの構築工法の掘削及び覆工工程を説明する褄部の略示縦断面図である。
図1に示す本発明の好ましい一実施形態に係るパイプルーフの連結構造10は、例えば地表面から40m以上の深さの区分地上権が不要な大深度地下に、図2に示すように、例えば道路用の本線トンネル51とランプトンネル52とを接続させるための、本線トンネル51及びランプトンネル52を囲うことが可能な、例えば直径が29m程度の大きさの大断面のインターチェンジ用の拡幅トンネル50を構築する工事において採用されたものである。すなわち、本実施形態のパイプルーフの連結構造10は、拡幅トンネル50の地盤を掘削する掘削及び覆工工程(図12参照)に先立って、後述するパイプルーフ施工工程(図8、図9参照)により拡幅トンネル50の外周部分の地中に埋設された、複数のパイプルーフ材11を連結することによって、拡幅トンネル50の周囲の地盤からの荷重を支持する横断方向(断面方向)の支保工を、パイプルーフ12により簡易に形成できるようにするための構造として採用されたものである。
そして、本実施形態では、拡幅トンネル50を構築するためのトンネルの構築工法は、好ましくはシールド工法によって、例えば16m程度の直径の本線トンネル51が地中に形成された後に、この本線トンネル51から、拡幅トンネル50の施工区間の両側の端部に坑内立坑20を形成して(図4及び図5(a)、(b)参照)、この坑内立坑20を介して、後述する円周シールド坑30(図6、図7(a)〜(c)参照)やパイプルーフ12(図8、図9参照)や褄部地盤改良体40(図10、図11参照)の施工を行なうようになっている。
すなわち、本実施形態では、拡幅トンネル50を構築するためのトンネルの構築工法は、図3〜図14に示すように、本線トンネル51から薬液注入を行って、拡幅トンネル50が構築される領域の地盤及びこれの周囲の地盤を安定化させる薬液注入工程(図3参照)と、拡幅トンネル50の施工区間の両側の端部において、本線トンネル51から下方の地盤に向けて坑内立坑20を各々築造する立坑築造工程(図4及び図5(a)、(b)参照)と、坑内立坑20から円周シールド掘進機31を発進させると共に、当該坑内立坑20に円周シールド掘進機31を到達させて、パイプルーフ12及び褄部地盤改良体40を施工する際の作業坑となる、円周シールド坑30を各々形成する円周シールド施工工程(図6、図7(a)〜(c)参照)と、拡幅トンネル50の施工区間の一方の端部の円周シールド坑30から、他方の端部の円周シールド坑30に向けて、複数のパイプルーフ材11を地中に押し込むことによって、これらの複数のパイプルーフ材11を円周方向に並べて連設させた、円筒状のパイプルーフ12を形成するパイプルーフ施工工程(図8、図9参照)と、各々の円周シールド坑30の内方の地盤を地盤改良することによって、拡幅トンネル50の施工区間の両側の端部に褄部地盤改良体40を各々形成する褄部改良体形成工程(図10、図11(a)、(b)参照)と、円筒状に形成されたパイプルーフ12と両側の端部の円周シールド坑30及び褄部地盤改良体40とによって周囲を囲まれる内側領域を、上部から下部に向けて掘削すると共に、掘削により露出したパイプルーフ12の内壁面や褄部地盤改良体40の内壁面を覆って、上部から下部に向けて順次覆工壁43a,43bを形成する掘削及び覆工工程(図12〜図14参照)とを含んで構成されている。
上述のトンネルの構築工法における薬液注入工程では、図3に示すように、本線トンネル51からこれの外周部分の地盤に向けて、公知の薬液注入管26を、本線トンネル51の周方向及び軸方向に所定の間隔をおいて、多数本挿入する。また、挿入した薬液注入管26を介して、例えば水ガラス系等の公知の薬液を注入することによって、拡幅トンネル50(図2参照)が構築される領域の地盤及びこれの周囲の地盤を改良して、これらの地盤を安定化させる。薬液注入工程における、薬液注入管26の挿入本数、注入する薬液の種類や注入量、注入圧、ゲルタイム等は、対象となる地盤の種類や、地下水位、透水係数、粒度分布、改良範囲等を鑑みて、適宜設計することができる。
なお、本実施形態では、拡幅トンネル50を構築するための各工程を行うのに先立って、本線トンネル51の外郭部分を構成する例えばセグメントの内周面に沿って、鋼製の補強リング27aを、本線トンネル51の軸方向に所定の間隔をおいて複数設置することで、セグメント補強支保工27を形成して、本線トンネル51を補強しておくことが好ましい。セグメント補強支保工27は、特に、坑内立坑20及び褄部地盤改良体40が形成される、拡幅トンネル50の施工区間の両側の端部や、こられの端部を挟んで本線トンネル51の軸方向に隣接する部分に、設置することが好ましい。
立坑築造工程では、図4及び図5(a)、(b)に示すように、本線トンネル51における拡幅トンネル50の施工区間の両側の端部から、例えば矩形断面を有する鋼製の複数の矩形推進管21を、公知の密閉型鉛直推進工法によって、各々鉛直下方に推進させることで、これらの矩形推進管21を縦横に隣接して複数並べて配置した、全体として略六面体形状を有する、坑内立坑20となる鋼製覆工体23を形成する。
すなわち、立坑築造工程では、矩形推進管21の下端部に、矩形断面を有する公知の矩形掘進機22を取り付けて下方に掘進させながら、この矩形掘進機22に後続させて矩形推進管21を連設して下方に押し込んでゆくことで、本線トンネル51から鉛直下方に向けて、矩形推進管21を所定の深さまで設置する。このように矩形推進管21を所定の深さまで設置する作業を、複数の矩形推進管21を縦横に隣接させつつ複数回繰り返すことによって、これらの複数の矩形推進管21が平面視矩形状に一体となった、例えば本線トンネル51の軸方向の長さが15〜18m程度、幅方向の長さが8〜10m程度、鉛直方向の深さが18m程度の大きさの、六面体形状の鋼製覆工体23が、本線トンネル51の下方の地盤に構築される。しかる後に、構築された鋼製覆工体23における、外周壁23aとなる部分によって4方を囲まれる内側領域を仕切って縦横に格子状に配置された、各々の矩形推進管21による仕切り壁23bの部分を切断撤去する。これによって、複数の矩形掘進機22を地中に残置したまま(図7(a)〜(c)参照)、相当の大きさの作業空間を確保した坑内立坑20が、仕切り壁23bが撤去された後の鋼製覆工体23の外周壁23aによって周囲を囲まれた状態で、拡幅トンネル50の施工区間の両側の端部に各々築造される。築造された坑内立坑20は、円周シールド施工工程における、円周シールド掘進機31の発進坑及び到達坑として用いられる。
円周シールド施工工程では、図6及び図7(a)〜(c)に示すように、築造された各々の坑内立坑20から、公知の円周シールド掘進機31を発進させると共に、発進させた円周シールド掘進機31を同じ坑内立坑20に到達させることによって、パイプルーフ12及び褄部地盤改良体40を施工する際の作業坑となる円周シールド坑30を、拡幅トンネル50の施工区間の両側の端部に各々形成する。
本実施形態では、円周シールド掘進機31は、例えば3〜4.5m程度のシールド高さの矩形断面を備える、好ましくは泥水式の曲率を有する公知のシールド掘進機となっている。円周シールド掘進機31は、坑内立坑20に設置した元押しジャッキ33(図7(b)参照)からの推進力を受けて、矩形断面を有すると共に曲線施工が可能な曲線部覆工セグメント32を、後方に連設させながら、拡幅トンネル50の外径よりも一回り大きな直径の円周に沿って、坑内立坑20に到達するまで掘進することができるようになっている。これによって、曲線部覆工セグメント33による、円環状に延設する円周シールド坑30が、後述するパイプルーフ施工工程でパイプルーフ12が円筒状に形成される、円形の断面に沿って、拡幅トンネル50の施工区間の両側の端部に各々設けられることになる。
パイプルーフ施工工程では、図8及び図9に示すように、拡幅トンネル50の施工区間の一方の端部に設けられた円周シールド坑30から、他方の端部に設けられた円周シールド坑30に向けて、公知のパイプルーフ掘進工法により、複数のパイプルーフ材11を掘進させながら地中に押し込んでゆく。これによって、これらの複数のパイプルーフ材11が円周方向に間隔を置いて並べて埋設されることにより構成される、円筒状のパイプルーフ12が形成される。
すなわち、本実施形態では、パイプルーフ掘進工法として、高水圧下でも施工が可能な泥水式推進工法を採用し、パイプルーフ材11として、内部で作業員が作業できる大きさの例えばφ2.0m程度の鋼管を使用して、これらの複数のパイプルーフ材11を地中に押し込むことによって、地中に構築される拡幅トンネル50の外周部分の地中に、複数のパイプルーフ材11を、トンネルの延設方向に延設させて各々埋設する。また、パイプルーフ掘進工法により円周シールド坑30からパイプルーフ材11を地中に押し込む作業を、円周シールド坑30の周方向に所定のピッチで複数回繰り返すことによって、地中に構築される拡幅トンネル50の外周部分の地盤に、複数のパイプルーフ材11を、弧状の断面を含む円形の断面に沿った円周方向に、所定の間隔を置いて全周に亘って並べて埋設することが可能になる。またこれによって、弧状の断面を含む円形の断面に沿った円周方向に並べて埋設された複数のパイプルーフ材11による、拡幅トンネル50の掘削時に周囲の地盤からの荷重を先受けする、円筒状のパイプルーフ12を形成することが可能になる。
そして、本実施形態では、上述のパイプルーフ施工工程において、弧状の断面を含む円形の断面に沿って地中に埋設された複数のパイプルーフ材11は、本実施形態のパイプルーフの連結構造10により一体として連結されることによって、アーチ効果を発揮することが可能な円筒状のパイプルーフ12を形成することが可能になる。これによって、拡幅トンネル50の横断方向(断面方向)に荷重を支持する横断方向の支保工を、複数のパイプルーフ材11を用いたパイプルーフ12によって、拡幅トンネル50の外周部分の地盤に効率良く設けることが可能になる。
すなわち、本実施形態のパイプルーフの連結構造10は、地中に構築される拡幅トンネル50の外周部分の地盤において、図8及び図9に示すように、拡幅トンネル50の延設方向に延設すると共に、弧状の断面(本実施形態では、弧状の断面を含む円形の断面)に沿った方向に間隔を置いて並べて埋設された、複数のパイプルーフ材11を互いに連結して、地盤からの荷重を一体として支持できるようにする連結構造であって、図1に示すように、弧状の断面に沿った方向に隣接する各一対のパイプルーフ材11に、両側の端部13aを各々固着して、これらのパイプルーフ材11を互いに接続する連結接続鋼材13と、隣接する各一対のパイプルーフ材11の間隔部分に介在して設けられた、耐圧支持地盤体14とを含んで構成されている。
また、本実施形態のパイプルーフの連結構造10では、複数のパイプルーフ材11は、地中に構築される拡幅トンネル50の少なくとも上方部分の地盤において、弧状の断面に沿った方向に間隔を置いて並べて埋設されていると共に(図8参照)、好ましくは地中に構築される拡幅トンネル50の外周部分の地盤において、弧状の断面を含む円形の断面に沿った円周方向に、間隔を置いて全周に亘って並べて埋設されている(図9参照)。
さらに、本実施形態のパイプルーフの連結構造10では、図1に示すように、連結接続鋼材13は、隣接する各一対のパイプルーフ材11の間隔部分における、弧状の断面の径方向の内側部分及び外側部分に、2段に配置されて取り付けられており、耐圧支持地盤体14は、これらの2段に配置された連結接続鋼材13によって挟まれる領域に設けられている。
本実施形態では、パイプルーフの連結構造10は、パイプルーフ材11の内部からの作業によって、簡易に形成することが可能である。すなわち、本実施形態では、パイプルーフ材11は、例えばφ2.0m程度の大きさの鋼管からなり、作業員が立ち入って作業することができるようになっていると共に、連結接続鋼材13や耐圧支持地盤体14を施工するのに必要な、各種の資材や機材を、パイプルーフ材11の内部に搬入できるようになっている。
本実施形態のパイプルーフの連結構造10を構成する連結接続鋼材13は、隣接する各一対のパイプルーフ材11に跨って配置することが可能な長さを有している。連結接続鋼材13は、細長い連結鋼板や鋼棒等の、端部13aを溶接や接合用の金物等によってパイプルーフ材11に接合することが可能な、種々の連結用の鋼製部材を用いることができる。本実施形態では、連結接続鋼材13として、例えば両端部13に雄ネジ部が設けられた、引張強度に優れる鋼棒である、例えばφ30mm程度のPC鋼棒を好ましく用いることができる。
そして、本実施形態では、隣接する各一対のパイプルーフ材11のうちの一方から、他方のパイプルーフ材11に向けて、これらのパイプルーフ材11を貫通させると共に、これらの間隔部分の地盤を穿孔して形成した挿通孔に、PC鋼棒13を、両側のパイプルーフ材11の間に跨るようにして挿通する。しかる後に、PC鋼棒13の両側の端部13aの雄ネジ部を、各々のパイプルーフ材11の内部に溶接等を介して設置した締着台16に、ナット部材15を用いて各々締着する。これによって、PC鋼棒からなる各連結接続鋼材13は、両側の端部13aを両側のパイプルーフ材11に各々締着して、これらの各一対のパイプルーフ材11に跨るようにして固着されると共に、これらの各一対のパイプルーフ材11を各々強固に連結できるようになっている。
また、本実施形態では、PC鋼棒からなる連結接続鋼材13は、パイプルーフ材11の延設方向に、例えば30〜100cmのピッチで取り付けられていることが好ましい。連結接続鋼材13が、パイプルーフ材11の延設方向に、30〜100cmのピッチで取り付けられていることにより、隣接する各一対のパイプルーフ材11を強固に連結する引張材として、より効果的に機能することが可能になると共に、隣接する各一対のパイプルーフ材11の間隔部分に設けられた耐圧支持地盤体14を、より効果的に拘束することが可能になる。
本実施形態では、さらに、好ましくはPC鋼棒からなる連結接続鋼材13は、上述のように、隣接する各一対のパイプルーフ材11の間隔部分における、径方向の内側部分及び外側部分に、2段に配置されて取り付けられている。これによって、隣接する各一対のパイプルーフ材11の間隔部分に設けられた耐圧支持地盤体14を、2段に配置された連結接続鋼材13により内側及び外側から挟み込むようにして、一層強固に拘束することになるので、当該耐圧支持地盤体14を圧縮材としてさらに効果的に機能させることが可能になる。またこれによって、隣接する各一対のパイプルーフ材11が、連結接続鋼材13及び耐圧支持地盤体14を介して一体として弧状に連続することによるアーチ効果を、より安定した状態でパイプルーフ12に発揮させることが可能になる。またこれによって、周囲の地盤からの荷重を支持する拡幅トンネル50の横断方向の支保工を、これらの複数のパイプルーフ材11が周方向に一体となった円筒状のパイプルーフ12によって、さらに効率良く強固に形成することが可能になる。
本実施形態のパイプルーフの連結構造10を構成する耐圧支持地盤体14は、地中に埋設された複数のパイプルーフ材11における、隣接する各一対のパイプルーフ材11の間隔部分に介在して設けられた、圧縮材として機能する間詰地盤体ある。耐圧支持地盤体14は、複数のパイプルーフ材11による円筒状のパイプルーフ12が地中に形成された後に、これの内側部分を掘削して周囲の地盤からの荷重を受けることでパイプルーフ12がアーチ効果を発揮する際に、パイプルーフ12の周方向に沿って隣接する各一対のパイプルーフ材11の間隔部分に生じる圧縮力を、効果的に支持できる程度の圧縮耐力として、例えば2N/mm2程度の圧縮強度を備えるように形成されている。
本実施形態では、このような圧縮強度を備える耐圧支持地盤体14は、例えば、パイプルーフ材11の内部からの作業により、隣接する各一対のパイプルーフ材11の間隔部分の地盤を地盤改良して、所定の圧縮強度を有する改良地盤を形成することによって設けることができる。改良地盤は、連結接続鋼材13として例えば外周部分に注入孔が形成された中空の鋼製パイプ部材を用い、この鋼製パイプ部材を介して、パイプルーフ材11の内部から当該鋼製パイプ部材の周囲に地盤改良材を圧入することによって、隣接する各一対のパイプルーフ材11の間隔部分に形成することもできる。
なお、上述のようにして、本実施形態のパイプルーフの連結構造10により隣接する各一対のパイプルーフ材11を一体として連結する作業は、パイプルーフ施工工程において、周方向に間隔をおいて順次地中に押し込まれる複数のパイプルーフ材11のうちの、何本かのパイプルーフ材11が先行して埋設された段階で、後続するパイプルーフ材11を、一方の円周シールド坑30から他方の円周シールド坑30に向けて順次地中に押し込んでゆく作業と同時に、又は並行して、実施することができる。また、本実施形態のパイプルーフの連結構造10により隣接する各一対のパイプルーフ材11を一体として連結する作業は、後続して施工される褄部改良体形成工程と同時に、又は並行して実施することもできる。これらによって、工期が遅れることになるのを、効果的に抑制することが可能になる。
上述のトンネルの構築工法における褄部改良体形成工程では、図10及び図11(a)、(b)に示すように、各々の円周シールド坑30の内方の地盤を地盤改良することによって、拡幅トンネル50の施工区間の両側の端部に、褄部地盤改良体40を形成する。すなわち、褄部改良体形成工程では、拡幅トンネル50の施工区間の両側の端部における、各々の円周シールド坑30の内部や、これに近接する部分のパイプルーフ材11の内部からの作業によって、例えば各円周シールド坑30の上部から下部に向けて、公知の地盤改良器42を用いた、好ましくは高圧噴射撹拌工法による地盤改良を行うことで、円柱形状の単位改良体41を、円周シールド坑30によって囲まれるこれの径方向内方の地盤に形成する。また、円周シールド坑30の内方の地盤に対して、このような高圧噴射撹拌工法による地盤改良を複数回繰り返すことによって、複数の円柱形状の単位改良体41が、その外周部分を重ね合わせつつ縦横に並べて配置されることで一体として形成された、褄部地盤改良体40(図11(a)、(b)参照)が、拡幅トンネル50の施工区間の両側の端部に、円周シールド坑30と本線トンネル51との間の間隔部分を閉塞するようにして、各々の円周シールド坑30の内方に構築されることになる。
これによって、拡幅トンネル50の施工区間の掘削領域が、円筒状に形成されたパイプルーフ12と、両側の端部の円周シールド坑30及び褄部地盤改良体40とによって、周囲を囲まれた状態になるので、これらのパイプルーフ12や褄部地盤改良体40に外周の地盤からの荷重を支持させつつ、掘削及び覆工工程において、これらの内側領域を、安定した状態で掘削してゆくことが可能になる。
掘削及び覆工工程では、図12〜図15に示すように、円筒状に形成されたパイプルーフ12と、両側の端部の円周シールド坑30及び褄部地盤改良体40とによって周囲を囲まれる内側領域を、上部から下部に向けて掘削すると共に、掘削により露出したパイプルーフ12の内壁面や褄部地盤改良体40の内壁面を覆って、上部から下部に向けて、いわゆる逆巻き工法によって、順次覆工壁43a,43bを形成してゆく。
すなわち、掘削及び覆工工程では、掘削機械44として例えばバックホウやブルドーザーを用いて、パイプルーフ12の内側の掘削領域の上段部から下段部に向けて、拡幅トンネル50の掘削作業を順次行うと共に、上段部から下段部に向けて、掘削により露出したパイプルーフ12の内壁面や褄部地盤改良体40の内壁面を覆うようにして、例えばSRC構造やRC構造による円筒部の覆工壁43a(図14参照)や、褄部の覆工壁43b(図15参照)を順次構築して行く。なお、覆工壁43a,43bは、褄部地盤改良体40によって周囲を囲まれる内側領域の掘削断面の全体を掘削した後に、下部から上部に向けて、いわゆる順巻き工法によって、順次形成してゆくこともできる。
ここで、拡幅トンネル50の掘削作業では、パイプルーフ12を構成するパイプルーフ材11の大きな剛性による、トンネルの延設方向の先受け支保工としての機能によって、地山の安定性を向上させると共に、地山の変形を抑制しつつ、トンネルの延設方向に掘削作業をさらに効率良く行ってゆくことが可能になる。また、本実施形態では、パイプルーフの連結構造10によって、隣接する各一対のパイプルーフ材11が一体として連結されているので、パイプルーフ12をトンネルの横断方向(断面方向)の支保工として機能させることが可能になる。これによって、拡幅トンネル50の掘削作業に伴って円筒状のパイプルーフ12の内部に設置される、支保工44の数や設計強度を削減したり、支保工44を省略したりすることが可能になる。
拡幅トンネル50の上段部の掘削作業では、作業空間から本線トンネル51に至る土砂排出管53(図13参照)を、例えば本線トンネル51からの鋼管推進によって設置しておき、この土砂排出管53に掘削土砂を投入することによって、本線トンネル51を介して掘削土砂を搬出することができる。掘削領域の上段部から下段部に向けた掘削作業の進行に伴って露出する本線トンネル51は、例えば破砕機械を用いて破砕して、掘削土砂と共に撤去することができる(図14参照)。
また、円筒部の覆工壁43aを構築する作業では、例えば掘削により露出したパイプルーフ12の、隣接する各一対のパイプルーフ材11の内側面に跨るようにして、溶接等により止水鉄板46を取り付けると共に、止水鉄板46の裏側に裏込め充填材47を充填して固化させる(図1参照)。しかる後に、止水鉄板46の内側部分に鉄骨や鉄筋や型枠等を組み立てて、コンクリートを打設することにより、いわゆる逆巻き工法によって、上段部から下段部に向けて、SRC(鉄骨鉄筋コンクリート)構造やRC(鉄筋コンクリート)構造による円筒部の覆工壁43aを構築してゆくことが可能になる。
さらに、褄部の覆工壁43bを構築する作業では、例えば掘削により露出した褄部地盤改良体40の内壁面に対して、好ましくは吹付コンクリート48を吹き付けると共に、褄部地盤改良体40に向けて複数のロックボルト49を打ち込むことで、当該内壁面を補強する(図15参照)。しかる後に、補強された褄部地盤改良体40の内側面を覆って防水シートをさらに取り付けた状態で、これの内側部分に鉄骨や鉄筋や型枠等を組み立てて、コンクリートを打設することにより、いわゆる逆巻き工法によって、上段部から下段部に向けて、SRC(鉄骨鉄筋コンクリート)構造やRC(鉄筋コンクリート)構造による褄部の覆工壁43bを構築してゆくことが可能になる。
これらによって、円筒部の覆工壁43a及び両側の褄部の覆工壁43bにより周囲を囲まれた、本線トンネル51とランプトンネル52とを接続させるための、大断面の拡幅トンネル50(図2参照)を、区分地上権が不要な大深度地下に構築してゆくことが可能になる。また、構築された拡幅トンネル50にランプトンネル52を接続させると共に、インターチェンジの本体構造物を構築することにより、例えば道路用の本線トンネル51とランプトンネル52とを接続させるためのインターチェンジを、拡幅トンネル50の内部に設けることが可能になる。
そして、上述の構成を備える本実施形態のパイプルーフの連結構造10によれば、地中に埋設された複数のパイプルーフ材11を用いて、アーチ効果を発揮することが可能なトンネルの横断方向の支保工を、地盤改良材の使用量を抑制しつつ、簡易な施工方法によって、拡幅トンネル50の外周部分の地盤に効率良く形成すること可能になる。
すなわち、本実施形態のパイプルーフの連結構造10によれば、弧状の断面に沿った方向に隣接する各一対のパイプルーフ材11に、両側の端部13aを各々固着して、これらのパイプルーフ材11を互いに接続する連結接続鋼材13と、隣接する各一対のパイプルーフ材11の間隔部分に介在して設けられた、耐圧支持地盤体14とを含んで構成されているので、引張材として機能し、且つ耐圧支持地盤体14を拘束する連結接続鋼材13と、圧縮材として機能する、所望の圧縮強度を備える耐圧支持地盤体14とによる相乗効果によって、隣接する各一対のパイプルーフ材11が一体として弧状に連続することによるアーチ効果を、安定した状態でパイプルーフ12に発揮させることが可能になる。これによって、周囲の地盤からの荷重を支持する拡幅トンネル50の横断方向の支保工を、これらの複数のパイプルーフ材11が周方向に一体となった円筒状のパイプルーフ12によって、効率良く強固に形成することが可能になる。また、所望の圧縮強度を備える耐圧支持地盤体14は、隣接する各一対のパイプルーフ材11の間隔部分にのみ設ければ良いので、地盤改良材の使用量を抑制したり、不要にしつつ、簡易な施工方法によって、横断方向の支保工を、拡幅トンネル50の外周部分の地盤に効率良く形成すること可能になる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されることなく種々の変更が可能である。例えば、本発明のパイプルーフの連結構造を用いたパイプルーフは、大深度地下に構築されるトンネルの外周部分の地盤に設けられる必要は必ずしもなく、浅い部分の地中に構築されるトンネルや、トンネル以外の地中構造部の外周部分の地盤に設けられるものであっても良い。また、パイプルーフを構成する複数のパイプルーフ材は、円形の断面に沿った円周方向に、間隔を置いて全周に亘って並べて埋設される必要は必ずしも無く、少なくとも弧状の断面に沿った方向に間隔を置いて並べて埋設されていてれば良い。複数のパイプルーフ材が、少なくとも弧状の断面に沿った方向に間隔を置いて並べて埋設されていれば、本発明のパイプルーフの連結構造を用いて連結することで、パイプルーフにアーチ効果を安定した状態で発揮させて、断面方向の支保工として機能させることが可能になる。
10 パイプルーフの連結構造
11 パイプルーフ材
12 パイプルーフ
13 連結接続鋼材(PC鋼棒)
13a 端部
14 耐圧支持地盤体
15 ナット部材
16 締着台
20 坑内立坑
21 矩形推進管
22 矩形掘進機
23 鋼製覆工体
23a 外周壁
26 薬液注入管
27 セグメント補強支保工
30 円周シールド坑
31 円周シールド掘進機
32 曲線部覆工セグメント
33 元押しジャッキ
40 褄部地盤改良体
41 単位改良体
43a 円筒部の覆工壁
43b 褄部の覆工壁
44 内部支保工
46 止水鉄板
47 裏込め充填材
48 吹付コンクリート
49 ロックボルト
50 拡幅トンネル
51 本線トンネル
52 ランプトンネル

Claims (5)

  1. 地中に構築されるトンネルの外周部分の地盤において、トンネルの延設方向に延設すると共に、弧状の断面に沿った方向に間隔を置いて、パイプルーフ掘進工法により並べて埋設された、内部で作業員が作業できる大きさの内径を有する鋼管からなる複数のパイプルーフ材を互いに連結して、地盤からの荷重を一体として支持できるようにするパイプルーフの連結構造であって、
    前記弧状の断面に沿った方向に隣接する各一対のパイプルーフ材に、両側の端部を各々固着して、これらのパイプルーフ材を互いに接続する連結接続鋼材と、隣接する各一対のパイプルーフ材の間隔部分に介在して設けられた、耐圧支持地盤体とを含んで構成されており、
    前記連結接続鋼材は、隣接する各一対のパイプルーフ材の間隔部分における、前記弧状の断面の径方向の内側部分及び外側部分に、2段に配置されて取り付けられており、前記耐圧支持地盤体は、これらの2段に配置された前記連結接続鋼材によって挟まれる領域に設けられており、
    前記耐圧支持地盤体は、パイプルーフ材の内側からの作業により、隣接する各一対のパイプルーフ材の間隔部分の地盤を地盤改良することによって形成された、所定の圧縮強度を有する改良地盤からなり、
    引張材として機能し、且つ前記耐圧支持地盤体を拘束する前記連結接続鋼材と、圧縮材として機能する、前記改良地盤による耐圧支持地盤体との相乗効果によって、隣接する各一対のパイプルーフ材が一体として弧状に連続することによるアーチ効果を発揮させるパイプルーフの連結構造。
  2. 前記複数のパイプルーフ材は、地中に構築されるトンネルの少なくとも上方部分の地盤において、前記弧状の断面に沿った方向に間隔を置いて並べて埋設されている請求項1記載のパイプルーフの連結構造。
  3. 前記複数のパイプルーフ材は、地中に構築されるトンネルの外周部分の地盤において、前記弧状の断面を含む円形の断面に沿った円周方向に、間隔を置いて全周に亘って並べて埋設されている請求項2記載のパイプルーフの連結構造。
  4. 前記連結接続鋼材は、パイプルーフ材の延設方向に、30〜100cmのピッチで取り付けられている請求項1〜3の何れか1項記載のパイプルーフの連結構造。
  5. 前記連結接続鋼材は、鋼棒からなり、パイプルーフ材の内部に設けられた締着台に、両側の端部を各々締着することによって、パイプルーフ材に固着されている請求項1〜4の何れか1項記載のパイプルーフの連結構造。
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