JP6369548B2 - 磁気センサ - Google Patents

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Description

本発明は、磁気センサに関し、特に、磁気抵抗素子を含む磁気センサに関する。
磁界検出の等方性の向上を図った磁気センサを開示した先行文献として、特開平11−274598号公報(特許文献1)、特開平9−102638号公報(特許文献2)、国際公開第2013/171977号(特許文献3)、および、特開2012−88225号公報(特許文献4)がある。
特許文献1に記載された磁気センサにおいては、磁気抵抗素子のパターンが螺旋状である。螺旋状のパターンの両端部は、それぞれ反対側に位置する最外部に形成されている。磁気抵抗素子のパターンは、実質的に湾曲部のみから形成されている。
特許文献2に記載された磁気センサにおいては、磁気抵抗素子は、渦巻状に複数巻に巻回されて円形状をなすとともに、外部磁界に対して等方位的に成膜形成されている。
特許文献3に記載された磁気センサにおいては、ブリッジ回路の複数の磁気抵抗素子はそれぞれ、全体として磁界検出方向とは実質的に直交する方向に沿った複数本の部分が所定間隔で平行に並んで、順次折り返すように接続されると共に、上記複数本の部分はそれぞれ、磁界検出方向に沿った複数本の部分が所定間隔で平行に並んで、順次折り返すように接続されて、電気的に接続されたつづら折り状に形成されている。
特許文献4に記載された磁気センサは、直径の異なる半円弧状のパターンを連続的につなげた形状である2つの磁気抵抗素子が並列に接続されて構成されている。
特開平11−274598号公報 特開平9−102638号公報 国際公開第2013/171977号 特開2012−88225号公報
特許文献1,2には、複数の磁気抵抗素子を用いて磁気センサを構成することについて記載乃至示唆されていない。特許文献3に記載された磁気センサにおいては、つづら折り状の複数のパターンを並列に配置しているため、磁気センサの小型化についてさらに向上できる余地がある。特許文献4に記載された磁気センサにおいては、立体的に配線を引き回しており、製造プロセスが複雑である。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであって、簡易に製造可能な小形の磁気センサを提供することを目的とする。
本発明に基づく磁気センサは、互いに配線によって電気的に接続されてブリッジ回路を構成する複数の磁気抵抗素子を備える磁気センサである。複数の磁気抵抗素子は、対になった第1磁気抵抗素子および第2磁気抵抗素子を含む。第1磁気抵抗素子の抵抗変化率は、第2磁気抵抗素子の抵抗変化率より大きい。第1磁気抵抗素子は、平面視にて、仮想円の円周に沿ってこの仮想円の周方向または径方向に並ぶように配置されて互いに接続された複数の第1単位パターンを含む。第2磁気抵抗素子は、平面視にて、上記仮想円の中心側に位置し、第1磁気抵抗素子に囲まれている。
本発明の一形態においては、第2磁気抵抗素子は、複数の第1単位パターンの各々より細い、互いに接続された複数の第2単位パターンを含む。
本発明の一形態においては、第2磁気抵抗素子は、上記仮想円の中心側から上記仮想円の外側まで繋がった配線と接続され、複数の第1単位パターンの各々は、上記仮想円の円周において上記配線が位置する部分が開放した仮想C字形状に沿って位置している。
本発明の一形態においては、磁気センサは、第1磁気抵抗素子および第2磁気抵抗素子を2対含む。2対の第1磁気抵抗素子および第2磁気抵抗素子に含まれる2つの第1磁気抵抗素子の各々は、上記仮想C字形状の向きが互いに異なるように周方向の向きが異なっている。
本発明の一形態においては、第2磁気抵抗素子は、平面視にて2重渦巻き状パターンを有する。2重渦巻き状パターンは、複数の第2単位パターンのうちの1つである一方の渦巻き状パターンおよび複数の第2単位パターンのうちの他の1つである他方の渦巻き状パターンと、一方の渦巻き状パターンおよび他方の渦巻き状パターンを2重渦巻き状パターンの中央部にて接続する、S字状パターンまたは逆S字状パターンとを含む。
本発明の一形態においては、複数の第2単位パターンの各々は、複数の曲部を有して折り返し、10μm以上の長さの直線状延在部を含まない。
本発明の一形態においては、複数の第2単位パターンの各々は、上記仮想円の円周に沿って上記仮想円の径方向に並ぶように線対称に配置された半円弧状パターンである。
本発明の一形態においては、複数の第2単位パターンの各々は、直径が10μmより小さい球状パターンである。
本発明の一形態においては、複数の第1単位パターンの各々は、上記仮想C字形状に沿って上記仮想円の径方向に並ぶように配置されたC字状パターンである。
本発明の一形態においては、複数の第1単位パターンの各々は、上記仮想円の中心側から放射状に配置された折り返し状パターンである。
本発明によれば、小形の磁気センサを簡易に製造できる。
本発明の実施形態1に係る磁気センサのブリッジ回路を構成する4つの磁気抵抗素子のパターンを示す平面図である。 本発明の実施形態1に係る磁気センサの等価回路図である。 本発明の実施形態1に係る磁気センサのブリッジ回路における磁気抵抗素子と配線との接続部の積層構造を示す断面図である。 本発明の実施形態1に係る磁気センサの第1磁気抵抗素子のパターンを示す平面図である。 本発明の実施形態1に係る磁気センサの第2磁気抵抗素子のパターンを示す平面図である。 半円弧状の2つのパターンを同心円状に配置した状態を示す平面図である。 本発明の実施形態1に係る磁気センサに対する外部磁界の印加方向を水平方向において22.5°間隔で0°〜337.5°まで変更して、外部磁界の強さと磁気センサの出力との関係を求めた実験結果を示すグラフである。 本発明の実施形態2に係る磁気センサのブリッジ回路を構成する4つの磁気抵抗素子のパターンを示す平面図である。 本発明の実施形態2に係る磁気センサの第2磁気抵抗素子が有するパターンを示す平面図である。 本発明の実施形態2に係る磁気センサの第2磁気抵抗素子が有するパターンに含まれる単位パターンを示す平面図である。 本発明の実施形態3に係る磁気センサのブリッジ回路を構成する4つの磁気抵抗素子のパターンを示す平面図である。 本発明の実施形態3に係る磁気センサの第2磁気抵抗素子が有するパターンを示す平面図である。 本発明の実施形態3に係る磁気センサに対する外部磁界の印加方向を水平方向において22.5°間隔で0°〜337.5°まで変更して、外部磁界の強さと磁気センサの出力との関係を求めた実験結果を示すグラフである。 本発明の実施形態4に係る磁気センサのブリッジ回路を構成する4つの磁気抵抗素子のパターンを示す平面図である。 本発明の実施形態4に係る磁気センサの第1磁気抵抗素子が有するパターンを示す平面図である。 本発明の実施形態4に係る磁気センサの第2磁気抵抗素子が有するパターンを示す平面図である。
以下、本発明の各実施形態に係る磁気センサについて図を参照して説明する。以下の実施形態の説明においては、図中の同一または相当部分には同一符号を付して、その説明は繰り返さない。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る磁気センサのブリッジ回路を構成する4つの磁気抵抗素子のパターンを示す平面図である。図2は、本発明の実施形態1に係る磁気センサの等価回路図である。
図1,2に示すように、本発明の実施形態1に係る磁気センサ100は、互いに配線によって電気的に接続されてホイートストンブリッジ型のブリッジ回路を構成する4つの磁気抵抗素子を備える。4つの磁気抵抗素子は、対になった第1磁気抵抗素子および第2磁気抵抗素子を2対含む。本実施形態においては、磁気センサ100は、2対の第1磁気抵抗素子および第2磁気抵抗素子を含んでいるが、これに限られず、少なくとも1対の第1磁気抵抗素子および第2磁気抵抗素子を含んでいればよい。
2対の第1磁気抵抗素子および第2磁気抵抗素子において、第1磁気抵抗素子120a,120bの抵抗変化率は、第2磁気抵抗素子130a,130bの抵抗変化率より大きい。第1磁気抵抗素子120a,120bは、外部磁界が印加されることによって電気抵抗値が変化するいわゆる感磁抵抗である。第2磁気抵抗素子130a,130bは、外部磁界が印加されてもほとんど電気抵抗値が変化しない固定抵抗である。
4つの磁気抵抗素子は、基板110上に形成された配線によって互いに電気的に接続されている。具体的には、第1磁気抵抗素子120aと第2磁気抵抗素子130aとが配線146によって直列に接続されている。第1磁気抵抗素子120bと第2磁気抵抗素子130bとが配線150によって直列に接続されている。
磁気センサ100は、基板110上にそれぞれ形成された、中点140、中点141、電源端子(Vcc)142、接地端子(Gnd)143および出力端子(Out)144をさらに備える。
第1磁気抵抗素子120aおよび第2磁気抵抗素子130bの各々は、中点140に接続されている。具体的には、第1磁気抵抗素子120aと中点140とが配線145によって接続され、第2磁気抵抗素子130bと中点140とが配線152によって接続されている。
第1磁気抵抗素子120bおよび第2磁気抵抗素子130aの各々は、中点141に接続されている。具体的には、第1磁気抵抗素子120bと中点141とが配線149によって接続され、第2磁気抵抗素子130aと中点141とが配線148によって接続されている。
配線146は、電流が入力される電源端子(Vcc)142に接続されている。配線150は、接地端子(Gnd)143に接続されている。
図2に示すように、磁気センサ100は、差動増幅器160、温度補償回路161、ラッチおよびスイッチ回路162、並びに、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)ドライバ163をさらに備える。
差動増幅器160は、入力端が中点140および中点141の各々に接続され、出力端が温度補償回路161に接続されている。また、差動増幅器160は、電源端子(Vcc)142および接地端子(Gnd)143の各々に接続されている。
温度補償回路161は、出力端がラッチおよびスイッチ回路162に接続されている。また、温度補償回路161は、電源端子(Vcc)142および接地端子(Gnd)143の各々に接続されている。
ラッチおよびスイッチ回路162は、出力端がCMOSドライバ163に接続されている。また、ラッチおよびスイッチ回路162は、電源端子(Vcc)142および接地端子(Gnd)143の各々に接続されている。
CMOSドライバ163は、出力端が出力端子(Out)144に接続されている。また、CMOSドライバ163は、電源端子(Vcc)142および接地端子(Gnd)143の各々に接続されている。
磁気センサ100が上記の回路構成を有することにより、中点140と中点141との間に、外部磁界の強さに依存する電位差が発生する。この電位差があらかじめ設定された検出レベルを超えると、出力端子(Out)144から信号が出力される。
図3は、本発明の実施形態1に係る磁気センサのブリッジ回路における磁気抵抗素子と配線との接続部の積層構造を示す断面図である。図3においては、磁気抵抗素子として機能する領域Rと、配線として機能する領域Lとの接続部のみ図示している。
図3に示すように、4つの磁気抵抗素子は、SiO2層またはSi34層などが表面に設けられた、Siなどからなる基板110上に形成されている。4つの磁気抵抗素子は、基板110上に設けられた、NiとFeとを含む合金からなる磁性体層10が、ミーリングによりパターニングされることにより形成されている。
配線は、基板110上に設けられた、AuまたはAlなどからなる導電層20が、ウエットエッチングによりパターニングされることにより形成されている。導電層20は、磁性体層10が設けられた領域においては磁性体層10の直上に位置し、磁性体層10が設けられていない領域においては基板110の直上に位置している。よって、図3に示すように、磁気抵抗素子として機能する領域Rと、配線として機能する領域Lとの接続部においては、導電層20は磁性体層10の直上に位置している。
中点140、中点141、電源端子(Vcc)142、接地端子(Gnd)143および出力端子(Out)144の各々は、基板110の直上に位置する導電層20によって構成されている。
導電層20の直上には、図示しないTi層が設けられている。磁気抵抗素子および配線を覆うように、SiO2などからなる保護層30が設けられている。
図4は、本発明の実施形態1に係る磁気センサの第1磁気抵抗素子のパターンを示す平面図である。図1,4に示すように、第1磁気抵抗素子120a,120bのパターン120は、平面視にて、仮想円C1の円周に沿って仮想円C1の径方向に並ぶように配置されて互いに接続された8つの第1単位パターンを含む。8つの第1単位パターンの各々は、仮想円C1の円周において配線146,148,150,152が位置する部分が開放した仮想C字形状C11に沿って位置している。8つの第1単位パターンの各々は、仮想C字形状C11に沿って仮想円C1の径方向に並ぶように配置されたC字状パターン121である。
内側から順に互いに隣接した2つのC字状パターン121の一端同士は、半円弧状パターン122によって互いに接続されている。内側から順に互いに隣接した2つのC字状パターン121の他端同士は、半円弧状パターン123によって互いに接続されている。第1磁気抵抗素子120a,120bのパターン120は、4つの半円弧状パターン122および3つの半円弧状パターン123を含む。これにより、8つのC字状パターン121が直列に接続されている。半円弧状パターン122,123は、直線状延在部を含まず、湾曲部のみから構成されている。
図1に示すように、2つの第1磁気抵抗素子120a,120bの各々は、仮想C字形状C11の向きが互いに異なるように周方向の向きが異なっている。すなわち、2つの第1磁気抵抗素子120a,120bの各々は、C字状パターン121の向きが互いに異なるように、パターン120の周方向の向きが異なっている。
本実施形態においては、2つの第1磁気抵抗素子120a,120bの各々は、C字状パターン121の向きが互いに90°異なるように、パターン120の周方向の向きが90°異なっている。
図5は、本発明の実施形態1に係る磁気センサの第2磁気抵抗素子のパターンを示す平面図である。図1,5に示すように、第2磁気抵抗素子130a,130bは、平面視にて、仮想円C1の中心側に位置し、第1磁気抵抗素子120a,120bに囲まれている。第2磁気抵抗素子130a,130bは、仮想円C1の中心側から仮想円C1の外側まで繋がった配線146,148,150,152と接続されている。第2磁気抵抗素子130a,130bは、平面視にて2重渦巻き状パターン130を有している。
2重渦巻き状パターン130は、2つの第2単位パターンのうちの1つである一方の渦巻き状パターン131、2つの第2単位パターンのうちの他の1つである他方の渦巻き状パターン132、および、一方の渦巻き状パターン131と他方の渦巻き状パターン132とを2重渦巻き状パターン130の中央部にて接続する逆S字状パターン133を含む。逆S字状パターン133は、直線状延在部を含まず、湾曲部のみから構成されている。
2重渦巻き状パターン130は、パターン120より細いパターンで構成されている。従って、一方の渦巻き状パターン131および他方の渦巻き状パターン132の各々は、8つのC字状パターン121の各々より細い。
図5に示すように、2重渦巻き状パターン130は、仮想円C1の中心に関して略点対称の形状を有している。すなわち、2重渦巻き状パターン130は、仮想円C1の中心に関して略180°回転対称な形状を有している。
図1に示すように、2つの第2磁気抵抗素子130a,130bの各々は、逆S字状パターン133の向きが互いに異なるように、2重渦巻き状パターン130の周方向の向きが異なっている。
本実施形態においては、2つの第2磁気抵抗素子130a,130bの各々は、逆S字状パターン133の向きが互いに90°異なるように、2重渦巻き状パターン130の周方向の向きが90°異なっている。
磁気抵抗素子の電気抵抗値は、磁気抵抗素子を電流が流れる方向に対して特定の角度で磁界が印加されると、磁気抵抗効果によって変化する。磁気抵抗素子の長手方向の長さが長いほど、磁気抵抗効果が大きくなる。
そのため、第2磁気抵抗素子130a,130bが上記のパターンを有することにより、第2磁気抵抗素子130a,130bの磁気抵抗効果が抑制されて抵抗変化率が著しく小さくなる。
その理由を以下に説明する。図6は、半円弧状の2つのパターンを同心円状に配置した状態を示す平面図である。図6に示すように、内側に位置する半円弧状パターンにて直線上に位置する長さLbは、外側に位置する半円弧状パターンにて直線上に位置する長さLaより短くなる。そのため、内側に位置する半円弧状パターンの磁気抵抗効果は、外側に位置する半円弧状パターンの磁気抵抗効果より小さくなる。
よって、第1磁気抵抗素子120a,120bの内側に位置する第2磁気抵抗素子130a,130bの磁気抵抗効果は、第1磁気抵抗素子120a,120bの磁気抵抗効果より小さくなる。上記のように、本実施形態においては、第2磁気抵抗素子130a,130bの2重渦巻き状パターン130は、第1磁気抵抗素子120a,120bのパターン120より細いパターンで構成されている。そのため、第2磁気抵抗素子130a,130bの磁気抵抗効果は、第1磁気抵抗素子120a,120bの磁気抵抗効果よりさらに小さくなる。その結果、第2磁気抵抗素子130a,130bの磁気抵抗効果が抑制されて抵抗変化率が著しく小さくなる。
本実施形態に係る磁気センサ100においては、第1磁気抵抗素子120a,120bがC字状パターン121を有している。C字状パターン121は、円弧で構成されている。互いに隣接した2つのC字状パターン121同士は、半円弧状パターン122,123によって互いに接続されている。このように、第1磁気抵抗素子120a,120bは、直線状延在部を含んでいないため、磁界検出の異方性が低減されている。
さらに、本実施形態に係る磁気センサ100においては、2つの第1磁気抵抗素子120a,120bの各々のC字状パターン121の向きが互いに異なるように、パターン120の周方向の向きが異なっていることにより、磁界検出の等方性が向上している。
本実施形態に係る磁気センサ100においては、第2磁気抵抗素子130a,130bが2重渦巻き状パターン130を有している。2重渦巻き状パターン130は、主に略円弧状の湾曲部が巻き回されて構成されている。円弧は、多角形の角の数が無限大に大きくなった際の近似形であるため、2重渦巻き状パターン130を流れる電流の向きは、水平方向の略全方位(360°)に亘っている。なお、水平方向は、基板110の表面と平行な方向である。
また、本実施形態に係る磁気センサ100においては、2重渦巻き状パターン130は、中央部が湾曲部のみからなる逆S字状パターン133で構成されている。このように、第磁気抵抗素子10a,10bは、直線状延在部を含んでいないため、磁気抵抗効果の異方性が低減されている。
さらに、本実施形態に係る磁気センサ100においては、2つの第2磁気抵抗素子130a,130bの各々の逆S字状パターン133の向きが互いに異なるように、2重渦巻き状パターン130の周方向の向きが異なっていることにより、磁気抵抗効果の等方性が向上している。
その理由は以下の通りである。上記のように、2重渦巻き状パターン130は、仮想円C1の中心に関して略180°回転対称な形状を有している。そのため、2つの第2磁気抵抗素子130a,130bの各々は、僅かに磁気抵抗効果の異方性を有する。
そこで、第2磁気抵抗素子130aの2重渦巻き状パターン130の周方向の向きと、第2磁気抵抗素子130bの2重渦巻き状パターン130の周方向の向きとを異ならせることにより、それぞれの磁気抵抗効果の異方性を互いに緩和することができる。
第2磁気抵抗素子130aの2重渦巻き状パターン130の周方向の向きと、第2磁気抵抗素子130bの2重渦巻き状パターン130の周方向の向きとを90°異ならせた場合には、それぞれの磁気抵抗効果の異方性を最も緩和することができる。
この場合は、第2磁気抵抗素子130aが最も高感度である方向と、第2磁気抵抗素子130bが最も低感度である方向とが一致し、第2磁気抵抗素子130aが最も低感度である方向と、第2磁気抵抗素子130bが最も高感度である方向とが一致する。そのため、磁気センサ100に外部磁界が印加された際に中点140と中点141との間に発生する電位差が、磁気センサ100に外部磁界が印加された方向によって変動することを抑制できる。
2重渦巻き状パターン130は、単位面積当たりの密度が高い形状である。第2磁気抵抗素子130a,130bが2重渦巻き状パターン130を有することにより、仮想円C1内に配置されるパターンを長くして、第2磁気抵抗素子130a,130bを高抵抗にすることができる。第2磁気抵抗素子130a,130bの電気抵抗値が高いほど、磁気センサ100の消費電流を低減できる。
上記のように、2重渦巻き状パターン130を流れる電流の向きを水平方向において分散させて、2つの第2磁気抵抗素子130a,130bの各々の磁気抵抗効果の異方性を低減することにより、外部磁界が0である時の磁気センサ100の出力が、残留磁化の影響によってばらつくことを抑制することができる。
なお、2重渦巻き状パターン130は逆方向に巻いていてもよく、この場合、2重渦巻き状パターン130の中央部が湾曲部のみからなるS字状パターンで構成される。すなわち、一方の渦巻き状パターンと他方の渦巻き状パターンとが、S字状パターンによって接続される。
図7は、本発明の実施形態1に係る磁気センサに対する外部磁界の印加方向を水平方向において22.5°間隔で0°〜337.5°まで変更して、外部磁界の強さと磁気センサの出力との関係を求めた実験結果を示すグラフである。図7においては、縦軸に磁気センサの出力電圧(mV)、横軸に磁束密度(mT)を示している。
図7に示すように、本実施形態に係る磁気センサ100においては、外部磁界の印加方向を水平方向において22.5°間隔で0°〜337.5°まで変更した場合においても、外部磁界の強さと磁気センサ100の出力との関係に大きな変化は認められなかった。すなわち、本実施形態に係る磁気センサ100は、磁界検出の等方性が向上していることが確認できた。また、外部磁界が0である時の磁気センサ100の出力のばらつきが抑制されていることも確認できた。
本実施形態に係る磁気センサ100においては、第1磁気抵抗素子120a,120bの内側に第2磁気抵抗素子130a,130bを配置しているため、磁気センサ100を小形にできる。また、磁気センサ100においては、第1磁気抵抗素子120a,120bと第2磁気抵抗素子130a,130bとを接続する配線を立体的に引き回す必要がないため、簡易な製造プロセスで磁気センサ100を製造可能である。
以下、本発明の実施形態2に係る磁気センサについて図を参照して説明する。なお、本実施形態に係る磁気センサは、第1磁気抵抗素子および第2磁気抵抗素子の各々が有するパターンが主に実施形態1に係る磁気センサ100と異なるため、他の構成については説明を繰り返さない。
(実施形態2)
図8は、本発明の実施形態2に係る磁気センサのブリッジ回路を構成する4つの磁気抵抗素子のパターンを示す平面図である。図9は、本発明の実施形態2に係る磁気センサの第2磁気抵抗素子が有するパターンを示す平面図である。図10は、本発明の実施形態2に係る磁気センサの第2磁気抵抗素子が有するパターンに含まれる単位パターンを示す平面図である。
図8,9に示すように、本発明の実施形態2に係る磁気センサ200の第1磁気抵抗素子120a,120bのパターンは、平面視にて、仮想円C2の円周に沿って仮想円C2の径方向に並ぶように配置されて互いに接続された5つの第1単位パターンを含む。5つの第1単位パターンの各々は、仮想円C2の円周において配線146,148,150,152が位置する部分が開放した仮想C字形状C21に沿って位置している。5つの第1単位パターンの各々は、仮想C字形状C21に沿って仮想円C2の径方向に並ぶように配置されたC字状パターンである。
図8に示すように、2つの第1磁気抵抗素子120a,120bの各々は、仮想C字形状C21の向きが互いに異なるように周方向の向きが異なっている。すなわち、2つの第1磁気抵抗素子120a,120bの各々は、C字状パターンの向きが互いに異なるように、パターンの周方向の向きが異なっている。
本実施形態においては、2つの第1磁気抵抗素子120a,120bの各々は、C字状パターンの向きが互いに90°異なるように、パターンの周方向の向きが90°異なっている。
本発明の実施形態2に係る磁気センサ200の第2磁気抵抗素子230a,230bは、複数の曲部を有して折り返した16個の第2単位パターン270を含むパターン230を有している。パターン230は、第1磁気抵抗素子120a,120bのパターンより細いパターンで構成されている。
図9に示すように、16個の第2単位パターン270は、仮想円C2の円周に沿って仮想円C2の周方向に並ぶように配置されて互いに接続されている。図10に示すように、第2単位パターン270は、始端部270aから終端部270bまでの間に、14個の曲部B1〜B14および15個の直線状延在部L1〜L15を有して、折り返している。すなわち、第2単位パターン270は、始端部270aおよび終端部270bを口部とした袋状の形状を有している。
本実施形態においては、第2単位パターン270は、14個の曲部B1〜B14の各々において直角に屈曲している。第2単位パターン270は、10μm以上の長さの直線状延在部を含まない。すなわち、15個の直線状延在部L1〜L15の各々の長さは、10μmより短い。
これにより、第2単位パターン270を流れる電流の向きを水平方向において分散させて、第2磁気抵抗素子230a,230bの磁気抵抗効果の異方性を低減することができる。また、外部磁界が0である時の磁気センサ200の出力が、残留磁化の影響によってばらつくことを抑制することができる。
さらに、複数の第2単位パターン270が仮想円C2の円周に沿って配置されていることによって、パターン230を流れる電流の向きを水平方向において分散させて、第2磁気抵抗素子230a,230bの磁気抵抗効果の異方性を低減することができる。
ただし、第2磁気抵抗素子230a,230bが有するパターンは、上記に限られず、10μm以上の長さの直線状延在部を含まずに複数の曲部を有して折り返した複数の第2単位パターンを含んでいればよい。たとえば、第2単位パターン270は、14個の曲部B1〜B14の各々において湾曲していてもよい。この場合、第2単位パターン270を流れる電流の向きを水平方向においてより分散させて、第2磁気抵抗素子230a,230bの磁気抵抗効果の異方性をさらに低減することができる。
2つの第2磁気抵抗素子230a,230bの各々は、パターン230の周方向の向きが異なっている。本実施形態においては、2つの第2磁気抵抗素子230a,230bの各々は、パターン230の周方向の向きが90°異なっている。これにより、2つの第2磁気抵抗素子230a,230bの各々の磁気抵抗効果の異方性を互いに緩和することができる。
本実施形態に係る磁気センサ200においても、第1磁気抵抗素子120a,120bの内側に第2磁気抵抗素子230a,230bを配置しているため、磁気センサ200を小形にできる。また、磁気センサ200においても、第1磁気抵抗素子120a,120bと第2磁気抵抗素子230a,230bとを接続する配線を立体的に引き回す必要がないため、簡易な製造プロセスで磁気センサ200を製造可能である。
以下、本発明の実施形態3に係る磁気センサについて図を参照して説明する。なお、本実施形態に係る磁気センサは、第1磁気抵抗素子および第2磁気抵抗素子の各々が有するパターンが主に実施形態1に係る磁気センサ100と異なるため、他の構成については説明を繰り返さない。
(実施形態3)
図11は、本発明の実施形態3に係る磁気センサのブリッジ回路を構成する4つの磁気抵抗素子のパターンを示す平面図である。図12は、本発明の実施形態3に係る磁気センサの第2磁気抵抗素子が有するパターンを示す平面図である。
図11,12に示すように、本発明の実施形態3に係る磁気センサ300の第1磁気抵抗素子120a,120bのパターンは、平面視にて、仮想円C3の円周に沿って仮想円C3の径方向に並ぶように配置されて互いに接続された2つの第1単位パターンを含む。2つの第1単位パターンの各々は、仮想円C3の円周において配線146,148,150,152が位置する部分が開放した仮想C字形状C31に沿って位置している。2つの第1単位パターンの各々は、仮想C字形状C31に沿って仮想円C3の径方向に並ぶように配置されたC字状パターンである。
図11に示すように、2つの第1磁気抵抗素子120a,120bの各々は、仮想C字形状C31の向きが互いに異なるように周方向の向きが異なっている。すなわち、2つの第1磁気抵抗素子120a,120bの各々は、C字状パターンの向きが互いに異なるように、パターンの周方向の向きが異なっている。
本実施形態においては、2つの第1磁気抵抗素子120a,120bの各々は、C字状パターンの向きが互いに90°異なるように、パターンの周方向の向きが90°異なっている。
本発明の実施形態3に係る磁気センサ300の第2磁気抵抗素子330a,330bは、複数の第2単位パターンを含むパターン330を有している。複数の第2単位パターンの各々は、直径が10μmより小さい球状パターン331である。複数の球状パターン331は、互いに間隔を置いて2重渦巻き状に並んでいる。複数の球状パターン331の各々は、互いに配線によって接続されている。球状パターン331同士の間隔は狭いほど好ましい。複数の球状パターン331の各々の直径の寸法は、第1磁気抵抗素子120a,120bのパターンの幅の寸法より小さい。
各球状パターン331にて直線上に位置する長さは水平方向の全方位(360°)において同一であるため、直径が10μmより小さい複数の球状パターン331でパターン330を構成することにより、第2磁気抵抗素子330a,330bの磁気抵抗効果の異方性を低減することができる。また、複数の球状パターン331を2重渦巻き状に並べて配置することにより、球状パターン331を流れる電流の向きを、水平方向の略全方位(360°)に亘らせることができる。
パターン330を流れる電流の向きを水平方向において分散させて、第2磁気抵抗素子330a,330bの磁気抵抗効果の異方性を低減することにより、外部磁界が0である時の磁気センサ300の出力が、残留磁化の影響によってばらつくことを抑制することができる。
2つの第2磁気抵抗素子330a,330bの各々は、パターン330の周方向の向きが異なっている。本実施形態においては、2つの第2磁気抵抗素子330a,330bの各々は、パターン330の周方向の向きが90°異なっている。これにより、2つの第2磁気抵抗素子330a,330bの各々の磁気抵抗効果の異方性を互いに緩和することができる。
図13は、本発明の実施形態3に係る磁気センサに対する外部磁界の印加方向を水平方向において22.5°間隔で0°〜337.5°まで変更して、外部磁界の強さと磁気センサの出力との関係を求めた実験結果を示すグラフである。図13においては、縦軸に磁気センサの出力電圧(mV)、横軸に磁束密度(mT)を示している。
図13に示すように、本実施形態に係る磁気センサ300においては、外部磁界の印加方向を水平方向において22.5°間隔で0°〜337.5°まで変更した場合においても、外部磁界の強さと磁気センサ300の出力との関係に大きな変化は認められなかった。すなわち、本実施形態に係る磁気センサ300は、磁界検出の等方性が向上していることが確認できた。また、外部磁界が0である時の磁気センサ300の出力のばらつきが抑制されていることも確認できた。さらに、本実施形態に係る磁気センサ300においては、外部磁界の強さと磁気センサ300の出力とが、略直線的に比例することが確認できた。
本実施形態に係る磁気センサ300においても、第1磁気抵抗素子120a,120bの内側に第2磁気抵抗素子330a,330bを配置しているため、磁気センサ300を小形にできる。また、磁気センサ300においても、第1磁気抵抗素子120a,120bと第2磁気抵抗素子330a,330bとを接続する配線を立体的に引き回す必要がないため、簡易な製造プロセスで磁気センサ300を製造可能である。
以下、本発明の実施形態4に係る磁気センサについて図を参照して説明する。なお、本実施形態に係る磁気センサ400は、第1磁気抵抗素子および第2磁気抵抗素子の各々が有するパターンが主に実施形態1に係る磁気センサ100と異なるため、他の構成については説明を繰り返さない。
(実施形態4)
図14は、本発明の実施形態4に係る磁気センサのブリッジ回路を構成する4つの磁気抵抗素子のパターンを示す平面図である。図15は、本発明の実施形態4に係る磁気センサの第1磁気抵抗素子が有するパターンを示す平面図である。図16は、本発明の実施形態4に係る磁気センサの第2磁気抵抗素子が有するパターンを示す平面図である。
図14,15に示すように、本発明の実施形態4に係る磁気センサ400の第1磁気抵抗素子420a,420bのパターンは、平面視にて、仮想円C4の円周に沿って仮想円C4の周方向に並ぶように配置されて互いに接続された15個の第1単位パターン410を含む。15個の第1単位パターン410の各々は、仮想円C4の円周において配線146,148,150,152が位置する部分が開放した仮想C字形状C41に沿って位置している。15個の第1単位パターン410の各々は、仮想円C4の中心側から放射状に配置された折り返し状パターンである。
折り返し状パターンは、互いに間隔を置いて仮想円C4の中心側から放射状に延びる直線状延在部421,423と、直線状延在部421の先端と直線状延在部423の先端とを接続する直線状延在部422とを含む。直線状延在部421と直線状延在部422とは互いに垂直である。直線状延在部423と直線状延在部422とは互いに垂直である。
図14に示すように、2つの第1磁気抵抗素子420a,420bの各々は、仮想C字形状C41の向きが互いに異なるように周方向の向きが異なっている。すなわち、2つの第1磁気抵抗素子420a,420bの各々は、パターン420の周方向の向きが異なっている。本実施形態においては、2つの第1磁気抵抗素子420a,420bの各々は、パターン40の周方向の向きが90°異なっている。
本発明の実施形態に係る磁気センサ400の第2磁気抵抗素子430a,430bにおいては、仮想円C4の円周に沿って仮想円C4の径方向に並ぶように線対称に配置された第2パターンである12個の半円弧状パターン431を含むパターン430を有している。パターン430は、第1磁気抵抗素子420a,420bのパターン420より細いパターンで構成されている。
最も内側に位置する半円弧状パターン431の外側に位置する10個の半円弧状パターン431においては、内側から順に互いに隣接した2つの半円弧状パターン431の一端同士は、半円弧状パターン432によって互いに接続されている。内側から順に互いに隣接した2つの半円弧状パターン431の他端同士は、半円弧状パターン433によって互いに接続されている。最も内側に位置して互いに線対称な半円弧状パターン431同士は、互いの一端同士を直線状延在部434によって接続されている。直線状延在部434の長さは、10μmより短い。
第2磁気抵抗素子430a,430bのパターン430は、4つの半円弧状パターン432、6つの半円弧状パターン433および直線状延在部434を含む。これにより、12個の半円弧状パターン431が直列に接続されている。半円弧状パターン432,433は、直線状延在部を含まず、湾曲部のみから構成されている。
本実施形態に係る磁気センサ400においては、15個の第1単位パターン410が仮想円C4の円周に沿って配置されていることによって、パターン420を流れる電流の向きを水平方向において分散させて、第1磁気抵抗素子40a,40bの磁気抵抗効果の異方性を低減することができる。
本実施形態に係る磁気センサ400においては、第2磁気抵抗素子40a,40bが半円弧状パターン431を有している。半円弧状パターン431は、円弧で構成されている。互いに隣接した2つの半円弧状パターン431同士は、半円弧状パターン432,433によって互いに接続されている。第磁気抵抗素子40a,40bは、長さが10μmより短い直線状延在部434のみを含んでいるため、磁界検出の異方性が低減されている。
2つの第2磁気抵抗素子430a,430bの各々は、パターン430の周方向の向きが異なっている。本実施形態においては、2つの第2磁気抵抗素子430a,430bの各々は、パターン430の周方向の向きが90°異なっている。これにより、2つの第2磁気抵抗素子430a,430bの各々の磁気抵抗効果の異方性を互いに緩和することができる。
本実施形態に係る磁気センサ400においても、第1磁気抵抗素子420a,420bの内側に第2磁気抵抗素子430a,430bを配置しているため、磁気センサ400を小形にできる。また、磁気センサ400においても、第1磁気抵抗素子420a,420bと第2磁気抵抗素子430a,430bとを接続する配線を立体的に引き回す必要がないため、簡易な製造プロセスで磁気センサ400を製造可能である。
今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 磁性体層、20 導電層、30 保護層、100,200,300,400 磁気センサ、110 基板、120,230,330,420,430 パターン、120a,120b,420a,420b,430a,430b 第1磁気抵抗素子、121,133 C字状パターン、122,123,431,432,433 半円弧状パターン、130 重渦巻き状パターン、130a,130b,230a,230b,330a,330b,420a,420b,430a,430b 第2磁気抵抗素子、131,132 渦巻き状パターン、140,141 中点、145,146,148,149,150,152 配線、160 差動増幅器、161 温度補償回路、162 スイッチ回路、163 ドライバ、270 第2単位パターン、270a 始端部、270b 終端部、331 球状パターン、410 第1単位パターン、421,422,423,434,L1〜L15 直線状延在部、B1〜B14 湾曲部、C1,C2,C3,C4 仮想円、C11,C21,C31,C41 C字形状。

Claims (10)

  1. 互いに配線によって電気的に接続されてブリッジ回路を構成する複数の磁気抵抗素子を備える磁気センサであって、
    前記複数の磁気抵抗素子は、対になった第1磁気抵抗素子および第2磁気抵抗素子を含み、
    前記第1磁気抵抗素子の抵抗変化率は、前記第2磁気抵抗素子の抵抗変化率より大きく、
    前記第1磁気抵抗素子は、平面視にて、仮想円の円周に沿って該仮想円の周方向または径方向に並ぶように配置されて互いに接続された複数の第1単位パターンを含み、
    前記第2磁気抵抗素子は、平面視にて、前記仮想円の中心側に位置し、前記第1磁気抵抗素子に囲まれており、
    前記第2磁気抵抗素子は、前記複数の第1単位パターンの各々より細い、互いに接続された複数の第2単位パターンを含み、
    前記第2磁気抵抗素子は、前記仮想円の中心側から前記仮想円の外側まで繋がった前記配線と接続され、
    前記複数の第1単位パターンの各々は、前記仮想円の円周において前記配線が位置する部分が開放した仮想C字形状に沿って位置しており、
    前記第1磁気抵抗素子および前記第2磁気抵抗素子を2対含み、
    2対の前記第1磁気抵抗素子および前記第2磁気抵抗素子に含まれる2つの第1磁気抵抗素子の各々は、前記仮想C字形状の向きが互いに異なるように周方向の向きが異なっている、磁気センサ。
  2. 前記第2磁気抵抗素子は、平面視にて2重渦巻き状パターンを有し、
    前記2重渦巻き状パターンは、前記複数の第2単位パターンのうちの1つである一方の渦巻き状パターンおよび前記複数の第2単位パターンのうちの他の1つである他方の渦巻き状パターンと、該一方の渦巻き状パターンおよび該他方の渦巻き状パターンを該2重渦巻き状パターンの中央部にて接続する、S字状パターンまたは逆S字状パターンとを含む、請求項に記載の磁気センサ。
  3. 前記複数の第2単位パターンの各々は、複数の曲部を有して折り返し、10μm以上の長さの直線状延在部を含まない、請求項に記載の磁気センサ。
  4. 前記複数の第2単位パターンの各々は、前記仮想円の円周に沿って該仮想円の径方向に並ぶように線対称に配置された半円弧状パターンである、請求項に記載の磁気センサ。
  5. 前記複数の第2単位パターンの各々は、直径が10μmより小さい球状パターンである、請求項に記載の磁気センサ。
  6. 前記複数の第1単位パターンの各々は、前記仮想C字形状に沿って前記仮想円の径方向に並ぶように配置されたC字状パターンである、請求項に記載の磁気センサ。
  7. 前記複数の第1単位パターンの各々は、前記仮想円の中心側から放射状に配置された折り返し状パターンである、請求項に記載の磁気センサ。
  8. 互いに配線によって電気的に接続されてブリッジ回路を構成する複数の磁気抵抗素子を備える磁気センサであって、
    前記複数の磁気抵抗素子は、対になった第1磁気抵抗素子および第2磁気抵抗素子を含み、
    前記第1磁気抵抗素子の抵抗変化率は、前記第2磁気抵抗素子の抵抗変化率より大きく、
    前記第1磁気抵抗素子は、平面視にて、仮想円の円周に沿って該仮想円の周方向または径方向に並ぶように配置されて互いに接続された複数の第1単位パターンを含み、
    前記第2磁気抵抗素子は、平面視にて、前記仮想円の中心側に位置し、前記第1磁気抵抗素子に囲まれており、
    前記第2磁気抵抗素子は、前記複数の第1単位パターンの各々より細い、互いに接続された複数の第2単位パターンを含み、
    前記第2磁気抵抗素子は、平面視にて2重渦巻き状パターンを有し、
    前記2重渦巻き状パターンは、前記複数の第2単位パターンのうちの1つである一方の渦巻き状パターンおよび前記複数の第2単位パターンのうちの他の1つである他方の渦巻き状パターンと、該一方の渦巻き状パターンおよび該他方の渦巻き状パターンを該2重渦巻き状パターンの中央部にて接続する、S字状パターンまたは逆S字状パターンとを含む、磁気センサ。
  9. 互いに配線によって電気的に接続されてブリッジ回路を構成する複数の磁気抵抗素子を備える磁気センサであって、
    前記複数の磁気抵抗素子は、対になった第1磁気抵抗素子および第2磁気抵抗素子を含み、
    前記第1磁気抵抗素子の抵抗変化率は、前記第2磁気抵抗素子の抵抗変化率より大きく、
    前記第1磁気抵抗素子は、平面視にて、仮想円の円周に沿って該仮想円の周方向または径方向に並ぶように配置されて互いに接続された複数の第1単位パターンを含み、
    前記第2磁気抵抗素子は、平面視にて、前記仮想円の中心側に位置し、前記第1磁気抵抗素子に囲まれており、
    前記第2磁気抵抗素子は、前記複数の第1単位パターンの各々より細い、互いに接続された複数の第2単位パターンを含み、
    前記複数の第2単位パターンの各々は、直径が10μmより小さい球状パターンである、磁気センサ。
  10. 前記第2磁気抵抗素子は、前記仮想円の中心側から前記仮想円の外側まで繋がった前記配線と接続され、
    前記複数の第1単位パターンの各々は、前記仮想円の円周において前記配線が位置する部分が開放した仮想C字形状に沿って位置している、請求項8または9に記載の磁気センサ。
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